JP2019094311A - 液体口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノニオン性界面活性剤による異味異臭が抑制されて使用感が優れ、また、外観安定性も良い液体口腔用組成物を提供する。【解決手段】(A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル及びエチレンオキサイドの平均付加モル数が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上を0.05〜0.3質量%、及び(B)アルギン酸プロピレングリコールエステルを0.05〜0.5質量%含有することを特徴とする液体口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ノニオン性界面活性剤による異味異臭が抑えられ、優れた使用感を有する液体口腔用組成物に関する。
洗口剤等の液体口腔用組成物では、口腔内で使用時の味、臭いといった使用感のよさが継続使用に繋がり、また、製剤外観が安定にニゴリの発生もなく保持されることが品質面で大切であるが、これらは配合成分の影響によって悪化し易い。
液体口腔用組成物では界面活性剤としてノニオン性界面活性剤が汎用され、比較的味が良く可溶化力も高いポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が一般的に使用されている。練歯磨には様々なノニオン性界面活性剤が配合されるが、液体口腔用組成物に配合すると、不快な味や臭いを与え、また、水への溶解性が十分ではないものもあり、このようなノニオン性界面活性剤は、特に洗口剤へ積極的に採用することは避ける傾向にあり使用は限定的であった。
特許文献1、2(特許第5720697号公報、特許第5729252号公報)は、アルギン酸プロピレングリコールエステル及びイソプロピルメチルフェノールと、特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれるノニオン性界面活性剤を組み合わせて配合した、歯周病原性細菌の歯面付着抑制効果及び殺菌効果に優れる口腔用組成物を提案している。特許文献1では具体的組成例が練歯磨であるが、特許文献2は液体製剤の実施例が示され、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてアルキル基の炭素数が16以上で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が20以上のものが使用されている。特許文献3(特表2009−520802号公報)は、海草抽出物のアルギン酸誘導体によって、メントールを含む精油の望ましくない味覚をマスキングした口腔ケア用組成物を提案し、ノニオン性界面活性剤のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体が配合されたうがい薬が実施例に記載されている。
特許第5720697号公報 特許第5729252号公報 特表2009−520802号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ノニオン性界面活性剤による異味異臭が抑制されて使用感が優れ、また、外観安定性も良い液体口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ノニオン性界面活性剤としてエチレンオキサイドの平均付加モル数が特定範囲であるポリオキシエチレンラウリルエーテル又はエチレンオキサイドの平均付加モル数が17以下であり、アルキル基の炭素数が特定範囲のポリオキシエチレンアルキルエーテルを、アルギン酸プロピレングリコールエステルとそれぞれ特定量で組み合わせて液体口腔用組成物に配合すると、前記ノニオン性界面活性剤に特有の異味異臭が抑制され、味及び臭いが良い優れた使用感を与え、また、外観安定性が良好に維持できることを知見した。即ち、本発明によれば、液体口腔用組成物に(A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル及びエチレンオキサイドの平均付加モル数が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上を0.05〜0.3質量%と、(B)アルギン酸プロピレングリコールエステルを0.05〜0.5質量%とを配合することによって、(A)成分による異味異臭が抑制されて使用感が優れ、また、良好な外観安定性が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
更に詳述すると、出願人は、歯周病の原因となる歯周病原性バイオフィルムへの新たなアプローチとして、ノニオン性界面活性剤のうちでエチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル又はエチレンオキサイドの平均付加モル数が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルを、特定のアニオン性界面活性剤と組み合わせて口腔用組成物に配合することで、液体製剤においても外観安定性を確保しつつ歯周病原性バイオフィルムの分散除去効果を増強できることを特願2017−174167号及び特願2017−174180号に提案した。そして、出願人は、上記特定のノニオン性界面活性剤の液体製剤への応用に関して検討を進めたところ、かかるノニオン性界面活性剤を、洗口剤等の液体製剤に単に配合すると、口腔内で使用して吐き出した後に特有の異味異臭が感じられ、使用感が損なわれることがわかった。そこで、前記の異味異臭を抑制すべく更に検討を進めた結果、(A)成分を特定量で配合し、(B)成分を特定量で組み合わせて配合することで、(A)成分に特有の異味異臭が抑えられ、使用感の良い液体製剤を得ることができた。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルはエチレンオキサイドの平均付加モル数又はアルキル基の炭素数が少なくなるにつれて水への溶解性が悪くなる傾向があり、また、アルギン酸プロピレングリコールの増量は溶解不足を招くこともあるが、本発明では、(A)及び(B)成分の組み合わせによって、高温(50℃)で1ヶ月間保存後もニゴリの発生を防止して外観安定性を良好に保持しつつ、上記の優れた使用感を与えることができた。
アルギン酸プロピレングリコールは練歯磨剤の粘結剤として公知であるが、本発明では、液体口腔用組成物において、(B)成分が、(A)成分由来の異味異臭を特異的に抑制するという、予想外の作用効果を奏し、例えば、(B)成分に代えて、セルロース系の粘結剤として公知のカルボキシメチルセルロースナトリウムを使用した場合には得ることができない、格別な作用効果を奏する。
従って、本発明は、下記の液体口腔用組成物を提供する。
〔1〕
(A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル及びエチレンオキサイドの平均付加モル数が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上を0.05〜0.3質量%、及び
(B)アルギン酸プロピレングリコールエステルを0.05〜0.5質量%
含有することを特徴とする液体口腔用組成物。
〔2〕
(A)成分が、エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜17モルであるポリオキシエチレンセチルエーテルである〔1〕に記載の液体口腔用組成物。
〔3〕
更に、(C)グリセリン及び糖アルコールから選ばれる1種又は2種以上を3〜15質量%含有する〔1〕又は〔2〕に記載の液体口腔用組成物。
〔4〕
糖アルコールが、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、ソルビトール及びマンニトールから選ばれる1種又は2種以上である〔3〕に記載の液体口腔用組成物。
〔5〕
洗口剤である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
本発明によれば、ノニオン性界面活性剤による異味異臭が抑制され、使用感が優れ、また、外観安定性も良い液体口腔用組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の液体口腔用組成物は、(A)エチレンオキサイドの平均付加モル数(以下、E.O.と略記)が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル及びエチレンオキサイドのE.O.が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上、及び(B)アルギン酸プロピレングリコールエステルを含有する。
(A)成分は、E.O.が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル、及びE.O.が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれ、前記のアルキル基の炭素数が14〜16のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテルを使用できる。これらは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用し得るが、異味異臭の抑制効果の点から、E.O.が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、中でもポリオキシエチレンセチルエーテルが更に好ましい。
ここで、ポリオキシエチレンラウリルエーテルのE.O.は10〜25モルであり、好ましくは15〜25モルである。また、アルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルのE.O.は7〜17モルであり、特に外観安定性の点から、10〜17モルが好ましい。E.O.がそれぞれ上記範囲内であると、異味異臭が十分に抑制されて使用感が良く、高温保存後も外観安定性が良好となる。E.O.が小さすぎると、外観安定性が悪くなる。
(A)成分として具体的には、日本エマルジョン(株)製のEMALEX710、712、715、720、725、107、110、112、115、117等の市販品を用いることができる。
(A)成分の配合量は、異味異臭の抑制効果及び外観安定性の点から、組成物全体の0.05〜0.3%(質量%、以下同様)であり、好ましくは0.07〜0.25%である。0.05%に満たないと、外観安定性が劣る。0.3%を超えると、吐き出し後の異味異臭が抑えられず、使用感が劣る。
(B)アルギン酸プロピレングリコールエステルは、(A)成分と組み合わせると、(A)成分由来の異味異臭の抑制剤として作用する。
アルギン酸プロピレングリコールエステルは、コンブ、ワカメに代表される褐藻類に特有な天然多糖類アルギン酸の耐酸性、耐塩性を高めるため、カルボキシル基にプロピレングリコール基を導入しエステルとしたもので、(株)フードケミファのダックロイド、(株)キミカのキミロイド、昆布酸などの商品名で商品化されているものを用いることができる。
アルギン酸プロピレングリコールエステルのアルギン酸骨格は、β−1,4結合するD−マンヌロン酸[M]と、α−1,4結合するL−グルロン酸[G]からなる。かかるD−マンヌロン酸とL−グルロン酸との量的比率(M/G比、モル比)は、高温保存後の外観安定性の点から、1.0を超えるものが好ましく、上限は2以下である。M/G比が1.0以下の場合、高温保存時にニゴリが生じ外観安定性を確保できない場合があり、2を超えるものは市販されていない。
アルギン酸からエステル化によってアルギン酸プロピレングリコールエステルを合成する際には、反応条件によりカルボキシル基の置換度、即ち、エステル化度が変化する。エステル化度が高いほど、異味異臭の抑制効果が高いもので、カルボキシル基のエステル化度は70%以上が好ましく、特に70〜95%が好ましい。エステル化度が70%以上であると、外観安定性の点で特に優れており、好ましい。エステル化度が95%を超えるものは市販されていない。
アルギン酸プロピレングリコールエステルの粘度は、外観安定性の点から、後述するB型粘度計による測定法による1%水溶液の20℃での粘度(以下同様)が10〜150mPa・s、特に10〜60mPa・sの範囲であることか゛好ましい。10mPa・s未満のものは市販されていない。150mPa・s以下であると、外観安定性を満足に確保できる。
例えば下記の市販品を使用て゛きる。
アルギン酸プロピレングリコールエステル
商品名 昆布酸503:1%水溶液粘度18mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、M/G比=1.3、エステル化度=80%/(株)キミカ製
商品名 キミロイドBF:1%水溶液粘度20mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、M/G比=1.3、エステル化度=80%/(株)キミカ製
商品名 キミロイドLLV:1%水溶液粘度24mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、M/G比=1.3、エステル化度=80%/(株)キミカ製
商品名 キミロイドNLS−K:1%水溶液粘度55mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、M/G比=1.3、エステル化度=80%/(株)キミカ製
商品名 キミロイドLV:1%水溶液粘度90mPa・s(ローターNo.1、30rpm)、M/G比=1.3、エステル化度=80%/(株)キミカ製
商品名 キミロイドMV:1%水溶液粘度148mPa・s(ローターNo.1、30rpm)、M/G比=1.3、エステル化度=80%/(株)キミカ製
商品名 ダックロイドLF:1%水溶液粘度21mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、M/G比=0.8、エステル化度=75%/(株)フードケミファ製
商品名 ダックロイドPF:1%水溶液粘度51mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、M/G比=0.8、エステル化度=75%/(株)フードケミファ製
なお、上記粘度は、BL型粘度計により測定した値であり、具体的には下記方法による測定値である(以下同様)。
粘度測定法((株)キミカ製のキミロイド及び昆布酸)
300mLトールビーカーに精製水297gをとり、スターラー又はスリーワンモーターで攪拌しながら、これにアルギン酸プロピレングリコールエステルを3.0g加えて完全に溶解する。次に、20℃恒温水槽に1時間静置後、BL型粘度計を用いて正確に1分後の粘度を測定する。
粘度計:東京計器(株)、BL型粘度計
測定条件
・1%水溶液粘度が10〜80mPa・sの場合:ローターNo.1、回転数60rp

・1%水溶液粘度が80mPa・sを超えて160mPa・s以下の場合:ローター
No.1、回転数30rpm
・1%水溶液粘度が160mPa・sを超えて400mPa・s以下の場合:ローター
No.2、回転数60rpm
・1%水溶液粘度が400mPa・sを超えて800mPa・s以下の場合:ローター
No.2、回転数30rpm
・1%水溶液粘度かが800mPa・sを超えて1,600mPa・s以下の場合:ロ ーターNo.3、回転数60rpm
測定時間:1分
粘度測定法((株)フードケミファ製のダックロイド)
アルギン酸プロピレングリコールエステルを4g採取し、600mL容量のビーカーに入れ、そこに攪拌棒で攪拌しながら精製水396gを少しずつ加える。初めに少量の水でよく溶解し、ある程度溶けたら全量の水を入れる。1時間膨潤させた後、高速攪拌機(ホモミキサー)により12,000回転/分で1分間攪拌する。この溶液を300mLトールビーカーに入れて、20℃水槽に静置させておく。泡が上に上がり、ビーカーの溶液の色が澄明になったら、上の泡を薬さじ等で取り除く。温度計をビーカーの中に入れて検液が20℃に達したことを確認し、粘度測定を行う。
粘度計:東京計器(株)、BL型粘度計
ローター:No.1
回転数:60rpm
測定時間:1分
(B)アルギン酸プロピレングリコールエステルの配合量は、異味異臭の抑制効果及び外観安定性の点から、組成物全体の0.05〜0.5%であり、好ましくは0.07〜0.3%である。0.05%に満たないと、異味異臭の抑制効果が劣る。0.5%を超えると、(B)成分の溶解不足によって外観安定性が悪くなる。
本発明の液体口腔用組成物には、更に、(C)グリセリン及び糖アルコールから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。(B)成分と共に(C)成分を配合すると、(B)成分による異味異臭の抑制効果が更に向上する。
(C)成分としては、グリセリン、糖アルコールのキシリトール、エリスリトール、マルチトール、ソルビトール、マンニトールが挙げられる。中でも、異味異臭の抑制効果の向上の点から、グリセリン、キシリトールが好ましい。これらは、1種単独で、又は効果発現の点で2種以上を組み合わせて使用できる。(C)成分は、市販品を使用し得る。
(C)成分の配合量は、組成物全体の3〜15%が好ましい。この範囲内であると、異味異臭の抑制効果がより優れる。なお、上記配合量の範囲内で、少なくともグリセリンを配合する場合、グリセリンの配合量は組成物全体の2〜10%が良く、また、少なくとも糖アルコール、特にキシリトールを配合する場合、前記糖アルコールの配合量は組成物全体の1〜5%が良い。グリセリンと糖アルコールを併用することが、特に好ましい。
また、本発明では、(A)成分に加えて、その他のノニオン性界面活性剤を配合することができる。具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合することが、外観安定性の点から好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のE.O.は特に限定されないが、20〜100、特に60〜100が好ましい。また、(A)成分以外のノニオン性界面活性剤、特にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、組成物全体の0.1〜0.4%、とりわけ0.2〜0.3%が好ましい。
本発明の液体口腔用組成物は、洗口剤、液体歯磨、口中清涼剤等として調製、適用できるが、特に洗口剤が好適である。また、その剤型や使用目的などに応じて、上記成分以外に、適宜な公知成分を必要に応じて配合できる。具体的には、ノニオン性界面活性剤以外の界面活性剤、アルギン酸プロピレングリコール以外の増粘剤、防腐剤、甘味剤、着色剤、香料、pH調整剤、有効成分等が配合される。洗口剤には、研磨剤などの可溶化しない固形成分は通常、配合されない。
なお、(C)成分を配合する場合は、(C)成分が湿潤剤としても作用するため、(C)成分以外に湿潤剤は配合しなくてもよいが、必要に応じてグリセリン以外の多価アルコール、例えばプロピレングリコール、平均分子量100〜500、好ましくは190〜420(医薬部外品原料規格2006記載の平均分子量)のポリエチレングリコールを配合してもよい(湿潤剤の総配合量は、通常、3〜50%)。
界面活性剤は、アニオン性界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルアミノ酸塩が挙げられ、両性界面活性剤としてアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型が挙げられる。界面活性剤の総配合量は、組成物全体の0.05〜2.0%、特に0.1〜1.5%が良い。アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤を配合する場合は、これらの配合量と、(A)成分、更には(A)成分以外のノニオン性界面活性剤の配合量とを合計し、総配合量が上記範囲内であることが望ましい。
増粘剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系化合物、キサンタンガム等のガム類が挙げられる(配合量は、通常、0〜3%)。
防腐剤は、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はそのナトリウム塩が挙げられる。甘味剤は、サッカリンナトリウムが挙げられる。
着色剤は、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号等の安全性の高い水溶性色素が挙げられる。
香料としては、各種香料成分、精油が挙げられる。例えば、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の香料成分、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これらの天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分溜、液液抽出等)した香料、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料が挙げられる。これら香料の配合量は、通常、組成物中0.00001〜3%である。
本発明では、pHは一般的な範囲でよく、25℃におけるpHを5.5〜8に調整することが好ましい。この付近のpH調整剤としてリン酸二水素ナトリウムとリン酸一水素ナトリウム、あるいはクエン酸とクエン酸ナトリウムを組み合わせたものを添加することもできる。
本発明の液体口腔用組成物は、溶剤として精製水が用いられ、また、エタノール等の低級一価アルコールを配合してもよい。低級一価アルコール、特にエタノールの含有量は、組成物全体の10%以下、特に5%以下でもよく、また、配合せず0%でもよい。本発明では、エタノール濃度が低く、エタノールを実質的に含有しない液体口腔用組成物であっても外観安定性が良い。
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜3に示す組成の液体口腔用組成物(洗口剤)を常法によって調製し、下記方法で評価した。結果を表1〜3に併記した。
<異味異臭の抑制効果の評価方法>
被験者パネラー5名が、サンプル(液体口腔用組成物)10mLを口に含み、20秒間洗口し、吐き出した後の異味異臭のなさを下記の5段階の評点基準によって評価した。5名の平均点から、下記の判定基準に従い、◎◎、◎、○、△、×で判定した。
異味異臭のなさの評点基準:
5点:異味異臭が全くなかった
4点:異味異臭がほとんどなかった
3点:異味異臭がわずかにあったが、問題ないレベルであった
2点:異味異臭がややあった
1点:異味異臭がかなりあった
異味異臭のなさの判定基準:
◎◎:平均点4.5以上
◎ :平均点3.5点以上4.5点未満
○ :平均点2.5点以上3.5点未満
△ :平均点1.5点以上2.5点未満
× :平均点1.5点未満
<外観安定性の評価方法>
サンプル(液体口腔用組成物)を満注量500mLの無色透明なPET容器(吉野工業所製)に450mL充填し、50℃恒温槽に1ヶ月間保存した後、製剤外観のニゴリのなさを下記の4段階の評点基準によって目視で評価した。3本のサンプルを評価し、平均点から、下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で判定した。
ニゴリのなさの評点基準:
4点:ニゴリが全くなかった
3点:ニゴリがほとんどなかった
2点:ニゴリがややあった
1点:ニゴリがかなりあった
ニゴリのなさの判定基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
使用した(B)成分の詳細を下記に示す。
(B)成分(アルギン酸プロピレングリコールエステル)
APG1
商品名:キミロイドBF、(株)キミカ製
1%水溶液粘度20mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、
M/G比=1.3、エステル化度=80%
APG2
商品名:昆布酸503、(株)キミカ製
1%水溶液粘度18mPa・s(ローターNo.1、60rpm)、
M/G比=1.3、エステル化度=80%
なお、(B)成分の粘度は、それぞれ上述したBL型粘度計を用いた同様の方法によって測定した。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における( )内の数値は、E.O.の値である。
Figure 2019094311
Figure 2019094311
Figure 2019094311
[処方例]洗口剤
(A)ポリオキシエチレン(15)ミリスチルエーテル 0.1%
(B)アルギン酸プロピレングリコールエステル(APG1) 0.1
(C)グリセリン 2.0
(C)キシリトール 4.0
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.1
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.3
プロピレングリコール 2.0
エタノール 4.0
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.3
香料 0.2
精製水 残
合計 100%

Claims (5)

  1. (A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜25モルであるポリオキシエチレンラウリルエーテル及びエチレンオキサイドの平均付加モル数が7〜17モルでアルキル基の炭素数が14〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上を0.05〜0.3質量%、及び
    (B)アルギン酸プロピレングリコールエステルを0.05〜0.5質量%
    含有することを特徴とする液体口腔用組成物。
  2. (A)成分が、エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜17モルであるポリオキシエチレンセチルエーテルである請求項1記載の液体口腔用組成物。
  3. 更に、(C)グリセリン及び糖アルコールから選ばれる1種又は2種以上を3〜15質量%含有する請求項1又は2記載の液体口腔用組成物。
  4. 糖アルコールが、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、ソルビトール及びマンニトールから選ばれる1種又は2種以上である請求項3記載の液体口腔用組成物。
  5. 洗口剤である請求項1〜4のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
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