JP2019100747A - 尿比重評価機能付き採尿容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿比重の評価をより簡便に行うことができる採尿容器及びこれを用いた尿比重評価方法を提供すること。【解決手段】本発明の尿比重評価機能付き採尿容器10は、尿を採取する採尿部20と、該採取した尿を収容する尿収容部30と、該収容部30の内部に収容され且つ採取した尿の比重を評価するビーズ40とを備える。採尿部20は、尿収容部30と着脱可能に構成されている。採尿部20の採尿口21は、該採尿口21を通じてビーズ40が採尿容器10外に出ることを阻止し得る大きさを有している。尿収容部30は、該尿収容部30をスクイズすることで生じる陰圧で尿の吸引が可能に構成されている。また本発明の尿比重評価方法は、前記尿比重評価機能付き採尿容器10を用いて尿の比重を評価する。【選択図】図1

Description

本発明は、尿比重評価機能付き採尿容器に関する。
ヒトや愛玩動物の健康状態を評価する簡便な方法として、尿の比重を測定する方法が知られている。尿の比重を測定する方法として、例えば特許文献1には、比重の異なる複数のボールがスポイト状の筒体内に収容された尿検査器が開示されている。特許文献1に記載の尿検査器は、筒体内に尿を吸引して採尿することで、尿の比重とビーズの比重との差に起因したビーズの浮沈状態から、尿の比重を目視によって推定できるように構成されている。
特開昭58−113753号公報
しかし特許文献1の尿検査器は、スポイト状の筒体を人手で把持していることに起因して、体温が尿に伝播することで尿の比重が変化し、比重が正確に評価できない可能性があった。また、筒体に触らないように押圧キャップ部分を把持した場合、採取した尿が外力によって意図せず飛び出したり、評価の際にビーズが動いてしまったりする。その結果、尿比重が正確に評価できなくなる可能性があった。
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を解決する採尿容器を提供することにある。
本発明は、尿を採取する採尿部と、該採取した尿を収容する尿収容部と、該収容部の内部に収容され且つ採取した尿の比重を評価するビーズと、を備えた尿比重評価機能付き採尿容器であって、
前記採尿部は、前記尿収容部と着脱可能に構成されており、
前記採尿部の採尿口は、該採尿口を通じて前記ビーズが前記採尿容器外に出ることを阻止し得る大きさを有しており、
前記尿収容部は、該尿収容部をスクイズすることで生じる陰圧で尿の吸引が可能に構成されている、尿比重評価機能付き採尿容器を提供するものである。
また本発明は、前記尿比重評価機能付き採尿容器を用いて尿の比重を評価する尿比重評価方法を提供するものである。
更に本発明は、前記尿比重評価機能付き採尿容器を用いてペット用トイレから尿を採取して、尿の比重を評価する尿比重評価方法を提供するものである。
本発明によれば、尿比重の評価をより簡便に行うことができる尿比重評価機能付き採尿容器を提供できる。
図1は、本発明の尿比重評価機能付き採尿容器の一実施形態を示す模式図である。 図2(a)は、採尿部及び尿収容部を側面から見た要部拡大図であり、図2(b)は採尿部を下側から見た模式図である。 図3は、本発明の尿比重評価機能付き採尿容器の別の実施形態を示す模式図である。 図4は、本発明の尿比重評価機能付き採尿容器の更に別の実施形態を示す模式図である。 図5(a)は、ビーズを尿収容部に収容するときの側面から見た模式図であり、図5(b)は、ビーズを尿収容部に収容した状態の側面から見た模式図であり、図5(c)は、本発明の尿比重評価機能付き採尿容器の使用状態を表す模式図である。 図6(a)ないし(c)は、採取した尿の比重を評価している状態の模式図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の尿比重評価機能付き採尿容器10(以下、単に「採尿容器10」ともいう。)は、尿を採取する採尿部20と、尿を収容する尿収容部30と、尿収容部30内に収容されたビーズ40とを備えている。
採尿容器10の採尿部20には、図1に示すとおり、採取対象の尿に直接する採尿口21と、後述する尿収容部30の口頸部31に挿入するための挿入部22と、これらの間に介在する係止部23とが備えられている。
採尿部20の採尿口21は、その一端21a(以下、上端21aともいう。)を採取対象の尿に直接当接して、尿を採取するためのものである。図1に示す採尿口21は円筒状の中空部材であり、液体及び気体の流通が可能となっている。採尿口21は、後述するビーズ40の直径よりも小さな径を有しており、採尿口21を通じてビーズ40が採尿容器10外に出ることを阻止している。
採尿部20の挿入部22は筒状の部材であり、係止部23を介して採尿口21と連通している。図1に示すように、挿入部22は、尿収容部30と着脱可能に構成されている。挿入部22は、その外周壁が尿収容部30の口頸部31における内周壁と相補形状となっており、口頸部31に挿入可能且つ係合可能な構造となっている。これに加えて、挿入部22には、公知の各種の螺合手段や嵌合手段を更に設けていてもよい。
採尿部20は、採尿口21と挿入部22との間に係止部23を備えている。係止部23は、図2(a)に示すように、円盤状の構造を有している。係止部23は、挿入部22の外端より水平方向の外方に延出した延出部23aを備えている。この構造を有していることによって、延出部23aが口頸部31の開口端31aに当接して、挿入された採尿部20が尿収容部30に係止できるようになっている。
採尿部20に用いられる材料は特に限定されず、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリエチレンテレフタレート(PET)等を原料としたプラスチックを用いることができる。また採尿部20は、採尿部20を構成する上述の部材を組み合わせて成形したものであってもよく、一体成形したものであってもよい。
採尿容器10は、尿収容部30を備えている。尿収容部30は、採尿部20を介して採取された尿を収容するものである。尿収容部30は、スクイズによって変形可能な可撓性を有する有底筒状の容器である。尿収容部30は、該収容部30をスクイズすることで、その内部に陰圧を生じさせることが可能となっている。可撓性を有する材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、及びPET等を原料としたプラスチックを用いることができる。また、尿収容部30の内部の視認性を確保する観点から、尿収容部30は少なくとも透明であることが好ましい。
尿収容部30は、その上部に上方に向けて延出した口頸部31を有している。口頸部31の上端は開口しており、開口端31aを形成している。口頸部31には、採尿部20に設けられている挿入部22を挿入できるようになっている。図1に示す尿収容部30は筒状の容器となっているが、その内部に尿を収容可能となっていればその形状は特に限定されず、三角柱、四角柱等の形状となっていてもよい。
図1に示すように、尿収容部30は、所定の面積を有する平坦な底部30bを有しており、且つ底部30bが載置面として自立できるように構成されていることが好ましい。底部30bを有していることによって、尿収容部30を直立状態で静置させることができ、外乱の影響を受けづらくなるので、その結果、尿比重の評価をより正確に行うことができる。
採取した尿の収容量を多くして、尿比重の評価をより行いやすくする観点から、尿収容部30の高さH1(図1参照)、すなわち底部30bから口頸部31の基部31bまでの距離は、15mm以上であることが好ましく、20mm以上であることがより好ましく、25mm以上であることが更に好ましい。また可搬性の観点から、その上限は、100mm以下であることが好ましく、75mm以下であることがより好ましく、70mm以上であることが更に好ましい。
同様の観点から、尿収容部30の容積は2mL以上であることが好ましく、4mL以上であることがより好ましく、5mL以上であることが更に好ましい。また可搬性の観点から、その上限は、30mL以下であることが好ましく、20mL以下であることがより好ましく、15mL以下であることが更に好ましい。このような容積を有していることによって、本発明の目的とする尿の比重評価を簡便且つ正確に実施できることに加えて、他の精密検査に供するための検体量を採取することができる。
採尿容器10は、尿収容部30の内部に収容されたビーズ40を備えている。ビーズ40は、それぞれ異なる比重を有しており、尿中でのビーズの浮き沈みを評価することによって、採取した尿の比重を評価するものである。図1に示す採尿容器10は2個のビーズ40を備えているが、採取した尿の比重を評価可能であればビーズ40の個数に制限はなく、1個でもよく、3個以上であってもよい。
尿中での浮力を均一にして、尿比重の評価を適切に行う観点から、ビーズ40の形状は球状であることが好ましい。ビーズ40を球状としたときの直径は、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましい。また可搬性の観点から、その上限は、10mm以下であることが好ましく、8mm以下であることがより好ましい。
また、採取した尿の成分や水分量を変化させることなく維持する観点から、ビーズ40の材料は尿中の成分と反応しない材料を用いることが好ましい。ビーズ40に用いられる材料としては、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン、PET、ポリエチレン、及びポリプロピレン等を原料としたプラスチックを用いることができる。
採尿容器10の可搬性を高めるとともに、採取した尿の水分蒸発を防いで安定的に保管する観点から、図1に示すように、採尿容器10は、尿収容部30と着脱可能に構成されたキャップ50を備えていることが好ましい。キャップ50の形態は、少なくとも採尿口21を密閉可能な構成となっていればよく、採尿口21に嵌合する突起部がキャップ50の天面の下面に設けられていてもよい(図示せず)。図1に示すキャップ50は、採尿部20の上部全体を覆うようにして、採尿口21を密閉できるようになっている。
採尿容器10の可搬性の向上及び採取した尿を安定的に保管する観点から、キャップ50は螺合又は嵌合によって尿収容部30に組み付けることが好ましい。具体的には、採尿容器10にキャップ50を螺合によって組み付ける場合、キャップ50の内周面に雌ネジ(図示せず)を設けて、口頸部31の外周面に設けられた雄ネジ31cと螺合させることで、採尿口21の密閉状態を維持して尿収容部30に組み付けることができる。つまり、図1に示すキャップ50は、スクリューキャップの態様となっている。
採尿容器10は、尿の採取時と尿比重の評価時とでは該容器10の正逆が反転するので、採尿容器10を反転させた際に、ビーズ40が重力に従って下方に移動する。移動したビーズ40は、図2(b)に示す採尿口21の下端21bをふさぐように密着して、採尿口21における尿及び空気の流通を阻害することがある。その結果、尿の吸引及び排出が十分に行えない場合がある。
このような欠点を解消し、尿の吸引及び吐出の効率性を向上させる観点から、採尿口21は、採尿口21を通じてビーズ40が採尿容器10外に出ることを阻止し得る大きさとなっていることを前提として、採尿口21の下端21bは、ビーズ40によって閉塞されない形状となっていることが好ましい。例えば、ビーズ40が球形である場合には、下端21bにおける形状は非円形となっていることが好ましい。採尿口21の下端21bは、採尿容器10の反転状態において、尿収容部30内に収容されたビーズ40と直接当接し得る部分になるので、該下端21bの形状を非円形とすることで、採尿口21とビーズ40との密着を抑制することができる。採尿口21の下端21bの形状としては、例えば図2(b)に示すように正方形状としたり、三角形、四角形などの多角形状とすることができる。
尿の吸引及び吐出の効率性と、ビーズ40の詰まりの抑制とを両立させる観点から、採尿口21の内径D1(図2(a)参照)が、ビーズ40の直径よりも小さいことを前提として、0.5mm以上であることが好ましく、0.8mm以上であることがより好ましく、1mm以上であることが更に好ましい。またその上限は、採尿容器10全体の寸法に応じて適宜変更できるが、8mm以下であることが好ましく、6mm以下であることがより好ましく、4mm以下であることが更に好ましい。
同様の観点から、採尿口21の下端21bにおける一辺の長さL1(図2(a)及び(b)参照)は、用いるビーズ40の直径に応じて適宜変更できるが、0.5mm以上であることが好ましく、0.8mm以上であることがより好ましく、1mm以上であることが更に好ましい。またその上限は、8mm以下であることが好ましく、7mm以下であることがより好ましく、6mm以下であることが更に好ましい。
以上は、本発明の採尿容器の第1実施形態に関する説明であったところ、以下に、本発明の第2実施形態及び第3実施形態を、図3及び図4をそれぞれ参照しながら説明する。これらの実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない点については第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、図3及び図4において、図1及び図2と同じ部材には同じ符号を付してある。
図3に示す第2実施形態に係る採尿容器10は、採尿部20及びキャップ50の形態が第1実施形態と異なる。図3に示す採尿部20は、採尿口21と、天面を有し且つ円筒状の採尿胴部25とを備えている。採尿口21の下端は、第1実施形態と同様に、採尿胴部25の天面25aの中央部において該天面25aと接続されており、尿及び外気が流通可能となっている。
採尿部20は、採尿胴部25の側面端から延出する連結部材60を備えている。連結部材60は、その他端がキャップ50と連結されている。つまり、採尿部20とキャップ50とが一体となって構成されている。採尿部20における採尿胴部25は、その内周面に雌ネジ(図示せず)が設けられており、口頸部31の外周面に設けられた雄ネジ31cと直接螺合できるようになっている。
キャップ50は、採尿口21の上端21aと係合可能な寸法を有しており、採尿口21の上端21aを覆うことによって、採尿口21を密閉することができるようになっている。第2実施形態の採尿容器10によれば、第1実施形態で奏される効果に加えて、採尿部20とキャップ50とが一体となっていることに起因したキャップ50の意図しない脱落や紛失を防ぐことができる。その結果、採取した尿の水分蒸発を防いで安定的に保管することができる。
図4に示す第3実施形態に係る採尿容器10は、採尿部20の形態が第1及び第2実施形態と異なる。図4に示す採尿部20は、採尿口21と、天面25aを有し且つ円筒状の採尿胴部25とに加えて、採尿口21及び採尿胴部25の間に、第2天面27aを有し且つ円筒状の第2採尿胴部27を備えている。
採尿口21の下端は、第1実施形態と同様に、第2採尿胴部27の第2天面27aの中央部において該天面27aと接続されている。また、第2採尿胴部27の第2基部27bは、採尿胴部25の天面25aの中央部において該天面25aと接続されている。採尿口21及び採尿胴部25は、第2採尿胴部27を介して連通しており、尿及び外気が流通可能となっている。
第3実施形態に係るキャップ50は、螺合又は嵌合によって採尿部20に組み付けて、採尿口21を密閉することが好ましい。図4に示すように、採尿容器10にキャップ50を螺合によって組み付ける場合、キャップ50の内周面に雌ネジ(図示せず)を設けて、第2採尿胴部27の外周面に設けられた雄ネジ27cと螺合させることで、採尿口21の密閉状態を維持して採尿部20に組み付けることができる。つまり、図4に示すキャップ50は、第1実施形態と同様に、スクリューキャップの態様となっている。このような構成を有していることによって、採尿口21の密閉性を一層向上させ、採取した尿を一層安定的に保管することができる。
以上は本発明の採尿容器に関する説明であったところ、以下に本発明の採尿容器10を用いた尿比重の評価方法を、第1実施形態の採尿容器10を例にとり説明する。なお、以下の説明では、2個のビーズ40を用いた場合の尿比重評価方法を主に説明し、2個のビーズ40のうち、より1に近い比重を有するビーズ40を「軽比重ビーズ40A」と呼称し、軽比重ビーズ40Aよりも大きい比重を有するビーズ40を「重比重ビーズ40B」とも呼称する。本評価方法は、採尿容器10の作製、尿の採取及び尿比重評価の各工程に大別される。
まず、図5(a)及び(b)に示すように、ビーズ40A,40Bを尿収容部30の内部に収容し、その後、採尿部20を尿収容部30における口頸部31に挿入して、採尿容器10を作製する。採尿部20を口頸部31に挿入することで、採尿容器10を反転させた場合でも、ビーズ40A,40Bが尿収容部30外に出ることを阻止できる。この際、尿収容部30内に収容するビーズ40A,40Bは、それぞれ異なる比重のものを用いることが好ましい。ビーズ40A,40Bの比重は、採取対象の尿の動物種や、評価目的とする尿比重の範囲などに応じて適宜選択することができる。
ところで、尿は腎臓によって生成され、体外へ排出される。腎臓は、体内の水分量に応じて、体内の老廃物を濃縮して尿として排泄する働きがある。腎臓によって生成される尿の比重は、摂取する水分量と、尿を生産する腎臓の機能との関係によって変動する。体内の水分量が少なくなると尿に排泄される水分が少なくなり、その結果、尿の比重が増加する。水分摂取不足によって尿比重が高くなると、尿中成分の濃度上昇に起因して、尿結石、尿路結石や尿道閉塞等を生じやすくなる。また、腎臓の機能が低下すると尿の濃縮がうまくいかず、比重が小さい(等張に近い)尿が生成される。つまり、尿の比重が高い場合は評価対象の個体の水分摂取不足が疑われ、尿の比重が低い場合は評価対象の個体の腎機能の低下が疑われる。
このような尿比重の生理的変動を加味して尿比重の評価を行うためには、例えば尿比重の適正範囲の上限値及び下限値の比重を有するビーズ40を用いることができる。また、腎機能の低下度合を推定する場合は、尿比重の適正範囲の下限値以下の任意の比重値を有するビーズ40を用いることができる。
具体的には、尿比重評価の対象としてネコの尿を用いた場合を以下に説明すると、一般的に、ネコの尿の比重は、真水の比重を1としたときに、1.035〜1.055の範囲が適正であるとされている。ネコ尿の比重が1.055よりも高い場合はその個体の水分摂取不足が疑われる。また、ネコ尿の比重が1.035よりも低い場合はその個体の腎機能の低下が疑われ、等張尿を示す比重、すなわち1.008〜1.012に近づくほど腎機能の低下が深刻となる。
ネコ尿を対象とした尿比重の評価においては、上述の基準値を参考として、例えば適正範囲の比重の下限値(1.035)を有する軽比重ビーズ40Aと、適正範囲の比重の上限値(1.055)を有する重比重ビーズ40Bとを用いることで、尿比重を適切に評価することができる。また、腎機能の低下の深刻度を推定する場合には、その深刻度の境界値となる比重に応じた軽比重ビーズ40A及び重比重ビーズ40Bを用いればよい。
続いて、図5(c)に示すように、上述の方法で作製した採尿容器10を用いて評価対象の尿Uを採取する。詳細には、採尿容器10における採尿口21を下方に向けるように、採尿容器10の上下を反転させた状態で採取者が把持し、尿収容部30の胴部をスクイズする。尿収容部30は、可撓性の材料を用いていることに起因して、スクイズの外力によって尿収容部30の内側にへこむように変形する。
次に、尿収容部30をスクイズさせた状態下に、トレイ70などに排泄された採取対象の尿Uに採尿口21の上端21aを接触させて、尿Uを採取する。尿収容部30をスクイズした状態では、尿収容部30の内部に陰圧が生じているので、採尿口21を介して尿収容部30へ尿Uを吸引可能になっている。尿収容部30のスクイズを停止すると、尿収容部30の変形が解消されるとともに、尿Uが採尿口21を介して吸引されて、尿収容部30に収容される。尿Uを採取した後は、必要に応じてキャップ50をつけて、採尿口21を密閉した状態で採尿容器10を移送することもできる。
トレイ70は、その形状や素材などに特に制限はないが、採尿の簡便性の観点、及び飼育動物の生活環境が反映された尿を採取する観点から、例えばペット用トイレに付属している排泄物蓄積用のトレイを用いて、尿を採取することが好ましい。このような構成を有するペット用トイレとしては、飼育動物としてネコを対象とした場合、例えばニャンとも(登録商標)清潔トイレ(花王株式会社製)などの市販品を用いることができる。
最後に、尿Uを採取した採尿容器10を正立状態に戻し、採取した尿Uの比重を評価する。尿比重の評価は、尿U中でのビーズ40A,40Bの浮沈状態を目視で判別することによって行うことができる。例えば図6(a)に示すように、ビーズ40の浮沈状態が、ビーズ40A,40Bがともに沈んでいる状態では、評価対象の尿Uの比重が軽比重ビーズ40Aよりも小さいことが判る。また、図6(b)に示すように、軽比重ビーズ40Aが尿Uの液面に浮き、且つ重比重ビーズ40Bが沈んでいる状態では、評価対象の尿Uの比重が軽比重ビーズ40Aよりも大きく、且つ重比重ビーズ40Bよりも小さいことが判る。更に、図6(c)に示すように、ビーズ40A,40Bがともに尿Uの液面に浮いている状態では、評価対象の尿Uの比重が重比重ビーズ40Bよりも大きいことが判る。
本発明の採尿容器10を用いた尿比重の評価においては、尿U中におけるビーズ40の浮沈速度も一つの目安として評価することができる。例えば、評価対象の尿U中においてビーズ40が徐々に浮上していく場合、採取した尿Uの比重は、該ビーズ40の有する比重に近く、且つビーズ40よりも比重が大きいものであると評価することができる。また、評価対象の尿U中においてビーズ40が徐々に沈降していく場合、採取した尿Uの比重は、該ビーズ40の有する比重に近く、且つビーズ40よりも比重が小さいものであると評価することができる。このような挙動を示す場合には、評価対象の尿の比重がいわゆるグレーゾーンであるという基準を設定して、評価を行うこともできる。
特に尿比重の評価においては、尿比重の評価をより正確に行う観点から、図6(a)ないし(c)に示すように、平坦な載置部材80上に採尿容器10を載置して静置させ、自立状態で評価することが好ましい。このように尿比重を評価することで、採取者の体温に起因した尿比重の変動を抑制できるという利点もある。
また、同様の観点から、図6(a)ないし(c)に示すように、採尿容器10は、キャップ50を備えて、採尿口21を密閉した状態で評価することが好ましい。このような状態で尿比重を評価することで、尿の保管時における水分の蒸発を防ぐことができる。また、採取した尿の組成を維持した状態で他の精密検査に供することができるという利点もある。特に、キャップ50を備えていることによって、採尿容器10内部の密閉状態が維持されているので、尿量等が変動することなく採尿容器10の正逆を複数回反転させることができ、その結果、ビーズ40の浮沈速度を複数回評価することができる。
以上のとおり、上述の各実施形態の本発明の採尿容器10及び該容器10を用いた尿比重の評価方法によれば、屈折計などの専用の機器を使用することなく、目視によって尿の比重をより簡便に評価することができる。採尿容器10を用いることによって、例えば、イヌやネコなどの愛玩動物の飼育者が、家庭内などで愛玩動物の尿比重を評価して、愛玩動物の健康状態を定期的にモニタリングすることができる。
また各実施形態の採尿容器10は、小型で可搬性が高いので、尿を収容した状態で動物病院や検査機関などの専門の機関に移送しやすくすることができる。また、採取した尿が検査に供されるまでに時間を要する場合、尿中成分の分解等を防ぐために、冷蔵庫などの低温保管設備での保管が好ましいとされているところ、キャップ50によって密閉されていることによって、該保管設備内に尿臭が充満したり、尿が該保管設備内に蒸散又は飛散することを効果的に防止できる。更に採尿容器10は、物理的又は生化学的な検査に必要十分な尿量を採取できるので、尿比重を評価した後で、採尿容器10に採取した尿をそのまま精密検査の検体として利用できる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば尿収容部30は、蛇腹状の形態を有し、且つ採尿口21の延びる方向に沿って伸縮可能な構成となっていてもよい。尿収容部30を伸縮可能な構成とすることで、採取対象の尿を吸引して採取することができる。
またビーズ40の視認性を向上させる観点から、ビーズ40は着色されていてもよい。特に、2個以上のビーズ40を用いる場合には、各ビーズ40はそれぞれ異なる色に着色されていてもよい。
また上述の実施形態では、2個のビーズ40を有する採尿容器10を例に挙げて説明したが、ビーズ40の個数はこれに限られない。尿比重の評価において1個のビーズ40を使用する場合、例えば尿比重の適正範囲の下限値となる比重を有するビーズ40を用いたり、腎機能の低下の深刻度の境界値となる比重を有するビーズ40を用いたりすることができる。尿比重の評価において3個以上のビーズ40を使用する場合は、例えば尿比重の適正範囲の上限値、下限値、及び腎機能の低下の深刻度の境界値となる比重を有する各ビーズ40を用いる等、尿比重の測定の目的に応じて、任意の比重のビーズ40を組み合わせて用いることができる。
また、上述の実施形態では、採尿口21としては円筒状の中空部材の形態のものを例に挙げて説明したが、採尿口21を通じてビーズ40が採尿容器10外に出ることを阻止可能な形状を有していれば、その中空の形状は特に限定されない。そのような中空形状としては、例えば中空部分の形状を三角筒状や四角筒状等の円柱でない形状を挙げることができる。この場合、採尿口21の下端21bの形状は非円形であるので、該下端21bは球状のビーズ40によって閉塞されないようになっている。なお、採尿口21の内径H1は、正立状態での採尿容器10における採尿口21を水平方向で断面視したときに、最も長い線分の長さとする。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1ないし17〕
猫用システムトイレ(花王株式会社製、ニャンとも(登録商標)清潔トイレ)に蓄積したネコ尿を、図1に示す採尿容器10を用いてそれぞれ採取し、検体とした(15匹、計17検体)。採尿容器10は、採尿容器の尿収容部の高さが40mm、尿収容部の容積が10mL、採尿口の内径が2mmの容器を用いた。採取した尿検体を後述する尿比重の評価に供した。採尿容器10に収容したビーズ40の比重は、真水の比重を1としたときに、軽比重ビーズ40Aの比重を1.035とし、重比重ビーズ40Bの比重を1.055とした。
尿比重の評価は、目視によって以下の基準で行った。なお、評価対象の尿の比重がビーズの比重よりも大きい場合はビーズが浮き上がり、評価対象の尿の比重がビーズの比重よりも小さい場合はビーズが沈むことになる。この評価結果を表1に示す。
〔尿比重の目視評価基準〕
A:ビーズがすぐに浮きあがった。
B:ビーズが徐々に浮きあがった。
C:ビーズが徐々に沈んだ。
D:ビーズがすぐに沈んだ。
また、尿比重屈折計(株式会社アタゴ製、PAL−犬猫尿比重)を用いて、各検体の尿比重の値を実測した。この測定結果も併せて表1に示す。
Figure 2019100747
表1に示すように、各実施例において、採尿容器10におけるビーズ40A,40Bの尿中での浮沈状態と、尿比重の実測値とは略一致していることが判る。以上の結果から、本発明の採尿容器10を用いることによって、屈折計などの専用の機器を用いることなく、より簡便に、且つ正確に尿比重を評価することができる。
10 採尿容器
20 採尿部
21 採尿口
30 尿収容部
31 口頸部
40 ビーズ
40A 軽比重ビーズ
40B 重比重ビーズ
50 キャップ
60 連結部材
70 トレイ
80 載置部材
U 尿

Claims (9)

  1. 尿を採取する採尿部と、該採取した尿を収容する尿収容部と、該収容部の内部に収容され且つ採取した尿の比重を評価するビーズと、を備えた尿比重評価機能付き採尿容器であって、
    前記採尿部は、前記尿収容部と着脱可能に構成されており、
    前記採尿部の採尿口は、該採尿口を通じて前記ビーズが前記採尿容器外に出ることを阻止し得る大きさを有しており、
    前記尿収容部は、該尿収容部をスクイズすることで生じる陰圧で尿の吸引が可能に構成されている、尿比重評価機能付き採尿容器。
  2. 前記尿収容部が底部を有し、該底部を載置面として自立可能になっている、請求項1に記載の尿比重評価機能付き採尿容器。
  3. 前記採尿口を密閉するキャップを備える、請求項1又は2に記載の尿比重評価機能付き採尿容器。
  4. 前記キャップはスクリューキャップである、請求項3に記載の尿比重評価機能付き採尿容器。
  5. 前記尿収容部の高さが15mm以上100mm以下である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の尿比重評価機能付き採尿容器。
  6. 前記尿収容部の容積が2mL以上30mL以下である、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の尿比重評価機能付き採尿容器。
  7. 前記採尿口の内径が0.5mm以上8mm以下である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の尿比重評価機能付き採尿容器。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の尿比重評価機能付き採尿容器を用いて尿の比重を評価する尿比重評価方法。
  9. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の尿比重評価機能付き採尿容器を用いてペット用トイレから尿を採取して、尿の比重を評価する尿比重評価方法。
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