JP2019097102A - 読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバー部の姿勢が開いた姿勢の状態で、カバー部が筐体に近接する際、介在部材に加わる衝撃を緩和することが可能な読取装置、及び画像形成装置を提供する。【解決手段】読取装置100は、読取部143と、筐体160と、カバー部110と、介在部材180と、弾性部171とを備える。読取部143は、シートに形成された画像を読み取る。筐体160には、シートを載置可能である。カバー部110は、筐体160の上側に配置される。介在部材180は、筐体160とカバー部110との間に介在する。弾性部171は、筐体160、及び/又は、カバー部110に取り付けられ、弾性変形可能である。カバー部110の姿勢は、閉じた姿勢αと、開いた姿勢βとに変更可能である。カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171が、カバー部110と筐体160との間に位置する。【選択図】図2
Description
本発明は、読取装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置は、アウターメンバーと、インナーメンバーとを備える。インナーメンバーは、アウターメンバー内にベアリング部材を介して嵌入される。インナーメンバーは、アウターメンバーに対し、スライド自在である。インナーメンバーには、シート原稿送り装置(カバー部)が揺動自在に取り付けられる。アウターメンバーは、複写装置本体(筐体)に固定される。
例えば、分厚い本を複写する場合、シート原稿送り装置が開けられ、複写装置本体上に本が載置される。そして、シート原稿送り装置が上方に移動される。そして、シート原稿送り装置と複写装置本体との間に本を挟むようにして、シート原稿送り装置が閉じられる。
本の複写が終了すると、シート原稿送り装置が開けられ、複写装置本体上から本が取り除かれる。このとき、シート原稿送り装置の姿勢が開いた姿勢の状態で、シート原稿送り装置が自重で下降し、複写装置本体に当接するおそれがある。そして、シート原稿送り装置が複写装置本体に当接すると、シート原稿送り装置と複写装置本体との間に衝撃が発生する。その結果、アウターメンバー及びインナーメンバー(介在部材)に衝撃が加わるおそれがあった。
本発明は、カバー部の姿勢が開いた姿勢の状態で、カバー部が筐体に近接する際、介在部材に加わる衝撃を緩和することが可能な読取装置、及び画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の一局面によれば、読取装置は、読取部と、筐体と、カバー部と、介在部材と、弾性部とを備える。読取部は、シートに形成された画像を読み取る。筐体には、シートを載置可能である。カバー部は、前記筐体の上側に配置される。介在部材は、前記筐体と前記カバー部との間に介在する。弾性部は、前記筐体、及び/又は、前記カバー部に取り付けられ、弾性変形可能である。前記介在部材は、前記筐体に対して前記カバー部を、回転可能に支持すると共に、前記カバー部が前記筐体に対し近接及び離間する方向に沿って、前記カバー部を移動可能に支持する。前記カバー部の姿勢は、閉じた姿勢と、開いた姿勢とに変更可能である。前記閉じた姿勢は、前記カバー部が前記筐体上に載置された姿勢を示す。前記開いた姿勢は、前記閉じた姿勢よりも上向きに、前記介在部材から前記カバー部が突出した姿勢を示す。前記カバー部の姿勢が前記開いた姿勢になると、前記弾性部が、前記カバー部と前記筐体との間に位置する。
本発明の他の一局面によれば、画像形成装置は、上記読取装置と、画像形成部とを備える。画像形成部は、シートに画像を形成する。
本発明によれば、カバー部の姿勢が開いた姿勢の状態で、カバー部が筐体に近接する際、介在部材に加わる衝撃を緩和することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態を示す読取装置100について説明する。図1は、読取装置100の模式的断面図である。図2は、読取装置100の斜視図である。
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態を示す読取装置100について説明する。図1は、読取装置100の模式的断面図である。図2は、読取装置100の斜視図である。
図1、及び図2に示すように、読取装置100は、カバー部110と、トレイ120と、搬送部130とを有する。
カバー部110は、中空の形状を有する。カバー部110は、回転可能に支持される。具体的には、カバー部110は、回転軸L1の軸回りに回転可能に支持される。回転軸L1は、カバー部110の回転軸を示す。カバー部110は、回転縁部111と、支点縁部112とを有する。回転縁部111は、カバー部110が閉じた状態で、カバー部110のうち、第1方向D1の他側に位置する縁部を示す。支点縁部112は、カバー部110が閉じた状態で、カバー部110のうち、第1方向D1の一側に位置する縁部を示す。支点縁部112は、回転軸L1に沿って形成される。第1実施形態では、支点縁部112を中心にして回転縁部111が回転する。回転縁部111と、支点縁部112とは、第2方向D2に沿って延びる。第2方向D2は、カバー部110の回転軸L1に対し平行な方向を示す。第1方向D1は、第2方向D2に対し垂直な方向を示す。また、第1実施形態では、第1方向D1、及び第2方向D2の各々は、水平方向に対し平行な方向を示す。
トレイ120は、カバー部110の外部に配置される。トレイ120は、カバー部110に連結される。トレイ120には、シートが載置される。シートは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、光沢紙、又はOHP(Overhead Projector)用紙である。
搬送部130は、シートを搬送する。具体的には、搬送部130は、トレイ120からシートを搬送する。搬送部130は、例えば、ADF(auto document feeder)として機能する。搬送部130は、カバー部110に収容される。搬送部130は、ローラー131と、第1駆動部132とを有する。
ローラー131は、例えば、ピックアップローラーと、分離ローラーと、搬送ローラーと、排出ローラーとを含む。ピックアップローラーは、トレイ120に載置されるシートをカバー部110の内部へ送り込む。分離ローラーは、シートを1枚ずつ分離して送り出す。搬送ローラーは、カバー部110の内部でシートを搬送する。排出ローラーは、搬送ローラーにより搬送されたシートを、カバー部110の外部へ排出する。
第1駆動部132は、ローラー131を回転させる駆動源である。第1駆動部132は、ローラー131を回転させて、ローラー131によりシートを搬送する。具体的には、一対のローラー131が、シートを挟持しつつ回転することで、シートを搬送する。第1駆動部132は、例えば、モーターである。
読取装置100は、画像読取部140をさらに備える。
画像読取部140は、読取部143と、第2駆動部144とを有する。
読取部143は、シートに形成された画像を読み取る。画像を読み取るとは、画像を走査して、画像を示す画像データを取得することを示す。読取部143は、例えば、CIS(Contact Image Sensor)である。読取部143は、例えば、LED(Light Emitting Diode)のような発光部と、イメージセンサーのような撮像部とを含む。読取部143は、発光部、及び撮像部を用いて、シートに形成された画像を走査する。読取部143は、第2方向D2に沿って移動可能に支持される。
第2駆動部144は、読取部143を移動させる駆動源である。第2駆動部144は、例えば、モーターである。
読取装置100は、入力部151(図2参照)と、記憶部152と、制御部153とをさらに備える。
入力部151は、読取装置100に対する指示を受け付ける。入力部151を介して、例えば、シートに形成された画像を読み取る旨の指示が入力される。入力部151は、例えば、タッチパネル、及び/又は、操作キー群を含む。
記憶部152は、記憶装置を含む。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。主記憶装置及び/又は補助記憶装置は、制御部153によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
制御部153は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部153は、読取装置100の各要素を制御する。具体的には、制御部153のプロセッサーは、記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、搬送部130と、読取部143とを制御する。第1実施形態では、詳細には、制御部153は、第1駆動部132と、読取部143と、第2駆動部144とを制御する。
第1駆動部132がローラー131を回転させてシートを搬送するように、制御部153が第1駆動部132を制御する。また、読取部143がシートに形成された画像を読み取るように、制御部153が読取部143を制御する。また、第2駆動部144が読取部143を移動させるように、制御部153が第2駆動部144を制御する。
読取装置100は、筐体160をさらに備える。筐体160は、中空の形状を有する。筐体160は、画像読取部140と、記憶部152と、制御部153とを収容する。
筐体160には、シートを載置可能である。筐体160にシートが載置された状態で、シートに形成された画像を読取部143が読み取る。図2に示すように、筐体160は、天井部161と、第1開口部162と、第2開口部163と、対向部164と、載置部165とを含む。
天井部161は、板状の部材である。天井部161は、筐体160の上部に配置される。
第1開口部162と、第2開口部163とは、筐体160の上部に配置される。第1開口部162と、第2開口部163とは、天井部161に形成される。第1開口部162と、第2開口部163とは、筐体160の外部と筐体160の内部とを連通する。第1開口部162と、第2開口部163とは、第2方向D2に沿って、互いに間隔を空けて配置される。
対向部164は、第1開口部162に設けられる。対向部164は、第1開口部162を閉塞する。対向部164の上面は、筐体160の上部から筐体160の外部に露出している。対向部164は、搬送部130により搬送されるシートに対向可能な場所に配置される。対向部164は、搬送部130により搬送されるシートの搬送経路上に配置される。対向部164は、例えば、コンタクトガラスである。
載置部165は、第2開口部163に設けられる。載置部165は、第2開口部163を閉塞する。載置部165の上面は、筐体160の上部から筐体160の外部に露出している。載置部165は、対向部164に対し、第2方向D2の他側に配置される。載置部165には、シートを載置可能である。載置部165は、例えば、コンタクトガラスである。
対向部164と載置部165と天井部161とにより、筐体160の上部が閉塞される。
筐体160は、第1縁部160aと、第2縁部160bとを含む。第1縁部160aは、筐体160のうち、第1方向D1の一側の縁部を示す。第2縁部160bは、筐体160のうち、第1方向D1の他側の縁部を示す。
筐体160は、一対の筐体孔166をさらに含む。一対の筐体孔166の各々は、筐体160の上部に形成される。一対の筐体孔166の各々は、天井部161に形成される。一対の筐体孔166の各々は、筐体160の外部と筐体160の内部とを連通する。一対の筐体孔166の各々は、鉛直方向Vに沿って延びる形状を有する。一対の筐体孔166の各々は、第1縁部160aに配置される。一対の筐体孔166は、第2方向D2に沿って互いに間隔を空けて配置される。
一対の筐体孔166の各々は、カバー部110に対向する。詳細には、一対の筐体孔166の各々は、カバー部110の支点縁部112に対向する。
筐体160のうち、第1方向D1の他側には、入力部151が配置される。従って、ユーザーは、筐体160に対して第1方向D1の他側から、入力部151を操作する。
カバー部110は、筐体160の上側に配置される。カバー部110は、筐体160上に載置可能である。カバー部110が筐体160上に載置された状態で、カバー部110が対向部164と載置部165とに対向する。
図1、及び図2を参照して、読取部143がシートに形成された画像を読み取る構成について説明する。
図1、及び図2に示すように、読取部143は、対向部164と載置部165との各々よりも下方に配置される。従って、読取部143は、対向部164と載置部165との各々よりも下方で、第2方向D2に沿って移動可能に支持される。
読取部143は、搬送部130により搬送されるシートに形成された画像を読み取る。なお、カバー部110が閉じた状態で、読取部143は、搬送部130により搬送されるシートに形成された画像を読み取る。また、読取部143が対向部164の下方に位置する状態で、搬送部130がシートを搬送することで、読取部143がシートに形成された画像を読み取る。この場合、シートが対向部164を通過する際に、読取部143がシートに形成された画像を読み取る。
読取部143は、載置部165に載置されているシートに形成された画像を読み取る。なお、カバー部110が閉じられ、カバー部110と筐体160との間にシートが配置された状態で、読取部143は、シートに形成された画像を読み取る。また、シートが載置部165に載置された状態で、読取部143が載置部165に沿って移動することで、読取部143がシートに形成された画像を読み取る。この場合、読取部143が載置部165に沿って移動しつつ、シートに形成された画像を読み取る。
読取装置100は、一対の弾性部材170をさらに備える。
次に、図2、及び図3(a)を参照して、弾性部材170について説明する。図3(b)は、弾性部材170の斜視図である。
一対の弾性部材170は、互いに同じ構造を有する。以下では、一対の弾性部材170のうちの1つの構成について説明する。
図2、及び図3(a)に示すように、弾性部材170は、弾性部171と、一対の軸部172とを有する。
弾性部171は、略円柱状の形状を有する。弾性部171は、弾性変形可能である。従って、弾性部171は、弾性変形する。弾性部171は、例えば、樹脂で形成される。弾性部171は、回転可能に支持される。具体的には、弾性部171は、回転軸L2の軸回りに回転可能に支持される。回転軸L2は、弾性部171の回転軸を示す。回転軸L2は、第2方向D2に沿って延びる。弾性部171の回転軸L2は、カバー部110の回転軸L1に平行である。また、弾性部171は、回転軸L2の軸回りに沿って形成される外周面171aを有する。
一対の軸部172の各々は、弾性部171の回転軸L2に沿って延びる形状を有する。一対の軸部172の各々は、弾性変形する性質を有していなくてもよい。また、一対の軸部172の各々は、弾性変形する性質を有していてもよい。一対の軸部172の各々は、弾性部171に固定される。一対の軸部172のうちの1つは、弾性部171に対し、第2方向D2の一側に配置される。一対の軸部172のうちの他の1つは、弾性部171に対し、第2方向D2の他側に配置される。一対の軸部172の各々は、例えば、弾性部171と一体形成される。この場合、一対の軸部172の各々は、弾性部171と同様に樹脂で形成される。また、一対の軸部172の各々を、弾性部171とは別部材で構成して、弾性部171とは異なる材料で形成してもよい。この場合、一対の軸部172の各々を、例えば、金属製の材料で形成してもよい。
また、弾性部171を円筒状の形状に形成する。そして、軸部172を、回転軸L2に沿って延びる単一の部材で構成する。そして、単一の軸部172が、円筒状の弾性部171を貫通するように構成してもよい。この場合、単一の軸部172を、例えば、金属製の材料で形成してもよい。
弾性部171は、カバー部110に取り付けられる。弾性部171は、回転可能に支持される。第1実施形態では、弾性部171は、カバー部110により回転可能に支持される。従って、弾性部171は、カバー部110に対し回転する。
弾性部171は、カバー部110の下面113から下方へ突出している。具体的には、弾性部171の一部は、カバー部110の下面113から下方へ突出している。弾性部171は、カバー部110の支点縁部112に配置される。
カバー部110に対する、弾性部171の取り付け構造の一例について説明する。
カバー部110の下面113には、弾性部171が配置される穴114が形成される。また、カバー部110には、一対の軸孔115が形成される。一対の軸孔115のうちの1つは、穴114から第2方向D2の一側に向かって延びる。一対の軸孔115のうちの他の1つは、穴114から第2方向D2の他側に向かって延びる。そして、弾性部171が穴114に配置されると共に、一対の軸部172が、それぞれ、一対の軸孔115に挿入される。従って、一対の軸部172が、それぞれ、一対の軸孔115により係止される。その結果、弾性部171が、カバー部110に取り付けられ、カバー部110により回転可能に支持される。なお、弾性部171が穴114に配置されるとは、第1実施形態では、弾性部171の一部が穴114に挿入されることを示す。
読取装置100は、一対の介在部材180をさらに備える。
次に、図2、及び図3(b)を参照して、介在部材180について説明する。図3(b)は、介在部材180の斜視図である。
図2に示すように、一対の介在部材180は、第2方向D2に沿って、互いに間隔を空けて配置される。一対の介在部材180の間には、一対の弾性部171が配置される。一対の弾性部171は、第2方向D2に沿って、互いに間隔を空けて配置される。
一対の介在部材180は、互いに同じ構造を有する。以下では、一対の介在部材180のうちの1つの構成について説明する。
図2、及び図3(b)に示すように、介在部材180は、カバー部110と筐体160との間に介在する。介在部材180は、カバー部110を回転可能に支持すると共に、カバー部110を鉛直方向Vに沿って移動可能に支持する。詳細には、介在部材180は、筐体160に対し、カバー部110を回転可能に支持すると共に、筐体160に対し、カバー部110を鉛直方向Vに沿って移動可能に支持する。介在部材180は、カバー部110の回転の支点として機能する。
カバー部110が、鉛直方向Vに沿って移動すると、カバー部110が筐体160に対し、近接又は離間する。従って、鉛直方向Vは、カバー部110が筐体160に対し、近接及び離間する方向を示す。その結果、カバー部110が筐体160に対し、近接及び離間する方向に沿って、介在部材180がカバー部110を支持する。なお、鉛直方向Vのうちの下方向V1は、カバー部110が筐体160に近接する方向を示す。従って、カバー部110が下方向V1に移動すると、カバー部110が筐体160に近接する。これに対し、鉛直方向Vのうちの上方向V2は、カバー部110が筐体160から離間する方向を示す。従って、カバー部110が上方向V2に移動すると、カバー部110が筐体160から離間する。
介在部材180には、カバー部110が取り付けられる。また、介在部材180は、筐体孔166に設置される。
介在部材180は、第1部材181と、第2部材182とを含む。詳細には、一対の介在部材180の各々は、第1部材181と、第2部材182とを含む。
第1部材181は、筐体孔166に挿入される。具体的には、第1部材181の下部は、筐体孔166に挿入される。第1部材181の上部は、筐体160の上側に突出している。第1部材181は、筐体孔166に沿って摺動する。従って、第1部材181は、鉛直方向Vに沿って移動可能に支持される。具体的には、第1部材181は、筐体160により、鉛直方向Vに沿って移動可能に支持される。
第2部材182は、第1部材181に回転可能に取り付けられる。第2部材182が第1部材181に回転可能に取り付けられる場所に、カバー部110の回転軸L1が位置する。第2部材182は、第1部材181の上部に回転可能に取り付けられる。従って、第2部材182は、筐体160の上部に配置される。また、第2部材182には、カバー部110が固定される。第2部材182は、カバー部110の支点縁部112に固定される。従って、第2部材182とカバー部110とが、第1部材181に対し、一体で回転する。また、第2部材182とカバー部110とは、筐体160に対し、一体で回転する。このとき、カバー部110は、第2部材182を中心に回転する。第2部材182が位置する場所には、カバー部110の回転軸L1が位置する。詳細には、第2部材182が第1部材181に取り付けられる場所には、カバー部110の回転軸L1が位置する。
カバー部110が回転すると、筐体160に対し、カバー部110の回転縁部111が近接又は離間する。カバー部110が回転する際、筐体160に対し、カバー部110の回転縁部111が近接する方向を、閉じる方向P1と記載する。また、カバー部110が回転する際、筐体160に対し、カバー部110の回転縁部111が離間する方向を、開く方向P2と記載する。
カバー部110が回転すると、筐体160に対し、カバー部110を開閉することができる。カバー部110が閉じる方向P1に回転すると、カバー部110の回転縁部111が鉛直方向Vのうちの下方向V1へ回転する。これに対し、カバー部110が開く方向P2に回転すると、カバー部110の回転縁部111が鉛直方向Vのうちの上方向V2へ回転する。カバー部110が開くことで、カバー部110と筐体160との間にシートを配置することが可能になる。そして、カバー部110が閉じる方向P1に回転され、カバー部110が閉じられる。そして、シートが走査される。
次に、図4を参照して、介在部材180の使用形態を説明する。図4は、介在部材180の使用形態を示す模式的断面図である。
図4に示すように、第1部材181が鉛直方向Vに沿って移動すると、カバー部110が第1部材181と共に移動する。このとき、第1部材181が、筐体孔166に沿って摺動する。従って、筐体160に対し、カバー部110は、鉛直方向Vに沿って移動可能に支持される。例えば、筐体160に対し、カバー部110が上方向V2に移動し、カバー部110と筐体160との間隔が広がると、筐体160とカバー部110との間に、分厚い本Bを配置することができる。その結果、筐体160に収容される読取部143により分厚い本Bを走査することが可能になる。
次に、図5(a)、及び図5(c)を参照して、カバー部110の姿勢を説明する。図5(a)は、第1実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図5(c)は、第1実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
図5(a)、及び図5(c)に示すように、カバー部110の姿勢は、閉じた姿勢αと、開いた姿勢βとに変更可能である。従って、カバー部110の姿勢は、閉じた姿勢αと、開いた姿勢βとのうちのいずれかに切り替えることができる。第1実施形態では、筐体160に対するカバー部110の回転角度が、介在部材180により変更されると、カバー部110の姿勢が、閉じた姿勢αと、開いた姿勢βとのうちのいずれかに切り替えられる。なお、カバー部110の回転角度は、詳細には、カバー部110の回転軸L1(図2参照)の軸回りの回転角度を示す。
図5(c)に示すように、閉じた姿勢αは、カバー部110が筐体160上に載置された姿勢を示す。カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αのとき、カバー部110が介在部材180から第1方向D1の他側に向かって突出する。また、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αのとき、カバー部110が介在部材180から略水平方向に沿って突出する。また、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αのとき、カバー部110の支点縁部112と回転縁部111とが互いに略同じ高さに位置する。
図5(a)に示すように、開いた姿勢βは、閉じた姿勢αよりも上向きに、介在部材180からカバー部110が突出した姿勢を示す。従って、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βのとき、カバー部110の支点縁部112よりも回転縁部111の方が上方向V2に位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βのとき、カバー部110は、水平方向に対し所定の角度θで傾斜する。所定の角度θは、例えば、カバー部110が邪魔にならず、筐体160(載置部165)にシートを載置する作業、及び、筐体160からシートを取り出す作業を、ユーザーが円滑に行うことができる角度を示す。
図5(a)、及び図5(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αの状態から、カバー部110が開く方向P2に回転すると、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになる。これに対し、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態から、カバー部110が閉じる方向P1に回転すると、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになる。
読取装置100は、保持機構190をさらに備える。
次に、図5(a)、図5(c)、及び図6を参照して、保持機構190について説明する。図6は、保持機構190を示す斜視図である。
図5(a)、図5(c)、及び図6に示すように、保持機構190は、カバー部110の姿勢を閉じた姿勢αに保持する第1機能と、カバー部110の姿勢を開いた姿勢βに保持する第2機能とを有する。第1実施形態では、保持機構190は、介在部材180に設けられる。詳細には、第1実施形態では、一対の保持機構190が設けられる。そして、一対の保持機構190は、それぞれ、一対の介在部材180に設けられる。一対の保持機構190は、互いに同じ構造を有する。以下では、一対の保持機構190のうちの1つの構成について説明する。
保持機構190は、カム191と、付勢部材192と、中間部材193とを含む。カム191は、第2部材182に形成される。カム191は、第2部材182の外周面182aから突出する形状を有する。付勢部材192は、第1部材181に固定される。中間部材193は、板状の形状を有する。中間部材193は、第2部材182に接触する。付勢部材192は、第2部材182を介してカバー部110を付勢する。詳細には、付勢部材192には、中間部材193が固定される。そして、付勢部材192は、中間部材193、及び第2部材182を介してカバー部110を付勢する。付勢部材192は、例えば、バネである。
付勢部材192がカバー部110を付勢する方向は、カバー部110の姿勢に応じて、カム191により切り替えられる。第1実施形態では、図5(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、付勢部材192は、カバー部110を閉じる方向P1に付勢する。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αに保持される。これに対し、図5(a)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、付勢部材192は、カバー部110を開く方向P2に付勢する。そして、開く方向P2に作用する付勢部材192の付勢力が、閉じる方向P1に作用するカバー部110の自重とつり合うことで、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βに保持される。
なお、保持機構190は、第1機能と、第2機能とを有していればよく、第1実施形態の保持機構190に限定されない。
次に、図5(a)、及び図5(c)を参照して、弾性部171を配置するための構造について説明する。
図5(a)、及び図5(c)に示すように、カバー部110は、第1接触面(接触面)113aと、取付面110aとを有する。カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、第1接触面113aが筐体160に接触する。なお、第1接触面113aは、カバー部110の下面113の一部である。
取付面110aには、弾性部171が配置される。取付面110aは、カバー部110の支点縁部112に配置される。取付面110aは、筐体160に対向する。カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、取付面110aは、筐体160に対向しつつ、カバー部110の下端部110dに位置する。
カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αの状態で、取付面110aは、筐体160から離間した形状を有する。例えば、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αの状態で、取付面110aは、筐体160から離間する方向に傾斜していてもよく、又は、上方向V2に凹んだ形状を有していてもよい。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、取付面110aと筐体160との間には第1隙間Z1が形成される。
弾性部171は、取付面110aに回転可能に取り付けられる。
次に、図5(a)から図5(c)、図7(a)、及び図7(b)を参照して、カバー部110の動作について説明する。図5(b)は、第1実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図7(a)は、第1実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)の一部拡大図である。
図5(a)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171がカバー部110と筐体160との間に位置する。具体的には、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171の下端部171bは、カバー部110よりも下方に位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171の下端部171bは、第1接触面113aよりも下方に位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171が筐体160に対向する。
図5(b)、図7(a)、及び図7(b)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、カバー部110が下方向V1に移動し、カバー部110が筐体160に近接すると、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれる。弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれると、弾性部171が弾性変形して、カバー部110から筐体160に伝わる衝撃を緩和することができる。その結果、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。
また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、カバー部110が筐体160に近接すると、カバー部110が筐体160に当接するよりも先に、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれる。従って、カバー部110が筐体160に当接することを防ぐことができる。さらに、弾性部171が弾性変形して、カバー部110と筐体160との間で発生する衝撃を緩和することができる。その結果、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。また、カバー部110が筐体160に当接しても、カバー部110が筐体160に当接するよりも先に弾性部171が弾性変形して、カバー部110と筐体160との間で発生する衝撃を緩和することができる。その結果、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。
弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれると、弾性部171の外周面171aが筐体160に接触する。そして、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれた状態から、カバー部110が閉じる方向P1に回転すると、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βから閉じた姿勢αになる。このとき、弾性部171が回転する。従って、弾性部171の回転により、カバー部110の回転が促進される。その結果、カバー部110の姿勢を、開いた姿勢βから閉じた姿勢αに円滑に変更することが可能になる。
図5(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171が弾性力を用いて、筐体160からカバー部110を離間させることができない場所に、弾性部171が位置する。具体的には、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171の下端部171bは、第1接触面113aよりも上方に位置し、又は、第1接触面113aと略同じ高さを有する場所に位置する。また、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171が筐体160と非接触、又は、弾性変形することなく接触する場所に位置する。従って、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171が弾性変形せず、弾性部171の弾性力を筐体160に作用させることができない。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになる状態を保持することが可能になる。なお、第1実施形態では、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171は、弾性変形することなく第1隙間Z1に収容される。
[第2実施形態]
次に、図8(a)から図8(c)を参照して、本発明の第2実施形態を示す読取装置100について説明する。図8(a)は、第2実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図8(b)は、第2実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図8(c)は、第2実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
次に、図8(a)から図8(c)を参照して、本発明の第2実施形態を示す読取装置100について説明する。図8(a)は、第2実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図8(b)は、第2実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図8(c)は、第2実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
図8(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、第1縁部160aよりも第1方向D1の一側に弾性部171が配置される点で、第2実施形態が第1実施形態と異なる。
弾性部171は、カバー部110に回転可能に取り付けられる。弾性部171は、支点縁部112に配置される。弾性部171は、カバー部110の回転軸L1よりも、第1方向D1の一側に位置する。
図8(a)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171の下端部171bは、第1接触面113aよりも下方に位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171がカバー部110の下端部110dに位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171が筐体160に対向する。
図8(b)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、カバー部110が筐体160に近接すると(下方向V1に移動すると)、カバー部110が筐体160に当接するよりも先に、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれる。その結果、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。
弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれた状態から、カバー部110が閉じる方向P1に回転すると、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βから閉じた姿勢αになる。このとき、弾性部171が回転して、カバー部110の回転を促進する。
図8(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、カバー部110と筐体160との間に位置する領域から離間した場所に、弾性部171が位置する。具体的には、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、第1縁部160aよりも第1方向D1の一側に弾性部171が位置する。従って、弾性部171がカバー部110と筐体160と挟まれて弾性変形することが回避される。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになる状態を保持することが可能になる。
[第3実施形態]
次に、図9(a)から図9(c)を参照して、本発明の第3実施形態を示す読取装置100について説明する。図9(a)は、第3実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図9(b)は、第3実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図9(c)は、第3実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
次に、図9(a)から図9(c)を参照して、本発明の第3実施形態を示す読取装置100について説明する。図9(a)は、第3実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図9(b)は、第3実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図9(c)は、第3実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
図9(a)、及び図9(c)に示すように、弾性部171を収容するための第2隙間Z2が筐体160側に形成される点で、第3実施形態が第1実施形態と異なる。
弾性部171は、カバー部110に回転可能に取り付けられる。弾性部171は、支点縁部112に配置される。弾性部171は、カバー部110の回転軸L1よりも、第1方向D1の一側に位置する。
筐体160は、収容面160cを有する。収容面160cは、筐体160の第1縁部160aに配置される。収容面160cは、カバー部110に対向する。カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、収容面160cは、弾性部171に対向せず、弾性部171よりも第1方向D1の一側に位置する。
カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αの状態で、収容面160cは、カバー部110から離間した形状を有する。例えば、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αの状態で、収容面160cは、カバー部110から離間する方向に傾斜していてもよく、又は、下方向V1に凹んだ形状を有していてもよい。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、収容面160cとカバー部110との間には第2隙間Z2が形成される。
図9(a)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171の下端部171bは、カバー部110よりも下方に位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171がカバー部110の下端部110dに位置する。また、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、弾性部171が筐体160に対向する。
図9(b)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、カバー部110が筐体160に近接すると(下方向V1に移動すると)、カバー部110が筐体160に当接するよりも先に、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれる。その結果、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。
弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれた状態から、カバー部110が閉じる方向P1に回転すると、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βから閉じた姿勢αになる。このとき、弾性部171が回転して、カバー部110の回転を促進する。
図9(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171は第2隙間Z2に収容される。具体的には、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171は、弾性変形することなく、第2隙間Z2に収容される。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになる状態を保持することが可能になる。
[第4実施形態]
次に、図10(a)から図10(c)を参照して、本発明の第4実施形態を示す読取装置100について説明する。図10(a)は、第4実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図10(b)は、第4実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図10(c)は、第4実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
次に、図10(a)から図10(c)を参照して、本発明の第4実施形態を示す読取装置100について説明する。図10(a)は、第4実施形態のカバー部110の開いた姿勢βを示す模式的断面図である。図10(b)は、第4実施形態のカバー部110と筐体160とで弾性部171を挟んだ状態を示す模式的断面図である。図10(c)は、第4実施形態のカバー部110の閉じた姿勢αを示す模式的断面図である。
図10(a)、及び図10(c)に示すように、弾性部171が筐体160に設けられる点で、第4実施形態が第1実施形態と異なる。
弾性部171は、筐体160に回転可能に取り付けられる。弾性部171は、第1縁部160aに配置される。弾性部171は、カバー部110に対向する。
筐体160は、第2接触面160dを有する。カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、第2接触面160dがカバー部110に接触する。第2接触面160dは、弾性部171の上端部171cよりも下方に位置する。
カバー部110は、収容面110bと、当接面110cとを有する。収容面110bは、カバー部110の下面113に形成される。収容面110bは、上方向V2に凹んだ形状を有する。収容面110bは、回転軸L1よりも、第1方向D1の一側に位置する。当接面110cは、カバー部110の下面113に形成される。当接面110cは、収容面110bよりも、第1方向D1の一側に位置する。
図10(a)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βになると、当接面110cは、弾性部171に対向しつつ、カバー部110の下端部110dに位置する。
図10(b)に示すように、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、カバー部110が筐体160に近接すると(下方向V1に移動すると)、カバー部110が筐体160に当接するよりも先に、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれる。この場合、カバー部110が筐体160に当接するよりも先に、弾性部171が、カバー部110の当接面110cと、筐体160とで挟まれる。その結果、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。
弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれた状態から、カバー部110が閉じる方向P1に回転すると、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βから閉じた姿勢αになる。このとき、弾性部171が回転して、カバー部110の回転を促進する。
図10(c)に示すように、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、収容面110bとカバー部110との間の空所Z3に、弾性部171が収容される。具体的には、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、収容面110bとカバー部110との間の空所Z3に、弾性部171が弾性変形することなく収容される。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになる状態を保持することが可能になる。
[第5実施形態]
図11を参照して、本発明の第5実施形態を示す画像形成装置200について説明する。図11は、画像形成装置200の模式的断面図である。第5実施形態の画像形成装置200は、第1実施形態の読取装置100から第4実施形態の読取装置100の各々に対し、画像形成機能を追加している。
図11を参照して、本発明の第5実施形態を示す画像形成装置200について説明する。図11は、画像形成装置200の模式的断面図である。第5実施形態の画像形成装置200は、第1実施形態の読取装置100から第4実施形態の読取装置100の各々に対し、画像形成機能を追加している。
図11に示すように、画像形成装置200は、読取装置100と、カセット201と、給送ローラー202と、搬送ローラー203と、画像形成部204と、排出ローラー205と、第3駆動部206と、筐体210とを備える。
カセット201は、シートを収容する。給送ローラー202は、カセット201内のシートを送出する。搬送ローラー203は、給送ローラー202から搬送されたシートを、画像形成部204に向けて送出する。
画像形成部204は、シートに画像を形成する。詳細には、画像形成部204は、カセット201から供給されたシートに画像を形成する。画像は、具体的には、トナー画像を示す。画像形成部204は、感光体ドラムと、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部と、クリーニング部と、除電部とを含む。感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、及び転写部によって、シートに画像が形成される。クリーニング部は、感光体ドラムの表面に残留しているトナーを除去する。除電部は、感光体ドラムの表面の残留電荷を除去する。画像形成部204は、シートに画像を形成した後、シートを定着部に向けて送出する。定着部は、画像を加熱及び加圧してシートに定着させる。
排出ローラー205は、画像形成部204を通過したシートを筐体210の外部へ排出する。
第3駆動部206は、給送ローラー202と、搬送ローラー203と、排出ローラー205とを回転させる駆動源である。第3駆動部206は、給送ローラー202と、搬送ローラー203と、排出ローラー205とを回転させてシートを搬送する。第3駆動部206は、例えば、モーターである。
筐体210は、中空の形状を有する。筐体210は、画像読取部140と、記憶部152と、制御部153と、カセット201と、給送ローラー202と、搬送ローラー203と、画像形成部204と、排出ローラー205と、第3駆動部206とを収容する。
筐体210は、第1筐体部211と、第2筐体部212とを有する。
第1筐体部211は、第1実施形態の筐体160として機能する。第1筐体部211は、画像読取部140を収容する。第1筐体部211上には、カバー部110が載置可能である。
第2筐体部212は、記憶部152と、制御部153と、カセット201と、給送ローラー202と、搬送ローラー203と、画像形成部204と、排出ローラー205と、第3駆動部206とを収容する。なお、第1実施形態では、第1筐体部211に相当する筐体160が、記憶部152と、制御部153とを収容する。これに対し、第2実施形態では、第2筐体部212が、記憶部152と、制御部153とを収容する。
第2筐体部212上には、第1筐体部211が載置される。第2筐体部212には、第1筐体部211が固定される。
制御部153は、画像形成装置200の各要素を制御する。制御部153は、搬送部130(第1駆動部132)と、読取部143と、第2駆動部144と、画像形成部204と、第3駆動部206とを制御する。
以上、図11を参照して説明したように、画像形成装置200は、第1実施形態の読取装置100から第4実施形態の読取装置100の各々として機能する。その結果、カバー部110の姿勢が開いた姿勢βの状態で、カバー部110が筐体160に近接する際、介在部材180に加わる衝撃を緩和することが可能になる。
以上、図面(図1〜図11)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、(1)〜(7))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)第5実施形態では、画像形成部204はトナー画像をシートに形成する。しかし、本発明はこれに限定されない。画像形成部204は、シートに画像を形成する機能を有していればよい。画像形成部204は、例えば、インク画像をシートに形成してもよい。つまり、画像形成部204は、インクジェット方式のプリンターであってもよい。
(2)第1実施形態から第4実施形態において、弾性部171は回転可能に支持される。しかし、本発明はこれに限定されない。第1実施形態から第3実施形態において、弾性部171はカバー部110に固定されていてもよい。また、第4実施形態において、弾性部171は筐体160に固定されていてもよい。その結果、弾性部171を設置することが容易になる。しかし、第1実施形態から第4実施形態のように、弾性部171を回転可能に支持する方が、カバー部110の姿勢を開いた姿勢βから閉じた姿勢αに変更する動作をスムーズに行うことができる点で有利である。
(3)第1実施形態から第4実施形態において、弾性部171が2つ設けられる。しかし、本発明は、これに限定されない。例えば、弾性部171が1つ設けられてもよい。また、弾性部171が3つ以上設けられていてもよい。
(4)第1実施形態から第4実施形態において、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171は弾性変形しない。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αが保持される。しかし、本発明は、これに限定されない。第1実施形態から第4実施形態において、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171がカバー部110と筐体160とで挟まれて、所定の範囲で弾性変形してもよい。所定の範囲は、弾性力だけではカバー部110が開かず、カバー部110の閉じた姿勢αが保持される程度の弾性力を、弾性部171が発生する範囲を示す。つまり、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、カバー部110が弾性力により開かない範囲で、弾性部171の弾性変形が許容される。その結果、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αになると、弾性部171が弾性変形しても、カバー部110の姿勢が閉じた姿勢αに保持される。
(5)第1実施形態から第3実施形態において、弾性部171がカバー部110に取り付けられる。また、第4実施形態において、弾性部171が筐体160に取り付けられる。しかし、本発明は、これに限定されない。弾性部171が、カバー部110と、筐体160との両方に取り付けられていてもよい。この場合、例えば、弾性部171を設置するための構成に関し、第1実施形態から第3実施形態のうちのいずれかの構成と、第4実施形態の構成とを組み合わせてもよい。従って、弾性部171は、筐体160、及び/又は、カバー部110に取り付けられればよい。
(6)第1実施形態から第5実施形態において、読取装置100のカバー部110に読取部が収容されていてもよい。以下、カバー部110に収容される読取部を収容読取部と記載する。この場合、収容読取部は、搬送部130により搬送されるシートの画像を読み取る。また、この場合、収容読取部によりシートの一面の画像を読み取り、読取部143によりシートの他の一面の画像を読み取るように構成してもよい。
(7)第1実施形態から第5実施形態において、カバー部110には搬送部130が収容される。しかし、本発明はこれに限定されない。カバー部110には搬送部130が収容されていなくてもよい。つまり、読取装置100は、搬送部130を備えていなくてもよい。この場合、カバー部110は、筐体160の載置部165に載置されたシートを抑える単なるカバーとして機能し、ADFとしては機能しない。
本発明は、読取装置、及び画像形成装置の分野に利用可能である。
100 読取装置
110 カバー部
111 回転縁部
112 支点縁部
113a 第1接触面(接触面)
143 読取部
160 筐体
171 弾性部
171b 弾性部の下端部
180 介在部材
200 画像形成装置
204 画像形成部
α 閉じた姿勢
β 開いた姿勢
110 カバー部
111 回転縁部
112 支点縁部
113a 第1接触面(接触面)
143 読取部
160 筐体
171 弾性部
171b 弾性部の下端部
180 介在部材
200 画像形成装置
204 画像形成部
α 閉じた姿勢
β 開いた姿勢
Claims (7)
- シートに形成された画像を読み取る読取部と、
シートを載置可能な筐体と、
前記筐体の上側に配置されるカバー部と、
前記筐体と前記カバー部との間に介在する介在部材と、
前記筐体、及び/又は、前記カバー部に取り付けられ、弾性変形可能な弾性部と
を備え、
前記介在部材は、前記筐体に対して前記カバー部を、回転可能に支持すると共に、前記カバー部が前記筐体に対し近接及び離間する方向に沿って、前記カバー部を移動可能に支持し、
前記カバー部の姿勢は、閉じた姿勢と、開いた姿勢とに変更可能であり、
前記閉じた姿勢は、前記カバー部が前記筐体上に載置された姿勢を示し、
前記開いた姿勢は、前記閉じた姿勢よりも上向きに、前記介在部材から前記カバー部が突出した姿勢を示し、
前記カバー部の姿勢が前記開いた姿勢になると、前記弾性部が、前記カバー部と前記筐体との間に位置する、読取装置。 - 前記カバー部の姿勢が前記開いた姿勢の状態で、前記カバー部が前記筐体に近接すると、前記弾性部が前記カバー部と前記筐体とで挟まれる、請求項1に記載の読取装置。
- 前記弾性部は、回転可能に支持され、
前記弾性部の回転軸は、前記カバー部の回転軸と平行である、請求項1又は請求項2に記載の読取装置。 - 前記弾性部は、前記カバー部に取り付けられ、
前記カバー部は、前記カバー部の姿勢が前記閉じた姿勢になると、前記筐体に接触する接触面を有し、
前記カバー部の姿勢が前記開いた姿勢になると、前記弾性部の下端部が前記接触面よりも下方に位置し、
前記カバー部の姿勢が前記閉じた姿勢になると、前記弾性部の下端部が前記接触面よりも上方、又は、前記接触面と同じ高さを有する場所に位置する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の読取装置。 - 前記弾性部は、前記カバー部に取り付けられ、
前記カバー部の姿勢が前記閉じた姿勢になると、前記カバー部と前記筐体との間に位置する領域から離間した場所に、前記弾性部が位置する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の読取装置。 - 前記カバー部は、支点縁部と、回転縁部とを有し、
前記支点縁部を中心に、前記回転縁部が回転し、
前記弾性部は、前記支点縁部に配置される、請求項4又は請求項5に記載の読取装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の読取装置と、
シートに画像を形成する画像形成部と
を備える、画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226741A JP2019097102A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 読取装置、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226741A JP2019097102A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 読取装置、及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019097102A true JP2019097102A (ja) | 2019-06-20 |
Family
ID=66973253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017226741A Pending JP2019097102A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 読取装置、及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019097102A (ja) |
-
2017
- 2017-11-27 JP JP2017226741A patent/JP2019097102A/ja active Pending
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