JP2019101282A - 組立式万華鏡および万華鏡用組立てシート - Google Patents
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Abstract
【課題】一枚のシートから組み立て可能な組立式万華鏡を提供する。【解決手段】組立式万華鏡1は,透過性のある長方形状のパーツを巻き,差込片を差込口に挿入して筒状に形成した筒体である外筒体10と,外筒体10に差し込む筒体で,ミラーシステム体12を内側に取り付けた内筒体11を備え,外筒体10に,万華鏡のオブジェクトとなる絵柄を印刷し,ミラーシステム体12は,斜辺を有する2枚のミラーパネル120を,それぞれの斜辺を合わせテーパード状に組み合わせた構成になっている。【選択図】図1
Description
本発明は,一枚のシートから組み立てることのできる組立式万華鏡に関する。
光学機器の一つで,複数枚の反射面を有するミラーシステムを内部に内蔵し,覗き口を介して内部を覗くと,ミラーシステムで生じる光の反射により,ビーズなどのオブジェクトが幾何学模様として見えるように構成された万華鏡を販促品として利用する試みが以前よりなされている。
万華鏡は,消費者が滅多に買わないものであるため,「珍しさ」や「インパクト」などの観点から販促品に適しているが,万華鏡は立体物であるため,流通コストが嵩んでしまう問題がある。
流通コストを抑えるためには万華鏡を平面状にすることが必要で,特許文献1では,平面状態で配布可能な万華鏡として,折畳み自在な筒状本体と,筒状本体の内側に固定され折畳み自在な筒状鏡体と,筒状本体の長手方向前端に屈折可能に連接された前端片と,これと回動自在に支持された円盤などを備えた折畳み型万華鏡が開示されている。
特許文献1で開示されている折畳み型万華鏡は,使用時には簡単な操作で立体化できるが,製造コストを考えると,ペーパークラフトのように,一枚のシートから万華鏡を組み立てられることが望ましい。特許文献1で開示されている折畳み型万華鏡は,筒状本体に前端片などを連設させた一枚のシートを組み立てた形態をなしているが,円盤を前端片に回動自在に支持するための支持要素(ハトメや割ピン)がシートは別に必要になってしまう。
そこで,本発明は,一枚のシートから組み立て可能な組立式万華鏡と,組立式万華鏡を組み立て可能に形成した万華鏡用組立シートを提供することを目的とする。
組立式万華鏡に係る第1発明は,透過性のある長方形状のパーツを巻き,差込片を差込口に挿入して筒状に形成した筒体である外筒体と,前記外筒体に差し込む前記筒体で,ミラーシステム体を内側に取り付けた内筒体を備え,前記外筒体に,万華鏡のオブジェクトとなる絵柄を印刷し,前記ミラーシステム体は,斜辺を有する2枚のミラーパネルを,それぞれの斜辺を合わせテーパード状に組み合わせた構成になっていることを特徴とする組立式万華鏡である。第1発明に係る組立式万華鏡では,前記外筒体の内側に印刷された絵柄が万華鏡のオブジェクトとなり,前記ミラーシステム体は,前記外筒体の内側に印刷された絵柄を幾何学模様として映し出すように構成されている。
更に,組立式万華鏡に係る第2発明は,第1発明に記載した組立式万華鏡において,前記外筒体の形成に用いる差込片は,前記外筒体の外側を挿入方向として,前記外筒体の形成に用いる差込口に挿入されており,前記内筒体の形成に用いる差込片は,前記内筒体の内側を挿入方向として,前記内筒体の形成に用いる差込口に挿入されていることを特徴とする。第2発明によれば,前記外筒体の回動をスムーズに行える。
更に,組立式万華鏡に係る第3発明は,第1発明または第2発明に記載した組立式万華鏡において,前記ミラーシステム体は,二等辺三角形の形状をなしている三角形パネルの等辺それぞれに,2つの斜辺がくの字になる向きで直角台形の前記ミラーパネルを連設し,前記ミラーパネルの斜辺を合わせた箇所を係止する係止片を設けたパーツを利用して形成さていることを特徴とする。第3発明によれば,前記ミラーシステム体の剛性を高められる。
更に,組立式万華鏡に係る第4発明は,第1発明から第3発明のいずれか一つに記載した組立式万華鏡において,前記ミラーパネルは,前記ミラーパネルの幅方向に延びる翼片を一辺に有し,前記翼片の幅は,前記ミラーシステム体の開口側から閉口側に向けて広くなっていることを特徴とする。第4発明によれば,前記内筒体の内部に収められた前記ミラーシステム体の姿勢を安定化できる。
更に,組立式万華鏡に係る第5発明は,第1発明から第4発明のいずれか一つに記載した組立式万華鏡において,レンズを設けた覗き口が中央部に形成されている円形状の覗き口体を前記内筒体の端に取り付けたことを特徴とする。第5発明によれば,幾何学模様をきれいに映し出すことができる。
万華鏡用組立シートに係る第6発明は,透過性のある基材を用いたシートであって,万華鏡のオブジェクトとなる絵柄を印刷した長方形状の外筒体用パーツと,前記外筒体用パーツよりもサイズが小さい長方形状の内筒体用パーツと,斜辺を有する2枚のミラーパネルが,それぞれの斜辺を合わせテーパード状に組み合わせられるように配置され,一つの前記ミラーパネルを介して前記内筒体用パーツと連設しているミラーシステム体用パーツを有し,前記外筒体用パーツを切り取るためのカット線と,前記内筒体用パーツとこれに連設している前記ミラーシステム体用パーツを切り取るためのカット線が形成され,前記外筒体用パーツの内部には,前記外筒体用パーツを筒状に形成するための差込片と差込口を形成されており,前記ミラーパネルと連設している辺と対向する前記内筒体用パーツの辺には,前記内筒体用パーツを筒状に形成するための差込片が突設しており,前記内筒体用パーツと連設している前記ミラーシステム体用パーツの前記ミラーパネルには,前記内筒体用パーツに形成した差込片を挿入する差込口が形成されていることを特徴とする万華鏡用組立シートである。第6発明に係る万華鏡用組立シートから,第1発明または第2発明に記載した組立式万華鏡を組み立てることができる。
更に,万華鏡用組立シートに係る第7発明は,第6発明に記載した万華鏡用組立シートにおいて,前記ミラーシステム体用パーツは,二等辺三角形の形状をなしている三角形パネルの等辺それぞれに,2つの斜辺がくの字になる向きで直角台形の前記ミラーパネルを連設し,前記ミラーパネルの斜辺を合わせた箇所を係止する係止片を設けた構成になっていることを特徴とする。第7発明に係る万華鏡用組立シートから,第3発明に記載した組立式万華鏡を組み立てることができる。
更に,万華鏡用組立シートに係る第8発明は,第7発明に記載した万華鏡用組立シートにおいて,前記ミラーパネルは,前記三角形パネルの等辺の傾斜に合わせて幅を広くした翼片を一辺に有することを特徴とする。第8発明に係る万華鏡用組立シートから,第4発明に記載した組立式万華鏡を組み立てることができる。
更に,万華鏡用組立シートに係る第9発明は,第6発明から第8発明のいずれか一つに記載した万華鏡用組立シートにおいて,レンズを設けた覗き口が中央部に形成されている円形状の覗き口体を有し,前記覗き口体を切り取るカット線を形成したことを特徴とする。第9発明に係る万華鏡用組立シートから,第5発明に記載した組立式万華鏡を組み立てることができる。
このように,本発明によれば,一枚のシートから組み立て可能な組立式万華鏡と,組立式万華鏡を組み立て可能に形成した万華鏡用組立シートを提供できる。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,本発明の理解を助けるために記述するものである。
図1は,本実施形態に係る組立式万華鏡1の外観を説明する図である。図1で図示した組立式万華鏡1は,透過性のある長方形状のパーツを巻き,差込片を差込口に挿入して筒状に形成した筒体である外筒体10と,外筒体10に差し込む筒体で,ミラーシステム体12を内側に取り付けた内筒体11を備え,外筒体10に,万華鏡のオブジェクトとなる絵柄(図1では,図示していない)を印刷し,ミラーシステム体12は,斜辺を有する2枚のミラーパネル120を,それぞれの斜辺を合わせテーパード状(次第に細くなる)に組み合わせた構成になっている。加えて,本実施形態に係る組立式万華鏡1は,レンズを設けた覗き口130を形成した覗き口体13を備え,外筒体10の外側になる内筒体11の端側に覗き口体13を取り付けている。
本実施形態において,内筒体11の長さは外筒体10より短く,ミラーシステム体12の長さは外筒体10の長さに合わせられており,ミラーシステム体12は,ミラーシステム体12の開口側が内筒体11の端面から埋設し,ミラーシステム体12の閉口側が内筒体11の端面から突出する状態で内筒体11に取り付けられている。
図1で図示した組立式万華鏡1では,ビーズなどの浮遊物をオイルに封入したセルや絵柄を印刷した円盤は設けられておらず,ミラーシステム体12で反射させるオブジェクトは,外筒体10の一部領域に印刷された絵柄になる。本実施形態では,外筒体10の内側にオブジェクトとなる絵柄を印刷しているが,光透過インク等を使用する場合には,外筒体10の外側にオブジェクトとなる絵柄を印刷できる。外筒体10に差し込んだ内筒体11の径を外筒体10の径よりも若干小さくしているため,内筒体11が差し込まれた状態で外筒体10は回動可能であり,組立式万華鏡1では,絵柄を印刷した円盤の代わりとして外筒体10が回動する。なお,外筒体10の内側の一部領域に印刷する絵柄は,絵,写真,幾何学模様,文字・記号など任意でよい。
組立式万華鏡1が万華鏡として機能するためには,ミラーシステム体12の開口側から覗いたとき,外筒体10の内側に印刷した絵柄が幾何学模様で映し出されなければならない。外筒体10の内側に印刷した絵柄が幾何学模様で見えるように,本実施形態では,ミラーシステム体12の形態に工夫を凝らしている。
図2は,本実施形態に係るミラーシステム体12を説明する図である。
本実施形態に係るミラーシステム体12は,直角をもつ台形である直角台形の形状をなしている2枚のミラーパネル120と,二等辺三角形の形状をなしている一枚の三角形パネル121から構成されている。ミラーパネル120の底辺の長さは,三角形パネル121の等辺の長さとほぼ同じで,2枚のミラーパネル120それぞれを,ミラーパネル120の底辺と三角形パネル121の等辺を合わせた状態で三角形パネル121に立設させることで,2枚のミラーパネル120は,それぞれのミラーパネル120の斜辺が合わさるようにテーパード状に組み合わされている。また,それぞれのミラーパネル120の斜辺を合わせているミラーシステム体12の閉口側は,ミラーパネル120の斜辺と連設している係止片123と係止片123が形成されていたフラップ片124を利用して係止した状態になっている。
2枚のミラーパネル120それぞれの大きさは同じであるが,ミラーシステム体12の内側が反射面になるように,光を反射させる加工を施している面は逆になる。図2において,手前になるミラーパネル120では,光を反射させる加工を施している面は奥側になり,奥になるミラーパネル120では,光を反射させる加工を施している面は手前側になっている。なお,本実施形態に係るミラーシステム体12を構成する三角形パネル121にも,光を反射させる加工を施しても構わないが,光を反射させる加工を施すことは必須でない。光を反射させる加工としては,銀紙を貼り付ける加工やアルミ被膜を蒸着させる加工も考えられるが,本実施形態では,アルミ箔を箔押しする加工を用いてミラーパネル120の反射面を製造している。
図2で図示したミラーパネル120は,ミラーパネル120の一辺(ここでは,天辺)に,ミラーパネル120の幅方向に延びる翼片122を有し,翼片122の幅は,ミラーシステム体12の開口側から閉口側に向けて広くなっている。ミラーパネル120が翼片122を有するのは,内筒体11の内側にミラーシステム体12を収めた状態で,ミラーシステム体12の姿勢を安定化させるためである。
このような形態のミラーシステム体12では,ミラーシステム体12の上面側と,ミラーシステム体12の閉口側の逆側が開口した状態になる。本実施形態では,外筒体10および内筒体11に透過性のあるシート基材を用いているため,ミラーシステム体12の上面側が採光口になる。ミラーシステム体12を構成する2枚のミラーパネル120はテーパード状に組まれているため,ミラーシステム体12の上面側から入光しミラーパネル120に当たった光は,2枚のミラーパネル120間で反射してミラーシステム体12の開口側に導光され,ミラーシステム体12の開口側からみると,外筒体10の内側に印刷された絵柄が幾何学模様で映し出される。
図3は,組立式万華鏡1が映し出す幾何学模様を説明する図である。ミラーシステム体12の開口側に導出される光は,ミラーシステム体12を構成する2枚のミラーパネル120で反射された光になるため,組立式万華鏡1の模様は,ミラーシステム体12を構成する2枚のミラーパネル120に映し出され,図3では,組立式万華鏡1の模様は放射状の模様になっている。
これまで説明した組立式万華鏡1は,ビーズなどの浮遊物をオイルに封入したセルや絵柄を印刷した円盤を必要としないので,組立式万華鏡1の組み立てに必要なパーツを一枚のシートに収めることが可能である。
図4は,本実施形態に係る万華鏡用組立シート2を説明する図である。本実施形態に係る万華鏡用組立シート2には,透過性(透明または半透明)のある基材が用いられ,本実施形態に係る万華鏡用組立シート2は,外筒体10の組み立てに用いる外筒体用パーツ20,内筒体11の組み立てに用いる内筒体用パーツ21,ミラーシステム体12の組み立てに用いるミラーシステム体用パーツ22,および,覗き口体13そのものを有し,図4では,内筒体用パーツ21とミラーシステム体用パーツ22は折線21bを介して連設している。
図4で図示した万華鏡用組立シート2には,外筒体用パーツ20を切り取るためのカット線20a,ミラーシステム体用パーツ22と連設している内筒体用パーツ21を切り取るためのカット線21a,内筒体用パーツ21と連設しているミラーシステム体用パーツ22を切り取るためのカット線22a,および,覗き口体13を切り取るためのカット線23aがそれぞれ加工され,外筒体用パーツ20等のそれぞれのパーツには, 図1で図示した組立式万華鏡1の組み立てに必要な折線等を加工している。なお,万華鏡用組立シート2に加工するカット線(図4では実線)や折線(図4では破線)には,それぞれに適したミシン目を利用できる。
図5は,外筒体10の組み立てに用いる外筒体用パーツ20を説明する図である。外筒体10の組み立てに用いる外筒体用パーツ20は,片側の2隅が丸くなっている長方形状をなしている。長手方向に丸めて外筒体用パーツ20を筒状に成形する際,外筒体用パーツ20の両側を係止する仕組みが必要になり,本実施形態では,隅が丸くなっている外筒体用パーツ20の片側に,カット線を用いて差込片100を形成し,これとは逆側に,カット線を用いて差込口101を形成している。
図5では,外筒体10の内側になる外筒体用パーツ20の面を図示しており,図5で図示したように,外筒体10の内側になる外筒体用パーツ20の面の一部領域に,組立式万華鏡1で映し出す模様の基になるオブジェクトとして用いる絵柄102(ここでは,水玉)を印刷している。なお,外筒体10の外側になる外筒体用パーツ20の面には,広告などの絵柄を印刷することができる。
図6は,外筒体用パーツ20の組み立て方を説明する図である。組立式万華鏡1の外筒体10は,差込片100が内側になるように外筒体用パーツ20を筒状に丸めた後,挿入方向が外筒体10の外側になるように差込片100を差込口101に挿入することで,外筒体用パーツ20から外筒体10を成形することができる。
図7は,内筒体11の形成に用いる内筒体用パーツ21を説明する図である。図7では,内筒体用パーツ21のみを図示しているが,図4で図示した万華鏡用組立シート2において,内筒体用パーツ21は,折線21bを介して,ミラーシステム体用パーツ22と連設した状態になっており,カット線21aおよびカット線22aが利用されて,内筒体用パーツ21とミラーシステム体用パーツ22が連接した状態で,万華鏡用組立シート2から切り取られる。
内筒体11の形成に用いる内筒体用パーツ21の形状は長方形状をなしており,外筒体用パーツ20よりもサイズが小さくなっている。内筒体用パーツ21には,ミラーシステム体用パーツ22と連設している辺と対向する辺の外側に差込片110が突設され,更に,覗き口体13の係止に用いる差込口111が内筒体用パーツ21の内部に複数形成されている。
図8は,ミラーシステム体12の形成に用いるミラーシステム体用パーツ22を説明する図である。ミラーシステム体12の形成に用いるミラーシステム体用パーツ22は,二等辺三角形の形状をなしている三角形パネル121の等辺それぞれに,折線22bを介して,2つの斜辺がくの字になる向きで直角台形のミラーパネル120を配置し,ミラーパネル120の斜辺を合わせた箇所を係止する係止片123を設けた構成になっている。本実施形態において,それぞれのミラーパネル120には,折線22cを介して翼片122が連設し,折線22dを介してフラップ片124が連設している。なお,ミラーパネル120と連設しているフラップ片124には,フラップ片124の一部を係止片123として用いるためのカット線を加工している。
翼片122は,内筒体11の内側にミラーシステム体12を収めた状態で,ミラーシステム体12の姿勢を安定化させるための片である。翼片122を用いて,内筒体11の内側に収めたミラーシステム体12の姿勢を安定化させるためには,翼片122を含めたミラーシステム体12の幅を内筒体11の内径よりも若干大きくすることが必要になる。本実施形態において,ミラーシステム体12は,三角形パネル121の等辺の傾斜に合わせてテーパード状をなすため,翼片122の幅を,三角形パネル121の等辺の傾斜に合わせて幅を広くしている。なお,内筒体用パーツ21と連設している翼片122には,内筒体用パーツ21に突設している差込片110を挿入する差込口125を形成している。
内筒体用パーツ21とミラーシステム体用パーツ22の組み立て方について説明する。図9は,内筒体用パーツ21とミラーシステム体用パーツ22の組み立て方を説明する図である。内筒体11とミラーシステム体12を組み立てる際,ミラーシステム体用パーツ22を利用してミラーシステム体12を形成した後,ミラーシステム体用パーツ22と連設している内筒体用パーツ21を利用して内筒体11を形成することになる。
ミラーシステム体用パーツ22からミラーシステム体12を組み立てる際,ミラーパネル120と三角形パネル121の等辺の境に形成された折線22bをそれぞれ谷折りし,ミラーパネル120の斜辺と連設しているフラップ片124をそれぞれ重ね合わせ,ミラーパネル120とフラップ片124の境に形成している折線22dを利用して係止片123を折り曲げてミラーシステム体12の閉口側を係止した後,翼片122が三角形パネル121に対して水平になるように,ミラーパネル120と翼片122の境に形成している折線22cを山折りすることで,ミラーシステム体用パーツ22からミラーシステム体12を組み立てることができる。
内筒体用パーツ21を利用して内筒体11を組み立てる際,内筒体用パーツ21とミラーシステム体用パーツ22の境にある折線21bを利用し,ミラーシステム体用パーツ22を利用して組み立てたミラーシステム体12の周囲を囲むように,内筒体用パーツ21を筒状に巻いた後,挿入方向が内筒体11の内側になるように,内筒体用パーツ21に突設している差込片110をミラーシステム体用パーツ22に形成している差込口125に挿入することで,ミラーシステム体12とつながった状態で内筒体11を組み立てることができる。
このように,ミラーシステム体12と内筒体11を組み立てることで,内筒体11の内側に収められたミラーシステム体12は,折線21bを介して内筒体11と連設し,かつ,ミラーパネル120が有する翼片122により内筒体11の内側に支えられた格好になるため,内筒体11の内側におけるミラーシステム体12の姿勢は安定する。また,ミラーシステム体12は,ミラーパネル120が三角形パネル121の等辺に立設し,ミラーパネル120の斜辺側が係止片123で係止された状態になるため,ミラーシステム体12の剛性は高まっており,内筒体11を差し込んだ外筒体10を回動させても,ミラーシステム体12の姿勢はほとんど変化しない。
なお,内筒体用パーツ21に形成された差込片110の挿入方向(内筒体11の内側になる)を,外筒体用パーツ20に形成された差込片100の挿入方向(外筒体10の外側になる)の逆方向にしているのは,組立式万華鏡1を組立てた後,外筒体10と内筒体11の間に差込片があると,外筒体10が回動するときの妨げになるからである。
図10は,覗き口体13を説明する図である。覗き口体13は,レンズを設けた覗き口130を中央部に形成した円形状の本体と,本体の外周に複数の差込片131を突設させた形態をなしている。覗き口体13の中央部に形成された覗き口130は単なる穴でもよいが,本実施形態では,幾何学模様の映し出しをよくするためには,覗き口130となる穴にレンズをはめ込んでいる。
図11は,覗き口体13の取り付け方を説明する図である。覗き口体13の本体の径は,内筒体11の径よりも若干短くなっており,覗き口体13の差込片131を内筒体11の差込口111にそれぞれ挿入して,内筒体11の内側に覗き口体13をはめ込んだ後,覗き口体13の差込片131を上方向に折り曲げることで,内筒体11の内側に覗き口体13を取り付けることができる。
図12は,組立式万華鏡1の組み立て方を説明する図である。ミラーシステム体12を内側に収めた内筒体11を,外筒体10の内側に差し込んだ後,覗き口体13を内筒体11の内側に取り付けることで,図1で図示した組立式万華鏡1を組み立てることができる。
1 組立式万華鏡
10 外筒体
11 内筒体
12 ミラーシステム体
120 ミラーパネル
121 三角形パネル
122 翼片
123 係止片
124 フラップ片
13 覗き口体
130 覗き口
2 万華鏡用組立シート
20 外筒体用パーツ
21 内筒体用パーツ
22 ミラーシステム体用パーツ
10 外筒体
11 内筒体
12 ミラーシステム体
120 ミラーパネル
121 三角形パネル
122 翼片
123 係止片
124 フラップ片
13 覗き口体
130 覗き口
2 万華鏡用組立シート
20 外筒体用パーツ
21 内筒体用パーツ
22 ミラーシステム体用パーツ
Claims (9)
- 透過性のある長方形状のパーツを巻き,差込片を差込口に挿入して筒状に形成した筒体である外筒体と,前記外筒体に差し込む前記筒体で,ミラーシステム体を内側に取り付けた内筒体を備え,
前記外筒体に,万華鏡のオブジェクトとなる絵柄を印刷し,
前記ミラーシステム体は,斜辺を有する2枚のミラーパネルを,それぞれの斜辺を合わせテーパード状に組み合わせた構成になっている,
ことを特徴とする組立式万華鏡。 - 前記外筒体の形成に用いる差込片は,前記外筒体の外側を挿入方向として,前記外筒体の形成に用いる差込口に挿入されており,前記内筒体の形成に用いる差込片は,前記内筒体の内側を挿入方向として,前記内筒体の形成に用いる差込口に挿入されている,
ことを特徴とする,請求項1に記載した組立式万華鏡。 - 前記ミラーシステム体は,二等辺三角形の形状をなしている三角形パネルの等辺それぞれに,2つの斜辺がくの字になる向きで直角台形の前記ミラーパネルを連設し,前記ミラーパネルの斜辺を合わせた箇所を係止する係止片を設けたパーツを利用して形成さている,
ことを特徴とする,請求項1または請求項2に記載した組立式万華鏡。 - 前記ミラーパネルは,前記ミラーパネルの幅方向に延びる翼片を一辺に有し,前記翼片の幅は,前記ミラーシステム体の開口側から閉口側に向けて広くなっている,
ことを特徴とする,請求項1から請求項3のいずれか一項に記載した組立式万華鏡。 - レンズを設けた覗き口が中央部に形成されている円形状の覗き口体を前記内筒体の端に取り付けたことを特徴とする,請求項1から請求項4のいずれか一項に記載した組立式万華鏡。
- 透過性のある基材を用いたシートであって,
万華鏡のオブジェクトとなる絵柄を印刷した長方形状の外筒体用パーツと,前記外筒体用パーツよりもサイズが小さい長方形状の内筒体用パーツと,斜辺を有する2枚のミラーパネルが,それぞれの斜辺を合わせテーパード状に組み合わせられるように配置され,一つの前記ミラーパネルを介して前記内筒体用パーツと連設しているミラーシステム体用パーツを有し,
前記外筒体用パーツを切り取るためのカット線と,前記内筒体用パーツとこれに連設している前記ミラーシステム体用パーツを切り取るためのカット線が形成され,
前記外筒体用パーツの内部には,前記外筒体用パーツを筒状に形成するための差込片と差込口を形成されており,前記ミラーパネルと連設している辺と対向する前記内筒体用パーツの辺には,前記内筒体用パーツを筒状に形成するための差込片が突設しており,前記内筒体用パーツと連設している前記ミラーシステム体用パーツの前記ミラーパネルには,前記内筒体用パーツに形成した差込片を挿入する差込口が形成されている,
ことを特徴とする万華鏡用組立シート。 - 前記ミラーシステム体用パーツは,二等辺三角形の形状をなしている三角形パネルの等辺それぞれに,2つの斜辺がくの字になる向きで直角台形の前記ミラーパネルを連設し,前記ミラーパネルの斜辺を合わせた箇所を係止する係止片を設けた構成になっている,
ことを特徴とする,請求項6に記載した万華鏡用組立シート。 - 前記ミラーパネルは,前記三角形パネルの等辺の傾斜に合わせて幅を広くした翼片を一辺に有する,
ことを特徴とする,請求項7に記載した万華鏡用組立シート。 - レンズを設けた覗き口が中央部に形成されている円形状の覗き口体を有し,前記覗き口体を切り取るカット線を形成した,
ことを特徴とする,請求項6から請求項8のいずれか一項に記載した万華鏡用組立シート。
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JP2017233127A JP2019101282A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 組立式万華鏡および万華鏡用組立てシート |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017233127A Pending JP2019101282A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 組立式万華鏡および万華鏡用組立てシート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019101282A (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0578290U (ja) * | 1992-04-01 | 1993-10-26 | 節 井川 | お年玉を入れる箱 |
JPH0676920U (ja) * | 1993-04-05 | 1994-10-28 | 出 松原 | 万華鏡 |
JP3068314U (ja) * | 1999-10-19 | 2000-05-12 | 有限会社アコースティックエンタテインメント | 可動式ペ―パ―クラフト |
JP2004354926A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Sanrio Co Ltd | 折畳み型万華鏡 |
JP2005208213A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Nakamuraya:Kk | 万華鏡とその組立方法 |
JP2008009351A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Norio Akino | 万華鏡 |
JP2013257538A (ja) * | 2013-04-25 | 2013-12-26 | Azegami Seal Insatsu:Kk | 鏡面多角形筒体組立てシートの製造方法及び鏡面多角形筒体組立てシート |
JP3190667U (ja) * | 2014-02-28 | 2014-05-22 | 株式会社デビカ | 万華鏡用組立てキット |
JP3195675U (ja) * | 2014-11-14 | 2015-01-29 | 勝信 島崎 | カメラ機能付き携帯端末用の簡易万華鏡 |
-
2017
- 2017-12-05 JP JP2017233127A patent/JP2019101282A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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