JP2019098881A - エネルギー回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の制動時に生じる摩擦熱の熱エネルギーを車室の暖房に有効活用する。
【解決手段】エネルギー回収装置1は、車両10の制動時に、車輪と一体的に回転する回転体に摩擦部材が押し付けられることで生じる摩擦熱の熱エネルギーを回収するものであって、熱輸送手段6と第一熱交換器7と第二熱交換器8とを備えている。熱輸送手段6は、摩擦部材を支持する非回転体に設けられ、熱エネルギーを集めて輸送する。第一熱交換器7は、熱輸送手段6で輸送された熱エネルギーを冷媒に伝達する。第二熱交換器8は、第一熱交換器7を通過した冷媒の流路12と車室空調用の空気の流路13とに接続され、冷媒から空気に熱エネルギーを伝達する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の制動時に発生する摩擦熱の熱エネルギーを有効に活用するためのエネルギー回収装置に関する。
従来、車両のブレーキ装置で車輪と一体的に回転する回転体(ディスクロータ,ブレーキドラム)に摩擦部材が押し付けられることで生じる摩擦熱の熱エネルギーを回収し、これを利用するようにした種々の技術が知られている。例えば特許文献1,2には、ブレーキ装置に取り付けたヒートパイプで回収された熱エネルギーを電気エネルギーに変換したうえで、車載のバッテリーに蓄電するようにした技術が開示されている。これらの技術によれば、車両の制動時に発生した摩擦熱の熱エネルギーを、車両の走行用あるいは車載機器の駆動用の電力に利用できるとされている。
特開平11-220804号公報 特開2011-131797号公報
ところで、熱源として機能しうるエンジンを備えない電気自動車では、車室の暖房に電気ヒータが用いられる。この電気ヒータは車載のバッテリーの電力で作動することから、電気自動車で車室の暖房を行うとバッテリーの蓄電量が減少し、車両の航続距離が短縮される虞がある。
これに対し、特許文献1,2に記載されるようにブレーキ装置で生じた摩擦熱の熱エネルギーを電気エネルギーに変換すれば、この電気エネルギーを電気ヒータの駆動に利用可能となるため、航続距離の短縮が抑制されうる。しかし、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する際は少なからずエネルギー損失が生じる。このため、特許文献1,2の技術は、摩擦熱の熱エネルギーを車室の暖房に有効に活用するという点において改善の余地がある。
本件のエネルギー回収装置は、前述したような課題に鑑み創案されたものであり、車両の制動時に生じる摩擦熱の熱エネルギーを車室の暖房に有効活用することを目的の一つとする。
ここで開示するエネルギー回収装置は、車両の制動時に、車輪と一体的に回転する回転体に摩擦部材が押し付けられることで生じる摩擦熱の熱エネルギーを回収するものであって、前記摩擦部材を支持する非回転体に設けられ、前記熱エネルギーを集めて輸送する熱輸送手段と、前記熱輸送手段で輸送された前記熱エネルギーを冷媒に伝達する第一熱交換器と、前記第一熱交換器を通過した前記冷媒の流路と車室空調用の空気の流路とに接続され、前記冷媒から前記空気に前記熱エネルギーを伝達する第二熱交換器と、を備えたことを特徴としている。
これにより、車両の制動時に発生した熱エネルギーが、熱輸送手段及び冷媒を介して車室空調用の空気に伝達され、車室の暖房に活用される。
開示のエネルギー回収装置によれば、車両の制動時に生じる摩擦熱の熱エネルギーを車室の暖房に有効活用することができる。
実施形態に係るエネルギー回収装置が適用された車両のブロック構成図である。 図1の車両に搭載されたブレーキ装置の斜視図である。 変形例に係る熱輸送手段が取り付けられたブレーキ装置の斜視図(図2と同様の図)である。
図面を参照して、実施形態としてのエネルギー回収装置について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
本実施形態に係るエネルギー回収装置1は、図1に示す車両10に適用されている。車両10は、図示しない車載バッテリーに蓄電された電力で走行する電気自動車である。車両10には、車輪の回転を制動するブレーキ装置2と、ブレーキ装置2を作動させるための油圧システム3を制御する制御装置4とが設けられている。
エネルギー回収装置1は、ブレーキ装置2により車輪の運動エネルギーが熱エネルギーに変換されることで生じる摩擦熱を回収し、この摩擦熱を車両10の車室5の暖房に利用するものである。エネルギー回収装置1は、ブレーキ装置2で発生した摩擦熱の熱エネルギーを集めて輸送するヒートパイプ6と、ヒートパイプ6で輸送された熱エネルギーを冷媒に伝達する第一熱交換器7と、冷媒の熱エネルギーを車室5の空調に用いられる空気(空調風)に伝達する第二熱交換器8とを備えている。ヒートパイプ6と第一熱交換器7とは、ブレーキ装置2に取り付けられる。一方、第二熱交換器8は、車両10のボディー側に設けられる。なお、第一熱交換器7は、ブレーキ装置2の形態に応じて複数設けられてもよい。
図2に示すように、本実施形態のブレーキ装置2は、車輪と一体的に回転する円盤状のロータ(回転体)21を備えたディスクブレーキである。ブレーキ装置2は、ロータ21の回転を摩擦で制動する摩擦部材(図示略)が取り付けられた一対のパッド22と、パッド22のそれぞれをロータ21に押し付けるためのキャリパ23と、キャリパ23を支持するトルクメンバ24とを備えている。
各パッド22は、車輪に対して回転しない非回転体であって、ロータ21の回転を制動するための摩擦部材を支持する。一対のパッド22は、ロータ21の一部をロータ21の軸方向の両側から挟むように対向配置される。以下、一対のパッド22のうち、ロータ21よりも車輪側(図2では右側)に配置される一方をアウタパッド22Aともいい、ロータ21よりもボディー側(図2では左側)に配置される他方をインナパッド22Bともいう。なお、摩擦部材は、各パッド22において、ロータ21に対向する面に取り付けられる。
キャリパ23は、車輪に対して回転しない非回転体であって、一対のパッド22をロータ21の軸方向の両側から囲むようなU字型に形成される。具体的には、キャリパ23は、アウタパッド22Aよりも車輪側に配置される外壁部23aと、インナパッド22Bよりもボディー側に配置される内壁部23bと、ロータ21及びパッド22よりもロータ21の径方向の外側に配置され、外壁部23a及び内壁部23bを繋ぐ中間壁部23cとを有する。外壁部23aは、アウタパッド22Aに当接した状態で配置され、アウタパッド22Aを支持する。すなわち、外壁部23aは、アウタパッド22Aを介して、アウタパッド22Aに取り付けられた摩擦部材を支持する。一方、内壁部23bは、インナパッド22Bから離隔して設けられる。
本実施形態のキャリパ23は、浮動式(片押し式)のものであって、内壁部23bとインナパッド22Bとの間に介装されたピストン25を有する。ピストン25は、油圧システム3から供給される作動油に応じてロータ21の軸方向に沿って往復運動するように構成される。キャリパ23は、ピストン25の位置に応じて、一対のパッド22の各摩擦部材をロータ21に密着させることでロータ21の回転を制動する。
キャリパ23は、スライドピン26により、トルクメンバ24に対してロータ21の軸方向にスライド自在に取り付けられる。また、トルクメンバ24は、ロータ21の一部を跨ぐように設けられ、各パッド22をロータ21の軸方向に沿って揺動自在に保持した状態でボディーに固定される。
車両10を制動させる場合、油圧によりピストン25が車輪側へ移動させられることでインナパッド22Bの摩擦部材がロータ21に押し付けられるとともに、この反力によってキャリパ23がボディー側へ移動することでアウタパッド22Aの摩擦部材がロータ21に押し付けられる。このように、ブレーキ装置2では、回転するロータ21が一対のパッド22の摩擦部材で挟持されることによってロータ21の運動エネルギーが熱エネルギーに変換される。すなわち、ブレーキ装置2の作動時は、ロータ21とパッド22の摩擦部材との摺接面に摩擦熱が発生する。
ヒートパイプ6は、アウタパッド22Aの熱エネルギーを集めて、この熱エネルギーを第一熱交換器7へ送るものである。ヒートパイプ6は、ブレーキ装置2のうち、車輪とともに回転しない箇所に取り付けられる。本実施形態のヒートパイプ6は、一端部がアウタパッド22Aに凹設された溝に嵌合した状態で配置されるとともに、他端部が第一熱交換器7に接続されている。本実施形態のヒートパイプ6は、アウタパッド22Aの熱エネルギーだけでなく、キャリパ23の外壁部23aに伝達された熱エネルギーも集めて、これらの熱エネルギーを第一熱交換器7へ送る。
なお、ヒートパイプ6は、周知のとおり、吸熱側の一端部から放熱側の他端部へと熱を輸送するものであり、例えばアルミニウムやステンレス製のパイプ部材にフロンやアンモニア等の熱媒体を封入して構成される。ここでは、二つのヒートパイプ6がアウタパッド22Aに当接した状態で取り付けられている場合を例示する。各ヒートパイプ6においてアウタパッド22Aに当接する部位は、ロータ21の外縁に沿う円弧状に形成されている。
第一熱交換器7は、ブレーキ装置2のうち、車輪とともに回転しない箇所に取り付けられる。本実施形態の第一熱交換器7は、トルクメンバ24に取り付けられている。第一熱交換器7は、アウタパッド22Aの揺動を許容するために、トルクメンバ24に対してスライド機構を介し、あるいは柔軟性を持って取り付けられる。なお、第一熱交換器7の支持剛性が不足する場合は、アウタパッド22Aと第一熱交換器7とを繋ぐ支持部材を追加してもよい。
第一熱交換器7には、冷媒の流路をなす二つのホース14,14が接続される。第一熱交換器7は、一方のホース14から流入してくる冷媒に、ヒートパイプ6により輸送された熱エネルギーを伝達する。言い換えると、第一熱交換器7は、ヒートパイプ6と冷媒との熱交換を行う。
図1に示すように、本実施形態の車両10には、冷媒の流路として、第一熱交換器7が介装された第一流路11と、第二熱交換器8が介装された第二流路12との二つの流路が設けられている。第一流路11及び第二流路12は、冷媒を一時的に貯留するタンク9を介して互いに接続されている。
また、車両10には、空調風の流路として、第二熱交換器8が介装された第三流路13と、電気ヒータが介装された第四流路(図示略)とが設けられている。ブレーキ装置2で発生した摩擦熱の熱エネルギーを用いて車室5の暖房を行う場合は、第三流路13を流れる空調風が車室5へと供給される。一方、従来と同様に、電気ヒータを用いて車室5の暖房を行う場合は、第四流路を流れる空調風が車室5へと供給される。なお、図1には、冷媒の流路11,12を破線で示し、空調風の流路13を一点鎖線で示している。
第一流路11は、第一熱交換器7とタンク9との間で冷媒を循環させるための流路である。第一流路11には、冷媒を圧送する第一ポンプ15が設けられる。第一流路11における冷媒の単位時間当りの流量は、第一ポンプ15の作動状態に応じたものとなる。一方、第二流路12は、第二熱交換器8とタンク9との間で冷媒を循環させるための流路である。第二流路12では、第一熱交換器7を通過してからタンク9に貯留されていた冷媒が流れる。第二流路12には、冷媒を圧送する第二ポンプ16が設けられる。第二流路12における冷媒の単位時間当りの流量は、第二ポンプ16の作動状態に応じたものとなる。第一ポンプ15及び第二ポンプ16の各作動状態は、制御装置4で制御される。
第三流路13は、第二熱交換器8と車室5との間で空調風を循環させるための流路である。第三流路13には、車室5へ向けて空調風を送るためのファン17が介装される。第三流路13における空調風の単位時間当りの流量は、ファン17の作動状態に応じたものとなる。ファン17の作動状態は、制御装置4で制御される。
第二熱交換器8は、第二流路12と第三流路13との双方に接続されている。第二熱交換器8は、第二流路12を流れる冷媒の熱エネルギーを、第三流路13を流れる空調風に伝達する。すなわち、第二熱交換器8は、冷媒と空調風との熱交換を行う。
第一熱交換器7には、第一熱交換器7内の冷媒の温度T1を検出する第一センサ18が設けられる。また、タンク9には、タンク9内の冷媒の温度T2を検出する第二センサ19が設けられる。各センサ18,19は、検出した温度T1,T2を制御装置4に伝達する。
制御装置4は、例えばマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成された電子制御装置である。制御装置4は、第一センサ18で検出された温度T1が第一所定温度Tth1以上(T1≧Tth1)である場合に第一ポンプ15を作動させ、第一センサ18で検出された温度T1が第一所定温度Tth1よりも低い(T1<Tth1である)場合に第一ポンプ15を停止させる。ここで、第一所定温度Tth1は、例えば空調風を十分に温められる冷媒の温度の下限値とされる。
また、制御装置4は、車室5の暖房要求があり、且つ、タンク9の温度T2が第二所定温度Tth2以上(T2≧Tth2)である場合に、第二ポンプ16とファン17とを作動させる。また、制御装置4は、車室5の暖房要求がない場合、あるいは、車室5の暖房要求はあるもののタンク9の温度T2が第二所定温度Tth2よりも低い(T2<Tth2である)場合に、第二ポンプ16とファン17とを停止させる。ここで、第二所定温度Tth2は、例えば空調風を温められる冷媒の温度の下限値であって、第一所定温度Tth1よりも低い値(Tth2<Tth1)とされる。
なお、制御装置4は、例えば、車室5内に装備された暖房スイッチがオンされた場合や、車室5の現在の温度が目標温度よりも低い場合に暖房要求があると判断し、それ以外の場合に暖房要求がないと判断する。暖房要求はあるもののタンク9の温度T2が第二所定温度Tth2よりも低い場合は、前述した第四流路の電気ヒータで温められた空調風が車室5に供給される。
[2.作用]
図1に太矢印で示すように、ブレーキ装置2の作動時に発生する摩擦熱の熱エネルギーは、ヒートパイプ6を通じて第一熱交換器7へと輸送される。そして、この熱エネルギーは、第一熱交換器7により、ヒートパイプ6から第一流路11を流れる冷媒に伝達される。言い換えると、第一熱交換器7では、ヒートパイプ6で輸送された熱エネルギーによって第一流路11内の冷媒が温められる。続いて、熱エネルギーは、冷媒とともにタンク9へと輸送されてタンク9内に一時的に貯留される。
タンク9内の冷媒の熱エネルギーが車室5の暖房に使われる場合は、この熱エネルギーが第二流路12を流れる冷媒とともに第二熱交換器8へと輸送される。そして、熱エネルギーは、第二熱交換器8により、冷媒から空調風に伝達される。言い換えると、第二熱交換器8では、第二流路12内の冷媒とともに輸送された熱エネルギーによって第三流路13内の空調風が温められる。その後、この空調風が車室5へ送られることで、車室5の暖房が行われる。
[3.効果]
エネルギー回収装置1によれば、ブレーキ装置2で発生した摩擦熱の熱エネルギーが、電気エネルギーへと変換されることなく、熱エネルギーのまま空調風に伝達されることから、エネルギーが変換されることによるエネルギー損失を抑えることができる。よって、車両10の制動により生じる摩擦熱の熱エネルギーを車室5の暖房に有効に活用することができる。これにより、車室5の暖房で消費される電力量が低減されるため、車両10の航続距離の延長に寄与することができる。
また、ブレーキ装置2からの熱エネルギーの輸送に空気を用いる場合は、この空気とともにブレーキダストが車室5へ向けて輸送される虞があるのに対し、前述したエネルギー回収装置1では熱エネルギーの輸送にヒートパイプ6が用いられるため、ブレーキダストが車室5へ向けて輸送されることを防止できる。
[4.変形例]
エネルギー回収装置1に設けられるヒートパイプの形状及び個数は特に限定されない。例えば図3に示すように、前述した二つのヒートパイプ6に代えて、第一熱交換器7から放射状に延びる四つのヒートパイプ6′を配設してもよい。このヒートパイプ6′は、キャリパ23の中間壁部23cのうちのパッド22に近接する部位とアウタパッド22Aとにわたって設けられる。
このようにヒートパイプ6′の個数を増やしたり、その形状や配置を工夫したりすれば、パッド22やキャリパ23に伝達された摩擦熱の熱エネルギーをより集めやすくすることができる。この結果、空調風へ伝達される熱エネルギーが確保されやすくなるため、車室5の暖房で消費される電力量をより低減することができる。
エネルギー回収装置1は、前述した電気自動車に限らず、例えばエンジンの発熱量が比較的少ないハイブリッド車両や軽自動車に適用されてもよい。この場合も、前述したようにブレーキ装置2で発生した摩擦熱の熱エネルギーを車室5の暖房に活用することで、車室5の暖房の省エネルギー化を図ることができる。また、一般に路線バスは、停留所に頻繁に停車することと車体が比較的重いこととによりブレーキ装置で摩擦熱が生じやすいため、路線バスにエネルギー回収装置1を適用すれば、空調風へ伝達される熱エネルギーを確保することが容易であり、車室5の暖房の省エネルギー化を実現しやすくすることができる。
ヒートパイプ6,6′及び第一熱交換器7が取り付けられるブレーキ装置の種類は特に限定されない。ヒートパイプ6,6′及び第一熱交換器7は、ブレーキ装置の種類に関わらず、ブレーキ装置において車輪とともに回転しない非回転体に取り付けられればよい。例えば、車輪とともに回転するドラムを備えたドラムブレーキでは、ドラムに押し付けられる摩擦部材を支持するバックプレート(非回転体)にヒートパイプ及び第一熱交換器を取り付けることができる。
ブレーキ装置2の作動方式は、油圧式に限られず、例えば空圧式や電磁式であってもよい。また、キャリパは、浮動式に限られず、対向式であってもよい。
第一流路11及び第二流路12を流れる冷媒は、熱エネルギーを伝達できるものであればよく、その種類は特に限定されない。また、ポンプ15,16の駆動制御に用いられる第一所定温度Tth1及び第二所定温度Tth2は、予め設定される固定値であってもよいし、例えば車室5の目標温度に応じて変更される可変値であってもよい。
ポンプ15,16の各駆動量(冷媒の圧送量)は、冷媒の温度T1,T2に応じて変更されてもよい。具体的には、第一熱交換器7内の冷媒の温度T1が高いほど、第一ポンプ15の駆動量を増大させてもよいし、タンク9内の冷媒の温度T2が高いほど、第二ポンプ16の駆動量を増大させてもよい。このようにポンプ15,16の駆動量を制御すれば、ヒートパイプ6,6′で輸送された熱エネルギーを空調風までより効率よく伝達することが可能となる。
1 エネルギー回収装置
5 車室
6,6′ ヒートパイプ(熱輸送手段)
7 第一熱交換器
8 第二熱交換器
10 車両
21 ロータ(回転体)
22 パッド(非回転体)
23 キャリパ(非回転体)

Claims (1)

  1. 車両の制動時に、車輪と一体的に回転する回転体に摩擦部材が押し付けられることで生じる摩擦熱の熱エネルギーを回収するエネルギー回収装置であって、
    前記摩擦部材を支持する非回転体に設けられ、前記熱エネルギーを集めて輸送する熱輸送手段と、
    前記熱輸送手段で輸送された前記熱エネルギーを冷媒に伝達する第一熱交換器と、
    前記第一熱交換器を通過した前記冷媒の流路と車室空調用の空気の流路とに接続され、前記冷媒から前記空気に前記熱エネルギーを伝達する第二熱交換器と、を備えた
    ことを特徴とするエネルギー回収装置。
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