JP2019101345A - 色覚補正フィルタ、及び色覚補正メガネ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、緑色に対する感度の強い色覚特性を有する色覚異常者には、緑色光の透過率を抑えるような透過率曲線を設けた色覚補正フィルタを使用させることにより、その色覚を補正するものである。この理論によると、いわゆる赤緑色覚異常者には、他の色に比べて緑色に対する感度の強いAタイプと、他の色に比べ緑と青の感度の強いBタイプが存在し、Aタイプの色覚異常者には、従来、図3に示したような、緑色光の透過率を抑えた色覚補正フィルタを用い、Bタイプの色覚異常者には、図4に示したような、緑と青の光の透過率を抑えた色覚補正フィルタを用いるようにしている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、明るい所でも暗い所でも使用可能な色覚補正フィルタ、及び色覚補正メガネの提供を目的とする。
さらに、本発明の色覚補正フィルタは、赤色光の透過率を高くしたことで、緑色光の透過率を高くしても、緑色光と赤色光の透過率の差を十分に確保できるため、緑色光の透過率を従来品より高い30%から60%以上にした。これにより緑色光の範囲においても、従来品に比べフィルタを通過する光量が増加し、より暗い所での使用が可能となり、また、本発明の色覚補正フィルタを通して見た緑色が、裸眼で見た色と異なる色に見えることを抑制できる。
Aタイプの色覚異常者は、500nm〜550nmの波長領域に含まれる緑色については、微妙な色の違いであっても判別することができる。しかし、この波長領域の透過率曲線に大きな傾斜を付けると、隣接する緑色間の透過率の比が裸眼の場合の比と異なってしまうため、裸眼では判別できる微妙な緑色の違いが、フィルタを使用するとできなくなる虞がある。500nm〜550nmの光の透過率の最大値と最小値の差を10%以内に収めることで、当該波長領域における透過率曲線が略水平になり、Bタイプの色覚異常者が使用した場合に、この波長領域に含まれる微妙な緑色の区別ができなくなることを抑制できる。
Bタイプの色覚異常者は、520nm〜550nmの波長領域に含まれる緑色については、微妙な色の違いであっても判別することができる。しかし、この波長領域の透過率曲線に、大きな傾斜を付けると、隣接する緑色間の透過率の比が裸眼の場合の比と異なってしまうため、裸眼では判別できる微妙に異なる緑色の区別がフィルタを使用するとできなくなる虞がある。520nm〜550nmの光の透過率の最大値と最小値の差を10%以内に収めることで、当該波長領域における透過率曲線が略水平になり、Bタイプの色覚異常者が使用した場合に、この波長領域に含まれる微妙な緑色の区別ができなくなることを抑制できる。
本発明の色覚補正フィルタについては、いずれの実施形態においても、ガラスや樹脂の基材表面に真空蒸着法により多層膜を形成する方法や、基材に多層フィルムを貼着する方法、基材に顔料等を混合する方法等、公知の製造方法を適宜に選択できるが、基材に多層フィルムを貼着する方法が、フィルタに目標とする透過率曲線を正確に設ける上で好ましい。
尚、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るAタイプの色覚補正フィルタ100(不図示)を通過する光の波長ごとの透過率を模式的に示した透過率曲線である。
また、色覚補正フィルタ100の透過率曲線は、波長が470nmの青色光の透過率が30%以上に設けられている。こうすることで、裸眼の場合と比べて、青色の色合いが損なわれることを抑制できる。尚、実際には、色覚補正フィルタ100の透過率曲線は、緑色に対する感度の強い色覚異常者を対象としているため、青色光を大きく抑える必要が無いため、波長が470nmの青色光の透過率が45%以上に設けられている。
また、Aタイプの色覚補正フィルタ100は、450nm以上490nm以下の青色領域における透過率の最大値と最小値の差が10%以内であることが好ましい。即ち、緑色領域との境界付近まで青色領域における透過率が下がらないように維持することで、青色領域においても、フィルタを透過する光量を稼ぐことができる。
さらに、色覚補正フィルタ100は、波長が500nm以上550nm以下の緑色光領域における最大透過率と最小透過率の差が10%以下(図1では、0%)に設けられている。こうすることで、Aタイプの色覚異常者が本来有する、この領域における緑色の微妙な色の違いを判別する能力が損なわれることを抑制できる。
図2は、本発明の第2実施形態に係るBタイプの色覚補正フィルタ200(不図示)を通過する光の波長ごとの透過率を模式的に示した透過率曲線である。
尚、Aタイプの色覚補正フィルタ100と、Bタイプの色覚補正フィルタ200の透過率曲線において、同様の特性を有する部分においては、一部説明を省略する。
色覚補正フィルタ200は、実際には、色覚補正フィルタ200の透過率曲線は、青色に対する感度の強い色覚異常者を対象とし、青色光を抑える必要が有るため、波長が470nmの青色光の透過率が60%以下に設けられている。
また、Bタイプの色覚補正フィルタ200においても、Aタイプの色覚補正フィルタ100と同様に、青色領域において透過する光量を確保するため、450nm以上490nm以下の青色領域における透過率の最大値と最小値の差を10%以内に設けている。
ここで、この範囲の透過率が60%を超えると、Bタイプの色覚異常者が十分に緑色と赤色を区別できない虞がある。
また、色覚補正フィルタ200は、波長が520nm以上550nm以下の緑色光領域における最大透過率と最小透過率の差が10%以下(図2では、0%)に設けられている。こうすることで、Bタイプの色覚異常者が本来有する、この領域における緑色の微妙な色の違いを判別する能力を損なうことを抑制できる。
同様に、Bタイプの色覚補正フィルムにおいて、520nm以上550nm以下からなる緑色光領域における最大透過率と最小透過率の差が10%以内でなくともよいし、450nm以上490nm以下の青色領域における透過率の最大値と最小値の差が10%以内でなくともよい。
Claims (5)
- 色覚異常者の色覚を補正する色覚補正フィルタであって、
波長が470nmである青色光の透過率が30%以上80%以下であり、
波長が500nm以上550nm以下からなる緑色光領域の透過率が30%以上60%以下に設けられるとともに、波長が450nm以上600nm以下の領域における最小透過率が前記緑色光領域に設けられ、
波長が560nmである黄色光の透過率が80%以上であり、(550nm近辺で急勾配で透過率が立ち上がる様子を傾きで表現しにくいので、このように、表現しました。)
波長が600nmである赤色光の透過率が90%以上であることを特徴とする色覚補正フィルタ。 - 500nm以上550nm以下からなる緑色光領域における最大透過率と最小透過率の差が10%以内である請求項1に記載の色覚補正フィルタ。
- 色覚異常者の色覚を補正する色覚補正フィルタであって、
波長が470nmである青色光の透過率が30%以上80%以下であり、
波長が520nm以上550nm以下からなる緑色光領域の透過率が30%以上60%以下に設けられ、
波長が560nmである黄色光の透過率が80%以上であり、
波長が600nmである赤色光の透過率が90%以上であることを特徴とする色覚補正フィルタ。 - 520nm以上550nm以下からなる緑色光領域における最大透過率と最小透過率の差が10%以内である請求項3に記載の色覚補正フィルタ。
フィルタ。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の色覚補正フィルタを左右一対に備えた色覚補正メガネ。
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