JP2019093456A - エアモータの調速機、及びエアツール - Google Patents

エアモータの調速機、及びエアツール Download PDF

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Abstract

【課題】エアモータの最高速度を容易に再設定できるエアモータの調速機、及びエアツールを提供する。【解決手段】エアモータ10の調速機20は、エアモータの回転速度を調節する。調速機20は、ガバナロッド21と、ガバナバルブ22と、付勢手段23と、押圧手段24、25と、調節手段26、27とを備える。ガバナバルブは、ガバナロッドの軸方向に沿って移動可能に設けられ、エアモータに対する圧縮ガスの供給流量を増減する。付勢手段は、軸方向の一端部でガバナバルブと当接し、供給流量が増大する開弁方向にガバナバルブを付勢する。押圧手段は、エアモータの回転速度が増大するに連れて増大する抗力を発生し、付勢手段がガバナバルブを付勢する付勢力に抗して、供給流量が減少する閉弁方向にガバナバルブを押圧する。調節手段は、付勢力を調節する。【選択図】図2

Description

本発明は、エアモータの回転速度を調節する、エアモータの調速機、及びそのような調速機を備えたエアツールに関するものである。
エアモータは、エアグラインダ及びエアサンダなどのエアツールの駆動源として一般に使用されている。エアツールは、エアモータの回転速度を調節する調速機を一般に備えている。例えば、特許文献1には、エアモータと調速機とを備えたエアツールが記載されている。特許文献1に記載のエアツールにおいては、調速機は、エアモータの回転速度がある程度以上の速度に達すると、エアモータの回転速度が安全性を考慮して決められる許容速度を超えないようにエアモータに対する圧縮空気の供給流量を減少する。つまり、特許文献1に記載のエアツールにおいては、調速機は、エアモータの最高速度を制限するように動作する。
特表2011−508136号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエアツールにおいては、例えば圧縮空気の供給圧力が高くなると、圧縮空気の供給流量が増大し、調速機によって制限されるエアモータの最高速度は高速側に遷移する。また、エアモータに個体差があれば、圧縮空気の供給圧力が一定であっても、調速機によって制限されるエアモータの最高速度が高速側に遷移することも考えられる。従って、特許文献1に記載のエアツールにおいては、エアモータの回転速度が許容速度を超えないように、最高速度の設定値を低めに設定するなどの配慮が必要となり、製品設計の自由度が低減される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアモータの最高速度を容易に再設定できるエアモータの調速機、及びエアツールを提供することにある。
本願に開示するエアモータの調速機は、エアモータの回転速度を調節する、エアモータの調速機であって、ガバナロッドと、ガバナバルブと、付勢手段と、押圧手段と、調節手段とを備える。前記ガバナロッドは、前記エアモータの回転軸と一体的に回転する。前記ガバナバルブは、前記ガバナロッドの軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記エアモータに対する圧縮ガスの供給流量を増減する。前記付勢手段は、前記軸方向に配設され、前記軸方向の一端部で前記ガバナバルブと当接し、前記供給流量が増大する開弁方向に前記ガバナバルブを付勢する。前記押圧手段は、前記エアモータの回転速度が増大するに連れて増大する抗力を発生し、前記付勢手段が前記ガバナバルブを付勢する付勢力に抗して、前記供給流量が減少する閉弁方向に前記ガバナバルブを押圧する。前記調節手段は、前記付勢力を調節する。
本願に開示するエアモータの調速機において、前記調節手段は、ストッパと、位置決め手段とを有する。前記ストッパは、前記ガバナロッドの軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記付勢手段における、前記軸方向の他端部と当接する。前記位置決め手段は、前記ガバナロッドに装着され、前記ストッパと係合し、前記ストッパを前記軸方向の所定位置に位置決めする。そして、前記ストッパは、前記位置決め手段に係合される複数の被係合部であって、前記軸方向の位置が互いに異なる複数の被係合部を有している。
本願に開示するエアモータの調速機において、前記ストッパは、前記ガバナロッドと同軸に設けられており、前記ガバナロッドの軸心を中心として前記ガバナロッドに対して相対回転可能であり、前記複数の被係合部は、前記ガバナロッドの軸心と同心の円に沿って配設されている。
本願に開示するエアモータの調速機において、前記ストッパは、前記閉弁方向に向いている端面部を有している。前記複数の被係合部は、前記端面部に形成され前記軸方向の深さが互いに異なる複数の溝の底部である。
本願に開示するエアツールは、エアモータと、上記に記載のエアモータの調速機とを備える。エアツールは、エアグラインダであってもよく、エアサンダであってもよく、エアポリッシャであってもよい。
本発明のエアモータの調速機、及びエアツールによれば、調節手段によって付勢手段の付勢力を調節できるので、エアモータの最高速度を容易に再設定できる。
実施形態に係るエアツールを示す概略断面図である。 実施形態に係る調速機を示す詳細断面図である。 実施形態に係る調速機を示す概略断面図である。(a)は、エアモータが回転していないときの調速機を示す概略断面図である。(b)は、エアモータが回転しているときの調速機を示す概略断面図である。 (a)は、実施形態に係るストッパを示す右側斜視図である。(b)は、実施形態に係るストッパを示す左側斜視図である。 (a)は、実施形態に係るストッパを示す平面図である。(b)は、図5(a)におけるA−A線断面図である。 実施形態に係る調速機を示す概略断面図である。(a)は、スプリングが高荷重状態であるときの調速機を示す概略断面図である。(b)は、スプリングが低荷重状態であるときの調速機を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態におけるエアモータの調速機、及びエアツールを図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。そして、説明中の左方向及び右方向は、図1、図2、図3、図6における左方向及び右方向にそれぞれ対応している。
〈実施形態〉
図1に示すように、本実施形態におけるエアツールはエアグラインダであり、当該エアグラインダは、エアモータ10と、エアモータ10の回転速度を調節する調速機20と、エアモータ10の回転出力を研磨盤40に伝達する伝達機構30とを備えている。
エアモータ10は、図示しないコンプレッサから圧縮ガスPGが供給され、圧縮ガスPGによって駆動される。圧縮ガスPGは、例えば圧縮空気である。具体的には、エアモータ10は、ロータ11と、ロータ11を収容する円筒状のハウジング15とを有している。ハウジング15は、2つの端板15aを有している。ロータ11は、エアモータ10に対する圧縮ガスPGの供給流量Qに応じた回転速度で回転される。エアモータ10の回転速度は、ロータ11の回転速度に対応している。
圧縮ガスPGは、図示しない圧縮空気用ホースなどの給送管を通して当該エアグラインダまで給送され、導入経路50を通してガス導入スペース60に導入される。ガス導入スペース60には、調速機20が収容されている。また、ガス導入スペース60の周壁61には、導入経路50とガス導入スペース60とを連通する開口51が形成されている。ガス導入スペース60に導入された圧縮ガスPGは、図示しない供給経路を通してエアモータ10に供給される。エアモータ10として、公知のベーン式エアモータを使用することができる。
ロータ11は、左右両端から突出するように、左側回転軸12及び右側回転軸13が一体的に形成されている。左側回転軸12及び右側回転軸13は、2つのラジアルベアリング14を介してハウジング15の2つの端板15aに支持されている。左側回転軸12は出力軸であり伝達機構30に接続される。右側回転軸13は調速機20に接続される。伝達機構30は、左側回転軸12から出力されるエアモータの回転出力を研磨盤40に伝達する。研磨盤40は、エアモータ10の回転速度に対応した回転速度で回転する。
図2に示すように、調速機20は、ガバナロッド21と、ガバナバルブ22と、スプリング23と、ガバナボディ24と、複数の鋼球25と、ストッパ26と、ピン27とを有する。ガバナロッド21は、右側回転軸13と一体的に回転するように、右側回転軸13に連結されている。
ガバナバルブ22は、ガバナロッド21の軸方向Xに沿って移動可能に設けられており、エアモータ10に対する圧縮ガスPGの供給流量Qを増減する。具体的には、ガバナバルブ22は、ガバナロッド21と同軸に設けられた筒状部材である。ガバナバルブ22は、ガバナロッド21の先端側(図2において右側)に配される径一定部22aと、ガバナロッド21の基端側(図2において左側)に配される拡径部22bとを有する。拡径部22bは、径一定部22aの左端部に連設され、ガバナロッド21の基端側に向かうに連れてスカート状に径が大きくなるように形成されている。
径一定部22aは、図2に示すように、ガバナロッド21が挿通される軸孔22cを有している。ガバナバルブ22は、軸孔22cにガバナロッド21が挿通された状態で、ガバナロッド21に対して軸方向Xに移動自在である。また、径一定部22aの周壁には、当該周壁を貫通するように、一対の長孔22dが軸方向Xに形成されている。一対の長孔22dは、ガバナロッド21の軸心を間に挟んで対向している。
スプリング23は、軸方向Xに配設され、軸方向Xの一端部がガバナバルブ22と当接し、供給流量Qが増大する開弁方向X1にガバナバルブ22を付勢する。スプリング23における、軸方向Xの一端部とは、軸方向Xの両端部のうちガバナロッド21の基端側端部であり、図2において左端部である。本実施形態におけるスプリング23が特許請求の範囲における付勢手段に対応している。
ガバナボディ24は、ガバナロッド21と同軸に、ガバナバルブ22に対してガバナロッド21の基端側に配された円形の部材であり、ガバナロッド21に固定されている。また、ガバナボディ24は、ガバナバルブ22が当接される被当接部24aと、環状の斜面部24bとを有する。ガバナバルブ22は、被当接部24aに当接されることによって、ガバナロッド21の基端側への移動が規制される。斜面部24bは、径方向の外側部が内側部よりガバナロッド21の先端側に位置するように、軸方向Xに対して傾斜している。
複数の鋼球25は、ガバナバルブ22とガバナボディ24との間に配設されており、斜面部24bと拡径部22bの内側面とに当接可能である。後で詳しく説明するように、複数の鋼球25は、ガバナボディ24と協働して、エアモータ10の回転速度が増大するに連れて増大する抗力AFを発生し、スプリング23がガバナバルブ22を付勢する付勢力Fに抗して、供給流量Qが減少する閉弁方向X2にガバナバルブ22を押圧する。本実施形態におけるガバナボディ24及び鋼球25が特許請求の範囲における押圧手段に対応している。すなわち、押圧手段は、ガバナロッド21と同軸に設けられ、ガバナバルブ22に対してガバナロッド21の基端側に配されたガバナボディ24と、複数の鋼球25とを有し、ガバナボディ24は径方向の外側部が内側部よりガバナロッド21の先端側に位置するように、軸方向Xに対して傾斜した斜面部24bを有し、複数の鋼球25は、斜面部24bとガバナバルブ22とに当接可能に、ガバナバルブ22とガバナボディ24との間に配設される。
ストッパ26は、軸方向Xに沿って移動可能に設けられ、スプリング23における、軸方向Xの他端部と当接する。スプリング23における、軸方向Xの他端部とは、軸方向Xの両端部のうちガバナロッド21の先端側端部であり、図2において右端部である。具体的には、ストッパ26は、ガバナロッド21と同軸に設けられており、ガバナロッド21の軸心を中心としてガバナロッド21に対して相対回転可能である。より具体的には、ストッパ26は、中空部を有する円環状の部材である。ストッパ26は、当該中空部にガバナバルブ22の径一定部22aが挿通され、内周面で径一定部22aの外周面と摺接することによって、軸方向Xに沿って移動可能である。なお、ストッパ26の詳細は、図4、図5を参照して後述する。
ピン27は、ガバナロッド21に装着されており、ストッパ26と係合し、ストッパ26を軸方向Xの所定位置に位置決めする。具体的には、ピン27は、円柱状部材であり、ガバナロッド21の横孔21aに嵌挿されている。横孔21aは、ガバナロッド21の先端部の近傍に形成されており、ガバナロッド21の中心軸と直交するように、ガバナロッド21を貫通している。ピン27の両端部は、2つの長孔22dを通してガバナバルブ22の外側に突出している。ストッパ26は、ピン27の両端部に係合されることによって、ガバナロッド21の先端側への移動が規制され、ガバナロッド21に対して軸方向Xの所定位置に位置決めされる。本実施形態におけるピン27が特許請求の範囲における位置決め手段に対応している。なお、上述したように、ピン27は、一対の長孔22dに挿通されている。長孔22dが軸方向Xに長いことによって、ピン27に対してガバナバルブ22が軸方向Xに移動可能になる。また、ピン27が一対の長孔22dに挿通されることによって、ガバナバルブ22のガバナロッド21に対する相対回転が規制される。
次に、図3を参照して、調速機20の基本的な動作を説明する。
図3(a)は、エアモータ10が回転していないときの調速機20を示す。図3(a)に示すように、導入経路50の開口51は、ガバナバルブ22の一端部22eに対向している。ガバナバルブ22の一端部22eとは、ガバナバルブ22における、軸方向Xの両端部のうちガバナロッド21の先端側端部である。エアモータ10が回転していないとき、ガバナバルブ22は、スプリング23の付勢力によって、ガバナボディ24に当接する。ガバナバルブ22がガバナボディ24に当接しているとき、ガバナバルブ22の一端部22eと開口51との距離は最大となる。ガバナバルブ22の一端部22eと開口51との距離が大きいほど、ガス導入スペース60に圧縮ガスPQが導入されやすくなり、供給流量Qは増大する。
図3(b)は、エアモータ10が回転しているときの調速機20を示す。エアモータ10が回転を開始すると、遠心力によって鋼球25が径方向の外側に移動する。鋼球25が径方向の外側に移動すると、鋼球25は、斜面部24bに沿って、ガバナロッド21の先端側に移動する。鋼球25がガバナロッド21の先端側に移動すると、鋼球25は、スプリング23の付勢力Fに抗してガバナバルブ22をガバナロッド21の先端側に押圧する。鋼球25がガバナバルブ22を押圧する抗力AFは、エアモータ10の回転速度が増大するに連れて増大する。そして、抗力AFがスプリング23の付勢力Fを上回ると、ガバナバルブ22はガバナロッド21の先端側に移動する。ガバナバルブ22がガバナロッド21の先端側に移動すると、ガバナバルブ22の一端部22eと開口51との距離が小さくなり、供給流量Qは減少する。
上述したように、抗力AFがスプリング23の付勢力Fを上回ると、供給流量Qは減少する。供給流量Qの減少量は、エアモータ10の回転速度が増大するに連れて大きくなる。その結果、エアモータ10の最高速度が制限され、エアモータ10の回転速度が安全性を考慮して決められる許容速度を超えないように供給流量Qが調節される。
次に、図4、図5を参照して、ストッパ26の詳細を説明する。
図4に示すように、ストッパ26は、ピン27に係合される複数の被係合部28を有している。複数の被係合部28は、軸方向Xの位置が互いに異なっている。具体的には、ストッパ26は、ガバナロッド21と同軸に設けられており、ガバナロッド21の軸心を中心としてガバナロッド21に対して相対回転可能である。複数の被係合部28は、ガバナロッド21の軸心と同心の円に沿って配設されている。より具体的には、ストッパ26は、開弁方向X1に向いている第1端面部26aと、閉弁方向X2に向いている第2端面部26bとを有している。第1端面部26a及び第2端面部26bは、ガバナロッド21の軸心に直交している。第1端面部26aには、スプリング23における、軸方向Xの他端部が当接する。第2端面部26bには、複数の溝29が形成されている。複数の溝29には、ピン27の端部が嵌る。ピン27の端部が溝29に嵌ると、ピン27に当該溝29の底部が係合される。すなわち、複数の被係合部28は、複数の溝29の底部である。本実施形態における第2端面部26bが特許請求の範囲における「端面部」に対応している。また、複数の溝29は、それぞれがストッパ26の径方向に延びるように第2端面部26bに形成されており、当該径方向の両端のうち内側端は、ストッパ26の中空部に向かって開口している。また、第2端面部26bには、複数の溝29に対応して、複数のマーク26cが設けられている。
より詳細には、図5に示すように、第2端面部26bには、複数の溝29としての第1溝291、第2溝292、第3溝293、第4溝294が形成されている。第1溝291、第2溝292、第3溝293、第4溝294の各々は、第2端面部26bに2つずつ形成されている。各一対の第1溝291、第2溝292、第3溝293、第4溝294は、ピン27の両端部に対応して、ストッパ26の軸心を間に挟んで対向している。第1溝291の深さL1と、第2溝292の深さL2と、第3溝293の深さL3と、第4溝294の深さL4は互いに異なっている。具体的には、第1溝291の深さL1は第2溝292の深さL2より小さく、第2溝292の深さL2は第3溝293の深さL3より小さく、第3溝293の深さL3は第4溝294の深さL4より小さい。すなわち、深さL1<深さL2<深さL3<深さL4である。
複数の被係合部28としての第1被係合部281、第2被係合部282、第3被係合部283、第4被係合部284は、第1溝291、第2溝292、第3溝293、第4溝294の底部であり、ストッパ26に2つずつ設けられている。上述したように、深さL1<深さL2であることから、軸方向Xにおいて、第1被係合部281は第2被係合部282よりガバナロッド21の先端側に位置する。また、深さL2<深さL3であることから、軸方向Xにおいて、第2被係合部282は第3被係合部283よりガバナロッド21の先端側に位置する。また、深さL3<深さL4であることから、軸方向Xにおいて、第3被係合部283は第4被係合部284よりガバナロッド21の先端側に位置する。
複数のマーク26cは、1又は複数の突起を含み、突起の数に応じて当該溝が第1溝291、第2溝292、第3溝293、第4溝294のいずれであるかを識別できるようになっている。したがって、例えば光量が充分ではない環境下であっても指で触れることによって、各溝を識別できる。
次に、図6を参照して、調速機20の特徴的な動作を説明する。
図6(a)は、ピン27が、第1被係合部281に係合しているときの調速機20を示す。ピン27が第1被係合部281に係合しているとき、スプリング23の長さを「長さL11」と示し、スプリング23の付勢力を「付勢力F1」と示し、ストッパ26が位置決めされる所定位置を「位置P1」と示す。
図6(b)は、ピン27が、第4被係合部284に係合しているときの調速機20を示す。ピン27が第4被係合部284に係合しているとき、スプリング23の長さを「長さL12」と示し、スプリング23の付勢力を「付勢力F2」と示し、ストッパ26が位置決めされる所定位置を「位置P2」と示す。なお、図6(a)、図6(b)においては、エアモータ10は回転していない。また、位置P1、位置P2は、第1端面部26aの位置を基準に決めている。
図6(a)、図6(b)に示すように、第1被係合部281にピン27が係合されているときのストッパ26の位置P1は、第4被係合部284にピン27が係合されているときのストッパ26の位置P2よりガバナロッド21の基端側に位置し、長さL11は長さL12より短くなる。長さL11が長さL12より短いことによって、付勢力F1は付勢力F2より大きくなる。すなわち、第1被係合部281にピン27が係合されているときの方が第4被係合部284にピン27が係合されているときより、スプリング23の取り付け荷重(初期荷重)が大きくなる。
スプリング23の初期荷重が大きいほど、エアモータの回転速度が増大してもガバナバルブ22は閉弁方向X2に移動しにくくなる。したがって、第1被係合部281にピン27が係合されているときの方が第4被係合部284にピン27が係合されているときより、エアモータの最高速度は高くなる。以上のようにして、エアモータの最高速度が再設定される。
次に、図6を参照して、ピン27が係合される被係合部を複数の被係合部28の間で切り替える切り替え方法を説明する。
例えば、ピン27が係合される被係合部を第1被係合部281から第4被係合部284に切り替えるときには、スプリング23の弾性力に抗してストッパ26を開弁方向X1に押し込み、ピン27と第1被係合部281との係合を解除する。次に、ピン27の両端部が2つの第4溝294に嵌る位置までストッパ26を回転し、ストッパ26を開弁方向X1に押し込む力を緩め、ピン27と第4被係合部284とを係合させる。
以上のように、本実施形態によれば、調速機20がスプリング23の付勢力を調節する機構(ストッパ26、ピン27)を備えている。従って、エアモータの最高速度を容易に再設定できる。
また、ストッパ26を開弁方向X1に押し込み、ストッパ26を回転するだけの簡単な操作によって、スプリング23の付勢力を変更できる。したがって、例えば調速機20を分解するような煩雑な作業を行うことなく、エアモータの最高速度を更に容易に再設定できる。
また、本実施形態によれば、ピン27が係合される被係合部を複数の被係合部28の間で切り替えることから、ストッパ26が位置決めされる軸方向Xの位置を段階的に変更できる。ストッパ26の位置を段階的に変更できることから、高度の習熟を要することなく、エアモータ10の最高速度を望ましい最高速度に設定できる。例えばネジ式に、ストッパ26の位置を無段階に変更するような機構では、操作量(ネジの回転量)と、ストッパ26の変位量と、最高速度の変化量との関係をユーザーが充分に把握するまでは、小数回の試行でエアモータ10の最高速度を望ましい最高速度に設定できない。すなわち、無段階の機構では、エアモータ10の最高速度を望ましい最高速度に設定するのに高度の習熟を要する。
以上のように、本実施形態によれば、ストッパ26は、軸方向Xの位置が互いに異なる複数の被係合部28を有している。従って、ピン27に係合される被係合部28を切り替えるだけでスプリング23の付勢力を調節することができ、エアモータの最高速度を容易に再設定できる。
また、本実施形態によれば、ストッパ26は、ガバナロッド22の軸心を中心としてガバナロッド22に対して相対回転可能であり、複数の被係合部28は、ガバナロッドの軸心と同心の円に沿って配設される。従って、ストッパ26を回転するだけで、ピン27に係合される被係合部28を切り替えることができ、エアモータの最高速度を容易に再設定できる。
また、本実施形態によれば、複数の被係合部28は、第2端面部26bに形成され軸方向Xの深さが互いに異なる複数の溝29の底部である。従って、エアモータ10の回転によりストッパ26がガバナロッド21と共に回転したときに、ピン27と係合する被係合部28が勝手に切り替わらず、エアモータ10の最高速度の設定を安定的に維持できる。例えばネジ式に、ストッパ26の位置を無段階に変更する機構では、エアモータ10の回転によりストッパ26がガバナロッド21と共に回転するときに、ストッパ26がガバナロッド21に対して回転することも考えられる。
以上、図面(図1〜図6)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(4))。
(1)図1〜図6を参照して説明したように、スプリング23は、複数の被係合部28とピン27との係合により付勢力が調節された。これに限らず、スプリング23は、例えばガバナバルブ22と、スプリング23との間に様々な厚みのシムを挟むことによって、付勢力が調節されてもよい。しかしながら、この形態では、シムを交換するときに調速機20を分解する必要がある。これに対して、上記実施形態では、スプリング23の付勢力を調節する際に調速機20を分解する必要がなく、エアモータの最高速度を容易に再設定できる。
(2)また、スプリング23は、ガバナバルブ22の先端側の外周面に雄ねじを形成し、ストッパ26の内周面に雌ねじを形成し、雄ねじと雌ねじの螺合により無段階に付勢力が調節されてもよい。しかしながら、この形態では、上述したように、エアモータの最高速度を望ましい最高速度に設定するのに高度の習熟を要する。また、上述したように、エアモータ10の回転によりストッパ26がガバナロッド21と共に回転するときに、ストッパ26がガバナロッド21に対して回転することも考えられる。また、スプリング23の付勢力を調節する調節用ねじが調速機の内部に設けられていると、スプリング23の付勢力を調節するときに調速機20をエアモータ10から取り外す必要が生じる。これに対して、上記実施形態では、スプリング23の付勢力を調節する際に調速機20をエアモータ10から取り外す必要がなく、エアモータの最高速度を容易に再設定できる。
(3)図1〜図6を参照して説明したように、調速機20は、エアツールの一種としてのエアグラインダに備えられたが、これに限られない。本発明に係る調速機は、エアモータを駆動源とする機械であれば、どのような機械に備えられてもよい。また、エアツールはエアグラインダに限らず、エアサンダ、又はエアポリッシャであってもよい。
(4)図4、図5を参照して説明したように、複数のマーク26cは、1又は複数の突起を含むが、これに限られない。複数のマーク26cは、複数の溝29の異同を示し得るものであればよく、数字、文字、記号を含んでもよい。あるいは、複数のマーク26cは、1又は複数の凹部を含んでもよい。
10…エアモータ
20…調速機
21…ガバナロッド
22…ガバナバルブ
23…スプリング(付勢手段)
24…ガバナボディ
25…鋼球(押圧手段)
26…ストッパ(調節手段)
26b…第2端面部
27…ピン
28…被係合部
281…第1被係合部
282…第2被係合部
283…第3被係合部
284…第4被係合部
29…溝
291…第1溝
292…第2溝
293…第3溝
294…第4溝

Claims (5)

  1. エアモータの回転速度を調節する、エアモータの調速機であって、
    前記エアモータの回転軸と一体的に回転するガバナロッドと、
    前記ガバナロッドの軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記エアモータに対する圧縮ガスの供給流量を増減するガバナバルブと、
    前記軸方向に配設され、前記軸方向の一端部で前記ガバナバルブと当接し、前記供給流量が増大する開弁方向に前記ガバナバルブを付勢する付勢手段と、
    前記エアモータの回転速度が増大するに連れて増大する抗力を発生し、前記付勢手段が前記ガバナバルブを付勢する付勢力に抗して、前記供給流量が減少する閉弁方向に前記ガバナバルブを押圧する押圧手段と、
    前記付勢力を調節する調節手段と
    を備えるエアモータの調速機。
  2. 前記調節手段は、
    前記ガバナロッドの軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記付勢手段における、前記軸方向の他端部と当接するストッパと、
    前記ガバナロッドに装着され、前記ストッパと係合し、前記ストッパを前記軸方向の所定位置に位置決めする位置決め手段と
    を有し、
    前記ストッパは、前記位置決め手段に係合される複数の被係合部であって、前記軸方向の位置が互いに異なる複数の被係合部を有している請求項1に記載のエアモータの調速機。
  3. 前記ストッパは、前記ガバナロッドと同軸に設けられており、前記ガバナロッドの軸心を中心として前記ガバナロッドに対して相対回転可能であり、
    前記複数の被係合部は、前記ガバナロッドの軸心と同心の円に沿って配設されている請求項2に記載のエアモータの調速機。
  4. 前記ストッパは、前記閉弁方向に向いている端面部を有しており、
    前記複数の被係合部は、前記端面部に形成され前記軸方向の深さが互いに異なる複数の溝の底部である請求項2又は請求項3に記載のエアモータの調速機。
  5. エアモータと、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエアモータの調速機とを備えるエアツール。
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