以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
実施形態1は、主に請求項1、請求項13、請求項14について説明する。
実施形態2は、主に請求項2について説明する。
実施形態3は、主に請求項3について説明する。
実施形態4は、主に請求項4について説明する。
実施形態5は、主に請求項5について説明する。
実施形態6は、主に請求項6について説明する。
実施形態7は、主に請求項7について説明する。
実施形態8は、主に請求項8について説明する。
実施形態9は、主に請求項9について説明する。
実施形態10は、主に請求項10について説明する。
実施形態11は、主に請求項11について説明する。
実施形態12は、主に請求項12について説明する。
<実施形態1>
<実施形態1の概要>
図1は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける概要の一例を説明するための図である。この図で例示するように、不動産所有者(0102)として、日比谷土地開発株式会社の販売した一戸建ての販売済み区画の所有者である山田太郎、・・・、有楽町子、及び日比谷土地開発株式会社などがいる。一方、買い手候補者(0103)として、田中雄一郎、・・・、八重洲三代志、及び、1棟全体又は複数区画の一括購入の買い手候補者として周丹仁マンション再開発株式会社がいてもよい。ここで、ABC不動産売買当事者情報交換サービス株式会社(0101)が運営管理する実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムを介して、売る意思を表明するか否かに関係なく登録された不動産所有者(0102)と買い手候補者(0103)の間でやり取りされる主な情報の流れを番号順に示している。不動産売買当事者情報交換システムは、まず(1)不動産所有者からの不動産情報(含む不動産所有者情報)の登録を受け付ける。次に、(2)買い手候補者からの登録された不動産情報の閲覧要求を受け付け、(3)登録済みの不動産情報を買い手候補者に一覧で表示する。次に、(4)買い手候補者からの選択した不動産についての値付買オファー(含む買い手候補者登録)の入力を受け付け、(5)不動産所有者にその値付買オファーを通知する。次に、(6)不動産所有者からの返答を受け付ける。本明細書全体を通じて権利範囲はその実施形態によって限定されることはない。
<実施形態1の構成>
図2は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システム(0200)は、不動産所有者登録部(0201)と、登録不動産閲覧部(0202)と、値付買オファー受付部(0203)と、値付買オファー通知部(0204)と、売買条件合意形成部(0205)と、を有する。
なお、以下に記載する本システムの機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェースなどが挙げられる。
またこれらハードウェアやソフトウェアは、メインメモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェースを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
<実施形態1の構成の説明>
<実施形態1の構成の説明:不動産売買当事者情報交換システム>
以上のような構成を持つコンピュータであり、サーバである。
<実施形態1の構成の説明:不動産所有者登録部>
「不動産所有者登録部」(図2:0201)は、売る意思を表明するか否かに関係なく不動産及びその不動産所有者を登録するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
登録のために入力される不動産に関する情報は、例えば、不動産所有者の氏名、現住所などの不動産所有者と関連付ける項目、及び、不動産住所(現住所と同じこともある)、一戸建やマンション区分所有等の物件形態、土地面積や延床面積又は専有面積、最寄り駅、駅からのアクセス、築後年数などの不動産の売買価格を決定する様々な項目を含む。また、これら項目は後述する登録不動産閲覧部において閲覧に供されることもあるため、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよい。不動産所有者以外の第三者が登録することもありうる。その代表例はこのシステムの運用者である。
図3は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける不動産所有者に関する情報を登録するための入力画面の一例である。不動産所有者情報は、例えば、不動産所有者の氏名(0301)、現住所(0302)、不動産住所(0303)(現住所と同じこともある)、電話番号(0304)、メールアドレス(0305)など不動産所有者の連絡先などであるが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。ここで、「CLEAR」(0306)ボタンをクリックすると、画面の入力内容が空欄になり、「GO」(0307)ボタンをクリックすると、画面の入力内容を登録することとしてもよい。
図4は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムを提供する会社が自動登録枠内の全ての不動産及びその不動産所有者に関する公開情報を登録することを説明するための図である。この図で例示するように、マウス操作等で自動登録枠(0401)を設定することとし、自動登録枠右下の「−」(0402)ボタンをクリックすると、地図が縮小画面になり、「+」(0403)ボタンをクリックすると、地図が拡大画面になるとしてもよい。また、自動登録住所リスト(0406)下の「CLEAR」(0404)ボタンをクリックすると、リストが空欄になり、「GO」(0405)ボタンをクリックすると、リスト内の全ての不動産及びその不動産所有者に関する公開情報を自動登録することとしてもよい。
実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、不動産に関する情報及び不動産所有者に関する情報を関連付けの上、不動産及びその不動産所有者として登録する。
実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、登録された不動産所有者に、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにログインするための入力者IDとパスワードを発行することが好ましい。後述するように、登録された買い手候補者も同様である。
図5は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、入力者ID(0501)とパスワード(0502)入力前のログイン画面の一例である。また図6は、入力者ID(0601)とパスワード(0602)入力済のログイン画面の一例である。登録後の不動産所有者が、図5のログイン画面に正しい入力者IDとパスワードを入力して、図6のログイン画面とし、「GO」(0604)ボタンをクリックすれば、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムはログイン認証する。一方、図6のログイン画面で「CLEAR」(0603)ボタンをクリックすれば、図5のログイン画面に戻ることとしてもよい。
<実施形態1の構成の説明:登録不動産閲覧部>
「登録不動産閲覧部」(図2:0202)は、売値を示さずに登録不動産を買い手候補者に閲覧させるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
図7は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける買い手候補者に関する情報を登録する場合のための入力画面の一例である。買い手候補者情報は、例えば、買い手候補者の氏名(0701)、現住所(0702)、電話番号(0703)、メールアドレス(0704)など買い手候補者の連絡先などであるが、必要に応じて選択、又は/及び、例えば国籍等が追加されてもよく、この例に限定されるものではない。ここで、「CLEAR」(0705)ボタンをクリックすると、画面の入力内容が空欄になり、「GO」(006)ボタンをクリックすると、画面の入力内容を登録することとしてもよい。
実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける買い手候補者は、買い手候補者として登録されていることが好ましいが、登録されていない買い手候補者がいてもよい。なお、登録されている買い手候補者には閲覧情報に関する守秘義務が課せられてもよい。
前述したように、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、登録された買い手候補者に、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにログインするための入力者IDとパスワードを発行することが好ましい。
図5は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、入力者ID(0501)とパスワード(0502)入力前のログイン画面の一例である。また図6は、入力者ID(0601)とパスワード(0602)入力済のログイン画面の一例である。登録後の買い手候補者が、図5のログイン画面に正しい入力者IDとパスワードを入力して、図6のログイン画面とし、「GO」(0604)ボタンをクリックすれば、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムはログイン認証する。一方、図6のログイン画面で「CLEAR」(0603)ボタンをクリックすれば、図5のログイン画面に戻ることとしてもよい。
図8は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける登録された不動産に関する情報を、売値を示さずに、不動産物件ごと項目ごと、買い手候補者に閲覧させる一覧画面の一例である。
買い手候補者が、図示しないディスプレイなどのインターフェースにより、物件所在地など指定の抽出条件とともに、登録されている不動産を閲覧要求すると、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、物件所在地など指定の抽出条件に即して、前述した不動産所有者登録部において登録された不動産に関する情報の内、不動産の売買価格を決定する項目の主なものを、図8で例示するように、一覧画面として表示する。さらに、一覧画面全体の閲覧のために右下のスクロールバー(0805)等を用意してもよい。また、表示物件ごとに、例えば、それぞれ「買オファー」(0801)と「いいね」(0802)と「消去」(0803)のボタンを用意してもよい。また本システムの特性上、登録不動産閲覧部を閲覧する閲覧者に対しては閲覧できる不動産が売り出し中のものであるとは限らない旨の告知をするように構成されていることが好ましい。通常の不動産の紹介サイトと勘違いさせないためである。また買オファーを適切な価格で入れたとしても不動産所有者が売るとは限らない旨も念のために告知するように構成されていることが好ましい。これらの告知はログイン直後に画面に表示させて続けるボタンを押下させることで通常の閲覧画面に移動するように構成してもよいし、また不動産の紹介ページの上部にその旨を表示するように構成してもよい。また、各不動産毎にこれを告知するように構成してもよい。さらに音声で告知するように構成してもよい。これらの告知は本願の売りオファーを公開する機能の部分もシステムの機能に含まれる場合には売りオファーがある不動産と、売りオファーがない不動産とを明確に識別できるように表示しなければならない。それぞれの不動産にこの告知を表示するかページを別にすることが考えられる。なお、売りオファーがない不動産であっても値付け買オファーを知ることによって交渉が始まった後には、交渉開始、ないしはそれを上回る値段での売りオファーに切り替えることができるように構成してもよい。
実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、買い手候補者が、「買オファー」ボタンをクリックすると、後述する図9の買オファー入力画面に切り換わるとしてもよい。「いいね」ボタンをクリックすると当該物件ごとにクリック回数が累計されることとし、累計回数を画面に表示してもよい。「消去」ボタンをクリックすると図8の不動産一覧画面から当該物件は消去されてもよいし、当該物件の「消去」ボタンクリック累計回数を画面に表示してもよい。
<実施形態1の構成の説明:値付買オファー受付部>
「値付買オファー受付部」(図2:0203)は、閲覧に応じて、不動産所有者に対してその不動産の値付買オファーを買い手候補者から受付けるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
図9は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、買い手候補者から不動産所有者への、不動産の値付買オファーに用いる買オファー入力画面(値付け項目入力前)の一例である。また図10は、買オファー入力画面(値付け項目入力済)の一例である。なお、値付け項目とは、買い希望価格(0901)及び、例えば、買い希望時期(0902)、支払方法(0903)、その他希望(0904)などの価格設定の前提条件を指すが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。
買い手候補者が、図9の買オファー入力画面に値付け項目を入力して、図10の買オファー入力画面とし、「GO」(1006)ボタンをクリックすれば、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは値付け買オファーとして受付する。一方、図10の買オファー入力画面で「CLEAR」(1005)ボタンをクリックすれば、図9の買オファー入力画面に戻ることとしてもよい。
例えば、入力者IDがAZ3856(0907)の登録された買い手候補者である田中雄一郎(0908)が、図8で例示した一覧画面から、物件番号No.108(0804)の不動産物件を選択して「買オファー」(0801)ボタンをクリックすると、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、図9で例示する物件番号No.108の買オファー入力画面をディスプレイなどのインターフェースに表示する、という具合である。
買い手候補者の田中雄一郎が、図9の物件番号No.108の買オファー入力画面の表示内容を吟味の上で、用意された値付け項目、例えば、買い希望価格2300万円(1001)、買い希望時期2018年10月頃(1002)、支払方法は現金(1003)、その他希望(1004)などを入力して、図10に例示した買オファー入力画面とし、「GO」(1006)ボタンをクリックすれば、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは物件番号No.108に対する図10の買オファー入力画面の内容で値付けされた、値付け買オファーとして受付する、という具合である。
<実施形態1の構成の説明:値付買オファー通知部>
「値付買オファー通知部」(図2:0204)は、受付けた値付買オファーを、その買値を示して不動産所有者に通知するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは、物件番号No.108の物件に関連付けて登録されている、不動産所有者である山田太郎に、図7に例示した田中雄一郎の買い手候補者情報、及び、図10に例示した物件番号No.108の物件に対するその買値を示した値付買オファーの内容を通知する。その通知は、例えば、不動産所有者である山田太郎の登録されたメールアドレス宛のメール発信による通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
<実施形態1の構成の説明:売買条件合意形成部>
「売買条件合意形成部」(図2:0205)は、買い手候補者と不動産所有者との両者にて、一の売買条件の合意を形成するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
図11は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、不動産所有者から値付買オファーした買い手候補者への返答となる、売買条件合意形成画面の一例である。値付買オファーで買い手候補者が設定した値付け項目のそれぞれについて、合意できる項目には「OK」(1102)ボタンをクリックし、合意できない項目には「NG」(1101)ボタンをクリックするという例である。このように、不動産所有者からの返答の値付け項目は買い手候補者が設定した値付け項目と同一項目であってもよいし、異なる項目であってもよい。必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。
買い手候補者である田中雄一郎からの値付買オファーの通知を受けた不動産所有者である山田太郎が、図11の売買条件合意形成画面の必要事項について、「OK」ボタン又は「NG」ボタンをクリックして入力すれば、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムは売買条件合意形成画面として、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい。
<実施形態1のハードウェア構成>
図12は、実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける不動産所有者登録部、登録不動産閲覧部、値付買オファー受付部、値付買オファー通知部、売買条件合意形成部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(1201)と、メインメモリ(1202)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(1203)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(1204)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、不動産所有者情報登録プログラム(1205)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者情報と不動産情報を取得し、例えば、不動産所有者の氏名、現住所などの項目によって相互に関連付けて、メインメモリのデータ領域に、不動産所有者情報(1210)ごと不動産情報(1211)ごとに格納する。その際、新規の不動産所有者には不動産所有者情報ごとに新規の入力者ID及びパスワードを付加することが好ましく、新規の不動産物件には不動産情報ごとに新規の物件番号を付加することが好ましい。この入力者ID及びパスワードは不動産所有者の次回以降のログイン画面によるログイン処理に用いられ、物件番号は次回以降の物件の検索処理に用いられる。続いて、付加情報とともに、不揮発性メモリに、不動産所有者情報(1219)ごと不動産情報(1220)ごとに格納する。
そして、CPUは、登録不動産閲覧プログラム(1206)を実行し、インターフェースを介して入力された物件所在地など指定の抽出条件、又は/及び、買い手候補者情報を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産情報の内、物件所在地など指定の抽出条件に即した不動産情報を読み出して一覧画面とし、インターフェースを介して買い手候補者の図示しないディスプレイなどに表示する。また、買い手候補者情報はメインメモリのデータ領域、又は/及び、不揮発性メモリごとに格納してもよく、その際、新規の買い手候補者には買い手候補者情報ごとに新規の入力者ID及びパスワードを付加することが好ましい。この入力者ID及びパスワードは買い手候補者の次回以降のログイン画面によるログイン処理に用いられる。
そして、CPUは、値付買オファー受付プログラム(1207)を実行し、インターフェースを介して入力された買オファー物件の指定を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産情報(1220)の内、指定物件の不動産情報をメインメモリのデータ領域の不動産情報(1211)に読み出して買オファー入力画面とし、インターフェースを介して買い手候補者の図示しないディスプレイなどに表示する。続いて、インターフェースを介して入力された値付け項目を取得し、買い手候補者情報及び指定物件の不動産情報と関連付けて値付買オファーとして、メインメモリのデータ領域の値付買オファー(1212)、又は/及び、不揮発性メモリの値付買オファー(1221)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
そして、CPUは、値付買オファー通知プログラム(1208)を実行し、値付買オファーの不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている不動産所有者情報(1219)をメインメモリのデータ領域の不動産所有者情報(1210)に読み出して、不動産所有者宛てに値付買オファーを通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した不動産所有者の登録されたメールアドレス宛のメール発信による通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
そして、CPUは、売買条件合意形成プログラム(1209)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者からの値付買オファーへの返答を取得し、値付買オファーの不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている買い手候補者情報をメインメモリのデータ領域に読み出して、買い手候補者宛てに値付買オファーへの返答を通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した買い手候補者の登録されたメールアドレス宛の通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件(1213)の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい。
<実施形態1の処理の流れ>
図13は、実施形態1の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S1301)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる。(S1302)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S1303)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S1304)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S1305)。
<実施形態1の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、登録された不動産所有者と買い手候補者が、当事者どうし直接に、売買条件についての合意形成をすることができる。ここにおいて、不動産所有者は、物件情報と当該物件の希望売却価格や売却意思の有無・程度についての公開範囲を指定することができるため、所有する不動産に対する買い手候補者からの値付け買オファーを知った上で売買交渉に臨める交渉上のメリットがある。一方、買い手候補者から見ると、希望する不動産物件について、売買価格等の売買条件によっては潜在的売却マインドを喚起することが考えられるため、幅広い不動産物件からの選択が可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2の概要>
実施形態2は、上記実施形態1を基本として、さらに、一以上の不動産仲介会社を登録保持する不動産仲介会社登録部と、売買条件合意後に、登録保持されている不動産仲介会社のいずれかを不動産所有者又は/及び買い手候補者に選択させる不動産仲介会社選択部と、合意が形成された不動産の売買条件を、選択された不動産仲介会社に通知する売買条件通知部と、を有することを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。このように構成すれば不動産仲介会社は、従来のように売り手、買い手を探す手間が省けるので低コストで不動産の仲介業務を行うことができる。システムの運用者は、不動産仲介会社に顧客を導入する強い立場であるので、不動産仲介会社に対して一律の手数料を求めることもできるし、他社と異なる手数料であれば独自のサービスの付加を求めてもよい。不動産仲介会社を選択する際の条件絞り込みで手数料や、サービスを選択するように構成して、よりよい条件の不動産仲介会社がより多く売買当事者に選択されるように構成することで不動産仲介会社間の競争が起こり、売買当事者によりよいサービスを本システムによって届けることができる。例えば、一律の手数料の場合にはシステム全体としても金銭の支払いを含めて簡易化できるメリットがある。利用者は不動産仲介会社の手数料のばらつきを気にすることなく安心してシステムを利用できるというメリットを享受できる。システム運用者は不動産仲介会社を売買当事者に選択させ、仲介することで売買当事者の両方又は片方に不動産仲介会社紹介手数料の支払いを求めることができ、その一部をシステム運用者がシステム運用手数料として受け取る仕組みを構成できる。売買当事者にとっては従来の不動産仲介会社を介して売買するよりも相当安く不動産の売買を、不動産仲介会社を介して行うことができ、これが本システムの強みとなる。
<実施形態2の構成>
図14は、実施形態2の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態2の不動産売買当事者情報交換システム(1400)は、上記実施形態1を基本として、不動産所有者登録部(1401)と、登録不動産閲覧部(1402)と、値付買オファー受付部(1403)と、値付買オファー通知部(1404)と、売買条件合意形成部(1405)と、を有し、不動産仲介会社登録部(1406)と、不動産仲介会社選択部(1407)と、売買条件通知部(1408)と、をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態2の特徴点である不動産仲介会社登録部と不動産仲介会社選択部と売買条件通知部について、以下説明する。
<実施形態2の構成の説明:不動産仲介会社登録部>
「不動産仲介会社登録部」(1406)は、上記実施形態1を基本として、さらに、一以上の不動産仲介会社を登録保持する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
登録保持のために入力される不動産仲介会社に関する情報は、例えば、不動産仲介会社の商号、所在地、会社概要、営業範囲、電話番号、メールアドレスなどの不動産仲介会社の連絡先及び信用度を推量する様々な項目を含む。また、これら項目は必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよい。
<実施形態2の構成の説明:不動産仲介会社選択部>
「不動産仲介会社選択部」(1407)は、上記実施形態1を基本として、さらに、不動産所有者及び買い手候補者の間に売買条件が合意された場合に、その合意後に、登録保持されている不動産仲介会社のいずれかを不動産所有者又は/及び買い手候補者に選択させる機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
図15は、実施形態2に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、対象不動産の売買の仲介を依頼する不動産仲介会社を選択するための入力画面の一例である。不動産所有者及び買い手候補者の合意をもって、不動産所有者又は買い手候補者が代表して、対象の不動産住所を営業範囲に含む、登録された不動産仲介会社を一覧画面に表示し、それぞれに「決定」(1501)ボタンと「詳細」(1502)ボタンと「HP」(1503)ボタンが付いており、「詳細」ボタンをクリックするとその不動産仲介会社の登録内容が表示され、「HP」ボタンをクリックするとその不動産仲介会社のホームページが表示されることとしてもよい。売買の仲介を依頼する不動産仲介会社は「決定」ボタンをクリックすることで選択としてもよい。また、この選択は一以上、複数の不動産仲介会社を選択してもよいこととし、仲介手数料などでより条件の良い不動産仲介会社に絞り込むことを可能とする。この複数の選択は予備選択とし、予備選択された不動産仲介会社により仲介条件(手数料その他)を提示させ、競わせてもよい。そして、良い条件がでたところを売買当事者に選択させる。不動産所有者と買い手候補者にそれぞれ別個に複数の不動産仲介会社を選択させて両当事者の選択が重なったところを不動産仲介会社として決定してもよいし、両当事者の選択が複数の不動産仲介会社で重なった場合にはこれを前述の予備選択として処理を続けるように構成してもよい。
<実施形態2の構成の説明:売買条件通知部>
「売買条件通知部」(1408)は、上記実施形態1を基本として、さらに、合意が形成された不動産の売買条件を、選択された不動産仲介会社に通知する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
図16は、実施形態2に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、対象不動産について不動産所有者と買い手候補者の間で合意された売買条件(1601)を選択された不動産仲介会社に通知する画面の一例である。この図で例示するように、不動産所有者である山田太郎と買い手候補者である田中雄一郎は図9で例示した物件番号No.108の不動産の売買条件を下欄のとおり合意したことを、選択された不動産仲介会社に通知する。その通知は、例えば、不動産仲介会社である八王子第一不動産の登録されたメールアドレス宛のメール発信による通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも選択された不動産仲介会社からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
<実施形態2のハードウェア構成>
図17は、実施形態2に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、不動産仲介会社登録部、不動産仲介会社選択部、売買条件通知部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(1701)と、メインメモリ(1702)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(1703)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(1704)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、不動産仲介会社登録プログラム(1709)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産仲介会社情報を取得し、メインメモリのデータ領域に不動産仲介会社情報(1717)ごとに格納する。その際、新規の不動産仲介会社には不動産仲介会社情報ごとに新規の入力者ID及びパスワードを付加することが好ましい。この入力者ID及びパスワードは不動産仲介会社の次回以降のログイン画面によるログイン処理に用いられる。続いて、付加情報とともに、不揮発性メモリに、不動産仲介会社情報(1731)ごとに格納する。
そして、CPUは、不動産仲介会社選択プログラム(1710)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産仲介会社の選択情報を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産仲介会社情報をメインメモリのデータ領域に読み出して、対象物件の不動産情報と関連付けて、メインメモリのデータ領域、又は/及び、不揮発性メモリのそれぞれ特定のアドレスに格納する。
そして、CPUは、売買条件通知プログラム(1712)を実行し、対象の不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている合意済みの売買条件(1730)をメインメモリのデータ領域の売買条件(1716)に読み出して、選択された不動産仲介会社宛てに合意済みの売買条件を通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した不動産仲介会社の登録されたメールアドレス宛のメール発信による通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも選択された不動産仲介会社からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
<実施形態2の処理の流れ>
図18は、実施形態2の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S1801)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる(S1802)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S1803)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S1804)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S1805)。
ここで、売買条件の合意形成がされた場合はS1809に行き、売買条件の合意形成がされない場合はS1807に行く(S1806)。
ここで、売買条件の合意形成をあきらめた場合はS1803に戻り、売買条件の合意形成をあきらめない場合はS1805に戻る(S1807)。
また別途、不動産仲介会社登録ステップとして、一以上の不動産仲介会社から不動産仲介会社情報を取得し、登録保持する(S1808)。
次に、不動産仲介会社選択ステップとして、不動産所有者及び買い手候補者の間に売買条件が合意された場合に、その合意後に、登録保持されている不動産仲介会社のいずれかを不動産所有者又は/及び買い手候補者に選択させる(S1809)。
次に、売買条件通知ステップとして、合意が形成された不動産の売買条件を、選択された不動産仲介会社に通知する(S1810)。
<実施形態2の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、不動産所有者と買い手候補者間で売買条件の合意形成された不動産について、好適な不動産仲介会社を選択することができる。
<実施形態3>
<実施形態3の概要>
実施形態3は、上記実施形態1又は実施形態2を基本として、値付買オファー受付部で受け付けた値付買オファーを、買値を示さないで他の買い手候補者に公開するオファー公開部を、さらに有することを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
<実施形態3の構成>
図19は、実施形態3の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態3の不動産売買当事者情報交換システム(1900)は、上記実施形態1を基本として、不動産所有者登録部(1901)と、登録不動産閲覧部(1902)と、値付買オファー受付部(1903)と、値付買オファー通知部(1904)と、売買条件合意形成部(1905)と、を有し、オファー公開部(1909)と、をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態3の特徴点であるオファー公開部について、以下説明する。
<実施形態3の構成の説明:オファー公開部>
「オファー公開部」(1909)は、上記実施形態1又は実施形態2を基本として、さらに、値付買オファー受付部で受け付けた値付買オファーを、買値を示さないで他の買い手候補者に公開する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
指定物件の不動産情報と関連付けられた、一以上の値付買オファーについてその買値を示さないで他の買い手候補者に公開する。その公開は、例えば、不動産所有者からも値付買オファーした買い手候補者からも他の買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。買オファーの公開内容としては、単に買オファーがあった旨とその件数のみでもよいし、買オファーをした買い手候補者の属性の一部も付加して公開してもよい。属性の一部とは、例えば、個人であるか不動産関連業者であるか、個人の場合には家族構成や家族のおおよその年齢、職種などを公開してもよい。不動産関連業者である場合にはその不動産関連業者の規模や所在地域などを公開してもよい。さらに、買い手候補者が了解する場合には買い手候補者の氏名など、不動産関連事業者の名称などを公開するように構成してもよい。さらに、売買条件合意作業が売買条件合意形成部によって進行している場合には、買い手候補者が提示した買値以外の売買条件の全部又は一部を公開するように構成してもよい。例えば支払方法、購入希望時期、その他の購入希望条件などである。これらの情報は他の買い手候補者が閲覧することによって、自身が提示可能な条件と比較することが可能となり、自身がよりよい条件を提示できると考える者にとっては値付買オファーを提示する動機付けとなり、より活発な売買活動を促進できる可能性がある。
<実施形態3のハードウェア構成>
図20は、実施形態3に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1又は実施形態2に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、オファー公開部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(2001)と、メインメモリ(2002)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(2003)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(2004)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、値付買オファー公開プログラム(2009)を実行し、指定物件の不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている、一以上の値付買オファー(2023)をメインメモリのデータ領域の値付買オファー(2013)に読み出して、その買値を示さないで他の買い手候補者に公開する。その公開は、例えば、不動産所有者からも値付買オファーした買い手候補者からも他の買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
<実施形態3の処理の流れ>
図21は、実施形態3の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S2101)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる。(S2102)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S2103)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S2104)。
次に、値付買オファー公開ステップとして、受け付けた値付買オファーを、買値を示さないで他の買い手候補者に公開する(S2105)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S2106)。
<実施形態3の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、買値を示さないで他の買い手候補者に公開することで、不動産所有者にとって交渉上のメリットがある。
<実施形態4>
<実施形態4の概要>
実施形態4は、上記実施形態1から実施形態3を基本として、さらに、値付買オファー受付部は、買い手候補者の値付買オファーの購入マインドを示す購入マインド格付を、値付買オファーに含めて受付けるマインド付値付買オファー受付手段を有する、ことを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
値付買オファーする買い手候補者において、その購入マインドは必ずしも同じレベルではなく、例えば、「強いレベル」と「弱いレベル」のように2段階に区分した購入マインド格付にしてもよいし、もっと細かく区分した購入マインド格付にしてもよい。例えば、「とてもいいね」、「いいね」、「ちょっといいね」とか「強く買いたい」、「買いたい」、「ちょっと買いたい」とか「とても魅力的」、「魅力的」、「ちょっと魅力的」、「あまり魅力を感じない」とか「大いに希望する」、「とても希望する」、「希望する」、「あまり希望しない」、「希望しない」とか、購入マインドの強弱/大小は様々な言葉で表現されてもよい。不動産所有者にとって、購入マインドの強い値付買オファーは購入マインドの弱い値付買オファーよりも、優先したい値付買オファーとなる、という具合である。
<実施形態4の構成>
図22は、実施形態4の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態4の不動産売買当事者情報交換システム(2200)は、上記実施形態1から実施形態3を基本として、不動産所有者登録部(2201)と、登録不動産閲覧部(2202)と、値付買オファー受付部(2203)と、値付買オファー通知部(2204)と、売買条件合意形成部(2205)と、を有し、値付買オファー受付部の内にマインド付値付買オファー受付手段をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態3にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態4の特徴点であるマインド付値付買オファー受付手段について、以下説明する。
<実施形態4の構成の説明:マインド付値付買オファー受付手段>
「マインド付値付買オファー受付手段」は、上記実施形態1又は実施形態3を基本として、さらに、値付買オファー受付部は、買い手候補者の値付買オファーの購入マインドを示す購入マインド格付を、値付買オファーに含めて受付ける機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばプルダウンメニューにより購入マインド格付を選択させる、又は/及び、画面に表示されている星の並びで左から順に購入マインドが高くなるように処理される星をクリックさせるような画面で構成される。
<実施形態4のハードウェア構成>
図23は、実施形態4に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1又は実施形態3に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、マインド付値付買オファー受付手段は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(2301)と、メインメモリ(2302)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(2303)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(2304)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、値付買オファー受付プログラム(2307)を実行し、インターフェースを介して入力された買オファー物件の指定を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産情報の内、指定物件の不動産情報(2324)をメインメモリのデータ領域の不動産情報(2312)に読み出して買オファー入力画面とし、インターフェースを介して買い手候補者の図示しないディスプレイなどに表示する。続いて、インターフェースを介して入力された値付け項目を取得し、さらに、CPUは、マインド付値付買オファー受付プログラム(2309)を実行し、購入マインド格付(2314)を取得し、買い手候補者情報及び指定物件の不動産情報と関連付けてマインド付値付買オファーとして、メインメモリのデータ領域のマインド付値付買オファー(2315)、又は/及び、不揮発性メモリのマインド付値付買オファー(2327)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
<実施形態4の処理の流れ>
図24は、実施形態4の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S2401)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる。(S2402)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する。ここで、買い手候補者の値付買オファーの購入マインドを示す購入マインド格付を、値付買オファーに含めて受付ける、ことを実現するマインド付値付買オファー受付サブステップを含んでいる(S2403)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S2404)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S2405)。
<実施形態4の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、買い手候補者の購入マインド格付を、値付買オファーに含めて受付けることで、不動産所有者にとって交渉上優先すべき買い手候補者を知ることができる。
<実施形態5>
<実施形態5の概要>
実施形態5は、上記実施形態1から実施形態4を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、1対1でコミュニケーションをすることができるコミュニケーション手段を有する機能を備えていることを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
買い手候補者と不動産所有者との間で、対象不動産の売買条件の合意形成に至るまでには、買い手候補者からの値付買オファーと不動産所有者からの返答の交換が二回以上複数回に渡ることが多い。さらに加えて、対象不動産に関する詳細な確認や感想などのコミュニケーションも必要になることもあり、そのようなコミュニケーション手段があれば売買条件合意形成を促進する、という具合である。
<実施形態5の構成>
図25は、実施形態5の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態5の不動産売買当事者情報交換システム(2500)は、上記実施形態1から実施形態4を基本として、不動産所有者登録部(2501)と、登録不動産閲覧部(2502)と、値付買オファー受付部(2503)と、値付買オファー通知部(2504)と、売買条件合意形成部(2505)と、を有し、売買条件合意形成部の内にコミュニケーション手段をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態4にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態5の特徴点であるコミュニケーション手段について、以下説明する。
<実施形態5の構成の説明:コミュニケーション手段>
「コミュニケーション手段」は、上記実施形態1又は実施形態4を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、1対1でコミュニケーションをすることができる機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の1対1版のような構成が考えられる。例えば、LINE(登録商標)のような構成である。またログインが1対1の関係であれば、一方又は両方で同じパスワード、ID等での複数人の参加も可能としてもよい。例えば、買い手候補者が不動産取引会社の場合には、その地域を担当するグループの複数人が買い手候補者として一方のコミュニケーションをとってもよい。
<実施形態5のハードウェア構成>
図26は、実施形態5に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1又は実施形態4に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、コミュニケーション手段は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(2601)と、メインメモリ(2602)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(2603)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(2604)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、売買条件合意形成プログラム(2609)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者からの値付買オファーへの返答を取得し、値付買オファーの不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている買い手候補者情報をメインメモリのデータ領域に読み出して、さらに、CPUは、コミュニケーションプログラム(2610)を実行し、値付買オファーの不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている不動産所有者情報(2621)をメインメモリのデータ領域の不動産所有者情報(2611)に読み出して、買い手候補者宛てに値付買オファーへの返答及び不動産所有者情報を通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した買い手候補者の登録されたメールアドレス宛の通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件(2614)の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい。
<実施形態5の処理の流れ>
図27は、実施形態5の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S2701)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる。(S2702)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S2703)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S2704)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。ここで、不動産所有者情報を値付買オファーへの返答に含めて通知する、ことを実現するコミュニケーションサブステップを含んでいる。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S2705)。
<実施形態5の効果の簡単な説明>
以上のように、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、1対1でコミュニケーションをすることで、売買条件の合意形成を促進することができる。
<実施形態6>
<実施形態6の概要>
実施形態6は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、売買条件を書き込み、編集するための売買条件編集手段を有する機能を備えていることを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
図28は、実施形態6に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、不動産所有者から値付買オファーした買い手候補者への返答として、売買条件を書き込み編集した、売買条件合意形成画面の一例である。売買条件の合意形成にあたり、買い手候補者からの値付買オファーについて、不動産所有者から売買条件を書き込み編集可能とすることで、不動産所有者の意思を直接的に示すことができる。また、不動産所有者の編集後の売買条件を、値付買オファーした買い手候補者がさらに書き込み編集することも考えられる。図29は、実施形態6に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、値付買オファーした買い手候補者から不動産所有者への返答として、売買条件を書き込み編集した、売買条件合意形成画面の一例である。そのような売買条件編集手段があれば売買条件合意形成を促進する、という具合である。
<実施形態6の構成>
図30は、実施形態6の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態6の不動産売買当事者情報交換システム(3000)は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、不動産所有者登録部(3001)と、登録不動産閲覧部(3002)と、値付買オファー受付部(3003)と、値付買オファー通知部(3004)と、売買条件合意形成部(3005)と、を有し、売買条件合意形成部の内に売買条件編集手段をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態5にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態6の特徴点である売買条件編集手段について、以下説明する。
<実施形態6の構成の説明:売買条件編集手段>
「売買条件編集手段」は、上記実施形態1又は実施形態5を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、売買条件を書き込み、編集することができる機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態6のハードウェア構成>
図31は、実施形態6に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1又は実施形態5に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、売買条件編集手段は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(3101)と、メインメモリ(3102)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(3103)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(3104)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、売買条件合意形成プログラム(3109)を実行し、さらに、CPUは、売買条件編集プログラム(3110)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者からの値付買オファーの売買条件を書き込み、編集された売買条件を取得し、売買条件の不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている買い手候補者情報をメインメモリのデータ領域に読み出して、買い手候補者宛てに値付買オファーの編集された売買条件を通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した買い手候補者の登録されたメールアドレス宛の通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
またさらに、不動産所有者からの編集された売買条件に、値付買オファーした買い手候補者がさらに書き込み編集する買い手候補者からの編集された売買条件の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい。
<実施形態6の処理の流れ>
図32は、実施形態6の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S3201)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる(S3202)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S3203)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S3204)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。ここで、返答は編集された売買条件として通知する、ことを実現する売買条件編集サブステップを含んでいる。またさらに、不動産所有者からの編集売買条件に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う編集された売買条件の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S3205)。
<実施形態6の効果の簡単な説明>
以上のように、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、編集された売買条件を交換することで、売買条件の合意形成を促進することができる。
<実施形態7>
<実施形態7の概要>
実施形態7は、実施形態6を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、それぞれ売買条件の合意を受付ける合意受付手段と合意を受付けた後には、合意した不動産所有者又は/及び値付買オファーをした買い手候補者は売買条件編集手段による編集を不可とする編集不可手段と、
を有する機能を備えていることを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
値付買オファーをした買い手候補者又は不動産所有者からの編集された売買条件に、それを受け取った不動産所有者又は値付買オファーをした買い手候補者が合意すれば、最終の編集された売買条件の内容で、合意の編集された売買条件として受付する。
<実施形態7の構成>
図33は、実施形態7の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態7の不動産売買当事者情報交換システム(3300)は、上記実施形態6を基本として、不動産所有者登録部(3301)と、登録不動産閲覧部(3302)と、値付買オファー受付部(3303)と、値付買オファー通知部(3304)と、売買条件合意形成部(3305)と、を有し、売買条件合意形成部の内に合意受付手段と、編集不可手段と、をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態5にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態7の特徴点である合意受付手段と編集不可手段について、以下説明する。
<実施形態7の構成の説明:合意受付手段>
「合意受付手段」は、上記実施形態6を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、それぞれ売買条件の合意を受付ける機能を有する。この合意の受付は、不動産所有者又は買い手候補者の一方のみから受付ることで合意受付を終了してもよいし、双方からの合意受付によって合意受付を終了するように構成してもよい。一方からの合意受付によって終了する場合とは、例えば合意形成部での売買条件編集を最後に買い手候補者が行った場合に、その売買条件に不動産所有者が合意し、これを受付けることで合意受付が終了するケースであるか、逆に合意形成部での売買条件編集を最後に不動産所有者が行った場合に、その売買条件に買い手候補者が合意し、これを受付けることで合意受付が終了するケースである。例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態7の構成の説明:編集不可手段>
「編集不可手段」は、上記実施形態6を基本として、さらに、売買条件合意形成部は、合意を受付けた後には、合意した不動産所有者又は/及び値付買オファーをした買い手候補者は売買条件編集手段による編集を不可とする機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態7のハードウェア構成>
図34は、実施形態7に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態6に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、合意受付手段と編集不可手段は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(3401)と、メインメモリ(3402)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(3403)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(3404)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、売買条件合意形成プログラム(3409)を実行し、さらに、CPUは、合意受付プログラム(3410)を実行し、インターフェースを介して入力された買い手候補者又は不動産所有者からの編集された売買条件の合意を受付し、編集された売買条件の不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている買い手候補者情報及び不動産所有者情報をメインメモリのデータ領域に読み出して、買い手候補者宛て及び不動産所有者宛てに売買条件の合意を通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した買い手候補者の登録されたメールアドレス宛の通知であってもよいし、不動産所有者からも値付買オファーをした買い手候補者からも確認できるような実施形態1に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
そして、CPUは、売買条件合意形成プログラム(3409)を実行し、さらに、CPUは、編集不可プログラム(3411)を実行し、合意を受付けた後には、合意した不動産所有者又は/及び値付買オファーをした買い手候補者は売買条件編集手段による編集を不可とする。
<実施形態7の処理の流れ>
図35は、実施形態6の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S3501)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる。(S3502)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S3503)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S3504)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。ここで、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、それぞれ売買条件の合意を受付ける、ことを実現する合意受付サブステップを含んでいる。またさらに、合意を受付けた後には、合意した不動産所有者又は/及び値付買オファーをした買い手候補者は売買条件編集手段による編集を不可とする編集不可サブステップを含んでいる(S3505)。
<実施形態7の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、値付買オファーをした買い手候補者と不動産所有者とが、編集された売買条件での合意を受付し、また、合意受付後は売買条件の編集を不可とすることで、売買条件の合意を確定することができる。
<実施形態8>
<実施形態8の概要>
実施形態8は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、さらに、不動産所有者によって登録され所有する不動産の売オファーを受付ける売オファー受付部と、受付けた売オファーを買い手候補者に公開する売オファー公開部と、をさらに有することを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
<実施形態8の構成>
図36は、実施形態8の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態8の不動産売買当事者情報交換システム(3600)は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、不動産所有者登録部(3601)と、登録不動産閲覧部(3602)と、値付買オファー受付部(3603)と、値付買オファー通知部(3604)と、売買条件合意形成部(3605)と、を有し、売オファー受付部(3610)と、売オファー公開部(3611)と、をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態7にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態8の特徴点である売オファー受付部と売オファー公開部について、以下説明する。
<実施形態8の構成の説明:売オファー受付部>
「売オファー受付部」(3610)は、上記実施形態1又は実施形態7を基本として、さらに、不動産所有者によって登録され所有する不動産の売オファーを受付ける機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。図37は、実施形態8に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、不動産所有者からの、不動産の売オファーに用いる売オファー入力画面(値付け項目無し)の一例である。図38は、実施形態8に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける、不動産所有者からの、不動産の売オファーに用いる売オファー入力画面(値付け項目有り)の一例である。これらの図で例示のように、売りオファーの受付は値段を提示してのものであって良いし、値段を提示しないものであってもよい。さらに値段以外の条件、例えば、希望する支払い条件や、売却期限に関するもの、保証に関する事項などが含まれていてもよい。
<実施形態8の構成の説明:売オファー公開部>
「売オファー公開部」(3611)は、上記実施形態1又は実施形態7を基本として、さらに、受付けた売オファーを買い手候補者に公開する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。売りオファーの公開は値段を提示してのものであって良いし、値段を提示しないものであってもよい。さらに値段以外の条件、例えば、希望する支払い条件や、売却期限に関するもの、保証に関する事項などを公開するものであってもよい。なお、売りオファーの受付が値段を提示したものであっても、公開では値段を提示しないで公開するように設計することも可能である。そして、値段の公開は不動産所有者が認めた買い手候補者に対してのみ公開されるように設計されてもよい。不動産所有者の画面ではその不動産に対して興味を持つ買い手候補者ないしは、意思表明をした買い手候補者が選択できるようになっており、選択した買い手候補者に対して、所定のレベルまで情報を開示するような情報開示レベルの設定ができるように構成されていてもよい。売りオファー公開部から公開する場合も考えられる。この場合には不動産所有者が利用できる何らかの画面上に売りオファーに変更という趣旨のボタンを用意しておくのがよい。そうすれば最初から不動産に関する情報を入力する手間が省け、公開を素早くすることができる。さらにこのボタンを利用して売りオファーを公開する場合であってもすでに売買条件の合意形成過程に入っているような場合にはその合意形成はそのまま継続できるように構成するのが好ましい。また売却意思がない状態で行われていた公開を前記ボタンにより意思変更によって消去してもよいし、あるいはそのままの状態で残し、二重公開のスタイルとしてもよい。
また、不動産所有者が売却の意思なしで不動産を開示していたところ良い値付買オファーが入ってきたことを知って、意思を変更して売りオファーに変更し、公開してもよい。
<実施形態8のハードウェア構成>
図39は、実施形態8に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1又は実施形態7に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、売オファー受付部、売オファー公開部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(3901)と、メインメモリ(3902)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(3903)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(3904)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、売オファー受付プログラム(3910)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者からの売オファー物件の指定を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産情報の内、指定物件の不動産情報(3925)をメインメモリのデータ領域の不動産情報(3913)に読み出して売オファー入力画面とし、インターフェースを介して不動産所有者の図示しないディスプレイなどに表示する。続いて、インターフェースを介して入力された値付け項目を取得してもよく、不動産所有者情報及び指定物件の不動産情報と関連付けて売オファーとして、メインメモリのデータ領域の売オファー(3916)、又は/及び、不揮発性メモリの売オファー(3928)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
そして、CPUは、売オファー公開プログラム(3911)を実行し、指定物件の不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている、一以上の売オファー(3928)をメインメモリのデータ領域の売オファー(3916)に読み出して、不特定の買い手候補者に公開する。その公開は、例えば、不動産所有者からも不特定の買い手候補者からも確認できるような実施形態8に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
<実施形態8の処理の流れ>
図40は、実施形態8の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、売オファー受付ステップとして、不動産所有者からの売オファーを受付する(S4001)。
次に、売オファー公開ステップとして、受け付けた売オファーを、不特定の買い手候補者に公開する(S4002)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、不動産所有者の売オファーに関心を持った買い手候補者からの売オファーへの返答を通知する。またさらに、その買い手候補者からの返答に、売オファーした不動産所有者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S4003)。
<実施形態8の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、売オファーをした不動産所有者が不特定の買い手候補者に公開することで、不動産所有者にとって交渉上のメリットがある。
<実施形態9>
<実施形態9の概要>
実施形態9は、上記実施形態8を基本として、さらに、売オファー受付部は、不動産所有者の売マインドを示す売マインド格付を売オファーに含めて受付ける売マインド付売オファー受付手段を有する、ことを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
売オファーする不動産所有者において、その売却マインドは必ずしも同じレベルではなく、例えば、「強いレベル」と「弱いレベル」のように2段階に区分した売マインド格付にしてもよいし、もっと細かく区分した売マインド格付にしてもよい。例えば、「売却価格にこだわらず直ぐにも売りたい」、「売却価格によっては売りたい」、「買い手がいれば交渉してもよい」、「今は売る気はないが売却価格の相場を知りたい」とか、売マインドの強弱/大小は様々な言葉で表現されてもよい。買い手候補者にとって、売マインドの強い売オファーは売マインドの弱い売オファーよりも、買い得物件との期待から優先したい売オファーとなる、という具合である。
<実施形態9の構成>
図41は、実施形態9の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態8の不動産売買当事者情報交換システム(4100)は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、不動産所有者登録部(4101)と、登録不動産閲覧部(4102)と、値付買オファー受付部(4103)と、値付買オファー通知部(4104)と、売買条件合意形成部(4105)と、売オファー受付部(4110)と、売オファー公開部(4111)と、を有し、売オファー受付部の内に売マインド付売オファー受付手段をさらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と売オファー受付部と売オファー公開部と、に関しては、上記実施形態8にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態9の特徴点である売マインド付売オファー受付手段について、以下説明する。
<実施形態9の構成の説明:売マインド付売オファー受付手段>
「売マインド付売オファー受付手段」は、上記実施形態8を基本として、さらに、売オファー受付部は、不動産所有者の売マインドを示す売マインド格付を売オファーに含めて受付ける機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばプルダウンメニューにより売マインド格付を選択させる、又は/及び、画面に表示されている星の並びで左から順に売マインドが高くなるように処理される星をクリックさせるような画面で構成される。
<実施形態9のハードウェア構成>
図42は、実施形態9に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態8に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、売マインド付売オファー受付手段は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(4201)と、メインメモリ(4202)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(4203)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(4204)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、売オファー受付プログラム(4209)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者からの売オファー物件の指定を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産情報(4227)の内、指定物件の不動産情報をメインメモリのデータ領域の不動産情報(4213)に読み出して売オファー入力画面とし、インターフェースを介して不動産所有者の図示しないディスプレイなどに表示する。続いて、インターフェースを介して入力された値付け項目を取得してもよく、さらに、CPUは、売マインド付売オファー受付プログラム(4210)を実行し、売マインド格付を取得し、不動産所有者情報及び指定物件の不動産情報と関連付けて売マインド付売オファーとして、メインメモリのデータ領域の売マインド付売オファー(4217)、又は/及び、不揮発性メモリの売マインド付売オファー(4231)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
<実施形態9の処理の流れ>
図43は、実施形態9の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、売オファー受付ステップとして、不動産所有者からの売オファーを受付する。ここで、不動産所有者の売オファーの売マインドを示す売マインド格付を、売オファーに含めて受付ける、ことを実現する売マインド付売オファー受付サブステップを含んでいる(S4301)。
次に、売オファー公開ステップとして、受け付けた売オファーを、不特定の買い手候補者に公開する(S4302)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、不動産所有者の売オファーに関心を持った買い手候補者からの売オファーへの返答を通知する。またさらに、その買い手候補者からの返答に、売オファーした不動産所有者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S4303)。
<実施形態9の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、不動産所有者の売マインド格付を、売オファーに含めて受付けることで、買い手候補者にとって交渉上優先すべき不動産所有者を知ることができる。
<実施形態10>
<実施形態10の概要>
実施形態10は、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態9を基本として、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者がチャットする三者チャット部をさらに有する、ことを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
<実施形態10の構成>
図44は、実施形態10の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態10の不動産売買当事者情報交換システム(4400)は、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態9を基本として、不動産所有者登録部(4401)と、登録不動産閲覧部(4402)と、値付買オファー受付部(4403)と、値付買オファー通知部(4404)と、売買条件合意形成部(4405)と、不動産仲介会社登録部(4406)と、不動産仲介会社選択部(4407)と、売買条件通知部(4408)と、を有し、三者チャット部(4412)を、さらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と不動産仲介会社登録部と不動産仲介会社選択部と売買条件通知部と、に関しては、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態9にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態10の特徴点である三者チャット部について、以下説明する。
<実施形態10の構成の説明:三者チャット部>
「三者チャット部」(4412)は、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態9を基本として、さらに、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者がチャットする機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。なお、このチャットルームには、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者のみが参加できるものとし、三者以外はこのチャットルームには参加できないものとする。
<実施形態10のハードウェア構成>
図45は、実施形態10に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態9に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、三者チャット部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(4501)と、メインメモリ(4502)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(4503)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(4504)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、三者チャットプログラム(4513)を実行し、インターフェースを介して入力された、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者におけるチャット情報を取得し、不揮発性メモリに格納されている指定物件の不動産情報(4531)をメインメモリのデータ領域の不動産情報(4515)に読み出し、インターフェースを介して選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の図示しないディスプレイなどに表示する。指定物件の不動産情報と関連付けて、チャット情報として、メインメモリのデータ領域のチャット情報(4520)、又は/及び、不揮発性メモリのチャット情報(4536)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
<実施形態10の処理の流れ>
図46は、実施形態10の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S4601)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる(S4602)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S4603)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S4604)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S4605)。
ここで、売買条件の合意形成がされた場合はS4609に行き、売買条件の合意形成がされない場合はS4607に行く(S4606)。
ここで、売買条件の合意形成をあきらめた場合はS4603に戻り、売買条件の合意形成をあきらめない場合はS4605に戻る(S4607)。
また別途、不動産仲介会社登録ステップとして、一以上の不動産仲介会社から不動産仲介会社情報を取得し、登録保持する(S4608)。
次に、不動産仲介会社選択ステップとして、不動産所有者及び買い手候補者の間に売買条件が合意された場合に、その合意後に、登録保持されている不動産仲介会社のいずれかを不動産所有者又は/及び買い手候補者に選択させる(S4609)。
次に、売買条件通知ステップとして、合意が形成された不動産の売買条件を、選択された不動産仲介会社に通知する(S4610)。
次に、三者チャットステップとして、不動産仲介会社と不動産所有者と買い手候補者と、からのチャット情報を交換する(S4611)。
ここで、チャット終了の場合は終了し、チャット終了でない場合は、S4611に戻る(S4612)。
<実施形態10の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、不動産所有者と買い手候補者と不動産仲介会社との三者チャットによって、円滑な売買の実行を図ることができる。
<実施形態11>
<実施形態11の概要>
実施形態11は、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態10を基本として、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者で不動産の内見や現況確認などのスケジュールを調整するための内見等スケジュール調整部をさらに有する、ことを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
<実施形態11の構成>
図47は、実施形態11の不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図にあるように、実施形態11の不動産売買当事者情報交換システム(4700)は、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態10を基本として、不動産所有者登録部(4701)と、登録不動産閲覧部(4702)と、値付買オファー受付部(4703)と、値付買オファー通知部(4704)と、売買条件合意形成部(4705)と、不動産仲介会社登録部(4706)と、不動産仲介会社選択部(4707)と、売買条件通知部(4708)と、を有し、内見等スケジュール調整部(4713)を、さらに有している。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と値付買オファー受付部と値付買オファー通知部と売買条件合意形成部と不動産仲介会社登録部と不動産仲介会社選択部と売買条件通知部と、に関しては、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態10にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態11の特徴点である内見等スケジュール調整部について、以下説明する。
<実施形態11の構成の説明:内見等スケジュール調整部>
「内見等スケジュール調整部」(4713)は、上記実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態10を基本として、さらに、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者で不動産の内見や現況確認などのスケジュールを調整する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。なお、このスケジュールを調整する機能は、例えば、OUTLOOK(登録商標)のような構成をもち、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者のみが利用できるものとしてもよい。
<実施形態11のハードウェア構成>
図48は、実施形態11に係る不動産売買当事者情報交換システムのハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態10に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、内見等スケジュール調整部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(4801)と、メインメモリ(4802)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(4803)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(4804)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、内見等スケジュール調整プログラム(4813)を実行し、インターフェースを介して入力された、選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の三者における不動産の内見や現況確認などのスケジュールを調整するためのスケジュール情報を取得し、不揮発性メモリに格納されている指定物件の不動産情報(4831)をメインメモリのデータ領域の不動産情報(4815)に読み出し、インターフェースを介して選択された不動産仲介会社と、売買条件の合意があった不動産所有者及び買い手候補者の図示しないディスプレイなどに表示する。指定物件の不動産情報と関連付けて、スケジュール情報として、メインメモリのデータ領域のスケジュール情報(4820)、又は/及び、不揮発性メモリのスケジュール情報(4836)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
<実施形態11の処理の流れ>
図49は、実施形態11の不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S4901)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、売値を示さない一覧画面とし、買い手候補者に閲覧させる(S4902)。
次に、値付買オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、買い手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付買オファーを受付する(S4903)。
次に、値付買オファー通知ステップとして、不動産所有者に買い手候補者からの値付買オファーを通知する(S4904)。
次に、売買条件合意形成ステップとして、買い手候補者に不動産所有者からの値付買オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付買オファーした買い手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に売買条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S4905)。
ここで、売買条件の合意形成がされた場合はS4909に行き、売買条件の合意形成がされない場合はS4907に行く(S4906)。
ここで、売買条件の合意形成をあきらめた場合はS4903に戻り、売買条件の合意形成をあきらめない場合はS4905に戻る(S4907)。
また別途、不動産仲介会社登録ステップとして、一以上の不動産仲介会社から不動産仲介会社情報を取得し、登録保持する(S4908)。
次に、不動産仲介会社選択ステップとして、不動産所有者及び買い手候補者の間に売買条件が合意された場合に、その合意後に、登録保持されている不動産仲介会社のいずれかを不動産所有者又は/及び買い手候補者に選択させる(S4909)。
次に、売買条件通知ステップとして、合意が形成された不動産の売買条件を、選択された不動産仲介会社に通知する(S4910)。
次に、内見等スケジュール調整ステップとして、不動産仲介会社と不動産所有者と買い手候補者と、からのスケジュール情報を交換する(S4911)。
ここで、内見等スケジュール調整終了の場合は終了し、内見等スケジュール調整終了でない場合は、S4911に戻る(S4912)。
<実施形態11の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、不動産所有者と買い手候補者と不動産仲介会社との内見等スケジュール調整によって、円滑な売買の実行を図ることができる。
<実施形態12>
<実施形態12の概要>
実施形態12は、上記実施形態1から実施形態11を基本として、さらに、前記「買」を「借」、「売」を「貸」とする、ことを特徴とする不動産売買当事者情報交換システムである。
<実施形態12の構成>
実施形態12の構成及び機能ブロック図は、実施形態1の構成及び機能ブロック図である図2と基本的に同様である。相違点は、前記「買」を「借」、「売」を「貸」とする、ことを特徴とする。図50は、実施形態12に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態12に係る不動産売買当事者情報交換システム(5000)は、不動産所有者登録部(5001)と、登録不動産閲覧部(5002)と、値付借オファー受付部(5003)と、値付借オファー通知部(5004)と、賃貸条件合意形成部(5005)と、を有する。
なお、これら不動産所有者登録部と登録不動産閲覧部と、に関しては、上記実施形態1にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態12の特徴点である値付借オファー受付部と値付借オファー通知部と貸借条件合意形成部について、以下説明する。
<実施形態12:実施形態1対応部分の構成の説明:値付借オファー受付部>
「値付借オファー受付部」(5003)は、閲覧に応じて、不動産所有者に対してその不動産の値付借オファーを借り手候補者から受付けるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態12の構成の説明:値付借オファー通知部>
「値付借オファー通知部」(5004)は、受付けた値付借オファーを、その借値を示して不動産所有者に通知するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態12の構成の説明:貸借条件合意形成部>
「貸借条件合意形成部」(5005)は、借り手候補者と不動産所有者との両者にて、一の貸借条件の合意を形成するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態12:実施形態2対応部分の説明>
一以上の不動産仲介会社を登録保持する不動産仲介会社登録部と、貸借条件合意後に、登録保持されている不動産仲介会社のいずれかを不動産所有者又は/及び借り手候補者に選択させる不動産仲介会社選択部と、合意が形成された不動産の貸借条件を、選択された不動産仲介会社に通知する貸借条件通知部と、をさらに有する実施形態12の実施形態1対応部分に記載の不動産売買当事者情報交換システムを提供する。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態2と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態3対応部分の構成の説明>
値付借オファー受付部で受け付けた値付借オファーを、借値を示さないで他の借手候補者に公開するオファー公開部をさらに有する実施形態12の実施形態1又は実施形態2の対応部分に記載の不動産賃借当事者情報交換システムを提供する。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態3と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態4対応部分の構成の説明>
値付借オファー受付部は、借り手候補者の値付借オファーの賃借マインドを示す賃借マインド格付を、値付借オファーに含めて受付けるマインド付値付借オファー受付手段を有する実施形態12の実施形態1から実施形態3の対応部分のいずれか一に記載の不動産売買当事者情報交換システムを提供する。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態4と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態5対応部分の構成の説明>
貸借条件合意形成部は、値付借オファーをした借り手候補者と不動産所有者とが、1対1でコミュニケーションをすることができるコミュニケーション手段を有する実施形態12の実施形態1から実施形態4の対応部分のいずれか一に記載の不動産売買当事者情報交換システムを提供する。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態5と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態6対応部分の構成の説明>
貸借条件合意形成部は、値付借オファーをした借り手候補者と不動産所有者とが、貸借条件を書き込み、編集するための貸借条件編集手段を有する実施形態12の実施形態1から実施形態5の対応部分のいずれか一に記載の不動産売買当事者情報交換システムを提供する。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態6と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態7対応部分の構成の説明>
貸借条件合意形成部は、値付借オファーをした借り手候補者と不動産所有者とが、それぞれ貸借条件の合意を受付ける合意受付手段と、合意を受付けた後には、合意した不動産所有者又は/及び値付借オファーをした借り手候補者は貸借条件編集手段による編集を不可とする編集不可手段と、を有する実施形態12の実施形態6の対応部分に記載の不動産売買当事者情報交換システムを提供する。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態7と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態8対応部分の構成の説明>
不動産所有者によって登録され所有する不動産の貸オファーを受付ける貸オファー受付部と、受付けた貸オファーを借り手候補者に公開する貸オファー公開部と、をさらに有する実施形態12の実施形態1から実施形態7の対応部分のいずれか一に記載の不動産売買当事者情報交換システム。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態8と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態9対応部分の構成の説明>
貸オファー受付部は、不動産所有者の貸マインドを示す貸マインド格付を貸オファーに含めて受付ける貸マインド付貸オファー受付手段を有する実施形態12の実施形態8の対応部分に記載の不動産売買当事者情報交換システム。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態9と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態10対応部分の構成の説明>
選択された不動産仲介会社と、貸借条件の合意があった不動産所有者及び借り手候補者の三者がチャットする三者チャット部をさらに有する実施形態12の実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態9の対応部分のいずれか一に記載の不動産売買当事者情報交換システム。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態10と基本的に同様である。
<実施形態12:実施形態11対応部分の構成の説明>
選択された不動産仲介会社と、貸借条件の合意があった不動産所有者及び借り手候補者の三者で不動産の内見や現況確認などのスケジュールを調整するための内見等スケジュール調整部をさらに有する実施形態12の実施形態2又は実施形態2をベースとする実施形態3から実施形態10の対応部分のいずれか一に記載の不動産売買当事者情報交換システム。
基本的な機能は売買を貸借に代えたほか、ハードウェア構成、処理手順は、実施形態11と基本的に同様である。
<実施形態12のハードウェア構成>
実施形態12のハードウェア構成及びそのハードウェア構成図は、実施形態1から実施形態11の対応部分のいずれか一に記載のハードウェア構成及びそのハードウェア構成図と基本的に同様である。相違点は、前記「買」を「借」、「売」を「貸」とする、ことを実現するプログラムを含んでいる。
図51は、実施形態12に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して不動産売買当事者情報交換処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1から実施形態11に係る不動産売買当事者情報交換システムを基本として、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(5101)と、メインメモリ(5102)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(5103)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(5104)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
CPUは、値付借オファー受付プログラム(5107)を実行し、インターフェースを介して入力された借オファー物件の指定を取得し、不揮発性メモリに格納されている不動産情報(5120)の内、指定物件の不動産情報をメインメモリのデータ領域の不動産情報(5111)に読み出して借オファー入力画面とし、インターフェースを介して借り手候補者の図示しないディスプレイなどに表示する。続いて、インターフェースを介して入力された値付け項目を取得し、借り手候補者情報及び指定物件の不動産情報と関連付けて値付借オファーとして、メインメモリのデータ領域の値付借オファー(5112)、又は/及び、不揮発性メモリの値付借オファー(5121)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
そして、CPUは、値付借オファー通知プログラム(5108)を実行し、値付借オファーの不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている不動産所有者情報(5119)をメインメモリのデータ領域の不動産所有者情報(5110)に読み出して、不動産所有者宛てに値付借オファーを通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した不動産所有者の登録されたメールアドレス宛のメール発信による通知であってもよいし、不動産所有者からも値付借オファーをした借り手候補者からも確認できるような実施形態12に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
そして、CPUは、賃借条件合意形成プログラム(5109)を実行し、インターフェースを介して入力された不動産所有者からの値付借オファーへの返答を取得し、値付借オファーの不動産情報と関連付けられて不揮発性メモリに格納されている借り手候補者情報をメインメモリのデータ領域に読み出して、借り手候補者宛てに値付借オファーへの返答を通知する。その通知は、例えば、インターフェースを介した借り手候補者の登録されたメールアドレス宛の通知であってもよいし、不動産所有者からも値付借オファーをした借り手候補者からも確認できるような実施形態12に係る不動産売買当事者情報交換システムにおけるWEB上の掲示板に掲示することとしてもよく、又はこれ以外の方法であってもよい。
またさらに、不動産所有者からの返答に、値付借オファーした借り手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に賃借条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい。
<実施形態12の処理の流れ>
実施形態12の処理の流れ及び処理フロー図は、実施形態1の処理の流れ及び処理フロー図である図13と基本的に同様である。相違点は、前記「買」を「借」、「売」を「貸」とする、ことを実現するステップを含んでいる。図52は、実施形態12に係る不動産売買当事者情報交換システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
まず、不動産所有者情報登録ステップとして、不動産所有者から不動産所有者情報と不動産情報を関連付けて取得し、登録する(S5201)。
次に、登録不動産閲覧ステップとして、買い手候補者から指定の抽出条件を取得して、抽出条件に即した不動産情報を、貸値を示さない一覧画面とし、借り手候補者に閲覧させる。(S5202)。
次に、値付借オファー受付ステップとして、閲覧に応じて、借り手候補者が指定した不動産物件について値付けした値付借オファーを受付する(S5203)。
次に、値付借オファー通知ステップとして、不動産所有者に借り手候補者からの値付借オファーを通知する(S5204)。
次に、賃貸条件合意形成ステップとして、借り手候補者に不動産所有者からの値付借オファーへの返答を通知する。またさらに、不動産所有者からの返答に、値付借オファーした借り手候補者がさらに行う返答の交換は二回以上になってもよく、最終的に貸借条件の合意形成がされてもよいし、されなくてもよい(S5205)。
<実施形態12の効果の簡単な説明>
以上のような構成をとる本発明によって、登録された不動産所有者と借り手候補者が、当事者どうし直接に、貸借条件についての合意形成をすることができる。