JP2022165371A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】組織に存在する組織風土を考慮して組織の状態を診断し、その結果を透明性高く公開することができる技術を提供する。【解決手段】組織の状態に関する質問へのユーザの回答を取得する取得部(121)と、取得部(121)により取得された回答に基づいて組織の状態を診断する診断部(122)と、診断部(122)による診断結果を示す画像を生成する画像生成部(123)と、画像生成部(123)が生成した画像をユーザに公開する公開部(124)と、を備える情報処理装置(3)が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
従来、生産性等の観点から組織の状態を評価するシステムが提案されている。
例えば特許文献1では、所定の生産工程において必要となる基準作業時間と、該生産工程において実際に要した作業時間とを比較することによって、組織の生産性を評価する技術が開示されている。
特開2020-173536号公報
ところで、組織に存在する組織風土は、組織に所属する従業員の考え方、行動、感情等に影響を与え、ひいては組織の生産性や競争力等に大きな影響を及ぼし得る。このため、組織に存在する組織風土は該組織の状態を評価するうえで重要な指標となり得る。しかしながら、上述の作業時間等とは異なり、組織風土を数値化できるように測定することは難しいため、組織に存在する組織風土を考慮して該組織の状態を評価することは困難である。
また、こうした組織状態の評価結果は、該組織の実情を把握する観点において有用であるため、該組織の経営者や従業員だけではなく、就職・転職を考えている働き手や、該組織への出資を考えている投資家も、該評価結果を透明性高い状態で把握したいと考えている。しかしながら、こうした評価結果は、部署構成や各部署に属する従業員の人数といった詳細な内部情報を含むため、評価結果が組織外に公開されることはまずない。さらに、組織状態の評価を行う目的が、該組織の生産性や競争力等の向上といった組織状態の改善にあることから、該組織の構成員にとって、該評価結果を該組織の外部に公開するインセンティブも働かない。このため、該評価結果を該組織の外から把握することは困難である。
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、組織に存在する組織風土を考慮して組織の状態を診断し、その診断結果を透明性高く公開することができる技術を提供することにある。
上記課題は、以下の構成を有する情報処理装置等により解決することができる。
すなわち、
(1)本発明に係る情報処理装置は、情報処理装置であって、所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する前記組織の一又は複数の構成員の回答を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記回答に基づいて前記組織の状態を診断する診断部と、前記診断部による診断結果を示す画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部が生成した画像を公開する公開部と、を備える。

(2)前記組織風土を問う質問は、前記組織において明文化されていない所定の行動規範の有無、又は、該所定の行動規範の存在の程度を問うように構成される、ものであってよい。
(3)前記所定の行動規範は、前記組織における同調圧力、隠ぺい体質、根回し、男女不平等、忖度、及び、保守的体質、の少なくとも一以上に関する行動規範を含む、ものであってよい。
(4)前記質問は、同意の程度を示す複数段階の選択肢を含む選択肢を、前記構成員に選択させるように構成され、前記取得部は、前記構成員が選択した選択肢を前記回答として取得する、ものであってよい。
(5)前記診断部は、前記組織の状態を少なくとも2つの観点から診断するとともに、 前記構成員の前記回答に基づいて、前記少なくとも2つの観点についてそれぞれ数値化し、前記画像生成部は、前記少なくとも2つの観点毎に異なる軸を有するように構成されるグラフ上に、前記診断部によって前記少なくとも2つの観点について数値化された結果に基づいてプロットされた画像を生成する、ものであってよい。
(6)前記診断部は、前記組織の状態を前記構成員が感じる働きがい及び働きやすさの観点から診断するとともに、前記構成員の前記回答に基づいて、前記働きがい及び働きやすさの観点についてそれぞれ数値化し、前記画像生成部は、前記働きがい及び働きやすさ毎に異なる軸を有するように構成されるグラフ上に、前記診断部によって前記働きがい及び働きやすさについて数値化された結果に基づいてプロットされた画像を生成する、ものであってよい。
(7)前記取得部は、前記質問に対する前記構成員の回答を所定の時間間隔で複数回取得するように構成され、前記画像生成部は、前記所定の時間間隔で取得された前記回答に基づく少なくとも二以上の前記診断結果に基づいて、前記組織の状態がプロットされる位置の時系列変化を示す画像を生成する、ものであってよい。
(8)前記取得部は、前記構成員の所定の属性を問うように構成された属性確認質問に対する該構成員の回答をさらに取得し、前記診断部は、一又は複数の前記所定の属性に応じてグルーピングされた前記構成員の回答に基づいて前記組織の状態を前記所定の属性毎に診断し、前記画像生成部 は、前記所定の属性に応じてグルーピングされた前記構成員の回答に基づく診断結果が、一又は複数の該所定の属性毎に、該所定の属性に該当する構成員にとっての前記組織の状態として前記グラフ上にプロットされた画像を生成する、ものであってよい。
(9)前記公開部は、一又は複数の前記所定の属性毎に生成された前記組織の状態がプロットされた画像を、指定された属性の種類に応じて切り替え可能に構成される、ものであってよい。
(10)前記所定の属性は、性別、年齢、家族構成、性格タイプ、部署、役職、正規/非正規社員、及び、転職経験回数、育児経験の有無、介護経験の有無、勤続年数、の少なくとも一以上に関する属性を含む、ものであってよい。
(11)前記取得部は、前記構成員の心理状態を問うように構成された心理状態確認質問に対する該構成員の回答をさらに取得し、前記診断部は、前記組織風土を問うように構成された質問に対する回答と、前記心理状態確認質問に対する回答とに基づいて前記構成員の心理状態の原因を診断する、ものであってよい。
(12)前記心理状態確認質問は、感情を表す複数段階の選択肢を含む選択肢を、前記構成員に選択させるように構成され、前記取得部は、前記構成員が選択した感情を表す選択肢を前記心理状態確認質問に対する回答として取得する、ものであってよい。
(13)前記取得部は、前記組織に設けられた所定の制度に関して、利用難易度が異なる複数の状況下における前記所定の制度の利用実態を前記利用難易度毎に問うように構成された複数の制度関連質問に対する前記回答をさらに取得し、前記診断部は、前記制度関連質問に対する前記回答に基づいて、前記利用難易度毎の前記利用実態をそれぞれ数値化することにより前記組織の状態をさらに診断し、前記画像生成部は、数値化された前記利用実態の値に応じた長さの棒グラフを前記利用難易度順に配置した画像を生成する、ものであってよい。
(14)前記所定の制度は、育児、介護、フレックスタイム制、及び、リモートワークの少なくとも一以上に関する制度を含む、ものであってよい。
(15)本発明は、方法として観念することもできる。すなわち、本発明に係る情報処理方法は、所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する前記組織の一又は複数の構成員の回答を取得する取得ステップと、取得された前記回答に基づいて前記組織の状態を診断する診断ステップと、前記診断ステップにおける診断結果を示す画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップにおいて生成された画像を公開する公開ステップと、を含む。
(16)本発明は、コンピュータプログラムとして観念することもできる。すなわち、本発明に係るプログラムは、所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する前記組織の一又は複数の構成員の回答を取得する取得ステップと、取得された前記回答に基づいて前記組織の状態を診断する診断ステップと、前記診断ステップにおける診断結果を可視化した画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップにおいて生成された画像を公開する公開ステップと、を含む。
本発明によれば、組織に存在する組織風土を考慮して組織の状態を診断し、その診断結果を透明性高く公開することができる技術を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置を含むシステムの概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る情報処理装置の概略構成図である。 図3は、第1実施形態の制御部の概略構成図である。 図4は、第1実施形態の情報処理装置が行う処理を説明するゼネラルフローチャートである。 図5は、ユーザが回答する質問の表示例である。 図6は、第1実施形態の診断部が行う診断方法を説明する図である。 図7は、第1実施形態の画像生成部が生成する画像の一例を説明する図である。 図8は、第1実施形態の画像生成部が生成する画像の一例を説明する図である。 図9は、第1実施形態の画像生成部が生成する画像の他の例を説明する図である。 図10は、第2実施形態の性格タイプを説明する図である。 図11は、第3実施形態の画像生成部が生成する画像例を説明する図である。 図12は、第3実施形態の画像生成部が生成する他の画像例を説明する図である。 図13は、参考例に係る表示画像を示す画像図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るシステム100を示す概略構成図である。システム100は、所属する組織の組織風土に関する質問に対する該組織の構成員の回答を取得するとともに、取得した回答に基づいて該組織が所属している構成員にとってどのような状態であるかを診断し、診断結果をユーザに提供するサービスを実現可能に構成されたシステムである。
ここで、「組織風土」は、特に負の組織風土のことを示す。本明細書における負の組織風土とは、日本企業に生じやすい、明文化されていないが暗黙の了解として組織に浸透している行動規範やルールであって、組織の生産性に負の影響を及ぼしやすい行動規範やルール(負の行動規範等と称する)が存在する環境を示す概念と定義されてよい。すなわち、本実施形態のシステム100は、負の組織風土を形成する行動規範やルールの有無、及び/または、該行動規範やルールが存在する程度を上記質問の回答に基づき把握することによって、該組織の状態を診断する。負の組織風土の詳細、及び組織風土に関する質問の詳細については後述する。
また、本明細書における「組織の状態」とは、主に、組織において該組織の構成員が働きがいや働きやすさを感じる程度(度合い)で測り得る組織の性質・有様を示す。また、「組織」とは、例えば企業であってよく、該企業には、株式会社に限らず、社団法人、或いは官公庁等、営利目的及び非営利目的に関わらず種々の団体が含まれてよい。また、組織は、必ずしも企業単位ではなく、構成員が所属する支店や部門など、企業を区切るより小さな単位を指す概念であってもよい。
ここで、システム100が上記サービスを提供するユーザ(顧客)は、特に制限されず、組織風土に関する質問に回答した構成員に限られない。すなわち、システム100は、質問に回答していないユーザに対しても、組織の状態に係る診断結果を提供するように構成される。これにより、これまで組織の外部に開示されていなかった組織状態の診断結果を、該組織の構成員以外の者が閲覧することができる。ただし、以下の説明におけるシステム100を構成するユーザ端末1は、組織風土に関する質問に回答する構成員が使用するものとする。
図1に示すとおり、本実施形態のシステム100は、ユーザ端末1と情報処理装置3とを含んで構成される。ユーザ端末1と情報処理装置3とは、インターネット2或いは不図示の公衆回線ネットワーク等を介して情報通信可能に接続されている。
ユーザ端末1は、ユーザが所持する情報通信端末であって、周知の情報通信端末、例えばスマートフォン、タブレット、パソコン、又は携帯電話等であってよい。本実施形態のユーザ端末1はスマートフォンとして例示される。なお、ユーザ端末1には、情報処理装置3と連携し、上記サービスを効率よく実行するための専用のアプリケーションが予めインストールされてもよい。
ユーザ端末1は、インターネット2等を介して情報処理装置3にアクセスして、組織の状態に関する質問を受信し、該質問に対する回答を送信し、さらに、該回答に基づく診断結果を受信することが可能に構成される。また、ユーザ端末1は、例えば液晶ディスプレイ等の表示手段で構成される表示部1aを備えており、表示部1aに組織風土に関する質問や、該質問への回答に基づく診断結果等を表示できるように構成される。
情報処理装置3は、例えば、プロセッサとしての中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)、記憶媒体としての読み出し専用メモリ(ROM;Read Only Memory)及びランダムアクセスメモリ(RAM;Random Access Memory)、入出力インタフェース(I/Oインタフェース)等がバスを介して接続されて構成される情報処理装置である。情報処理装置3を実現する具体的な態様に特に制限はなく、コントローラ、コンピュータ、或いはサーバとして実現されてよい。本実施形態の情報処理装置3はサーバとして例示される。
情報処理装置3の詳細について図2及び図3を参照して以下に説明する。
図2は、本実施形態の情報処理装置3の主要な機能構成を示す図である。情報処理装置3は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを含んで構成される。なお、情報処理装置3は、組織の状態に関する診断結果をユーザに提供するサービスを行うサーバとして、該サービスを提供する事業者が直接又は間接的に管理する所定の場所に物理的に設置されてもよいし、クラウド上に仮想的に設けられてもよい。
通信部(通信手段)11は、例えばNIC(Network Interface Card)で構成された情報通信手段である。通信部11は、インターネット2等に接続可能に構成され、ユーザ端末1等との間でインターネット2等を介して種々のデータを送受信するためのインターフェイスとして機能する。
制御部12は、中央演算処理装置(CPU)で構成され、情報処理装置3の全体を制御する。また、制御部12は、ユーザの回答に基づいて組織の状態を診断し、診断結果を該ユーザに提供するために機能する種々の機能部を備える。制御部12が備える各機能部の詳細については図3等を参照して後述する。
記憶部13は、情報処理装置3が備える記憶媒体であって、制御部12が備える各機能部がそれぞれの機能を実行するためのプログラム(制御プログラム)が格納されている。また、記憶部13は、制御部12が各機能を実行するために必要な情報、例えば、ユーザから取得した回答等を含むユーザ情報を記憶する記憶媒体としても機能する。本実施形態の記憶部13は、ROM、RAM、或いはHDD(Hard Disk Drive)等により構成されてよい。ただし、記憶部13の全部或いは一部は、制御部12(CPU)内の記憶領域として構成されてもよいし、外部記憶装置、或いはクラウド上のメモリ領域として情報処理装置3とは別個に構成されてもよい。
次に、図3を参照して制御部12が備える各機能部について説明する。図3に示すように、本実施形態の制御部12は、取得部121と、診断部122と、画像生成部123と、公開部124と、を含んで構成される。
取得部121は、主に、組織風土に関する質問に対するユーザの回答を取得可能に構成される。また、取得部121は、例えば、ユーザが所属する組織名、役職名、職種、転職回数、現職か否か等に係るキャリア情報や、氏名、年齢、性別、生年月日、住所等に関する個人情報等を該回答と関連付けて取得するように構成されてよい。
なお、「組織風土に関する質問」(以下、単に「質問」とも称する)は、ユーザが感じている組織の状態を診断することができるように構成されるのが望ましい。より具体的には、質問は、所属している組織においてユーザが働きがいや働きやすさを感じる度合いを、組織風土に関する質問への該ユーザの回答に基づいて量的に評価し、把握できるように構成されるのが望ましい。本実施形態に係る質問の具体例については図5を参照して後述する。
診断部122は、取得部121が取得したユーザの回答(以下、単に回答、或いはユーザ回答とも称する)に基づいて組織の状態を診断するように構成される。より詳細には、診断部122は、ユーザ回答に基づいて、該ユーザが組織において働きがい及び働きやすさをどの程感じているかを所定の計算方法によって数値化することで、該組織の状態を診断するように構成される。診断部122による診断方法の詳細については図6を参照して後述する。
画像生成部123は、診断部122による組織の状態の診断結果を可視化又は文章化した画像を生成するように構成される。なお、画像を生成するように構成されるとは、情報処理装置3が備える画像生成部123が画像を生成するのに加えて、或いは代えて、ユーザ端末1に対して所定の画像を生成する命令(画像生成指令)を送信して、ユーザ端末1において所定の画像を生成させることを含む。画像生成部123が生成する画像の詳細については図8等を参照して後述する。
公開部124は、画像生成部123が生成した画像を公開するように構成される。より具体的には、公開部124は、画像生成部123が生成した画像を、通信部を介してインターネット2或いは公衆回線ネットワーク等により、ユーザ端末1に送信するように構成されることによって、ユーザ端末1が備える表示部1aが該画像を表示することによって該画像をユーザに提示することができる。また、画像を公開するように構成されるとは、画像生成部123が生成した画像をユーザ端末1に送信するだけでなく、ユーザ端末1に対して該画像を表示部1aに表示させる命令(画像表示指令)を送信することを含んでもよい。また、画像をユーザ端末1に公開するように構成されるとは、該画像がユーザ端末1において生成される場合には、ユーザ端末1が生成した該画像を表示部1aに表示させる命令(画像表示指令)を生成することにより該画像をユーザに提示することを含む。
以上の構成により、情報処理装置3は、組織風土に関する質問に対するユーザ回答に基づいて組織の状態を診断するとともに、診断結果を可視化する画像を生成して、生成した画像をユーザに提示することができる。なお、制御部12が備える各機能部の機能は、必ずしも一つのコントローラ、コンピュータ、或いはサーバのみによって実現される必要はなく、機能部毎に適宜選択された複数のコントローラ等がそれぞれ、或いは協調することによって実現されるように構成されてもよい。
以上が本実施形態の情報処理装置3の構成の詳細である。以下では、図4から図9を参照して、情報処理装置3の動作について説明する。
図4は、情報処理装置3が実行する処理を説明するゼネラルフローチャートである。図の左側にはユーザ端末1が実行する処理が示され、図の右側には情報処理装置3が実行する処理が示されている。情報処理装置3が備える記憶媒体(記憶部13)には、図示のフローチャートを参照して以下に説明する処理を実行する制御プログラムが格納されている。
情報処理装置3の処理が実行される前提として、ユーザ端末1にてサービスが起動し、表示部1aに質問が表示され、該質問にユーザが回答する(ステップS10)。ユーザが回答する質問の具体例について、図5を参照して説明する。
図5は、ユーザが回答する質問の具体例を説明する図である。図5(a)、(b)では、ユーザ端末1の表示部1aにおける質問の表示例が示されている。
図5(a)に示す表示例のように、本実施形態の質問は、該質問に対してユーザが複数の選択肢から自分自身の思いに合致する選択肢を選択することで、直感的且つ容易に回答できるように構成されている。また、上述したように、本実施形態の質問は、これにユーザが回答することによって、組織風土に関するユーザの認識を把握できるとともに、働きがいや働きやすさの観点からみた該ユーザにとっての組織の状態を把握できるように構成される。なお、ここでいう「質問の構成」とは、質問の文章の内容だけでなく、該文章に対応して表示される選択肢の態様(選択肢の数、選択肢の文章の内容)も含まれてよい。
本実施形態の質問は、上述したようにユーザが所属する組織の組織風土を問うように構成される。また、質問は、特に、組織内において負の組織風土がどの程度存在しているかを把握できるように構成されるのが望ましい。
ここで、組織風土とは、一般的に、組織の構成員が明確に、或いは間接的に感じている表面化された行動規範やルール、価値観のことを指し、組織の活動における意思決定や発言、行動に影響を与えるものとされる。これに対して、本明細書における負の組織風土とは、先述の行動規範やルールのうち、特に、予定調和(調和追及)、排除回避、衝突回避等を直接的又は潜在的に促すような行動規範等を指すものとする。このような行動規範等は、組織の生産性や競争力を減衰させ、事業環境の変化への対応を妨げる要素となり得る。
また、負の組織風土がどの程度存在しているかは、明文化されていないが暗黙の了解として組織に浸透している行動規範やルールのうち、特に、事業環境の変化への対応を妨げ得るような行動規範やルールがどの程度存在しているかを測ることで定量的に評価することができる。
また、上記のような行動規範やルールが存在する組織には、以下のような特徴がみられるといわれている。すなわち、負の組織風土が存在する組織には、事前調整や根回しが多い、組織が縦割りで部門間の連携が出来ていない、年功序列の組織である、役職が重要視され役職上位者の意向に従う、会議の場では角のとがった提案は先延ばしされるか妥協して内容が丸くなる、長時間労働であることが評価される、特定の派閥に属する者や特定の大学出身者が出世する、役職上位者に女性の数が少ない、役員は決断を先送りするかリスクや痛みを伴う意思決定を避ける傾向がある、等の特徴がみられ得る。このような特徴がみられる組織は、事業環境の変化に適用できず、売上及び利益の減少が一定期間継続する可能性が高いと考えられる。(書籍「衰退の法則―日本企業を蝕むサイレントキラーの正体、小林武彦著、東洋経済新報社」を参照)。
したがって、本実施形態の質問が、ユーザが所属する組織において上記のような行動規範やルールがどの程度存在しているか、或いは、ユーザが所属する組織において上記のような特徴がどの程度見られるかを問うように構成される。質問をこのように構成することにより、情報処理装置3は、該質問への回答に基づいて、組織における負の組織風土の有無、或いは、負の組織風土の存在の程度を把握することが可能となり得る。
このような実情をふまえ、本実施形態の質問は、例えば図5(a)のように構成される。図では、「会議では角のとがった提案は、先延ばしされたり、妥協して内容が丸くなってしまうことがよくある」という問いに対して、ユーザの同意の程度を選択させる複数の選択肢が表示されるように構成された質問例を示している。本質問例は、衝突回避、或いは、保守的な体質等に関する負の組織風土の存在を問うように構成されている。また、図示のように、回答の選択肢は、そう思う度合い、そう思わない度合いを複数段階に分けて選択させるように構成されてよい。このように、負の組織風土の存在を問う具体的な質問に対して、ユーザの同意の程度を複数段階の選択肢で回答させるように質問を構成することにより、組織に存在する負の組織風土を定量的に評価することができる。
なお、図示する質問は例示であって、様々な質問が想定し得る。例えば、「年齢に関係なく、能力次第で上のポジションに就くことができる」という質問内容があってもよい。この質問例は年功序列に関する組織風土の存在を問うように構成される。すなわち、本実施形態の質問は、例えば、同調圧力、隠ぺい体質、根回し、男女不平等、忖度、及び、保守的体質等の少なくとも一以上に関する行動規範の存在を様々な表現によって問うように構成されてよい。なお、ユーザが回答する質問は一つではなく、複数であってよい(一例として図5(a)では60個の質問が含まれることが示唆されている)。質問の項目等の詳細については図6を参照して後述する。
ただし、本実施形態の質問の全てが負の組織風土の存在を問うように構成される必要はない。すなわち、質問は、例えば図5(b)に示すように、組織や仕事そのものに関するユーザの心理状態を問うように構成された質問を含んでもよい。ユーザの心理状態を問うように構成された質問とは、仕事に対する個人の積極性や自主性のような、ユーザの組織に対する「行動」を問う質問(たとえば「新しい仕事に積極的に取り組んでいる」「自主的に仕事上の課題を発見しようとしている」)とは異なる性質の質問である。すなわち、ユーザの心理状態を問うように構成された質問とは、ユーザである構成員が日々の仕事や組織に対してどう感じているかという率直な気持ち(たとえば「いい感じ」「こんなもんだ」)を問うものであり、ユーザの組織に対する「心情」を問う質問である。
このようなユーザの心理状態を問う質問に対する回答は、図示するように、感情を表す複数段階の選択肢を表示することにより、該ユーザが自身の感情について直感的に回答できるように構成されてよい。心理状態を問う質問において、感情を表す選択肢は、同意の程度を示す選択肢(たとえば「そう思う」「そう思わない」)よりも、構成員の素直な感情に基づく回答を得ることができる。また、感情を表す複数段階の選択肢は、組織や仕事に対して(1)否定的、(2)肯定的、(3)そのどちらでもない(中立的)のすべてを網羅するように構成されてよい。これにより、ユーザの心理状態を漏れなく把握することができる。
このようなユーザの心理状態を問う質問により、情報処理装置3は、組織の構成員がどのような心理状態で働いているかを把握することが可能となる。また、自分の心理状態が可視化されるため、回答者の好奇心を刺激して、回答意欲を高める。さらに、このように構成された質問の回答を、組織風土を問う上述の質問の回答と共に取得して関連付けることによって、ユーザが認識している組織風土を該ユーザがどのように感じているか客観的に把握することが可能となる。これにより、所属している組織に対する心理状態(例えばモヤモヤ)の原因を、所属する組織における負の組織風土の存在の程度と関連付けて分析することが可能となる。その結果、ユーザに対して、該ユーザの心理状態を負の組織風土の存在の程度と関連付けて提示することが可能となる。より具体的には、ユーザが、例えば心理状態を問う質問に対して「モヤモヤ」と回答し、負の組織風土を問う質問(例えば出る杭は打たれる風土がある)に対して「そう思う」と回答した場合に、ユーザのモヤモヤした心理状態の原因は、出る杭は打たれるという負の組織風土によるものであることを文章等で提示することが可能となる。これにより、例えばユーザが自分のキャリアを見直す動機がある場合等に、上述の複数の質問に回答することによって、所属する組織への感情と、そのような感情が生じる原因とを客観的に把握することが可能となる。
ところで、組織に所属する従業員の該組織への貢献意欲を測る手法としてeNPS「Employee Net Promoter Score(エンプロイー・ネット・プロモーター・スコア)」調査が知られている。eNPS調査とは、回答者に対し、「知人や友人にあなたの職場をどれくらい勧めたいか」といった職場推奨度を0~10点の11段階で尋ねた上で、9~10点を推奨者、7~8点を中立者、0~6点を批判者と分類して、推奨者の割合から批判者の割合を引いた数値を職場推奨度として算出する手法である。算出方法が示すとおり、eNPS調査は、中立者の回答を無視して職場推奨度を推測する手法である。
他方で、本実施形態における心理状態を問う質問の診断においては、特定の選択肢を評価から除外することなく診断する。すなわち、中立者の回答も含めて、組織の状態を診断する。従来の手法では除外されていた中立者の回答も加味した、このような診断方法は、肯定または否定の意見を表明しにくい、衝突回避、或いは、保守的な体質のある負の組織風土を有する企業を診断する場合において、特に有効である。
ユーザが質問に回答し終えると(図4、S10)、自動的に、又は、ユーザによる送信操作により、該回答がユーザ端末1から情報処理装置3に送信される(S11)。
ステップS20では、情報処理装置3(取得部121)がユーザ回答を取得する(取得ステップ)。取得されたユーザ回答は、記憶媒体(記憶部13)に記憶されてよい。
そして、ステップS21において、情報処理装置3(診断部122)は、取得したユーザ回答に基づいて組織の状態を診断する診断処理を実行する(診断ステップ)。本実施形態に係る診断部122は、ユーザが感じている働きがい及び働きやすさの程度をそれぞれ数値化することによって組織の状態を定量的に診断するように構成されてよい。診断部122による診断方法(計算方法)について図6及び図7を参照して後述する。
ところで、本明細書に記載の「働きがい」は、例えば仕事に対するやる気ややりがい、モチベーション等に関連する概念であって、主に個々人の内発的な要因で決定される概念である。また、働きがいは、仕事そのものの内容だけでなく、組織との信頼関係、帰属意識、貢献、承認、愛着、キャリア構築に関する将来への期待値等、そこで働くことの動機付けとなるような様々な要因により変化する。一方で、「働きやすさ」は、労働条件、報酬条件、制度充実度等の主に外発的な要因で決定される概念である。また、働きやすさは、給与水準等、満たされないと不満足を感じるいわゆる不満足要因(衛生要因)に起因して変化する。
このように、働きがいと働きやすさはそれぞれ異なる要因で変化する。ただし、例えば組織内(社内)の雰囲気は、働きやすさに影響を及ぼす一方で、ユーザが組織との信頼関係を感じる度合いにも影響し得る等、働きがいと働きやすさは必ずしも全て異なる要因で変化するとは限らない。働きがいと働きやすさは、同一の要因が同じベクトルで、或いは、トレードオフの関係で影響を及ぼし得る概念であり得る。換言すれば、働きがいを感じるか否かには、働きやすさが影響し得る。また、そもそも働きがいと働きやすさをどの程度感じるかは、同じ組織であっても個々人の価値観等によって変化し得る。本実施形態では、このような実情を考慮したうえで、ユーザが感じている働きがいと働きやすさを複数の質問項目によりそれぞれ診断するように構成される。
また、働きがいと働きやすさを診断するための質問の内容に上述したような負の組織風土を問う内容を含ませることにより、負の組織風土の存在の有無或いは程度を考慮した組織の状態を診断することができる。その結果、組織風土を考慮せずに組織の状態を評価する既存技術と比べて、より精度よく組織の状態をあぶりだすことが可能となる。
図6は、上述した質問に対するユーザ回答に基づいて組織の状態を診断する方法の一例を説明する図である。同図は、働きがい及び働きやすさを診断するための質問がそれぞれ複数の質問項目で構成されること、並びに、該質問項目(大項目)は、さらに細かい項目(項目1~項目N)を含むことを示す。すなわち、本実施形態の質問は、働きがい及び働きやすさをそれぞれ診断するための複数の質問項目に分類されるとともに、各質問項目について数値化(スコア化)するための1以上の質問(項目1~N)から構成される。なお、図では、各項目等について数値化された値は省略されている。
図に一部示すように、働きがいを診断するための質問は、キャリア構築、仕事のやりがい、組織の成長見込み、組織の衰退見込み等についてのユーザの思いを確認する複数の質問項目を含む。また、各質問項目は、それぞれ一又は複数の項目(小項目)1~Nを含む。小項目は、例えば、リーダシップ、会議の様子、社内の雰囲気、ダイバーシティ、評価、仕事の進め方、人材の注力度、人脈、能力発揮度、成長実感度、キャリアチャンス等に関するユーザの思い(認識)を確認する質問であって、それぞれが上位概念である質問項目を診断するための具体的な問いとして構成される。また、これらの質問に負の組織風土を問う内容が含まれることにより、負の組織風土(特有の行動規範が存在する環境)が組織の中にどの程度存在しているかについて、該質問項目毎に把握することができる。また、各項目1~Nの質問に対する回答はそれぞれ予め定めた所定の配分でスコア化されるとともに、それらの総計が実スコアとして算出される。すなわち、各質問項目の実スコアはそれぞれの小項目1~Nに係る各スコアの合算値として算出される。そして、算出された実スコアに満点が10点となるように調整された標準化係数が乗じられることで標準化スコア(A1,A2)が算出される。なお、各質問項目をスコア化する際、並びに標準化スコアを算出する際には、働きがいに与える影響の大きさを考慮して質問項目毎に適宜重み付されてもよい。
同様に、働きやすさを診断するための質問も、給与水準、労働条件等に係る1以上の質問項目を含んでよい。そして、これら質問項目を診断するための小項目1~Nに係る質問への回答がスコア化され、最終的に、働きやすさを診断するための各質問項目に係る標準化スコア(B1,B2)が算出される。
ただし、図6を参照して説明した質問の構成及び診断方法は一例であって、上述の構成及び方法に限られない。ユーザ回答に基づいて働きがい及び働きやすさのそれぞれを量的に評価できる限り、その診断方法は適宜設定されてよい。また、上述した質問項目の内容及び数、小項目の内容及び数、及び、重みづけの要否並びに程度等は例示であって、適宜変更されてよい。また、働きがいと働きやすさとを診断するための質問項目、及び小項目の内容は、必ずしも互いに異なっている必要はなく、同一のものを含んでいてもよい。
続いて、図4に示すステップS22では、情報処理装置3(画像生成部123)が画像生成処理を実行する(画像生成ステップ)。画像生成処理では、診断部122による診断結果を可視化した画像が生成される。
図7は、診断部122による診断結果が可視化された画像の一例を説明する図である。図7(a)では働きがいに関する診断結果が質問項目毎にグラフ化された画像が示され、図7(b)では働きやすさに関する診断結果が質問項目毎にグラフ化された画像が示されている。なお、各図中のA1、A2、B1、B2は、図6中に示す標準化スコアA1、A2、B1、B2にそれぞれ対応する。また、画像中には、働きがい及び働きやすさのそれぞれの総合評価として、それぞれの質問項目に係る標準化スコアの平均値が示されてもよい。このように、画像生成部123は、診断部122による診断結果をグラフ化することで可視化した画像を生成するように構成されてもよい。なお、生成されるグラフは、図示するような棒グラフに限らず、レーダチャート等であってもよい。
ところで、組織の状態を適切に診断するためには、働きがい及び働きやすさのそれぞれの要素を別個に評価するのではなく、それらのバランスを考慮することが重要であると言われている(例えば、書籍「衰退の法則―日本企業を蝕むサイレントキラーの正体、小林武彦著、東洋経済新報社」を参照)。しかしながら、図7で示すような画像では、働きがいと働きやすさに関する組織の状態をそれぞれ別個に把握することはできるものの、それらのバランスを直感的に把握することは難しい。したがって、本実施形態に係る画像生成部123は、働きがいと働きやすさのバランスを直感的に把握できるように、図8に示すような画像を生成する。
図8は、画像生成部123が生成する画像を説明する図である。図示するように、画像生成部123は、働きがい及び働きやすさの一方を横軸とし他方を縦軸とする4象限マトリクスを表す画像を生成し、さらに、該4象限マトリクス上に、診断部122により数値化された働きがい及び働きやすさに対応する位置をプロットした画像M1を生成するように構成される。
図から分かるように、本実施形態に係る画像M1は、横軸を働きやすさ、縦軸を働きがいとする4象限マトリクスに、ユーザの組織の状態の診断結果がポイントP1としてプロットされた画像である。また、同図では、象限Q1には、働きやすく働きがいもある組織の状態(ワークハッピー企業)、象限Q2には、働きやすいが働きがいがない組織の状態(ぬるま湯企業)、象限Q3には、働きやすくもなく働きがいもない組織の状態(ブラック企業)、象限Q4には、働きやすさはないが働きがいはある組織の状態(ワーカホリック企業)が表されている。このように図示される4象限マトリクスからは、働きがい及び働きやすさのいずれか一方だけを高めても組織の状態が良いとはいえず、これらをバランスよく高めることが大事であることが示唆される。
そして、図8中に例示されたポイントP1は、図7で示す働きがいの総合評価の値(4.8)と、働きやすさの総合評価の値(7.4)により特定される位置にプロットされている。このように、4象限マトリクス上に組織の状態を示すポイントP1がプロットされることによって、ユーザは、働きがいと働きやすさとの両方の観点から、組織の状態をポイントP1の位置によって直感的に且つより明確に把握することが可能となる。
ただし、図8で示す画像は例示であって、これに限られない。働きがい及び働きやすさを示す2軸により構成される4象限マトリクス上に組織の状態に係る診断結果が反映される限り、その表現態様は適宜変更されてもよい。例えば、4象限マトリクス上の文字や数字の記載は変更又は削除されてもよいし、ポイントP1の色や形状も図示する態様に限られない。このような画像が生成されると、続くステップS23の処理が実行される(図4参照)。
ステップS23では、情報処理装置3(公開部124)は、公開処理を実行する(公開ステップ)。公開処理では、画像生成部123が生成した画像M1がユーザ端末1に備わる表示部1aに表示されることによってユーザに提示される(S12)。これにより、ユーザは、4象限マトリクス上にプロットされたポイントP1の位置に基づいて、負の組織風土の存在を考慮したうえで診断された組織の状態を直感的に把握することができる。
ここでのユーザは、上述の質問に回答した構成員である必要はなく、特に制限されない。すなわち、情報処理装置3による組織の診断結果を提示する対象は誰であってもよい。例えば、ユーザが自身のキャリアを考えている個人である場合には、情報処理装置3が提供する診断結果は、該個人が自分にとって最適な組織を選ぶための情報として活用され得る。また、ユーザが経営者或いは人事担当者である場合には、該診断結果は、組織の状態をより正確に把握し、組織改善のためのより有効な打ち手を講じるための情報として活用され得る。また、組織の状態は該組織のパフォーマンス(売上、株価等)に強く影響するため、ユーザが投資家である場合には、該診断結果は、投資先を判断するための情報として活用され得る。このように、情報処理装置3が生成した診断結果は、様々な用途で活用され得る組織の情報として多様なユーザに提供されてよい。ユーザを診断対象である組織の構成員に限定しないことにより、従来開示されることのなかった組織の診断結果を誰もが活用できるようになる。
また、情報処理装置3(公開部124)は、組織にかかる診断結果の表示態様を、ユーザ毎(例えばユーザの種別によって)に変えて公開してもよい。例えば、ユーザが自身のキャリアを考えている個人である場合には、該個人が自分にとって最適な組織を選ぶための情報(例えば、働きやすさ、働きがい)を強調して表示してよい。また、ユーザが経営者或いは人事担当者である場合には、組織改善のためのより有効な打ち手を講じるための情報(例えば、社内の雰囲気)を強調して表示してよい。強調して表示するとは、例えば、対象情報の「色を変える」「サイズを大きくする」等を含むが、これらに限定されるものではない。情報を強調して表示することにより、ユーザが欲している情報を目立たせることができる。これにより、ユーザは、自身が欲している情報を効率的に収集することができる。
以上が本実施形態の情報処理装置3が実行する処理の詳細である。ただし、図4で示すフローチャートは本実施形態の情報処理装置が行う処理を説明するための例示であって、必ずしも図示するとおりの内容が図示する順序で実行されることを制限するものではなく、上述の技術的効果を奏する限り適宜変更されてもよい。
例えば、画像表示処理(S23)は、ユーザ端末1からの要求(画像表示要求)に応じて実行されるように構成されてもよい。また、図示していないが、情報処理装置3は、組織の状態に関する質問をユーザ端末1からの要求等に応じてユーザ端末1に送信するステップをさらに含んでもよい。
また、情報処理装置3は、ユーザ端末1から、質問に対するユーザの回答を所定の時間間隔で複数回取得するように構成されてもよい。ここでの所定の時間間隔とは、例えば1週間毎、一か月毎、一年毎、或いはランダムであってよく適宜設定されてよい。
この場合、画像生成部123は、4象限マトリクス上にプロットされた組織の状態(ポイントP1)を、例えば時系列的に新しく取得されたユーザ回答に基づく診断結果に応じて更新するように構成されてよい。これにより、ユーザは、該質問に回答する度に自分にとっての組織の最新の状態を都度把握することができる。また、画像生成部123は、例えば更新毎に変化するポイントP1の軌跡を表示する等して、ポイント1の更新毎の位置の変化を示す画像を生成してもよい。すなわち、画像生成部123は、ユーザにとっての組織の状態がプロットされた位置(ポイントP1の位置)の時系列変化を示す画像を生成可能に構成される。これにより、ユーザは、数か月あるいは数年といった任意の時間軸における組織の状態の変化を直感的に把握することが可能となる。なお、時系列変化を示す画像は、ポイントP1の位置の時系列変化が把握できればよく、その態様は適宜選択されてよい。
また、情報処理装置3は、該組織に所属する構成員のうちの一人の回答に基づいて該組織の状態を診断してもよいし、複数人の回答に基づいて診断してもよい。一人の回答に基づいて組織の状態を診断する場合には、情報処理装置3は、該一人の構成員にとっての組織の状態を当人に提示することができる。
また、取得部121が同じ組織に所属する複数人の構成員によるユーザ回答を取得した場合には、診断部122は、特定の一人の構成人の回答に基づいて組織の状態を診断するとともに、該一人を除く、又は該一人を含む複数人の構成員の回答に基づいて該組織の状態を診断するように構成されてもよい。これにより、画像生成部123は、4象限マトリクス上に、特定の一人の構成員による回答に基づく診断結果と、複数人の構成員による回答に基づく診断結果とをプロットした画像を生成することができる。この場合に生成される画像例を図9に示す。
図9は、画像生成部123が生成する画像を説明する図である。図示するように、画像生成部123は、4象限マトリクス上に、特定の一人の構成員による回答に基づく診断結果と、複数人の構成員による回答に基づく診断結果とを同時にプロットした画像を生成することができる。なお、図9では、特定の一人の構成員にとっての組織の状態がポイントP2としてプロットされた例を示す。これにより、ユーザが特定の一人の構成員であった場合には、自分自身にとっての組織の状態と、自分を含む、又は自分を除く複数の従業員にとっての組織の状態との差分を直感的に把握することができる。例えば図9によれば、現在の組織は、自分にとっては働きやすくて働きがいがあると感じる組織であっても、皆にとってはぬるま湯に感じる組織だと認識されていることを直感的且つ定量的に認識することが可能となる。
また、情報処理装置3は、二以上の異なる組織に所属する構成員の回答に基づいて、二以上の異なる組織の状態をそれぞれ別個に診断してもよい。そして、画像生成部123は、4象限マトリクス上に、複数の組織の診断結果が同時にプロットされた画像を生成してもよい。これにより、情報処理装置3は、複数の組織の診断結果の差分を直感的に把握することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態の情報処理装置3について説明する。
本実施形態の取得部121は、構成員の属性を問うように構成された質問(属性確認質問)に対する回答をさらに取得するように構成される。ここで問われる属性は、性別、年齢、家族構成、育児中か否か、介護中か否か、性格タイプ、部署、役職、正規/非正規社員、転職経験回数、勤続年数、及び、ユーザの心理状態の少なくとも一以上に関する属性であってよい。これにより、取得部3は、質問に回答した構成員の属性に関する情報を取得することができる。なお、性格タイプに係る属性とは、例えば仕事への取り組み方や報酬等に関する考え方等を問う質問に対する回答から推察される構成員の性格の傾向等に基づいて、任意の複数のタイプに分類される属性である。
図10は、本実施形態において分類される性格タイプを説明するための図である。例えば、本実施形態の情報処理装置3は、仕事に対する姿勢、或いは積極性等を問う質問(タイプ分け質問)に対する回答に基づいて、構成員の性格を攻めタイプと守りタイプとに分類するように構成されてもよい。具体的には、例えば、情報処理装置3は、責任があるポジションを任された場合にどのような気持ちになるか、一生涯働かなくても良い大金を手にした場合でも仕事をするか、といった複数のタイプ分け質問に対する回答を該質問毎にスコア化し、その合計点に基づいて構成員を攻めタイプ(A、B)と守りタイプ(C、D)とに分けてよい。また、これらのタイプ分けにさらなる条件を加えることで、攻めタイプと守りタイプに係る性格タイプをさらに細分化してもよい。例えば、攻めタイプと守りタイプに対して、構成員が育児又は介護をメインで担っているか否か(ケア責任の有無)に係る分類を加えることにより、本実施形態の性格タイプは、図示するような4タイプ(A~D)に分けられてもよい。
そして、診断部122は、上記の属性に応じて組み分け(グルーピング)された構成員毎の回答に基づいて、グルーピングされた属性に該当する構成員にとっての組織の状態を診断する。これにより、診断部122は、組織の状態を、該組織に所属する構成員の属性毎に別個に診断することができる。例えば、属性情報として構成員の年齢に関する情報を取得した場合には、診断部122は、年齢別、或いは、年代別(20歳代、30歳代、等)にグルーピングされた構成員の回答に基づいて、組織の状態を属性毎に診断することが可能となる。なお、分類の細かさは適宜設定されてよい。また、例示した所定の属性をさらに細分化するための付加的な条件がさらに加えられてもよい。例えば、家族構成に係る属性によって構成員をグルーピングする場合に、配偶者や子供がいるか否かだけでなく、家族の年齢(例えば3歳以下等)や介護等が必要か否か(すなわちケア責任の有無)等の条件がさらに加えられてもよい。
画像生成部123は、一又は複数の所定の属性に応じてグルーピングされた構成員の回答に基づく診断結果が、一又は複数の該所定の属性毎に、該所定の属性に該当する構成員にとっての組織の状態として上述の4象限マトリクス上にプロットされた画像を生成する。これにより、情報処理装置3は、組織の状態に関する診断結果が該組織に所属する構成員の属性毎に可視化された画像を生成することができる。
また、公開部124は、一又は複数の所定の属性毎に生成された画像であって、該所定の属性に該当する構成員にとっての組織の状態が上記の4象限マトリクス上にプロットされた画像を、指定された属性の種類に応じて切り替え可能に構成されてよい。より具体的には、公開部124は、ユーザが所望する属性に関する情報(例えば、該ユーザが操作するユーザ端末1から送信される属性指定情報)に応じて、指定された一又は複数の属性に該当する構成員にとっての組織の状態が4象限マトリクス上にプロットされた画像を公開するように構成されてもよい。これにより、本実施形態の情報処理装置3は、組織の状態に関する診断結果が可視化された画像をユーザが指定する所定の属性に応じてソートすることが可能となる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態の情報処理装置3について説明する。
本実施形態の取得部121は、組織に設けられた所定の制度に関する質問(制度関連質問)に対する回答をさらに取得するように構成される。ここでの所定の制度とは、主に組織の構成員が利用可能な制度であって、例えば、育児、介護、勤務形態(例えばリモートワーク、フレックスタイム制等)等の少なくとも一以上に関係する制度である。制度関連質問の詳細等について、図11、12を参照して説明する。
図11及び図12は、該制度関連質問への回答に基づく診断結果を可視化した画像を説明するための図である。同図は、制度関連質問への回答に基づく診断結果(棒グラフ及び棒グラフ内に示す数値)が制度関連質問の具体例の横に並べて可視化された例が示されている。
まず、図11の左側に示す制度関連質問の具体例について説明する。制度関連質問は、「育児や介護と仕事とを両立するための制度が存在するか」といった制度の有無を確認する質問q1と、「年齢や役職、性別等の属性に関わらず該制度が活用できるか」といった制度の利用実態を確認する複数の質問q2とを含んで構成される。また、制度関連質問を構成する質問q1と質問q2とには、その質問内容に基づいて、実現或いは利用する際の難易度が設定される。図11では、質問q1と質問q2とが、それぞれに設定された難易度順に並んで配置された状態が示されている。
具体的には、制度の有無を確認する質問q1は、単に制度が設けられているか否かを確認する質問であるため、後述の質問q2も含めた全質問のうちで最も低い難易度(実現難易度)が設定されるとともに、最下段に配置される。また、複数の質問q2は、制度を利用する難易度(利用難易度)が異なる複数の状況下における該制度の利用実態を利用難易度毎に問うように構成されている。同図では、女性が利用しやすいか否かを問う質問q2に最も低い利用難易度が設定され、社員一人一人のライフステージに合わせてキャリア構築ができるように該制度を利用できるか否かを問う質問q2に最も高い利用難易度が設定された例が示されている。すなわち、質問q2は、最も利用難易度が低い質問が質問q2内の最下段(質問q1の一段上)に配置され、上に行くにしたがって利用難易度がより高い質問が配置されるように構成される。
そして、診断部122は、制度関連質問に対する構成員の回答に基づいて、制度の有無、並びに、制度の利用実態をそれぞれ数値化(スコア化)することにより組織の状態を診断する。なお、回答は、第1実施形態の説明で述べたように、同意の程度を示す複数段階の選択肢のいずれかを構成員が選択することで取得可能であってよい。これにより、組織における制度の有無、並びに、該制度の利用実態を定量的に評価することが可能となる。なお、本実施形態のユーザ回答は、構成員が制度を利用しやすいと感じるほど高いスコアとなるように診断されてよい。
画像生成部123は、制度関連質問への回答に基づく診断結果を可視化した画像を生成する。図11に示すように、本実施形態の画像生成部123は、診断結果を棒グラフにより可視化した画像M2を生成する。また、棒グラフは、各制度関連質問に対応して生成されるとともに、診断結果として数値化された値に応じた長さに設定される。そして、各制度関連質問が難易度順に配置されるのに対応して、該棒グラフも難易度順に並んで配置される。
さらに、本実施形態では、各棒グラフの長手方向における中心が垂直方向に一致して積層するように配置される。ここで、上述のとおり、各制度関連質問は最下段から上に行くほど難易度があがるので、上に行くほど診断結果を示す数値は小さくなる傾向がある。このため、現実の診断結果として生成される棒グラフの長さは上に行くほど短くなりやすく、全体でピラミッド型(三角形)を形成する傾向がある。診断結果をこのように可視化することにより、複数の制度関連質問(特に質問q2)のうち、特徴的な診断結果となった制度関連質問を一目で直感的に把握することが可能となる。例えば図11においては、上から三段目(矢印参照)の質問の値が他に比べて大きいことが一目で分かるので、子供ができると負荷が少ない仕事ばかりが与えられることはなく、子供がいる構成員でも負荷が高い仕事に従事できる組織であることを直感的に把握することができる。
同様に、図12は、リモートワークに係る制度関連質問の具体例としての画像M3が示されている。画像M3においても、上から2段目(矢印参照)の制度関連質問に対応する棒グラフが他に比べて短いこと、すなわち、該質問にかかる状況下での制度利用に関して改善が必要であることを直感的に把握することができる。例えば本例によれば、リモートワークを使える日数に関して、改善すべき制限が存在していることを一目で把握することができる。制度関連質問への回答に基づく診断結果をこのように可視化することにより、ユーザは、制度の有無だけでなく、該制度の実質的な稼働状況(制度の浸透度)を直感的に把握することが可能となる。
なお、図11及び図12に示す画像M2、画像M3は、図示する態様に限られず、適宜変更されてよい。例えば、必ずしも左右方向を長手方向とする棒グラフが縦に積層される必要はなく、上下方向を長手方向とする棒グラフが横に並べて配置されてもよい。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、上記実施形態及び変形例は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態及び変形例の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、画像生成部123は、上述したように、例えば図8等で示す画像を画像生成ステップにおいて全て生成する必要は必ずしもない。ステップS22において画像生成部123が実行する画像生成処理は、事前に生成され、既に記憶されていた4象限マトリクスの画像上に、ポイントP1又はポイントP2等に係る診断結果をプロットする処理であってもよい。
また、コンピュータを、取得部121、診断部122、画像生成部123、及び公開部124として機能させるための制御プログラムが格納された記憶部13は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供されてもよい。
また、上述した、働きがいや働きやすさの観点からみた組織の状態とは、働きがいや働きやすさの観点からみた「組織における構成員の状態」と同様の意味であってよい。
また、組織の状態を診断する指標として上述した「働きがい」及び「働きやすさ」の語は、ユーザに対して同様の観念を想起し得る範囲において適宜変更されてもよい。例えば「働きがい」は、やりがい、モチベーション、又は、エンゲージメント、等と表現されてもよいし、「働きやすさ」は、居心地のよさ、等と表現されてもよい。また、働きがいと働きやすさをそれぞれ診断するための一以上の質問項目のいずれかが、「働きがい」及び「働きやすさ」の用語に代えて用いられてもよい。例えば、働きやすさを診断するための質問項目が、制度の充実度を測る制度充実のみであった場合、或いは、複数の質問項目のうち、制度充実に係る質問項目が他の質問項目に比べてより支配的な要素であった場合には、「働きやすさ」の語に代えて、例えば制度充実と表現されてもよい。
また、上述の各実施形態の説明においては、取得部121が所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する回答を取得することを前提としていたが、これに限られない。上述した各実施形態は、取得部121が、組織風土を問う質問ではない質問(例えば、単に組織の状態を問う質問)に対する回答を取得する場合であっても成立し得る。
<参考例>
以下、参考例に係る画像生成部123が生成する画像について説明する。
図10は、画像生成部123により生成され、例えばユーザ端末1の表示部1aに表示される画像である(以下「本画像」と称する)。本画像は、特定の組織(企業)の状態が所定のシンボルにより4象限マトリクス上に表された情報表示用画像である。より具体的には、本画像は、働きがいを縦軸とし働きやすさを横軸とする4象限マトリクス上にプロットされた所定のシンボルの位置により特定の企業の状態をユーザに提示する企業情報表示用画像である。
本画像は、図8で示す画像M1と概ね同様の構成であってよい。本画像は、第1象限が、働きやすくやりがいもある企業の状態(ワークハッピー企業)に対応する区画、第2象限が、働きやすいがやりがいがない企業の状態(ぬるま湯企業)に対応する区画、第3象限が、働きやすくもなくやりがいもない企業の状態(ブラック企業)に対応する区画、第4象限が、働きやすさはないがやりがいがある企業の状態(ワーカホリック企業)に対応する区画として構成される4象限マトリクスを表す。
さらに、本画像では、所定のシンボル(図中の第3象限に描かれた円、図8のポイントP1等に相当)が、該4象限マトリクス上において特定の企業の状態を示す位置に表される。ただし、本画像における該所定のシンボルの位置は例示であって、任意に変更されてよい。また、所定のシンボルの形状及び数は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
また、本画像の4象限マトリクスにおける各区画の色彩は、それぞれ以下のようなカラーコードで設定される。すなわち、本画像の4象限マトリクスにおける第1象限の色彩は「#EE786D」で表され、第2象限の色彩は「#F6AD55」で表され、第3象限の色彩は「#6F7CF1」で表され、第4象限の色彩は「#2AB3AE」で表されてよい。
最後に、上述した複数の実施形態並びに参考例は、矛盾が生じない範囲で任意に組み合わせて実行することができる。
3 情報処理装置
121 取得部
122 診断部
123 画像生成部
124 公開部

Claims (16)

  1. 情報処理装置であって、
    所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する前記組織の一又は複数の構成員の回答を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記回答に基づいて前記組織の状態を診断する診断部と、
    前記診断部による診断結果を示す画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部が生成した画像を含む情報を公開する公開部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記組織風土を問う質問は、前記組織において明文化されていない所定の行動規範の有無、又は、該所定の行動規範の存在の程度を問うように構成される、情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記所定の行動規範は、前記組織における同調圧力、隠ぺい体質、根回し、男女不平等、忖度、及び、保守的体質、の少なくとも一以上に関する行動規範を含む、情報処理装置。
  4. 請求項2又は3に記載の情報処理装置において、
    前記質問は、同意の程度を示す複数段階の選択肢を含む選択肢を、前記構成員に選択させるように構成され、
    前記取得部は、前記構成員が選択した選択肢を前記回答として取得する、情報処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記診断部は、前記組織の状態を少なくとも2つの観点から診断するとともに、
    前記構成員の前記回答に基づいて、前記少なくとも2つの観点についてそれぞれ数値化し、
    前記画像生成部は、前記少なくとも2つの観点毎に異なる軸を有するように構成されるグラフ上に、前記診断部によって前記少なくとも2つの観点について数値化された結果に基づいてプロットされた画像を生成する、情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置において、
    前記診断部は、前記組織の状態を前記構成員が感じる働きがい及び働きやすさの観点から診断するとともに、
    前記構成員の前記回答に基づいて、前記働きがい及び働きやすさの観点についてそれぞれ数値化し、
    前記画像生成部は、前記働きがい及び働きやすさ毎に異なる軸を有するように構成されるグラフ上に、前記診断部によって前記働きがい及び働きやすさについて数値化された結果に基づいてプロットされた画像を生成する、情報処理装置。
  7. 請求項5又は6に記載の情報処理装置において、
    前記取得部は、前記質問に対する前記構成員の回答を所定の時間間隔で複数回取得するように構成され、
    前記画像生成部は、前記所定の時間間隔で取得された前記回答に基づく少なくとも二以上の前記診断結果に基づいて、前記組織の状態がプロットされる位置の時系列変化を示す画像を生成する、情報処理装置。
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記取得部は、前記構成員の所定の属性を問うように構成された属性確認質問に対する該構成員の回答をさらに取得し、
    前記診断部は、一又は複数の前記所定の属性に応じてグルーピングされた前記構成員の回答に基づいて前記組織の状態を前記所定の属性毎に診断し、
    前記画像生成部は、前記所定の属性に応じてグルーピングされた前記構成員の回答に基づく診断結果が、一又は複数の該所定の属性毎に、該所定の属性に該当する構成員にとっての前記組織の状態として前記グラフ上にプロットされた画像を生成する、情報処理装置。
  9. 請求項8に記載の情報処理装置において、
    前記公開部は、一又は複数の前記所定の属性毎に生成された前記組織の状態がプロットされた画像を、指定された属性の種類に応じて切り替え可能に構成される、情報処理装置。
  10. 請求項8又は9に記載の情報処理装置において、
    前記所定の属性は、性別、年齢、家族構成、性格タイプ、部署、役職、正規/非正規社員、及び、転職経験回数、育児経験の有無、介護経験の有無、勤続年数、の少なくとも一以上に関する属性を含む、情報処理装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記取得部は、前記構成員の心理状態を問うように構成された心理状態確認質問に対する該構成員の回答をさらに取得し、
    前記診断部は、前記組織風土を問うように構成された質問に対する回答と、前記心理状態確認質問に対する回答とに基づいて前記構成員の心理状態の原因を診断する、情報処理装置。
  12. 請求項11に記載の情報処理装置において、
    前記心理状態確認質問は、感情を表す複数段階の選択肢を含む選択肢を、前記構成員に選択させるように構成され、
    前記取得部は、前記構成員が選択した感情を表す選択肢を前記心理状態確認質問に対する回答として取得する、情報処理装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記取得部は、前記組織に設けられた所定の制度に関して、利用難易度が異なる複数の状況下における前記所定の制度の利用実態を前記利用難易度毎に問うように構成された複数の制度関連質問に対する前記回答をさらに取得し、
    前記診断部は、前記制度関連質問に対する前記回答に基づいて、前記利用難易度毎の前記利用実態をそれぞれ数値化することにより前記組織の状態をさらに診断し、
    前記画像生成部は、数値化された前記利用実態の値に応じた長さの棒グラフを前記利用難易度順に配置した画像を生成する、情報処理装置。
  14. 請求項13に記載の情報処理装置において、
    前記所定の制度は、育児、介護、フレックスタイム制、及び、リモートワークの少なくとも一以上に関する制度を含む、情報処理装置。
  15. 情報処理方法であって、
    所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する前記組織の一又は複数の構成員の回答を取得する取得ステップと、
    取得された前記回答に基づいて前記組織の状態を診断する診断ステップと、
    前記診断ステップにおける診断結果を示す画像を生成する画像生成ステップと、
    前記画像生成ステップにおいて生成された画像を公開する公開ステップと、
    を含む情報処理方法。
  16. プログラムであって、
    所属する組織の組織風土を問うように構成された複数の質問に対する前記組織の一又は複数の構成員の回答を取得する取得ステップと、
    取得された前記回答に基づいて前記組織の状態を診断する診断ステップと、
    前記診断ステップにおける診断結果を可視化した画像を生成する画像生成ステップと、
    前記画像生成ステップにおいて生成された画像を公開する公開ステップと、
    を含むプログラム。
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