JP2019093772A - 建設機械のカーボディ - Google Patents
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Abstract
Description
図1〜図4を参照して、第1実施形態の建設機械1のカーボディ30について説明する。
図1に示すように、下部走行体20に対する上部旋回体10の回転軸が延びる方向(鉛直方向)を、上下方向Zとする。下部走行体20から上部旋回体10に向かう側を、上側Z1とし、その逆側を、下側Z2とする。図2に示すように、クローラ21が延びる方向を、前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、旋回中心Oから離れる側を前後方向外側X1とし、旋回中心Oに近づく側を前後方向内側X2とする。前後方向Xおよび上下方向Zに直交する方向を、横方向Yとする。横方向Yにおいて、旋回中心Oから離れる側を横方向外側Y1とし、旋回中心Oに近づく側を横方向内側Y2とする。
下側ブラケット80の下面を、下側ブラケット下面80uとする。下側ブラケット下面80uは、下側ブラケット80の強度をできるだけ確保できるように配置される。具体的には、下側ブラケット下面80uは、カーボディ下板下面48uよりも下側Z2に配置される。さらに詳しくは、下側ブラケット80のうちアーム25aと上下方向Zに対向する部分の下面は、カーボディ下板下面48uよりも下側Z2に配置される。図4に示す例では、本体材外側部81bの下面は、カーボディ下板下面48uよりも下側Z2に配置される。
下側ブラケット80の上面を、下側ブラケット上面80tとする。下側ブラケット上面80tは、アーム25aのブラケット60への取付部の上下方向Zの幅(高さ)を、できるだけ大きくできるように配置される。具体的には、下側ブラケット上面80tは、カーボディ下板上面48tよりも下側Z2に配置される。さらに詳しくは、下側ブラケット80のうちアーム25aと上下方向Zに対向する部分の上面は、カーボディ下板上面48tよりも下側Z2に配置される。図4に示す例では、板継材83の上面は、カーボディ下板上面48tよりも下側Z2に配置される。
下側ブラケット80のうち、アーム25aと上下方向Zに対向する部分の上下方向Zの厚さを、厚さT80とする。図4に示す例では、厚さT80は、本体材外側部81bおよび板継材83の厚さ(厚さの合計)である。厚さT80は、カーボディ下板48を軽量化できるように、かつ、下側ブラケット80の強度を確保できるように設定されることが好ましい。具体的には、厚さT80は、カーボディ下板48の上下方向Zの厚さT48よりも厚い。
本体材81の、板継材83およびカーボディ下板48への溶接は、溶接部81yのクラックを抑制できるように行われたものであることが好ましい。具体的には次のように溶接部81yが設けられることが好ましい。図3に示すように、下側Z2から見たとき、板継材83およびカーボディ下板48は、本体材81の外周の全周(一周)にわたって、本体材81の外周よりも外側(下側Z2から見た本体材81の外側)に突出する。そして、板継材83およびカーボディ下板48のそれぞれの下面と、本体材81の外周の全周と、が溶接(図4に示す溶接部81y)により固定される。
また、上記のように、図4に示すカーボディ下板48および下側ブラケット80の、前後方向Xから見た断面(図示なし)は、カーボディ下板48の前後方向外側X1の端部で急激に変化する。この断面変化部での応力を抑制し、溶接部83yのクラックを抑制できるように、板継材83とカーボディ下板48とが固定されることが好ましい。具体的には、板継材83とカーボディ下板48とは、溶接(溶接部83y)により固定されることが好ましい。また、一般に、隅肉溶接よりも突合せ溶接の方が溶接部の強度が高い。よって、例えば、板継材83が設けられず、カーボディ下板48の前後方向外側X1端部と、本体材外側部81bと、が隅肉溶接により固定される場合などに比べ、板継材83とカーボディ下板48とが突合せ溶接により固定される場合は、溶接部83yの強度を向上させることができる。その結果、下側ブラケット80の強度を向上させることができる。
図1に示す建設機械1は、例えば次のように輸送される。カーボディ30が、ジャッキアップ装置25(使用状態25A1)により、地面に対して持ち上げられる。この状態で、クローラ21(図2参照)が、カーボディ30から取り外される。また、荷台Cが、カーボディ30よりも下側Z2に配置される。そして、シリンダ25cが縮められることで、カーボディ30が、荷台Cに搭載される。このとき、カーボディ下板48(図4参照)と荷台Cとの間に、カーボディ本体40を支持する支持部材Dが設けられる場合がある。この場合、カーボディ本体40が、支持部材Dを介して、荷台Cに下側Z2から支持される(預けられる)。一方、下側ブラケット80と荷台Cとの間には、上下方向Zの隙間があけられる(下側ブラケット80は、荷台Cに預けられない)。次に、ジャッキアップ装置25が、格納状態25A2とされる。この状態で、建設機械1が輸送される。このとき、地面から、上部旋回体10の最も高い部分までの高さが、輸送高さとなる。公道輸送時には、この輸送高さが、法令により制限される。下記のように、支持部材Dを用いてカーボディ30を輸送する場合には、輸送高さを抑制できる。なお、支持部材Dを用いずに、下側ブラケット80を荷台Cに預けた状態で、カーボディ30が輸送されてもよい。
図1に示す建設機械1のカーボディ30による効果は次の通りである。
建設機械1のカーボディ30は、ジャッキアップ装置25のシリンダ25cを支持するアーム25aが取り付けられるものである。カーボディ30は、カーボディ本体40と、ブラケット60と、を備える。ブラケット60は、カーボディ本体40よりも前後方向外側X1に突出する。ブラケット60には、アーム25aが取り付けられる。図4に示すように、カーボディ本体40は、カーボディ本体40の上面を構成するカーボディ上板47と、カーボディ本体40の底面を構成するカーボディ下板48と、を備える。ブラケット60は、上側ブラケット70と、下側ブラケット80と、を備える。上側ブラケット70は、カーボディ上板47に設けられる。下側ブラケット80は、カーボディ下板48に設けられ、上側ブラケット70と上下方向Zに対向する。
[構成2]下側ブラケット80のうち、アーム25aと上下方向Zに対向する部分の上下方向Zの厚さT80は、カーボディ下板48の上下方向Zの厚さT48よりも厚い。
[構成3]下側ブラケット80のうち、アーム25aと上下方向Zに対向する部分の上下方向Zの厚さT80は、上側ブラケット70のうち、アーム25aと上下方向Zに対向する部分の上下方向Zの厚さT70よりも薄い。
[構成4]下側ブラケット80は、カーボディ下板48とは別体の部材であり、カーボディ下板下面48uに固定される。
[構成5]下側ブラケット80は、重なり部81aを備える。重なり部81aは、カーボディ下板下面48uと平行に延び、カーボディ下板下面48uに重なるように配置され、カーボディ下板下面48uに固定される。
下側ブラケット80のうち、カーボディ下板48よりも前後方向外側X1の部分は、本体材外側部81bと、板継材83と、を備える。本体材外側部81bは、カーボディ下板下面48uよりも下側Z2に配置される。
[構成7]カーボディ下板48の前後方向外側X1端部と板継材83とは、溶接(溶接部83y)により固定されている。
[構成8]本体材外側部81bは、重なり部81aと前後方向Xに連続して一体的に形成される。本体材外側部81bおよび重なり部81aは、本体材81を構成する。図3に示すように、下側Z2から見たとき、板継材83およびカーボディ下板48は、本体材81の外周の全周にわたって、本体材81の外周よりも外側(下側Z2から見た本体材81の外側)に突出する。板継材83およびカーボディ下板48のそれぞれの上面と、本体材81の外周の全周とが、溶接(溶接部81y)により固定されている。
図5を参照して、第2実施形態のカーボディ230について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態のカーボディ230のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付すなどして、説明を省略した。なお、共通点の説明を省略する点については、後述する他の実施形態の説明も同様である。第2実施形態のカーボディ230は、第1実施形態の下側ブラケット80(図4参照)とは構造の異なる下側ブラケット280を備える。
図6および図7を参照して、第3実施形態のカーボディ330について、第1実施形態との相違点を説明する。図7に示すカーボディ330は、第1実施形態(図4参照)とは構造の異なる、カーボディ上板347および上側ブラケット370を備える。なお、図3は、ブラケット60などを下側Z2から見た図であったが、図6は、ブラケット60などを上側Z1から見た図である。
図8を参照して、第4実施形態のカーボディ430について、第3実施形態などとの相違点を説明する。カーボディ430は、第3実施形態(図7参照)の上側ブラケット370とは構造の異なる、上側ブラケット470を備える。
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。
25 ジャッキアップ装置
25a アーム
25c シリンダ
30、230、330、430 カーボディ
40 カーボディ本体
47、347 カーボディ上板
48 カーボディ下板
60 ブラケット
70、370、470 上側ブラケット
80、280 下側ブラケット
81、281 本体材
81a 重なり部
81b 本体材外側部
83 板継材
X1 前後方向外側
Claims (8)
- ジャッキアップ装置のシリンダを支持するアームが取り付けられる、建設機械のカーボディであって、
カーボディ本体と、
前記カーボディ本体よりも前後方向外側に突出し、前記アームが取り付けられるブラケットと、
を備え、
前記カーボディ本体は、
前記カーボディ本体の上面を構成するカーボディ上板と、
前記カーボディ本体の底面を構成するカーボディ下板と、
を備え、
前記ブラケットは、
前記カーボディ上板に設けられる上側ブラケットと、
前記カーボディ下板に設けられ、前記上側ブラケットと上下方向に対向する下側ブラケットと、
を備え、
前記下側ブラケットの上面は、前記カーボディ下板の上面よりも下側に配置され、
前記下側ブラケットの下面は、前記カーボディ下板の下面よりも下側に配置される、
建設機械のカーボディ。 - 請求項1に記載の建設機械のカーボディであって、
前記下側ブラケットのうち、前記アームと上下方向に対向する部分の上下方向の厚さは、前記カーボディ下板の上下方向の厚さよりも厚い、
建設機械のカーボディ。 - 請求項1または2に記載の建設機械のカーボディであって、
前記下側ブラケットのうち、前記アームと上下方向に対向する部分の上下方向の厚さは、前記上側ブラケットのうち、前記アームと上下方向に対向する部分の上下方向の厚さよりも薄い、
建設機械のカーボディ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械のカーボディであって、
前記下側ブラケットは、前記カーボディ下板とは別体の部材であり、前記カーボディ下板の下面に固定される、
建設機械のカーボディ。 - 請求項4に記載の建設機械のカーボディであって、
前記下側ブラケットは、前記カーボディ下板の下面と平行に延び、前記カーボディ下板の下面に重なるように配置され、前記カーボディ下板の下面に固定される重なり部を備える、
建設機械のカーボディ。 - 請求項4または5に記載の建設機械のカーボディであって、
前記下側ブラケットのうち、前記カーボディ下板よりも前後方向外側の部分は、
前記カーボディ下板の下面よりも下側に配置される本体材外側部と、
前記本体材外側部と前記アームとの上下方向における間に配置され、前記カーボディ下板の前後方向外側の面から前後方向外側に延びる板継材と、
を備える、
建設機械のカーボディ。 - 請求項6に記載の建設機械のカーボディであって、
前記カーボディ下板の前後方向外側端部と前記板継材とは、溶接により固定されている、
建設機械のカーボディ。 - 請求項6または7に記載の建設機械のカーボディであって、
前記本体材外側部は、前記重なり部と前後方向に連続して一体的に形成され、
前記本体材外側部および前記重なり部は、本体材を構成し、
下側から見たとき、前記板継材および前記カーボディ下板は、前記本体材の外周の全周にわたって、前記本体材の外周よりも外側に突出し、
前記板継材および前記カーボディ下板のそれぞれの下面と、前記本体材の外周の全周とが、溶接により固定されている、
建設機械のカーボディ。
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