JP6880976B2 - ステント - Google Patents

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本発明は、生分解性ステント等のステントに関する。
従来、血管や消化管等の生体管路の狭窄性疾患(腫瘍や炎症等)において、狭窄部にステントを留置して、狭窄部を拡張する治療が行われている。ステントとしては、例えば金属製のステントや、生分解性の合成樹脂繊維等で構成される生分解性ステントが知られている。これらの中でも、金属製のステントは体内から抜去する際に外科手術を必要とするので、患者に多大な負担がかかる。そのため、金属製のステントは、半永久的な留置や外科手術が計画されている悪性腫瘍等の症例に対して使用する場合に用途が限定される。こうした背景から、金属製ステントが使用できない症例に対して使用するステントとして、生分解性ステントが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
生分解性ステントは、生分解性の繊維を編むことで円筒状に形成され、血管や消化管内で時間の経過と共に分解されるので、ステントの体内からの抜去が不要である。生分解性ステントは、特に良性の狭窄性疾患に対して用いることで、患者への負担を軽減することが期待されている。
一般的に、ステントは縮径された状態で狭窄部に接近させてから拡径されることで狭窄部を押し広げる。例えば、生分解性ステントを狭窄部に留置させる方法としては、内視鏡を用いる方法が知られている。この方法では、デリバリーシステムと呼ばれる細管状の部材に縮径させたステントを収納し、このデリバリーシステムを鉗子口から内視鏡の内部に挿入して狭窄部に接近させ、拡張力が不十分な場合にはバルーンカテーテルを用いてステントを拡径させる。
このように、ステントは、縮径させた状態で狭窄部に接近させてから拡径される。一方で、ステントは、狭窄部に留置された際に、消化管等が再狭窄すると、径方向外側からの圧力によって縮径してしまう場合がある。特に生分解性の繊維からなる生分解性ステントは、金属製のステントに比べて強度が弱く、拡径した状態で径方向外側から加わる圧力に対して、臨床での使用に耐えられるだけの十分な耐性を得るのが難しい。
特開2002−200176号公報
上述の問題に対する解決策として、径方向外側からの圧力に対する耐性を得るために、ステント端部に取り付けられた紐状部材を引っ張ることで、ステントの軸方向に強制的に力を加えて縮めて拡径し、その状態を維持する拡径機構を備えるステントが考えられる。
このような拡径機構を備えるステントにおいて、紐状部材がステント端部に接続されたまま消化管等の生体管路内に残存することは好ましくない。そのため、拡径状態が維持された後は、紐状部材をステント端部から切り離して体外に取り出すために、紐状部材を所定の箇所において切断するという煩雑な作業が必要となる。
そこで本発明は、ステント端部に取り付けられた紐状部材を引っ張ることによって拡径してその状態を維持する拡径機構を備えるステントにおいて、拡径後に紐状部材をステント端部から容易に取り外し可能なステントを提供することを目的とする。
本発明は、繊維素材によって円筒状に編み組みされて形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、前記ステント本体部に接続され且つ前記ステント本体部を縮径した状態から拡径した状態に変形させると共に該ステント本体部を拡径した状態に維持する拡径機構と、を備えるステントであって、前記拡径機構は、前記ステント本体部の内部に配置されると共に、該ステント本体部の先端部に取り付けられるリング状部材と、前記ステント本体部の基端部に設けられ、前記ステント本体部の基端側に突出して前記リング状部材を係止可能な係止部と、前記リング状部材に挿通され、一端部が前記係止部に前記ステント本体部の基端側の方向に取り外し可能に接続され、他端部が前記ステント本体部の基端側に延びる紐状部材と、を備え、前記ステント本体部が縮径した状態において、前記紐状部材の前記他端部が前記ステント本体部の基端側に引っ張られることにより、前記リング状部材と前記係止部とが近接する方向に移動すると共に該リング状部材と前記係止部とが係合して前記ステント本体部が拡径した状態に維持された後、前記紐状部材の前記他端部が前記ステント本体部の基端側にさらに引っ張られることにより、前記紐状部材の前記一端部が前記係止部から取り外されるステントに関する。
また、前記紐状部材の一端部は、前記係止部が挿通可能な環状に形成されることが好ましい。
また、前記紐状部材の一端部は、前記係止部が挿通可能な環状に形成されることが好ましい。
また、前記リング状部材は、前記係止部と係合する部分が挿通される第1チューブを備えることが好ましい。
また、前記係止部は、繊維素材によって前記ステント本体部の基端側に突出した細長いループ状に形成されるループ部材により構成され、前記ステント本体部の基端部に取り付けられることが好ましい。
また、前記係止部は、前記ループ部材が挿通される第2チューブをさらに備えることが好ましい。
また、前記拡径機構は、前記ステント本体部の周方向に等間隔で複数配置されることが好ましい。
本発明のステントによれば、ステント端部に取り付けられた紐状部材を引っ張ることによってステントを拡径後、紐状部材をさらに引っ張ることにより、ステント端部から紐状部材を容易に取り外すことができる。
第1実施形態に係るステントを示す斜視図である。 図1に示すステントの側面図である。 図2の部分拡大図であり、拡径機構の構成を示す図である。 紐状部材を引く前のステント本体部が縮径した状態を示す図である。 図4に示す状態から紐状部材を引き、係止部にリング状部材を係止させた状態を示す図である。 係止部にリング状部材を係止させる動作、及び紐状部材を取り外す動作を説明するための係止部における拡大模式図である。 第2実施形態において、係止部にリング状部材を係止させる動作、及び紐状部材を取り外す動作を説明するための係止部における拡大模式図である。 リング状部材の変形例を示す図である。 リング状部材の変形例を示す図である。 リング状部材の変形例を示す図である。 リング状部材の変形例を示す図である。 係止部の変形例を示す図である。
以下、本発明のステントの好ましい各実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るステント1Aの斜視図であり、図2は、ステント1Aの側面図である。
図1及び図2に示すように、ステント1Aは、ステント本体部2と、拡径機構3Aと、を備える。
図1において、ステント1Aの軸方向におけるX方向側をステント1Aの基端側とし、X方向とは反対側をステント1Aの先端側とする。また、ステント1Aの各構成について、X方向側を基端側、X方向とは反対側を先端側とする。
ステント本体部2は、筒状部21と延出部22とを備え、縮径した状態と拡径した状態との間で変形可能に構成される。延出部22は、ステント本体部2の基端側(X方向側)に配置される。
筒状部21は、複数本の繊維素材20が網目状に編み込まれて円筒状に構成され、外周に繊維素材20によって形成され且つ規則正しく配列される菱形の空孔を多数有する。
筒状部21の先端側(X方向とは反対側)の端部は、2本の繊維素材20の端部が繋がれて形成される。例えば、2本の繊維素材20の端部は、樹脂製のチューブ(図示せず)を介して接続される。
延出部22は、筒状部21の基端側から複数本の繊維素材20が筒状部21の軸方向の外側に向かって延出して形成される。具体的には、延出部22は、筒状部21を構成する複数本の繊維素材20の一端側が、ステント本体部2の軸方向外側に軸からわずかに離隔しつつ延びることで形成される。
延出部22の基端側の端部は、2本の繊維素材20の端部が繋がれ、ループ状に形成される。より具体的には、筒状部21の基端側における隣り合う2本の繊維素材20のうち、一方は短めに、他方は長めに、切断される。長めに切断された繊維素材20が湾曲してループ状の先端部(延出部22の先端部)を形成し、短めに切断された繊維素材20とチューブ(図示せず)を介して接続される。尚、ここでの「2本の繊維素材20」とは、筒状部21又は延出部22のみに着目した場合における2本の繊維素材20を意味し、「2本の繊維素材20」は1本の繊維素材20に由来していてもよい。
本実施形態では、延出部22は、周方向に所定間隔をあけて複数配置される。後述する細管状の部材で構成されるデリバリーシステムによりステント1Aを留置する際に、ステント1Aは、延出部22においてデリバリーシステムの内壁により支持される。よって、延出部22は筒状部21の一端側(基端側)のみに配置される。
ステント本体部2を形成する繊維素材の本数は、本実施形態においては24本であるが特に限定されない。繊維素材の本数は、好ましくは16〜24本である。ステント本体部2の大きさは特に限定されないが、例えば、拡径した状態において、直径が5〜40mmであり、長さが30〜150mmである。
また、延出部22の延出長さは、好ましくは7mm〜30mmである。
繊維素材20としては、生分解性の繊維であれば特に限定されない。生分解性の繊維素材20としては、L−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、δ―バレロラクトン、グリコール酸、トリメチレンカーボネート、パラジオキサノン等のモノマーから合成されるホモポリマー、コポリマー、及びそれらのブレンドポリマーが挙げられる。特に、ポリ−L−乳酸(PLLA)又は乳酸−カプロラクトン共重合体(P(LA/CL))、もしくはこれらのブレンドポリマーからなる繊維を用いることが好ましい。
繊維素材20は、モノフィラメント糸であってもよいし、マルチフィラメント糸であってもよい。また、繊維素材20は、撚りをかけていてもよいし、かけていなくてもよい。生体内の狭窄部においてステント本体部2の径方向外側から加わる圧力に対する反発力を強くする観点から、繊維素材20はモノフィラメント糸であることが好ましい。
繊維素材20の直径は、0.05〜0.7mmであることが好ましい。繊維素材20の直径が0.05mm未満であると、ステント1Aの強度が低下する傾向にある。繊維素材20の直径が0.7mmを超えると、縮径した状態における径が大きくなることで、デリバリーシステム等の細管状の部材にステント1Aを収納し難くなる傾向にある。繊維素材20の直径の上限は、内径が細いデリバリーシステムに収納する観点から、0.3mmであることがさらに好ましい。繊維素材20の直径の下限は、高い強度を維持する観点から、0.2mmであることがより好ましい。
拡径機構3Aは、ステント本体部2を縮径した状態から拡径した状態に変形させると共にステント本体部2を拡径した状態に維持する。この拡径機構3Aは、図3に示すように、リング状部材31と、係止部32Aと、紐状部材33Aと、を備える。
リング状部材31は、ステント本体部2を構成する繊維素材20と同様の合成樹脂繊維又は生分解性繊維等の繊維素材により構成され、ステント本体部2の内部に配置される。また、リング状部材31を構成する繊維素材の両端部がステント本体部2(筒状部21)を構成する繊維素材20に結び付けられることでリング状に形成される。
また、リング状部材31は、後述の係止部32Aと係合する部分が挿通される第1チューブ311を備えていてもよい。これにより、リング状部材31において係止部32Aと係合する部分の曲率が大きくなるので、リング状部材31と係止部32Aとが係合しやすくなる。また、リング状部材31において紐状部材33Aが掛けられて引っ張られる部分を第1チューブにより補強することができる。
ステント本体部2におけるリング状部材31の取り付け位置は、ステント本体部2を好適に拡径させる観点から、先端側の端部に近い位置であることが好ましい。例えば、リング状部材31は、ステント本体部2の先端を構成する2本の繊維素材20の接続部位から基端側に1段〜3段ずれた交点近傍に取り付けることが好ましい。このようにステント本体部2の先端ではなく、基端側に1段〜3段ずれた交点近傍にリング状部材31を取り付けることで、ステント1Aが生体内に留置された後、生体内における分解等により、たとえステント本体部2の先端の繊維素材20の接続部位が外れたとしてもリング状部材31がその影響を受けにくくなり、拡径状態が維持されて強度が保たれる。
係止部32Aは、ステント本体部2を構成する繊維素材20と同様の合成樹脂繊維又は生分解性繊維等の繊維素材によってステント本体部2の基端側に突出した細長いループ状に形成されるループ部材321を含んで構成され、ステント本体部2の基端側の端部に配置される。係止部32Aは、基端側に突出しているので、後述する紐状部材33Aの操作により、リング状部材31を係止可能となる。また、係止部32Aは、ステント本体部2の基端側の端部近傍を構成する繊維素材20にチューブ200を介して接続されて取り付けられる(図3参照)。
ところで、ステント1Aを縮径状態から拡径状態にすると、ステント本体部2を構成する繊維素材20は軸方向に沿った状態から周方向に沿った状態となる。係止部32Aがステント本体部2とは別部材として構成されて取り付けられるため、係止部32Aが取り付けられた近傍のステント本体部2の繊維素材20は、係止部32Aの干渉を受けずに周方向に沿った状態を保てるので、十分に拡径できる。
また、係止部32Aは、ループ部材321が挿通される第2チューブ322Aを備えることにより、ループ部材321が補強され、さらに、係止部32Aの幅が小さくなることでリング状部材31を係合させる動作を容易に行うことができる。
ステント本体部2における係止部32Aの取り付け位置は、ステント本体部2を好適に拡径させる観点から、筒状部21の基端側の端部に近い位置であることが好ましい。例えば、係止部32Aは、ステント本体部2における筒状部21の基端を構成する2本の繊維素材20の接続部位から先端側に1段〜3段ずれた交点近傍に取り付けることが好ましい。このようにステント本体部2における筒状部21の基端ではなく、先端側に1段〜3段ずれた交点近傍に係止部32Aを取り付けることで、ステント1Aが生体内に留置された後、生体内における分解等により、たとえ筒状部21の基端の繊維素材20の接続部位が外れたとしてもリング状部材31がその影響を受けにくくなり、拡径状態が維持されて強度が保たれる。尚、本実施形態では、係止部32Aは、延出部22が配置されない位置に取り付けられる。
紐状部材33Aは、ステント本体部2を構成する繊維素材20と同様の合成樹脂繊維又は生分解性繊維等の繊維素材により構成され、紐状部材の一端部331は、係止部32Aが挿通可能な環状に形成される。
より詳細には、本実施形態では、図3に示すように、紐状部材の一端部331が係止部32Aのループ部材321に基端側から挿入されることにより、紐状部材の一端部331は、係止部32Aに対してステント本体部2の基端側の方向に取り外し可能に接続される。
具体的には、紐状部材33Aは、係止部32Aとの接続部からステント本体部2の外側を通り、この係止部32Aの近傍において、ステント本体部2(筒状部21)の網目を通って筒状部21の内側に入る(図3のA部分参照)。
次いで、紐状部材33Aは、筒状部21の内側をステント本体部2の先端側に向かって延び、リング状部材31に挿通された後、折り返される(図3のB部分参照)。次いで、紐状部材33Aは、筒状部21の内側をステント本体部2の基端側に向かって延び、係止部32Aの近傍において、ステント本体部2の網目(筒状部21の外側から内側に入った網目と同じ網目)を通って筒状部21の外側に出る(図3のC部分参照)。そして、紐状部材33Aの他端側は、ステント本体部2の基端側に延びる。
即ち、本実施形態では、紐状部材33Aは、先端側においてステント本体部2(筒状部21)の内側を延びる部分と、係止部32Aとの接続部の近傍においてステント本体部2を挿通する部分と、ステント本体部2を挿通する部分よりも基端側においてステント本体部2の外側を延びる部分と、を有する。また、紐状部材33Aは、リング状に形成された一端部331に、ステント本体部2の基端側に突出した係止部32Aが挿通されて、紐状部材33Aは係止部32Aに接続される。これにより、紐状部材33Aが先端側に引っ張られる場合は、係止部32Aと接続状態を保つ。また、基端側に引っ張られる場合は、紐状部材33Aの一端部331が係止部32Aから外れることで、紐状部材33Aは係止部32Aから取り外される。
上述の拡径機構3Aは、ステント本体部2の周方向に等間隔で複数配置される。本実施形態では、図1に示すように、拡径機構3Aは、2つ配置される。
以上の拡径機構3Aによれば、ステント本体部2が縮径した状態において、紐状部材33Aをステント本体部2の基端側に引っ張ることにより、リング状部材31と係止部32Aとが近接する方向に移動すると共にリング状部材31と係止部32Aとが係合してステント本体部2を拡径した状態に維持し、拡径後、さらに紐状部材33Aをステント本体部2の基端側に引っ張ることにより、紐状部材の一端部331は係止部32Aから取り外される。
次に、拡径機構3Aの動作につき、図4及び図5を参照しながら説明する。
ステント1Aを消化管等の狭窄部に接近させる方法としては、内視鏡を用いる方法が挙げられる。この方法では、デリバリーシステムと呼ばれる細管状の部材に縮径させたステント1Aを収納し、このデリバリーシステムを鉗子口から内視鏡の内部に挿入して狭窄部に接近させる。尚、図4及び図5においては、デリバリーシステムを省略してステント1Aの動作を説明する。
まず、ステント1Aは、デリバリーシステム等の細管状の部材(図示せず)に収納された状態で、内視鏡の鉗子口(図示せず)に挿入され、内視鏡の先端部まで運ばれる。本実施形態では、ステント1Aは、リング状部材31が配置された側が先端側に位置するようにデリバリーシステムに収納される。
次いで、図4に示すように、ステント1Aの先端側が細管状の部材から排出されて、狭窄部Nに囲まれた位置に配置される。細管状の部材から排出されたステント1Aのステント本体部2は、ある程度拡径する。尚、図示はしていないが、この状態において、ステント1Aの基端側に配置される延出部22は、細管状の部材の内部に配置された状態が維持されており、これによりステント1Aの基端側はデリバリーシステムにより支持される。
次いで、紐状部材33Aの他端部(係止部32Aに接続された一端部と反対側)をステント本体部2の基端側(図4に示すX方向)に引く。すると、紐状部材33Aが挿通されたリング状部材31が紐状部材33Aによりステント本体部2の基端側に引っ張られることで係止部32A側に移動し、これにより、ステント本体部2が拡径する。
次いで、図5に示すようにリング状部材31と係止部32Aとが係合し、拡径した状態が維持される。このようにステント1Aは、拡径され、狭窄部Nに配置される。その結果、狭窄部Nが再狭窄することが防止される。
図6を参照して、リング状部材31と係止部32Aとが係合し、紐状部材33Aが係止部32Aから取り外される動作について説明する。
図6(a)に示すように、紐状部材33Aがリング状部材31に挿通された状態のまま、紐状部材33Aの他端部をX方向側に引っ張ると、リング状部材31と係止部32Aとが近接する方向に近付く。リング状部材31が係止部32Aよりも先端側にあるときは、紐状部材の一端部331は、係止部32Aにおいて先端側に引っ張られた状態であり、紐状部材33Aは、係止部32Aに接続されたままである。
次いで、図6(a)の状態からさらに紐状部材33Aの他端部をX方向側に引っ張ると、図6(b)に示すように、リング状部材31は、紐状部材の一端部331と共にX方向側に移動する。さらに、紐状部材33Aの他端部をX方向側に引っ張ると、図6(c)に示すように、リング状部材31のX方向側の端部及び紐状部材の一端部331は、係止部32AのX方向側の端部に到達する。
また、前述したように紐状部材33Aは、図3に示すように、係止部32Aとの接続部からステント本体部2の外側を通り、この係止部32Aの近傍において、ステント本体部2(筒状部21)の網目を通って筒状部21の内側に入り筒状部21の内側をステント本体部2の先端側に向かって延びる。そして、リング状部材31に挿通された後、折り返されて筒状部21の内側をステント本体部2の基端側に向かって延び、紐状部材33Aが外側から内側に入った網目と同じ網目を通って筒状部21の外側に出ている。これにより、図6(a)及び(b)に示すように、紐状部材33Aに引っ張られたリング状部材31は、係止部32Aの近傍において、網目を通ってステント本体部2の内部から外部に出てくる。
次いで、図6(d)に示すように、リング状部材31は、紐状部材33Aから離れると共に、係止部32Aを外側から内側に乗り越えて、係止部32Aと係合する。係止部32Aを乗り越えたリング状部材31は、ステント本体部2(筒状部21)の復元力(軸方向に伸びようとする力)により先端側に引っ張られて係止部32Aに係止される。
さらに、紐状部材33Aの他端部をX方向側に引っ張ると、図6(e)に示すように、紐状部材の一端部331は係止部32Aから取り外される。
以上説明した第1実施形態のステント1Aによれば、以下のような効果を奏する。
(1)ステント1Aを、ステント本体部2と、このステント本体部2を縮径した状態から拡径した状態に変形させると共に拡径した状態に維持する拡径機構3と、を含んで構成し、この拡径機構3を、リング状部材31と、ステント本体部2の基端部に設けられ、基端側に突出してリング状部材31を係止可能な係止部32Aと、リング状部材31に挿通され、一端部331が係止部32Aにステント本体部2の基端側の方向に取り外し可能に接続され、他端部がステント本体部2の基端側に延びる紐状部材33Aと、を含んで構成した。これにより、ステント本体部2が縮径した状態において、紐状部材33Aをステント本体部2の基端側に引っ張ることにより、リング状部材31と係止部32とを近接する方向に移動させると共にリング状部材31と係止部32とを係合させ、拡径状態を維持できる。拡径後、さらに紐状部材33Aをステント本体部2の基端側に引っ張ることにより、紐状部材の一端部331が係止部32Aから取り外される。よって、ステント本体部2が十分に拡径した状態を好適に維持させられ、さらに、紐状部材33Aをステント本体部2の基端側に引っ張るだけで、紐状部材33Aを係止部32Aから容易に取り外すことができる。
(2)紐状部材の一端部331を、係止部32Aが挿通可能な環状に形成した。これにより、簡易な構成で、紐状部材の一端部331が係止部32Aにステント本体部2の基端側の方向に取り外し可能に接続できる。
(3)リング状部材31を、係止部32Aと係合する部分が挿通される第1チューブ311を含んで構成した。これにより、リング状部材31において係止部32Aと係合する部分の曲率が大きくなるので、リング状部材31と係止部32Aとが係合しやすくなる。また、リング状部材31において紐状部材33Aが掛けられて引っ張られる部分を第1チューブ311により補強することができる。
(4)係止部32Aを、繊維素材によってステント本体部2の基端側に突出した細長いループ状に形成されるループ部材321により構成し、ステント本体部2の基端部に配置した。これにより、係止部32Aがステント本体部2とは別部材として構成されて取り付けられるので、係止部32Aが取り付けられた近傍のステント本体部2の繊維素材20は、係止部32Aの干渉を受けずに周方向に沿った状態を保てるの。よって、ステント本体部2を十分に拡径できる。
(5)係止部32Aを、ループ部材321が挿通される第2チューブ322Aを含んで構成した。これにより、係止部32Aが補強され、さらに、係止部32Aの幅が小さくなることで係止部32Aにリング状部材31を係合させる動作を容易に行うことができる。
(6)拡径機構3Aを、ステント本体部2の周方向に等間隔で複数配置した。これにより、紐状部材33Aを引いてステント本体部2を拡径させる場合に、ステント本体部2を均等に拡径させられる。
(7)リング状部材31を、ステント本体部2の内面側に配置し、紐状部材33Aを、リング状部材31側においてステント本体部2の内側を延びる部分と、係止部32Aの近傍においてステント本体部2を挿通する部分と、ステント本体部2を挿通する部分よりも係止部32側においてステント本体部2の外側を延びる部分と、を含んで構成した。これにより、ステント本体部2(筒状部21)の内側に配置されたリング状部材31を、係止部32Aの近傍において内側から外側に出して、係止部32Aを外側から内側に乗り越えるように係止させられる。よって、係止部32Aには、リング状部材31により外側に倒れる方向に力が加えられるが、外側には、狭窄部N等が位置しているため、係止部32Aが外側に倒れることを防げる。その結果、拡径機構3Aをより効果的に機能させられる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るステント1Bについて説明する。ステント1Bのうち、ステント1Aと同一の構成については、図7においてステント1Aと同様の符号を付して説明を省略する。
ステント1Bは、ステント1Aと同様にステント本体部2と、拡径機構3Bと、を備える。第2実施形態は、第1実施形態と拡径機構の構成が異なる。第2実施形態の拡径機構3Bについて図7を参照して説明する。
拡径機構3Bは、ステント本体部2を縮径した状態から拡径した状態に変形させると共にステント本体部2を拡径した状態に維持する。この拡径機構3Bは、リング状部材31と、係止部32Bと、紐状部材33Bと、を備える。
係止部32Bは、ステント本体部2を構成する繊維素材20と同様の合成樹脂繊維又は生分解性繊維等の繊維素材によってステント本体部2の基端側に突出した細長いループ状に形成されるループ部材321により構成され、ステント本体部2の基端側の端部に配置される。
また、係止部32Bは、ループ部材321の先端部(X方向側の端部)が露出するように、ループ部材321の軸方向の長さよりも短い第2チューブ322Bを備えることにより、ループ部材321が補強され、さらに、係止部32Bの幅が小さくなることでリング状部材31を係合させる動作を容易に行うことができる。
紐状部材33Bは、ステント本体部2を構成する繊維素材20と同様の合成樹脂繊維又は生分解性繊維等の繊維素材により構成される紐状部332と、この紐状部332の一端部に配置され係止部32B先端部を覆うキャップ部333と、を備える。
より詳細には、本実施形態では、図7に示すように、紐状部332の一端部に配置されたキャップ部333が、係止部32Bにおけるループ部材321の第2チューブ322Bから露出した先端部を覆うように取り付けられる。紐状部材33Bのステント本体部2、リング状部材31への挿通のさせ方は、第1実施形態で説明したもの同様である。
上述の拡径機構3Bは、第1実施形態と同様にステント本体部2の周方向に等間隔で複数配置される。
以上の拡径機構3Bによれば、ステント本体部2が縮径した状態において、紐状部材33Bをステント本体部2の基端側に引っ張ることにより、リング状部材31と係止部32Bとが近接する方向に移動すると共にリング状部材31と係止部32Bとが係合してステント本体部2を拡径した状態に維持し、拡径後、さらに紐状部材33Bをステント本体部2の基端側に引っ張ることにより、紐状部332の一端部に配置されるキャップ部333は係止部32Bから取り外される。
図7を参照して、リング状部材31と係止部32Bとが係合し、紐状部材33Bが係止部32Bから取り外される動作について説明する。
図7(a)に示すように、紐状部材33Bがリング状部材31に挿通された状態のまま、紐状部材33Bの他端部をX方向側に引っ張ると、リング状部材31と係止部32Bとが近接する方向に近付く。リング状部材31が係止部32Bよりも先端側にあるときは、キャップ部333からのびる紐状部332は、係止部32Bにおいて先端側に引っ張られた状態であり、キャップ部333は、係止部32Bにおけるループ部材321の先端部(X方向側の端部)を覆って、係止部32Bに接続されたままである。
次いで、図7(a)の状態からさらに紐状部材33Bの他端部をX方向側に引っ張ると、図7(b)に示すように、リング状部材31は、紐状部332に引っ張られてX方向側に移動する。さらに、紐状部材33Bの他端部をX方向側に引っ張ると、図7(c)に示すように、リング状部材31は、係止部32Bにおけるループ部材321の先端部(X方向側の端部)に到達する。
次いで、図7(d)に示すように、リング状部材31は、紐状部材33Bから離れると共に、係止部32Bを外側から内側に乗り越えて、係止部32Bと係合する。係止部32Bを乗り越えたリング状部材31は、ステント本体部2(筒状部21)の復元力(軸方向に伸びようとする力)により先端側に引っ張られて係止部32Bに係止される。
さらに、紐状部材33Bの他端部をX方向側に引っ張ると、図7(e)に示すように、キャップ部333は係止部32Bから取り外される。
以上説明した第2実施形態のステント1Bによれば、前述した(1)、(3)〜(7)の効果に加え、以下の効果を奏する。
(8)紐状部材33Bを、紐状部332と、紐状部332の一端部に配置され係止部32Bの先端部を覆うキャップ部333と、を含んで構成した。これにより、簡易な構成で、紐状部332の一端部に配置されるキャップ部333が係止部32Bにステント本体部2の基端側の方向に取り外し可能に接続できる。また、第1実施形態における紐状部材33Aの一端部が環状に形成される構成に比べ、第2実施形態における紐状部材33Bは、キャップ部333により係止部32Bと接続されるので、係止部から紐状部材を取り外す時の抵抗をより強くできる。よって、より確実にリング状部材を係止部に係合させる動作を行うことができる。
以上、本発明のステントの好ましい実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、係止部32を、ステント本体部2を構成する繊維素材20とは別部材の繊維素材で構成したが、これに限らない。即ち、筒状部21の基端側の端部を構成する隣り合う2本の繊維素材20を用いてループ部材を形成し、係止部32を構成してもよい。
また、係止部32を繊維素材によりループ状に形成されるループ部材321により構成されるものとしたがこれに限らない。即ち、係止部32は、ステント本体部2の基端側に突出した構造であればよく、繊維素材以外の素材で形成されていてもよく、ループ状に形成されていなくてもよい。
例えば、係止部を、形状記憶合金等の形状記憶部材によりループ状に構成し、ステント本体部に取り付けてもよい。これにより、生分解性ステントが狭窄部に留置された状態で、係止部を所望の形状に復帰させられ、また、所望の向きを向くようにできるので、リング状部材を係止部により精度よく係止させられる。係止部を形状記憶部材により構成する場合、例えば、留置部においてループ状形状における先端部が膨らんだような形状に復帰させてもよく、また、先端部が外側を向くように形状記憶させてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、リング状部材31を、係止部32を外側から内側に乗り越えるように係止させたが、これに限らない。即ち、リング状部材を、係止部を内側から外側に乗り越えるように係止させてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、紐状部材33を一箇所の網目部分において貫通させたが、これに限らない。即ち、紐状部材33を複数箇所の網目部分において内側から外側、外側から内側へと貫通させてもよい。
また、紐状部材は、網目部分を貫通させずに構成してもよい。即ち、紐状部材を、ステント本体部の内側のみ、又は外側のみを通るように構成してもよい。この場合、紐状部材を引っ張る場合に、紐状部材をステント本体部に引っかかりにくくできる。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、リング状部材31を、ステント本体部2の先端側の端部から基端側に1段〜3段程度ずれた繊維素材の交点付近に取り付けるものとしたが、これに限らない。即ち、リング状部材を、ステント本体部の先端側の端部に配置してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、リング状部材31を、ステント本体部2の内側に配置したが、これに限らない。即ち、リング状部材を、ステント本体部の外側に配置してもよい。
また、リング状部材31のリングの大きさは、係止部32を乗り越えられる大きさであればよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、リング状部材31を、リング状に丸めた1本の繊維と、この繊維が挿通される第1チューブ311とを含んで構成したが、これに限らない。即ち、図8に示すように、リング状部材31Aを、一端側がステント本体部2に結び付けられた2本の繊維30A,30Aと、これら2本の繊維30A,30Aの他端部を接続する弾性接続部材30Bと、によりリング状に形成してもよい。弾性接続部材30Bは、例えば、SUS、金、プラチナ、ニッケル―チタン合金からなる金属線が螺旋状に巻かれて形成された金属コイルにより構成される。これにより、リング状部材31Aに弾性を付与できるので、リング状部材31Aを係止部33により好適に係止させられる。
また、図8において、1本の繊維30Aをリング状に丸めて形成し、この1本の繊維30Aを弾性接続部材30Bに挿通させてリング状部材31Aを構成してもよい。また、繊維30Aを挿通させる弾性接続部材30Bは、金属コイルに制限されない。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、リング状部材31とステント本体部2との接続部分を、一箇所において結びつけたが、これに限らない。即ち、図9に示すように、リング状部材31Bとステント本体部2との接続部分を、ステント本体部2の周方向に離間した2箇所において接続してもよい。これにより、リング状部材31Bをねじれにくくできるので、拡径機構の操作性をより向上させられる。
また、図10に示すように、リング状部材31Cを、ステント本体部2に取り付けられたリング状の繊維30Cと、この繊維30Cを挿通させた紐状部材挿通用リング30Dと、を含んで構成し、紐状部材挿通用リング30Dに紐状部材32を挿通させてもよい。また、紐状部材挿通用リング30Dは、図11に示すように、紐状部材32が挿通される紐状部材挿通用リング部301Dと、繊維30Cが接続又は挿通される一対の繊維接続部302Dと、を備える形状であってもよい。
また、本実施形態では、リング状部材31を、合成樹脂繊維又は生分解性繊維により構成したが、これに限らない。即ち、リング状部材を、シリコーンシートやナイロンシート等のシート状部材をリング状又は紐状に打ち抜いて形成してもよい。
尚、本明細書において、リング状部材とは、ステント本体部2に取り付けられた状態において係止部32に係止可能に、全体として環状に形成された部材を示す。
また、第1実施形態及び第2実施形態のように、係止部32を、ステント本体部2における筒状部21の基端ではなく、先端側に1段〜3段ずれた交点近傍に配置する場合、図12に示すように、係止部32Fを、ループ状に構成されると共にステント本体部2の基端部よりも若干先端部側に結び付けられたループ部材321と、このループ部材321とステント本体部2との接続部分よりもステント本体部2の基端側において、ステント本体部2を構成する繊維が挿通されると共にループ部材321が挿入される支持リング30Gと、この支持リング30Gよりもステント本体部2の基端側に配置されループ部材321が挿通される第2チューブ322Aと、を含んで構成してもよい。これにより、係止部32F(ループ部材321)を位置決めでき、リング状部材31を係止部32Fにより精度よく係止させられる。また、支持リング30Gを、ステント本体部2を構成する繊維を挿通させてステント本体部2に取り付けているため、支持リング30Gの存在によりステント本体部2の拡径及び縮径を阻害せずに係止部33Fを位置決めできる。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ステントとして、生分解性の繊維により構成した生分解性ステントを用いたがこれに限らない。即ち、生分解性を有さない合成樹脂繊維を用いてステントを構成してもよく、また、形状記憶合金ではない、即ち、自己拡張能力を有さない金属製ステントに適用することも可能である。
1A、1B ステント
2 ステント本体部
3A、3B 拡径機構
31、31A、31B、31C リング状部材
32A、32B、32F 係止部
33A、33B 紐状部材

Claims (7)

  1. 繊維素材によって円筒状に編み組みされて形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
    前記ステント本体部に接続され且つ前記ステント本体部を縮径した状態から拡径した状態に変形させると共に該ステント本体部を拡径した状態に維持する拡径機構と、を備えるステントであって、
    前記拡径機構は、
    前記ステント本体部の内部に配置されると共に、該ステント本体部の先端部に取り付けられる第1のリング状部材と、
    前記ステント本体部の基端部に設けられ、前記ステント本体部の基端側に突出して前記第1のリング状部材を係止可能な係止部と、
    前記第1のリング状部材に挿通され、一端部が前記係止部に前記ステント本体部の基端側の方向に取り外し可能に接続され、他端部が前記ステント本体部の基端側に延びる紐状部材と、を備え、
    前記ステント本体部が縮径した状態において、前記紐状部材の前記他端部が前記ステント本体部の基端側に引っ張られることにより、前記第1のリング状部材と前記係止部とが近接する方向に移動すると共に該第1のリング状部材と前記係止部とが係合して前記ステント本体部が拡径した状態に維持された後、
    前記紐状部材の前記他端部が前記ステント本体部の基端側にさらに引っ張られることにより、前記紐状部材の前記一端部が前記係止部から取り外されるステント。
  2. 前記紐状部材の一端部は、前記係止部が挿通可能なリング状に形成される請求項1に記載のステント。
  3. 前記紐状部材は、紐状部と、該紐状部の一端部に配置され前記係止部の先端部を覆うキャップ部と、を備える請求項1に記載のステント。
  4. 前記第1のリング状部材は、前記係止部と係合する部分が挿通される第1チューブを備える請求項1〜3のいずれか一項に記載のステント。
  5. 前記係止部は、繊維素材によって前記ステント本体部の基端側に突出した細長いリング状に形成される第2のリング状部材により構成され、前記ステント本体部の基端部に取り付けられる請求項1〜4のいずれか一項に記載のステント。
  6. 前記係止部は、前記第2のリング状部材が挿通される第2チューブをさらに備える請求項5に記載のステント。
  7. 前記拡径機構は、前記ステント本体部の周方向に等間隔で複数配置される請求項1〜6のいずれか一項に記載のステント。
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