JP2019095033A - 流体シリンダ及び、該流体シリンダを備えるアクチュエータ - Google Patents

流体シリンダ及び、該流体シリンダを備えるアクチュエータ Download PDF

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慎志 鎌田
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【課題】バルブの個数を削減する。【解決手段】外側シリンダ部30と、内側シリンダ部40と、内側シリンダ部40内に第1作動圧室P1と第2作動圧室P2とを区画形成するピストン50と、ピストン50に接続されたロッド60と、外側シリンダ部30に設けられて作動流体を導入する導入流路33と、外側シリンダ部30に設けられて流体を排出可能な第1排出流路34及び第2排出流路35と、内側シリンダ部40に設けられ、第1状態にて導入流路33と第1作動圧室P1とを連通させると共に、第2状態にて第2排出流路35と第1作動圧室P1とを連通させる第1給排流路43と、内側シリンダ部40に設けられ、第2状態にて導入流路33と第2作動圧室P2とを連通させると共に、第1状態にて第1排出流路34と第2作動圧室P2とを連通させる第2給排流路44とを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、流体シリンダ及び、該流体シリンダを備えるアクチュエータに関する。
一般的に、変速機等においては、変速レンジや変速ギヤ段の切り替えに、流体圧により作動するアクチュエータを用いている。この種のアクチュエータの一例として、例えば、特許文献1,2には、流体シリンダ内の第1作動圧室及び第2作動圧室に対して、作動流体の給排を制御するON/OFFバルブをそれぞれ個別に備える構造が開示されている。
特開2017−15209号公報 特開平11−287321号公報
ところで、上記従来構造のアクチュエータにおいては、流体シリンダに対してON/OFFバルブを少なくとも二個設ける必要がある。このため、バルブ数の増加に伴い装置全体のコスト上昇を招くといった課題がある。
本開示の技術は、流体シリンダ及び、アクチュエータに関し、バルブの個数を効果的に削減することを目的とする。
本開示の流体シリンダは、筒状の外側シリンダ部と、前記外側シリンダ部内に筒軸方向に移動自在に収容された中空筒状の内側シリンダ部と、前記内側シリンダ部内に筒軸方向に移動自在に収容されると共に、前記内側シリンダ部内に第1作動圧室と第2作動圧室とを区画形成するピストンと、一端側を前記ピストンに接続されると共に、他端側を前記外側シリンダ部及び前記内側シリンダ部から突出させたロッドと、前記外側シリンダ部に設けられて流体供給源から作動流体を導入する導入流路と、前記外側シリンダ部に設けられて流体を排出可能な第1排出流路及び第2排出流路と、前記内側シリンダ部に設けられ、前記内側シリンダが前記外側シリンダ内の筒軸方向一端側に位置する第1状態にて前記導入流路と前記第1作動圧室とを連通させると共に、前記内側シリンダが前記外側シリンダ内の筒軸方向他端側に位置する第2状態にて前記第2排出流路と前記第1作動圧室とを連通させる第1給排流路と、前記内側シリンダ部に設けられ、前記第2状態にて前記導入流路と前記第2作動圧室とを連通させると共に、前記第1状態にて前記第1排出流路と前記第2作動圧室とを連通させる第2給排流路と、を備えることを特徴とする。
また、前記外側シリンダ部が中空筒状に形成されると共に、前記内側シリンダ部によって前記外側シリンダ部内に第1中空室と第2中空室とが区画形成されており、前記第1中空室が前記第1排出流路を介して外部と連通すると共に、前記第2中空室が前記第2排出流路を介して外部と連通することが好ましい。
また、前記ピストンが径方向外側に向かうに従い軸方向長さを短く形成されてもよい。
本開示のアクチュエータは、前記流体シリンダを備えるアクチュエータであって、作動流体を圧送するポンプと、前記ポンプと前記導入流路と接続する供給配管に設けられて、作動流体の供給を制御する1個のON/OFFバルブとを備えることを特徴とする。
本開示の技術によれば、バルブの個数を効果的に削減することができる。
(A)は、本実施形態に係るアクチュエータの全体構成において流体シリンダを部分断面として示す模式図であり、(B)は、本実施形態の流体シリンダの外側シリンダ部を切り欠いて示す模式的な部分断面図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 本実施形態に係る流体シリンダの動作を説明する模式図である。 他の実施形態に係る流体シリンダを示す模式的な部分断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る流体シリンダ及び、該流体シリンダを備えるアクチュエータについて説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係るアクチュエータ10を示す模式的な全体構成図である。本実施形態のアクチュエータ10は、例えば、図示しない変速機のレンジ切替装置等のシンクロメッシュ機構を作動させるもので、ポンプ11と、第1供給配管12と、ON/OFFバルブ13と、第2供給配管14と、流体シリンダ20と、コントロールユニット100とを備えている。
なお、図中において、符号90は図示しない運転室内に設けられたシフト操作装置、符号91はシフト操作装置90の操作位置を検出するシフトポジションセンサ、符号92は後述する作動ロッド60のストローク量を検出するストロークセンサをそれぞれ示している。
ポンプ11は、例えば、不図示のエンジンの動力により駆動して作動流体を圧送する。本実施形態において、流体シリンダ20に供給する作動流体は、気体又は液体(例えば、作動油)の何れであってもよい。
第1供給配管12は、ポンプ11の吐出ポートとON/OFFバルブ13の入口ポートとを接続する。すなわち、ポンプ11の駆動時は、ポンプ11により圧送される作動流体が、第1供給配管12を介してON/OFFバルブ13に常時供給されるように構成されている。
ON/OFFバルブ13の出口ポートは、第2供給配管14を介して流体シリンダ20の導入流路33に接続されている。ON/OFFバルブ13は、コントロールユニット100から入力される指示信号に応じて、第2供給配管14から流体シリンダ20に作動流体を供給する開弁状態(ON)と、第2供給配管14から流体シリンダ20への作動流体の供給を停止する閉弁状態(OFF)とに選択的に切り替えられるようになっている。
流体シリンダ20は、流体シリンダ20の外側をなす略円筒中空状の外側シリンダ部30と、外側シリンダ部30よりも小径に形成されて、外側シリンダ部30内に摺動移動自在に収容された略円筒中空状の内側シリンダ部40と、内側シリンダ部40内に摺動移動自在に収容されたピストン50と、一端側をピストン50に固定されると共に、他端側を各シリンダ部30,40よりも外方に突出させて不図示のシンクロメッシュ機構に接続された作動ロッド60とを備えている。
なお、以下の説明では、作動ロッド60が各シリンダ部30,40から伸長する図中矢印A方向をシフト方向とし、作動ロッド60が各シリンダ部30,40内に収縮する図中矢印B方向を反シフト方向と規定する。また、内側シリンダ部40の筒内軸方向長さL2とピストン50の軸方向長さL1との差(=L2−L1)を、ピストン50の内側シリンダ部40内における最大ストローク長S1と称し、外側シリンダ部30の筒内軸方向長さL4と内側シリンダ部40の筒外軸方向長さL3との差(=L4−L3)を、内側シリンダ部40の最大ストローク長S2と称する。
外側シリンダ部30は、外側筒部31Aと外側筒底部31Bとを含む有底円筒状の外側シリンダ本体部31と、外側シリンダ本体部31の開口を塞ぐ円板状の外側蓋部材32とを備えている。また、外側シリンダ部30の内部には、シフト方向A側の第1中空室H1及び、反シフト方向B側の第2中空室H2が設けられている。これら第1及び第2中空室H1,H2は、外側シリンダ部30内に摺動移動自在に収容された内側シリンダ部40によって区画形成されている。
外側蓋部材32は、例えば、不図示のボルト等により外側筒部31Aに固定されている。外側筒底部31Bの略中心位置には、作動ロッド60を進退自在に挿通させる外側貫通穴31Cが形成されている。外側貫通穴31Cには、好ましくは、作動ロッド60との隙間を封鎖する略円環状の第1シール部材39が設けられている。
外側シリンダ部30の筒軸方向中間位置に対応する外側筒部31Aには、第2供給配管14から作動流体が送り込まれる導入流路33が径方向に貫通形成されている。また、外側筒部31Aには、導入流路33を中心に筒軸方向に互いに離間して配置された第1排出流路34及び、第2排出流路35が設けられている。
第1排出流路34は、導入流路33よりもシフト方向A側に、導入流路33から内側シリンダ部40の最大ストローク長S2の半分の長さだけオフセットした位置に設けられている。また、第1排出流路34は、外側筒部31Aを径方向に貫通する第1径方向排出流路部34Aと、外側筒部31Aの内周に第1径方向排出流路34Aから外側筒底部31Bに亘って凹設された第1筒軸方向排出流路34Bとを有しており、第1中空室H1を外部と連通させる。なお、第1筒軸方向排出流路34Bは、内側筒部41Aの外周に凹設されてもよい。
第2排出流路35は、導入流路33よりも反シフト方向B側に、導入流路33から内側シリンダ部40の最大ストローク長S2の半分の長さだけオフセットした位置に設けられている。また、第2排出流路35は、外側筒部31Aを径方向に貫通する第2径方向排出流路部35Aと、外側筒部31Aの内周に第2径方向排出流路35Aから開口端(外側蓋部材32の近傍)に亘って凹設された第2筒軸方向排出流路35Bとを有しており、第2中空室H2を外部と連通させる。なお、第2筒軸方向排出流路35Bは、内側筒部41Aの外周に凹設されてもよい
内側シリンダ部40は、内側筒部41Aと内側筒底部41Bとを含む有底円筒状の内側シリンダ本体部41と、内側シリンダ本体部41の開口を塞ぐ円板状の内側蓋部材42とを備えている。また、内側シリンダ部40の内部には、シフト方向A側の第1作動圧室P1及び、反シフト方向B側の第2作動圧室P2が設けられている。これら第1及び第2作動圧室P1,P2は、内側シリンダ部40内に摺動移動自在に収容されたピストン50によって区画形成されている。
内側筒部41Aには、その外筒面から所定の深さで窪むと共に筒軸方向に延びるガイド溝41Cが設けられている。ガイド溝41Cは外側筒部31Aの内筒面から突出する突起(図示例では、外側筒部31Aに嵌め込まれたボルトB)と係合することにより、内側シリンダ部40の外側シリンダ部30に対する相対回転を規制する回転規制機構として機能する。
内側蓋部材42は、例えば、不図示のボルト等により内側筒部41Aに固定されている。内側筒底部41Bの略中心位置には、作動ロッド60を進退自在に挿通させる内側貫通穴40Aが形成されている。内側貫通穴40Aには、好ましくは、作動ロッド60との隙間を封鎖する略円環状の第2シール部材49が設けられている。
内側筒部41Aには、第1給排流路43及び、第2給排流路44が設けられている。第1給排流路43は、ピストン50が内側シリンダ部40内を反シフト方向Bに移動する際に、導入流路33から第1作動圧室P1に作動流体を導入させ、ピストン50が内側シリンダ部40内をシフト方向Aに移動する際に、第1作動圧室P1内から第2排出流路35(第2径方向排出流路部35A)を経由して流体を外部に排出させる。第2給排流路44は、ピストン50が内側シリンダ部40内をシフト方向Aに移動する際に、導入流路33から第2作動圧室P2に作動流体を導入させ、ピストン50が内側シリンダ部40内を反シフト方向Bに移動する際に、第2作動圧室P2内から第1排出流路34(第1径方向排出流路部34A)を経由して流体を外部に排出させる。
具体的には、第1給排流路43は、内側筒部41Aの外筒面のうち、内側シリンダ部40の筒軸方向中間位置Cから反シフト方向B側に内側シリンダ部40の最大ストローク長S2の半分の長さだけオフセットした位置に開口する。さらに、第1給排流路43は、内側筒部41A内を第2給排流路44と干渉しないようにシフト方向Aに向かって略L字状に屈曲して延びると共に、内側筒部41Aの内筒面のうち、内側筒底部41Bが隣接する部位に開口形成されている。
第2給排流路44は、内側筒部41Aの外筒面のうち、内側シリンダ部40の筒軸方向中間位置Cからシフト方向A側に内側シリンダ部40の最大ストローク長S2の半分の長さだけオフセットした位置に開口する。さらに、第2給排流路44は、内側筒部41A内を第1給排流路43と干渉しないように反シフト方向Bに向かって略L字状に屈曲して延びると共に、内側筒部41Aの内筒面のうち、内側蓋部材42が隣接する部位に開口形成されている。
ピストン50は、その外径を内側シリンダ部40の筒内径と略同径に形成されている。また、ピストン50の外周部には、内側シリンダ部40の内筒面との隙間を封止する略円環状の第3シール部材51が設けられている。ピストン50は、好ましくは、その側面を内側筒底部41Bの内側面又は内側蓋部材42の内側面に当接させた際に、各給排流路43,44から各作動圧室P1,P2内に作動流体が確実に供給されるように、その軸方向長さL1が径方向外側に向かうに従い短くなるように形成されている。ピストン50のシフト方向側の側面中心部には、作動ロッド60が不図示のボルト等により一体移動可能に固定されている。
作動ロッド60には、ディテント機構70が設けられている。ディテント機構70は、付勢手段としてのスプリング71と、ロックボール72と、作動ロッド60の外周に凹設された複数(図示例では2個)のディテント溝73,74とを備えている。スプリング71は、一端を変速機ケース75等に固定され、他端をロックボール72に接続されている。ロックボール72は、スプリング71の付勢力によって作動ロッド60の外周に常時押し付けられるようになっている。
以上のように構成された本実施形態に係る流体シリンダ20の動作を、図2〜12に基づいて説明する。なお、以下の説明では、作動ロッド60がシフト方向Aに最大にストロークし、ロックボール72がディテント溝73と係合した状態において、不図示のレンジ切替装置が「ロー」となり、作動ロッド60が反シフト方向Bに最大に収縮し、ロックボール72がディテント溝74と係合した状態において、不図示のレンジ切替装置が「ハイ」に切り替わるものとする。なお、当然ながら、これらロー/ハイの関係は入れ替えて構成することもできる。
図2は、内側シリンダ部40及びピストン50が最もシフト方向A側に位置し、ロックボール72がディテント溝73と係合し、さらに、不図示のレンジ切替装置が「ロー」の状態を示している。この状態で、シフトポジションセンサ91がシフト操作装置90の「ロー」から「ハイ」への切り替え操作を検出すると、コントロールユニット100からON/OFFバルブ13に開弁指示信号が出力される。ON/OFFバルブ13が開弁(ON)すると、図中矢印Xに示すように、第2供給配管14から導入流路33及び、第1給排流路43を介して第1作動圧室P1に作動流体が供給される。第1作動圧室P1内に作動流体が供給されると、これに伴いピストン50が作動ロッド60と一体に反シフト方向Bに向けてストローク移動を開始する。
図3に示すように、第1作動圧室P1内への作動流体の供給によりピストン50が反シフト方向Bに向けてストローク移動する間、第2作動圧室P2内の流体は、図中矢印Yに示すように、第2給排流路44から第1排出流路34を介して外部に排出される。
図4に示すように、ピストン50が内側蓋部材42の内側面に到達すると、コントロールユニット100からON/OFFバルブ13に閉弁指示信号が出力され、第1作動圧室P1内への作動流体の供給は停止される。ピストン50が内側蓋部材42の内側面に到達したか否かは、ストロークセンサ92のセンサ値に基づいて判別することができる。すなわち、ストロークセンサ92により検出される作動ロッド60の反シフト方向への移動開始からのストローク量が、ピストン50の内側シリンダ部40内における最大ストローク長S1に達した時に、ピストン50が内側蓋部材42の内側面に到達したと判定すればよい。
その後、図5に示すように、内側シリンダ部40は、ピストン50の反シフト方向Bへの慣性力(惰性力)によって、ピストン50と一体に反シフト方向Bに向けてストローク移動する。この間、第2中空室H2内の流体は第2排出流路35を経由して外部に排出される。
その後、図6に示すように、内側シリンダ部40が外側蓋部材32の内側面に到達し、ロックボール72がディテント溝74と係合すると、不図示のレンジ切替装置が「ハイ」に切り替えられるようになっている。
次に、不図示のレンジ切替装置の「ハイ」から「ロー」への切り替え動作を説明する。図7は、内側シリンダ部40及びピストン50が最も反シフト方向B側に位置し、ロックボール72がディテント溝74と係合し、さらに、不図示のレンジ切替装置が「ハイ」の状態を示している。この状態で、シフトポジションセンサ91がシフト操作装置90の「ハイ」から「ロー」への切り替え操作を検出すると、コントロールユニット100からON/OFFバルブ13に開弁指示信号が出力される。ON/OFFバルブ13が開弁(ON)すると、図中矢印Xに示すように、第2供給配管14から導入流路33及び、第2給排流路44を介して第2作動圧室P2に作動流体が供給される。第2作動圧室P2内に作動流体が供給されると、これに伴いピストン50が作動ロッド60と一体にシフト方向Aに向けてストローク移動を開始する。
図8に示すように、第2作動圧室P2内への作動流体の供給によりピストン50がシフト方向Aに向けてストローク移動する間、第1作動圧室P1内の流体は、図中矢印Yに示すように、第1給排流路43から第2排出流路35を介して外部に排出される。
図9に示すように、ピストン50が内側筒底部41Bの内側面に到達すると、コントロールユニット100からON/OFFバルブ13に閉弁指示信号が出力され、第2作動圧室P2内への作動流体の供給は停止される。ピストン50が内側筒底部41Bの内側面に到達したか否かは、ストロークセンサ92のセンサ値に基づいて判別すればよい。
その後、図10に示すように、内側シリンダ部40は、ピストン50のシフト方向Aへの慣性力(惰性力)によって、ピストン50と一体にシフト方向Aに向けてストローク移動する。この間、第1中空室H1内の流体は第1排出流路34を経由して外部に排出される。
その後、図11に示すように、内側シリンダ部40が外側筒底部31Bの内側面に到達し、ロックボール72がディテント溝73と係合すると、不図示のレンジ切替装置が「ロー」に切り替えられるようになっている。
以上詳述した本実施形態の流体シリンダ20においては、外側シリンダ部30内に内側シリンダ部40が筒軸方向に摺動移動自在に収容されると共に、該内側シリンダ部40によって外側シリンダ部30内に第1及び第2中空室H1,H2が区画形成されている。また、内側シリンダ部40内にピストン50が筒軸方向に摺動移動自在に収容されると共に、該ピストン50によって内側シリンダ部40内に第1及び第2作動圧室P1,P2が区画形成されている。
また、ピストン50を反シフト方向に移動させる際には、第1作動圧室P1に対して外側シリンダ部30の導入流路33から内側シリンダ部40の第1給排流路43を介して作動流体が供給され、ピストン50をシフト方向に移動させる際には、第2作動圧室P2に対して外側シリンダ部30の導入流路33から内側シリンダ部40の第2給排流路44を介して作動流体が供給されるようになっている。
また、ピストン50を反シフト方向に移動させる際には、内側シリンダ部40の第2給排流路44が外側シリンダ部30の第1排出流路34を介して第2作動圧室P2から流体を外部に排出する排出流路として機能し、ピストン50をシフト方向に移動させる際には、内側シリンダ部40の第1給排流路43が外側シリンダ部30の第2排出流路35を介して第1作動圧室P1から流体を外部に排出する排出流路として機能するようになっている。
さらに、外側シリンダ部30の第1及び、第2排出流路34,35は、ピストン50の移動時に第1及び第2中空室H1,H2から流体を外部に排出する排出流路としても機能するようになっている。
すなわち、本実施形態の流体シリンダ20によれば、外側シリンダ部30の導入流路33から作動流体を供給するのみで、ピストン50を作動ロッド60と一体にシフト方向及び/又は反シフト方向にストローク移動できるように構成されている。これにより、1個のON/OFFバルブ13のみにより流体シリンダ20の作動を制御することが可能となり、ON/OFFバルブを2個以上必要とする従前構造に比べ、コストを確実に削減することができる。また、バルブ個数を削減することにより、アクチュエータ10の小型化を図ることも可能になる。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、図12に示すように、外側シリンダ部30を両端にフランジ37,38を有する略円筒体に形成し、第1及び第2筒軸方向排出流路34B,35B(図1参照)を省略して構成してもよい。この場合も上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態において、アクチュエータ10は、レンジ切替装置に適用されるものとして説明したが、変速ギヤをシャフトと同期結合させるシンクロメッシュ機構等、レンジ切替装置以外の他の装置にも広く適用することが可能である。
10 アクチュエータ
11 ポンプ
12 第1供給配管
13 ON/OFFバルブ
14 第2供給配管
20 流体シリンダ
30 外側シリンダ部
31 外側シリンダ本体部
32 外側蓋部材
33 導入流路
34 第1排出流路
35 第2排出流路
40 内側シリンダ部
41 内側シリンダ本体部
42 内側蓋部材
43 第1給排流路
44 第2給排流路
50 ピストン
60 作動ロッド
H1 第1中空室
H2 第2中空室
P1 第1作動圧室
P2 第2作動圧室

Claims (4)

  1. 筒状の外側シリンダ部と、
    前記外側シリンダ部内に筒軸方向に移動自在に収容された中空筒状の内側シリンダ部と、
    前記内側シリンダ部内に筒軸方向に移動自在に収容されると共に、前記内側シリンダ部内に第1作動圧室と第2作動圧室とを区画形成するピストンと、
    一端側を前記ピストンに接続されると共に、他端側を前記外側シリンダ部及び前記内側シリンダ部から突出させたロッドと、
    前記外側シリンダ部に設けられて流体供給源から作動流体を導入する導入流路と、
    前記外側シリンダ部に設けられて流体を排出可能な第1排出流路及び第2排出流路と、
    前記内側シリンダ部に設けられ、前記内側シリンダが前記外側シリンダ内の筒軸方向一端側に位置する第1状態にて前記導入流路と前記第1作動圧室とを連通させると共に、前記内側シリンダが前記外側シリンダ内の筒軸方向他端側に位置する第2状態にて前記第2排出流路と前記第1作動圧室とを連通させる第1給排流路と、
    前記内側シリンダ部に設けられ、前記第2状態にて前記導入流路と前記第2作動圧室とを連通させると共に、前記第1状態にて前記第1排出流路と前記第2作動圧室とを連通させる第2給排流路と、を備える
    ことを特徴とする流体シリンダ。
  2. 前記外側シリンダ部が中空筒状に形成されると共に、前記内側シリンダ部によって前記外側シリンダ部内に第1中空室と第2中空室とが区画形成されており、前記第1中空室が前記第1排出流路を介して外部と連通すると共に、前記第2中空室が前記第2排出流路を介して外部と連通する
    請求項1に記載の流体シリンダ。
  3. 前記ピストンが径方向外側に向かうに従い軸方向長さを短く形成された
    請求項1又は2に記載の流体シリンダ。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の流体シリンダを備えるアクチュエータであって、
    作動流体を圧送するポンプと、
    前記ポンプと前記導入流路と接続する供給配管に設けられて、作動流体の供給を制御する1個のON/OFFバルブと、を備える
    ことを特徴とするアクチュエータ。
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