JP2019100616A - マッドガン - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、溶融還元炉の炉壁に設けられた出銑口鏡面(マッドガン接触部)は、長時間の使用により面荒れが生じるのに加え、溶銑や溶融スラグの滓が付着する事で、表面に凹凸が生じるようになる。このため、マッドガンの先端に設けられたノズル部を出銑口鏡面に当接させた際、マッドガンのノズル部と出銑口鏡面との間に隙間が生じ、その隙間からマッド材が漏れ、出銑口の内部に必要量が充填されないという事態が生じる。このようにマッド材の漏出により出銑口内部へのマッド材の充填が不十分になると、出銑口内部に溶銑が浸入して金属凝固物が生成され、次回の出銑口の開口作業が困難なものになると言った問題が生じる。
それゆえに、本発明の目的は、マッドガンに対して作業負荷を大きく増加させることなく、溶融炉の出銑口へのマッド材充填時におけるマッド材の漏れを効果的に抑制することができるマッドガンを提供することである。
すなわち、砲身18の先端に装着され、上記の出銑口14に着脱自在に連結される筒状のノズル部20の内径が、マッド材16の吐出方向の下流端に向けてテーパー状に縮径することを特徴とする。
すなわち、ノズル部20の内径がマッド材16の吐出方向の下流端に向けてテーパー状に縮径しているので、出銑口14へのマッド材16注入時にマッド材16の流れる方向が出銑口14を向くと共に、出銑口14へのマッド材16押し込み圧を向上させることができる。
また、ノズル部20の内径を上述のようなテーパー状に縮径することによって、ノズル部20の先端面20aにおける径方向の厚みが肉厚となり、出銑口14周縁の炉壁12とノズル部20の先端面20aとの接触面積を増やすことができる。その結果、マッド材16がノズル部20の先端面20aと炉壁と12と間を通って漏れる際の流路が長くなり、マッド材16の外部への漏れを抑制することができる。
この場合、口径φ1が口径φ2の1/2倍未満の場合には、出銑口14へのマッド材16の押し込み圧が著しく上昇し、マッドガン10のマッド材16押し込み用のシリンダー24の負荷が過大となり、逆に、口径φ1が口径φ2の1倍以上になると、最早ノズル部20の内径形状がマッド材16の吐出方向の下流端に向けてテーパー状に縮径する形状ではなくなる。
この場合、テーパー角度θが8°未満の場合には、出銑口14へのマッド材16注入時にマッド材16の流れる方向を出銑口14へと向かわせる力が弱くなり、逆に、テーパー角度が15°より大きな場合には、出銑口14へのマッド材16の押し込み圧が上昇し、マッドガン10のマッド材16押し込み用のシリンダー24の負荷が過大となる。
この場合、出銑口14周縁の炉壁12に形成される不陸や凹凸にシール材22が追従して炉壁12とノズル部20との密着性が高まり、マッド材16の外部への漏れをより一層効果的に抑制することができる。
図1は、本発明のマッドガン10の一例を示す概略図である。このマッドガン10は、溶融炉の炉壁12に形成された出銑口14に向けてマッド材16を吐出し、当該出銑口14に上記マッド材16を充填して閉塞させる装置で、砲身18と、砲身18の後方に一体的に設けられたマッド材16押し込み用のシリンダー24と、この砲身18を出銑口14に向けて進退移動させる駆動装置(図示せず)とで大略構成される。
ここで、マッド材16による出銑口14の閉塞作業時における重要な因子として、出銑口平面度、マッド材組成、マッド材押し込み圧、マッドガン10の出銑口14への押し付け圧がある。その中においてマッド材押し込み圧、マッドガン10の出銑口14への押し付け圧は、マッドガン10のノズル部20の形状によって変化させることが可能であり、本発明では、マッド材押し込み圧、マッドガン10の出銑口14への押し付け圧の制御を念頭に置いている。
そして、このノズル部20の装着前後において、ノズル部の交換以外は全て同じ条件で溶融還元炉の実操業を行い、実操業性の差異を調査した。
なお、従来のノズル部は、その内面形状が口径116mmのストレート形状のものである。また、実操業性の指標として、出銑口へのマッド充填量,出銑口14の開口作業時におけるドリル穿孔距離(mm),ランス使用本数(本),開口作業時間(min.)を記録した。
この図が示すように、内径がテーパー状のノズル部20への変更後、それ以前に比べ出銑口14へのマッド材充填量の平均で1.11倍増加した。マッド材漏れが無く全量が完全に出銑口14に充填された場合、出銑口14への充填量は10kg程度となるため、この10kgを基準とするとマッドガン10のノズル部変更前に完全充填された割合は0.22であり、変更後では0.32に向上する。また、マッド材充填量のバラツキも抑制されており、安定したマッド材の充填が可能となった。
Claims (4)
- 溶融炉の炉壁(12)に形成された出銑口(14)に向けてマッド材(16)を吐出し、当該出銑口(14)に上記マッド材(16)を充填するマッドガンにおいて、
砲身(18)の先端に装着され、上記の出銑口(14)に着脱自在に連結される筒状のノズル部(20)の内径が、マッド材(16)の吐出方向の下流端に向けてテーパー状に縮径する、
ことを特徴とするマッドガン。 - 請求項1のマッドガンにおいて、
前記ノズル部(20)における前記マッド材(16)の吐出方向下流端の口径(φ1)が、前記の砲身(18)の先端に一体的に取り付けられる基端部の口径(φ2)の1/2倍以上で且つ1倍未満である、ことを特徴とするマッドガン。 - 請求項1または2のマッドガンにおいて、
前記ノズル部(20)の内面のテーパー角(θ)が8°〜15°の範囲内である、ことを特徴とするマッドガン。 - 請求項1乃至3の何れかのマッドガンにおいて、
前記の出銑口(14)周縁の炉壁(12)に圧着される前記ノズル部(20)の先端面(20a)に、セラミック繊維からなるフェルト状のシール材(22)が取り付けられる、ことを特徴とするマッドガン。
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JP2017231707A JP6976830B2 (ja) | 2017-12-01 | 2017-12-01 | マッドガン |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113957191A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-01-21 | 本钢板材股份有限公司 | 一种液压泥炮隔热连接体 |
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- 2017-12-01 JP JP2017231707A patent/JP6976830B2/ja active Active
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