JP2019095147A - 貯湯給湯装置 - Google Patents

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兼造 大西
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淳 岩本
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悠介 中塚
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将太 山根
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Abstract

【課題】コスト優先のために、変動する放熱損失を考慮した加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択することが可能な貯湯給湯装置を提供すること。【解決手段】ヒートポンプ式給湯器と、瞬間式給湯器と、前記ヒートポンプ式給湯器の貯湯運転により加熱された湯水を貯留する貯湯タンクと、予測した給湯使用量を賄うに当たり各給湯器の運転効率とエネルギー料金単価を用いて演算した夫々の加熱コストを比較して運転する給湯器を選択する制御手段を備えた貯湯給湯装置において、前記制御手段は、前記予測した給湯使用量に相当する予測給湯熱量に基づいて前記瞬間式給湯器の加熱コストを演算すると共に、前記予測給湯熱量に対して前記貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの時間における前記貯湯タンクの放熱損失を考慮した補正熱量に基づいて前記ヒートポンプ式給湯器の加熱コストを演算する。【選択図】図5

Description

本発明は、ヒートポンプ式給湯器と瞬間式給湯器を備えた貯湯給湯装置に関し、特に給湯使用履歴に基づいて将来の給湯使用を予測する貯湯給湯装置に関する。
従来から、給湯や浴槽の湯張り用の湯水を予め加熱して貯湯タンクに貯留するためのヒートポンプ式給湯器と、給湯等の使用時に湯水を加熱する瞬間式給湯器を備えた貯湯給湯装置が広く使用されている。この貯湯給湯装置は、給湯使用履歴に基づいて将来の給湯使用を予測し、各給湯器の運転効率とエネルギー料金単価を用いて演算した夫々の加熱コストを比較して、加熱コストが最も低廉な給湯器を湯水の加熱のために運転する給湯器として選択するコスト優先機能を備えている。
このように運転する給湯器を選択するものとして、例えば特許文献1のように、ランニングコストと使用エネルギー量と二酸化炭素排出量の中からユーザが選択した優先する基準に関して、ヒートポンプ式給湯器と燃焼式給湯器を比較して運転する給湯器を選択するものが知られている。
また、特許文献2のように、過去の給湯使用履歴に基づいて将来の給湯使用の予測を行い、ヒートポンプ式給湯器による貯湯運転を行うときに、予測された給湯使用に基づいて設定した貯湯運転の複数の運転パターンの内、省エネルギー性が最大となる運転パターンで貯湯運転を行う技術が知られている。この貯湯運転の運転パターンには加熱した湯水を貯湯タンクに長時間貯留しておくパターンもあり、貯湯運転で貯留される熱量には貯湯タンクからの放熱損失が考慮されている。
特許第5353498号公報 特許第6086014号公報
コスト優先機能により、貯湯給湯装置は予測した給湯使用に基づいて、その給湯使用に必要な熱量を賄う際の加熱コストが最も低廉となる給湯器を選択して加熱コストを低減する。瞬間式給湯器を選択した場合は、給湯使用時に必要な熱量を供給するので、貯湯タンクからの放熱損失がない。
一方、ヒートポンプ式給湯器を選択した場合には、予測した給湯使用までに必要な熱量の貯留が終了するように貯湯運転を行うので、貯湯運転開始から給湯使用終了までの貯留時間における貯湯タンクからの放熱により加熱した湯水の放熱損失が無視できない。この放熱損失は、貯留時間が長い程、外気温度が低い程、貯湯温度が高い程大きくなる。そのため、放熱損失を考慮せずにヒートポンプ式給湯器を選択した場合には、放熱損失によって減少した熱量を補うため瞬間式給湯器を運転する場合があり、加熱コストが上昇する虞がある。
しかし、特許文献1では、給湯器の選択の際に貯湯タンクの放熱損失については考慮されていない。また、特許文献2では、加熱コスト低減のために貯湯タンクの放熱損失を考慮して給湯器の選択を行うように構成されておらず、放熱損失が貯湯温度と外気温度によっても変動する点について考慮されていない。
本発明の目的は、加熱コスト低減のために、変動する放熱損失を考慮して演算した加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択することが可能な貯湯給湯装置を提供することである。
請求項1の発明は、ヒートポンプ式給湯器と、瞬間式給湯器と、前記ヒートポンプ式給湯器の貯湯運転により加熱された湯水を貯留する貯湯タンクと、予測した給湯使用量を賄うに当たり各給湯器の運転効率とエネルギー料金単価を用いて演算した夫々の加熱コストを比較して運転する給湯器を選択する制御手段を備えた貯湯給湯装置において、前記制御手段は、前記予測した給湯使用量に相当する予測給湯熱量に基づいて前記瞬間式給湯器の加熱コストを演算すると共に、前記予測給湯熱量に対して前記貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの時間における前記貯湯タンクの放熱損失を考慮した補正熱量に基づいて前記ヒートポンプ式給湯器の加熱コストを演算することを特徴としている。
上記構成によれば、演算した加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択し、選択した給湯器により予測した給湯使用量を賄う。瞬間式給湯器の加熱コストの演算は、予測した給湯使用量に相当する予測給湯熱量と運転効率とエネルギー料金単価に基づいて行う。ヒートポンプ式給湯器の加熱コストの演算は、予測給湯熱量について貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの放熱損失を考慮した補正熱量と運転効率とエネルギー料金単価に基づいて行う。従って、瞬間式給湯器の加熱コストと、貯湯運転開始から給湯使用終了までの時間によって変動する放熱損失を考慮したヒートポンプ式給湯器の加熱コストを比較して、運転する給湯器を選択することができる。また、ヒートポンプ式給湯器を選択した場合の放熱損失による熱量不足を回避できる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記制御手段は、外気温度に応じて前記放熱損失を設定することを特徴としている。
上記構成によれば、外気温度が低い程大きくなる放熱損失を外気温度に応じて設定し、放熱損失を考慮した補正熱量に基づいてヒートポンプ式給湯器の加熱コストを演算できる。従って、一層正確に演算された加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択することができ、ヒートポンプ式給湯器を選択した場合の放熱損失による熱量不足を回避できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記制御手段は、前記貯湯運転の貯湯温度に応じて前記放熱損失を設定することを特徴としている。
上記構成によれば、貯湯温度が高い程大きくなる放熱損失を貯湯温度に応じて設定し、放熱損失を考慮した補正熱量に基づいてヒートポンプ式給湯器の加熱コストを演算できる。従って、一層正確に演算された加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択することができ、ヒートポンプ式給湯器を選択した場合の放熱損失による熱量不足を回避できる。
本発明の貯湯給湯装置によれば、加熱コスト低減のために、変動する放熱損失を考慮した加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択することが可能である。
本発明の実施例に係る貯湯給湯装置の全体構成を示す図である。 使用量区分に基づいて料金単価が設定された料金プランの例を示す図である。 放熱の損失係数テーブルを示す図である。 放熱損失を考慮した補正熱量の例を示す図である。 給湯器の選択制御のフローチャートである。 燃焼式給湯器の加熱コスト演算フローチャートである。 ヒートポンプ式給湯器の加熱コスト演算フローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、図1に基づいて貯湯給湯装置1の全体構成について説明する。
貯湯給湯装置1は、貯湯タンク2、瞬間式給湯器として燃焼式給湯器(BU給湯器3)、ヒートポンプ式給湯器(HP給湯器4)等を備えている。この貯湯給湯装置1は、電力で駆動するHP給湯器4で加熱した湯水を貯湯タンク2に貯留し、この貯留した湯水を給湯や浴槽29の湯張りに使用する。また、HP給湯器4の使用が適さない場合等のバックアップ用のBU給湯器3によりガスを燃焼させて加熱した湯水を給湯や風呂追焚等に使用可能である。
貯湯タンク2の上部には、貯湯タンク2に貯留した湯水を出湯するための出湯通路11が接続されている。出湯通路11には、出湯通路11を流通して湯水混合弁14に供給される湯水の出湯温度を検知するための出湯温度センサ11aが配設されている。また、貯湯タンク2の下部には、貯湯タンク2に上水源から上水を供給するための給水通路12が接続されている。給水通路12には、上水源から供給される上水の給水温度Tcwを検知するための給水温度センサ12aが配設されている。
バイパス通路13は、給水通路12から分岐して出湯通路11に接続され、この接続部に出湯通路11の湯水とバイパス通路13の上水を混合する混合手段として混合比率を調整可能な湯水混合弁14が配設されている。湯水混合弁14には給湯通路15が接続され、湯水混合弁14で混合された湯水は、給湯通路15を流通して図示外の給湯栓等に給湯可能である。また、湯水混合弁14で混合された湯水は、給湯通路15から分岐して追焚回路28に接続する湯張り通路18を介して浴槽29に湯張り可能である。給湯通路15には、給湯温度を検知するための給湯温度センサ15aが配設されている。
貯湯タンク2の下部にはHP給湯器4に湯水を供給する上流加熱通路5aが接続され、このHP給湯器4で加熱された湯水を貯湯タンク2に供給する下流加熱通路5bが貯湯タンク2の上部に接続されて、貯湯タンク2とHP給湯器4の間で湯水が循環可能な循環加熱回路5が形成されている。
上流加熱通路5aには、貯湯タンク2からHP給湯器4に入水する湯水の入水温度を検知する入水温度センサ6aと、沸き上げポンプ16と切換弁17が配設されている。下流加熱通路5bには、HP給湯器4で加熱された湯水の温度を検知する加熱温度センサ6bが配設され、下流加熱通路5bから分岐した戻り通路部5cが切換弁17に接続されている。HP給湯器4の起動直後等の加熱を十分することができない場合に、切換弁17を切換えて、HP給湯器4で加熱した湯水を再びHP給湯器4に送るようにすることができる。
貯湯タンク2の外周には、貯留された湯水の温度を検知する複数の貯湯温度センサ2a〜2dが上下方向に所定の間隔を空けて設けられている。これら貯湯温度センサ2a〜2d及び貯湯タンク2は、貯湯タンク2からの放熱を低減する図示外の保温材により覆われている。
貯湯タンク2の湯水をBU給湯器3で加熱するためのBU加熱通路21が、出湯通路11から分岐されてBU給湯器3に接続されている。BU給湯器3で加熱した湯水を出湯するためのBU出湯通路22は、BU加熱通路21の分岐部より下流側の出湯通路11に調整弁23を介して接続されている。調整弁23は、BU出湯通路22を通って出湯通路11に供給される湯水量を調整する。BU加熱通路21には、三方弁24とBU給湯器3に湯水を送るためのポンプ25が配設されている。
BU出湯通路22から分岐した熱交換器通路26は、三方弁24に接続されている。三方弁24は、貯湯タンク2の湯水又は熱交換器通路26の湯水をBU給湯器3に供給可能となるように切換えられる。熱交換器通路26には熱交換器26aと開閉弁26bが配設されている。熱交換器26aは、追焚ポンプ27の作動により追焚回路28を流れる浴槽29の湯水をBU給湯器3で加熱した湯水との熱交換により加熱する追焚運転に使用される。
給水通路12には、逆止弁12bと、給水通路12から分岐して熱交換器通路26に接続する分岐通路部12cが配設されている。バイパス通路13には逆止弁13aが配設され、バイパス通路13から分岐して給湯通路15に接続された高温出湯回避通路30には、高温出湯回避電磁弁30aが配設されている。
HP給湯器4は、圧縮機32、凝縮熱交換器33、膨張弁34、蒸発熱交換器35を冷媒配管により接続したヒートポンプ回路36を備えている。このHP給湯器4は、冷媒配管に封入された冷媒を圧縮機32で圧縮して昇温し、沸き上げポンプ16を駆動して循環加熱回路5を流通する湯水を凝縮熱交換器33において高温の冷媒との熱交換により加熱する。熱交換後の冷媒は、膨張弁34で膨張して外気より低温になり、蒸発熱交換器35で外気から吸熱した後、再び圧縮機32に導入される。
蒸発熱交換器35は、外気温度Toを検知する外気温度センサ35aと送風機35bを備えている。また、HP給湯器4は、圧縮機32、膨張弁34、送風機35b等を制御する補助制御部37を備えている。補助制御部37は、貯湯給湯装置1の主たる制御手段である制御部7に通信可能に接続され、制御部7の指令に従ってHP給湯器4を制御する。外気温度センサ35aに検知された外気温度Toは、補助制御部37を介して制御部7に送信される。
制御部7は、出湯温度センサ11a等の検知信号に基づいて給湯運転等を制御する。制御部7には、ユーザが給湯設定温度Thwの設定等の操作を行うための操作端末7aが通信可能に接続されている。操作端末7aは各種設定用のスイッチ等を複数備え、各種入力設定が可能なように構成されている。
また、制御部7は、電力計ユニット38及びガス量測定ユニット39に通信可能に接続され、電気料金プラン及びガス料金プラン等を記憶している。電力料金プランやガス料金プランは、例えば図2に示すように、電力又はガスの月間使用量を段階的にn段階に区分し、その使用量区分別に料金単価C1〜Cnが設定されている。使用量区分別に基本料金B1〜Bnが設定されていてもよく、この場合は現時点の月間使用量に対応する使用量区分の基本料金をその月間使用量で除算し、その値をその使用量区分の料金単価に加算することにより、基本料金を含んだ料金単価に換算できる。これらの料金プランは、操作端末7aから入力設定することができる。
電力計ユニット38は、家庭における使用電力を計測・記憶しており、この使用電力の1か月単位の積算値(月間使用電力)を出力することができる。ガス量測定ユニット39もまた家庭における使用ガス量を計測・記憶しており、この使用ガス量の1か月単位の積算値(月間使用ガス量)を出力することができる。電力計ユニット38及びガス量測定ユニット39は、インターネット回線を介して電力やガスの供給者である電力会社、ガス会社等に計測した使用量等を送信するものであってもよい。この場合、電力やガスの供給者を介して月間使用量や料金プランを取得可能なように、制御部7もインターネット回線に接続される。
次に、給湯使用の予測について説明する。
制御部7は、給湯使用履歴として過去のBU給湯器3及びHP給湯器4の駆動状況、給水温度Tcw[℃]や外気温度To[℃]、貯湯タンク2からの出湯熱量等を更新しながら学習記憶している。この学習記憶された給湯使用履歴に基づいて将来の給湯使用の開始と終了の時刻及び予測給湯使用量Vp[L]を予測し、予測給湯使用量Vpに相当する予測給湯熱量Qp[kcal]を下記(1)式に基づいて演算する。
Qp=Vp×(Thw−Tcw) …(1)
次に、制御部7による加熱コストの演算について説明する。
予測給湯使用量Vpを賄うに当たり、制御部7は、各給湯器の運転効率とエネルギー料金単価を用いて演算した夫々の加熱コスト(BU給湯器3のBU加熱コストCg、HP給湯器4のHP加熱コストCe)に基づいて、BU給湯器3とHP給湯器4の何れか一方を運転する給湯器として選択する。エネルギー料金単価は、図2のような記憶したガス料金プラン及び電力料金プランに基づいて、現時点の月間使用ガス量に対応するガスの料金単価Pg及び現時点の月間使用電力に対応する電力料金単価Peを設定する。
BU加熱コストCg[円]は、予測給湯使用量Vpを賄う場合、予測給湯熱量Qp[kcal]と、BU給湯器3の固有の運転効率Eg(例えばEg=0.9)と、使用するガスの料金単価Pg[円/m3]と、使用するガスの種類に応じて設定される単位熱量Qg[kcal/m3](例えばQg=10750kcal/m3)を用いて下記(2)式に基づいて演算される。
Cg=(Qp/Eg)×(Pg/Qg) …(2)
HP加熱コストCe[円]は、予測給湯使用量Vpを賄う場合、貯湯運転開始から給湯使用終了までの放熱損失を考慮して予測給湯熱量Qpを放熱損失によって補正した補正熱量Qc[kcal]と、HP給湯器4の運転効率に相当する成績係数COPと、電力の料金単価Pe[円/kWh ]と、電力熱量換算値(1kWh =860kcal)を用いて下記(3)式に基づいて演算される。COPは入水温度と貯湯設定温度Tsと外気温度Toに基づいて演算される。
Ce=(Qc/COP)×(Pe/860) …(3)
放熱損失は、蓄えられた熱量が1時間当たりに失う熱量の割合である損失係数L(例えば1時間当たり2%の放熱損失がある場合L=0.02/h)と貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの貯留時間tを用いて表される。貯湯運転の開始時刻は、制御部7が予測給湯熱量Qpの貯湯運転の時間と予測した給湯開始時刻に基づいて設定する。放熱損失を考慮して予測給湯熱量Qpを放熱損失によって補正した補正熱量Qcは、下記(4)式に基づいて演算される。
Qc=Qp/(1−L)t …(4)
損失係数Lは、外気温度Toが低い程放熱が促進されて大きい値になると共に、貯湯設定温度Tsが高い程放熱が促進されて大きい値になるToとTsの関数L(To,Ts)である。関数L(To,Ts)は貯湯タンク2の大きさや保温材の性能等により異なり、予め実験等に基づいて定められる。制御部7は、外気温度To及び貯湯設定温度Tsを例えば1℃毎に変えて関数L(To,Ts)を演算した値を表にした図3のような損失係数テーブルを予め備えており、現在の外気温度Toと設定されている貯湯設定温度Tsに対応する損失係数テーブルの値を損失係数Lに設定する。制御部7が関数L(To,Ts)を記憶しており、外気温度Toと貯湯設定温度Tsに基づき関数L(To,Ts)を演算した値を損失係数Lに設定してもよい。
演算したBU加熱コストCgとHP加熱コストCeを比較してHP加熱コストCeがBU加熱コストCg以下の場合には、制御部7は運転する給湯器としてHP給湯器4を選択する。そして、予測した給湯使用までに貯湯が完了するように給湯使用の予測に基づいて設定した貯湯運転の開始時刻に貯湯運転を開始する。
図4に示すように、例えば6時から及び8時からの給湯使用の予測給湯熱量をまとめて6時の使用開始までに貯湯する場合に、貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの貯留時間tにおける放熱損失を考慮した補正熱量を貯湯する。補正熱量は、そのまとめた予測給湯熱量よりも、ハッチング部分で示すように放熱損失に相当する分だけ多くなっている。他の時間の貯湯運転も同様に放熱損失を考慮した補正熱量を貯湯する。
次に、貯湯運転について説明する。
貯湯運転は、貯湯タンク2の下部から供給される低温の湯水をHP給湯器4により加熱し、加熱した高温の湯水を貯湯タンク2の上部から貯留する。貯湯運転の貯湯設定温度Tsは、熱量不足にならず給湯設定温度Thwの給湯が可能な、給湯設定温度Thwより高い温度に設定される。その一方で、貯湯設定温度Tsが低温である程入水温度との温度差が小さくなってHP給湯器4の運転効率に相当するCOPが向上する。そのため、HP給湯器4のCOPが高くなるように、できるだけ低温であって給湯設定温度Thwより高い貯湯設定温度Tsを設定している。
次に、給湯運転について説明する。
給湯通路15には、図示を省略するが給湯流量センサと給湯流量調整弁が配設されている。給湯栓等が開栓されて給湯流量センサが所定の流量を検知すると、制御部7は出湯温度と給水温度Tcwに基づいて給湯通路15を流通する湯水の給湯温度が給湯設定温度Thwとなるように湯水混合弁14の混合比率を調整する。そして給湯温度センサ15aが検知した給湯温度に基づいて、制御部7は湯水混合弁14の混合比率をさらに調整する。給湯使用の予測に基づいてHP給湯器4が選択されて貯湯タンク2に出湯可能な湯水が貯湯されている場合には、貯湯タンク2の湯水を出湯する。給湯使用の予測に基づいてBU給湯器3が選択されている場合や、高温給湯時等、貯湯タンク2に貯留された湯水では給湯設定温度Thwの給湯が困難な場合には、BU給湯器3を作動させて加熱した湯水を出湯する。
次に、湯張り運転について説明する。
操作端末7aの操作により設定された時刻に浴槽29の湯張りが完了するように、自動的に湯張り運転が開始される。湯張り運転は、貯湯タンク2に貯留された湯水を湯水混合弁14において予め設定された湯張り温度に調整して給湯通路15、湯張り通路18、追焚回路28を介して浴槽29に供給する。浴槽29に予め設定された量の湯水が湯張りされると湯張り運転を終了する。尚、操作端末7aの湯張り開始操作により湯張り運転を開始した場合等、貯湯タンク2に貯湯された熱量が不足している場合には、BU給湯器3も使用して湯張り可能である。
次に、給湯器の選択について、図5〜図7の制御部7による給湯器の選択制御のフローチャートに基づいて説明する。図中のSi(i=1,2・・・)はステップを表す。
最初にS1において、学習した過去の給湯使用履歴に基づいて将来の給湯使用の予測を行ってS2に進む。このとき、予測給湯使用量Vp、給湯使用の予測開始時刻、給湯使用の予測終了時刻等が設定される。次にS2において、外気温度To、給水温度Tcw、給湯設定温度Thw等を読み込んでS3に進む。
次にS3において、S1,S2で設定及び取得した予測給湯使用量Vp、給水温度Tcw、給湯設定温度Thwと上記(1)式により予測給湯熱量Qpを演算してS4に進む。
次にS4において、BU加熱コストCgを演算してS5に進む。このとき図6に示すように、S11において現時点における月間使用ガス量をガス量測定ユニット39から取得し、S12において記憶しているガス料金プランと現時点の月間使用ガス量に基づきガス料金単価Pgを設定し、S13においてガス料金単価Pgと予測給湯熱量Qpと上記(2)式からBU加熱コストCgを演算する。
次に、図5のS5において、HP加熱コストCeを演算してS6に進む。このとき、図7に示すように、S21において現時点における月間使用電力を電力計ユニット38から取得し、S22において記憶している電力料金プランと現時点の月間使用電力に基づき電力料金単価Peを設定し、S23において外気温度Toと貯湯設定温度Tsに基づき損失係数Lを設定する。そして、S24において予測給湯熱量Qpを上記(4)式に基づいて補正した補正熱量Qcを演算し、S25において電力料金単価Peと補正熱量Qcと上記(3)式からHP加熱コストCeを演算する。
次に、図5のS6において、BU加熱コストCgとHP加熱コストCeを比較して、HP加熱コストCeがBU加熱コストCg以下の場合(Yesの場合)にS7に進み、S7において運転する給湯器としてHP給湯器4を選択してリターンする。
一方、S6において、HP加熱コストCeがBU加熱コストCgより大きい場合(Noの場合)にはS8に進み、S8において、運転する給湯器としてBU給湯器3を選択してリターンする。
制御部7は、外気温度Toの変動やユーザによる給湯設定温度Thwの変更等に対応可能なように、上記の給湯器の選択制御を所定の時間間隔(例えば3分間隔)で繰り返し行っている。尚、貯湯運転が開始されたら運転する給湯器を変更しないので、貯湯運転が終了するまで給湯器の選択制御を停止してもよい。
本発明の貯湯給湯装置1の作用、効果について説明する。
貯湯給湯装置1は、制御部7が、予測給湯熱量Qpと運転効率Egとガス料金単価Pgに基づいてBU加熱コストCgを演算すると共に、予測給湯熱量Qpについて貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの貯留時間tにおける貯湯タンク2の放熱損失を考慮した補正熱量Qcと、COPと電力料金単価Peに基づいてHP加熱コストCeを演算する。従って、BU加熱コストCgと貯湯開始から給湯使用終了までの放熱損失を考慮したHP加熱コストCeを比較して、運転する給湯器を選択することができる。また、HP給湯器4を選択した場合の放熱損失による熱量不足を回避できる。
また、制御部7は、外気温度Toに応じて放熱損失を補正し、貯湯運転の貯湯設定温度Tsに応じて放熱損失を補正する。従って、外気温度Toが低い程大きくなると共に貯湯設定温度Tsが高い程大きくなる放熱損失を考慮した補正熱量Qcに基づいてHP加熱コストCeを演算できるので、一層正確に演算された加熱コストに基づいて運転する給湯器を選択することができる。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態をも包含するものである。
1 :貯湯給湯装置
2 :貯湯タンク
3 :BU給湯器(瞬間式給湯器)
4 :HP給湯器(ヒートポンプ式給湯器)
7 :制御部(制御手段)
35 :蒸発熱交換器
35a :外気温センサ
38 :電力計ユニット
39 :ガス量測定ユニット
Ce :HP加熱コスト
Cg :BU加熱コスト
L :損失係数
Pe :電力料金単価
Pg :ガス料金単価
Qc :補正熱量
Qp :予測給湯熱量
Tcw :給水温度
Thw :給湯設定温度
To :外気温度
Ts :貯湯設定温度
Vp :予測給湯使用量
t :貯留時間

Claims (3)

  1. ヒートポンプ式給湯器と、瞬間式給湯器と、前記ヒートポンプ式給湯器の貯湯運転により加熱された湯水を貯留する貯湯タンクと、予測した給湯使用量を賄うに当たり各給湯器の運転効率とエネルギー料金単価を用いて演算した夫々の加熱コストを比較して運転する給湯器を選択する制御手段を備えた貯湯給湯装置において、
    前記制御手段は、前記予測した給湯使用量に相当する予測給湯熱量に基づいて前記瞬間式給湯器の加熱コストを演算すると共に、前記予測給湯熱量に対して前記貯湯運転の開始時刻から給湯使用の予測終了時刻までの時間における前記貯湯タンクの放熱損失を考慮した補正熱量に基づいて前記ヒートポンプ式給湯器の加熱コストを演算することを特徴とする貯湯給湯装置。
  2. 前記制御手段は、外気温度に応じて前記放熱損失を設定することを特徴とする請求項1に記載の貯湯給湯装置。
  3. 前記制御手段は、前記貯湯運転の貯湯温度に応じて前記放熱損失を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯給湯装置。
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