JP2019101815A - 制御装置、入力装置、情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

制御装置、入力装置、情報処理装置、およびプログラム Download PDF

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Wataru Sato
渉 佐藤
重高 寛
Hiroshi Shigetaka
寛 重高
和人 大下
Kazuhito Oshita
和人 大下
毅 正木
Takeshi Masaki
毅 正木
高橋 寛明
Hiroaki Takahashi
寛明 高橋
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Abstract

【課題】操作面に対する容易且つ直感的な接触操作により、物理的または仮想的に異なる複数の表示領域間で、表示オブジェクトを移動させることができるようにすること。【解決手段】複数のディスプレイが接続された情報処理装置において、前記複数のディスプレイによる表示を制御することが可能な制御装置であって、入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる表示制御部を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、制御装置、入力装置、情報処理装置、およびプログラムに関する。
従来、各種電子機器(例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、ゲーム機等)や、自動車等の車両等において、操作体(例えば、指先)による接触操作が可能な入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド等)が用いられている。このような入力装置に関し、操作面に対する押圧操作に応じて、所定の機能を実行するようにした技術が考案されている。
例えば、下記特許文献1には、タッチパッドシステムにおいて、操作部材の操作面に対する押圧操作が行われた際に、その押圧操作が行われた領域が第1の領域であれば、第1の機能(マウス・ボタンの左ボタン機能)を実行し、その押圧操作が行われた領域が第2の領域であれば、第1の機能または第2の機能(マウス・ボタンの右ボタン機能)を実行するようにした技術が開示されている。
特開2016−45812号公報
ところで、近年、接触操作が可能な入力装置の使用環境が多様化しており、これに伴って、より多くの機能を接触操作によって実行できるように求められている。例えば、従来の情報処理装置(例えば、ノートパソコン等)では、複数のディスプレイにまたがって、一のデスクトップ画面を表示したり、一のディスプレイに複数の仮想デスクトップを表示したりすることが可能である。すなわち、従来の情報処理装置では、物理的または仮想的に異なる複数の表示領域を表示することが可能である。
しかしながら、従来の情報処理装置では、一方の表示領域に表示されている表示オブジェクト(例えば、表示画面、アイコン等)を、他方の表示領域に移動するためには、当該表示オブジェクトを選択した後に、入力装置による移動操作を行わなければならない。特に、入力装置としてタッチパッドを用いた場合には、移動操作できる領域の大きさが限られているため、一回の操作で移動できる量が小さく、例えば、一方の表示領域において、対象表示オブジェクトの上にカーソルを合わせて選択した後、その表示オブジェクトを他方の表示領域に表示させるためには、双方の表示領域間の距離に応じて、スライドさせる操作を何度か繰り返さねばならなかった。
このようなことから、容易且つ直感的な操作により、物理的または仮想的に異なる複数の表示領域間で、表示オブジェクトを移動させることができるようにすることが求められている。
一実施形態の制御装置は、複数のディスプレイが接続された情報処理装置において、前記複数のディスプレイによる表示を制御することが可能な制御装置であって、入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる表示制御部を備える。
一実施形態によれば、操作面に対する容易且つ直感的な接触操作により、物理的または仮想的に異なる複数の表示領域間で、表示オブジェクトを移動させることができる。
第1実施形態に係る入力装置の外観斜視図である。 第1実施形態に係る入力装置の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るノートパソコンの装置構成を示す図である。 第1実施形態に係る制御装置の機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る制御装置による処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る制御装置(表示制御部)による表示制御処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る操作パネルに対する接触操作の一例を示す図である。 第1実施形態に係る制御装置(表示制御部)による表示制御の一例を示す図である。 第2実施形態に係るノートパソコンの装置構成を示す図である。 第2実施形態に係る制御装置の機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る制御装置(表示制御部)による表示制御処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御装置(表示制御部)による表示制御の一例を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。
(入力装置100の構成)
図1は、第1実施形態に係る入力装置100の外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係る入力装置100の構成を示す分解斜視図である。なお、以降の説明では、便宜上、図中Z軸方向(入力装置100の厚さ方向)を上下方向とし、図中X軸方向(入力装置100の長手方向)を、横方向とし、図中Y軸方向(入力装置100の短手方向)を縦方向とする。
図1および図2に示す入力装置100は、いわゆる「タッチパッド」と呼ばれる入力装置であり、各種情報処理装置(例えば、ノートパソコン、車載システム、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、デジタルビデオカメラ、ゲーム機等)に設けられる入力装置である。入力装置100は、操作パネル110を備えており、当該操作パネル110の操作面上において、ユーザの指先による接触操作(移動操作、押圧操作等)がなされることにより、当該接触操作の入力を受け付けることが可能である。
また、入力装置100は、アクチュエータ120を備えており、当該アクチュエータ120によって、ユーザの接触操作に応じて、操作パネル110の操作面を振動させることにより、当該接触操作のフィードバックを、ユーザの指先または掌に対して触覚的に与えることが可能である。
図2に示すように、入力装置100は、操作面側(図中Z軸正側)から順に、カバーガラス111、粘着シート112、プリント基板113、および金属フレーム140を備えており、これらの構成部材が積層された、積層構造を有している。
カバーガラス111、粘着シート112、およびプリント基板113は、上述した操作パネル110を構成する。カバーガラス111、粘着シート112、およびプリント基板113は、いずれも、平面視において、概ね横長の長方形状を有している。操作パネル110は、「操作部」の一例である。本実施形態では、操作パネル110として、投影型静電容量方式のタッチパネルを用いているが、これに限らず、その他の方式(例えば、表面型静電容量方式、抵抗膜方式、赤外線走査方式、超音波表面弾性波方式等)のタッチパネルを用いてもよい。
カバーガラス111は、比較的硬質且つ透明性を有する素材からなる、薄い平板状の部材である。カバーガラス111は、主にプリント基板113の上側(図中Z軸正側)の表面を保護するために、操作パネル110の最前面に設けられている。すなわち、カバーガラス111の上側(図中Z軸正側)の表面は、操作パネル110の操作面となる。カバーガラス111としては、例えば、ガラス板、樹脂板等を用いることができる。
粘着シート112は、透明性且つ粘着性を有する素材からなる、薄いシート状の部材である。粘着シート112は、カバーガラス111とプリント基板113との間に配置され、カバーガラス111とプリント基板113とを互いに貼り合せる。
プリント基板113は、比較的硬質な素材からなる、薄板状の部材である。プリント基板113の上側(図中Z軸正側)の表面には、静電センサ114が設けられている。静電センサ114は、操作パネル110の操作面における、ユーザの指先または掌の接触位置を検出し、当該接触位置を示す位置検出信号を出力する。具体的には、静電センサ114は、操作パネル110の操作面における、各座標の静電容量を検出し、当該各座標の静電容量を示す情報を、位置検出信号として出力する。静電センサ114は、プリント基板113の上側(図中Z軸正側)の表面に、薄膜状の電極パターン(X軸方向の電極パターンおよびY軸方向の電極パターン)が設けられて構成されている。電極パターンとしては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、金属膜(例えば、銀、銅、アルミとモリブデンとの複合素材)等により形成されたものを用いることができる。プリント基板113の裏側(図中Z軸負側)の表面には、アクチュエータ120および制御回路122が設けられている。
アクチュエータ120は、「触覚提示手段」の一例である。アクチュエータ120は、操作パネル110の操作面に振動(「触覚提示動作」の一例)を発生させることにより、ユーザに対して触覚を提示する。具体的には、アクチュエータ120は、制御回路122によって駆動されることによって自身が振動し、この振動を操作パネル110の操作面に伝えることにより、操作パネル110の操作面に振動を発生させる。アクチュエータ120としては、例えば、静電アクチュエータ、圧電アクチュエータ、電磁アクチュエータ等を用いることができる。なお、本実施形態の入力装置100は、2つのアクチュエータ120が設けられているが、これに限らず、入力装置100に対し、1つまたは3つ以上のアクチュエータ120を設けるようにしてもよい。
制御回路122は、外部装置(例えば、図3,図4に示す制御装置200)との間で、各種操作信号(例えば、位置検出信号、圧力検出信号、振動制御信号等)の入出力を制御する。また、制御回路122は、アクチュエータ120の振動を制御する。例えば、制御回路122は、フォースセンサ130によって、操作パネル110の操作面に対する押圧力が検出されると、アクチュエータ120に駆動信号を出力することにより、アクチュエータ120に振動を発生させる。これにより、ユーザは、操作パネル110の押圧操作に対するフィードバックを、指先または掌によって感じ得ることができる。なお、制御回路122は、外部装置から入力された振動制御信号に基づいて、アクチュエータ120の振動を制御することも可能である。制御回路122としては、例えば、IC(Integrated Circuit)を用いることができる。
金属フレーム140は、操作パネル110の背面側(図中Z軸負側)に設けられており、薄い金属板が加工されてなる、平板状の部材である。金属フレーム140は、平面視において、概ね横長の長方形状を有している。金属フレーム140は、その上側(図中Z軸正側)の表面上に操作パネル110が積層された状態で、当該操作パネル110を固定的に支持する部材である。入力装置100は、この金属フレーム140において、情報処理装置の筐体等に対して、ネジ等の固定手段によって固定される。
操作パネル110の最下層にあるプリント基板113と、金属フレーム140との間には、緩衝部材124およびフォースセンサ130が設けられている。
緩衝部材124は、プリント基板113と金属フレーム140との間において、プリント基板113および金属フレーム140の双方に貼り合されている。緩衝部材124は、操作パネル110から荷重が加えられることに応じて、上下方向に伸縮することにより、操作パネル110の上下方向への移動を可能とする部材である。例えば、操作パネル110が押圧されると、緩衝部材124が上下方向に縮むことにより、操作パネル110が下方へ沈み込む。そして、操作パネル110が押圧から解放されると、緩衝部材124がその反発力によって上下方向に伸長することにより、操作パネル110が上方へ移動し、当該操作パネル110が元の位置に復帰する。図2に示す例では、入力装置100の左右両方の縁部のそれぞれにおいて、当該縁部に沿って2つの緩衝部材124が並べて設けられている。なお、図2に示す例では、緩衝部材124として、ゴム、樹脂、シリコン等の弾性素材からなる弾性シートを用いているが、これに限らず、緩衝部材124として、各種ばね等を用いることができる。また、緩衝部材124の素材、形状、配置位置、および配置数は、図2に示すものに限らない。
フォースセンサ130は、「圧力検出手段」の一例である。フォースセンサ130は、操作パネル110の操作面に対する押圧力を検出し、当該押圧力に応じた電圧値を示す圧力検出信号を出力する。フォースセンサ130から出力された圧力検出信号は、FPC(Flexible Printed Circuits)135、および、プリント基板113に形成された配線を介して、制御回路122へ入力される。なお、本実施形態では、フォースセンサ130として、導電粒子をバインダに分散し、導電粒子間の距離の変化で抵抗が変化する、抵抗型歪みセンサを用いている。これに限らず、フォースセンサ130としては、例えば、圧電(ピエゾ)型センサ、ピエゾ抵抗型センサ等を用いることもできる。なお、操作パネル110の押圧力を検出するための「圧力検出手段」は、フォースセンサに限らず、例えば、「圧力検出手段」として、スイッチを用いるようにしてもよい。また、フォースセンサ130の配置位置および配置数は、本実施形態に示すものに限らず、例えば、フォースセンサ130(またはその他の「圧力検出手段」)を、操作パネル110の背面側の四角に配置するようにしてもよい。
(第1実施形態に係るノートパソコン10の装置構成)
図3は、第1実施形態に係るノートパソコン10の装置構成を示す図である。図3に示すノートパソコン10は、「情報処理装置」の一例である。図3に示すように、ノートパソコン10は、互いに折りたたみ可能な筐体10Aおよび筐体10Bを備えている。また、ノートパソコン10は、筐体10Aの内側表面に、ディスプレイ12を備えている。また、ノートパソコン10には、接続ケーブル16によって、サブディスプレイ14が接続されている。ディスプレイ12およびサブディスプレイ14には、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。また、接続ケーブル16には、例えば、DVI(Digital Visual Interface)ケーブル、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)ケーブル、DisplayPortケーブル、D−sub(D-subminiature)ケーブル等が用いられる。また、ノートパソコン10は、筐体10Bの内側表面に、図1および図2で説明した入力装置100を備えている。また、ノートパソコン10は、筐体10Bの内部に、制御装置200を備えている。制御装置200は、入力装置100の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイ(ディスプレイ12またはサブディスプレイ14)において選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイ(サブディスプレイ14またはディスプレイ12)に表示させることが可能な装置である。
なお、本実施形態では、入力装置100および制御装置200をノートパソコン10に適用する例を説明するが、これに限らず、入力装置100および制御装置200は、少なくとも2つのディスプレイに接続することが可能なものであれば、他の情報処理装置(例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ゲーム機、車載システム、等)にも適用可能である。この場合、入力装置100は、情報処理装置の筐体と一体的に設けられたものであってもよく、情報処理装置の筐体とは別体的に設けられたものであってもよい。また、制御装置200は、入力装置100の外部に設けられたものであってもよく、入力装置100の内部に設けられたものであってもよい。また、制御装置200は、専用の装置(例えば、IC等)によって実現されてもよく、情報処理装置が備えるコンピュータ(例えば、CPU等)によって実現されてもよい。
なお、「複数のディスプレイが接続された情報処理装置」における「複数のディスプレイ」には、例えばノートパソコンに実装されているディスプレイのように、情報処理装置の筐体に物理的に一体的に設けられているディスプレイも含まれるし、例えばデスクトップパソコンに設けられているディスプレイや、サブディスプレイ等のように、情報処理装置の筐体に物理的に別体的に設けられているディスプレイも含まれる。
(制御装置200の機能構成)
図4は、第1実施形態に係る制御装置200の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御装置200は、信号取得部201、位置検出部202、押圧力検出部204、移動特定部205、表示制御部206、および振動制御部207を備えている。
信号取得部201は、各種操作信号を取得する。例えば、信号取得部201は、入力装置100(静電センサ114)から出力された、入力装置100の接触操作における操作体の接触位置を示す位置検出信号を取得する。また、例えば、信号取得部201は、入力装置100(フォースセンサ130)から出力された、操作パネル110の操作面に対する押圧力を示す圧力検出信号を取得する。
位置検出部202は、信号取得部201によって取得された位置検出信号に基づいて、操作パネル110に対する接触操作における操作体の接触位置を検出する。例えば、位置検出部202は、位置検出信号が示す各座標の静電容量に基づいて、静電容量が所定の閾値以上である複数の座標(すなわち、操作体が接触した複数の座標)を、操作体の接触位置として検出する。ここで、複数の操作体によって接触操作がなされた場合、位置検出部202は、複数の操作体の各々の接触位置を検出する。例えば、4本の指によって接触操作がなされた場合、位置検出部202は、4本の指の各々の接触位置を検出する。
押圧力検出部204は、信号取得部201によって取得された圧力検出信号に基づいて、操作パネル110に対する接触操作における押圧力を検出する。具体的には、押圧力検出部204は、所定の変換式に基づいて、圧力検出信号が示す電圧値を押圧力に変換することにより、当該押圧力を接触操作における押圧力として算出することができる。なお、押圧力検出部204は、圧力検出信号が示す電圧値を、そのまま接触操作における押圧力を示す値として用いてもよい。
移動特定部205は、位置検出部202によって検出された接触位置(時系列に検出された2以上の接触位置)に基づいて、接触操作における操作体の移動方向および移動量を特定する。例えば、移動特定部205は、移動操作における始点と終点との間の距離を、操作体の移動量として特定する。また、例えば、移動特定部205は、移動操作における始点から終点に至るベクトル方向を、操作体の移動方向として特定する。なお、位置検出部202によって複数の接触位置が検出された場合(すなわち、複数の操作体によって接触操作がなされた場合)、移動特定部205は、例えば、複数の接触位置に基づく所定の位置(例えば、複数の接触位置の重心位置)を、始点および終点として用いてもよい。
表示制御部206は、操作パネル110の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイ(ディスプレイ12またはサブディスプレイ14)において選択された表示オブジェクト(例えば、表示画面、アイコン、画像等)を、他のディスプレイ(サブディスプレイ14またはディスプレイ12)に表示させる。
表示制御部206は、押圧力検出部204によって検出された押圧力が所定の閾値th1(第1の所定の閾値)よりも大きいことを含む、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させることができる。
また、表示制御部206は、押圧力検出部204によって検出された押圧力が所定の閾値th1よりも大きくなったときに、一のディスプレイにおいて表示オブジェクトを選択し、その後、所定数の操作体による所定の接触操作が行われたときに、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させることができる。
なお、本実施形態では、「所定数の操作体による所定の接触操作」として、操作パネル110の操作面上で、4本の指を一回スライドさせるスライド操作(例えば、フリック操作、スワイプ操作等)を用いている。特に、本実施形態では、表示制御部206は、「所定数の操作体による所定の接触操作」として上記スライド操作が行われた場合、当該スライド操作の方向に存在する他のディスプレイに、表示オブジェクトを表示させるようにしている。例えば、図3に示すように、ディスプレイ12の右側に、サブディスプレイ14が設置されている場合において、ディスプレイ12の表示オブジェクトが選択された場合、表示制御部206は、右方向への上記スライド操作が行われたとき、ディスプレイ12において選択された表示オブジェクトを、サブディスプレイ14に表示させる。反対に、サブディスプレイ14の表示オブジェクトが選択された場合、表示制御部206は、左方向への上記スライド操作が行われたとき、サブディスプレイ14において選択された表示オブジェクトを、ディスプレイ12に表示させる。なお、ディスプレイ12とサブディスプレイ14との位置関係は、例えば、ユーザが、手作業でノートパソコン10に対して予め設定しておいてもよく、各種センサ(例えば、赤外線センサ、超音波センサ等)等によって、ノートパソコン10が、自動的に検知するようにしてもよい。
なお、「所定数の操作体による所定の接触操作」として、例えば、上記スライド操作の代わりに、操作パネル110の操作面を所定数の操作体(例えば、4本の指)によって所定時間以上押圧する押圧操作を用いてもよい。
また、表示制御部206は、操作パネル110の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させるとともに、振動制御部207に指示して、アクチュエータ120に振動制御信号を出力することにより、アクチュエータ120に振動を発生させるようにしてもよい。
振動制御部207は、振動を発生するための振動制御信号を、入力装置100(アクチュエータ120)へ出力する。アクチュエータ120は、振動制御部207から出力された振動制御信号に基づいて、操作パネル110の操作面に振動を発生させる。例えば、振動制御部207は、表示制御部206からの指示に応じて、アクチュエータ120に振動制御信号を出力することにより、アクチュエータ120に振動を発生させる。なお、表示制御部206は、振動制御信号により、アクチュエータ120に発生させる振動の特性(周波数および振幅)を、操作パネル110に対する接触操作に応じた特性とすることができる。例えば、表示制御部206は、4本の指による上記スライド操作が行われた場合、それ以外の接触操作が行われた場合と異なる特性の振動を、アクチュエータ120に発生させるようにしてもよい。
上記した制御装置200の各機能は、例えば、制御装置200において、メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等)に記憶されているプログラムを、CPU(Central Processing Unit)(コンピュータ)が実行することによって実現される。但し、上記した制御装置200の各機能の一部または全部は、入力装置100の制御回路122によって実現されてもよい。
このプログラムは、例えば、ノートパソコン10に導入された状態で、ノートパソコン10とともに提供されてもよく、ノートパソコン10とは別に外部から提供されて、ノートパソコン10に導入されるようにしてもよい。後者の場合、これらのプログラムは、外部記憶媒体(例えば、USBメモリ、メモリカード、CD−ROM等)によってノートパソコン10に提供されてもよく、ネットワーク(例えば、インターネット等)上のサーバからダウンロードすることによって、ノートパソコン10に提供されるようにしてもよい。
(制御装置200による処理の手順)
図5は、第1実施形態に係る制御装置200による処理の手順を示すフローチャートである。図5に示す処理は、例えば、入力装置100において操作面に対する接触操作がなされ、これに伴って、入力装置100から出力された位置検出信号が、制御装置200に入力されると、制御装置200によって実行される。
まず、信号取得部201が、制御装置200に入力される各種操作信号(位置検出信号、圧力検出信号)を取得する(ステップS501)。次に、位置検出部202が、ステップS501で取得された位置検出信号に基づいて、操作パネル110に対する接触操作における複数の操作体の接触位置を検出する(ステップS502)。ここで、操作パネル110に対する操作が継続されている間は、入力装置100から各種操作信号(位置検出信号および圧力検出信号)が繰り返し出力されるため、信号取得部201は、その都度、各種操作信号を取得する。また、位置検出部202は、その都度、操作体の接触位置を検出する。
次に、押圧力検出部204が、ステップS501で取得された圧力検出信号に基づいて、操作パネル110に対する接触操作における複数の操作体による押圧力を検出する(ステップS503)。また、移動特定部205が、ステップS502で検出された接触位置(時系列に2回以上検出された接触位置)に基づいて、接触操作における複数の操作体の移動方向および移動量を特定する(ステップS504)。
その後、表示制御部206が、ステップS502で検出された複数の操作体の接触位置と、ステップS503で検出された押圧力と、ステップS504で特定された移動方向および移動量とに基づいて、所定の表示制御処理を行う(ステップS505)。なお、表示制御部206による表示制御処理の詳細については、図6を用いて後述する。その後、制御装置200は、図5に示す一連の処理を終了する。
(表示制御部206による表示制御処理の手順)
図6は、第1実施形態に係る制御装置200(表示制御部206)による表示制御処理の手順を示すフローチャートである。
まず、表示制御部206は、操作パネル110に対する接触操作が、4本の指による接触操作であるか否かを判断する(ステップS601)。例えば、表示制御部206は、図5のステップS502で4つの接触位置が検出された場合、「4本の指による接触操作である」と判断する。ステップS601において、「4本の指による接触操作である」と判断された場合(ステップS601:Yes)、表示制御部206は、ステップS602へ処理を進める。一方、ステップS601において、「4本の指による接触操作ではない」と判断された場合(ステップS601:No)、表示制御部206は、図6に示す一連の処理を終了する。
ステップS602では、表示制御部206が、図5のステップS503で検出された押圧力が所定の閾値th1(例えば、「100g」)よりも大きいか否かを判断する。ステップS602において、「押圧力が所定の閾値th1よりも大きい」と判断された場合(ステップS602:Yes)、表示制御部206は、ステップS603へ処理を進める。一方、ステップS602において、「押圧力が所定の閾値th1以下である」と判断された場合(ステップS602:No)、表示制御部206は、図6に示す一連の処理を終了する。
ステップS603では、表示制御部206が、一のディスプレイに表示されている表示オブジェクトのうち、他のディスプレイへの移動対象とする表示オブジェクトを選択する。ここでは、表示制御部206は、一のディスプレイにおいて、ステップS602で「押圧力が所定の閾値th1よりも大きい」と判断されたときに、カーソルが指し示している表示オブジェクトを、他のディスプレイへの移動対象とする表示オブジェクトとして選択する。したがって、ユーザは、予め、一のディスプレイにおいて、移動対象とする表示オブジェクトを指し示すように、カーソルを移動させておく必要がある。
その後、表示制御部206が、操作パネル110の操作面に対し、4本の指によるスライド操作がなされたか否かを判断する(ステップS604)。ステップS604において、「4本の指によるスライド操作がなされた」と判断された場合(ステップS604:Yes)、表示制御部206は、ステップS605へ処理を進める。一方、ステップS604において、「4本の指によるスライド操作がなされていない」と判断された場合(ステップS604:No)、表示制御部206は、図6に示す一連の処理を終了する。
ステップS605では、表示制御部206が、4本の指によるスライド操作のスライド方向に他のディスプレイが存在するか否かを判断する。ステップS605において、「他のディスプレイが存在する」と判断された場合(ステップS605:Yes)、表示制御部206は、ステップS603で選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示し(ステップS606)、図6に示す一連の処理を終了する。一方、ステップS605において、「他のディスプレイが存在しない」と判断された場合(ステップS605:No)、表示制御部206は、図6に示す一連の処理を終了する。
なお、図6のフローチャートでは、ステップS601,S602,S604,S605において、「No」の場合には、一連の処理を終了するようにしているが、その場合の操作に対応する機能がある場合には、その機能を実行してから、一連の処理を終了するようにしてもよい。
また、表示オブジェクトの移動は、4本の指によって、操作パネル110の操作面を押圧したままの状態で、スライド操作がなされた場合に有効としてもよく、操作パネル110の操作面の押圧を解放した後であっても、スライド操作がなされた場合に有効としてもよい。前者の場合、例えば、表示オブジェクトを移動した後、操作パネル110の操作面の押圧が一旦解放されるまで、再びスライド操作がなされたとしても、表示オブジェクトの次の移動を禁止するようにしてもよい。
(操作パネル110に対する接触操作の一例)
図7は、第1実施形態に係る操作パネル110に対する接触操作の一例を示す図である。図7(a)は、操作パネル110に対するユーザの4本の指によるスライド操作を例示するものである。図7(b)は、図7(a)に示すスライド操作が行われたときの、ユーザの4本の指の接触位置を例示するものである。
例えば、図7(a)に示すように、最初に、ユーザの4本の指によって、操作パネル110が押圧されたとき、図7(b)に示すように、位置検出部202により、4本の指の接触位置として、P1,P2,P3,P4が、それぞれ検出される。また、このとき、押圧力検出部204により、操作パネル110に対する押圧力が検出される。ここで、押圧力検出部204によって検出された押圧力が、所定の閾値th1よりも大きい場合、表示制御部206は、一のディスプレイに表示されている表示オブジェクトのうち、カーソルが指し示している表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示すべき表示オブジェクトとして選択する。
その後、図7(a)に示すように、ユーザの4本の指によって、スライド操作が行われたとき、移動特定部205によって、当該スライド操作における4本の指の移動方向および移動量が特定される。例えば、移動特定部205は、位置検出部202によって検出された、移動操作前の4本の指の接触位置P1〜P4と、移動操作後の4本の指の接触位置P1〜P4とに基づいて、スライド操作における4本の指の移動方向および移動量を特定する。具体的には、例えば、移動特定部205は、スライド操作における始点と終点との間の距離を、4本の指の移動量として特定する。また、例えば、移動特定部205は、スライド操作における始点から終点に至るベクトル方向を、4本の指の移動方向として特定する。この場合、例えば、移動特定部205は、いずれか1本の指の接触位置、または、4本の指の接触位置の重心位置を、始点および終点として用いてもよい。
ここで、移動特定部205によって特定された移動方向に、他のディスプレイが存在する場合、表示制御部206は、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる。このとき、表示制御部206は、一のディスプレイにおける選択された表示オブジェクトの表示を解除する。このため、ユーザにとっては、あたかも、選択されたオブジェクトが、一のディスプレイから他のディスプレイに移動したかの如く、視認されることとなる。
なお、本実施形態では、スライド操作におけるスライド距離が、所定距離以上である場合に、表示オブジェクトの移動を有効としているが、これに限らず、例えば、スライド操作が行われている時間(スライド操作が行われた後に、操作パネル110の押圧が継続されている時間を含んでもよい)が、所定時間以上である場合に、表示オブジェクトの移動を有効とするようにしてもよい。これにより、例えば、操作パネル110の操作面が比較的小さい場合等において、スライド操作のスライド距離が僅かであっても、当該スライド操作により、表示オブジェクトを移動させることが可能となる。
(制御装置200による表示制御の一例)
図8は、第1実施形態に係る制御装置200(表示制御部206)による表示制御の一例を示す図である。図8に示す表示画面800は、ノートパソコン10が備えるディスプレイ12およびサブディスプレイ14にまたがって表示される、表示画面の一例である。例えば、この表示画面800は、複数のアイコンが一覧表示された、いわゆるデスクトップ画面である。
また、図8(a)に示す例では、表示画面800における、ディスプレイ12に表示されている領域において、表示画面801が表示されている。この表示画面801は、例えば、ノートパソコン10において起動されているアプリケーションの表示画面である。
ここで、従来のノートパソコン等では、このように、デュアルモニタを構成して、1つのデスクトップ画面を2つのディスプレイにまたがって表示する場合、一方のディスプレイに表示されている表示オブジェクトを、他方のディスプレイに移動するためには、当該表示オブジェクトを選択した後に、入力装置による移動操作を行わなければならない。特に、入力装置としてタッチパッドを用いた場合には、表示画面800における、ディスプレイ12に表示されている領域から、サブディスプレイ14に表示されている領域までの距離に応じて、タッチパッドの操作面上で、何度も指をスライドさせなければならない。
これに対し、本実施形態のノートパソコン10は、操作パネル110に対する4本の指による1回のスライド操作により、一方のディスプレイに表示されている表示オブジェクトを、他方のディスプレイに移動することが可能である。
例えば、図8(a)に示すように、表示画面800において、表示画面801がディスプレイ12に表示されている場合、図7で説明したように、最初に、ユーザの4本の指によって、操作パネル110を押圧することにより、当該表示画面801を、移動対象の表示オブジェクトとして選択することができる。続けて、操作パネル110の操作面上において、ユーザの4本の指を右方向(サブディスプレイ14の存在する方向)へ1回だけスライド操作することにより、図8(b)に示すように、表示画面801を、サブディスプレイ14に移動したかの如く、サブディスプレイ14に表示させることができる。したがって、本実施形態のノートパソコン10は、操作パネル110に対する容易且つ直感的な接触操作により、物理的に異なる複数の表示領域間で、表示オブジェクトを移動させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図面を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態からの変更点について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態の同様の符号を付し、説明を省略する。
(第2実施形態に係るノートパソコン10Xの装置構成)
図9は、第2実施形態に係るノートパソコン10Xの装置構成を示す図である。図9に示すノートパソコン10Xは、サブディスプレイ14が接続されていない点、および、制御装置200の代わりに制御装置200Xを備える点で、第1実施形態のノートパソコン10と異なる。また、ノートパソコン10Xは、複数の仮想デスクトップを、ディスプレイ12に表示することが可能である。「複数の仮想デスクトップ」とは、一のディスプレイに表示され得る、複数の仮想的なデスクトップ環境を意味する。制御装置200Xは、入力装置100の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、ディスプレイ12に表示された一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、ディスプレイ12に表示された他の仮想デスクトップに表示させることが可能な装置である。なお、本実施形態では、一例として、ノートパソコン10Xは、図9に示すように、第1の仮想デスクトップ901と、第2の仮想デスクトップ902とを、ディスプレイ12に表示することができるものとする。
(制御装置200Xの機能構成)
図10は、第2実施形態に係る制御装置200Xの機能構成を示すブロック図である。図10に示すように制御装置200Xは、表示制御部206の代わりに表示制御部206Xを備える点で、第1実施形態の制御装置200と異なる。
表示制御部206Xは、操作パネル110の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、ディスプレイ12に表示された一の仮想デスクトップ(第1の仮想デスクトップ901または第2の仮想デスクトップ902)において選択された表示オブジェクト(例えば、表示画面、アイコン、画像等)を、ディスプレイ12に表示された他の仮想デスクトップ(第2の仮想デスクトップ902または第1の仮想デスクトップ901)に表示させる。
表示制御部206Xは、押圧力検出部204によって検出された押圧力が所定の閾値th1(第1の所定の閾値)よりも大きいことを含む、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示させることができる。
また、表示制御部206Xは、押圧力検出部204によって検出された押圧力が所定の閾値th1よりも大きくなったときに、一の仮想デスクトップにおいて表示オブジェクトを選択し、その後、所定数の操作体による所定の接触操作が行われたときに、一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示させることができる。
なお、本実施形態では、「所定数の操作体による所定の接触操作」として、操作パネル110の操作面上で、4本の指を一回スライドさせるスライド操作(例えば、フリック操作、スワイプ操作等)を用いている。特に、本実施形態では、表示制御部206Xは、「所定数の操作体による所定の接触操作」として上記スライド操作が行われた場合、当該スライド操作の方向に存在する他の仮想デスクトップに、表示オブジェクトを表示させるようにしている。例えば、図9に示すように、は第1の仮想デスクトップ901の右側に、第2の仮想デスクトップ902が表示されている場合において、第1の仮想デスクトップ901の表示オブジェクトが選択された場合、表示制御部206Xは、右方向への上記スライド操作が行われたとき、第1の仮想デスクトップ901において選択された表示オブジェクトを、第2の仮想デスクトップ902に表示させる。反対に、第2の仮想デスクトップ902の表示オブジェクトが選択された場合、表示制御部206Xは、左方向への上記スライド操作が行われたとき、第2の仮想デスクトップ902において選択された表示オブジェクトを、第1の仮想デスクトップ901に表示させる。なお、第1の仮想デスクトップ901と第2の仮想デスクトップ902との位置関係は、第1の仮想デスクトップ901の表示位置と、第2の仮想デスクトップ902の表示位置とに基づいて、特定することが可能である。
(表示制御部206Xによる表示制御処理の手順)
図11は、第2実施形態に係る制御装置200X(表示制御部206X)による表示制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、第2実施形態に係る制御装置200Xによる全体的な処理の手順については、第1実施形態(図5)と同様であるため、説明を省略する。
まず、表示制御部206Xは、操作パネル110に対する接触操作が、4本の指による接触操作であるか否かを判断する(ステップS701)。ステップS701において、「4本の指による接触操作である」と判断された場合(ステップS701:Yes)、表示制御部206Xは、ステップS702へ処理を進める。一方、ステップS701において、「4本の指による接触操作ではない」と判断された場合(ステップS701:No)、表示制御部206Xは、図11に示す一連の処理を終了する。
ステップS702では、表示制御部206Xが、押圧力検出部204によって検出された押圧力が所定の閾値th1(例えば、「100g」)よりも大きいか否かを判断する。ステップS702において、「押圧力が所定の閾値th1よりも大きい」と判断された場合(ステップS702:Yes)、表示制御部206Xは、ステップS703へ処理を進める。一方、ステップS702において、「押圧力が所定の閾値th1以下である」と判断された場合(ステップS702:No)、表示制御部206Xは、図11に示す一連の処理を終了する。
ステップS703では、表示制御部206Xが、一の仮想デスクトップに表示されている表示オブジェクトのうち、他の仮想デスクトップへの移動対象とする表示オブジェクトを選択する。ここでは、表示制御部206Xは、一の仮想デスクトップにおいて、ステップS702で「押圧力が所定の閾値th1よりも大きい」と判断されたときに、カーソルが指し示している表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップへの移動対象とする表示オブジェクトとして選択する。したがって、ユーザは、予め、一の仮想デスクトップにおいて、移動対象とする表示オブジェクトを指し示すように、カーソルを移動させておく必要がある。
その後、表示制御部206Xが、操作パネル110の操作面に対し、4本の指によるスライド操作がなされたか否かを判断する(ステップS704)。ステップS704において、「4本の指によるスライド操作がなされた」と判断された場合(ステップS704:Yes)、表示制御部206Xは、ステップS705へ処理を進める。一方、ステップS704において、「4本の指によるスライド操作がなされていない」と判断された場合(ステップS704:No)、表示制御部206Xは、図11に示す一連の処理を終了する。
ステップS705では、表示制御部206Xが、4本の指によるスライド操作のスライド方向に他の仮想デスクトップが存在するか否かを判断する。ステップS705において、「他の仮想デスクトップが存在する」と判断された場合(ステップS705:Yes)、表示制御部206Xは、ステップS703で選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示し(ステップS706)、図11に示す一連の処理を終了する。一方、ステップS705において、「他の仮想デスクトップが存在しない」と判断された場合(ステップS705:No)、表示制御部206Xは、図11に示す一連の処理を終了する。
なお、図11のフローチャートでは、ステップS701,S702,S704,S705において、「No」の場合には、一連の処理を終了するようにしているが、その場合の操作に対応する機能がある場合には、その機能を実行してから、一連の処理を終了するようにしてもよい。
(制御装置200Xによる表示制御の一例)
図12は、第2実施形態に係る制御装置200X(表示制御部206X)による表示制御の一例を示す図である。図12に示す表示画面900は、ノートパソコン10Xが備えるディスプレイ12に表示される、表示画面の一例である。図12示す例では、表示画面900には、第1の仮想デスクトップ901と、第2の仮想デスクトップ902とが表示されている。第1の仮想デスクトップ901および第2の仮想デスクトップ902は、複数のアイコンが一覧表示された、いわゆる仮想デスクトップ環境のデスクトップ画面である。
また、図12(a)に示す例では、表示画面900における、第1の仮想デスクトップ901において、表示画面903が表示されている。この表示画面903は、例えば、ノートパソコン10Xにおいて起動されているアプリケーションの表示画面である。
ここで、従来のノートパソコン等では、このように、1つのデスクトップ画面に、2つの仮想デスクトップを表示する場合、一方の仮想デスクトップに表示されている表示オブジェクトを、他方の仮想デスクトップに移動するためには、当該表示オブジェクトを選択した後に、入力装置による移動操作を行わなければならない。特に、入力装置としてタッチパッドを用いた場合には、表示画面900における、一方の仮想デスクトップが表示されている領域から、他方の仮想デスクトップが表示されている領域までの距離に応じて、タッチパッドの操作面上で、何度も指をスライドさせなければならない。
これに対し、本実施形態のノートパソコン10Xは、操作パネル110に対する4本の指による1回のスライド操作により、一方の仮想デスクトップに表示されている表示オブジェクトを、他方の仮想デスクトップに移動することが可能である。
例えば、図12(a)に示すように、表示画面900において、表示画面903が第1の仮想デスクトップ901に表示されている場合、図7で説明したように、最初に、ユーザの4本の指によって、操作パネル110を押圧することにより、当該表示画面903を、移動対象の表示オブジェクトとして選択することができる。続けて、操作パネル110の操作面上において、ユーザの4本の指を右方向(第2の仮想デスクトップ902の存在する方向)へ1回だけスライド操作することにより、図12(b)に示すように、表示画面903を、第2の仮想デスクトップ902に移動したかの如く、第2の仮想デスクトップ902に表示させることができる。したがって、本実施形態のノートパソコン10Xは、操作パネル110に対する容易且つ直感的な接触操作により、仮想的に異なる複数の表示領域間で、表示オブジェクトを移動させることができる。
なお、ノートパソコン10X(表示制御部206X)は、必要に応じて、移動先の仮想デスクトップにおいて、表示オブジェクトを表示するのに必要なアプリケーションを起動してから、当該表示オブジェクトを表示させるようにしてもよい。
また、移動先の仮想デスクトップは、移動操作が行われるときに、メイン画面上に表示されてない状態(すなわち、バックグラウンドで起動された状態)であってもよく、移動操作が行われたときに、メイン画面上に表示されるとともに、且つ、移動対象の表示オブジェクトが表示されるようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、情報処理装置に接続された2つのディスプレイ間で表示オブジェクトを移動させる例を説明したが、これに限らず、例えば、情報処理装置に接続された3つ以上のディスプレイ間で表示オブジェクトを移動させるようにしてもよい。
また、例えば、上記第2実施形態では、一のディスプレイに表示された2つの仮想デスクトップ間で表示オブジェクトを移動させる例を説明したが、これに限らず、例えば、一のディスプレイに表示された3つ以上の仮想デスクトップ間で表示オブジェクトを移動させるようにしてもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、「所定の複数の操作体」の数を、主に4つとしているが、これに限らず、「所定の複数の操作体」の数を、3つ以下または5つ以上としてもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、「押圧力が第1の所定の閾値th1よりも大きいこと」を、表示オブジェクトを移動させるための条件に含めているが、当該条件を含めないようにしてもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、「スライド方向に他のディスプレイ(または他の仮想デスクトップ)が存在すること」を、表示オブジェクトを移動させるための条件に含めているが、当該条件を含めないようにしてもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、「所定数の操作体による1回のスライド操作が行われたこと」を、表示オブジェクトを移動させるための条件に含めているが、当該条件を含めないようにしてもよい。例えば、代わりに、「所定数の操作体による所定回数のスライド操作が行われたこと」、「所定数の操作体による所定回数の押圧操作が行われたこと」等を、表示オブジェクトを移動させるための条件に含めるようにしてもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、所定の接触操作が行われた場合、移動元の表示オブジェクトと同じ表示オブジェクトを、移動先に表示するようにしているが、これに限らない。例えば、所定の接触操作が行われた場合、移動元の表示オブジェクトに関連する、他の表示オブジェクトを、移動先に表示するようにしてもよい。例えば、カーナビゲーションシステム等において、一のディスプレイまたは一の仮想デスクトップ上で、ユーザが興味のある施設に関する表示オブジェクト(例えば、アイコン、施設名等)を選択し、所定の接触操作が行われた場合、他のディスプレイまたは他の仮想デスクトップにおいて、その施設に関連する表示オブジェクトの表示(例えば、地図画面上にその施設のアイコンを表示する、その施設の詳細情報を表示する、等)がなされるようにしてもよい。
10,10X ノートパソコン(情報処理装置)
12 ディスプレイ
14 サブディスプレイ
16 接続ケーブル
100 入力装置
110 操作パネル(操作部)
111 カバーガラス
112 粘着シート
113 プリント基板
114 静電センサ
120 アクチュエータ(触覚提示手段)
122 制御回路
124 緩衝部材
130 フォースセンサ(圧力検出手段)
135 FPC
140 金属フレーム
200,200X 制御装置
201 信号取得部
202 位置検出部
204 押圧力検出部
205 移動特定部
206,206X 表示制御部
207 振動制御部
901 第1の仮想デスクトップ
902 第2の仮想デスクトップ

Claims (15)

  1. 複数のディスプレイが接続された情報処理装置において、前記複数のディスプレイによる表示を制御することが可能な制御装置であって、
    入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる表示制御部
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記接触操作における押圧力を検出する押圧力検出部をさらに備え、
    前記表示制御部は、
    前記押圧力検出部によって検出された前記押圧力が第1の所定の閾値よりも大きいことを含む、前記所定の接触操作が行われた場合、前記一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、前記他のディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記押圧力検出部によって検出された前記押圧力が第1の所定の閾値よりも大きくなったときに、前記一のディスプレイにおいて前記表示オブジェクトを選択し、その後、前記所定の接触操作が行われたときに、前記一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、前記他のディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記所定の接触操作は、前記操作面上で前記所定数の操作体を一回スライドさせるスライド操作である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記表示制御部は、
    前記所定の接触操作として前記スライド操作が行われた場合、前記スライド操作の方向に存在する前記他のディスプレイに、前記表示オブジェクトを表示させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記所定の接触操作は、前記操作面を前記所定数の操作体によって所定時間以上押圧する押圧操作である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 触覚提示手段をさらに備え、
    前記表示制御部は、
    前記入力装置の操作面に対し、前記所定の接触操作が行われた場合、前記一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、前記他のディスプレイに表示させるとともに、前記触覚提示手段による触覚提示動作を制御する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記表示制御部は、
    前記所定の接触操作が行われた場合、前記一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトに関連する他の表示オブジェクトを、前記他のディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 一のディスプレイに複数の仮想デスクトップを表示可能な情報処理装置において、前記複数の仮想デスクトップによる表示を制御することが可能な制御装置であって、
    入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示させる表示制御部
    を備えることを特徴とする制御装置。
  10. 複数のディスプレイに接続された情報処理装置において、前記複数のディスプレイによる表示を制御することが可能な入力装置であって、
    操作面を有し、当該操作面に対する操作体による接触操作を検出する操作部と、
    前記操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする入力装置。
  11. 一のディスプレイに複数の仮想デスクトップを表示可能な情報処理装置において、前記複数の仮想デスクトップによる表示を制御することが可能な入力装置であって、
    操作面を有し、当該操作面に対する操作体による接触操作を検出する操作部と、
    前記操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする入力装置。
  12. 複数のディスプレイによる表示を制御することが可能な情報処理装置であって、
    入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる表示制御部
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  13. 一のディスプレイに複数の仮想デスクトップを表示可能な情報処理装置であって、
    入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示させる表示制御部
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  14. 複数のディスプレイに接続可能な情報処理装置に用いられるプログラムであって、
    コンピュータを、
    入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一のディスプレイにおいて選択された表示オブジェクトを、他のディスプレイに表示させる表示制御部
    として機能させるためのプログラム。
  15. 一のディスプレイに複数の仮想デスクトップを表示可能な情報処理装置に用いられるプログラムであって、
    コンピュータを、
    入力装置の操作面に対し、所定数の操作体による所定の接触操作が行われた場合、一の仮想デスクトップにおいて選択された表示オブジェクトを、他の仮想デスクトップに表示させる表示制御部
    として機能させるためのプログラム。
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