JP2019100206A - ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、駆動トルクを低減できるベーンポンプを提供することを主たる目的とする。【解決手段】ベーンポンプは、内部にポンプ室が形成されたハウジングと、ポンプ室を複数の空間に区画するベーン20と、ベーン20を回転させるロータと、ベーン20の長手方向の両端部それぞれに設けられた座面23と、座面23上にそれぞれ設けられたキャップとを備える。ロータの回転軸線方向から見た場合、キャップにおいてハウジングの内壁面と対向する部分である対向面のうち、キャップの先端側の所定領域がロータの回転に伴って内壁面に当接する当接面46aであり、それ以外の領域が内壁面に当接しない非当接面46b,46cである。ロータの回転軸線方向から見た場合、ロータの回転方向側の非当接面46bのうち回転方向側の端における接線が、座面23に対して当接面46a側に傾斜している。【選択図】 図3

Description

本発明は、ベーンポンプに関する。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、内部にポンプ室が形成されたハウジングと、ポンプ室に配置されたベーンと、ベーンを回転させるロータと、ベーンの長手方向の両端それぞれに設けられたキャップとを備えるベーンポンプが知られている。キャップには、ハウジングの内壁面に当接する当接面が形成されている。ロータの回転に伴ってベーンが回転する場合、キャップの当接面がハウジングの内壁面に押し当てられる。これにより、ハウジングの内壁面とキャップとの間がシールされる。
特開2015−152003号公報
キャップの当接面の摩耗を抑制すること等を目的として、ポンプ室に潤滑油が供給される。このため、ハウジングの内壁面等には潤滑油が付着している。ここで、ベーンの回転に伴ってキャップが潤滑油を押しのけながら移動するため、キャップは潤滑油から力を受ける。キャップが受ける力が増加すると、ベーンポンプの駆動トルクが増加する懸念がある。
本発明は、駆動トルクを低減できるベーンポンプを提供することを主たる目的とする。
本発明は、内部にポンプ室が形成されたハウジングと、前記ポンプ室に配置され、前記ポンプ室を複数の空間に区画するベーンと、前記ベーンを回転させるロータと、前記ベーンの長手方向の両端部それぞれに設けられた座面と、前記座面上にそれぞれ設けられたキャップと、を備え、前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記キャップにおいて前記ハウジングの内壁面と対向する部分である対向面のうち、前記キャップの先端側の所定領域が前記ロータの回転に伴って前記内壁面に当接する当接面であり、それ以外の領域が前記内壁面に当接しない非当接面であり、前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記ロータの回転方向側の前記非当接面のうち前記回転方向側の端における接線が、前記座面に対して前記当接面側に傾斜している。
本発明では、ロータの回転軸線方向から見た場合、キャップにおいて内壁面と対向する部分である対向面のうち、当接面よりもロータの回転方向側の端における接線が、キャップを受ける座面に対して当接面側に傾斜している。このため、ロータの回転軸線方向から見た場合、上記接線が座面と直交している構成と比較して、ベーンが回転する場合にキャップが潤滑油から受ける力を低減できる。これにより、ベーンポンプの駆動トルクを低減することができる。
第1実施形態に係るベーンポンプの構成図。 図1のII−II線断面図。 キャップがベーンの座面に当接している状態を示す図。 キャップの斜視図。 比較例に係るキャップが座面に当接している状態を示す図。 第2実施形態に係るキャップが座面に当接している状態を示す図。 第3実施形態に係るキャップが座面に当接している状態を示す図。 第4実施形態に係るキャップが座面に当接している状態を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明のベーンポンプを具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ベーンポンプは、例えば自動車の内燃機関に固定され、ブレーキ装置の制動倍力装置に負圧を発生させるようになっている。
図1〜図4を用いて、ベーンポンプ10について説明する。
ベーンポンプ10は、ハウジング11を備えている。ハウジング11は、例えば金属材料(例えばアルミニウム)で構成されており、基底部11a、周壁部11b及びカバー部11cを有している。なお、図1は、ベーンポンプ10からカバー部11cを取り外した状態において、ベーンポンプ10をロータ14の回転軸線方向から見た図である。
基底部11aには、ポンプ室13を区画するための平坦面が形成されている。周壁部11bは、基底部11aの平坦面の周縁部から立ち上がる部分であり、環状をなしている。周壁部11bのうち、その壁面が延びる方向において基底部11aとは反対側の端部には、環状のリング溝11dが形成されている。リング溝11dには、シール部材であるOリング12が設けられている。周壁部11bのうち、その壁面が延びる方向において基底部11aとは反対側の端部には、カバー部11cが設けられている。カバー部11cの内面は、平坦面とされている。周壁部11bの端部とカバー部11cとの間は、Oリング12によりシールされている。基底部11aの内面、周壁部11bの内壁面及びカバー部11cの内面により囲まれた空間がポンプ室13とされている。ポンプ室13には、ロータ14、ベーン20及びキャップ40が配置されている。
ロータ14は、中空の円筒状をなしている。ロータ14の長手方向の一端には、ロータ14の径方向に延びるガイド溝14aが形成されている。ガイド溝14aには、この溝14aに沿って摺動可能にベーン20が設けられている。ロータ14の長手方向の他端は、基底部11aに形成された開口を通って、ハウジング11の外部に設けられた軸部15に接続されている。軸部15は、円柱状をなしている。軸部15の長手方向における両端のうち、ロータ14が設けられた側とは反対側には、カップリング16を介して内燃機関のカムシャフトが接続される。
ロータ14は、その回転軸線方向から見た場合においてポンプ室13の中心からずれた位置に設けられ、具体的には、外周面の一部が周壁部11bの内壁面の一部と常時当接した状態で設けられている。周壁部11bのうちロータ14と周壁部11bとの当接部よりもロータ14の回転方向側には、吸引通路17に連通する開口が形成されている。吸引通路17は、制動倍力装置の負圧空間と連通し、その空間からポンプ室13へと気体を吸引するための通路である。なお、吸引通路17には、この通路17を開閉し、例えば内燃機関が停止される場合に、制動倍力装置の負圧空間の負圧を保持するための図示しない吸入側逆止弁が設けられている。
周壁部11bのうちロータ14と周壁部11bとの当接部付近の基底部11aには、排出通路18が形成されている。排出通路18は、ポンプ室13からその外部に気体を排出するための通路である。排出通路18には、この通路18を開閉し、外部からポンプ室13への気体の逆流を防止するための排出側逆止弁19が設けられている。
ベーン20は、長尺状をなし、例えば合成樹脂で構成されている。ベーン20のうちカバー部11cと対向する部分は、カバー部11cの内面と当接する。ベーン20のうち基底部11aの内面と対向する部分は、基底部11aの内面と当接する。
ベーン20の長手方向の両端のそれぞれには、その長手方向に延びる収容孔21が形成されている。本実施形態では、ベーン20の両端のそれぞれに、収容孔21が2つずつ形成されている。各収容孔21を形成するベーン20の内壁面のうち、ロータ14の回転方向において対向する一対の内壁面は、平行である。また、ベーン20の長手方向の両端のそれぞれには、キャップ40が当接する座面23が形成されている。
軸部15には、給油通路30が形成されている。給油通路30は、軸部15の長手方向に延びる通路と、その通路から軸部15の径方向に分岐して軸部15の外周面まで延びる通路とから構成されている。給油通路30から供給された潤滑油は、軸部15と基底部11aとの間の隙間を介してポンプ室13に流入する。
キャップ40は、ベーン20の長手方向の両端それぞれに設けられている。キャップ40は、例えば合成樹脂で構成され、本体部41と、収容孔21に収容されるガイド部42とを備えている。本体部41は、ロータ14の回転軸線方向に延びる部分である。本体部41は、ロータ14の回転軸線方向から見た場合に半円形状をなす部分を有している。本体部41のうち、カバー部11c及び基底部11aそれぞれの内面と対向する部分は、対向する内面に当接するカバー対向面41bとされている。キャップ40をベーン20の長手方向から見た場合、キャップ40はベーン20からはみ出していない。
ロータ14の回転軸線方向から見た場合、本実施形態では、ベーン20の長手方向に延びる軸線であってキャップ40の中心軸線(図3に一点鎖線にて示す線であり、仮想線に相当)を基準として、キャップ40が対称な形状とされている。ロータ14の回転軸線方向から見た場合、キャップ40において周壁部11bの内壁面と対向する部分である対向面のうち、キャップ40の先端側の所定領域が、ロータ14の回転に伴って周壁部11bの内壁面に当接する当接面46aである。当接面66aのうち、実際に周壁部11bの内壁面に当接する部分は、ロータ14の回転位置に応じて変化する。
ロータ14の回転軸線方向から見た場合、キャップ40において周壁部11bの内壁面と対向する部分である対向面のうち、当接面46a以外の領域が、周壁部11bの内壁面に当接しない非当接面である。非当接面のうち、回転方向側の面が第1非当接面46bであり、回転方向とは反対側の面が第2非当接面46cである。
ロータ14の回転軸線方向から見た場合、上記対向面は、中心点A0を中心とする円弧状の部分と、円弧状の部分の両端それぞれにつながる直線状の部分とを有している。中心点A0は、ベーン20の長手方向に延びるキャップ40の中心軸線上に位置する。円弧状の部分のうち第1点A1から第2点A2までの部分が当接面46aである。第1点A1及び中心点A0を結ぶ直線とキャップ40の中心軸線とのなす角度と、第2点A2及び中心点A0を結ぶ直線とキャップ40の中心軸線とのなす角度とのそれぞれは、互いに同じ角度であり、具体的には例えば、30°〜45°の範囲の値とされている。円弧状の部分のうち当接面46aよりも回転方向側の部分と、その部分につながる直線状の部分とが第1非当接面46bである。円弧状の部分のうち当接面46aよりも回転方向とは反対側の部分と、その部分につながる直線状の部分とが第2非当接面46cである。
本体部41においてベーン20と対向する部分のうち、ガイド部42と接続されていない部分は、座面23と当接する着座面41aとされている。着座面41aは、本体部41においてベーン20と対向する部分のうちガイド部42を挟んで一対形成されている。キャップ40の着座面41aがベーン20の座面23に当接した状態において、キャップ40のうち着座面41aよりもベーン20側の部分がガイド部42である。
ロータ14の回転軸線方向から見た場合、キャップ40の中心軸線方向における第1非当接面46bと着座面41aとの間の厚さ寸法は、第1非当接面46bの回転方向側の端から当接面46aに向かうほど大きくなっている。また、回転軸線方向から見た場合、キャップ40の中心軸線方向における第2非当接面46cと着座面41aとの間の厚さ寸法は、第2非当接面46cの回転方向とは反対側の端から当接面46aに向かうほど大きくなっている。
ガイド部42のうち、収容孔21の底部22に向けてベーン20の長手方向に部分的に突出する部分が脚部43とされている。脚部43は、ベーン20の両端それぞれに形成された収容孔21の数と同数(2つ)形成されている。ガイド部42の先端側の部分のうち脚部43が設けられていない部分は、弧状とされている。ガイド部42の弧状部分は、脚部43を挟んで3つ形成されている。ベーン20には、ガイド部42の各弧状部分に当接する受部24が形成されている。各受部24は、弧状とされている。
収容孔21を形成するベーン20の内壁面のうち対向する一対の内壁面は、互いに平行である。図3及び図4に示すように、収容孔21を形成するベーン20の内壁面のうちロータ14の回転方向において対向する一対の平行な内壁面のそれぞれを対向壁面とする。一対の対向壁面のうち、回転方向側の対向面を第1対向壁面25aとし、回転方向とは反対側の対向面を第2対向壁面25bとする。ガイド部42には、第1対向壁面25aと対向してかつ第1対向壁面25aと平行な領域である第1ガイド面44aが形成されている。ガイド部42には、第2対向壁面25bと対向してかつ第2対向壁面25bと平行な領域である第2ガイド面44bが形成されている。
第1ガイド面44aのうちベーン20の回転に伴って収容孔21から露出する領域が第1露出面とされ、第2ガイド面44bのうちベーン20の回転に伴って収容孔21から露出する領域が第2露出面とされている。ガイド部42のうち第1,第2露出面を含む露出部42aは、カバー対向面41bまで延びている。本体部41が延びる方向における露出部42aの両端の側面のそれぞれは、カバー対向面41bと連続している。このため、露出部42aの両端の側面のうち、一方は基底部11aの内面に当接し、他方はカバー部11cの内面に当接する。
カムシャフトからの回転力が、軸部15及びカップリング16を介してロータ14に伝達される。これにより、ロータ14が回転する。ロータ14の回転に伴って、ベーン20は、ポンプ室13を常に2つの空間に区画しながら回転する。また、ロータ14の回転に伴ってベーン20が回転すると、キャップ40に作用する遠心力により、収容孔21を形成する内壁面にガイド部42が当接した状態でキャップ40がベーン20から飛び出す。これにより、本体部41の当接面46aが周壁部11bの内壁面に押し当てられ、周壁部11bの内壁面とキャップ40との間がシールされる。
キャップ40の着座面41aがベーン20の座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面46bが、座面23のうち回転方向側の端と当接面46aのうち回転方向側の端(A1)とを結ぶ第1仮想直線L1からはみ出していない。また、着座面41aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第2非当接面46cが、座面23のうち回転方向とは反対側の端と当接面46aのうち回転方向とは反対側の端(A2)とを結ぶ第2仮想直線L2からはみ出していない。各仮想直線L1,L2からはみ出していないとの条件は、第1,第2非当接面46b,46cが周壁部11bの内壁面に当接してしまうことを防止するために設けられている。
着座面41aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面46bのうち回転方向側の端部の直線状の部分と、座面23とのなす第2角度θ2が、第1仮想直線L1と座面23とのなす角度である第1角度θ1よりも小さい。また、着座面41aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面46bのうち直線状の部分が座面23まで延びている。このため、ロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面46bのうち直線状の部分の回転方向側の端における接線が、座面23に対して当接面46a側に傾斜している。
なお、着座面41aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第2非当接面46cのうち回転方向とは反対側の直線状の部分と、座面23とのなす第4角度θ4が、第2仮想直線L2と座面23とのなす角度である第3角度θ3よりも小さい。また、本実施形態では、第1角度θ1と第3角度θ3とが等しく、また、第2角度θ2と第4角度θ4とが等しい。第2角度θ2及び第4角度θ4のそれぞれは、具体的には例えば、30°〜45°の範囲の値とされている。
続いて、図5を用いて比較例について説明する。なお、図5において、先の図3及び図4に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
比較例では、キャップの本体部を51にて示し、着座面を51aにて示す。比較例では、ロータ14の回転軸線方向から見た場合、キャップにおいて周壁部11bの内壁面と対向する対向面のうち、当接面よりもロータ14の回転方向側の端における接線と、座面51aとが直交している。このため、ベーン20が回転する場合にキャップが潤滑油から受ける力が増加し、ひいてはベーンポンプ10の駆動トルクが増加してしまう。
これに対し、本実施形態では、ロータ14の回転軸線方向から見た場合、キャップ40において周壁部11bの内壁面と対向する対向面のうち、当接面46aよりも回転方向側の端における接線が、キャップ40を受ける座面23に対して当接面46a側に傾斜している。このため、ベーン20が回転する場合にキャップ40が潤滑油から受ける力を低減でき、ひいてはベーンポンプ10の駆動トルクを低減することができる。
着座面41aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面46bが、座面23のうち回転方向側の端と当接面46aのうち回転方向側の端(A1)とを結ぶ第1仮想直線L1からはみ出していない。このように、第1仮想直線L1からはみ出していないとの条件は、第1非当接面46bが周壁部11bの内壁面に当接してしまうことを防止するために設けられている。一方、第2角度θ2が小さいほど、キャップ40が潤滑油から受ける力が小さくなる。そこで、本実施形態では、第1非当接面46bが周壁部11bの内壁面に当接してしまうことを防止しつつ、キャップ40が潤滑油から受ける力が小さくなるように、着座面41aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第2角度θ2が第1角度θ1よりも小さい。このため、例えば第2角度θ2と第1角度θ1とが等しい構成と比較して、キャップ40が潤滑油から受ける力の低減効果を高めることができる。これにより、ベーンポンプ10の駆動トルクの低減効果を高めることができる。
ロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面46b及び第2非当接面46cそれぞれが直線状の部分を有している。このため、キャップ40の着座面41aの面積を増加させることができ、キャップ40及びベーン20の座面23間の面圧を低減できる。これにより、キャップ40及びベーン20の座面23の摩耗を抑制することができる。
ロータ14の回転軸線方向から見た場合、ベーン20の長手方向に延びる中心軸線を基準としてキャップ40が対称な形状とされている。このため、ベーンポンプ10の製造工程におけるキャップ40の誤組み付けを防止できる。
<第2実施形態>
以下の各実施形態では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態で説明した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付しているものもある。
本実施形態では、図6に示すように、キャップの本体部を61にて示し、本体部61の着座面を61aにて示す。また、当接面を66aにて示し、第1,第2非当接面を66b,66cにて示す。
本実施形態では、キャップの着座面61aがベーン20の座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面66bの直線状の部分のうち回転方向側の端部が弧状とされている。このため、回転軸線方向から見た場合、第1非当接面66bのうち直線状の部分の回転方向側の端における接線は、座面23に対して当接面66a側に傾斜していない。ただし、着座面61aが座面23に当接した状態で回転軸線方向から見た場合、第1非当接面66bの直線状の部分と座面23とのなす第2角度θ2が、第1仮想直線L1と座面23とのなす第1角度θ1よりも小さい。このため、第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
なお、本実施形態では、着座面61aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第2非当接面66cの直線状の部分のうち回転方向とは反対側の端部が弧状とされている。このため、回転軸線方向から見た場合、第2非当接面66cの直線状の部分の回転方向とは反対側の端における接線は、座面23に対して当接面66a側に傾斜していない。また、着座面61aが座面23に当接した状態で回転軸線方向から見た場合、第2非当接面66cの直線状の部分と座面23とのなす第4角度θ4が、第2仮想直線L2と座面23とのなす第3角度θ3よりも小さい。
<第3実施形態>
本実施形態では、図7に示すように、キャップの本体部を71にて示し、本体部71の着座面を71aにて示す。また、当接面を76aにて示し、第1,第2非当接面を76b,76cにて示す。
本実施形態では、ロータ14の回転軸線方向から見た場合、円弧状の部分のうち第1点A1から第2点A2までの部分が当接面76aである。円弧状の部分のうち当接面76aよりも回転方向側の部分が第1非当接面76bである。ロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面76bの回転方向側の端部は、直線状の部分に代えて、円弧状部分とされている。この円弧状部分により、着座面71aの面積を増加させることができ、キャップ及びベーン20の座面23間の面圧を低減できる。一方、円弧状の部分のうち当接面76aよりも回転方向とは反対側の部分が第2非当接面76cである。ロータ14の回転軸線方向から見た場合、第2非当接面76cの回転方向とは反対側の端部は、直線状の部分に代えて、円弧状部分とされている。この円弧状部分により、着座面71aの面積を増加させることができ、キャップ及びベーン20の座面23間の面圧を低減できる。
本実施形態では、キャップの着座面71aがベーン20の座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面76bの円弧状の部分の回転方向側の端における接線は、座面23に対して当接面76a側に傾斜している。このため、キャップ40が潤滑油から受ける力の低減効果を得ることができ、ベーンポンプ10の駆動トルクの低減効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、着座面71aが座面23に当接した状態で回転軸線方向から見た場合、第2非当接面76cの円弧状の部分の回転方向とは反対側の端における接線は、座面23に対して当接面76a側に傾斜している。
<第4実施形態>
本実施形態では、図8に示すように、キャップの本体部を81にて示し、本体部81の着座面を81aにて示す。また、当接面を86aにて示し、第1,第2非当接面を86b,86cにて示す。
本実施形態では、第1点A1から第2点A2までの円弧状の部分全てが当接面86aである。また、当接面86aの回転方向側の端につながる直線状の部分が第1非当接面86bであり、当接面86aの回転方向とは反対側の端につながる直線状の部分が第2非当接面86cである。
本実施形態では、キャップの着座面81aがベーン20の座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第1非当接面86bと座面23とのなす第5角度θ5が、第1角度θ1よりも大きい。ただし、着座面81aが座面23に当接した状態で回転軸線方向から見た場合、第1非当接面86bの端における接線は、座面23に対して当接面86a側に傾斜している。このため、キャップが潤滑油から受ける力の低減効果を得ることができ、ベーンポンプ10の駆動トルクの低減効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、着座面81aが座面23に当接した状態でロータ14の回転軸線方向から見た場合、第2非当接面86cと座面23とのなす第6角度θ6が、第3角度θ3よりも大きい。本実施形態では、キャップがその中心軸線に対して対称な形状とされているため、第6角度θ6と第5角度θとは同じ値とされている。また、着座面81aが座面23に当接した状態で回転軸線方向から見た場合、第2非当接面86cの回転方向とは反対側の端における接線は、座面23に対して当接面86a側に傾斜している。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1,第2実施形態において、第2非当接面46cが第2仮想直線L2からはみ出さないことを条件として、第4角度θ4が第3角度θ3以上の値とされていてもよい。
・第1実施形態において、第1角度θ1と第3角度θ3とが異なっていてもよく、また、第2角度θ2と第4角度θ4とが異なっていてもよい。なお、第2〜第4実施形態についても、同様である。
・キャップの脚部は2つに限らず、例えば、1つ又は3つであってもよい。
10…ベーンポンプ、11…ハウジング、13…ポンプ室、14…ロータ、20…ベーン、40…キャップ、46a…当接面、46b,46c…第1,第2非当接面。

Claims (4)

  1. 内部にポンプ室が形成されたハウジングと、
    前記ポンプ室に配置され、前記ポンプ室を複数の空間に区画するベーンと、
    前記ベーンを回転させるロータと、
    前記ベーンの長手方向の両端部それぞれに設けられた座面と、
    前記座面上にそれぞれ設けられたキャップと、を備え、
    前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記キャップにおいて前記ハウジングの内壁面と対向する部分である対向面のうち、前記キャップの先端側の所定領域が前記ロータの回転に伴って前記内壁面に当接する当接面であり、それ以外の領域が前記内壁面に当接しない非当接面であり、
    前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記ロータの回転方向側の前記非当接面のうち前記回転方向側の端における接線が、前記座面に対して前記当接面側に傾斜しているベーンポンプ。
  2. 前記キャップが前記座面に当接した状態で前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記回転方向側の前記非当接面が、前記座面のうち前記回転方向側の端と前記当接面のうち前記回転方向側の端とを結ぶ仮想直線からはみ出しておらず、かつ、前記回転方向側の前記非当接面のうち前記回転方向側の端部から前記当接面へと向かう部分と、前記座面とのなす角度(θ2)が、前記仮想直線と前記座面とのなす角度(θ1)よりも小さい請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 内部にポンプ室が形成されたハウジングと、
    前記ポンプ室に配置され、前記ポンプ室を複数の空間に区画するベーンと、
    前記ベーンを回転させるロータと、
    前記ベーンの長手方向の両端部それぞれに設けられた座面と、
    前記座面上にそれぞれ設けられたキャップと、を備え、
    前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記キャップにおいて前記ハウジングの内壁面と対向する部分である対向面のうち、前記キャップの先端側の所定領域が前記ロータの回転に伴って前記ハウジングの内壁面に当接する当接面であり、それ以外の領域が前記内壁面に当接しない非当接面であり、
    前記キャップが前記座面に当接した状態で前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記回転方向側の前記非当接面が、前記座面のうち前記回転方向側の端と前記当接面のうち前記回転方向側の端とを結ぶ仮想直線からはみ出しておらず、かつ、前記回転方向側の前記非当接面のうち前記回転方向側の端部から前記当接面へと向かう部分と、前記座面とのなす角度(θ2)が、前記仮想直線と前記座面とのなす角度(θ1)よりも小さいベーンポンプ。
  4. 前記ロータの回転軸線方向から見た場合、前記ベーンの長手方向に延びる仮想線を基準として前記キャップが対称な形状とされている請求項1〜3のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015161208A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 大豊工業株式会社 ベーンポンプ

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