JP2019093863A - 車体後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サスタワーガセットやルーフサイドアウタの板厚を変更すること無しに、各部材同士の間の着力点剛性を十分に確保し、疲労強度の低下を抑制できる車体後部構造を提供する。【解決手段】ホイールハウス2の車幅方向外側に接合され且つ該ホイールハウス2よりも上方に延在するルーフサイドアウタ3と、ホイールハウス2の車幅方向内側に配設され且つ下端部がホイールハウス2に接合されるサスタワーガセット4とを備えた車体後部構造において、サスタワーガセット4の上側フランジ部46に対向する位置に開口61を形成し、この開口61を通じて、ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4とをバルク部材7によって連結する。これにより、各部材同士の接合部分における口開き変形を抑制することができ、この接合部分に発生する応力を抑制できて、疲労強度の低下を抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は車体後部構造に係る。特に、本発明は、車体剛性の向上を図るための対策に関する。
従来、一般的な車両におけるホイールハウス(リヤ側のホイールハウス)周りの車体後部構造としては、例えば特許文献1にも開示されているように、ホイールハウスアウタとホイールハウスインナとによって前記ホイールハウスが構成されていると共に、このホイールハウスにルーフサイドアウタおよびサスタワーガセットがそれぞれスポット溶接によって接合されている。
図9は、車体後部(車体右側後部)におけるホイールハウスa周りを車体外側から見た斜視図(ルーフサイドアウタb周辺の車体構造を示す斜視図)である。また、図10は、車体後部におけるホイールハウスa周りを車体内側から見た斜視図(サスタワーガセットc周辺の車体構造を示す斜視図)である。各図における矢印FRは車体前方向、矢印UPは上方向、矢印LHは車体左方向、矢印RHは車体右方向をそれぞれ示している。また、各図における丸印はスポット溶接箇所を示している。
これらの図に示すように、ルーフサイドアウタbは、下端部がホイールハウスアウタa1に、上端部がルーフサイドレールdに、上下方向の中間部がリヤクォータインナe(リヤフェンダインナとも呼ばれる)にそれぞれスポット溶接によって接合されている。また、サスタワーガセットcは、下端部がホイールハウスインナa2に、上端部がリヤクォータインナeにそれぞれスポット溶接によって接合されている。
そして、この種の車体においては、各部材(パネル材)同士の間の着力点剛性を十分に確保し、高い車体剛性を実現することが望まれる。この着力点剛性は、車両の操縦安定性に与える影響が大きく、この着力点剛性が低い場合には操縦安定性の低下に繋がってしまう。
特開2013−35500号公報
ところで、車両が凹凸路面を走行する際、左右のリヤサスペンションタワー(以下、リヤサスタワーという)が上下逆位相の入力を受けた場合には、車体(ボデー骨格)に捩れが生じ、ホイールハウスaに対するルーフサイドアウタbおよびサスタワーガセットcの接合部分に大きな変形(所謂口開き変形)を招いてしまう虞がある。
つまり、前記入力を受けた場合、ルーフサイドアウタbは車幅方向の外側に変形しようとするが、一般的にサスタワーガセットcは、相対的に板厚の大きい部材を用いているため変形し難くなっており、ルーフサイドアウタbの変形を妨げるように作用する。
図11は、ホイールハウスaに対するルーフサイドアウタbおよびサスタワーガセットcの接合部分を車体前後方向から見た図であって、図11(a)は前記入力を受ける前の状態を、図11(b)は前記入力を受けた状態をそれぞれ示している。この図11に示すように、ルーフサイドアウタbはサスタワーガセットcの上端位置よりも上方に延在していることから、サスタワーガセットcはルーフサイドアウタbの下側部分の変形を妨げるように作用する。このため、これら部材b,c間の結合強度が低下し、この接合部分にあっては、ルーフサイドアウタbがサスタワーガセットcに対して外側に変形する所謂口開き変形の変形量が大きくなってしまうことになる。その結果、この接合部分に大きな応力が発生し、疲労強度の低下を招いてしまう虞がある。
特に、荷室とキャビンとの間にアッパバックを備えない車体構造となっている車両(例えばハッチバック型車両)にあっては、上述した状況が生じやすく各部材同士の溶接箇所における着力点剛性を十分に確保することが難しかった。
前記疲労強度を高める対策として、サスタワーガセットcの板厚を小さくしてルーフサイドアウタbの下側部分の変形を許容して応力を緩和することが考えられるが、これでは、リヤサスタワーの着力点剛性が低くなってしまい操縦安定性の低下に繋がってしまう。
また、ルーフサイドアウタbの板厚を大きくすることで疲労強度を高めることも考えられるが、これでは、車体重量の大幅な増加に繋がってしまい、衝突性能や燃費性能に悪影響を与えてしまうことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サスタワーガセットやルーフサイドアウタの板厚変更を行わずに、各部材同士の接合部分における疲労強度の低下を抑制できる車体後部構造を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、ホイールハウスの車幅方向外側に接合され且つ該ホイールハウスよりも上方に延在するルーフサイドアウタと、前記ホイールハウスの車幅方向内側に配設され、上端部が前記ルーフサイドアウタの上端部よりも下方に位置するサスタワーガセットとを備えた車体後部構造を前提とする。そして、この車体後部構造は、前記ルーフサイドアウタと前記サスタワーガセットの前記上端部とが連結部材を介して互いに連結されていることを特徴とする。
この特定事項により、ホイールハウス、ルーフサイドアウタおよびサスタワーガセットに対して口開き変形方向の荷重が入力された場合、ルーフサイドアウタとサスタワーガセットの上端部とが連結部材を介して互いに連結されていることにより、これら部材同士の接合部分における口開き変形を抑制することができる。このため、この接合部分に発生する応力を抑制でき、疲労強度の低下を抑制することができる。
本発明では、ホイールハウスの車幅方向外側にルーフサイドアウタが、ホイールハウスの車幅方向内側にサスタワーガセットがそれぞれ接合された車体後部構造において、ルーフサイドアウタとサスタワーガセットの上端部とを連結部材を介して互いに連結している。これにより、各部材同士の接合部分における口開き変形を抑制することができ、この接合部分に発生する応力を抑制できて、疲労強度の低下を抑制することができる。
車体フレームの後部を示す側面図である。 車体後部におけるホイールハウス周りを車体右前側から見た分解斜視図である。 車体後部におけるホイールハウス周りを車体右後側から見た斜視図である。 バルク部材の斜視図である。 図3におけるV−V線に沿った断面図である。 実施形態におけるリヤクォータインナ、ルーフサイドアウタおよびサスタワーガセットそれぞれの変形状態を説明するための各部材の断面形状の模式図である。 従来技術におけるリヤクォータインナ、ルーフサイドアウタおよびサスタワーガセットそれぞれの変形状態を説明するための各部材の断面形状の模式図である。 変形例における図5相当図である。 従来技術におけるホイールハウス周りを車体外側から見た斜視図である。 従来技術におけるホイールハウス周りを車体内側から見た斜視図である。 ホイールハウスに対するルーフサイドアウタおよびサスタワーガセットの接合部分を車体前後方向から見た図であって、図11(a)は口開き方向の入力を受ける前の状態を、図11(b)は口開き方向の入力を受けた状態をそれぞれ示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ハッチバック型車両に本発明を適用した場合について説明する。
−車体後部の概略構造−
図1は、車体フレーム(モノコックボデー)1の後部を示す側面図である。また、図2は、車体後部におけるホイールハウス2周りを車体右前側から見た分解斜視図である。また、図3は、車体後部におけるホイールハウス2周りを車体右後側から見た斜視図である。図2および図3における矢印FRは車体前方向、矢印UPは上方向、矢印LHは車体左方向、矢印RHは車体右方向をそれぞれ示している。また、図2および図3における丸印はスポット溶接箇所を示している。また、これら図2および図3では、ホイールハウス2および後述するリヤクォータインナ6を仮想線で示している。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車体フレーム1の車体後部構造としては、ホイールハウスアウタ21とホイールハウスインナ22とによって前記ホイールハウス2が構成されていると共に、このホイールハウス2にルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4がそれぞれスポット溶接によって接合されている。
具体的には、各図に示すように、ルーフサイドアウタ3は、下端部がホイールハウスアウタ21に、上端部がルーフサイドレール5に、上下方向の中間部がリヤクォータインナ6にそれぞれスポット溶接によって接合されている。また、サスタワーガセット4は、下端部がホイールハウスインナ22に、上端部がリヤクォータインナ6にそれぞれスポット溶接によって接合されている。
前記ホイールハウスアウタ21およびホイールハウスインナ22は、それぞれ外周囲に外側に向けて延在するフランジ部21a,22aを備えている。また、前記リヤクォータインナ6の下端縁は、これらフランジ部21a,22aの形状に沿った略円弧形状となっている。そして、ホイールハウスアウタ21のフランジ部21aとホイールハウスインナ22のフランジ部22aとの間にリヤクォータインナ6の下端縁が挟まれた状態で、これら3枚のパネル材がスポット溶接によって一体的に接合されている。これにより、ホイールハウスアウタ21とホイールハウスインナ22とによってホイールハウス2が構成され、このホイールハウス2の内側がリヤタイヤを収容するための空間として形成されている。
前記ルーフサイドアウタ3は、車体前後方向に沿って延びる第1板部31と、該第1板部31における車体前後方向の両端から車幅方向の内側に向かってそれぞれ延びる前側(車体前後方向の前側)の第2板部32および後側(車体前後方向の後側)の第3板部33と、第2板部32の端縁(車幅方向の内側の端縁)から車体前後方向の前側に向かって延びる前側フランジ部34と、第3板部33の端縁(車幅方向の内側の端縁)から車体前後方向の後側に向かって延びる後側フランジ部35とを備えている。また、このルーフサイドアウタ3は、第1板部31の上端部に上側フランジ部36が、第1板部31の下端部には下側フランジ部37がそれぞれ備えられている。
そして、このルーフサイドアウタ3では、前側フランジ部34および後側フランジ部35それぞれの下端部がホイールハウスアウタ21に、上端部がルーフサイドレール5に、上下方向の中間部がリヤクォータインナ6にそれぞれスポット溶接によって接合されている。また、このルーフサイドアウタ3は、上側フランジ部36がルーフサイドレール5に、下側フランジ部37がホイールハウスアウタ21にそれぞれスポット溶接によって接合されている。
一方、前記サスタワーガセット4は、車体前後方向に沿って延びる第1板部41と、該第1板部41における車体前後方向の両端から車幅方向の外側に向かってそれぞれ延びる前側(車体前後方向の前側)の第2板部42および後側(車体前後方向の後側)の第3板部43と、第2板部42の端縁(車幅方向の外側の端縁)から車体前後方向の前側に向かって延びる前側フランジ部44と、第3板部43の端縁(車幅方向の外側の端縁)から車体前後方向の後側に向かって延びる後側フランジ部45とを備えている。また、このサスタワーガセット4は、第1板部41の上端部に上側フランジ部(本発明でいうサスタワーガセットの上端部)46が、第1板部41の下端部には下側フランジ部47がそれぞれ備えられている。
そして、このサスタワーガセット4では、前側フランジ部44および後側フランジ部45それぞれの下側部分がホイールハウスインナ22に、上側部分がリヤクォータインナ6にそれぞれスポット溶接によって接合されている。また、このサスタワーガセット4は、上側フランジ部46がリヤクォータインナ6に、下側フランジ部47がホイールハウスインナ22にそれぞれスポット溶接によって接合されている。また、このサスタワーガセット4はルーフサイドアウタ3に比べて板厚が大きいものとなっている。このため、このサスタワーガセット4はルーフサイドアウタ3の変形を妨げるように作用するものである。
また、前記ルーフサイドレール5の下端縁とリヤクォータインナ6の上端とはスポット溶接によって接合されている。
このような構成により、ホイールハウス2とルーフサイドレール5との間にリヤクォータインナ6が架け渡されており、これら部材の外側(車幅方向の外側)にルーフサイドアウタ3が、内側(車幅方向の内側)にサスタワーガセット4がそれぞれ一体的に接合された構成となっている。
−ルーフサイドアウタとサスタワーガセットとの連結構造−
そして、本実施形態の特徴として、前記リヤクォータインナ6において、前記サスタワーガセット4の上側フランジ部46に対向する位置には開口61が形成されており、この開口61を通じて、前記ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4とがバルク部材(本発明でいう連結部材)7によって連結されている。以下、具体的に説明する。
図4はバルク部材7の斜視図である。また、図5は図3におけるV−V線に沿った断面図である。
バルク部材7は、前記ルーフサイドアウタ3の内側に接合されると共に、その一部が前記開口61に臨み、この開口61に臨んだ部分がサスタワーガセット4に接合されるものである。
図4に示すように、バルク部材7は、ルーフサイドアウタ3の内部に接合された状態において、車体前後方向に沿って延びる第1板部71と、該第1板部71における車体前後方向の両端から車幅方向の外側に向かってそれぞれ延びる前側(車体前後方向の前側)の第2板部72および後側(車体前後方向の後側)の第3板部73と、前記第1板部71の下端縁から車幅方向の外側に向かって延びる底板部74とを備えている。この底板部74の両端(車体前後方向の両端)は第2板部72の下端および第3板部73の下端にそれぞれ溶接によって接合されている。また、第2板部72の上部は、前記第1板部71の上端位置および第3板部73の上端位置よりも上方に延びている。また、前記第1板部71の形状は、前記開口61の形状よりも僅かに小さく設定されている。
そして、図5に示すように、バルク部材7は、その第2板部72がルーフサイドアウタ3の第2板部32の内側面に重ねられ、第3板部73がルーフサイドアウタ3の第3板部33の内側面に重ねられ、これら重ね合わせ部分がスポット溶接によって接合されている。これにより、ルーフサイドアウタ3とバルク部材7との間で断面が略矩形状の閉断面構造が構成されている。
そして、このルーフサイドアウタ3に対するバルク部材7の接合位置は、前記リヤクォータインナ6に形成されている開口61の位置に一致しており、これにより、バルク部材7の第1板部71の背面(車幅方向の内側を向いている面)は開口61を通して車幅方向の内側に臨んでいる。
前述したように、開口61は、リヤクォータインナ6においてサスタワーガセット4の上側フランジ部46に対向する位置に形成されているため、この開口61を通して車幅方向の内側に臨んでいるバルク部材7の第1板部71の背面は、サスタワーガセット4の上側フランジ部46に重ね合わされる。そして、これら重ね合わせ部分がスポット溶接によって接合され、バルク部材7の第1板部71がサスタワーガセット4に接合されている。
このようにして、リヤクォータインナ6に形成されている開口61を通じて、ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4とがバルク部材7によって連結されている。
次に、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4の接合部分における変形について説明する。車両が凹凸路面を走行する際、左右のリヤサスタワー(図示省略)が上下逆位相の入力を受けた場合、ルーフサイドアウタ3は車幅方向の外側に変形しようとするが、前述したようにサスタワーガセット4は、相対的に板厚の大きいものであるため変形し難くなっており、ルーフサイドアウタ3の変形を妨げるように作用する。
この場合に、従来技術にあっては、図11を用いて上述したように、ルーフサイドアウタbはサスタワーガセットcの上端位置よりも上方に延在していることから、サスタワーガセットcはルーフサイドアウタbの下側部分の変形を妨げるように作用する。このため、これら部材b,c間の結合強度が低下し、この接合部分にあっては、ルーフサイドアウタbがサスタワーガセットcに対して外側に変形する所謂口開き変形の変形量が大きくなってしまうことになる。その結果、この接合部分に大きな応力が発生し、疲労強度の低下を招いてしまう虞があった。
これに対し、本実施形態では、ホイールハウス2、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4に対して口開き変形方向の荷重が入力された場合、ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4の上端部(上側フランジ部46)とがバルク部材7を介して互いに連結されていることにより、これら部材同士の接合部分における口開き変形を抑制することができる。このため、この接合部分に発生する応力を抑制でき、疲労強度の低下を抑制することができる。そして、ホイールハウス2、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4等の各部材同士の間の着力点剛性を十分に確保することができ、車両の操縦安定性を高く維持することができる。特に、荷室とキャビンとの間にアッパバックを備えない車体構造となっている本実施形態に係るハッチバック型車両には有効である。
−実験例−
次に、前述の効果を確認するために行った実験例について説明する。この実験例は、ホイールハウス2、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4に対して口開き変形方向の荷重を入力させ、その際の各部材の変形状態を確認したものである。
図6は、本実施形態におけるリヤクォータインナ6、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4それぞれの変形状態を説明するための各部材の断面形状の模式図である。また、図7は、従来技術におけるリヤクォータインナe、ルーフサイドアウタbおよびサスタワーガセットcそれぞれの変形状態を説明するための各部材の断面形状の模式図である。これらの図では、前記入力を受ける前の状態を仮想線で示し、前記入力を受けた状態を実線で示している。
これらの図に示すように、従来技術(図7)のものに比べて、本実施形態(図6)の構造では、リヤクォータインナ6、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4それぞれの変形量が小さくなっており(特に、ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4との図中左側の接合部における口開き変形量が小さくなっており)、これら部材6,3,4同士の接合部分における口開き変形を抑制することができている。このため、この接合部分に発生する応力を抑制でき、疲労強度の低下を抑制することができる。その結果、車両の操縦安定性を高く維持することができることになる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。本変形例は、バルク部材7によるルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4との連結構造の変形例である。その他の構造は前記実施形態のものと同様である。従って、ここでは、バルク部材7によるルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4との連結構造についてのみ説明する。
図8は、変形例における図5相当図である。この図8に示すように、本変形例にあっては、リヤクォータインナ6には開口が形成されていない。このため、バルク部材7の第1板部71の背面(車幅方向の内側を向いている面)はリヤクォータインナ6に直接的にスポット溶接によって接合されている。つまり、リヤクォータインナ6における車幅方向の外側を向いている面にバルク部材7の第1板部71が接合されている。また、サスタワーガセット4の上側フランジ部46の外面(車幅方向の外側を向いている面)もリヤクォータインナ6に直接的にスポット溶接によって接合されている。つまり、リヤクォータインナ6における車幅方向の内側を向いている面にサスタワーガセット4の上側フランジ部46が接合されている。このように、バルク部材7の第1板部71とサスタワーガセット4の上側フランジ部46とが、間にリヤクォータインナ6を挟んだ状態で間接的に接合されている。
本変形例にあっても、ホイールハウス2、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4に対して口開き変形方向の荷重が入力された場合には、ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4の上端部(上側フランジ部46)とがバルク部材7およびリヤクォータインナ6を介して互いに連結されていることにより、これら部材同士の接合部分における口開き変形を抑制することができる。このため、この接合部分に発生する応力を抑制でき、疲労強度の低下を抑制することができる。そして、ホイールハウス2、ルーフサイドアウタ3およびサスタワーガセット4等の各部材同士の間の着力点剛性を十分に確保することができ、車両の操縦安定性を高く維持することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、前記実施形態および前記変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および前記変形例では、ハッチバック型車両に本発明を適用した場合について説明した。本発明は、特に車両の形式には限定されず、セダン型車両等にも適用が可能である。
また、前記実施形態および前記変形例では、バルク部材7として、第1板部71、第2板部72、第3板部73、底板部74を備えた構造であった。本発明はこれに限らず、ルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4の上側フランジ部46を連結可能な構造であれば特に形状は限定されるものではない。
また、前記実施形態および前記変形例では、バルク部材7を介したルーフサイドアウタ3とサスタワーガセット4との連結はスポット溶接によって行っていたが、本発明はこれに限らず、ボルト締結、アーク溶接、LSW(Laser Screw Welding)、FSW(Friction Stir Welding)等によって連結するようにしてもよい。
本発明は、ホイールハウス、ルーフサイドアウタ、サスタワーガセットを備える車体後部構造に適用可能である。
1 車体フレーム
2 ホイールハウス
3 ルーフサイドアウタ
4 サスタワーガセット
46 上側フランジ部(上端部)
7 バルク部材(連結部材)

Claims (1)

  1. ホイールハウスの車幅方向外側に接合され且つ該ホイールハウスよりも上方に延在するルーフサイドアウタと、前記ホイールハウスの車幅方向内側に配設され、上端部が前記ルーフサイドアウタの上端部よりも下方に位置するサスタワーガセットとを備えた車体後部構造において、
    前記ルーフサイドアウタと前記サスタワーガセットの前記上端部とが連結部材を介して互いに連結されていることを特徴とする車体後部構造。
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