JP2019095705A - レンズバレル、電子機器、羽根駆動装置、及びレンズバレルの組み立て方法 - Google Patents

レンズバレル、電子機器、羽根駆動装置、及びレンズバレルの組み立て方法 Download PDF

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鶴岡 恭生
Yasuo Tsuruoka
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Abstract

【課題】レンズバレルにおいて、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤を良好に硬化させる。【解決手段】レンズバレルにおいて、紫外線を透過する紫外線透過レンズと、前記紫外線透過レンズを収容する鏡筒と、を備え、前記紫外線透過レンズは、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤を介して前記鏡筒の内部に固定されている構成とする。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に採用されるレンズバレルなどに関する。
撮像装置などに用いられるレンズバレルでは、レンズ鏡筒にレンズを固定する際に、紫外線を照射することによって硬化する接着剤を用いることがある。このようなレンズバレルは、例えば特許文献1などに開示されている。
特開平11−344657号公報
たとえば、被写体からレンズバレルに入射した光が接着剤によって反射されると、撮像した画像にフレアまたはゴーストなどが発生することがある。フレアおよびゴーストを抑制するために、可視光線を通しにくい接着剤が用いられる方法が考えられるが、このような接着剤は、可視光線の透過が抑制されるとともに紫外線の透過も抑制されるため、レンズ鏡筒にレンズを固定する際に紫外線を照射しても接着剤の硬化が不十分となってしまう場合がある。この場合、レンズの固定位置がずれてしまい、レンズバレルの歩留まりが低下する原因となることがある。紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤を良好に硬化させることが可能な技術が求められる。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
紫外線を透過する紫外線透過レンズ(10)と、
前記紫外線透過レンズ(10)を収容する鏡筒(20)と、を備え、
前記紫外線透過レンズ(10)は、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤(16)を介して前記鏡筒(20)の内部に固定されている、
レンズバレルである。
上記構成のレンズバレルによれば、可視光線の透過の抑制された接着剤を用いることで、接着剤での可視光線の反射を抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。これにより、被写体を良好に結像させることができるので、良質な画像を提供することができる。また、表面から内部へ紫外線が侵入しにくい上記の接着剤を硬化させる場合においても、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ経由で接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができるので、接着剤の硬化を促進することができる。これにより、接着剤の未硬化による紫外線透過レンズの位置ずれを防ぐことができるので、レンズバレルの歩留まりの低下を抑制することができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記鏡筒(20)の内部には、前記紫外線透過レンズ(10)に対する前記接着剤(16)の塗布側において、レンズ(11B,11C,11D)を保持するためのレンズ保持部(21B,22E,22F,22G)が少なくとも1つ形成されている。
上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズが鏡筒内の奥まった位置に存在するために、鏡筒が障害となって硬化用の紫外線が接着剤に当たりにくい状況においても、紫外線透過レンズ経由で紫外線を接着剤に当てることができるので、接着剤をより確実に硬化させることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記紫外線透過レンズ(10)は、負の屈折力を有する。
上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズに入射した硬化用の紫外線を、負の屈折力によって接着剤と紫外線透過レンズとの界面により多く到達させることができるので、接着剤をより確実に硬化させることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記紫外線透過レンズ(10)の屈折率は、1.65以上である。
上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズに入射した硬化用の紫外線を、レンズ内面でより強く反射させて紫外線透過レンズ外へ出射しにくくすることができるので、より多くの紫外線を紫外線透過レンズ内に封じ込めることができる。これにより、より多くの紫外線を接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記紫外線透過レンズの屈折率は、1.7以上2.0以下である。
上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズ内に入射した硬化用の紫外線を、より効果的に紫外線透過レンズ内に封じ込めることができるので、接着剤をより確実に硬化させることができる。これにより、レンズバレルの品質をより向上させることができる。また、屈折率の分散が大きくなりすぎることを防ぐことができるので、色収差の増大などのレンズ性能の低下を抑制することができる。
前記紫外線透過レンズ(10)は、3mmの厚さにおいて30%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されている。
上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズの内部を伝搬する硬化用の紫外線の減衰を小さくすることができるので、多くの紫外線を接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記紫外線透過レンズ(10)は、3mmの厚さにおいて60%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されている。
上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズの内部を伝搬する硬化用の紫外線の減衰をより小さくすることができるので、より多くの紫外線を接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができる。また、紫外線の照射時間を短縮することができるので、レンズバレルの量産性を向上させることができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記接着剤(16)の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.0045以上である。
上記構成のレンズバレルによれば、1μm当たり0.0045以上の光学濃度にすることで、接着剤での可視光線の透過も抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。また、硬化用の紫外線の接着剤内部への透過が抑制されても、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ経由で接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができるので、接着剤の硬化を促進することができる。
上記レンズバレルにおいて、好ましくは、
前記接着剤(16)の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.03以上0.1以下である。
上記構成のレンズバレルによれば、1μm当たり0.03以上の光学濃度にすることで、接着剤での可視光線の透過も、より抑制することができるので、フレアおよびゴーストをより抑制することができる。また、1μm当たり0.1以下の光学濃度にすることで、硬化用の紫外線の透過が抑制され過ぎることを防ぐことができるので、接着剤の未硬化を抑制することができる。
また、本発明の別の手段は、
上記のレンズバレル(1)と、
撮像素子(32)と、を備える、
電子機器である。
上記構成の電子機器によれば、可視光線の透過の抑制された接着剤を用いることで、接着剤での可視光線の反射を抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。これにより、被写体を撮像素子に良好に結像させることができるので、良質な画像を提供することができる。また、表面から内部へ紫外線が侵入しにくい上記の接着剤を硬化させる場合においても、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ経由で接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができるので、接着剤の硬化を促進することができる。これにより、接着剤の未硬化による紫外線透過レンズの位置ずれを防ぐことができるので、レンズバレルの歩留まりの低下を抑制することができる。
また、本発明の別の手段は、
紫外線を透過する紫外線透過レンズ(10)と、
前記紫外線透過レンズ(10)を収容する鏡筒(20)と、を備え、
前記紫外線透過レンズ(10)は、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤(16)を介して前記鏡筒(20)の内部に固定されており、
前記鏡筒(20)の内部には、前記紫外線透過レンズ(10)に対する前記接着剤(16)の塗布側において、レンズ(11B,11C,11D)を保持するためのレンズ保持部(21B,22E,22F,22G)が少なくとも1つ形成されており、
さらに、
前記紫外線透過レンズ(10)と前記レンズ(11B,11C,11D)との間に設けられ、露出用の開口部を開閉する羽根部(31)と、
前記羽根部(31)を駆動する駆動部と、を備える、
羽根駆動装置である。
上記構成の羽根駆動装置によれば、可視光線の透過の抑制された接着剤を用いることで、接着剤での可視光線の反射を抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。また、羽根部が設けられることで、明るさおよび焦点深度を調整することができる。これにより、被写体を良好に結像させることができるので、良質な画像を提供することができる。また、羽根部を設けるために、鏡筒が障害となって硬化用の紫外線が接着剤に直接当たりにくい位置に紫外線透過レンズが配置される状況下で、表面から内部へ紫外線が侵入しにくい上記の接着剤を硬化させる場合においても、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ経由で接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができるので、接着剤の硬化を促進することができる。これにより、接着剤の未硬化による紫外線透過レンズの位置ずれを防ぐことができるので、レンズバレルの歩留まりの低下を抑制することができる。
また、本発明の別の手段は、
紫外線を透過する紫外線透過レンズ(10)と、前記紫外線透過レンズ(10)を収容する鏡筒(20)と、レンズ(11B,11C,11D)と、を備えるレンズバレル(1)の組み立て方法であって、
前記紫外線透過レンズ(10)を前記鏡筒(20)の内部に取り付けるステップと、
前記紫外線透過レンズ(10)と前記鏡筒(20)との間に、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤(16)を塗布するステップと、
前記接着剤(16)の塗布側から前記紫外線透過レンズ(10)に紫外線を照射するステップと、
前記鏡筒(20)の内部において、前記紫外線透過レンズ(10)に対する前記接着剤(16)の塗布側に前記レンズ(11B,11C,11D)を固定するステップと、を有する、
レンズバレルの組み立て方法である。
上記構成のレンズバレルの組み立て方法によれば、可視光線の透過の抑制された接着剤を用いることで、接着剤での可視光線の反射を抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。これにより、被写体を良好に結像させることができるので、良質な画像を提供することができる。また、表面から内部へ紫外線が侵入しにくい上記の接着剤を硬化させる場合においても、レンズを固定する前に紫外線を紫外線透過レンズへ照射することにより、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ経由で接着剤と紫外線透過レンズとの界面に到達させることができるので、接着剤の硬化を促進することができる。これにより、接着剤の未硬化による紫外線透過レンズの位置ずれを防ぐことができるので、レンズバレルの歩留まりの低下を抑制することができる。
図1は、本実施形態のレンズバレルの断面図である。 図2は、図1におけるIIの部分拡大図である。 図3は、本実施形態の紫外線透過レンズに用いられる基材の透過率の波長特性の一例を示す図である。 図4は、本実施形態のレンズバレルの断面図である。 図5は、本実施形態のレンズバレルの作成手順を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態のレンズバレルの作成手順を示すフローチャートである。
本発明のレンズバレルは、紫外線を透過する紫外線透過レンズが、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤を介してレンズ鏡筒の内部に固定されている構成としている点を特徴のひとつとする。
なお、本明細書では、レンズの中心位置であって、撮像素子に入射する光の中心位置を「光軸」と称する。「被写体」は、レンズに対して撮像素子とは反対側に位置する撮像対象である。撮像素子に対して被写体が位置する方向を「フロント側」または「光軸方向前方」と称し、被写体に対して撮像素子が位置する方向を「リア側」または「光軸方向後方」と称する。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)レンズバレルの構成例
(2)電子機器および羽根駆動装置の構成例
(3)レンズバレルの組み立て方法
(4)課題
(5)まとめ
2.補足事項
<1.実施形態>
<(1)レンズバレルの構成例>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のレンズバレルの断面図である。図1には、一部のレンズが装着された場合において、光軸を含む平面で切断したときのレンズバレルの断面が示される。図2は、図1におけるIIの部分拡大図である。
図1および図2に示されるように、本実施形態のレンズバレル1は、紫外線透過レンズ10およびレンズ鏡筒20を含んで構成される。なお、本明細書において「レンズバレル」とは、レンズ及び鏡筒を含む構成を指す。
<レンズ鏡筒20>
レンズ鏡筒20は、紫外線透過レンズ10を収容する。詳細には、レンズ鏡筒20は、貫通孔25を有する部材であって、樹脂または金属などで形成される。レンズ鏡筒20において、貫通孔25の光軸方向前方側の開口部23Aは、光軸を中心とする略円形の形状を有する。また、貫通孔25の光軸方向後方側(後述する撮像素子32に近接した側)の開口部23Bは、光軸を中心とする略円形の形状を有する。
貫通孔25の内壁には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて、円筒部22A〜22Hがこの順に形成されている。円筒部22A〜22Hの各々は、光軸を中心とする円筒形状を有する。また、円筒部22A〜22Hの内径は、この順に拡大する。
詳細には、円筒部22Aの光軸方向前方側には、光軸を中心とするリング状の段差部21Aが円筒部22Aに連続するように設けられる。円筒部22Aと円筒部22Bとの間には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて拡径するテーパー部24Aが設けられる。また、円筒部22Bと円筒部22Cとの間には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて拡径するテーパー部24Bが設けられる。円筒部22Dの内部には、後述する羽根部31を格納するための挿入空間14が形成される。
円筒部22Dと円筒部22Eとの間には、光軸を中心とするリング状の段差部21Bが、内周が円筒部22Dに連続し、かつ外周が円筒部22Eに連続するように設けられる。円筒部22Eと円筒部22Fとの間には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて拡径するテーパー部24Cが設けられる。円筒部22Fと円筒部22Gとの間には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて拡径するテーパー部24Dが設けられる。また、円筒部22Gと円筒部22Hとの間には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて拡径するテーパー部24Eが設けられる。円筒部22Hの光軸方向後方側には、光軸方向前方から光軸方向後方にかけて拡径するテーパー部24Fが設けられる。
<レンズ11A>
レンズ11Aは、たとえば、正の屈折力を有する凸レンズであり、樹脂などで形成される。レンズ11Aは、円筒部22Aの内径より若干小さい外径を有し、段差部21Aおよび円筒部22Aによって形成される凹部に嵌ることによってレンズバレル1に保持される。
<紫外線透過レンズ10>
紫外線透過レンズ10は、紫外線を透過する。本実施形態では、紫外線透過レンズ10は、負の屈折力を有する。具体的には、紫外線透過レンズ10は、凹レンズであり、たとえば紫外線透過性熱可塑樹脂で形成される。このため、紫外線透過レンズ10は、高温環境下において変形することがあるため、熱硬化性接着剤は、紫外線透過レンズ10に用いる接着剤として不適である。このため、紫外線透過レンズ10には、後述する紫外線硬化型の接着剤16が用いられる。
図3は、本実施形態の紫外線透過レンズに用いられる基材の透過率の波長特性の一例を示す図である。図3のグラフにおいて、横軸は波長であり、縦軸は透過率となっている。図3には、3mm厚の基板状態での紫外線透過性熱可塑樹脂の透過率曲線C1、および3mm厚の基板状態での比較例の樹脂の透過率曲線Crが示される。
紫外線透過レンズ10は、3mmの厚さにおいて60%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されている。本実施形態では、紫外線透過レンズ10は、透過率曲線C1を有する紫外線透過性熱可塑樹脂で形成されている。紫外線透過性熱可塑樹脂は、3mm厚の基板状態において、365nmの紫外線を61%透過する。なお、比較例の樹脂の場合、3mm厚の基板状態において、365nmの紫外線の透過率が略ゼロパーセントである。また、レンズ11Aは、たとえば、比較例の樹脂で形成されている。また、紫外線透過レンズ10の405nmでの屈折率は、1.65以上である。
図1および図2に示されるように、紫外線透過レンズ10は、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤16を介してレンズ鏡筒20の内部に固定されている。ここで、接着剤16は、たとえば、カーボンブラックまたは黒酸化チタンを含み、外観上の特徴として黒色または灰色を有する。なお、接着剤16はカーボンブラックまたは黒酸化チタンを含む組成に限定されるものではなく、以下で説明する、所定の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度などを有する別の素材のものを用いてもよい。本実施形態では、紫外線透過レンズ10は、円筒部22Bの内径より若干小さい外径を有する。紫外線透過レンズ10は、リング形状を有するスペーサ12Aを介してレンズ11Aに接するとともに、円筒部22Bに嵌っている。
紫外線透過レンズ10は、接着剤16によって円筒部22B、テーパー部24B、および円筒部22Cに固定される。詳細には、紫外線透過レンズ10の外縁部すなわち紫外線透過レンズ10とレンズ鏡筒20との間に接着剤16が塗布された後、たとえば高圧水銀灯を用いて光軸方向後方から照射された紫外線によって接着剤16が硬化する。このように硬化した接着剤16によって、紫外線透過レンズ10は、円筒部22B、テーパー部24B、および円筒部22Cに固定される。これにより、紫外線透過レンズ10およびレンズ11Aが、レンズ鏡筒20に固定される。
ここで、接着剤16の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.0045以上である。本実施形態では、接着剤16の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度は、以下の方法を用いて測定された。すなわち、接着剤16をPET(polyethylene terephthalate)フィルムに挟み込んで高圧水銀灯を3000mJ毎平方cmの照射条件で照射することにより200μm厚の樹脂を作成する。そして、PETフィルムに挟まれた状態の接着剤16の透過率を測定し、365nmおよび550nmにおいて、それぞれ8%および44%の透過率を得た。200μm厚で8%の透過率は、1μm当たり0.0055の光学濃度に相当する。また、接着剤16とは組成が異なるが、接着剤16と同様に紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤についても測定を行った結果、365nmおよび550nmにおいて、それぞれ12%および35%の透過率を得た。200μm厚で12%の透過率は、1μm当たり0.0046の光学濃度に相当する。
また、接着剤16の硬化深度は、365nmの紫外線を3000mJ毎平方cmの照射条件で照射した場合において、0.1〜0.8mmである。上記構成の接着剤16によれば、十分な接着力を得ることができるとともに、フレアおよびゴーストを良好に抑制することができる。詳細には、たとえば、硬化深度が0.1mmより小さい場合、接着力が不足してしまう。また、たとえば、硬化深度が0.8mmより大きい場合、遮光性が劣化し、フレアおよびゴーストを抑制することが困難となる。
また、接着剤16の反射率は、0.1〜2.0%である。また、硬化後の接着剤16の表面には凹凸が形成される。上記構成の接着剤16によれば、フレアおよびゴーストを良好に抑制することができる。
また、紫外線透過レンズ10のレンズ中心厚は、1.0mm以下である。上記構成の紫外線透過レンズ10によれば、紫外線の減衰が大きくなりすぎて、接着剤16の硬化が不十分になってしまうことを防ぐことができる。
<レンズ11B〜11D>
図4は、本実施形態のレンズバレルの断面図である。図4には、すべてのレンズが装着された場合において、光軸を含む平面で切断したときのレンズバレルの断面が示される。
レンズ鏡筒20の内部には、紫外線透過レンズ10に対する接着剤16の塗布側において、レンズ11B〜11Dを保持するためのレンズ保持部が1つ形成されている。ここで、本実施形態の段差部21Bおよび円筒部22E〜22Gは、本発明でいうレンズ保持部の一具体例である。
レンズ11B〜11Dは、たとえば、正の屈折力を有する凸レンズであり、樹脂などで形成される。レンズ11Bは、円筒部22Eの内径より若干小さい外径を有し、段差部21Bおよび円筒部22Eによって形成される凹部に嵌ることによってレンズバレル1に保持される。
レンズ11Cは、円筒部22Fの内径より若干小さい外径を有する。レンズ11Cは、リング形状を有するスペーサ12Bを介してレンズ11Bに接するとともに、円筒部22Fに嵌っている。
レンズ11Dは、円筒部22Gの内径より若干小さい外径を有する。レンズ11Dは、リング形状を有するスペーサ12Cを介してレンズ11Cに接するとともに、円筒部22Gに嵌っている。
シールド13は、円筒部22Hの内径より若干小さい外径を有するリング形状の部材である。シールド13は、たとえば、樹脂または金属などで形成される。シールド13は、レンズ11Dに接するとともに、円筒部22Hに嵌っている。
シールド13は、接着剤17によってテーパー部24Fおよび円筒部22Hに固定される。詳細には、シールド13の外縁部すなわちシールド13とレンズ鏡筒20との間に接着剤17が塗布された後、たとえば高圧水銀灯を用いて光軸方向後方から照射された紫外線によって接着剤17が硬化する。このように硬化した接着剤17によって、シールド13は、テーパー部24Fおよび円筒部22Hに固定される。これにより、レンズ11B〜11Dが、レンズ鏡筒20に固定される。ここで、接着剤17の組成は、接着剤16の組成と同じである。
<電子機器および羽根駆動装置の構成例>
図4に示されるように、本実施形態の電子機器2は、レンズバレル1、撮像素子32、および筐体(図示しない)を含んで構成される。羽根駆動装置3は、レンズバレル1、羽根部31、および駆動部(図示しない)を含んで構成される。
電子機器2は、たとえば、スマートフォンもしくは携帯電話などの無線端末装置、またはデジタルカメラである。撮像素子32は、たとえば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサであり、基板33に設けられる。基板33は、筐体に固定される。
羽根部31は、紫外線透過レンズ10とレンズ11B〜11Dとの間に設けられる。本実施形態では、羽根部31は、挿入空間14に挿入されてレンズ鏡筒20に固定される。また、羽根部31は、露出用の開口部を開閉する。具体的には、羽根部31は、たとえば、アイリスであり、光軸を中心とする略円形の開口を有する。駆動部は、たとえば、VCM(Voice Coil Motor)であり、羽根部31の開口部の径を増減させる。これにより、被写体から撮像素子32に結像する光線のうちの、光軸から離れた光路を通過する光線量を増減させることができるので、撮像された画像の明るさ、および焦点深度を調整することができる。
<(3)レンズバレルの組み立て方法>
次に、本実施形態のレンズバレルの組み立て方法について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態のレンズバレルの作成手順を示すフローチャートである。以下で挙げる作成者は、必ずしも組み立て作業を行う人間である必要はなく、その一部または全部が組み立て機械により行われてもよい。
<S104>
作成者は、レンズ鏡筒20をたとえば冶具に固定する(S104)。
<S106>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側から、段差部21Aおよび円筒部22Aによって形成される凹部にレンズ11Aを挿入する(S106)。
<S108>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側からスペーサ12Aを挿入し、スペーサ12Aをレンズ11A上に載置する(S108)。
<S110>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側から紫外線透過レンズ10を円筒部22Bに挿入する(S110)。
<S112>
次に、作成者は、紫外線透過レンズ10の外縁部に接着剤16を塗布する(S112)。詳細には、作成者は、紫外線透過レンズ10とレンズ鏡筒20との間に接着剤16を流し込む。
<S114>
次に、作成者は、開口部23B側から紫外線を照射する(S114)。
<S116>
次に、作成者は、レンズ11B〜11Dをレンズ鏡筒20に取り付ける(S116)。
<S118>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20の側面側から羽根部31を挿入空間14に挿入することにより、羽根部31をレンズ鏡筒20に取り付ける(S118)。
<S120>
次に、作成者は、レンズバレル1を電子機器2の筐体に取り付けることにより電子機器2が完成する(S120)。
次に、本実施形態のレンズバレルの組み立て方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態のレンズバレルの作成手順を示すフローチャートである。図6は、図5のステップS116における作成手順の詳細を示している。
<S202〜S204>
作成者は、紫外線照射によって接着剤16が硬化したことを確認すると(S202)、レンズ鏡筒20における開口部23B側から、段差部21Bおよび円筒部22Eによって形成される凹部にレンズ11Bを挿入する(S204)。
<S206>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側からスペーサ12Bを挿入し、スペーサ12Bをレンズ11B上に載置する(S206)。
<S208>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側からレンズ11Cを円筒部22Fに挿入する(S208)。
<S210>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側からスペーサ12Cを挿入し、スペーサ12Cをレンズ11C上に載置する(S210)。
<S212>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側からレンズ11Dを円筒部22Gに挿入する(S212)。
<S214>
次に、作成者は、レンズ鏡筒20における開口部23B側からシールド13を円筒部22Hに挿入し、シールド13をレンズ11D上に載置する(S214)。
<S216>
次に、作成者は、シールド13の外縁部に接着剤17を塗布する(S216)。詳細には、作成者は、シールド13とレンズ鏡筒20との間に接着剤17を流し込む。
<S218>
次に、作成者は、開口部23B側から紫外線を照射する(S218)。
<S220>
次に、紫外線照射によって接着剤17が硬化すると、レンズ11B〜11Dのレンズ鏡筒20への取り付けが完了する(S220)。
なお、段差部21Aとレンズ11Aとの間、または段差部21Bとレンズ11Bとの間にスペーサが設けられてもよい。
また、上記ステップS112において用いる接着剤16と上記ステップS216において用いる接着剤17とは、異なる組成の接着剤であってもよい。しかしながら、接着剤16および接着剤17が異なる組成の接着剤である場合、たとえば、大量購入によるコスト低減の利点を受けることができないため、接着剤16および接着剤17は、同じ組成の接着剤であることが好ましい。
<(4)課題>
たとえば、レンズ群において、中間のレンズを固定する場合、紫外線硬化性接着剤または熱硬化性接着剤を用いる方法が考えられる。熱硬化性接着剤を用いる場合、熱硬化性接着剤を塗布してから熱硬化によってレンズが固定されるまでの過程で、レンズの位置ズレが発生しやすく、歩留まり低下の原因になり量産性に劣ってしまう。また、中間のレンズが熱可塑レンズの場合、そもそも熱硬化性接着剤を使用することが困難である。
一方、中間のレンズの固定に紫外線硬化性接着剤を用いる場合、紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射する際に、紫外線が紫外線硬化性接着剤に当たりにくい。これは、レンズ鏡筒が紫外線照射の障壁となったり、フレアおよびゴーストを抑制するためレンズ鏡筒の表面の反射率が抑制されていたりするためである。たとえば、図1に示すレンズ構成の場合、コンベア式拡散紫外光を直上から照射しても、略1/4の紫外線が、レンズ鏡筒20に遮られてしまい、接着剤16の硬化が進みにくい。特に、黒色の接着剤は、紫外線を接着剤中の顔料が吸収するため、紫外線が、接着剤の奥へ侵入しにくく、硬化がさらに阻害される。
接着剤において紫外線によって硬化される深度は、接着剤の組成によって異なるが、無色または白色の接着剤が2mm以上の深さまで硬化する条件では、黒色の接着剤は、約0.3mm程度の深さまでの硬化または半硬化に留まる。さらに奥に位置する接着剤は、半硬化状態であるため、接着力が十分に発現しない。このため、レンズのレンズ鏡筒への固定に対する十分な信頼性を得るに至っていない。紫外線の酸素阻害を抑制するプロセス上の対策として窒素雰囲気中での照射、または紫外線照度の強化を行っても、紫外線が接着剤の深部に到達しないことが原因のため、効果は限定的である。一方、接着剤の組成による解決が試みられているものの、光学的反射特性、硬化後の落下衝撃、および吸湿信頼性などをバランスよく備える接着剤は、完成に至っていない。
<(5)まとめ>
これに対して、上記構成のレンズバレルによれば、可視光線の透過の抑制された接着剤16を用いることで、接着剤16での可視光線の反射を抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。これにより、被写体を良好に結像させることができるので、良質な画像を提供することができる。また、表面から内部へ紫外線が侵入しにくい接着剤16を硬化させる場合においても、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ10経由で接着剤16と紫外線透過レンズ10との界面に到達させることができるので、接着剤16の硬化を促進することができる。これにより、接着剤16の未硬化による紫外線透過レンズ10の位置ずれを防ぐことができるので、レンズバレル1の歩留まりの低下を抑制することができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、レンズ鏡筒20の内部には、紫外線透過レンズ10に対する接着剤16の塗布側において、レンズ11B〜11Dを保持するためのレンズ保持部すなわち段差部21Bおよび円筒部22E〜22Gが形成されている。これにより、紫外線透過レンズ10がレンズ鏡筒20内の奥まった位置に存在するために、レンズ鏡筒20が障害となって硬化用の紫外線が接着剤16に当たりにくい状況においても、紫外線透過レンズ10経由で紫外線を接着剤16に当てることができるので、接着剤16をより確実に硬化させることができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10が、負の屈折力を有するため、紫外線透過レンズ10に入射した硬化用の紫外線を、負の屈折力によって接着剤16と紫外線透過レンズ10との界面により多く到達させることができるので、接着剤16をより確実に硬化させることができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズの屈折率が、1.65以上であるため、紫外線透過レンズ10に入射した硬化用の紫外線を、レンズ内面でより強く反射させて紫外線透過レンズ10外へ出射しにくくすることができるので、より多くの紫外線を紫外線透過レンズ10内に封じ込めることができる。これにより、より多くの紫外線を接着剤16と紫外線透過レンズ10との界面に到達させることができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10が、3mmの厚さにおいて60%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されているため、紫外線透過レンズ10の内部を伝搬する硬化用の紫外線の減衰をより小さくすることができるので、より多くの紫外線を接着剤16と紫外線透過レンズ10との界面に到達させることができる。また、紫外線の照射時間を短縮することができるので、レンズバレル1の量産性を向上させることができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、接着剤16の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.0045以上であるため、接着剤16での可視光線の透過も抑制することができるので、フレアおよびゴーストを抑制することができる。また、硬化用の紫外線の接着剤16内部への透過が抑制されても、硬化用の紫外線を紫外線透過レンズ10経由で接着剤16と紫外線透過レンズ10との界面に到達させることができるので、接着剤16の硬化を促進することができる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10の405nmでの屈折率が、1.65以上であると説明したが、好ましくは、上記屈折率は、1.7以上2.0以下である。上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズ10内に入射した硬化用の紫外線を、より効果的に紫外線透過レンズ10内に封じ込めることができるので、接着剤16をより確実に硬化させることができる。これにより、レンズバレル1の品質をより向上させることができる。また、屈折率の分散が大きくなりすぎることを防ぐことができるので、色収差の増大などのレンズ性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10が、3mmの厚さにおいて60%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されていると説明したが、好ましくは、紫外線透過レンズ10は、3mmの厚さにおいて30%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されている。上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズ10の内部を伝搬する硬化用の紫外線の減衰を小さくすることができるので、多くの紫外線を接着剤16と紫外線透過レンズ10との界面に到達させることができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、接着剤16の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.0045以上であると説明したが、好ましくは、上記光学濃度は、1μm当たり0.03以上0.1以下である。上記構成のレンズバレルによれば、1μm当たり0.03以上の光学濃度にすることで、接着剤16での可視光線の透過も、より抑制することができるので、フレアおよびゴーストをより抑制することができる。また、1μm当たり0.1以下の光学濃度にすることで、硬化用の紫外線の透過が抑制され過ぎることを防ぐことができるので、接着剤16の未硬化を抑制することができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10のレンズ中心厚が、1mm以下であると説明したが、好ましくは、紫外線透過レンズ10のレンズ中心厚は、0.1mm以上0.6mm以下である。上記構成のレンズバレルによれば、紫外線透過レンズ10を工業的に良好に量産でき、また、紫外光の減衰を抑制することができるので、接着剤をより確実に硬化させ、レンズバレル1の信頼性を向上させることができる。
より好ましくは、紫外線透過レンズ10のレンズ中心厚は、0.1mm以上0.3mm以下である。これにより、レンズバレル1の信頼性をより向上させることができる。
また、本実施形態のレンズバレルでは、レンズ鏡筒20の内部には、紫外線透過レンズ10に対する接着剤16の塗布側において、保持部が1つ形成されている構成について説明したが、紫外線透過レンズ10に対する接着剤16の塗布側において、複数の保持部が形成される構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10が、レンズ群のうちの中間のレンズとなる構成について説明したが、紫外線透過レンズ10が、レンズ群のうちの端部のレンズとなる構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10が、負の屈折力を有する構成について説明したが、紫外線透過レンズ10が、正の屈折力を有する構成であってもよい。
また、本実施形態のレンズバレルでは、紫外線透過レンズ10の405nmでの屈折率が、1.65以上であると説明したが、上記屈折率は、1.65より小さくてもよい。
本発明は、車載用の撮像装置、モバイル用途の電子機器、および羽根駆動装置などとして好適に利用される。
1…レンズバレル
2…電子機器
3…羽根駆動装置
10…紫外線透過レンズ
11A〜11D…レンズ
12A〜12C…スペーサ
13…シールド
14…挿入空間
16、17…接着剤
20…レンズ鏡筒
21A、21B…段差部
22A〜22H…円筒部
23A、23B…開口部
24A〜24F…テーパー部
25…貫通孔
31…羽根部
32…撮像素子
33…基板

Claims (12)

  1. 紫外線を透過する紫外線透過レンズと、
    前記紫外線透過レンズを収容する鏡筒と、を備え、
    前記紫外線透過レンズは、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤を介して前記鏡筒の内部に固定されている、
    レンズバレル。
  2. 前記鏡筒の内部には、前記紫外線透過レンズに対する前記接着剤の塗布側において、レンズを保持するためのレンズ保持部が少なくとも1つ形成されている、
    請求項1に記載のレンズバレル。
  3. 前記紫外線透過レンズは、負の屈折力を有する、
    請求項1または請求項2に記載のレンズバレル。
  4. 前記紫外線透過レンズの屈折率は、1.65以上である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズバレル。
  5. 前記紫外線透過レンズの屈折率は、1.7以上2.0以下である、
    請求項4に記載のレンズバレル。
  6. 前記紫外線透過レンズは、3mmの厚さにおいて30%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されている、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンズバレル。
  7. 前記紫外線透過レンズは、3mmの厚さにおいて60%以上の紫外線の透過率を有する材料で形成されている、
    請求項6に記載のレンズバレル。
  8. 前記接着剤の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.0045以上である、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレンズバレル。
  9. 前記接着剤の紫外線領域における単位厚さ当たりの光学濃度が、1μm当たり0.03以上0.1以下である、
    請求項8に記載のレンズバレル。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のレンズバレルと、
    撮像素子と、を備える、
    電子機器。
  11. 請求項2に記載のレンズバレルと、
    前記紫外線透過レンズと前記レンズとの間に設けられ、露出用の開口部を開閉する羽根部と、
    前記羽根部を駆動する駆動部と、を備える、
    羽根駆動装置。
  12. 紫外線を透過する紫外線透過レンズと、前記紫外線透過レンズを収容する鏡筒と、レンズと、を備えるレンズバレルの組み立て方法であって、
    前記紫外線透過レンズを前記鏡筒の内部に取り付けるステップと、
    前記紫外線透過レンズと前記鏡筒との間に、紫外線の透過および可視光線の透過の抑制された紫外線硬化型の接着剤を塗布するステップと、
    前記接着剤の塗布側から前記紫外線透過レンズに紫外線を照射するステップと、
    前記鏡筒の内部において、前記紫外線透過レンズに対する前記接着剤の塗布側に前記レンズを固定するステップと、を有する、
    レンズバレルの組み立て方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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