JP2015106173A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手で電子機器を操作する際の操作性を向上させる。【解決手段】電子機器1は、表面および背面にタッチセンサを有し、背面のタッチセンサ13の操作を検出すると、表示部11の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示させ、表面のタッチセンサ12の操作を検出すると、カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する制御部14を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、背面にタッチセンサを有する電子機器に関する。
近年、ユーザによる接触を検知するタッチセンサを備えた携帯電話等の電子機器が増加している。接触の検出方式は、抵抗膜方式、静電容量方式等、種々の検出方式が知られており、いずれの方式もユーザの指やスタイラスペン等による接触物の接触を検出する。
また、表面に加え、背面にもタッチセンサを有する電子機器が知られている。例えば、特許文献1には、表面および背面にそれぞれ2つのタッチセンサを備え、使用状態に対応付けられた所定の対応関係に基づいて、第1背面または第2背面に対する入力を、第1表面または第2表面に対する入力として受け付けることにより、利便性を高めることが可能な携帯端末が記載されている。
特開2012−230567号公報
片手で電子機器を操作する場合には、親指以外の4本の指と手のひらで電子機器の側面および背面を保持しながら、表面に表示されるアイコン、タブ等のオブジェクトを親指で操作する必要がある。しかし、電子機器が大きくなると表面の上部に表示されるオブジェクトには親指が届かなくなり、片手で電子機器を操作することが困難になるという問題があった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、片手で電子機器を操作する際の操作性を向上させることが可能な電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、表面および背面にタッチセンサを有する電子機器であって、背面のタッチセンサの操作を検出すると、表示部の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示させ、表面のタッチセンサの操作を検出すると、前記カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する制御部を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電子機器において、前記制御部は、前記表示部の上部に位置する所定のエリア内におけるアイコンを選択するためのカーソルを表示させることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電子機器において、前記制御部は、前記カーソルを表示中は、前記表示部の前記所定のエリア以外のエリアをグレーアウトすることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電子機器において、前記制御部は、前記カーソルを表示中は、前記表面のタッチセンサの操作を検出するまで、前記カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行しないことを特徴とする。
さらに、本発明に係る電子機器において、前記背面のタッチセンサに対する押圧を検出する押圧検出部を備え、前記制御部は、前記押圧検出部により検出される押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合に、前記背面のタッチセンサの操作を検出することを特徴とする。
本発明によれば、片手で電子機器を操作する際の操作性を向上させることができるようになる。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器の実装構造の一例を示す図である。 ユーザが電子機器を左手で保持した状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器の背面タッチセンサの操作により行う処理を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の実装構造の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。図1に示す例では、電子機器1は、表示部11と、表面タッチセンサ12と、背面タッチセンサ13と、制御部14と、記憶部15と、通信部16と、マイク17と、スピーカ18とを備える。
表示部11は、文字、写真、アイコン(操作用オブジェクト)等の画像を表示する。表示部11は、液晶パネル(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELパネル(OELD:Organic Electroluminescence Display)等を用いて構成される。例えばホーム画面では、表示部11は、電話、メール、インターネット通信、カメラ撮影等の各操作を行うためのアイコンを表示させる。
表面タッチセンサ12は、表面タッチセンサ12の入力面において、指の接触または接触の解除を検出する。そして、表面タッチセンサ12は、入力面に対する接触位置を検出し、検出した接触位置を示す信号を制御部14へ出力する。表面タッチセンサ12は透明な部材で構成され、表示部11の前面に重畳配置される。ユーザは透明の表面タッチセンサ12を介して表示部11の画像を視認し、表示部11が表示するアイコンの表示位置の表面タッチセンサ12を操作することにより、電子機器1に所定の処理を実行させる。ここで、タッチセンサの操作とは、タッチ、タップ、ダブルタップ、スライド、フリック、スワイプ等の、指をタッチセンサに接触させるあらゆる操作をいう。
背面タッチセンサ13は、片手で電子機器1を操作する際の操作性を向上させるために電子機器1の背面に配置され、背面タッチセンサ13の入力面において、指による接触または接触の解除を検出し、検出結果を制御部14へ出力する。表面タッチセンサ12および背面タッチセンサ13は、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式等の周知の方式で実現される。
制御部14は、表面タッチセンサ12から入力される信号により表面タッチセンサ12の操作を検出すると、接触位置に表示されているアイコンに対応する処理を実行する。
また、制御部14は、背面タッチセンサ13から入力される信号により背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、タップ)を検出すると、表示部11の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示させる。そして、背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、スライド)によりカーソルを移動してアイコンが選択された後、表面タッチセンサ12の所定の操作(例えば、表面タッチセンサ12内の任意の場所のタップ)を検出すると、カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する。ここで、カーソルは、表示部11の上部に位置する所定のエリア内におけるアイコンを選択可能とする。例えば、複数のアイコンが表示された画面において、カーソルは表示部11の上から1行目または2行目までに表示された複数のアイコンから1つのアイコンを選択可能とする。
記憶部15は、半導体メモリ等で構成することができ、各種情報や電子機器1を動作させるためのプログラム等を記憶するとともに、ワークメモリとしても機能する。
通信部16は、基地局または他の通信機器と無線により通信することを可能にする。
マイク17は、ユーザの発話等の周囲の音を集音する。マイク17が集音した音は、電気信号に変換して制御部14に送られる。
スピーカ18は、音声、音楽、着信音等の音を出力する。
図2は、第1の実施形態に係る電子機器1の実装構造の一例を示す図である。図2(a)は正面図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A線に沿った断面図であり、図2(c)は背面図である。
なお、図2においては、筐体10、表示部11、表面タッチセンサ12、背面タッチセンサ13、および接合部材40以外の要素の図示は省略している。電子機器1は、図2に示した以外にも、例えば、制御部14、基板、及び各種部品等の要素を備えることができる。また、典型的にはマイク17は表面タッチセンサ12の下部に配置され、スピーカ18は表面タッチセンサ12の上部に配置される。
図2に示すように、表面タッチセンサ12は筐体10(例えば、金属や樹脂のケース)の表面10aに配置され、筐体10に支持される。
表示部11は、筐体10の内部に配置される。例えば、表示部11を表面タッチセンサ12の裏面に接着してもよいし、筐体10の内部に直接固定するか、筐体10の内部に配置される基板または表示部用ホルダ等に固定してもよい。図2では、表示部11は、接合部材40を介して表面タッチセンサ12に接着されている。図2(b)に示すように、表示部11を、表面タッチセンサ12の裏面側に配置すれば、表面タッチセンサ12および表示部11によりタッチパネルを構成する際に、表示部11に自由なユーザインタフェースを表示して、ユーザの操作を表面タッチセンサ12により検出することができる。なお、接合部材40は、熱硬化性あるいは紫外線硬化性等を有する接着剤や両面テープ等であり、例えば無色透明のアクリル系紫外線硬化型接着剤である光学弾性樹脂でもよい。
背面タッチセンサ13は、電子機器1を片手で保持した際に、人差し指で接触可能な範囲を含むように、筐体10の背面10bに配置され、筐体10に支持される。例えば、図2(b)(c)に示すように、背面タッチセンサ13は筐体10の背面10bの上部に配置される。
図3は、ユーザが電子機器1を左手で保持した状態を示す図である。図3(a)は表面側から見た図であり、図3(b)は背面側から見た図である。図3(b)に示すように電子機器1を左手で保持すると、人差し指は背面タッチセンサ13上に位置する。よって、ユーザは人差し指を折り曲げるだけで他の指は動かすことなく容易に背面タッチセンサ13を操作することができる。なお、本実施形態では、背面タッチセンサ13を人差し指が接触可能な位置に限定して配置しているが、より広範囲にわたって配置させてもよい。
次に、本発明に係る電子機器1による処理を説明する。図4は、第1の実施形態に係る電子機器1の処理を示すフローチャートである。
制御部14は、表面タッチセンサ12から入力される信号により表面タッチセンサ12の所定の操作を検出すると(ステップS101−Yes)、接触位置に表示されているアイコンに対応する処理を実行する(ステップS102)。例えば、表示部11がインターネット接続を開始させるためのブラウザアイコンを表示している場合に、表面タッチセンサ12によりブラウザアイコンの表示位置におけるタップを検出すると、通信部16によりインターネット接続を開始させ、所定のURLにアクセスし、取得したサイト画面を表示部11に表示させる。ステップS102による処理が、電子機器1のブラウザを終了させる処理であった場合には(ステップS103−Yes)、処理を終了して、例えば表示部11にホーム画面(待ち受け画面)を表示させる。
また、制御部14は、背面タッチセンサ13から入力される信号により背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、タップ)を検出すると(ステップS104−Yes)、表示部11の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示部11に表示させる(ステップS105)。カーソルは複数のアイコンから1つのアイコンを選択可能とするものであればよく、その形態は問われない。例えば選択中のアイコンの近傍にマーカを表示させてもよいし、選択中のアイコンを点滅させたり、他のアイコンと区別可能な色で表示させたりしてもよい。
カーソルは、背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、スライド)により、表示部11の上部に位置する所定のエリア内で移動させることができる。制御部14は、カーソルを表示させた後、表面タッチセンサ12の所定の操作(例えば、表面タッチセンサ12内の任意の場所のタッチ)を検出すると(ステップS106−Yes)、カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する(ステップS107)。つまり、制御部14は、カーソルを表示中は、表面タッチセンサ12の操作を検出するまで、カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行せず、その間にユーザはカーソルを移動してアイコンを選択することができる。ステップS105〜107の処理の具体例について、以下に説明する。
図5は、背面タッチセンサ13の操作により行う処理を説明する図である。図5(a)は、ホーム画面やフォルダ画面などの複数のアイコンが表示されている画面を示している。なお、表示の一例として正方形のアイコンA〜Xを示しているが、アイコンの形状や数はこれに限定されるものではない。片手で電子機器1を操作する際、図5(a)に示す画面において、上部に表示されるアイコンを親指で選択するのは困難である。そこで、本発明に係る電子機器1では、制御部14は背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、タップ)を検出すると、図5(b)に示すように、表示部11の上部に位置する所定のエリア(以下、「選択可能エリア」と称する)内におけるアイコンを選択するためのカーソルを表示部11に表示させる。図5(b)は、カーソルによりアイコンAが選択されている様子を示している。なお、表示させたカーソルは所定の操作により消去できるものとする。例えば、制御部14は、背面タッチセンサ13のダブルタップを検出すると、表示させたカーソルを消去する。
選択可能エリアは、ユーザが電子機器1を片手で操作する際に、親指が届きにくいと想定される範囲である。図5ではアイコンA〜Hを含むエリアを選択可能エリアとしているが、選択可能エリアは長方形に限定されるものではない。例えば、選択可能エリアをアイコンA〜D,G,H,L,P,T,Xを含むエリアとしてもよい。ここで、制御部14はカーソルを表示させる際に、表示部12内の選択可能エリア以外のエリアをグレーアウトするなどして、選択可能エリアをユーザに判別可能とするのが好適である。図5(b)(c)(d)では、アイコンI〜Xを破線で示しているが、これはアイコンA〜Dを含む選択可能エリア以外のエリアがグレーアウトされていることを意味する。
カーソルの位置は、背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、スライド)により選択可能エリア内で移動させることができる。図5(c)は、カーソルの位置を移動してアイコンBを選択した様子を示している。なお、背面タッチセンサ13のスライド操作によりカーソルを選択可能エリア内で移動させる場合、電子機器1を片手で持った状態で人差し指を電子機器1に対して水平にスライドさせることは難しい。そのため、制御部14は、背面タッチセンサ13上で斜め方向のスライド操作を検出した場合でも、カーソルを水平方向に移動させるのが好適である。
図5(d)は、選択されたアイコンBに対応する処理を実行させる様子を示している。制御部14は、表面タッチセンサ12の所定の操作を検出すると、カーソルにより選択されたアイコンBに対応する処理を実行する。つまり、ユーザは、アイコンがカーソルにより選択された状態においては、表面タッチセンサ12内のどの部分を操作(例えば、タッチ)しても、選択されたアイコンに対応する処理を実行させることができる。ここで、アイコンI〜Xをグレーアウトしていれば、アイコンI〜Xを操作しても該アイコンに対応する処理は実行されないことを、ユーザに明示することができる。
上述したように、第1の実施形態に係る電子機器1は、背面タッチセンサ13の操作を検出すると、制御部14は表示部11の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示させ、その後、表面のタッチセンサ12の操作を検出すると、カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する。このため、電子機器1によれば、片手で表示部11の上部に位置するアイコンを選択し、選択したアイコンに対応する処理を実行させることができ、片手で電子機器を操作する際の操作性を向上させることが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係る電子機器2は、第1の実施形態に係る電子機器1と比較して、更に押圧検出部20を備える。その他の構成については第1の実施形態と同一であるため、同一の参照番号を付して説明を省略する。
押圧検出部20は、背面タッチセンサ13に対してユーザが操作を行う際の押圧を検出し、押圧に基づくデータを制御部14に出力する。押圧検出部20は、例えば、押圧に応じて物理的または電気的な特性(歪み、抵抗、電圧等)が変化する歪みゲージセンサや圧電素子等を用いて構成される。押圧検出部20が、例えば圧電素子を用いて構成された場合、押圧検出部20の圧電素子は、背面タッチセンサ13に対する押圧による荷重(力)の大きさ(または、荷重の大きさが変化する速さ(加速度))に応じて、電気的な特性である電圧値(押圧に基づくデータ)が変化する。なお、押圧に基づくデータは、電圧値の代わりに、押圧による荷重の大きさ、電力値、抵抗値等でもよい。
また、押圧検出部20は、表面タッチセンサ12に対してユーザが操作を行う際の押圧を同様にして検出してもよく、本実施形態では、押圧検出部20が表面タッチセンサ12に対してユーザが操作を行う際の押圧も検出するものとして、以下説明する。
制御部14は、押圧検出部20から背面タッチセンサ13(および表面タッチセンサ12)に対する押圧に基づくデータを取得する。そして、制御部14は、押圧に基づくデータが所定の閾値以上である場合に、所定の操作が行われたと判断し、操作内容に応じて例えばアプリケーションに基づく等して、所定の処理を行うように制御する。
また、押圧検出部20は、接触検出方式に応じて構成することができる。例えば、接触検出方式が抵抗膜方式の場合には、接触面積の大きさに応じた抵抗の大きさを、タッチセンサのタッチ面に対する押圧の荷重に対応付けることにより、歪みゲージセンサや圧電素子等を用いることなく押圧検出部20を構成することができる。あるいは、タッチセンサが静電容量方式の場合には、静電容量の大きさを、タッチセンサに対する押圧の荷重に対応付けることにより、歪みゲージセンサや圧電素子等を用いることなく構成することができる。
図7は、第2の実施形態に係る電子機器2の実装構造の一例を示す図である。図7(a)は正面図であり、図7(b)は図7(a)におけるA−A線に沿った断面図であり、図7(c)は背面図である。図7は、図2に示した電子機器1の実装構造に対して、更に押圧検出部20を構成する圧電素子21〜24を図示している。なお、圧電素子の個数や配置位置は、図示した例に限定されるものではない。
図7に示す例では、押圧検出部20は、第1圧電素子21、第2圧電素子22、第3圧電素子23、および第4圧電素子24を有し、第1圧電素子21および第2圧電素子22により、背面タッチセンサ13に対してユーザが操作を行う際の押圧を検出し、第3圧電素子23および第4圧電素子24により、表面タッチセンサ12に対してユーザが操作を行う際の押圧を検出する。
なお、図7(a)において、表面タッチセンサ12上において表示部11による表示を透過させる必要がない領域、すなわち、表面タッチセンサ12と表示部11とが重ならない領域は、表面タッチセンサ12の端辺付近の領域を塗装したりベゼルで覆ったりするのが好適である。このようにすれば、第3圧電素子23および第4圧電素子24等が電子機器2の外部から見えてしまうことを防ぐことができる。
次に、本発明に係る電子機器2による処理を説明する。図8は、第2の実施形態に係る電子機器2の処理を示すフローチャートである。
制御部14は、表面タッチセンサ12から入力される信号により表面タッチセンサ12の所定の操作を検出すると(ステップS201−Yes)、押圧検出部20から表面タッチセンサ12に対する押圧に基づくデータを取得する(ステップS202)。そして、制御部14は、取得した押圧に基づくデータが所定の閾値(基準)を満たしたか否かを判定し(ステップS203)、押圧に基づくデータが所定の閾値を満たした場合に(ステップS203−Yes)、表面タッチセンサ12の押圧操作が行われたと判断し、押圧位置に表示されているアイコンに対応する処理を実行する(ステップS204)。ここで、押圧に基づくデータが所定の閾値を満たした際とは、押圧に基づくデータが所定の基準値に達した際であってもよいし、押圧に基づくデータが所定の基準値を超えた際でもよいし、所定の基準値と等しい押圧に基づくデータが検出された際でもよい。ステップS204による処理が、アプリケーションやメニュー等を終了させる処理であった場合には(ステップS205−Yes)、処理を終了して、例えば表示部11にホーム画面(待ち受け画面)を表示させる。
また、制御部14は、背面タッチセンサ13から入力される信号により背面タッチセンサ13の所定の操作を検出すると(ステップS206−Yes)、押圧検出部20から背面タッチセンサ13に対する押圧に基づくデータを取得する(ステップS207)。そして、制御部14は、取得した押圧に基づくデータが所定の閾値(基準)を満たしたか否かを判定し(ステップS208)、押圧に基づくデータが所定の閾値を満たした場合に(ステップS208−Yes)、背面タッチセンサ13の操作が行われたと判断し、表示部11の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示部11に表示させる(ステップS209)。
カーソルは、背面タッチセンサ13の所定の操作(例えば、スライド)により、選択可能エリア内で移動させることができる。制御部14は、ステップS209によりカーソルを表示(および移動)させた後、表面タッチセンサ12の所定の操作を検出すると(ステップS210−Yes)、押圧検出部20から表面タッチセンサ12に対する押圧に基づくデータを取得する(ステップS211)。そして、制御部14は、取得した押圧に基づくデータが所定の閾値(基準)を満たしたか否かを判定し(ステップS212)、押圧に基づくデータが所定の閾値を満たした場合に(ステップS212−Yes)、表面タッチセンサ12の押圧操作が行われたと判断し、カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する(ステップS213)。
上述したように、第2の実施形態に係る電子機器2は、押圧検出部20を更に備え、制御部14は、背面タッチセンサ13に対する押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合に、背面タッチセンサ13の操作が行われたと判断する。そのため、電子機器2は、他の物体と軽く接触しただけでユーザによる操作が行われたと判断することを防止できる。特に、電子機器を保持する際には背面に指が接触するが、押圧検出部20により押圧を検出することにより、ユーザが操作を意図していないのにもかかわらず操作したものと誤判断することを防止できる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。第3の実施形態に係る電子機器3は、第2の実施形態に係る電子機器2と比較して、更に触感呈示部30を備える。その他の構成については第2の実施形態と同一であるため、同一の参照番号を付して説明を省略する。
触感呈示部30は、制御部14から供給される駆動信号に基づいて所定の振動を発生する。駆動信号については、表現したいリアルなボタンが挙動する振動を、指が接触する位置において表現する駆動信号であればよい。
触感呈示部30は、圧電素子、超音波振動子、または振動モータ(偏心モータ)等を用いて構成され、所定の振動パターンによる振動を発生させることにより、背面タッチセンサ13を押圧しているユーザの指に対して触感を呈示し、ユーザに背面タッチセンサ13を操作したことを感覚的に通知する。触感呈示部30は、機械的な振動を使わずに、背面タッチセンサ13上に貼ったフィルムの電荷を制御する等により、背面タッチセンサ13を押圧しているユーザの指に対して触感を呈示してもよい。
また、触感呈示部30は、表面タッチセンサ12に対しても、同様にして振動を発生させて、表面タッチセンサ12を押圧しているユーザの指に対して触感を呈示するようにしてもよい。
なお、触感呈示部30は、押圧検出部20と一体化して構成することもできる。特に、押圧検出部20および触感呈示部30を圧電素子を用いて構成する場合は、圧電素子を共用することもできる。圧電素子は、圧力が加わると電圧を発生し、電圧が加えられると変形するためである。この場合の実装構造例は、図7に示した通りである。
押圧検出部20および触感呈示部30を圧電素子を用いて構成する場合、制御部14は、圧電素子の電圧値が所定の閾値を満たした際に、所定の処理を行うとともに、該圧電素子を駆動することにより振動を発生させるようにしてもよい。ここで、圧電素子の電圧値が所定の閾値を満たした際とは、電圧値が所定の基準値に達した際であってもよいし、電圧値が所定の基準値を超えた際でもよいし、所定の基準値と等しい電圧値が検出された際でもよい。
上述したように、第3の実施形態に係る電子機器3は、触感呈示部30を更に備え、制御部14から供給される駆動信号に基づいて所定の振動を発生する。そのため、電子機器3は、ユーザが背面タッチセンサ13(および表面タッチセンサ12)を操作した際に、意図した操作が行われたことを感覚的にユーザに通知することができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1,2,3 電子機器
11 表示部
12 表面タッチセンサ
13 背面タッチセンサ
14 制御部
15 記憶部
16 通信部
17 マイク
18 スピーカ
20 押圧検出部
21 第1圧電素子
22 第2圧電素子
23 第3圧電素子
24 第4圧電素子
30 触感呈示部
40 接合部材

Claims (5)

  1. 表面および背面にタッチセンサを有する電子機器であって、
    背面のタッチセンサの操作を検出すると、表示部の上部に位置するアイコンを選択するためのカーソルを表示させ、表面のタッチセンサの操作を検出すると、前記カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行する制御部を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、前記表示部の上部に位置する所定のエリア内におけるアイコンを選択するためのカーソルを表示させることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、前記カーソルを表示中は、前記表示部の前記所定のエリア以外のエリアをグレーアウトすることを特徴とする、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、前記カーソルを表示中は、前記表面のタッチセンサの操作を検出するまで、前記カーソルにより選択されたアイコンに対応する処理を実行しないことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記背面のタッチセンサに対する押圧を検出する押圧検出部を備え、
    前記制御部は、前記押圧検出部により検出される押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合に、前記背面のタッチセンサの操作を検出することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。

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