JP2019099271A - 包装箱および該包装箱用のブランクシート - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな取り出し口を確保することで、残量が少なくなっても物品を容易に取り出すことができるようにするとともに、取り出し時における姿勢の条件を緩和できる包装箱を提供する。【解決手段】直方体形状の包装箱において、一の面に、これとつながる他の面との稜線から広がる第1開放部を形成する。上記他の面は、上記一の面に対向する対向面側の部分と、この部分に対して包装箱の外方に屈曲可能な、上記一の面側の部分と、に区画される。上記他の面は、包装箱の内面に沿って折り曲げられ、上記一の面側に位置する第1部分と、対向面の側に位置し、包装箱の内面に接着された第2部分と、を有する折り曲げ部を備える。第1部分および第2部分は、これらを分離する破断操作を受容可能な第2破断線を介して接続され、第1部分は、上記一の面との角部にある一端部および上記一の面部から離れるように延在して前記第2破断線につながる縁辺を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱および該包装箱用のブランクシートに関し、特に収容している物品の取り出し性を改善した包装箱および該包装箱用のブランクシートに関するものである。
個包装またはパック詰めされた飲料原料や菓子類など(以下、物品という)を包装・収容する包装箱には多くのものがある。かかる包装箱は、天面に物品とほぼ同程度のサイズを有する取り出し口を設けたものが一般的である。しかし収容する物品の残量が少なくなると、ユーザは包装箱の底面にまで手指を挿入しなければならず、取り出し口のサイズによってはその取り出し動作が円滑に行われなくなる。
一方、特許文献1には、底壁に設けられたヒンジ形成縁部を中心として回動可能な開放フラップ一側壁に備え、その開放フラップの開放を行うことで側壁の底壁側に取り出し口が形成されるようにした構成が開示されている。この構成は、収納している物品の残量が少なくなっても、物品(特にビスケットの円筒状パック)の取り出し動作を容易にするものと考えられる。
特開昭62−251341号公報
しかしながら、特許文献1の構成でも、開放されるのはフラップが設けられた側壁の部分に限られ、取り出し口を大きく確保するのにも限界がある。また、その図2に記載された姿勢以外では、取り出し性を向上するという効果を実現できないため、取り出し時におけるカートン箱の姿勢は限定される。
よって本発明は、大きな取り出し口を確保することで、残量が少なくなっても物品を容易に取り出すことができるようにするとともに、取り出し時における姿勢の条件を緩和することができるようにすることを目的とする。
また、本発明の他の目的は、物品の良好な取り出し性を維持できる構成を提供することにある。
そのために、本発明は、対向する矩形状の第1面部および第2面部と、前記第1面部および前記第2面部をつないで対向する矩形状の第3面部および第4面部と、前記第1面部および前記第2面部をつないで対向する対向する矩形状の第5面部および第6面部と、を含む直方体形状の包装箱であって、
前記第1面部には、前記第3面部の近傍で前記包装箱の一部を開放するための破断操作を受容する第1破断線が、前記第1面部の面内に延び、且つ前記第3面部に対する2つの角部をつなぐように設けられ、
前記第3面部は、前記第2面部の側の部分と、該部分に対し前記包装箱の外方に屈曲可能な、前記第1面部の側の部分と、に区画されており
前記第3面部は、前記第5面部および前記第6面部の内面に沿ってそれぞれ折り曲げられた一対の折り曲げ部を有し、
該一対の折り曲げ部のそれぞれは、前記第1面部の側に位置する第1部分と、前記第2面部の側に位置し、対応する前記第5面部または前記第6面部に接着された第2部分とを有し、前記第1部分および前記第2部分は、前記屈曲可能な部分の屈曲に伴って破断する第2破断線を介して接続され、
前記第1部分は、前記第1面部と前記第3面部の双方から離れるように延在して前記第2破断線につながる縁辺を有する、
ことを特徴とする。
また、本発明は、上記包装箱を形成するためのブランクシートであって、
前記第1面部となる領域には前記第1破断線が設けられ、
前記第3面部に連続して前記折り曲げ部となる領域は、それぞれ前記第1面部および前記第2面部の側に位置して前記第1部分となる領域および前記第2部分となる領域とに、前記第2破断線によって区画されており、
前記第1部分となる領域は前記縁辺となる部分を有している、
ことを特徴とする。
さらに上記包装箱において、前記第3面部には、ヒンジ線を中心として回動可能なロック領域形成部であって、前記第1面部と前記第3面部との稜線を中心として前記第1破断線が区画する領域を第3面部上に折り畳んだときに、その自由端側となる部分と係合して前記領域をロック可能な形状および寸法を有しているロック領域形成部を画定する第3破断線を形成することができる。この場合、上記ブランクシートは、前記第3面部となる領域に前記第3破断線が設けられているものとすればよい。
本発明によれば、第1破断線の破断によって取り出し口を形成した後、第3面部の第1面部側部分を屈曲させてさらに大きな取り出し口を確保することで、残量が少なくなっても物品を容易に取り出すことができるようになる。また、取り出し時における包装箱の姿勢の条件を緩和することができる。
さらに、ロック形成領域を設ければ、第3面部上に折り畳まれた領域が復原力によって変位することが阻止され、良好な取り出し性を維持することができる。
本発明の第1の実施形態に係る包装箱の全体構成を示す斜視図である。 図1の構成における第2開放部を説明するために、図1のII−II線に沿って取った断面図である。 (a)〜(c)は、図1の包装箱の基本的な動作を説明するための断面図である。 (a)および(b)は、図1の包装箱からの物品の取り出し態様の一例を説明するための斜視図である。 図1の包装箱に付加される係止部を説明するための斜視図である。 (a)および(b)は、図1の包装箱からの物品の取り出し態様の他の例を説明するための斜視図である。 図1に示した包装箱を組み立てるためのブランクシートの平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る包装箱の全体構成を示す斜視図である。 (a)および(b)は、図8の包装箱の基本的な動作を説明するための断面図である。 図8の包装箱を組み立てるためのブランクシートの一例を示す平面図である。 図8の包装箱を組み立てるためのブランクシートの他の例を示す平面図である。 (a)および(b)は、第2の実施形態の変形例に係る包装箱の構成および動作を説明するための斜視図である。 図12(a)の包装箱を組み立てるためのブランクシートの一例を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。なお、包装箱の材質としては、シングルフルートの両面段ボール原紙を使用できるが、これに限らず、板紙や、複数回にわたって反復使用可能なプラスチックなどの材料を用いたもので構成することも可能である。また、本発明に係る包装箱は、包装・収納する対象が限定されるものではない。しかし収納時の姿勢に制限がない(天地を問わない)物品、例えばパック詰めされた粉末状、顆粒状、固体状またはゲル状の飲料原料その他の食品(コーヒー、茶、スープ類、菓子類など)の収納用として特に有効なものである。
1.第1の実施形態
(構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る包装箱の外観構成を示す斜視図、図2は、実施形態の主要部の構成を説明するために、図1におけるII−II線に沿って取った断面図である。
本実施形態の包装箱は、対向する矩形状の第1面部1および第2面部2と、第1面部1および第2面部2をつないで対向する矩形状の第3面部3および第4面部4と、第1面部1および第2面部2をつないで対向する矩形状の第5面部5および第6面部6と、を含む直方体形状を有する。しかし包装箱の形状としては、図示の直方体形状のもののみに限られず、例えばすべての面が合同である立方体形状のものであってもよい。また、図1は、第1面部1が天面、第2面部2が底面となる姿勢を示しているが、図6について後述するように、第3面部3が天面、第4面部4が底面となる姿勢でも使用可能であり、本実施形態は収容する物品の取り出し時の姿勢の制限を緩和することができるものである。
本実施形態では、図7について後述するように、第2面部2、第3面部3、第1面部1および第4面部4が連続して一体に形成され、第2面部2と第4面部4とは、第2面部2に隣接して設けた接着部(のりしろ領域)24によって連結される。一方、第5面部5および第6面部6は、第1面部1および第2面部2の側方に一体に形成されたそれぞれ2つの部分で形成される。すなわち、第5面部5は、第1面部1の側の部分5aと第2面部2の側の部分5bとが突き合わされて形成され、第6面部6は第1面部1の側の部分6aと第2面部2の側の部分6bとが突き合わされて形成される。そして、突き合わせた部分に例えば粘着テープ(不図示)を貼着することで一体化することができる。
第1面部1には、第3面部3の近傍で包装箱の一部を開放する第1開放部11が設けられる。
第1開放部11は、第1面部1と第3面部3との稜線13と、第1面部1の面内に延び、第3面部3に対する2つの角部をつなぐように形成された第1破断線11aとによって区画されている。本実施形態において、第1開放部11は、第1面部1と第2面部との稜線13を下底とする等脚台形を基本形状としており、その等脚台形の上底および2つの斜辺(脚)に相当する部分が第1破断線11aとなっている。また、等脚台形の上底に相当する部分は、その両端が山部となった曲線で構成されている。中間の谷部に対向して、破断操作を開始する際の起点となる破断開始領域11bが設けられてもよい。第1破断線11aおよび破断開始領域11bには、ミシン目、または、直線状もしくはカギ形状のスリットなど、破断操作を受容するための切れ目が設けられている。破断線11aは直線または滑らかな曲線をなすように形成されていてもよいし、部分的に切れ目を設けたジグザグ形状に形成されていてもよい。さらに、第1開放部11の形状は、図1に示したような等脚台形を基本形状とするものに限られない。例えば、三角形、四角形、半円形その他の適宜の形状であってもよいし、あるいはそれを基本形状とするものであってもよい。但し、第1面部1と第3面部3との2つの角部をつなぐように設けられることが、大きな取り出し口が確保されることになるので好ましい。
第3面部3および第4面部4は、第5面部5および第6面部6の内面に沿って折り曲げられた状態で延在する一対の折り曲げ部30および40をそれぞれ有している。折り曲げ部40は、一体に形成されて第5面部5および第6面部6の内面に接着されている。一方、折り曲げ部30については、第1面部1の側に位置する第1部分31と、第2面部2の側に位置し、対応する第5面部5または第6面部6に接着された第2部分32とが、分離可能に一体化されたものである。第3面部3は、第1面部1の側の部分(以下、第1面部側部分という)3aと、第2面部2の側の部分(以下、第2面部側部分という)3bと、に区画されている。そして、後述するように、第1面部側部分3aは、第2面部側部分3bに対して屈曲線3cをヒンジとして外方に屈曲可能である。そして、折り曲げ部30は、当該折り曲げ操作に伴って第1部分31と第2部分32とが容易に分離されるようにするために、スリット等を形成した第2破断線33を介して接続されることで構成されている。
屈曲線3cは、屈曲の操作をし易くするために、第3面部3の外面や内面に加工された連続するけい線または断続するスリットのように、顕在化した折り曲げ線として形成されていてもよい。しかし包装箱の材質として段ボールが用いられ、屈曲線3cとなる部位がフルートの延在方向に一致しているのであれば、必ずしも顕在化したものでなくてもよい。
第1部分31は、第3面部3につながる縁辺31a、および縁辺31bを有する。縁辺31bは、第1面部1と第3面部3との双方から離れるように延在して第2破断線につながる。本実施形態において、縁辺31bは、縁辺31aの長さhと等しい曲率半径を持つ円弧状縁辺部31b1と、円弧状縁辺部31b1から接線方向に延在する直線状縁辺部31b2とを有している。以下では、第1面部側部分3aおよび第1部分31をまとめて第2開放部と称することもある。そして、円弧状縁辺部31b1の中心角は、第1部分31を第2部分32に対してどれほど屈曲させるか、すなわち第2開放部が形成する開放面積をどれほどとするかに応じて適宜定め得る。図1および図2に示した実施形態では、中心角をほぼ90度とし、円弧状縁辺部31b1が四分の一円の円弧をなすようにしている。
(包装箱の開封操作)
図3(a)〜(c)、図4(a)および(b)を用いて本実施形態に係る包装箱の開封動作を説明する。本実施形態では、第1および第2開放部によって2段階の開封状態が得られるようにしている。
まず、包装箱の初期の使用時(物品Pの取り出し時)には、第1破断線11aを破断し、包装箱の一部すなわち第1開放部11を開放する操作を行って第1の開封状態を得る(図3(a)、図4(a))。このとき、第1面部1には、等脚台形状の第1開放部の斜辺の外側の部分が残ることになる。
いくつかの物品Pが取り出されて第1の開封状態では物品Pが取り出しにくくなった場合には、屈曲線3cをヒンジ線として第1面部側部分3aを外方に屈曲させる操作を行う。この操作に伴って第2破断線33が破断されて第1部分31および第2部分32が分離する。円弧状縁辺部31b1は縁辺31aの長さhと等しい曲率半径を持ち、屈曲操作の途中では第1部分31の円弧状縁辺部31b1が第1面部1の内面と干渉することがないので、屈曲操作は円滑に行われる(図3(b))。さらに屈曲操作が継続されると、図1に示した等脚台形の斜辺の外側で直線状縁辺部31b2が第1面部1の内面に当接し、それ以上の屈曲操作が阻止されて、第2の開封状態を得る(図3(c)、図4(b))。
なお、この第2の開封状態を維持するために、第5面部5および第6面部6の少なくとも一方には、包装箱の内方に折り曲げ可能に形成された係止部を付加することができる。図5は第5面部5に係止部51を設けた例を示しており、第2の開封状態を得た後にその折り曲げを行うことで第1部分31に干渉させ、第1面部側部分3aの復原による取り出し口の狭小化を阻止することができる。
また、以上の説明では、第1の開封状態(図3(a)、図4(a))とした後、物品Pの残量が少なくなったときに第2の開封状態(図3(c)、図4(b))を得るものとしたが、開封の仕方はユーザの任意であり、初期の使用開始時に第1および第2の開放操作を行うこともできるのは勿論である。いずれにしても、本実施形態によれば、図4(a)と図4(b)との比較から明らかなように、第2の開封状態では包装箱が大きく開放され、従って、物品残量Pが少なくなっても十分な取り出し性を確保できるようになる。
さらに、本実施形態の包装箱は、第3面部3が天面、第4面部4が底面となる姿勢でも使用可能である。すなわち、上述と同様の第1開放部11の開放操作および第1面部側部分3aの屈曲操作を行うことで、図6(a)に示す第1の開封状態および同図(b)に示す第2の開封状態を得ることができる。このように本実施形態は、収容する物品の取り出し時の姿勢が限定されず、2つの姿勢での取り出しが許容されるものである。
(ブランクシート)
図7は、図1に示した実施形態に係る包装箱を組み立てるためのブランクシートの平面図であり、ブランクシート内の各領域には、上述した各面部あるいは折り曲げ部に対応した符号を、下線を付して示している。図7において、実線はブランクシートの外形を、不連続な実線は破断線11a,33を示している。また、破線は折り曲げ線を示し、折り曲げを容易にするためのけい線加工が施されているが、一点鎖線で示す屈曲線3cに関しては、上述したように、顕在化した折り曲げ線を施すか否かは任意である。
図7のブランクシートは、第2面部2、第3面部3、第1面部1および第4面部4となる領域が連続して一体に形成され、第2面部2となる領域にはのりしろ領域24が付加されている。第5面部5および第6面部6となる領域は、第1面部1および第2面部2となる領域の側方に一体に形成されたそれぞれ2つの部分(51aおよび51b;61aおよび61b)で形成される。
図示のブランクシートは、図1の包装箱を形成するために、主として、
・第1面部1となる領域に、第2面部3との稜線13となる折り曲げ線および第1破断線11aで区画されて第1開放部11となる領域が設けられていること、
・第3面部3に連続して折り曲げ部30となる領域は、それぞれ第1面部1および第2面部2の側に位置して第1部分31となる領域および第2部分32となる領域とに、第2破断線33を介して接続されていること、
・第1部分31となる領域は、第1面部1となる領域の角部から縁辺31aとは非平行に延在する部分31b1を有して第2破断線33につながる縁辺31bとなる部分を有していること、
が特徴的な構成である。
(第1の実施形態の変形例)
本発明は、上述した実施形態および随所に述べた変形例に限られない。例えば、上述の実施形態では、第1面部1に設けた第1開放部11と、第3面部3に設けた第2開放部との組み合わせ(これらを総称して開放部という)を説明した。しかしこれに加えて、別の開放部を設けることもできる。例えば、第1面部1から第4面部4にわたる開放部をさらに設けてもよい。この場合は、図7の第1面部1となる領域に付した、ブランクシート長手方向の中心線15に関して線対称となるように、第1面部1および第4面部4にそれぞれ第1および第2開放部を設ければよい。あるいは、第2面部2から第4面部4にわたるような開放部を設けてもよい。この場合は、例えば、第3面部3、第1面部1、第4面部4、第2面部2となる領域およびのりしろ領域24をこの順で連続して一体に形成し、実施形態で説明した開放部と180度回転対象となるように第2面部2から第4面部4にわたる開放部を設ければよい。
また、上述した実施形態においては、第1面部側部分3aの屈曲操作を許容する機能を持つ円弧状縁辺部31b1と、屈曲範囲を制限する機能を持つ直線状縁辺部31b2とを有する第1部分31を説明した。しかしそれぞれの機能を果たすことができるのであれば、それらの縁辺部の形状は適宜定め得るものである。さらに、屈曲範囲を制限する必要がなければ、直線状縁辺部31b2は不要となるので、それとの干渉が生じる部分が残るように第1開放部11を形成する必要もない。
2.第2の実施形態
図8は、本発明の第2の実施形態に係る包装箱の外観構成を示す斜視図であり、図1の実施形態と同様に構成された部分および同様の機能を果たす部分には対応箇所に同一の符号を付してある。図8の実施形態では、第1面部1に、第1の実施形態の第1開放部11よりも高さ方向の寸法を大きくした等脚台形を基本形状とする第1開放部111が形成される一方、第3面部3には、第1開放部111をロックしてその開放状態を維持するためのロック領域形成部137が設けられている。
本実施形態のロック領域形成部137は、屈曲線3c上に位置してヒンジ線となる部分と、当該部分から第2面部側部分3bの側に凸状に形成され第3破断線135と、によって画定される。第3破断線135は、第1破断線11aが区画する領域すなわち第1開放部111の、第4面部4に向かう方向における先端側部分(第1破断線11aの破断時に自由端側となる部分)の輪郭(外縁)にほぼ対応し、その先端側部分の少なくとも一部と係合して第1開放部111をロック可能な形状および寸法を有している。すなわち、ロック領域形成部137は、第3破断線135が破断されたときに屈曲線3c上のヒンジ線部分を中心として包装箱の内方に回動可能であり、これによって第1開放部111の先端側部分を受容可能となる。そして、当受容状態においては、第3破断線135の破断によって形成された開口の内縁が第1開放部111の先端側部分の外縁に係合する。
図8、図9(a)および(b)を用いて本実施形態に係る包装箱の開封動作を説明する。包装箱の初期の使用時(物品の取り出し時)には、第3破断線135で画定されるロック領域形成部137を矢印Pの方向に押し、第3破断線135を破断させてロック領域形成部137を収納箱内方に押し込む。そして、第1破断線11aを破断して第1開放部111を開放する操作を行い、R方向に回動させ、破断によって形成されたロック領域形成部137の開口の内側に先端側部分を位置させる。これが本実施形態の第1の開封状態であり(図9(a))、このとき、第1開放部111の復原力によって先端側部分が開口から離脱することが阻止される。
いくつかの物品が取り出されて第1の開封状態では物品が取り出しにくくなった場合には、第1の実施形態と同様、屈曲線3cをヒンジ線として第1面部側部分3aを外方に屈曲させる操作を行うことで、図1の実施形態と同様の操作を経て、第2の開封状態を得る(図9(b))。このとき、第1開放部111の先端部分は包装箱の内側に保持されたままであり、第1開放部111の先端側部分が開口から離脱することが阻止される。
図8の実施形態によっても図1の実施形態と同様の効果が得られることに加え、第1開放部111の復原力による変位が阻止される。したがって、第1開放部111が邪魔にならず、物品の良好な取り出し性が維持されることになる。
図10は、図8に示した実施形態に係る包装箱を組み立てるためのブランクシートの平面図であり、ブランクシート内の各領域には、図7と同様に、各面部あるいは折り曲げ部に対応した符号を、下線を付して示している。図10のブランクシートには、第3破断線135が追加されている。すなわち、図示のブランクシートは、図7のブランクシートと同様の特徴的な構成に加え、第3破断線135が形成されていることにも特徴がある。これらの条件を満たせば、ブランクシートの形状は適宜選択できるものであり、例えば図11に示すような形状であってもよい。
図8の実施形態では第3面部3の第2面部側部分3bの側に凸となるロック領域形成部137を設けたが、図12(a)に示すように、第1面部側部分3aの側に凸となるロック領域形成部37を設けてもよい。この例のロック領域形成部37は、屈曲部3cと一致させたヒンジ線部分と、そのヒンジ線部分よりも幅が大となる凸状部分を形成する第3破断線35と、によって画定されている。
包装箱の初期の使用時には、ロック領域形成部37を矢印Pの方向に押し、第3破断線35を破断させてロック領域形成部37を収納箱外方に引き出す。そして、第1破断線11aを破断して第1開放部11を開放する操作を行い、R方向に回動させ、ヒンジ線に沿ったロック領域形成部37の付け根部分に先端側部分を係合させることで、図12(b)に示すような第1の開封状態を得る。図示はしないが、図4(b)について説明したような操作を行えば、第1開放部11の先端側部分をロック領域形成部37の付け根部分に保持したまま第2の開封状態を得ることができる。この例によっても、第2の実施形態と同様、第1開放部11が邪魔にならず、物品の良好な取り出し性が維持されることになる。
図13は、図12(a)に示した包装箱を組み立てるためのブランクシートの一例の平面図である。このブランクシートは、第3破断線35が追加されていることのほかは図7の構成と同様の構成を有している。
なお、ロック領域形成部137または37の回動の中心となるヒンジ線の位置は屈曲線3cと一致していなくてもよく、第1開放部111または11の長さに対応させて、屈曲線3c以外の位置に存在させてもよい。しかしロック部の円滑な変位を行うために別途専用のヒンジ線を設ける工数を追加することを考慮すれば、屈曲部3cと一致させることは好ましい。また、ロック領域形成部137または37の形状・寸法は、図8または図12(a)の例に限られず、第1開放部111または11の先端側部分との係合が確保されるものであれば任意所望に定め得ることは勿論である。
1〜6 第1〜第6面部
3a 第1面部側部分
3b 第2面部側部分
3c 屈曲線
11、111 第1開放部
11a 第1破断線
30 折り曲げ部
31 折り曲げ部の第1部分
31a、31b 縁辺
31b1 円弧状縁辺部
31b2 直線状縁辺部
33 第2破断線
35、135 第3破断線
37、137 ロック領域形成部

Claims (11)

  1. 対向する矩形状の第1面部および第2面部と、前記第1面部および前記第2面部をつないで対向する矩形状の第3面部および第4面部と、前記第1面部および前記第2面部をつないで対向する対向する矩形状の第5面部および第6面部と、を含む直方体形状の包装箱であって、
    前記第1面部には、前記第3面部の近傍で前記包装箱の一部を開放するための破断操作を受容する第1破断線が、前記第1面部の面内に延び、且つ前記第3面部に対する2つの角部をつなぐように設けられ、
    前記第3面部は、前記第2面部の側の部分と、該部分に対し前記包装箱の外方に屈曲可能な、前記第1面部の側の部分と、に区画されており
    前記第3面部は、前記第5面部および前記第6面部の内面に沿ってそれぞれ折り曲げられた一対の折り曲げ部を有し、
    該一対の折り曲げ部のそれぞれは、前記第1面部の側に位置する第1部分と、前記第2面部の側に位置し、対応する前記第5面部または前記第6面部に接着された第2部分とを有し、前記第1部分および前記第2部分は、前記屈曲可能な部分の屈曲に伴って破断する第2破断線を介して接続され、
    前記第1部分は、前記第1面部と前記第3面部の双方から離れるように延在して前記第2破断線につながる縁辺を有する、
    ことを特徴とする包装箱。
  2. 前記第1破断線を破断して前記包装箱の一部を開放する操作に伴って第1の開封状態を得、さらに、前記屈曲可能な部分を屈曲させる操作に伴って第2の開封状態を得ることが可能であり、
    前記第2破断線は前記屈曲させる操作に伴って破断されるように形成され、当該破断に伴って、前記屈曲可能な部分とともに、前記第1部分が前記包装箱の外方へと屈曲することが許容される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記縁辺は、前記第1部分につながり、前記第1面部の内面と干渉せずに前記屈曲を許容する第1の縁辺部を有することを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記縁辺は、さらに、前記第1の縁辺部から連続して前記第2破断線につながるように設けられ、前記第1面部の内面と当接して前記屈曲を制限する第2の縁辺部を有することを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記第1の縁辺部は、円弧状縁辺部であることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記第2の縁辺部は、前記円弧状縁辺部から接線方向に延在する直線状縁辺部であることを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
  7. 前記第5面部および前記第6面部の少なくとも一方に、前記包装箱の内方に折り曲げ可能に形成され、当該折り曲げによって前記第1部分に干渉する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の包装箱。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の包装箱を形成するためのブランクシートであって、
    前記第1面部となる領域には前記第1破断線が設けられ、
    前記第3面部に連続して前記折り曲げ部となる領域は、それぞれ前記第1面部および前記第2面部の側に位置して前記第1部分となる領域および前記第2部分となる領域とに、前記第2破断線によって区画されており、
    前記第1部分となる領域は前記縁辺となる部分を有している、
    ことを特徴とするブランクシート。
  9. 前記第3面部には、ヒンジ線を中心として回動可能なロック領域形成部であって、前記第1面部と前記第3面部との稜線を中心として前記第1破断線が区画する領域を第3面部上に折り畳んだときに、その自由端側となる部分と係合して前記領域をロック可能な形状および寸法を有しているロック領域形成部を画定する第3破断線が形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の包装箱。
  10. 前記ロック領域形成部は、前記ヒンジ線は、前記屈曲可能な部分を屈曲させる際の回動中心となる屈曲線上に位置し、前記第3破断線は、前記第2面部の側の部分の側に凸となるように設けられ、前記第3破断線の破断によって形成される開口内に前記自由端側となる部分を受容させることができることを特徴とする請求項9に記載の包装箱。
  11. 請求項9または10に記載の包装箱を形成するためのブランクシートであって、
    前記第1面部となる領域には前記第1破断線が設けられ、
    前記第3面部に連続して前記折り曲げ部となる領域は、それぞれ前記第1面部および前記第2面部の側に位置して前記第1部分となる領域および前記第2部分となる領域とに、前記第2破断線によって区画されており、
    前記第1部分となる領域は前記縁辺となる部分を有しており、
    前記第3面部となる領域には前記第3破断線が設けられている、
    ことを特徴とするブランクシート。
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