JP2019098323A - 反応装置 - Google Patents

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範貴 水上
Noritaka Mizukami
範貴 水上
良範 泉
Yoshinori Izumi
良範 泉
鎌田 博之
Hiroyuki Kamata
博之 鎌田
健太郎 成相
Kentaro Narai
健太郎 成相
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Abstract

【課題】原料ガスから目的ガスへ変化する反応を促進する触媒が原料ガスを案内するガス配管中に配置された反応装置において、ガス配管の圧力損失の増加を抑制する。【解決手段】原料ガスから原料ガスよりも流量が少ない目的ガスへ変化する反応を促進する触媒と、触媒が配置されると共に原料ガス及び目的ガスを案内するガス流路とを備える反応装置であって、ガス流路は、触媒の下流端位置の流路面積が触媒の上流端位置の流路面積よりも広く設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、反応装置に関するものである。
例えば、特許文献1に示すように、メタネーション反応によって、原料ガスからメタン含有ガスを目的ガスとして生成する反応装置が知られている。このような反応装置では、原料ガスを案内するガス配管中に、原料ガスから目的ガスへ変化する反応を促進する触媒が配置されている。
特開2013−136538号公報
ところで、ガス配管中に配置される触媒は、一般的には漏れなく原料ガスが触媒と接触できるように、ガス配管の断面の全域に充填されている。このため、触媒によってガス配管の圧力損失が高まることが避けられず、原料ガスの供給量が制約されてしまう。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、原料ガスから目的ガスへ変化する反応を促進する触媒が原料ガスを案内するガス配管中に配置された反応装置において、ガス配管の圧力損失の増加を抑制することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、原料ガスから上記原料ガスよりも流量が少ない目的ガスへ変化する反応を促進する触媒と、上記触媒が配置されると共に上記原料ガス及び上記目的ガスを案内するガス流路とを備える反応装置であって、上記ガス流路が、上記触媒の下流端位置の流路面積が上記触媒の上流端位置の流路面積よりも広く設定されているという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記触媒が、上記下流端位置と上記上流端位置との間の領域にて、上記ガス流路に充填されているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記ガス流路が、上記上流端位置から上記下流端位置まで連続的に断面形状が拡径されているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記ガス流路が内部に配置されると共に内部に冷媒が流通される冷媒流路を備えるという構成を採用する。
第5の発明は、上記第4の発明において、上記原料ガス及び上記目的ガスの流動方向と、上記冷媒の流動方向とが反対方向であるという構成を採用する。
第6の発明は、上記第4の発明において、上記原料ガス及び上記目的ガスの流動方向と、上記冷媒の流動方向とが同一方向であるという構成を採用する。
第7の発明は、上記第1〜第6いずれかの発明において、上記触媒が、上記原料ガスがメタン含有ガスに変化するメタネーション反応を促進するという構成を採用する。
本発明によれば、ガス流路の触媒の下流端位置の流路面積が上流端位置の流路面積よりも広く設定されている。このため、触媒の下流端位置における圧力が低下する。さらに、本発明では、反応により目的ガスの流量は原料ガスの流量よりも少なくなる。このため、触媒の下流端位置での圧力低下がより顕著となり、触媒の下流端位置に低圧の領域が形成され、原料ガスを触媒に向けて引き込む力が発生する。この結果、触媒が配置されることによるガス配管の圧力損失の増大を抑制することが可能となる。したがって、本発明によれば、原料ガスから目的ガスへ変化する反応を促進する触媒が原料ガスを案内するガス配管中に配置された反応装置において、ガス配管の圧力損失の増加を抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態における反応器を備える触媒反応システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態における反応器の概略構成を示す断面図である。 (a)が本発明の一実施形態における反応器が備える上部管板の正面図であり、(b)が本発明の一実施形態における反応器が備える下部管板の正面図である。 本発明の一実施形態における反応器の変形例の概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態における反応器の変形例の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る反応装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の一実施形態である反応器1(反応装置)を備える触媒反応システム10の概略構成を示す模式図である。触媒反応システム10は、原料ガスXを後述する触媒1eの存在下で化学反応(メタネーション反応)させることによりメタン含有ガスY(目的ガス)を生成するものであり、図1に示すように、反応器1と、冷媒供給装置2とを備えている。
反応器1は、外部から原料ガスXが供給され、内部にてメタネーション反応させることによってメタン含有ガスYを生成し、この生成したメタン含有ガスYを排出する装置である。本実施形態では、原料ガスXは、例えば、一酸化炭素(CO)と水素(H)とが所定の割合(モル比)で混合した混合ガスである。このような原料ガスXは、以下の反応式に示すように、触媒1eの存在下でメタネーション反応(発熱反応)することによって、メタン(CH)と水(HO)となる。すなわち、メタン含有ガスYは、メタン(CH)と水蒸気(HO)とからなる混合ガスである。
CO+3H=CH+HO+206(kJ/mol)
このようにして原料ガスXから生成されたメタン含有ガスYの流量は、原料ガスXの流量よりも少なくなる。つまり、本実施形態においては、原料ガスXから原料ガスXよりも流量が少ない目的ガスへ変化する反応が行われ、この反応が触媒1eによって促進される。
図2は、反応器1の概略構成を示す断面図である。この図に示すように反応器1は、容器1aと、上部管板1bと、下部管板1cと、ガス配管1dと、触媒1eとを備えている。容器1aは、軸芯が鉛直方向に向けられた略円筒形状の容器本体部1a1と、容器本体部1a1の頂部に設けられた原料ガス供給ポート1a2と、容器本体部1a1の底部に設けられたメタン含有ガス排出ポート1a3と、容器本体部1a1の下部であって容器本体部1a1の側部に設けられた冷媒供給ポート1a4と、容器本体部1a1の上部であって容器本体部1a1の側部に設けられた冷媒排出ポート1a5とを備えている。
原料ガス供給ポート1a2は、容器本体部1a1内部の上部空間(後述の原料ガスバッファ領域R1)に外部から原料ガスXを供給するためのポートである。メタン含有ガス排出ポート1a3は、容器本体部1a1内部の下部空間(後述のメタン含有ガスバッファ領域R2)から外部にメタン含有ガスYを排出するためのポートである。冷媒供給ポート1a4は、容器本体部1a1内部であって上部管板1bと下部管板1cとの間の空間(後述の冷媒流路Ra)に、外部(冷媒供給装置2)から供給される冷媒Zを供給するためのポートである。冷媒排出ポート1a5は、冷媒流路Raから冷媒Zを排出するためのポートである。
上部管板1bは、容器本体部1a1の内部であって、容器本体部1a1の上下方向中央よりも上部に配置された板部材である。この上部管板1bは、表裏面を上下方向に向けて配置されており、容器本体部1a1の頂部との間に原料ガスバッファ領域R1が形成されるように、容器本体部1a1の内部空間を区画している。また、上部管板1bは、ガス配管1dの一端(原料ガスXの流動方向における上流側の端部)が接続される開口部1b1を複数備えている。図3(a)は、上部管板1bの正面図である。本実施形態では、ガス配管1dが5つ設けられている。このため、図3(a)に示すように、上部管板1bは、5つの開口部1b1を有している。
なお、このような上部管板1bが容器本体部1a1の内部を区画することによって形成されている原料ガスバッファ領域R1は、容器本体部1a1の内部空間の上部を形成しており、原料ガス供給ポート1a2と接続されている。このような原料ガスバッファ領域R1は、原料ガス供給ポート1a2から供給される原料ガスXを一時的に貯留する。原料ガス供給ポート1a2に貯留された原料ガスXは、上部管板1bの複数の開口部1b1を通じて、各々のガス配管1dに分配される。
下部管板1cは、容器本体部1a1の内部であって、容器本体部1a1の上下方向中央よりも下部に配置された板部材である。この下部管板1cは、表裏面を上下方向に向けて配置されており、容器本体部1a1の底部との間にメタン含有ガスバッファ領域R2が形成されるように、容器本体部1a1の内部空間を区画している。また、下部管板1cは、ガス配管1dの他端(原料ガスXの流動方向における下流側の端部)が接続される開口部1c1を複数備えている。図3(b)は、下部管板1cの正面図である。本実施形態では、ガス配管1dが5つ設けられている。このため、図3(b)に示すように、下部管板1cは5つ開口部1c1を有している。
なお、このような下部管板1cが容器本体部1a1の内部を区画することによって形成されているメタン含有ガスバッファ領域R2は、容器本体部1a1の内部空間の下部を形成しており、メタン含有ガス排出ポート1a3と接続されている。このようなメタン含有ガスバッファ領域R2は、複数のガス配管1dから排出されるメタン含有ガスYを一時的に貯留する。メタン含有ガスバッファ領域R2に貯留されたメタン含有ガスYは、メタン含有ガス排出ポート1a3を通じて反応器1の外部に排出される。
また、図2に示すように、容器本体部1a1の内部空間であって、上部管板1bと下部管板1cとの間の領域は、冷媒Zが流れる冷媒流路Raとされている。この冷媒流路Raの下部には冷媒供給ポート1a4が接続され、冷媒流路Raの上部には冷媒排出ポート1a5が接続されている。このような冷媒流路Raにおいて冷媒Zは、冷媒供給ポート1a4から供給された後に下方から上方に向かって鉛直方向に沿って流れ、冷媒排出ポート1a5を介して冷媒流路Raの外部に排出される。
ガス配管1dは、一端が上部管板1bの開口部1b1に接続され、他端が下部管板1cの開口部1c1と接続され、軸芯が鉛直方向に沿うように冷媒流路Raの内部に配置されている。このようなガス配管1dは、原料ガスバッファ領域R1に供給された原料ガスXを下方に案内し、内部にて生成されたメタン含有ガスYをメタン含有ガスバッファ領域R2に案内する。つまり、ガス配管1dの内部空間は、原料ガスX及びメタン含有ガスYを案内するガス流路Rbとされている。
各々のガス配管1dは、上部の小径直管部1d1と、下部の大径直管部1d2と、小径直管部1d1と大径直管部1d2とを接続する拡径部1d3とを有している。小径直管部1d1は、上部管板1bの開口部1b1に接続され、一定径にて直線状とされた部位である。大径直管部1d2は、下部管板1cの開口部1c1に接続され、小径直管部1d1よりも大きな一定径で直線状とされた部位である。このため、図3に示すように、上部管板1bの開口部1b1は、下部管板1cの開口部1c1よりも小径とされている。
拡径部1d3は、上端(原料ガスXの流動方向の上流側の端部)が小径直管部1d1に接続され、下端(メタン含有ガスYの流動方向の下流側の端部)が大径直管部1d2に接続されている。この拡径部1d3は、上端から下端に向けて一定の比率にて連続的に拡径されている。つまり、拡径部1d3は、原料ガスX及びメタン含有ガスYの流動方向において、下流側に向かうに連れて拡がった略円錐状の形状とされている。
このような拡径部1d3には、図2に示すように、触媒1eが配置されている。つまり、本実施形態においてガス流路Rbは、触媒1eの下流端位置(拡径部1d3の下流端位置)の流路面積が触媒1eの上流端位置(拡径部1d3の上流端位置)の流路面積よりも広く設定されている。また、ガス流路Rbは、触媒1eの上流端位置から下流端位置まで連続的に断面形状が拡径されている。
このようなガス配管1d(すなわちガス流路Rb)は、上方から下方に向かって原料ガスX及びメタン含有ガスYが案内する。つまり、本実施形態では、冷媒流路Raでの冷媒Zの流動方向が、ガス流路Rbでの原料ガスX及びメタン含有ガスYの流動方向と反対方向とされている。
触媒1eは、上流端位置と下流端位置との間の領域にて、拡径部1d3に隙間なく充填されている。つまり、触媒1eは、拡径部1d3の内部空間に倣って、原料ガスX及びメタン含有ガスYの流動方向において、下流側に向かうに連れて拡がった略円錐状の形状とされている。このような触媒1eは、メタネーション反応を促進するメタネーション触媒である。
図1に戻り、冷媒供給装置2は、反応器1を等温反応器とするために、所定仕様(冷媒仕様)の冷媒Zを反応器1に供給する装置である。冷媒供給装置2は、冷媒供給ポート1a4を通じて容器本体部1a1内部の冷媒流路Raに冷媒Zを供給し、触媒1eの冷却に用いられた加熱状態の冷媒Zを反応器1から回収して再冷却し、上記所定仕様の冷媒として反応器1に供給する循環式の冷媒供給装置である。
なお、図1においては、1つの冷媒供給装置2に対して単一の反応器1が接続された構成を示している。しかしながら、図1では省略しているが、触媒反応システム10は、複数の反応器1を備えており、複数の反応器1で並列的にメタネーション反応によりメタン含有ガスYが生成されている。
このような触媒反応システム10では、原料ガスXは、原料ガス供給ポート1a2から容器本体部1a1の内部に供給される。容器本体部1a1に供給された原料ガスXは、原料ガスバッファ領域R1から各々のガス配管1dに分配される。このような原料ガスXが触媒1eに到達するとメタネーション反応が促進されて、多量のメタン含有ガスYが生成される。
ここでメタン含有ガスY及び触媒1eは、冷媒供給装置2から反応器1に供給された冷媒Zにより冷却される。冷媒Zは、冷媒供給装置2から冷媒供給ポート1a4を通じて容器本体部1a1内部の冷媒流路Raに供給され、冷媒流路Raを上方に向けて流れる過程においてメタン含有ガスY及び触媒1eと熱交換することにより、メタン含有ガスY及び触媒1eを冷却する。メタン含有ガスY及び触媒1eを冷却することによって加熱された冷媒Zは、冷媒排出ポート1a5を通じて冷媒供給装置2に回収され、再度冷却されて反応器1に返流される。なお、冷媒Zの温度は、反応器1から排出されるメタン含有ガスYの温度が予め定められた一定温度となるように設定されている。
複数のガス配管1dの内部で生成されたメタン含有ガスYは、メタン含有ガスバッファ領域R2に供給される。メタン含有ガスバッファ領域R2で集められたメタン含有ガスYは、メタン含有ガス排出ポート1a3から容器本体部1a1(すなわち反応器1)の外部に排出される。
以上のような本実施形態の反応器1によれば、ガス流路Rbの触媒1eの下流端位置の流路面積が上流端位置の流路面積よりも広く設定されている。このため、触媒1eの下流端位置における空間容積が増大して圧力が低下する。さらに、メタネーション反応によりメタン含有ガスYの流量は原料ガスXの流量よりも少なくなる。このため、触媒1eの下流端位置での圧力低下がより顕著となり、触媒1eの下流端位置に低圧の領域が形成され、原料ガスXを触媒1eに向けて引き込む力が増大する。この結果、触媒1eが配置されることによるガス配管1dの圧力損失の増大を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態の反応器1においては、ガス流路Rbの触媒1eの上流端位置の流路面積が狭く下流端位置の流路面積が広いことから、触媒1eは上流側が細い略円錐形状となっている。このため、触媒1eの上流端側の単位体積当たりの放熱面積が大きくなり、かつ、放熱面までの距離を短くすることができ、触媒1eの上流端位置でメタネーション反応により発生した熱が籠ることを抑制することができる。触媒1eの上流端位置では、最も活発にメタネーション反応が進むため、最も発熱量が大きい。本実施形態では、このような位置における触媒1eの単位体積当たりの放熱面積を大きく確保できるため、効率的に触媒1eを冷却することができる。
また、本実施形態の反応器1においては、ガス流路Rbの触媒1eの上流端位置の流路面積が狭いことから、触媒1eの上流端位置における原料ガスXの流速が速くなり、触媒1eの上流端位置でメタネーション反応により発生した熱が籠ることを抑制することができる。
また、通常、メタネーション反応等は触媒1eの上流端位置で活発となるため、触媒1eの上流端位置での発熱量が大きくなる。本実施形態のように発熱反応が活発な触媒1eの上流端位置における原料ガスXの流速を速くすることによって、原料ガスXの流れ方向における下流側に熱の一部をシフトさせることができ、触媒1eの上流端位置における反応を抑制することが可能となる。反対に、触媒1eの下流端位置における原料ガスXの流速を遅くして触媒1eの下流端位置における反応を促進することが可能となる。また、触媒1eの上流端位置において加熱された原料ガスXが触媒1eの下流端側で流速が低減されるため、原料ガスXが触媒1eの下流端側での反応がより促進される。
また、本実施形態の反応器1においては、ガス流路Rbの触媒1eの上流端位置の流路面積が狭く下流端位置の流路面積が広いことから、触媒1eの下流側の体積を大きく確保することができる。このため、メタネーション反応が促進される領域を広く確保することができ、メタン含有ガスYの生成量を確保することができる。
また、本実施形態の反応器1においては、触媒1eが、下流端位置と上流端位置との間の領域(すなわちガス配管1dの拡径部1d3)にて、ガス流路Rbに隙間なく充填されている。このため、拡径部1d3の全域でメタネーション反応を促進することができ、メタン含有ガスYの生成効率を高めることができる。
また、本実施形態の反応器1においては、ガス流路Rbは、触媒1eの上流端位置から下流端位置まで連続的に断面形状が拡径されている。このため、拡径部1d3の内壁面に段差部が形成されず、原料ガスX及びメタン含有ガスYを円滑に流すことができ、拡径部1d3における圧力損失を低減することができる。
また、本実施形態の反応器1においては、ガス流路Rbが内部に配置されると共に内部に冷媒Zが流通される冷媒流路Raを備えている。このため、メタネーション反応によって発生した熱を効率的に外部に排出することができる。
さらに、本実施形態の反応器1においては、原料ガスX及びメタン含有ガスYの流動方向と、冷媒Zの流動方向とが反対方向とされている。このため、メタン含有ガスYの排出時の温度を冷媒Zの温度に合わせることができ、メタン含有ガスYを安定した一定温度にて排出することが可能となる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、メタネーション反応を促進させる触媒1eを備える反応器1について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、原料ガスから原料ガスよりも流量が少なく目的ガスへ変化する反応を促進する触媒を備える構成であれば適用することが可能である。
また、上記実施形態においては、原料ガスX及びメタン含有ガスYの流動方向と、冷媒Zの流動方向とが反対方向とされた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、原料ガスX及びメタン含有ガスYの流動方向と、冷媒Zの流動方向とが同一方向とされた構成を採用することも可能である。このような構成を採用することによって、最も発熱量が大きな触媒1eの上流端位置に低温の冷媒Zを供給することができ、メタン含有ガスY及び触媒1eをより低温まで冷却することが可能となる。
また、上記実施形態においては、ガス流路Rbが触媒1eの上流端位置から下流端位置まで連続的に断面形状が拡径されている構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ガス流路Rbが触媒1eの上流端位置から下流端位置まで段階的に断面形状が拡径される構成を採用することも可能である。例えば、図4に示すように、ガス流路Rbが触媒1eの上流端位置から下流端位置までに二段階で拡径される構成を採用する構成を採用することも可能である。また、図5に示すように、ガス流路Rbが触媒1eの上流端位置から下流端位置までに三段階に分けて徐々に拡径される構成を採用することも可能である。このように、ガス流路Rbを段階的に拡径することによって、同一径とされた各領域における原料ガスXの流速を安定化することができる。
また、上記実施形態においては、原料ガスXをメタネーション反応によってメタン含有ガスYとする反応器1に本発明を適用した例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、オレフィン合成反応等の発熱反応を行う反応器に適用することも可能である。
1……反応器(反応装置)
1a……容器
1a1……容器本体部
1a2……原料ガス供給ポート
1a3……メタン含有ガス排出ポート
1a4……冷媒供給ポート
1a5……冷媒排出ポート
1b……上部管板
1b1……開口部
1c……下部管板
1c1……開口部
1d……ガス配管
1d1……小径直管部
1d2……大径直管部
1d3……拡径部
1e……触媒
2……冷媒供給装置
10……触媒反応システム
R1……原料ガスバッファ領域
R2……メタン含有ガスバッファ領域
Ra……冷媒流路
Rb……ガス流路
X……原料ガス
Y……メタン含有ガス(目的ガス)
Z……冷媒

Claims (7)

  1. 原料ガスから前記原料ガスよりも流量が少ない目的ガスへ変化する反応を促進する触媒と、前記触媒が配置されると共に前記原料ガス及び前記目的ガスを案内するガス流路とを備える反応装置であって、
    前記ガス流路は、前記触媒の下流端位置の流路面積が前記触媒の上流端位置の流路面積よりも広く設定されていることを特徴とする反応装置。
  2. 前記触媒は、前記下流端位置と前記上流端位置との間の領域にて、前記ガス流路に充填されていることを特徴とする請求項1記載の反応装置。
  3. 前記ガス流路は、前記上流端位置から前記下流端位置まで連続的に断面形状が拡径されていることを特徴とする請求項1または2記載の反応装置。
  4. 前記ガス流路が内部に配置されると共に内部に冷媒が流通される冷媒流路を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の反応装置。
  5. 前記原料ガス及び前記目的ガスの流動方向と、前記冷媒の流動方向とが反対方向であることを特徴とする請求項4記載の反応装置。
  6. 前記原料ガス及び前記目的ガスの流動方向と、前記冷媒の流動方向とが同一方向であることを特徴とする請求項4記載の反応装置。
  7. 前記触媒は、前記原料ガスがメタン含有ガスに変化するメタネーション反応を促進することを特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載の反応装置。
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