JP2019101646A - 感謝メッセージ送受信システム、感謝メッセージ送受信方法、および感謝メッセージ送受信プログラム - Google Patents

感謝メッセージ送受信システム、感謝メッセージ送受信方法、および感謝メッセージ送受信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 感謝メッセージのやり取りを行うことのできる感謝メッセージ送受信方法において、退職メッセージを、人事部等の特定の人に送信できるシステムを提供する。【解決手段】 感謝メッセージの送信先を指定する名前検索部93bと、指定した相手へ前記感謝メッセージを送信するメッセージ送信手段14gと、送信する又は/及び受信した感謝メッセージを表示する受信メッセージ表示手段14eと、各利用者が送信又は受信した感謝メッセージを各利用者ごとに集計する集計手段14tを備え、感謝メッセージによって人間関係を見える化、人間関係のマネッジメントを行い、感謝の心を育めるようにする。さらに、人間関係が疎遠になって退職のリスクが生じている社員に対してフォローをすることができ、さらに、耐職のリスクがたまった利用者については当該利用者がコミュニケーション不足による退職のリスクがあることを退職リスク報知手段14sにより報知する。【選択図】図3

Description

この発明は、企業等の組織内で「ありがとう」等の感謝メッセージを気軽に伝え合うことのできる感謝メッセージ送受信システム、感謝メッセージ送受信方法、感謝メッセージ送受信プログラムに関するものである。
従来、コンピュータを使用した様々なシステムが提案されている。その中で、例えば、コスト,品質,デリバリを満足する部品を購入するにあたり、その関連技術情報を早期に広範囲にわたって入手でき、部品購入のための十分な検討が行える技術情報交換方法、部品購入方法、プログラム、及び記録媒体が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1には、受注候補者からの返信があった場合に、(即座に)受注候補者に対し、お礼通知を行うことを特徴とすることが記載されている。
しかしながら、この特許文献1の技術は、お礼通知を行うことができるものの、受注候補者からの返信の有無にかかわらず感謝の気持ちを相手方に気楽に伝えるものではなかった。また、そのやりとりから関係性を評価するようなものでもなかった。
特開2002−269405号公報
この発明は、上述した問題点に鑑み、感謝の気持ちを簡単に相手に伝えることができ、かつ、その関係性に基づく評価を可能とする感謝メッセージ送受信システム、感謝メッセージ送受信方法、および感謝メッセージ送受信プログラムを提供することを目的とする。
この発明は、感謝メッセージの送信先を指定する送信先指定手段と、指定した相手へ前記感謝メッセージを送信する感謝メッセージ送信手段と、送られてきた感謝メッセージを受信する感謝メッセージ受信手段と、送信又は/及び受信した感謝メッセージを出力する感謝メッセージ出力手段と、前記感謝メッセージを記憶する記憶手段と、各利用者が送信又は受信した感謝メッセージを前記記憶手段から読み出して利用者ごとに集計する集計手段と、前記各利用者のうち前記集計手段による集計結果が所定条件に合致する確認対象利用者について、当該確認対象利用者がコミュニケーション不足による退職のリスクがあることを報知する退職リスク報知手段とを備えた感謝メッセージ送受信システム、これによる感謝メッセージ送受信方法、および感謝メッセージ送受信プログラムであることを特徴とする。
この発明により、感謝の気持ちを簡単に相手に伝えることができ、かつ、その関係性に基づく評価を行うことができる。
感謝メッセージ送受信システムの全体システム構成図。 ユーザ端末の構成を示すブロック図。 管理サーバの構成を示すブロック図。 トップ画面、受信画面、および送信画面の説明図。 ランキング画面の画面構成図。 ありがとう活性度診断表示画面の画面構成図。 ありがとうマネッジメント診断第1表示画面の画面構成図。 ありがとうマネッジメント診断第2表示画面の画面構成図。 ありがとう育成診断表示画面の画面構成図。 人間関係アラーム表示画面の画面構成図。
本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施例1による感謝メッセージ送受信システム1の全体構成を示す概略説明図である。
感謝メッセージ送受信システム1は、会員会社内で使用される場合もあれば、会員会社のある部門内で使用される場合もあれば、会員会社間を通して使用される場合もあるが、まずは、ある会員会社内で使用される場合について説明する。
感謝メッセージ送受信システム1は、管理サーバ101と、複数のユーザ端末18とが、インターネットやイントラネット等の電気通信回線6を通じて通信可能に接続されて構成されている。
管理サーバ101は、管理プログラム8c等のプログラムに従って各種動作を制御する制御部8a、マウスとキーボード等により入力を受け付ける入力部8i、ディスプレイにより表示を行う表示部8j、および通信を行う通信部8kを有し、さらに、管理プログラム8cおよび管理データベース8dを記憶する記憶部8bを有する。
管理データベース8dは、役職データ15b、社員データ15a、所属データ15c、及びありがとうデータ151を記憶している。
ありがとうデータ151は送信日時、送信者社員ID,受信者社員ID,(ありがとう/すごい)のバッチ区分およびメッセージの項目を有している。これにより、各利用者の他の利用者への感謝メッセージ「ありがとう」の送信および受信のすべてのデータを記憶している。
上記社員データ15aは社員ID,社員名、役職ID,所属IDを有している。
役職データ15bは役職ID,役職名、役職順位を有している。ここで、役職順位は、1:会長、2:社長、3:部長、4:課長、5:係長、6:主任、7:一般社員、8:パート/アルバイトの8分類で記憶されている。
所属データ15cは所属ID、所属名、階層を有している。ここで、階層は、1.事業部、2.課、3.チームの3分類で記憶されている。
ユーザ端末18は、操作プログラム18c等のプログラムに従って各種動作を制御する制御部18a、タッチパネル等により入力を受け付ける入力部18i、ディスプレイにより表示を行う表示部18j、および通信を行う通信部18kを有し、さらに、管理プログラム18cおよびユーザデータ18dを記憶する記憶部18bを有する。
図2は、ユーザ端末18における制御部18aの機能ブロック図である。14aはユーザ認証部、14bはユーザ認証部14aで認証を経たユーザが送信した送信メッセージを管理サーバ101から取得する送信メッセージ取得部であり、14cは送信メッセージを最新のものから一覧に並べたトップ画面を表示するトップ画面表示部であり、送信メッセージ表示部(感謝メッセージ出力手段)としても機能する。14dは感謝メッセージを受信する、及び受信したメッセージを管理サーバ101から取得するメッセージ受信部(感謝メッセージ受信手段、及び受信メッセージ出力手段)、14eは受信した感謝メッセージを表示する受信メッセージ表示部(受信メッセージ表示手段)、14fは送信する感謝メッセージを作成する送信メッセージ作成部、14gは作成した感謝メッセージを送信するメッセージ送信部(感謝メッセージ送信手段)、14hは感謝メッセージの送信、受信の多さを示すランキングのための集計を行うランキング集計部、14jはランキング集計した結果を表示するランキング表示部、14jは「ありがとう活性度診断」を行うありがとう活性度診断部、14kはその診断結果を表示するありがとう活性度表示部(所属別活性度表示手段)、14lは「ありがとうマネッジメント診断」を行うありがとうマネッジメント診断部、14mはその診断結果を表示するありがとうマネッジメント表示部(感謝頻度表示手段)、14nは「ありがとう育成診断」を行うありがとう育成診断部、14oはその診断結果を表示するありがとう育成表示部、14pは退職アラームのアラーム対象者を表示する退職アラーム対象者表示部(退職リスク表示手段)である。
図3は、管理サーバ101における制御部18aの機能ブロック図である。141はユーザ端末18の各ノードA,B,C,D,E,F,Gからの要求を処理する要求処理部、14qは要求処理部141を経て得たありがとうデータ151のデータを解析して、退職アラームを発すべき対象者を抽出する退職アラーム対象者抽出部、14rは退職アラーム対象者抽出部14qに対し、定期チェックを実行せしめる定期チェック実行部、14sは退職アラーム対象者抽出の結果を通知する退職アラーム対象者通知部(退職リスク報知手段)である。
要求処理部141は、ありがとうデータ151に記憶されている送受信された感謝メッセージを集計する上記集計部14tも有している。
また、要求処理部141は、ありがとうデータ151に接続されており、このありがとうデータ151に繋がる社員データ15a、役職データ15b、および所属データ15cから必要な情報を取得できるように構成されている。各データは、名称が同じIDによりリンクされており、例えば、社員データ15b(図1参照)であれば、役職IDから役職データ15bの役職名を、所属IDから所属データ15cの所属名を取得できる。また、ありがとうデータ151であれば、送信者社員IDと一致する社員データ15aの社員IDから送信者の社員名を、受信者社員IDと一致する社員データ15aの社員IDから受信者の社員名を取得できる。
また、図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)および図5は、ユーザ端末18の表示部18jに表示する画面を示している。
図4(A)は、ログインした後にトップ画面表示部14c(図2参照)によって表示されるトップ画面91である。トップ画面91は、ログインした利用者が送信した感謝メッセージ91a,91aを最新送信したものから一覧表示し、下方に、選択されるとトップ画面91を表示するトップ画面タブ91a、選択されると受信画面92を表示するための受信画面タブ91b、選択されると送信メッセージ作成画面93を表示する送信画面タブ91c、および選択されるとランキング画面95を表示するランキング画面タブ91dが設けられている。また、画面右上には、選択されると全ての画面の名称が一覧表示されてその中で選択された名称の画面に移行できるメニュー部91mが設けられている。
図4(B)は、受信メッセージ表示部14e(図2参照)によって表示される受信画面92である。受信画面92には、今までに受信した感謝メッセージ92a,92a,92aが最近受信したものから順に表示される。
図4(C)は、送信メッセージ作成部14f(図2参照)によって表示される送信メッセージ作成画面93である。送信メッセージ作成画面93は、送信者となる自身の名前を表示する送信者表示部93a、送信宛先を検索する名前検索指定部93b(送信相手先指定手段)、メッセージ区分となるバッチを「ありがとう!」と「すごい!」から選択するメッセージ区分選択部93c、メッセージ内容を入力するメッセージ入力部93dを有している。
図4(D)は、送信メッセージ作成画面93によるメッセージの作成が完了した段階で送信メッセージ表示部であるトップ画面表示部14cにより表示される送信メッセージ確認画面94である。送信メッセージ確認画面94で下方にある送信ボタン(図示では画面下に隠れており画面を上にスクロールすれば表示される)を選択することで作成したメッセージが送信先に指定した名称の利用者へ送信され、ありがとうデータ151に蓄積される。
図5は、ランキング表示部14iにより表示されるランキング画面95である。ランキング画面95は、ログインしたユーザが「ありがとう」のメッセージを送信および受信した相手の集計結果を送信ランキング表示部96および受信ランキング表示部97に表示する。送信ランキング表示部96は、ログインしたユーザが送信した送信相手のランキングを示し、受信ランキング表示部97は、ログインしたユーザが受信した相手のランキングを示す。なお、全社での送信ランキング、受信ランキング、送受信ランキング、またはこれらの複数を出力する、あるいは、部門別での送信ランキング、受信ランキング、送受信ランキング、またはこれらの複数を出力する構成としてもよい。これらのランキングは、週間、月間、四半期間、半年間、年間などの適宜の期間で集計してランキングすることができる。このようにランキングを表示する場合、社内や部門内でのランキングの上位を目指すことで感謝の気持ちを表す感謝メッセージの送信を活性化することができる。また、ランキングの下位である、メッセージの送信、受信、または送受信が少ないユーザを上司やチームリーダーといった上位の者が確認し、対策を取ることができる。特に、メッセージの送信、受信、または送受信が少ないユーザに対して、メッセージを多く送信して返信などでメッセージの送信をすることを促すことや、コミュニケーションをとって組織内で活動しやすくするといったフォローができる。これにより、社員間でのメッセージのやり取りが少なく、退職のリスクが高まっているユーザに対して、フォローを入れて退職を防止することができる。
次に、感謝メッセージ送受信システム1での分析に関する画面構成と動作について説明する。ここで説明する感謝メッセージ送受信システム1は、代表的には、インターネット回線を用いて動作するアプリを用いて構成され、該アプリによるシステムの会員会社となっている会社で、社内において「ありがとう」の活性化に用いる場合を説明する。
本アプリの概略は、会員会社の社内で、感謝メッセージ「ありがとう」が送信、及び受信されるごとに、その送信、あるいは受信の、送信日時、送信者社員ID,受信者社員ID,バッチ区分、およびメッセージよりなる「ありがとうデータ」151に蓄積され、このデータを解析して、その「ありがとう」のメッセージの送信、受信の多さについてランキングをつけ、これを表示可能とすることにより、「ありがとう」の送受信の活発化を行い、これにより、組織を活性化していこうとするものである。
そして、感謝メッセージ送受信システム1は、上記「ありがとう」送受信のランキングを行うことができるだけでなく、さらに、「ありがとう」の送受信を解析して種々の診断を行う「ありがとう活性度診断」、「ありがとうマネッジメント診断」、「ありがとう育成診断」の機能を設けることにより、「ありがとう」の心、すなわち、感謝の心のより一層の活発化、造成を行うことができるとともに、さらに、「人間関係アラーム(退職アラーム)発信」の機能を設けることにより、上記「ありがとう」送受信のデータの解析から、退職につながる可能性のある状況や変化について、定期的に職場の人間関係アラーム(退職アラーム)として、人事部などあらかじめ定められた担当者へ通知し、これにより人間関係の改善に資することができるようにしたものである。
以下、まず、上記「ありがとう活性度診断」、「ありがとうマネッジメント診断」、「ありがとう育成診断」について、説明する。
≪ありがとう活性度診断≫
図6は、ありがとう活性度表示部14k(図2参照)によって表示されるありがとう活性度診断表示画面40の画面構成図である。図示の例は社内の診断であるが、社外の診断も行える。
≪社内≫
社内の各部門で、「ありがとう」のメッセージのやりとりが、どの部門で多くなされているか、また、どの部門が非活性化しているかを可視化させる。「ありがとう」のやりとりが非活性になるのには様々な理由が考えられるが、やりとりが少ないことは関係性が薄く浅くなっていく原因になる。その点を数値化することにより、人間関係の希薄さや悪化が原因で起こる様々な問題(業績悪化、連携ミス、ハラスメント、退職など)を、未然に発見し防ぐことに繋げることを目的としている。
≪社外≫
このアプリを活用する企業の、登録従業員数と、月間のありがとう投稿数の割合から、ありがとうの活性度のS.A.B.C.Dの5段階への格付けを行う。これにより、見えなかった企業のありがとう活性化度を可視化する。そして、参加企業が共にありがとうレベルを高めあうことによって、働く人々の心を温かくしていくようにする。(これは、過去の実績、例えば、一月前実績等として表示することができる。)
≪計算方法≫
ありがとう活性度は、次のようにして計算する
(1)1ヶ月間の計算方法
ありがとう活性度 = 1ヶ月のありがとう数÷該当月の従業員数
(例えば、1ヶ月のありがとう数が2000回で、該当月の従業員数が200名であれば、活性度は10となる。)
(2)3ヶ月間の計算方法
ありがとう活性度
= 3ヶ月のありがとう数÷3ヶ月間の平均従業員数÷3ヶ月
(3)月の半ば計算方法(11月15日の場合)
ありがとう活性度
= 15日までのありがとう数÷該当月の従業員数×15日÷30日
≪指標≫
A) 自社対比、先月対比、過去一年間平均値対比、最高実績対比、最低実績対比
B) 会員企業対比 過去会員企業実績を、次のように5ランクに分けて自社実績と対比する
Sランク:5%以下
Aランク:5%より多く30%以下
Bランク:30%より多く70%以下
Cランク:50%より多く95%以下
Dランク:95%より多く100%以下
今、ある社員Xは、自己が常に利用しているユーザ端末18、あるいは社内の任意のユーザ端末18を用いて、本システムにログインし、トップ画面91等のメニュー部91mにて「ありがとう活性度診断」にアクセスすると、該ユーザ端末の画面上には、ほぼ図6に示されるようなありがとう活性度診断表示画面40が表示される。
そして、その図6に示すありがとう活性度診断表示画面40において、期間のプルダウンメニュー45で、期間を、「今月」、「1か月」、「3か月」、「6カ月」、「12カ月」「自由設定」の中から選択し、雇用形態のプルダウンメニュー46で、雇用形態を、[A]正社員のみ、[B]パートアルバイトのみ、[C]正社員とパートアルバイト全員、の中から選択し、送受信のプルダウンメニュー47で、送信か、受信か、送受信か、を選択し、所属組織(部門)として、組織6階層(例:[1]全社、[2]事業部、[3]部、[4]課、[5]グループ、[6]チーム)の中から、所望の層を選択すると、例えば、グループ、課、あるいは部ごとに、「ありがとう」の送信、受信、又は送受信の頻度が表わされる「ありがとう活性度診断」の部門別活性度グラフ43が得られる。すなわち、各グループ等の「ありがとう」の送信の頻度は、灰色の棒グラフで示され、「ありがとう」の受信の頻度は、赤色の棒グラフで示され、「ありがとう」の送受信の頻度としては、その灰色の棒と、赤色の棒の両方からなる棒全体の高さとして示される。
したがって、この場合、各グループ等の「ありがとう活性度」の判定としては、図6の部門別活性度グラフ43のAグループ、1課、2課、3課、について言えば、「ありがとう」送受信の頻度を示す、灰色と朱色の棒グラフの両者の和の高さが、縦軸上の各点S,A,B,C,Dの高さに達しているか否かによって、「ありがとう活性度」が、S,A,B,C,Dランクであると判定することができ、図示の場合、Bランクと判定されて、全社格付けの四角の表示枠である会社格付け表示枠41内に「B」との格付け表示42がなされる。このようにこの「ありがとう活性度診断」の部門別活性度グラフ43を見ることにより、「ありがとう」の送受信が、どの部門でどの程度活発に行われているかを、棒グラフの形で見ることができる。
そしてさらに、上記の部門別活性度グラフ43が表示されている状態において、例えば、図示のBグループの右隣りの1課等の部門名をクリックすると、該1課内のa君,b君,c君等の、個人の「ありがとう活性度」を示す部門内個人別活性度グラフ44がポップアップ表示され、これにより各個人についても、その「ありがとう活性度」を見ることができる。ユーザ端末の画面をもう一度タッチすると部門内個人別活性度グラフ44は消去され元の表示に戻る。
≪ありがとうマネッジメント診断≫
図7は、ありがとうマネッジメント表示部14m(図2参照)によって表示されるありがとうマネッジメント診断第1表示画面50の画面構成図である。
この診断は、社長、部課長、チームリーダーなど、部門をマネッジメントする人(部門長)向けの診断ツールである。組織の長として、自身の「ありがとう」のメッセージ送信が一部の人だけに行われていないかを可視化することによって、マネッジメントの偏りをなくすことを目的としている。部門長の立場になると気がつきにくい点についての目くばり、気配りの一助としてこれを活用することにより、組織の日陰と言われるような部門の発生を防ぐことができる。また、送信に限らず、受信の状況をも確認することで、人間関係の状況を可視化することができる。
この「ありがとうマネッジメント診断」においては、本システムの会員企業の部門長である「田中氏」は、トップ画面91等のメニュー部91mにて「ありがとうマネッジメント診断」にアクセスすると、図7に示すような、上部中央に、≪ありがとうマネッジメント診断≫の表示を有するありがとうマネッジメント診断第1表示画面50が得られる。ありがとうマネッジメント診断第1表示画面50において、氏名のプルダウンメニュー51を「田中」とし、集計期間選択部52で「今月」を選択し、雇用形態選択部53で「社員」を選択し、送受信区分選択部55で「送受信」を選択すると、以下に説明するありがとうマネッジメント診断部14l(図2参照)等が動作して、≪ありがとうマネッジメント診断≫の下部表示画面のほぼ中心に、感謝頻度表示マップ59(親密度表示マップ)が表示される。
親密度表示マップ59は、その中心の最小円内の表示を分析対象個人マーク56(図の例では「田中」)とし、これを中心にして3つ、あるいは4つの同心円58−1,58−2,58−3の各円内に、上記同心円の中心からの距離が、上記「ありがとう活性度」の「送信」の棒グラフの高さと、「受信」の棒グラフの高さの和に対応する長さとなる位置に、○〇部の社員は赤色の点57−1、△△部の社員は青色の点57−2、□□部の社員は黒色の点57−3でドットを描いてなる親密度表示マップ59が表示される。マッピングされる各点57−1,57−2,57−3は、分析対象個人として選択されている人物とメッセージの送信又は/及び受信をした相手を示す相手マークであり、円周方向には適宜の間隔があくように表示される。
部門長は、この親密度表示マップ59を見ることにより、自身である「田中」氏は、○〇部、△△部、□□部の、どの部の社員と比較的多く「ありがとう」のやりとりを行っているかの傾向、あるいは偏りを判断することができ、今後の自身の「ありがとう」送受信を、どの人達と多く行っていくかの傾向を改善して行くことができる。そして、任意の相手マーク(点57−1,57−2,57−3)を選択すると、その相手マークが示すユーザの氏名がポップアップ表示され、誰であるかがわかる。
さらに、本システムは、図8に示されるありがとうマネッジメント診断第2表示画面60のような、「ありがとうマネッジメント診断2」の機能をも有する。このありがとうマネッジメント診断第2表示画面60は、ありがとうマネッジメント表示部14m(図2参照)によって表示される。部門長は、「ありがとう」送受信の偏りのない活性化のためにこの画面も用いることができる。
ありがとうマネッジメント診断第2表示画面60は、≪ありがとうマネッジメント診断2≫の表題の表示の下に送受信区分別に送受信の点数を個人毎に表す個人別点数表示部65が表示されている。この個人別点数表示部65は、氏名のプルダウンメニュー61で指定した特定個人(図示の例では「田中氏」)について、期間のプルダウンメニュー62で指定した期間にわたって、雇用形態のプルダウンメニュー63で指定した、例えば正社員について、かつ、表示部門のプルダウンメニュー64で指定した部門の人について、「田中氏」とのありがとうの送受信の頻度を送受信区分別に表示する。送受信区分は、A.感謝している(送信履歴)が、〇(多い)か、×(少ない)か、B.感謝されている(受信履歴)が、〇(多い)か、×(少ない)かにより、両方多領域65aと、送信多受信少領域65bと、送信少受信多領域65cと、両方少領域65dの4つの縦欄に分けて、その送信相手の氏名と、送受信の和の点数とを記載していったものである。したがって、この個人別点数表示部65を見れば、自身である「田中氏」は、どの部門の人たちとはありがとう送受信をよく行っているが、どの部門の人たちとはありがとう送受信をそんなによく行ってはいない、という傾向を見ることができ、今後、これを改善していくことができる。
このようにして、部門長である「田中」氏は、自身の、他の人との「ありがとう」のやり取りを、「ありがとうマネッジメント診断」、および「ありがとうマネッジメント診断2」の感謝頻度表示マップ59および個人別点数表示部65を見てマネッジメントすることができ、「ありがとう」の他の人とのやり取りの偏りを減らすように心がけることができるとともに、疎遠になってありがとうのメッセージの送信も受信も少なくなっている個人にありがとうのメッセージを送信したり対面で話をするなどのコミュニケーションを取ったりすることができる。
また、上記「ありがとうマネッジメント診断」、「ありがとうマネッジメンと診断2」は、診断対象の人として、図7、図8では部門長である「田中氏」を用いた場合を説明したが、これは部門長ではない人を選択するようにしてもよく、そのようにすれば、その人を中心とした組織内人間関係を可視化することができ、これにより、この「ありがとうマネッジメント診断」は、「ありがとう組織内人間関係診断」として機能させることもできる。
≪ありがとう育成診断≫
図9は、ありがとう育成表示部14o(図2参照)によって表示されるありがとう育成診断表示画面70の画面構成図である。
この診断も、部門長向けの診断ツールであり、部下の「ありがとう」の心を育むことを目的としている。具体的には、部下の「ありがとう」のメッセージ送信履歴から、1か月あたりの頻度や回数を見て、心の状態を推察する。このツールは、日ごろの仕事の中で、ちいさな「ありがとう」は、たくさんあるはずであり、それに気づく人に導くためのツールである。
図9は、この≪ありがとう育成診断≫を行うありがとう状況表示部79を示している。ありがとう状況表示部79は、対象社員a,b,c,dについて、横軸に時間をとり、各時点での送信、受信の頻度を、青、赤の棒グラフでそれぞれ表し、「ありがとう」送信、「ありがとう」受信の各月平均の値である送信平均値76および受信平均値77(対象社員a,b,c,dにつき、3.5,1.0,0.5,0.2、および7,4,3,5)を求め、かつ、これらより「送信の値」+「受信の値」×1/10を求めて、これをありがとうの心指数として感謝指数表示値78とする。図9では、これらは、対象社員a,b,c,dにつき、4.2,1.4,0.8,0.7となっている。
ありがとう育成診断表示画面70において、部門選択部71にて部門が選択され、雇用形態選択部72にて雇用形態が選択され、集計期間選択部73にて集計期間が選択され、送受信区分選択部74にて送受信の区分が選択されると、これらの選択で指定された範囲の情報をありがとう状況表示部79に表示する。これらは図6〜図8の図表の場合とほぼ同様であるが、この図9のありがとう状況表示部79の場合、プルダウンメニューである送受信区分選択部74が、送信、あるいは受信が選択されている状態であれば、月平均の送信平均値76、又は月平均の受信平均値77のみが表示され、感謝指数表示値78の値は、その表示された値と同じ値が表示されることとなる。
このようなありがとう育成診断において、≪ありがとうの心指数≫が、期間の経過とともに増えていっている人は、小さな「ありがとう」に気づいて行っていると評価することができる。
以上の1.ありがとう活性度診断、2.ありがとうマネッジメント診断、3.ありがとう育成診断の処理を、図1〜図3の構成手段の動作としてみると、以下のようになる。すなわち、感謝メッセージ「ありがとう」の送信の動作は、送信者が、ユーザ端末18Aで送信メッセージ作成部14f内の名前検索部93b(送信相手先指定手段)により送信相手先を選択入力し、ありがとう!か、すごい!かのバッチを選択入力し、かつ必要に応じてメッセージ(言葉)を入力すると、送信メッセージ作成部14fは入力されたデータより送信する感謝メッセージ(すなわち、「ありがとう!」)を作成し、送信ボタンを押下すると、該感謝メッセージが感謝メッセージ作成部14gにより送信される。一方、その相手先であるユーザ端末18Bでは、メッセージ受信部14dにより前記送信者から送られてきた感謝メッセージが受信され、受信メッセージ表示部14eにより受信メッセージが図4(B)の受信メッセージ92aのように表示される。これらの感謝メッセージの送受信が行われるたびに、管理サーバ101の集計部14tは、各利用者ごとに、送信メッセージ、受信メッセージの集計を行い、その集計結果を、図5に示されるようにランキング画面95において、送信ランキング96、受信ランキング97に表示する。
そして、ある利用者が、上記で説明した「ありがとう活性度診断」、「ありがとうマネッジメント診断」、「ありがとう育成診断」の診断結果を得たい場合には、該利用者が、たとえば、「ありがとう活性度診断」のタグを押下した場合は、ユーザ端末18Aのありがとう活性度診断部14jが、ありがとう活性度診断要求14j1を出力し、該要求を受けた管理サーバ101の要求処理部141は、感謝メッセージのすべての送受信のデータを集積しているありがとうデータ151より、所要のデータを抽出して所要の処理を行って、ありがとう活性度診断結果を出力し、該出力は、ノードEを介して、ユーザ端末18Aのありがとう活性度診断部14jを介して、ありがとう活性度表示部14mに入力され、ありがとう活性度が画面表示される。「ありがとうマネッジメント診断」、「ありがとう育成診断」の場合の動作も、同様である。
一方、上記のように感謝メッセージの送受信が行われていってそのデータがありがとうデータ151に格納されていっている状態において、本システムにおける「人間関係アラーム(退職アラーム)」機能は、常時動作している。
以下、人間関係アラーム(退職アラーム)について説明する。
≪人間関係アラーム(退職アラーム)≫
図10は、退職アラーム対象者抽出部14q(図3参照)の抽出結果に基づいて退職アラーム対象者通知部14s(退職リスク報知手段)からの通知を受けてアラーム対象者表示部14p(図2参照)によって表示される人間関係アラーム表示画面80の画面構成図である。
一般に退職をする人の退職の原因を探ると、9割以上が人間関係に起因していると言われている。そこで、「ありがとう」の蓄積されていく送受信履歴から、3つのポイントに絞り、職場の人間関係を解析する。そして、その解析から、退職につながる可能性がある状況や変化について、定期的に職場の人間関係アラーム(退職アラーム)として、人事部などあらかじめ定められた担当者へ通知し、人間関係の改善を促すこととする。解析は、次の3つの項目から行う。
A.≪感謝するエネルギー(送信履歴)≫
[意図]ありがとうの反対は、「当たり前」といわれるが、今ある環境に感謝するのではなく、当たり前と思うところから、不平不満や愚痴が生まれてくる。そのような心の状況にならないために、「感謝」するエネルギーが心からどれだけ出ているかを観察する。そのために、ありがとうの送信回数に対して、次の[表1]に示すように判断、点数、評価を定める。
B.≪感謝される関係性(受信履歴)≫
[意図]人間は誰にでも承認欲求がある。まわりから感謝されることでその欲求は癒されるので、その関係性が整っているかを考察する。そのために、ありがとうの受信回数に対して、次の[表2]に示すように判断、点数、評価を定める。
C.≪上司との関係(送信履歴)≫
[意図]退職理由の上位にくるのが、上司や経営者との人間関係である。上司との送受信がなされているかの中から関係性を考察する。そのために、ありがとうの送受信回数に対して、次の[表3]に示すように判断、点数、評価を定める。
D.≪計算方法≫
上述した表1〜表3の3つの観点を踏まえて、退職アラームを通知するべき退職リスクを次の(1)〜(5)の考え方で計算する。
(1)計算日より、30日前の履歴を計算する。
(2)人間関係アラーム(退職アラーム)として、次の[表4]に示すようにランク付けする。
(3)データを集積する中で数値は見直すものとする。
(4)退職アラームは、定期的に決められた曜日に配信するものとし、過去のレベルから悪化、もしくは改善したものをメール送信する。
(5)退職者が出るたびに、過去のありがとうの送受信履歴を解析し、アラームの精度を向上させる。この精度向上は、人工知能を用いて機械的学習をする構成としてもよい。
すなわち、退職アラーム対象者抽出部14q(図3参照)は、A.≪感謝するエネルギー(送信履歴)≫が、「ありがとう送信」0で、「危険な状態」(点数0)(評価D)か、「ありがとう送信」3以下で、「要注意」(点数10)(評価C)の状態にあり、B.感謝される関係性(受信履歴)が、「ありがとう受信」が0で、「危険な状態」(点数0)(評価D)か、「ありがとう受信」が3以下で、「要注意」(点数3)(評価C)のユーザを抽出する。そして、退職アラーム対象者通知部14s(図3参照)は、A.≪感謝するエネルギー(送信履歴)≫、B.≪感謝される関係性(受信履歴)≫、および、C.≪上司との関係(送受信履歴)≫、の点数の和が、上記人間関係アラームのレベル1〜レベル5の各ランク(20点以下、10点以下、5点以下、3点以下、0点)となったとき、各レベルの退職アラームを発するものである。
図10は、アラーム対象者表示部14p(図2参照)が選択されることによって表示される人間関係アラーム表示画面80(退職リスク報知手段)の画面構成図である。
人間関係アラーム表示画面80は、人間関係アラーム(退職アラーム)の通知対象となったユーザのありがとうメッセージの送受信状態を示す人間関係アラーム原因情報表示部81を表示する。この人間関係アラーム原因情報表示部81では、その氏名欄に並ぶ各ユーザA君、B君、…について、上記A.感謝するエネルギー(送信履歴)、B.感謝される関係性(受信履歴)、C.上司との関係(送信履歴)、の各評価(A〜D)、および上記A.,B.,C.の各点数の和、および、今回ランク、前回ランク、および点数の増減を示す矢印を、おのおの記入したものである。この場合、A君と、B君について、上記A.、B.,C.の値が表中に、A君の場合、D,D,Dとして、B君の場合、D,D,Cとして、表示されており、A点、B君の点数は、それぞれ0点、3点と表示されている。すなわち、A君の場合は、前回も今回も点数は0点で、前回、今回ともランクは5であったが、B君の場合は、前回は点数が0点で、ランクは5であったものが、今回C.の上司との送受信が、点数3点となってCとなり、ランクも4となったものである。
なお、この人間関係アラーム原因情報表示部81において、氏名欄の例えば、A君をクリックすると、A君の過去のありがとう送受信の状況を示す棒グラフ表示部82が得られる。さらに該棒グラフ表示部82中に表示される今の状態ボタン83が選択されると、A君の今のありがとう送受信の状態を3次元座標空間内に上記A.,B.,C.の指標を各軸の座標にとった送受信バランス分析表84が表示される。
上記人間関係アラーム原因情報表示部81に示されるように、上司からの送信があったことによって、C.の点数が3、評価がCとなっており、この「ありがとう」の送受信の増加によって、退職アラームのレベルがレベル4となっているものであり、このように退職アラームのレベルが改善した場合には、この改善したレベル4は、人事部等あてにメール送信されることとなる。
一方、A君については、A.,B.,C.のすべてが0点で、合計点数も0となっているが、この場合、通常の設定では、初回のみアラームが発せられ、次からは、点数の増減がなければアラームは発せられないこととなるが、退職者が出るたびに、過去のありがとうの送受信履歴を解析し、アラームの精度を上げていく処理がなされることによって、点数の増減がない場合にも、ある程度の期間の経過時に退職アラームが発生されるよう、退職アラーム発生の所定条件が設定し直されることが考えられる。また、上記A.,B.,C.のすべての点数の和が0である場合には、つねに退職アラームを発生するのを、上記所定の条件とすることも考えられる。
以上の退職アラームの発生の動作は、図1〜図3の構成手段の動作としてみると、以下のようになる。すなわち、退職アラーム対象者抽出部14qは、上記集計部14tおよび要求処理部141を経て得る上記ありがとうデータ151のデータの中から、各利用者についての感謝メッセージの送信、受信の結果が、所定条件に合致するかを見て、所定条件に合致すれば、退職アラーム対象者通知部14sにより退職アラーム対象者通知信号14s1が発せられ、該通知信号14s1は、ノードHを介して人事部の特定の人だけのユーザ端末18hの退職アラーム対象者表示部14pに入力され、該ユーザ端末18hの受信画面92に、図4(B)の(退)に示されるように退職アラームマーク91zが表示される。(同様に、図4(A),図4(C)、図4(D)の各画面91,93,94にも図中の(退)に示されるように退職アラームマーク91zが表示される。)
なお、上記退職アラームを作成するための処理は、上述もしているように、定期チェック実行部14r(図3参照)が定期的に決められた曜日に配信するものとし、過去のレベルから、悪化、もしくは、改善したものをメール送信する。さらに、これも上述もしているように、退職者が出るたびに、過去のありがとうの送受信履歴を解析し、アラームの精度を挙げていくようにする。
以上の構成および動作により、感謝のメッセージの送信又は/及び受信を通じて、人と人との繋がりの深さを診断することができる。詳述すると、例えば、感謝の気持ちを点数やポイントで表すと、感謝の度合いを表せるものの繋がりの深さはわからない。つまり、1回で100点を付与してそれっきりの場合は、1点を100回付与する人間関係よりは繋がりが浅いと思われるが、点数は同じ100点であるから同じ評価となる。これに対して、本発明は、メッセージの内容や点数でなく、送信又は/及び受信の回数で集計するために、人と人との繋がりの深さを判別できる。
そして、これによって、人と人との繋がりが希薄になってきている利用者を抽出し、退職の恐れがあるとして退職アラームをその上司に通知することができる。すなわち、ありがとうメッセージの送信回数又は/及び受信回数が減少していくことは、会社内でのコミュニケーションが減少していることと同義である。このため、このありがとうメッセージの送受信の減少をチェックすることで、退職のおそれのある利用者(社員)を退職前に抽出して上司に通知することができ、上司は、これに対して本人と話す等の対応を取ることができる。
また、ありがとうメッセージは、最小限で行おうとすると、送信先の利用者を特定し、バッチに「ありがとう!」と「すごい!」のどちらかを選択し、送信ボタンを押下するだけで送信できるため、利用者は気軽に少しの操作でありがとうメッセージを送りたい人に送ることができる。
また、退職アラーム(人間関係アラーム)は、レベルに応じて段階別に通知される。このため、退職直前になるまでわからないということがなく、早目の段階で対策を取っていくことができる。
また、本感謝メッセージ送受信システム1を利用する社内のグループ間等において、「ありがとう」の送受信の履歴データに基づき、その解析を行って「ありがとう」のやりとりが、どの部門で多くなされているか、また、どの部門が非活性化しているかが可視化することができる。また、そのやりとりが少ないことは関係性が薄く浅くなっていく原因になることに着眼し、その点を数値化して、退職アラームを発するといったことができる。これらにより、その人間関係の希薄さや悪化が原因で起こる様々な問題(業績悪化、連携ミス、ハラスメント、退職など)を、未然に発見し防ぐことが可能となる。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上記の例では、感謝するエネルギー(送信履歴)、感謝される関係性(受信履歴)、上司との関係(送信履歴)、の各々を、「ありがとう」の受信、又は送信の頻度から点数付けを行ってその和を求め、その和のランク付けを行って退職アラームを、レベル1〜レベル5のものとして発するようにしたが、これと異なる方法で、退職アラームを発する構成としてもよい。
また、退職アラームは、所定期間内に、利用者上下関係データに記憶された自身の上司となる利用者との間での前記感謝メッセージの送信、受信、又は送受信の回数が所定回数である、一例としては“0”である、場合に発することとすることができる。
したがって、上記表図において、所定期間にわたり、上司との間で送信も受信もないときに、その利用者(部下)に退職の恐れがあるとする退職アラームを、その利用者の上司に対して通知することができる。
あるいは、この退職アラームは、該ある人の「ありがとう」の送信、受信の減少があったときに発するものとすることもできる。
また、感謝メッセージの送信、受信、または送受信の頻度を、適宜の期間毎に集計して時間軸上での変化を示すグラフを表示する推移画面を備えても良い。
この場合、縦軸をメッセージの頻度、横軸を時間軸として棒グラフまたは折れ線グラフにより表示するとよく、母数を全社、部門別、または個人別といったように適宜設定できるように構成すると良い。
これにより、感謝メッセージの頻度、すなわち感謝活動の活性度の推移を時系列に確認できる。
またこの場合、感謝メッセージの頻度の推移に合わせて、業績の推移を同じ画面に表示する構成としてもよい。この場合、同じ時間軸上に、感謝メッセージの頻度と業績を表示すると良い。この業績についても、全社の業績、部門別の業績、個人別の業績など適宜のレベルでの業績を母数としてグラフ表示することができる。これにより、感謝活動の活性度と業績の連動制を確認することができる。
本発明は、コンピュータを用いてデータを送受信する産業に利用することができ、特に、人と人のコミュニケーションを分析する産業に利用することができる。
1…感謝メッセージ送受信システム
8b…記憶部
14c…トップ画面表示部
14d…メッセージ受信部
14e…受信メッセージ表示部
14e…受信メッセージ表示部
14g…メッセージ送信部
14m…ありがとうマネッジメント表示部
14s…退職アラーム対象者通知部
14t…集計部
43…部門別活性度グラフ
14k…ありがとう活性度表示部
51…氏名のプルダウンメニュー
56…分析対象個人マーク
57−1,57−2,57−3…相手マーク
59…感謝頻度表示マップ
50…ありがとうマネッジメント診断第1表示画面
80…人間関係アラーム表示画面
93b…名前検索指定部
この発明は、感謝メッセージの送信先を指定する送信先指定手段と、前記感謝メッセージをメッセージ区分の選択により入力するメッセージ区分選択部と、必要に応じて言葉によるメッセージを入力するメッセージ内容入力部と、指定した相手へ前記感謝メッセージを送信する感謝メッセージ送信手段と、送られてきた感謝メッセージを受信する感謝メッセージ受信手段と、送信又は/及び受信した感謝メッセージを出力する感謝メッセージ出力手段と、前記感謝メッセージを記憶する記憶手段と、所定期間内に各利用者が送信又は受信した感謝メッセージの送信回数、受信回数、および、上司への送信、受信、または送受信の回数を前記記憶手段から読み出して利用者ごとに集計する集計手段と、前記各利用者のうち前記集計手段による集計結果により前記送信回数による点数、前記受信回数による点数、および前記上司への送信、受信、または送受信の回数による点数の和によりランクを定め、当該ランクが予め定められたレベルのランクである確認対象利用者について、当該確認対象利用者がコミュニケーション不足による退職のリスクがあることを報知する退職リスク報知手段とを備え、前記集計手段は、前記メッセージ内容入力部に入力されたメッセージの内容ではなく前記メッセージ区分選択部により選択された感謝メッセージの送信回数および受信回数を集計する構成である感謝メッセージ送受信システム、これによる感謝メッセージ送受信方法、および感謝メッセージ送受信プログラムであることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 感謝メッセージの送信先を指定する送信先指定手段と、
    指定した相手へ前記感謝メッセージを送信する感謝メッセージ送信手段と、
    送られてきた感謝メッセージを受信する感謝メッセージ受信手段と、
    送信又は/及び受信した感謝メッセージを出力する感謝メッセージ出力手段と、
    前記感謝メッセージを記憶する記憶手段と、
    各利用者が送信又は受信した感謝メッセージを前記記憶手段から読み出して利用者ごとに集計する集計手段と、
    前記各利用者のうち前記集計手段による集計結果が所定条件に合致する確認対象利用者について、当該確認対象利用者がコミュニケーション不足による退職のリスクがあることを報知する退職リスク報知手段とを備えた
    感謝メッセージ送受信システム。
  2. 前記記憶手段は、前記各利用者の上下関係を示す利用者上下関係データを記憶する構成であり、
    前記所定条件は、前記利用者上下関係データに記憶された前記確認対象利用者の上司となる利用者との間での前記感謝メッセージの送信、受信、又は送受信の回数が所定期間内で所定値以下であることである
    請求項1に記載の感謝メッセージ送受信システム。
  3. 前記各利用者のうち確認したい特定の一人を指定する特定利用者指定手段と、
    前記集計手段で集計した集計結果に基づいて、前記特定利用者指定手段により指定された特定利用者が他の利用者との間で行った感謝メッセージの送信又は/及び受信の頻度を表示する感謝頻度表示手段を備えた、
    請求項1又は2に記載の感謝メッセージ送受信システム。
  4. 前記感謝頻度表示手段は、前記特定利用者を表す特定利用者マークを中心に配置し、周囲に前記他の利用者を表す他の利用者マークを配置した感謝頻度表示診断図を表示する構成であり、
    前記診断図における前記他の利用者マークは、前記他の利用者毎に、前記中心からの距離と円周方向の位置とで規定される座標系に位置決めされる構成であり、
    前記中心からの距離は、前記頻度が高いほど短くなるように決定され、
    前記円周方向の位置は、前記他の利用者毎に異なる位置に決定されている
    請求項3記載の感謝メッセージ送受信システム。
  5. 前記記憶手段は、前記各利用者の所属を示す所属データを記憶する構成であり、
    前記集計手段により前記感謝メッセージを前記所属別に集計し、
    前記所属別の前記感謝メッセージの送信又は/及び受信の頻度を所属別活性度として前記所属別に表示する所属別活性度表示手段を備えた
    請求項1から4のいずれか1つに記載の感謝メッセージ送受信システム。
  6. 感謝メッセージの送信先を指定する送信先指定ステップと、
    前記感謝メッセージの送信先として指定した相手へ前記感謝メッセージを送信する感謝メッセージ送信ステップと、
    他の利用者から送られてくる感謝メッセージを受信する感謝メッセージ受信ステップと、
    送信又は/及び受信した感謝メッセージを出力する感謝メッセージ出力ステップと、
    前記感謝メッセージを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    各利用者が送信又は受信した感謝メッセージを前記記憶手段から読み出して利用者ごとに集計する集計ステップと、
    前記各利用者のうち集計手段による集計結果が所定条件に合致する確認対象利用者について、当該確認対象利用者がコミュニケーション不足による退職のリスクがあることを報知する退職リスク報知ステップとを有する
    感謝メッセージ送受信方法。
  7. コンピュータを、
    感謝メッセージの送信先を指定する送信先指定手段と、
    指定した相手へ前記感謝メッセージを送信する感謝メッセージ送信手段と、
    送られてきた感謝メッセージを受信する感謝メッセージ受信手段と、
    送信又は/及び受信した感謝メッセージを出力する感謝メッセージ出力手段と、
    前記感謝メッセージを記憶する記憶手段と、
    各利用者が送信又は受信した感謝メッセージを前記記憶手段から読み出して利用者ごとに集計する集計手段と、
    前記各利用者のうち前記集計手段による集計結果が所定条件に合致する確認対象利用者について、当該確認対象利用者がコミュニケーション不足による退職のリスクがあることを報知する退職リスク報知手段として機能させる
    感謝メッセージ送受信プログラム。
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