JP2019092931A - ステント - Google Patents
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Abstract
Description
ステントとしては、永久留置を想定した金属製ステントの他に、一定期間経過後に抜去が容易な被覆ステントや生分解性の合成樹脂繊維等で構成される生分解性ステントが知られている。
これらステントのうち生分解性ステントは、血管や消化管内で時間の経過と共に分解されるので、ステントを体内から抜去する必要がない。そのため、特に良性の狭窄性疾患に対して用いることで、患者への負担を軽減することが期待されている。
ステント放出後は、形状記憶合金で構成される自己拡張型の金属製ステントの場合、自己の拡張力によってステントの網目を患部に食い込ませることが可能であり、留置部位からの位置ずれは生じにくい。それに対して、膜で覆われた被覆ステントや拡張力の弱い生分解性ステントは、ステントの網目を患部に食い込ませることが困難であるため、留置部位からの位置ずれが生じやすい。
図1〜図5を参照して第1実施形態に係るステント1Aについて説明する。図1は、ステント1Aの斜視図であり、図2A〜図2Cは、拡径機構3を説明するための図であり、図3は、拡径機構3においてリング部材を係止部に係止させる動作を説明するための拡大模式図であり、図4Aは、アンカー部材の形状の例を示す模式図であり、図4Bは、アンカー部材を短軸方向から見た場合の形状を示す模式図であり、図5A及び図5Bは、ステント1Aの狭窄部への留置方法を説明するための図である。
図1において、ステント1Aの軸方向におけるX方向側をステント1Aの先端側とし、X方向とは反対側をステント1Aの基端側とする。又、ステント1Aの各構成について、X方向側を先端側、X方向とは反対側を基端側とする。
尚、本実施形態では、ステント1Aが拡径機構3を備える構成を一例として示すが、ステント1Aが拡径機構3を備えていなくてもよい。
筒状部21は、生分解性を有し、円筒状に構成されている。筒状部21は、生分解性の膜で覆われていてもよい。本実施形態では、ステント本体部2は、生分解性を有する複数本の線材20により網目状に編み込まれて円筒状に構成され、外周に線材20によって形成され且つ規則正しく配列される菱形の空孔を多数有する。筒状部21の網目は、ステント本体部2が縮径した状態において、軸方向に粗となり、ステント本体部2が拡径した状態において、軸方向に密となる。
筒状部21の先端側(X方向側)の端部は、2本の線材20の端部が繋がれて形成される。より具体的には、筒状部21の先端側における隣り合う2本の線材20の交差部位においてチューブ(図示せず)を介して接続される。接続に使用されるチューブは、例えば軟質の樹脂により形成され、可撓性を有する。
延出部22の基端側の端部は、2本の線材20の端部が繋がれ、ループ状に形成される。尚、ここでの「2本の線材20」とは、筒状部21又は延出部22のみに着目した場合における2本の線材20を意味し、本実施形態において「2本の線材20」は1本の線材20に由来している。
また、延出部22の延出長さは、好ましくは7mm〜30mmである。
また、リング部材31は、後述の係止部32と係合する部分が挿通される第1チューブ311を備えていてもよい。これにより、リング部材31において紐状部材33が掛けられて引っ張られる部分を第1チューブ311により補強することができる。
より詳細には、本実施形態では、図2Bに示すように、紐状部材の一端部331に係止部32を挿通することにより、紐状部材33の一端部331は係止部32にステント本体部2の基端側の方向に取り外し可能に接続される。そして、紐状部材33は、係止部32との接続部分からステント本体部2の外側を通り、この係止部32の近傍において、ステント本体部2(筒状部21)の網目を通って筒状部21の内側に入る(図2BのA部分参照)。
即ち、本実施形態では、紐状部材33は、先端側においてステント本体部2(筒状部21)の内側を延びる部分と、係止部32との接続部の近傍においてステント本体部2を挿通する部分と、ステント本体部2を挿通する部分よりも基端側においてステント本体部2の外側を延びる部分と、を有する。
図3(a)に示すように、紐状部材33がリング部材31に挿通された状態のまま、紐状部材33の他端部を基端側に引っ張ると、リング部材31と係止部32とが近接する方向に近付く。リング部材31が係止部32よりも先端側にあるときは、紐状部材の一端部331は、係止部32において先端側に引っ張られた状態であり、紐状部材33は、係止部32に接続されたままである。
紐状部材33の他端部を更に基端側に引っ張ると、図3(e)に示すように、紐状部材33の一端部331は係止部32から取り外される。
また、アンカー部材4Aの線材40の一部を、ステント本体部2との接続箇所BPの近傍において、ステント本体部2の線材20により形成される網目を挿通させて内側に配置した。これにより、線材40の一部を挿通させずにアンカー部材4Aをステント本体部2に接続する場合に比べて、アンカー部材4Aがステント本体部2により支持される点が増えるため、より安定してアンカー部材4Aをステント本体部2に接続でき、アンカー部材4Aとしての強度を大きくできる。
これにより、ステント1Aを細管状の部材に収納時には、ステント本体部2の軸方向に沿ってアンカー部材4Aを伸展させてステント1Aを縮径した状態とすることができ、また、ステント1Aを細管状の部材から放出することで、アンカー部材4Aがその形状記憶特性により、ステント本体部2の径方向外側に展開する。よって、ステント1Aが狭窄部Nに留置された場合に、アンカー部材4Aが展開するので、ステント1Aの先端側からの負荷がかかった場合に先端部に配置されたアンカー部材4Aが狭窄部Nに引っ掛かることにより、ステント1Aの狭窄部Nからの逸脱を低減することができる。また、アンカー部材4Aは湾曲形状に形成されるので、楕円形状の長軸方向に沿って付加された応力を吸収してステント本体部2にかかる応力を低減できる。また、アンカー部材4Aの形状を閉じた楕円形状とすることで、アンカー部材4Aを構成する線材40の端部が露出しないので、ステント1Aが留置される際も、ステント本体部2が分解された後に体外に排出される際も、腸管等の生体管路を傷付けるおそれを低減できる。また、ステント1Aは生分解性の素材により構成されるので、狭窄部Nに留置された後、一定時間が経過した後、ステント1Aを構成する各部材は、体内で分解吸収されて体外に排出される。そして、湾曲形状に形状記憶されたアンカー部材4Aは、腸管内を通過可能な程度の小さな部材とすることができるので、ステント本体部2が分解された後、排出されやすい。
第1実施形態のアンカー部材のステント本体部への取付け方法の変形例について、図6を参照して説明する。
ステント1Bは、ステント本体部2と、拡径機構3と、ステント本体部2の両端部に複数のアンカー部材4と、を備える。アンカー部材4は、第1実施形態で説明したアンカー部材4Aと同様に構成される。
本発明の第2実施形態に係るステント1Cついて、図7〜図9を参照して説明する。ステント1Cのうち、ステント1Aと同様の構成については、ステント1Aで付したものと同一の符号を付して説明を省略する。
このようにして、ステント1Cは、山型アンカー部材4Cが径方向外側に展開した状態で狭窄部Nに配置される。山型アンカー部材4Cは、ステント本体部2が拡径した状態において、いずれの方向からの負荷に対しても、形状記憶特性により元の山型形状に戻ろうとするので、ステント本体部2の径方向外側に向かって展開した状態を保つことができる。その結果、狭窄部Nが再狭窄することが防止されると共に、山型アンカー部材4Cが狭窄部Nに引っ掛かることにより、狭窄部Nからのステント1Cの逸脱が低減される。
本発明の第1実施形態に係るステント1Aと同様のステントを作製し、引き抜き強度を測定した結果について説明する。
本発明の第2実施形態に係るステント1Cと同様のステントを作製し、引き抜き強度を測定した結果について説明する。
2 ステント本体部
3 拡径機構
4A、4B、4C アンカー部材
20 線材
21 筒状部
22 延出部
31 リング部材
32、32B 係止部
33、33B 紐状部材
40 線材
BP 接続箇所
M ゲルモデル
N 狭窄部
Claims (5)
- 円筒状に構成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
形状記憶特性を有する線材により環状に構成される複数のアンカー部材と、
を備えるステントであって、
前記アンカー部材は、
前記ステント本体部の一端部の近傍における外周の複数箇所にそれぞれ配置され、
前記ステント本体部の側面視において湾曲した湾曲形状に形状記憶され、
前記湾曲形状の凸側が前記ステント本体部の径方向内側を向くように前記ステント本体部に接続して取り付けられるステント。 - 前記アンカー部材は、楕円形状に構成され、
前記楕円形状の短軸方向から見て湾曲した湾曲形状に形状記憶され、
前記楕円形状の長軸方向が前記ステント本体部の軸方向に沿うように、且つ、前記湾曲形状の凸側が前記ステント本体部の径方向内側を向くように前記ステント本体部に接続して取り付けられる請求項1に記載のステント。 - 前記アンカー部材は、更に、前記ステント本体部の前記一端部とは反対側の他端部の近傍の外周の複数箇所にそれぞれ配置される請求項1又は2に記載のステント。
- 前記アンカー部材は、前記線材の一部が前記ステント本体部の内側に挿通される請求項1〜3のいずれかに記載のステント。
- 2つの前記アンカー部材の一端部同士が、湾曲形状の凸側を合わせるように接続されて構成された山型アンカー部材を備える請求項1〜4のいずれかに記載のステント。
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