JP2019094710A - ケレップ交換補助具 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、水道の蛇口におけるケレップ交換作業を、水道の元栓を閉じること無く、かつ、周囲に水を飛散させること無く可能にするケレップ交換補助具に関する。
さらには、構成部材が摩耗又は損傷した場合であっても容易に部品交換出来るようにしたケレップ交換補助具に関する。
本発明の従的な目的である第2の目的は、主開閉弁を閉じること無く、かつ、周囲に水道水を飛散させることなく、更に、流出水によって床を浸水させないでケレップを交換できるケレップ交換補助具を提供することである。
本発明の従的な目的である第3の目的は、主開閉弁を閉じること無く、かつ、蛇口の取付状態に影響されずに、周囲に水道水を飛散させることなく容易に交換できるケレップ交換補助具を提供することである。
本発明の従的な目的である第4の目的は、主開閉弁を閉じること無くケレップを交換でき、かつ、補修が容易なケレップ交換補助具を提供することである。
本発明の従的な目的である第5の目的は、主開閉弁を閉じること無くケレップを交換でき、かつ、安価なケレップ交換補助具を提供することである。
少なくとも、
内部に入口から吐出口へ連通されると共に、途中に弁座が形成された通水路と、
前記通水路に交差するよう設けられ、中間にスピンドル雌螺子部が設けられたスピンドル保持孔が形成されると共に、前記スピンドル保持孔の周囲にキャップナット螺合用の収納筒雄螺子部が設けられた蛇口本体と、
外周にスピンドル雄螺子部が設けられ、端部に一体的に移動可能、かつ、分離可能にケレップが装着され、前記スピンドル雄螺子部が前記スピンドル雌螺子部に螺合されて前記弁座に接近又は離隔可能に前記ケレップ保持孔に保持されるスピンドルと、
前記収納筒雄螺子部に螺合され、前記スピンドルを前記ケレップ保持孔に保持するキャップナット、を含み、
前記ケレップの弁パッキンを前記弁座に圧接又は離隔させることにより前記吐出口からの水道水の吐出を制御するようにした蛇口用のケレップ交換補助具であって、
前記収納筒雄螺子部に装着可能な被装着体と、
前記被装着体に着脱可能な装着体と、
前記装着体に付設され、作業者の手が挿入可能な開口を有する集水カバーと、
を含むケレップ交換補助具である。
前記被装着体は、筒状であり、内周面に前記収納筒雄螺子部と螺合する被装着体雌螺子部が形成されている
ことを特徴とする第1の発明に記載したケレップ交換補助具である。
前記被装着体は、筒状であり、内周面に前記収納筒雄螺子部に弾接する弾接体が配置されている
ことを特徴とする第1の発明のケレップ交換補助具である。
前記被装着体は、外周面にリング状の凹溝が形成され、
前記凹溝に弾性摩擦体が嵌合される
ことを特徴とする第1〜第3の発明のケレップ交換補助具である。
前記弾性摩擦体がオーリングである
ことを特徴とする第4の発明のケレップ交換補助具である
前記被装着体は、円筒状である
ことを特徴とする第1〜第5の発明の何れかに記載したケレップ交換補助具である。
前記集水カバーは排水口を有する
ことを特徴とする第1〜第6の発明の何れかのケレップ交換補助具である。
前記装着体が、受入穴を有し、前記受入穴は前記被装着体に嵌合可能である
ことを特徴とする第5の発明のケレップ交換補助具である。
前記受入穴の内周面が前記被装着体に装着された弾性摩擦体の外周面と密接可能である
ことを特徴とする第8の発明のケレップ交換補助具である。
前記集水カバーは、透明且つ柔軟性を有するシートによって構成されている
ことを特徴とする第1〜第9の発明のケレップ交換補助具である。
前記集水カバーは、前記装着体に交換可能に取り付けられている
ことを特徴とする第10の発明のケレップ交換補助具である。
前記集水カバーの前記作業者の手が挿入可能な開口は、密着手段によって、作業者の腕周囲に実質的に密着されることを特徴とする第1〜第11の発明のケレップ交換補助具である。
前記排水口は、前記集水カバーに取り付けられた排水管に設けられていることを特徴とする第7〜第12の発明のケレップ交換補助具である。
前記排水管は、前記集水カバーの周方向における異なる位置に複数配置されている
ことを特徴とする第13の発明のケレップ交換補助具である。
前記排水管には、柔軟性を有する排水パイプが接続される
ことを特徴とする第13又は第14の発明のケレップ交換補助具である。
前記集水カバーは、前記作業者の手が挿入可能な開口と装着体との間に、周縁側へ拡大するリング状の拡大部が形成され、前記排水口は前記拡大部の底部に配置される
ことを特徴とする第13〜第15の発明のケレップ交換補助具である。
少なくとも、
内部に入口から吐出口へ連通されると共に、途中に弁座が形成された通水路と、
前記通水路に交差するよう設けられ、中間にケレップ雌螺子部が設けられたスピンドル保持孔が形成されると共に、前記スピンドル保持孔の周囲にキャップナット螺合用の収納筒雄螺子部が設けられた蛇口本体と、
上端部にハンドルが着脱可能に取り付けられると共に、中間部外周面にスピンドル雄螺子部が設けられ、かつ、下端面にケレップ装着穴が形成され、前記スピンドル雄螺子部が前記スピンドル雌螺子部に螺合されて前記ケレップ保持孔の軸線に沿って前記弁座に対し接近又は離隔するよう移動可能に保持されるスピンドルと、
前記ケレップ装着穴に挿入可能な円柱部及び円形のパッキン受部が前記軸線を軸線として一体的に形成され、前記パッキン受部に弁パッキンが一体的に設けられ、前記円柱部が前記ケレップ装着穴に挿入されることにより前記スピンドルと一体的に移動可能、かつ、前記軸線回りに別体に回転可能なケレップと、
前記収納筒雄螺子部に螺合され、前記スピンドルを前記ケレップ保持孔に保持するキャップナットにより構成される蛇口であって、
前記ケレップの弁パッキンを前記弁座に圧接又は離隔させることにより前記吐出口からの水道水の吐出を制御するようにした蛇口用のケレップ交換補助具であって、
前記収納筒雄螺子部に螺子込み可能な被装着体雌螺子部を有する円形リング状であって、外周面にパッキン溝が形成された被装着体と、
前記パッキン溝に装着され、被装着体の外周面の外側に突出する弾性体と、
前記被装着体に着脱可能であり、内周面が前記弾性体外周面に接触可能な装着体と、
作業者の手が挿入可能な開口を有する集水カバーと、
前記集水カバーに設けた排水口
を含むケレップ交換補助具である。
上端部にハンドルが着脱可能に取り付けられると共に、中間部外周面にスピンドル雄螺子部が設けられ、下端面にケレップ装着穴が形成され、前記スピンドル雄螺子部が前記スピンドル雌螺子部に螺合されて前記スピンドル保持孔の軸線に沿って前記弁座に接近又は離隔方向に移動可能に保持されるスピンドルと、
前記ケレップ装着穴に挿入可能な円柱部及び円形のパッキン受部が前記軸線を軸線として一体的に形成され、前記パッキン受部にパッキンが一体的に設けられ、前記円柱部が前記ケレップ装着穴に挿入されることにより前記スピンドルと一体的に移動可能、かつ、前記軸線回りに別体に回転可能なケレップと、
前記キャップナット雄螺子部に螺合され、前記スピンドルを前記ケレップ保持孔に保持するキャップナットにより構成される蛇口に用いる
前記ケレップのパッキンを前記弁座に圧接又は離隔させることにより蛇口からの水道水の吐出を制御するようにしたケレップ交換補助具であって、
前記キャップナット雄螺子部に螺子込み可能な被装着体螺子部を有する、円形リング状であって、外周面にパッキン溝が形成された被装着体と、
前記パッキン溝に装着され、被装着体の外周面の外側に突出するオーリングと、
前記被装着体の外側に嵌め合わされ、内周面が前記弾性体外周面に接触可能な嵌合孔を有する装着体と、
前記装着体に一体化され、柔軟性を有する透明材料によって構成されると共に、作業者の手が挿入可能な開口を有すると共に、当該開口部分に作業者の腕に集水カバーの端部を密着させる密着手段を有する集水カバーと、
前記集水カバーに設けた複数の排水口と、
前記排水口に接続した柔軟性を有する排水管と
を含むケレップ交換補助具である。
本実施例1におけるケレップ交換補助具100は水道の蛇口18に取り付け、主開閉弁16を閉弁せずにスピンドル保持孔56から水道水が流出する状況下において、当該流出する水道水を飛散させることなくケレップ22を交換できるようにする機能を有し、本実施例1においては、少なくとも、被装着体102、被装着体102に着脱可能な装着体104、及び、装着体104に付設された集水カバー106を含んでいる。
被装着体102は、蛇口本体20に装着されると共に、集水カバー106が付設された装着体104が装着される機能を有し、本実施例1においては、リング状に形成された被装着体本体108及び弾性摩擦体112を含んでいる。
被装着体本体108は、蛇口本体20、具体的にはスピンドル収納筒48に装着されると共に、弾性摩擦体112を外周面に保持する機能を有し、本実施例1においては、所定の直径の透孔114を有する円筒状であって、外面上端部はテーパー部116が形成され、外周中間には凹溝118が全周に形成され、下部内面には収納筒雄螺子部72に螺合される被装着体雌螺子部122が形成されている。テーパー部116は、装着体104を装着する際に装着体104を案内するガイド機能を有し、その延長線は透孔114の軸線に対し約30度で交差するように形成されている。凹溝118は弾性摩擦体112を被装着体本体108の軸線方向にずれないように保持する機能を有し、被装着体本体108の全周に形成された断面角形の凹溝である。被装着体雌螺子部122は、収納筒雄螺子部72に螺合される雌螺子部である。本実施例1において、被装着体雌螺子部122の上側に透孔114の内周面の全周に断面角形溝であるパッキン溝124が形成され、パッキン126が嵌め込まれている。ケレップ22を交換する場合、被装着体本体108は、キャップナット66が取り外された後に、収納筒雄螺子部72に被装着体雌螺子部122を螺合することによって蛇口本体20のスピンドル収納筒48の上端部に固定され、パッキン126とスピンドル収納筒48上端面との間の摩擦抵抗によって被装着体本体108の回転を防止し、容易に脱落しないように保持される。被装着体本体108は、所定の強度を有する発錆し難い材料、例えば、黄銅、樹脂によって成型されることが好ましい。なお被装着体本体108の外形は、四角形、五角形等の多角形、又は、楕円形であってもよい。角形等である場合、手162Hによって締め付けやすいからである。被装着体本体108の外形が角形又は楕円形である場合、後述の装着体104の受入穴142の形状もそれに合わせた形状にする必要がある。
弾性摩擦体112は、装着体104を摩擦力によって被装着体102に保持する機能を有し、その内側の一部がパッキン溝124に位置され、外側の一部は被装着体102の外周よりも外方に突出した位置に配置され、当該外方に突出した部分が装着体104の内周面に圧接されることにより、それらの間の摩擦力によって、装着体104を保持するようになっている。本実施例1において、弾性摩擦体112は合成ゴム製のオーリングが用いられている。オーリングは一般的な機械部品であり、安価に、かつ、容易に入手することができる。しかし、オーリング以外の弾性摩擦体112、例えば、天然ゴム、合成ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の熱硬化性樹脂系エラストマー、熱可塑性エラストマー等を採用することができる。また、弾性摩擦体112は、オーリングのように、全周にわたって均一に突出せずとも、1箇所以上突出することにより、前記した被装着体102の保持機能を発揮するものであれば良い。
装着体104は、被装着体102に装着されて付設された集水カバー106を蛇口本体20に保持させる機能を有し、本実施例1においては、円筒形の装着体本体132と挟持体134を含んでいる。
装着体本体132は、被装着体102の外周にはめ合わされ、被装着体102に支持される機能及び集水カバーに取り付けられる機能を有し、本実施例1においては、段付き筒状体に構成されている。具体的には、中間から下端部までが大径部136に形成され、上端部は大径部136よりも小径の小径部138が形成され、大径部136内には被装着体102が嵌入可能であるが、被装着体102の外方へ突出する弾性摩擦体112は弾性変形しなければ進行できない直径の受入穴142に形成されている。一方、小径部138には受入穴142と同一の装着体軸線144を持ち、かつ、受入穴142よりも小径の通孔146が形成されている。したがって、受入穴142と通孔146とは連通し、それらの間には段差部148が形成されている。小径部138は後述の集水カバー106に形成された丸穴152に挿入され、集水カバー106の内側からあてがわれたリング状の挟持体134に挟持されて、集水カバー106と一体化される。
装着体104は、蛇口本体20のスピンドル収納筒48の上端部に螺合された被装着体102に対し、図6においてその上側から被せ、受入穴142内に被装着体102を受入れ、弾性摩擦体112が変形して被装着体102の上端面が段差部148に当接するまでさし込まれる(図7参照)。通孔146はスピンドル保持孔56よりも大径に形成されている。したがって、被装着体102に装着体104を装着した状態において、スピンドル52をスピンドル雌ねじ54とスピンドル雄ねじ58との螺合を解除する方向に回転させた場合、スピンドル52を通孔146を経由して抜き出すことができる。
集水カバー106は、ケレップ22を交換する際、スピンドル保持孔56から流出する水道水を周囲に飛散させないように覆う機能を有し、本実施例1においては、縦断面が矩形の横長に形成され、端部に作業者の手を挿入することができる挿入開口154が設けられ、所定位置の周壁156に装着体104が取付けられると共に、装着体104と挿入開口154との間の周壁に排水装置158が形成されている。集水カバー106は透明、かつ、弾性を有することが好ましい。透明であることにより、集水カバー106内の様子や部品の位置関係を確認しつつケレップ22の交換作業ができるからである。したがって、集水カバー106の透明度は高いことが好ましい。また、蛇口18の取付状況は様々であり、狭い場所に取り付けられている場合もあり、作業空間が制限される場合には、集水カバー106が柔軟性を有することにより、蛇口本体20に取り付けられるようにすることが好ましい。したがって、集水カバー106の材質としては、ポリエチレン樹脂、EVA樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、PET樹脂、アクリル樹脂、塩化ビリニデン樹脂、ポリーカーボネート等を採用することができるが、柔軟性及び所定の作業空間を維持することを考慮すると、PET樹脂が好ましい。集水カバー106の形状は、断面矩形に限らず、断面が円形、三角形、又は、5角形以上の多角形でも良く、その容積は、作業者が左手162L又は右手162R(両手を総称して手162Hという。)を挿入してケレップ22の着脱作業ができる大きさであれば良い。しかし、集水カバー106の大きさは特に制限はないが、取り扱いの観点から、可及的に小型化及び軽量化することが好ましい。小型化する場合、集水カバー106を柔軟性を有する材料によって形成し、折りたたむことにより小型化できるようにしても良い。また、本実施例1において、集水カバー106を狭い空間においても使用できるように可及的に小型化している。このため、スピンドル保持孔56から流出した水道水が周囲に飛散しないよう、実質的に通孔146の周囲を集水カバー106によって囲っている。具体的には、図1に示すように、通孔146に対向する天壁106C、左側に位置する左壁106L、右側に位置する右壁106R、及び、装着体104が取り付けられた底壁106B、側方の奥壁106D(図3)によって五方を囲われ、挿入開口154は、通孔146から遠いことから、実質的に囲われているといえる。換言すれば、通孔146は六方を囲われているので、スピンドル保持孔56から通孔146を経由して流出した水道水はそれらの天壁106C、左壁106L、右壁106R、底壁106B、奥壁106D、及び、遠い位置に配置された挿入開口154の構造によって、飛散することがない。天壁106C。左壁106L、右壁106R、及び、底壁106Bの長さは約150mmであり、容量が3〜5リットルのペットボトルを流用することができる。装着体104及び排水装置158が取り付けられる集水カバー106の先端部分106Hは、市販されているペットボトル程度の剛性を有することが好ましい。この剛性によって、作業者の手162Hを動かす空間が形成されるからである。また、挿入開口154の近傍の集水カバー106は、柔軟性を有する非透水性素材よりなる柔軟部分106Sにて構成することが好ましい。腕162Aの動きに自由度を増し、さらに、作業者の腕162Aへの集水カバー106の密着性を高め、水道水の流出漏れを防止するためである。
挿入開口154は、集水カバー106内において作業するため、作業者が手162H(左手162L又は右手162R)を集水カバー106内に挿入できる機能を有し、本実施例1においては、柔軟部分106Sの端部に設けられた開口であり、腕162A(前腕部又は上腕部)に密着させて、集水カバー106内の水道水が挿入開口154から容易に漏れないようにする密着手段164を設けることが好ましい。
密着手段164は、挿入開口154を構成する部位の集水カバー106を、作業者の腕162A(前腕又は上腕)に密着させる機能を有し、本実施例1においては、柔軟部分106Sの端部に縫い付けたゴムテープにより伸縮可能な袖口状に形成されている。密着手段164は、上記機能を発揮すれば他の手段を採用することができ、例えば、紐で腕に縛り付けることができ、また、紐の代わりにゴムバンドにより外側から留めてもよく、必ずしも柔軟部分106Sと一体化されていなくとも良い。
排水装置158は、集水カバー106内に流出した水道水を集水カバー106外へ排出させる機能を有し、本実施例1においては、排水体168、排水体固定リング172、及び、排水管174を含んでいると共に、集水カバー106の周壁156に対し、4箇所に設けてあるので、便宜的に装着体104に並列されている排水装置158を第1排水装置158Aとし、時計回りに第2排水装置158B、第3排水装置158C、及び、第4排水装置158Dとして説明するが、これらは同一構成につき、以下第1排水装置158Aを代表して説明する。なお、排水装置158を4箇所に設置することにより、本実施例1においては、集水カバー106の断面が矩形であるため、蛇口本体20の設置状態が通常状態(吐出口36が下向き)、反転状態、左向き状態、又は、右向き状態であっても、4つの排水装置158のうちの何れか1つが、上向きに配置され、当該排水装置158の排水口178から集水カバー106内に流出した水道水を排水することができるからである。したがって、蛇口本体20の取付状態が通常状態等の1種類専用である場合には、排水装置158は装着体104と同一の周壁156に並べて配置した1つのみ設ければ良い。
排水体168は、集水カバー106の周壁156に排水口178を形成する機能を有し、本実施例1においては、上端部に円形フランジ182と下方に所定長で伸びる円筒体184によって構成され、円形フランジ182の上端部が排水口178を構成する。排水体168は、不発錆金属又は樹脂等によって形成されるが、軽量化の観点から、本実施例1においては樹脂にて成形されている。円筒体184は、集水カバー106の周壁156に形成された排水口体穴186に挿入されたリング状の排水体固定リング172を外周に嵌め合わせた状態で接着や溶着によって集水カバー106に固定されている。
排水管174は、排水口178から流出する水道水を所定の排水位置に案内する機能を有し、本実施例1においては円筒体184に所定長さを有する可撓ビニール製の可撓性を有する排水パイプ192が用いられている。排水パイプ192が可撓性を有し、かつ、所定の長さを有することにより、床面に設置されている拡大部等に開放先端を配置させることができる。本実施例1において、スピンドル保持孔56から流出した水道水は、集水カバー106内に保留され、所定量以上滞留した場合、当該集水カバー106内の水位が上昇して排水口178に達し、排水口178に流入して排水管174を経由して所定の排水部に案内されて排水される。したがって、排水装置158を用いることにより、スピンドル保持孔56から流出した水道水を床面等を浸水させること無く排水できる利点がある。なお、本ケレップ交換補助具100を屋外で使用する場合において、床面又は地面が濡れても良い場合には、排水装置158を設けずに単に排水体168を設けるだけであってもよい。また、排水装置158を複数設けた場合において、最下部に位置する排水体168に排水管174を接続し、その他の排水装置158に対しては、円筒体184の出口に盲栓を嵌合するようにしても良い。
実施例2は、集水カバー106の縦断面形状が円形の例である。円形とは、真円の他、楕円形をも含む概念である。本実施例2において、便宜的に、装着体104は断面が円形の集水カバー106の最下部に取付けられ、第1排水装置158Aは、装着体104と並列して設けられ、第2排水装置158Bと第3排水装置158Cは120度間隔で設置され、合計3個配置されている。
本実施例2の集水カバー106を用いた場合の蛇口本体20への装着方法及びケレップ22の交換作業は実施例1と同様である。蛇口18の吐出口36が上向きの場合、流出した水道水は、反対側の周壁156に溜まり、第2排水装置158B又は第3排水装置158Cの排水口178にその水位が達した後、当該排水口178から排出される。本実施例2のように、断面形状が円形の集水カバー106を用いた場合、排水装置158の数を減らすことができるので、安価に構成できる利点がある。
実施例3は、密着手段164の別の例であり、実施例1と同一部には同一符号を付し、異なる構成を説明する。本実施例3における密着手段164は、面ファスナー、所謂、マジックテープ(登録商標)194を活用した例である。すなわち、柔軟部分106Sの端部にマジックテープ194を貼着し、挿入開口154から手162Hを集水カバー106内に挿入した後、マジックテープ194を腕162Aの周囲に密着させた状態で貼り合わせるように結合させる。これによって、集水カバー106内に溜まった水道水が挿入開口154側へ流れた場合であっても、マジックテープ194によって、柔軟部分106Sの端部が腕162Aの周面と密着しているので、集水カバー106内から漏出することはない。密着手段164としては、実施例1及び3の他、環状にした弾性体を柔軟部分106Sの外側から押圧させて装着し、結果として、柔軟部分106Sを腕162Aの周囲に密着させることができる。また、マジックテープ194は柔軟部分106Sと分離し、柔軟部分106Sの外側から巻き付けるようにしても良い。さらに、柔軟部分106Sを紐によって柔軟部分106Sの外側から縛ることにより、装着させることができる。
実施例4は、実施例1に対し、排水装置158を取り付ける集水カバー106の形状、及び、排水装置158の数が異なる。具体的には、集水カバー106における装着体104の両側の集水カバー106の壁面が下方に位置するように形成されている。本実施例4において、集水カバー106は円筒形に構成されているので、装着体104に近接した両側の壁面が所定の幅で拡径された拡大部196、具体的には第1拡大部196Aと第2拡大部196Bに形成されている。換言すれば、拡大部196は溝状に形成されている。そして、第1拡大部196A及び第2拡大部196Bの装着体104と並んだ第1拡大部196Aの部位に第5排水装置158E、第2拡大部196Bの部位に第6排水装置158Fが取り付けられ、それぞれ、第5排水口178E、第6排水口178Fが構成されている。
このように構成された実施例4において、スピンドル保持孔56、したがって、装着体104の通孔146から流出した水道水は、左右の第1拡大部196A又は第2拡大部196Bに流れ込んで低部に溜まり、第5排水口178E又は第6排水口178Fから流出する。これによって、流出した水道水が挿入開口154側へ流れる可能性が減るので、室内設置の蛇口18のケレップ22を交換する際に床面を浸水させる危険性を低下させることができる利点がある。なお、実施例4において、装着体104の左右に第1拡大部196A、第2拡大部196Bをそれぞれ配置したが、どちらか一方であっても良い。また、第1拡大部196A、又は、第2拡大部196Bのそれぞれに、実施例1と同様に複数の排水装置158を配置することもできる。
実施例5は、実施例1と異なる被装着体102の例である。具体的には、実施例1において、被装着体102はスピンドル収納筒48の先端部の収納筒雄螺子部72に被装着体雌螺子部122を螺合させて被装着体102をスピンドル収納筒48に装着したが、本実施例5においては、摩擦係合によって、被装着体102をスピンドル収納筒48の先端部に装着するようにした例である。実施例1と同一部には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。被装着体102の外径は実施例1よりも大きく形成され、被装着体雌螺子部122に換えて円形の保持孔198が形成され、その内周面に弾性体によって構成されたリング状の弾接体202が接着剤等によって固定されている。弾接体202の内径、したがって、内周面204は、収納筒雄螺子部72の外径よりも僅かに小径とし、弾接体202を所定値以上の力で押し込んだ場合、当該弾接体202が変形して拡径し、収納筒雄螺子部72に嵌まり合い、当該内周面204と収納筒雄螺子部72外面とが圧接状態で嵌まり合うようになっている。収納筒雄螺子部72に弾接体202が嵌まり合った場合、弾接体202の収縮力によって収納筒雄螺子部72に密着するため、被装着体102は収納筒雄螺子部72から脱落し難にくい。この状態で実施例1と同様に装着体104を被装着体102に装着した後、ケレップ22の交換を行う。ケレップ22の交換が終了した後は、内周面204と収納筒雄螺子部72との間の摩擦抵抗に打ち勝って被装着体102をスピンドル収納筒48の上端部から取り外し、実施例1と同様にハンドル74を装着して再開利用に供する。なお、このように被装着体102の外形を、手162Hで掴みやすくするため、外形を六角ナット形状等に形成し、又は、工具が係止できるように係止部を設けることが好ましい。本実施例5のように、被装着体102がスピンドル収納筒48に押し込まれて装着される場合、ワンタッチ的に被装着体102を着脱できるので、操作が容易である利点がある。
実施例6は、実施例1に対し、装着体104を集水カバー106に一体化する構造を、接着方式から挟持方式に変更し、集水カバー106が破損した場合は、集水カバー106のみを交換して装着体104を再利用できるように、また、装着体104が破損した場合は装着体104のみを交換して集水カバー106を再利用できるようにした例である。したがって、図示は省略したが、この装着体104の取付構造は、排水装置158の集水カバー106に対する取付構造にも応用することができる。実施例6の装着体104は、集水カバー106の一部を挟み込んで機械的に集水カバー106に取り付けられる機能を有し、本実施例6において装着体104は、円筒形の装着体本体132と、装着体本体132の上端部に接続された円形リング状のフランジ部206、内側挟持体208、外側挟持体212、当金214、及び、締付手段216を含んでいる。
装着体本体132は、実施例1と同様に被装着体102に付設された弾性摩擦体112との摩擦接触によって保持される機能を有し、本実施例1においては、被装着体102の直径よりも僅かに大径の内径を有する円筒形に形成されている。装着体本体132の上端部には外方に向かって拡径されたフランジ部206が形成され、また、内方に突出し、通孔146を形成する肩部218が形成され、肩部218の下面は段差部148を構成する。通孔146から上方は皿形の凹部220が形成されている。
フランジ部206は、締付手段216が係止され、装着体104を集水カバー106に取り付けられる機能を有し、本実施例6においては、装着体本体132に一体化された円形リング体であり、所定数の係止部222、本実施例1においては螺子穴222Sが等間隔で12個形成されている。
内側挟持体208は、フランジ部206及び集水カバー106との機密性を確保する機能を有し、本実施例6においては、弾性を有するリング状のシートによって構成され、後述の締付手段216としての螺子体224が貫通する内側貫通孔226が形成されている。
外側挟持体212は、集水カバー106と締付手段216との間の機密性を確保する機能を有し、本実施例6においては、弾性を有するリング状のシートによって構成され、後述の締付手段216としての螺子体224が貫通する外側貫通孔228が形成されている。
当金214は、外側挟持体212がそのリング状面全体で集水カバー106に接するように押圧する機能を有し、本実施例6においてはアルミニューム又は樹脂によってリング状に成型されている。図12からも明らかなように、内側挟持体208、外側挟持体212、及び、当金214は同一の外径及び内径に形成されている。よって、内側挟持体208と外側挟持体212とは、同一部品を用いることができる。
締付手段216は、内側挟持体208、外側挟持体212、及び、当金214を貫通し、その先端がフランジ部206に形成された係止部222に係止されることにより、当金214を外側挟持体212に押し付けることにより集水カバー106、内側挟持体208を押圧することにより、外側挟持体212を集水カバー106に密着させ、当該集水カバー106を内側挟持体208に密着させ、内側挟持体208をフランジ部206に密着させて水密性を有するように構成し、以て、これらの間からの水漏れを防止する機能、及び、締付手段216の係止部222との係止を解除することにより、内側挟持体208、外側挟持体212、及び、当金214を分離できる機能を有し、本実施例6においては、螺子体224が用いられている。換言すれば、螺子体224をフランジ部206の螺子穴222Sに螺子込むことによって、装着体104を集水カバー106に一体化し、螺子体224を螺子穴222Sから離脱させることにより、集水カバー106から装着体104を取り外すことができる。したがって、集水カバー106の一部が破損した場合、螺子体224を緩めて螺子穴222Sからから離脱させて内側挟持体208、集水カバー106、外側挟持体212、及び、当金214を分離して後、集水カバー106を交換した後、再度、螺子体224を螺子穴222Sに螺子込むことで集水カバー106を交換することができる。装着体104が破損した場合も前述と同様に交換することができる。ケレップ22を交換する際は、実施例1と同様である。
実施例7は、排水装置158の異なる例であり、実施例1において、排水装置158は集水カバー106に対し接着又は溶着等分離不可能に固着されていたが、本実施例7においては、排水装置158を集水カバー106と分離できるように構成されている。これによって、集水カバー106の一部又は全部が損傷した場合、集水カバー106のみを交換し、逆に、排水装置158が損傷した場合には、当該排水装置158のみを交換することができる。具体的には、実施例7の排水装置158は、排水管本体232、第1パッキン234、第2パッキン236、及び、締付ナット238を含んでいる。なお、既に説明した部分と同一部には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。
排水管本体232は、集水カバー106に取り付けられると共に、排水管174を接続される機能を有し、本実施例1においては、全体的に円筒状であって、上端部外周に排水管雄螺子部242、その下方に排水管フランジ部244、及び、下端部外周面に断面が直角三角形のタケノコ状凹凸によって構成された摺動抵抗部246が設けられている。排水管雄螺子部242は集水カバー106の丸穴152に挿入される。排水管フランジ部244は丸穴152よりも大径であって、その上面は、第1パッキン234と全周にわたり面接触可能である。摺動抵抗部246には、弾性を有する排水管174が嵌め込まれ、摺動抵抗部246の摺動抵抗によって、容易に脱落しないように構成されている。
第1パッキン234は、集水カバー106及び排水管フランジ部244の上面に密着し、水密性を保つ機能を有し、本実施例1においては、弾性を有するリング状のシートによって構成されている。第1パッキン234は排水管フランジ部244の上面に載置された後、丸穴152周囲の集水カバー106が載せられる。
第2パッキン236は、集水カバー106に密着し、水密性を保つ機能を有し、本実施例1においては、弾性を有するリング状のシートによって構成され、第1パッキン234の上に載せられた集水カバーの上に載せられる。本実施例6において、第2パッキン236と第1パッキン234とは同一の外径及び内径に形成され、厚みは第2パッキン236の方が厚いが、同一品を用いることもできる。
締付ナット238は、第2パッキン236を押圧し、結果的に第2パッキン236と集水カバー106、集水カバー106と第1パッキン234、及び、第1パッキン234と排水管フランジ部244を密接させる機能を有し、本実施例1においては、排水管雄螺子部242に螺合する六角ナット248によって構成されている。したがって、第1パッキン234、集水カバー106、及び、第2パッキン236を排水管雄螺子部242の周囲において重ねた後、締付ナット238を排水管雄螺子部242に螺合し、工具によって締め付けることにより、前記のように集水カバー106を第1パッキン234、第2パッキン236に密接させる。したがって、締付ナット238を緩めることにより、集水カバー106を取り外し、締め付けることにより取り付けることができる。換言すれば、集水カバー106又は排水装置158の交換をすることができる。
22 ケレップ
24 パッキン受部
26 弁パッキン
30 入口
36 吐出口
40 通水路
44 弁座
54 スピンドル雌螺子部
56 スピンドル保持孔
58 スピンドル雄螺子部
52 スピンドル
60 ケレップ装着穴
66 キャップナット
72 キャップナット雌螺子部
74 ハンドル
78 円柱部
102 被装着体
104 装着体
106 集水カバー
112 弾性摩擦体
118 凹溝
122被 装着体雌螺子部
124 パッキン溝
142 受入穴
154 挿入開口
162H 手
164 密着手段
174 排水管
178 排水口
192 排水パイプ
196 拡大部
202 弾接体
Claims (17)
- 少なくとも、
内部に入口(40)から吐出口(36)へ連通されると共に、途中に弁座(44)が配置された通水路(40)と、
前記通水路(40)に交差するよう設けられ、中間にスピンドル雌螺子部(54)が設けられたスピンドル保持孔(56)が形成されると共に、前記スピンドル保持孔(56)の周囲にキャップナット(66)螺合用の収納筒雄螺子部(72)が設けられた蛇口本体(20)と、
外周にスピンドル雄螺子部(58)が設けられ、端部に一体的に移動可能、かつ、分離可能にケレップ(22)が装着され、前記スピンドル雄螺子部(58)が前記スピンドル雌螺子部(54)に螺合されて前記弁座(44)に接近又は離隔可能に前記スピンドル保持孔(56)に保持されるスピンドル(52)と、
前記収納筒雄螺子部(72)に螺合され、前記スピンドル(52)を前記スピンドル保持孔(56)に保持するキャップナット(66)、を含み、
前記ケレップ(22)の弁パッキン(26)を前記弁座(44)に圧接又は離隔させることにより前記吐出口(36)からの水道水の吐出を制御するようにした蛇口用のケレップ交換補助具であって、
前記収納筒雄螺子部(72)に装着可能な被装着体(102)と、
前記被装着体(102)に着脱可能な装着体(104)と、
前記装着体(104)に付設され、作業者の手(162H)が挿入可能な開口を有する集水カバー(106)と、
を含むケレップ交換補助具。 - 前記被装着体(102)は、筒状であり、内周面に前記収納筒雄螺子部(72)と螺合する被装着体雌螺子部(122)が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載したケレップ交換補助具。 - 前記被装着体(102)は、筒状であり、内周面に前記収納筒雄螺子部(72)に弾接する弾接体(202)が配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載したケレップ交換補助具。 - 前記被装着体(102)は、外周面にリング状の凹溝(118)が形成され、
前記凹溝(118)に弾性摩擦体(112)が嵌合される
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載したケレップ交換補助具。 - 前記弾性摩擦体(112)がオーリングである
ことを特徴とする請求項4に記載したケレップ交換補助具。 - 前記被装着体(102)は、円筒状である
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載したケレップ交換補助具。 - 前記集水カバー(106)は排水口(178)を有する
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のケレップ交換補助具。 - 前記装着体(104)が、受入穴(142)を有し、前記受入穴(142)は前記被装着体(102)に嵌合可能である
ことを特徴とする請求項5に記載のケレップ交換補助具。 - 前記受入穴(142)の内周面が前記被装着体(102)に装着された前記弾性摩擦体(112)の外周面と密接可能である
ことを特徴とする請求項8に記載のケレップ交換補助具。 - 前記集水カバー(106)は、透明且つ柔軟性を有するシートによって構成されている
ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のケレップ交換補助具。 - 前記集水カバー(106)は、前記装着体(104)に交換可能に取り付けられている
ことを特徴とする請求項10に記載のケレップ交換補助具。 - 前記集水カバー(106)の前記作業者の手(162H)が挿入可能な挿入開口(154)は、密着手段(164)によって、前記作業者の腕(162A)周囲に実質的に密着されることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のケレップ交換補助具。
- 前記排水口(178)は、前記集水カバー(106)に取り付けられた排水管(174)に設けられていることを特徴とする請求項7〜12の何れかに記載のケレップ交換補助具。
- 前記排水管(174)は、前記集水カバー(106)の周方向における異なる位置に複数配置されている
ことを特徴とする請求項13に記載のケレップ交換補助具。 - 前記排水管(174)には、柔軟性を有する排水パイプ(192)が接続される
ことを特徴とする請求項13又は14に記載のケレップ交換補助具。 - 前記集水カバー(106)は、前記作業者の手(162H)が挿入可能な挿入開口(154)と前記装着体(104)との間に、周縁側へ拡大するリング状の拡大部(196)が形成され、前記排水口(178)は前記拡大部(196)の底部に配置される
ことを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載のケレップ交換補助具。 - 少なくとも、
内部に入口(30)から吐出口(36)へ連通されると共に、途中に弁座(44)が形成された通水路(40)と、
前記通水路(40)に交差するよう設けられ、中間にスピンドル雌螺子部(54)が設けられたスピンドル保持孔(56)が形成されると共に、前記スピンドル保持孔(56)の周囲にキャップナット螺合用の収納筒雄螺子部(72)が設けられた蛇口本体(20)と、
上端部にハンドル(74)が着脱可能に取り付けられると共に、中間部外周面にスピンドル雄螺子部(58)が設けられ、かつ、下端面にケレップ装着穴(60)が形成され、前記スピンドル雄螺子部(58)が前記スピンドル雌螺子部(54)に螺合されて前記スピンドル保持孔(56)の軸線(46)に沿って前記弁座(44)に対し接近又は離隔するよう移動可能に保持されるスピンドル(52)と、
前記ケレップ装着穴(60)に挿入可能な円柱部(78)及び円形のパッキン受部(24)が前記軸線(46)を軸線として一体的に形成され、前記パッキン受部(24)に弁パッキン(26)が一体的に設けられ、前記円柱部(78)が前記ケレップ装着穴(60)に挿入されることにより前記スピンドル(52)と一体的に移動可能、かつ、前記軸線(46)回りに別体に回転可能なケレップ(22)と、
前記収納筒雄螺子部(72)に螺合され、前記スピンドル(52)を前記スピンドル保持孔(56)に保持するキャップナット(66)により構成される蛇口(18)であって、
前記ケレップ(22)の弁パッキン(26)を前記弁座(44)に圧接又は離隔させることにより前記吐出口(36)からの水道水の吐出を制御するようにした蛇口用のケレップ交換補助具であって、
前記収納筒雄螺子部(72)に螺子込み可能な被装着体雌螺子部(122)を有する円形リング状であって、外周面にパッキン溝(124)が形成された被装着体(102)と、
前記パッキン溝(124)に装着され、前記被装着体(102)の外周面の外側に突出する弾性摩擦体(112)と、
前記被装着体(102)に着脱可能であり、内周面が前記弾性摩擦体(112)の外周面に接触可能な装着体(104)と、
作業者の手(162H)が挿入可能な挿入開口(154)を有する集水カバー(106)と、
前記集水カバー(106)に設けた排水口(178)
を含むケレップ交換補助具。
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