JP2019096399A - バッテリモジュール及び電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペルチェ素子を用いて組電池2の温度を適切に制御できるバッテリモジュール及び電動車両を提供すること。【解決手段】バッテリモジュール1は、積層された複数の単電池セル21を備える組電池2と、電流が流れると吸熱面31L,31Rで吸熱し発熱面32L,32Rで発熱する板状のペルチェ素子3L,3Rと、組電池2と吸熱面31L,31Rとを接続する熱伝導部材4L,4Rと、組電池2、ペルチェ素子3L,3R、及び熱伝導部材4L,4Rを収容する筐体7と、を備え、発熱面32L,32Rは筐体7の側板73L,73Rに接し、組電池2の外周面のうち吸熱面31L,31Rと対向する側面24L,24Rと吸熱面31L,31Rとの間及び組電池2の底面23と筐体7の底板72との間には、熱伝導部材4L,4Rよりも熱伝導率が低い断熱部材6が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリモジュールに関する。より詳しくは、積層された複数の単電池を備える組電池と、この組電池を収容する筐体と、を備えるバッテリモジュール及びこのバッテリモジュールを電源とする電動車両に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両は、バッテリモジュールから供給される電力を用いてモータを駆動することによって走行する。バッテリモジュールは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の充放電が可能な単電池を複数積層して構成される組電池と、この組電池を収容する箱状の筐体と、を備える。
ところで組電池は、充放電に伴って発熱する。このためバッテリモジュールには、組電池を充放電に適した温度に維持するための冷却構造が設けられる。しかしながら冷却水を用いて組電池の温度を調整する場合、冷却水が通流する配管や冷却水を圧送するためのポンプ等を設ける必要があり、また冷却水の漏れを防ぐためのシール構造も設ける必要がある。このため、バッテリモジュールの全体の重量や体積が増加してしまうおそれがある。
そこで例えば特許文献1には、ペルチェ素子を用いて組電池の温度を調整するバッテリモジュールが提案されている。特許文献1のバッテリモジュールでは、組電池及びペルチェ素子は、全体に断熱材が配された筐体の内部に設けられる。ペルチェ素子の発熱面は、筐体の内壁面に接し、この発熱面と反対側の吸熱面は、組電池を構成する各単電池と熱交換が可能な伝熱板に接する。
特開2008−47371号公報
しかしながら特許文献1のバッテリモジュールでは、全面に断熱材が配された筐体の内部に組電池を設けるため、筐体内部に熱がこもってしまい、効率的に組電池を冷却できない場合がある。また特許文献1のバッテリモジュールでは、組電池の側面とペルチェ素子の吸熱面とが対向しているため、組電池の熱が伝熱板を介さず吸熱面に直に伝わってしまうため、ペルチェ素子を用いて組電池の温度を適切に制御できない場合がある。
本発明は、熱電素子を用いて組電池の温度を適切に制御できるバッテリモジュール及び車両を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るバッテリモジュール(例えば、後述のバッテリモジュール1,1A,1B)は、積層された複数の単電池(例えば、後述の単電池セル21)を備える組電池(例えば、後述の組電池2)と、電流が流れると吸熱面(例えば、後述の吸熱面31L,31R)で吸熱し発熱面(例えば、後述の発熱面32L,32R)で発熱する板状の熱電素子(例えば、後述のペルチェ素子3L,3R)と、前記組電池と前記吸熱面とを接続する熱伝導材(例えば、後述の熱伝導部材4L,4R)と、前記組電池、前記熱電素子、及び前記熱伝導材を収容する筐体(例えば、後述の筐体7)と、を備え、前記発熱面は前記筐体の内周面に接し、前記組電池の外周面のうち前記吸熱面と対向する第1外周面(例えば、後述の側面24L,24R)と前記吸熱面との間及び前記組電池の外周面のうち前記第1外周面とは別の第2外周面(例えば、後述の底面23)と前記筐体の内周面との間には、前記熱伝導材よりも熱伝導率が低い断熱材(例えば、後述の断熱部材6)が設けられていることを特徴とする。
(2)この場合、前記断熱材と前記第2外周面との間には、電流が流れると発熱する板状のヒータ(例えば、後述の電気ヒータ26)が設けられていることが好ましい。
(3)この場合、前記熱電素子と第1直流電源(例えば、後述の第1バッテリ81、共通バッテリ86)とを接続する第1電力線(例えば、後述の第1電力線84)に設けられ、閉成すると前記第1直流電源と前記熱電素子とを導通し開成すると前記第1直流電源と前記熱電素子とを遮断する熱電素子リレー(例えば、後述のペルチェ素子リレー82)と、を備え、前記熱電素子リレーは、前記ヒータを流れるヒータ電流が動作電流より小さい場合には閉成し、前記ヒータ電流が前記動作電流より大きい場合には開成することが好ましい。
(4)この場合、前記ヒータは、温度が高くなるほど内部抵抗が大きくなるPTCヒータであり、前記熱電素子リレーは、それぞれ前記第1電力線に接続された固定接点(例えば、後述の固定接点821)及び可動接点(例えば、後述の可動接点822)と、前記PCTヒータと第2直流電源とを接続する第2電力線(例えば、後述の第2電力線93)に設けられ、当該第2電力線を流れる電流を用いて前記可動接点を駆動する接点駆動部(例えば、後述の電磁コイル823)と、を備えることが好ましい。
(5)この場合、前記バッテリモジュールは、前記第1電力線を含む第1直流電源回路(例えば、後述の第1直流電源回路8)に設けられた第1スイッチ(例えば、後述の第1スイッチ83)と、前記第2電力線を含む第2直流電源回路(例えば、後述の第2直流電源回路9)に設けられた第2スイッチ(例えば、後述の第2スイッチ92)と、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを駆動する電子制御ユニット(例えば、後述の温調コントローラ5)と、をさらに備えることが好ましい。
(6)この場合、前記バッテリモジュールは、前記第1電力線を含む第1直流電源回路(例えば、後述の第1直流電源回路8A)及び前記第2電力線を含む第2直流電源回路(例えば、後述の第2直流電源回路9A)に設けられ、閉成すると前記熱電素子と前記第1直流電源と前記熱電素子リレーとを含む第1閉回路及び前記ヒータと前記第2直流電源と前記熱電素子リレーとを含む第2閉回路を形成する二連スイッチ(例えば、後述の二連スイッチ85)と、前記二連スイッチを駆動する電子制御ユニット(例えば、後述の温調コントローラ5A)と、をさらに備えることが好ましい。
(7)この場合、前記第1直流電源と前記第2直流電源とは同一の共通直流電源(例えば、後述の共通バッテリ86)であり、前記熱電素子及び前記ヒータは、前記共通直流電源に対し並列に接続され、バッテリモジュールは、前記共通直流電源の一方の極と前記第1電力線及び前記第2電力線を接続する接続点(例えば、後述の接続点88)とを接続する共通電力線(例えば、後述の共通電力線89)に設けられた共通スイッチ(例えば、後述の共通スイッチ95)と、前記共通スイッチを駆動する電子制御ユニット(例えば、後述の温調コントローラ5B)と、をさらに備えることが好ましい。
(8)本発明に係る電動車両(例えば、後述の電動車両V)は、(1)から(7)の何れかに記載のバッテリモジュール(例えば、後述のバッテリモジュール1,1A,1B)と、前記筐体のうち前記発熱面が接する部分に走行風を導く冷却ダクト(例えば、後述の冷却ダクトDL,DR)と、を備えることを特徴とする。
(1)本発明に係るバッテリモジュールは組電池と、吸熱面及び発熱面を有する板状の熱電素子と、組電池と吸熱面とを接続する熱伝導材と、これらを収容する筐体を備える。また熱電素子は、その発熱面が筐体の内周面に接するように筐体に設ける。これによりバッテリモジュールによれば、組電池で充放電を行うことによって生じた熱は、熱伝導材を介して熱電素子の吸熱面に伝達し、さらに熱電素子によって筐体に放熱されるので、組電池の温度を充放電に適した温度で維持できる。また本発明のバッテリモジュールでは、組電池の外周面のうち吸熱面と対向する第1外周面と吸熱面との間及びこの第1外周面とは別の第2外周面と筐体の内周面との間には、熱伝導材よりも熱伝導率が低い断熱材を設ける。これにより、組電池で発生した熱が上記のように熱伝導材を介さずに第1外周面から直に吸熱面に伝達したり、筐体の外部の熱が組電池の第2外周面から直に伝達したりするのを抑制できる。よってバッテリモジュールによれば、組電池に対する熱の授受の経路を、熱伝導材を介した経路に絞ることができるので、熱電素子を用いて組電池の温度を適切に制御できる。
(2)本発明に係るバッテリモジュールでは、組電池の第2外周面と断熱材との間に板状のヒータを設ける。これにより、組電池を冷却する必要がある場合には、筐体の外部の熱が第2外周面から直に伝達するのを防止しつつ、組電池を加温する必要がある場合には、ヒータで発生した熱で直に組電池を加温できる。特に本発明では、ヒータと筐体との間には、断熱材が設けられている。このため、ヒータで発生した熱を、筐体を介して外部に放熱させることなく組電池に伝達できるので、組電池を効率的に加温できる。
(3)本発明に係るバッテリモジュールでは、熱電素子と第1直流電源とを接続する第1電力線に熱電素子リレーを設ける。またこの熱電素子リレーは、ヒータ電流が動作電流より小さい場合には閉成しヒータ電流が動作電流より大きい場合には開成するもの、すなわちヒータ電流に応じて開閉するノーマルクローズ型のリレーとする。これにより、ヒータ電流が小さい場合、すなわち組電池を加温する必要が無い場合には熱電素子による冷却が実行され、ヒータ電流が大きい場合、すなわち組電池を加温する必要がある場合には熱電素子による冷却が停止される。これによりバッテリモジュールによれば、簡易な電子制御ユニットでヒータ及び熱電素子による組電池の温調制御を実現できる。
(4)本発明に係るバッテリモジュールでは、ヒータとしてPTCヒータを用い、熱電素子リレーの固定接点及び可動接点を第1電力線に接続し、熱電素子リレーの接点駆動部をPTCヒータと第2直流電源とを接続する第2電力線に設ける。これにより、暖機が不要な程度に組電池の温度が高い場合には、PTCヒータの内部抵抗が大きくなり、ヒータ電流が動作電流よりも小さくなるので、熱電素子による冷却が自動的に実行される。また暖機が必要な程度に組電池の温度が低い場合には、PTCヒータの内部抵抗が小さくなり、ヒータ電流が動作電流よりも大きくなるので、熱電素子による冷却が自動的に停止される。これによりバッテリモジュールによれば、ヒータ電流も積極的に制御する必要が無くなるので、さらに簡易な電子制御ユニットでヒータ及び熱電素子による組電池の温調制御を実現できる。
(5)本発明に係るバッテリモジュールでは、第1直流電源回路に第1スイッチを設け、第2直流電源回路に第2スイッチを設け、これら2つのスイッチを電子制御ユニットで駆動する。これにより、バッテリモジュールによれば、第1及び第2スイッチを駆動する簡易な電子制御ユニットで組電池の温調制御を実現できる。
(6)本発明に係るバッテリモジュールでは、第1直流電源回路及び第2直流電源回路に二連スイッチを設け、この二連スイッチを電子制御ユニットで駆動する。これにより、バッテリモジュールによれば、二連スイッチを駆動する簡易な電子制御ユニットで組電池の温調制御を実現できる。また本発明のバッテリモジュールでは、二連スイッチを用いることにより、上記(5)の発明と比較してスイッチの数を減らすことができるので、その分、バッテリモジュール全体の構成を小さくできる。
(7)本発明に係るバッテリモジュールでは、第1直流電源と第2直流電源とを同一の共通直流電源とし、さらに熱電素子及びヒータをこの共通直流電源に対し並列に接続し、この共通直流電源の一方の極と第1電力線及び第2電力線を接続する接続点とを接続する共通電力線に共通スイッチを設け、さらにこの共通スイッチを電子制御ユニットで駆動する。これにより、バッテリモジュールによれば、共通スイッチを駆動する簡易な電子制御ユニットで組電池の温調制御を実現できる。また本発明のバッテリモジュールでは、共通直流電源と共通スイッチとを用いることにより、上記(5)の発明と比較して電源及びスイッチの数を減らすことができるので、その分、バッテリモジュール全体の構成を小さくできる。
(8)本発明に係る電動車両は、上記バッテリモジュールと、その筐体のうち発熱面が接する部分に走行風を導く冷却ダクトと、を備える。上述のようにバッテリモジュールでは、組電池で発生した熱は、熱伝導材及び熱電素子を介して筐体に放熱される。よってこの電動車両では、冷却ダクトを用いて走行風を筐体に導くことにより、簡易な構成で筐体の放熱を促し、組電池を充放電に適した温度に維持することができる。また本発明の電動車両では、走行風を用いることにより、電動車両が走行中であって組電池の発熱が顕著になるタイミングに合せて組電池の冷却を促進できる。
本発明の第1実施形態に係るバッテリモジュール及びこれを電源とする電動車両の構成を示す図である。 バッテリモジュールの制御回路の構成を示す図である。 第2実施形態に係るバッテリモジュールの制御回路の構成を示す図である。 第3実施形態に係るバッテリモジュールの制御回路の構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るバッテリモジュール1及びこのバッテリモジュール1を電源として搭載する電動車両Vの構成を示す図である。
電動車両Vは、電力を蓄える蓄電装置であるバッテリモジュール1と、このバッテリモジュール1から供給される電力を用いて駆動される走行モータ(図示せず)と、この走行モータに連結された駆動輪(図示せず)と、を備える。このバッテリモジュール1は、例えば車外、より具体的にはフロアパネルの下方側に設けられる。また電動車両Vは、バッテリモジュール1から供給される電力を用いて走行する際に発生する走行風を、バッテリモジュール1の発熱面である後述の第1側板73L及び第2側板73Rに導く第1冷却ダクトDL及び第2冷却ダクトDRを備える。
バッテリモジュール1は、複数の単電池セル21と、これら単電池セル21を積層方向に沿って積層して構成される組電池2と、板状の熱電素子としての第1ペルチェ素子3L及び第2ペルチェ素子3Rと、組電池2と各ペルチェ素子3L,3Rを接続する第1熱伝導部材4L及び第2熱伝導部材4Rと、電気ヒータ26と、組電池2の少なくとも一部を覆う板状の断熱部材6と、これら組電池2、ペルチェ素子3L,3R、熱伝導部材4L,4R、電気ヒータ26、及び断熱部材6を収容する箱状の筐体7と、を備える。なお図1には、バッテリモジュール1の一部を組電池2の積層方向に対し垂直な断面に沿って破断した図を示す。
筐体7は、組電池2よりもやや大きな略立方体状の箱体であり、板状の天板71と、この天板71に対向する板状の底板72と、これら天板71及び底板72に対し垂直に延びる板状の第1側板73L及び第2側板73Rと、を備える。これら板71,72,73L,73Rには、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。
単電池セル21は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の充放電が可能な二次電池であり、板状である。各単電池セル21は、正極端子及び負極端子が設けられた端子面を鉛直方向上方側に向けて積層した状態で、筐体7内に収容されている。組電池2は、上記のような単電池セル21を積層して構成されており、その全体形状は略立方体状である。組電池2の外周面のうち頂面22は、各単電池セル21の端子面によって構成される。組電池2の外周面のうち頂面22に対向する底面23は、各単電池セル21の底面によって構成さる。また組電池2の外周面のうち頂面22及び底面23に対し垂直な第1側面24L及び第2側面24Rは、それぞれ各単電池セル21の側面によって構成される。組電池2は、頂面22が天板71と対向し、底面23が底板72と対向し、第1側面24Lが第1側板73Lと対向し、かつ第2側面24Rが第2側板73Rと対向するように筐体7内に収容される。
第1ペルチェ素子3Lは、組電池2の第1側面24Lに沿って延びる板状である。第1ペルチェ素子3Lは、吸熱面31Lを備える金属と発熱面32Lを備える金属とを接合して構成され、これら金属の接合部に直流の電流が流れると吸熱面31Lで吸熱しかつ発熱面32Lで発熱する。この第1ペルチェ素子3Lは、発熱面32Lが筐体7の第1側板73Lに接し、かつ吸熱面31Lが組電池2の第1側面24Lに対向するように、筐体7の内部のうち、組電池2の第1側面24Lと筐体7の第1側板73Lとの間に設けられる。
第2ペルチェ素子3Rは、組電池2の第2側面24Rに沿って延びる板状である。第2ペルチェ素子3Rは、吸熱面31Rを備える金属と発熱面32Rを備える金属とを接合して構成され、これら金属の接合部に直流の電流が流れると吸熱面31Rで吸熱しかつ発熱面32Rで発熱する。この第2ペルチェ素子3Rは、発熱面32Rが筐体7の第2側板73Rに接し、かつ吸熱面31Rが組電池2の第2側面24Rに対向するように、筐体7の内部のうち、組電池2の第2側面24Rと筐体7の第2側板73Rとの間に設けられる。
第1熱伝導部材4Lは、組電池2の頂面22と第1ペルチェ素子3Lの吸熱面31Lとを接続し、組電池2で発生した熱を吸熱面31Lへ伝達する。第1熱伝導部材4Lは、積層方向に沿って延び組電池2を構成する全ての単電池セル21と接する電池接続部41Lと、第1ペルチェ素子3Lの吸熱面31Lに接して沿って延びる板状の伝熱板42Lとを備える。この第1熱伝導部材4Lには、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。
第2熱伝導部材4Rは、組電池2の頂面22と第2ペルチェ素子3Rの吸熱面31Rとを接続し、組電池2で発生した熱を吸熱面31Rへ伝達する。第2熱伝導部材4Rは、積層方向に沿って延び組電池2を構成する全ての単電池セル21と接する電池接続部41Rと、第2ペルチェ素子3Rの吸熱面31Rに接して沿って延びる板状の伝熱板42Rとを備える。この第2熱伝導部材4Rには、第1熱伝導部材4Lと同じ材料、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。
以上のように、筐体7の側板73L,73Rにペルチェ素子3L,3Rの発熱面32L,32Rが設けられ、組電池2の頂面22は、熱伝導部材4L,4Rを介してペルチェ素子3L,3Rの吸熱面31L,31Rに接続される。従ってバッテリモジュール1では、ペルチェ素子3L,3Rに電流を流し、その吸熱面31L,31Rから発熱面32L,32Rへ熱を輸送させることにより、組電池2で発生した熱を、熱伝導部材4L,4R及びペルチェ素子3L,3Rを介して、筐体7の側板73L,73Rから放熱させることができる。したがってバッテリモジュール1において、筐体7の側板73L,73Rは、組電池2の充放電によって発熱する発熱面となっている。
電気ヒータ26は、板状であり、ヒータ電流が流れると発熱する。電気ヒータ26は、その発熱面が組電池2の底面23に対向するように、筐体7の内部のうち、組電池2の底面23と底板72との間に設けられる。なおこの電気ヒータ26には、その温度が高くなるほど内部抵抗が大きくなり、ヒータ電流が流れにくくなる特性を有する所謂PTCヒータが好ましく用いられる。
断熱部材6は、シート状であり、組電池2及び電気ヒータ26の少なくとも一部を覆う。断熱部材6は、上述の熱伝導部材4L,4Rや筐体7よりも熱伝導率が低い材料、より具体的には、ウレタンやセルロース等の樹脂製の断熱材やグラスウールやロックウール等の難燃性の断熱材等、既知の材料が用いられる。
断熱部材6は、組電池2及び電気ヒータ26の少なくとも一部、より具体的には、組電池2及び電気ヒータ26のうち、組電池2の頂面22を除く部分を覆う。断熱部材6は、組電池2の底面23に設けられた電気ヒータ26とこれに対向する筐体7の底板72との間に設けられた底部61と、組電池2の第1側面24Lとこれに対向する第1ペルチェ素子3Lの吸熱面31L及び第1熱伝導部材4Lの伝熱板42Lとの間に設けられた第1側部62Lと、組電池2の第2側面24Rとこれに対向する第2ペルチェ素子3Rの吸熱面31R及び第2熱伝導部材4Rの伝熱板42Rとの間に設けられた第2側部62Rと、を備える。
次に、バッテリモジュール1の回路構成について説明する。
図2は、本実施形態にバッテリモジュール1のペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26の制御回路の構成を示す回路図である。
バッテリモジュール1は、ペルチェ素子3L,3Rと第1バッテリ81とを接続する第1直流電源回路8と、電気ヒータ26と第2バッテリ91とを接続する第2直流電源回路9と、これら電源回路8,9を制御する電子制御ユニットである温調コントローラ5と、を備える。なお、第1バッテリ81及び第2バッテリ91には、それぞれ組電池2とは別のバッテリを用いてもよいし、組電池2を流用してもよい。
第1直流電源回路8において、2つのペルチェ素子3L,3Rは、第1バッテリ81に対し並列に接続されている。従って各ペルチェ素子3L,3Rには、第1バッテリ81からの直流の電力が同時に供給される。また第1直流電源回路8において、第1バッテリ81の負極とペルチェ素子3L,3Rとを接続する第1電力線84には、ペルチェ素子リレー82と第1スイッチ83とが直列に設けられている。
ペルチェ素子リレー82の構成については、第2直流電源回路9の構成とともに後に詳細に説明する。第1スイッチ83は、温調コントローラ5から送信される指令信号に応じて開閉する電磁スイッチである。第1スイッチ83は、閉成すると第1バッテリ81とペルチェ素子3L,3Rとを接続し、第1バッテリ81とペルチェ素子3L,3Rとペルチェ素子リレー82との閉回路を形成する。第1スイッチ83は、開成すると第1バッテリ81とペルチェ素子3L,3Rとの接続を遮断する。またこの第1スイッチ83には、外部からの指令信号が無い状態では、開成するノーマルオープン式の電磁スイッチが用いられる。
第2直流電源回路9において、第2バッテリ91の負極と電気ヒータ26とを接続する第2電力線93には、ペルチェ素子リレー82と第2スイッチ92とが直列に設けられている。
第2スイッチ92は、温調コントローラ5から送信される指令信号に応じて開閉する電磁スイッチである。第2スイッチ92は、閉成すると第2バッテリ91と電気ヒータ26とを接続し、第2バッテリ91と電気ヒータ26とペルチェ素子リレー82との閉回路を形成する。第2スイッチ92は、開成すると第2バッテリ91と電気ヒータ26との接続を遮断する。またこの第2スイッチ92には、外部からの指令信号が無い状態では、開成するノーマルオープン式の電磁スイッチが用いられる。
ペルチェ素子リレー82は、第2直流電源回路9を流れるヒータ電流を用いて開閉する電磁スイッチである。ペルチェ素子リレー82は、それぞれ第1直流電源回路8の第1電力線84に接続された固定接点821及び可動接点822と、第2直流電源回路9の第2電力線93に接続された電磁コイル823と、を備える。
ペルチェ素子リレー82は、電磁コイル823を流れるヒータ電流が動作電流より小さい場合には接点821,822が接触することによって閉成し、電磁コイル823を流れるヒータ電流が上記動作電流より大きい場合には接点821,822が離間することによって開成する、所謂ノーマルクローズ型の電磁スイッチが用いられる。
温調コントローラ5は、電動車両Vが起動されたことに応じて第1スイッチ83及び第2スイッチ92を共に閉成する。これにより、電気ヒータ26及びペルチェ素子3L,3Rを用いた組電池2の温度制御が以下の手順で実行される。先ず、第2スイッチ92を閉成すると、第2バッテリ91と電気ヒータ26とが接続され、第2直流電源回路91Aをヒータ電流が流れ始める。上述のようにPTCヒータである電気ヒータ26の内部抵抗は、組電池2とほぼ等しい温度である電気ヒータ26の温度が高くなるほど大きくなる。このためヒータ電流は、組電池2の温度が高くなるほど小さくなり従って電気ヒータ26の発熱量が少なくなるように自動的に調整される。
ここで組電池2の温度が、ペルチェ素子3L,3Rを用いた冷却が不要な程度に低い場合、ヒータ電流はペルチェ素子リレー82の動作電流より大きくなるため、ペルチェ素子リレー82は開成される。このため、ペルチェ素子3L,3Rと第1バッテリ81とが遮断され、ペルチェ素子3L,3Rには電流が流れなくなるため、ペルチェ素子3L,3Rを用いた組電池2の冷却は自動的に停止する。
また組電池2の温度が、ペルチェ素子3L,3Rを用いた冷却が必要な程度に高い場合、ヒータ電流はペルチェ素子リレー82の動作電流より小さくなるため、ペルチェ素子リレー82は閉成される。このため、ペルチェ素子3L,3Rと第1バッテリ81とが接続され、ペルチェ素子3L,3Rには第1バッテリ81から供給される電流が流れるため、ペルチェ素子3L,3Rを用いた組電池2の冷却が自動的に実行される。
また温調コントローラ5は、電動車両Vが停止されたことに応じて第1スイッチ83及び第2スイッチ92を共に開成する。これにより、電気ヒータ26及びペルチェ素子3L,3Rへの電力の供給が停止するため、上記温度制御が停止する。
なお、以上のようなバッテリモジュール1の制御回路のうち、第1直流電源回路8、第2直流電源回路9、及び温調コントローラ5は、組電池2やペルチェ素子3L,3R等とともに筐体7の内部に収容される。
本実施形態の電動車両V及びバッテリモジュール1によれば、以下の効果を奏する。
(1)バッテリモジュール1は組電池2と、ペルチェ素子3L,3Rと、組電池2とペルチェ素子3L,3Rの吸熱面とを接続する熱伝導部材4L,4Rと、これらを収容する筐体7を備える。またペルチェ素子3L,3Rは、その発熱面32L,32Rが筐体7の側板73L,73Rに接するように筐体7に設ける。これによりバッテリモジュール1によれば、組電池2で充放電を行うことによって生じた熱は、熱伝導部材4L,4Rを介してペルチェ素子3L,3Rの吸熱面に伝達し、さらにペルチェ素子3L,3Rによって筐体7に放熱されるので、組電池2の温度を充放電に適した温度で維持できる。またバッテリモジュール1では、組電池2の側面24L,24Rと吸熱面31L,31Rとの間及び底面23と筐体7の底板72との間には、熱伝導部材4L,4Rよりも熱伝導率が低い断熱部材6を設ける。これにより、組電池2で発生した熱が上記のように熱伝導部材4L,4Rを介さずに側面24L,24Rから直に吸熱面31L,31Rに伝達したり、筐体7の外部の熱が組電池2の底面23から直に伝達したりするのを抑制できる。よってバッテリモジュール1によれば、組電池2に対する熱の授受の経路を、熱伝導部材4L,4Rを介した経路に絞ることができるので、ペルチェ素子3L,3Rを用いて組電池2の温度を適切に制御できる。
(2)バッテリモジュール1では、組電池2の底面23と断熱部材6との間に板状の電気ヒータ26を設ける。これにより、組電池2を冷却する必要がある場合には、筐体7の外部の熱が底面23から直に伝達するのを防止しつつ、組電池2を加温する必要がある場合には、電気ヒータ26で発生した熱で直に組電池2を加温できる。特にバッテリモジュール1では、電気ヒータ26と筐体7との間には、断熱部材6が設けられている。このため、電気ヒータ26で発生した熱を、筐体7を介して外部に放熱させることなく組電池2に伝達できるので、組電池2を効率的に加温できる。
(3)バッテリモジュール1では、ペルチェ素子3L,3Rと第1バッテリ81とを接続する第1電力線84にペルチェ素子リレー82を設ける。またこのペルチェ素子リレー82は、ヒータ電流が動作電流より小さい場合には閉成しヒータ電流が動作電流より大きい場合には開成するもの、すなわちヒータ電流に応じて開閉するノーマルクローズ型のリレーとする。これにより、ヒータ電流が小さい場合、すなわち組電池2を加温する必要が無い場合にはペルチェ素子3L,3Rによる冷却が実行され、ヒータ電流が大きい場合、すなわち組電池2を加温する必要がある場合にはペルチェ素子3L,3Rによる冷却が停止される。これによりバッテリモジュール1によれば、簡易な温調コントローラ5で電気ヒータ26及びペルチェ素子3L,3Rによる組電池2の温調制御を実現できる。
(4)バッテリモジュール1では、電気ヒータ26としてPTCヒータを用い、ペルチェ素子リレー82の固定接点821及び可動接点822を第1電力線84に接続し、ペルチェ素子リレー82の電磁コイル823を電気ヒータ26と第2バッテリ91とを接続する第2電力線93に設ける。これにより、暖機が不要な程度に組電池2の温度が高い場合には、電気ヒータ26の内部抵抗が大きくなり、ヒータ電流が動作電流よりも小さくなるので、ペルチェ素子3L,3Rによる冷却が自動的に実行される。また暖機が必要な程度に組電池2の温度が低い場合には、電気ヒータ26の内部抵抗が小さくなり、ヒータ電流が動作電流よりも大きくなるので、ペルチェ素子3L,3Rによる冷却が自動的に停止される。これによりバッテリモジュール1によれば、ヒータ電流も積極的に制御する必要が無くなるので、さらに簡易な温調コントローラ5で電気ヒータ26及びペルチェ素子3L,3Rによる組電池2の温調制御を実現できる。
(5)バッテリモジュール1では、第1直流電源回路8に第1スイッチ83を設け、第2直流電源回路9に第2スイッチ92を設け、これら2つのスイッチ83,92を温調コントローラ5で駆動する。これにより、バッテリモジュール1によれば、簡易な温調コントローラ5で組電池2の温調制御を実現できる。
(6)電動車両Vは、バッテリモジュール1と、その筐体7のうち発熱面32L,32Rが接する部分に走行風を導く冷却ダクトDL,DRと、を備える。上述のようにバッテリモジュール1では、組電池2で発生した熱は、熱伝導部材4L,4R及びペルチェ素子3L,3Rを介して筐体7に放熱される。よってこの電動車両Vでは、冷却ダクトDL,DRを用いて走行風を筐体7に導くことにより、簡易な構成で筐体7の放熱を促し、組電池2を充放電に適した温度に維持することができる。また電動車両Vでは、走行風を用いることにより、電動車両Vが走行中であって組電池2の発熱が顕著になるタイミングに合せて組電池2の冷却を促進できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態に係るバッテリモジュール1Aのペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26の制御回路の構成を示す回路図である。なお以下の説明において、第1実施形態のバッテリモジュール1と同じ構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
バッテリモジュール1Aは、第1直流電源回路8Aと、第2直流電源回路9Aと、温調コントローラ5Aと、を備える。なお、本実施形態においても、第1バッテリ81及び第2バッテリ91には、それぞれ組電池2とは別のバッテリを用いてもよいし、組電池2を流用してもよい。
第1直流電源回路8Aの第1電力線84及び第2直流電源回路9Aの第2電力線93には、二連スイッチ85が設けられている。二連スイッチ85は、温調コントローラ5Aから送信される指令信号に応じて開閉する電磁スイッチである。二連スイッチ85は、閉成すると、第1バッテリ81及びペルチェ素子3L,3Rを接続すると同時に第2バッテリ91及び電気ヒータ26を接続し、第1バッテリ81とペルチェ素子3L,3Rとペルチェ素子リレー82との閉回路と、第2バッテリ91と電気ヒータ26とペルチェ素子リレー82との閉回路とを同時に形成する。二連スイッチ85は、開成すると、第1バッテリ81及びペルチェ素子3L,3Rを遮断すると同時に第2バッテリ91及び電気ヒータ26を遮断する。またこの二連スイッチ85には、外部からの指令信号が無い状態では、開成するノーマルオープン式の電磁スイッチが用いられる。
温調コントローラ5Aは、電動車両が起動されたことに応じて二連スイッチ85を閉成する。これにより、第1実施形態と同様の手順によりペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26を用いた組電池2の温度制御が自動的に実行される。また温調コントローラ5Aは、電動車両が停止されたことに応じて二連スイッチ85を開成する。これにより、第1実施形態と同様に、電気ヒータ26及びペルチェ素子3L,3Rへの電力の供給が停止するため、上記温度制御が停止する。
なお、以上のようなバッテリモジュール1Aの制御回路のうち、第1直流電源回路8A、第2直流電源回路9A、及び温調コントローラ5Aは、組電池2やペルチェ素子3L,3R等とともに筐体の内部に収容される。
本実施形態の電動車両及びバッテリモジュール1Aによれば、以下の効果を奏する。
(7)バッテリモジュール1Aでは、第1直流電源回路8A及び第2直流電源回路9Aに二連スイッチ85を設け、この二連スイッチ85を温調コントローラ5Aで駆動する。これにより、バッテリモジュール1Aによれば、二連スイッチ85を駆動する簡易な温調コントローラ5Aで組電池2の温調制御を実現できる。またバッテリモジュール1Aでは、二連スイッチ85を用いることにより、第1実施形態のバッテリモジュール1と比較してスイッチの数を減らすことができるので、その分、バッテリモジュール1A全体の構成を小さくできる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係るバッテリモジュール1Bのペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26の制御回路の構成を示す回路図である。なお以下の説明において、第1実施形態のバッテリモジュール1と同じ構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
バッテリモジュール1Bは、ペルチェ素子3L,3Rと共通バッテリ86とを接続する第1直流電源回路8Bと、電気ヒータ26と共通バッテリ86とを接続する第2直流電源回路9Bと、これら電源回路8B,9Bを制御する温調コントローラ5Bと、を備える。
第1直流電源回路8Bにおいて、2つのペルチェ素子3L,3Rは、共通バッテリ86に対し並列に接続される。第2直流電源回路9Bにおいて、電気ヒータ26は、上記2つのペルチェ素子3L,3Rと並列になるように共通バッテリ86に接続される。
また第1直流電源回路8Bにおいてペルチェ素子3L,3Rから延びる第1電力線84と、第2直流電源回路9Bにおいて電気ヒータ26から延びる第2電力線93とは、接続点88において接続されている。また共通バッテリ86の負極と接続点88とは共通電力線89によって接続されており、またこの共通電力線89には共通スイッチ95が設けられている。
共通スイッチ95は、温調コントローラ5Bから送信される指令信号に応じて開閉する電磁スイッチである。共通スイッチ95は、閉成すると共通バッテリ86とペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26とを接続し、共通バッテリ86とペルチェ素子3L,3Rとペルチェ素子リレー82との閉回路と、共通バッテリ86と電気ヒータ26とペルチェ素子リレー82との閉回路と、を形成する。共通スイッチ95は、開成すると共通バッテリ86とペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26との接続を遮断する。またこの共通スイッチ95には、外部からの指令信号が無い状態では、開成するノーマルオープン式の電磁スイッチが用いられる。
温調コントローラ5Bは、電動車両が起動されたことに応じて共通スイッチ96を閉成する。これにより、第1実施形態と同様の手順によりペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26を用いた組電池2の温度制御が自動的に実行される。また温調コントローラ5Bは、電動車両が停止されたことに応じて共通スイッチ96を開成する。これにより、第1実施形態と同様に、電気ヒータ26及びペルチェ素子3L,3Rへの電力の供給が停止するため、上記温度制御が停止する。
なお、以上のようなバッテリモジュール1Bの制御回路のうち、第1直流電源回路8B、第2直流電源回路9B、及び温調コントローラ5Bは、組電池2やペルチェ素子3L,3R等とともに筐体の内部に収容される。
本実施形態の電動車両及びバッテリモジュール1Bによれば、以下の効果を奏する。
(8)バッテリモジュール1Bでは、ペルチェ素子3L,3R及び電気ヒータ26を共通バッテリ86に対し並列に接続し、この共通バッテリ86の負極と第1電力線84及び第2電力線93を接続する接続点88とを接続する共通電力線89に共通スイッチ95を設け、さらにこの共通スイッチ95を温調コントローラ5Bで駆動する。これにより、バッテリモジュール1Bによれば、共通スイッチ95を駆動する簡易な温調コントローラ5Bで組電池2の温調制御を実現できる。またバッテリモジュール1Bでは、共通バッテリ86と共通スイッチ95とを用いることにより、第1実施形態のバッテリモジュール1と比較して電源及びスイッチの数を減らすことができるので、その分、バッテリモジュール1B全体の構成を小さくできる。
V…電動車両
DL,DR…冷却ダクト
1,1A,1B…バッテリモジュール
2…組電池
21…単電池セル(単電池)
23…底面(第2外周面)
24L,24R…側面(第1外周面)
26…電気ヒータ(ヒータ)
3L,3R…ペルチェ素子(熱電素子)
31L,31R…吸熱面
32L,32R…発熱面
4L,4R…熱伝導部材(熱伝導材)
26…電気ヒータ(ヒータ)
6…断熱部材(断熱材)
7…筐体
72…底板
73L,73R…側板
5,5A,5B…温調コントローラ(電子制御ユニット)
8,8A,8B…第1直流電源回路
81…第1バッテリ(第1直流電源)
82…ペルチェ素子リレー(熱電素子リレー)
821…固定接点
822…可動接点
823…電磁コイル(接点駆動部)
83…第1スイッチ(第1スイッチ)
84…第1電力線
85…二連スイッチ
86…共通バッテリ(共通直流電源)
87…共通スイッチ
88…接続点
89…共通電力線
9,9A,9B…第2直流電源回路
91…第2バッテリ(第2直流電源)
92…第2スイッチ
93…第2電力線
95…共通スイッチ

Claims (8)

  1. 積層された複数の単電池を備える組電池と、
    電流が流れると吸熱面で吸熱し発熱面で発熱する板状の熱電素子と、
    前記組電池と前記吸熱面とを接続する熱伝導材と、
    前記組電池、前記熱電素子、及び前記熱伝導材を収容する筐体と、を備えるバッテリモジュールであって、
    前記発熱面は前記筐体の内周面に接し、
    前記組電池の外周面のうち前記吸熱面と対向する第1外周面と前記吸熱面との間及び前記組電池の外周面のうち前記第1外周面とは別の第2外周面と前記筐体の内周面との間には、前記熱伝導材よりも熱伝導率が低い断熱材が設けられていることを特徴とするバッテリモジュール。
  2. 前記断熱材と前記第2外周面との間には、電流が流れると発熱する板状のヒータが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバッテリモジュール。
  3. 前記熱電素子と第1直流電源とを接続する第1電力線に設けられ、閉成すると前記第1直流電源と前記熱電素子とを導通し開成すると前記第1直流電源と前記熱電素子とを遮断する熱電素子リレーと、を備え、
    前記熱電素子リレーは、前記ヒータを流れるヒータ電流が動作電流より小さい場合には閉成し、前記ヒータ電流が前記動作電流より大きい場合には開成することを特徴とする請求項2に記載のバッテリモジュール。
  4. 前記ヒータは、温度が高くなるほど内部抵抗が大きくなるPTCヒータであり、
    前記熱電素子リレーは、それぞれ前記第1電力線に接続された固定接点及び可動接点と、前記PCTヒータと第2直流電源とを接続する第2電力線に設けられ、当該第2電力線を流れる電流を用いて前記可動接点を駆動する接点駆動部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のバッテリモジュール。
  5. 前記第1電力線を含む第1直流電源回路に設けられた第1スイッチと、
    前記第2電力線を含む第2直流電源回路に設けられた第2スイッチと、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを駆動する電子制御ユニットと、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のバッテリモジュール。
  6. 前記第1電力線を含む第1直流電源回路及び前記第2電力線を含む第2直流電源回路に設けられ、閉成すると前記熱電素子と前記第1直流電源と前記熱電素子リレーとを含む第1閉回路及び前記ヒータと前記第2直流電源と前記熱電素子リレーとを含む第2閉回路を形成する二連スイッチと、
    前記二連スイッチを駆動する電子制御ユニットと、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のバッテリモジュール。
  7. 前記第1直流電源と前記第2直流電源とは同一の共通直流電源であり、
    前記熱電素子及び前記ヒータは、前記共通直流電源に対し並列に接続され、
    前記共通直流電源の一方の極と前記第1電力線及び前記第2電力線を接続する接続点とを接続する共通電力線に設けられた共通スイッチと、
    前記共通スイッチを駆動する電子制御ユニットと、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のバッテリモジュール。
  8. 請求項1から7の何れかに記載のバッテリモジュールと、
    前記筐体のうち前記発熱面が接する部分に走行風を導く冷却ダクトと、を備えることを特徴とする電動車両。
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