JP2019092228A - 画像記録装置、記録システム、及びプログラム - Google Patents

画像記録装置、記録システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】FAX画像が記録された記録媒体の放置を抑制した画像記録装置を提供する。【解決手段】当該装置は、通信部を通じて当該FAXデータを記憶部に記憶させる記憶処理(S11)と、記憶部に記憶されたFAXデータを識別する識別情報を含むビーコン信号を通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理(S12)と、識別情報を含む記録指示信号を通信部を通じて無線受信したことに応じて(S13:Yes)、識別情報で識別されるFAXデータで示される画像を記録媒体に対して記録部に記録させる処理(S14)と、記録処理が完了したことに応じて、識別情報を含むビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理(S15)とを実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、FAXデータで示される画像を記録媒体に記録する画像記録装置に関する。
従来より、受信したFAXデータで示される画像(以下、「FAX画像」と表記する。
)を記録媒体に記録する画像記録装置が知られている。このような画像記録装置において、FAXを受信したことにユーザが気づかずに、FAX画像が記録された記録媒体が放置される場合がある。このような事態を回避するために、例えば特許文献1には、第1機器にイベントが着信したことに応じて、当該イベントの着信が第1機器から第2機器に通知される技術が開示されている。
特開2002−369260号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、当該通知を第2機器のユーザが確認したか否かを第1機器が把握することができない。その結果、第2機器のユーザが当該通知に気づかずに、FAX画像が記録された記録媒体が放置されてしまう可能性がある。そして、長期間放置されることによって、当該記録媒体の紛失の危険性が高くなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、FAX画像が記録された記録媒体が放置されることを抑制した画像記録装置を提供することにある。
本明細書の一形態に係る画像記録装置は、FAXプロトコルに従った手順で第1装置からFAXデータを受信可能であり、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出可能であり、且つ第2装置と無線通信が可能な通信部と、記録媒体に画像を記録する記録部と、記憶部と、制御部とを備える。そして、前記制御部は、前記通信部を通じて前記第1装置からFAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータを前記記憶部に記憶させる記憶処理と、前記記憶部に記憶された前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を、前記通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理と、前記識別情報を含む記録指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させる記録処理と、前記記録処理が完了したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理とを実行する。
上記構成によれば、第2装置から記録指示信号を受信したことに応じて、FAX画像が記録媒体に記録され且つビーコン信号の送出が停止される。換言すれば、ビーコン信号を受信した第2装置にユーザが記録指示信号を送信させるまで、FAX画像が記録媒体に記録されず且つビーコン信号が送出され続ける。その結果、FAX画像が記録された記録媒体が放置されることを抑制できる。
本明細書の他の形態に係る画像記録装置は、FAXプロトコルに従った手順で第1装置からFAXデータを受信可能であり、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出可能であり、且つ第2装置と無線通信が可能な通信部と、記録媒体に画像を記録する記録部と、制御部とを備える。そして、前記制御部は、前記通信部を通じて前記第1装置から前記FAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させる記録処理と、前記記録処理が実行された前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を、前記通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理と、前記識別情報を含む停止指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理とを実行する。
本明細書に記載のプログラムは、FAXデータを記憶している画像記録装置から予め設定された出力の無線電波で送出されたビーコン信号を受信可能であり、且つ前記画像記録装置と無線通信が可能な通信部と、ユーザから指示を取得する取得部とを備える携帯端末によって実行可能である。該プログラムは、前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を前記通信部を通じて受信したことに応じて、前記画像記録装置が前記FAXデータを受信したことを報知し、報知を確認したことを示す確認完了指示を前記取得部を通じてユーザから取得したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止する指示を含む指示信号を前記通信部を通じて前記画像記録装置に無線送信する処理を、前記携帯端末に実行させる。
上記構成によれば、携帯端末を所持したユーザが画像記録装置を含む所定の範囲に入ったことによって、FAXデータの受信が携帯端末を通じて報知される。これにより、報知を受けたユーザは、FAX画像が記録された記録媒体を取りに行けるので、当該記録媒体が放置されることを抑制できる。
本発明によれば、ビーコン信号を受信した第2装置にユーザが記録指示信号を送信させるまで、FAX画像が記録媒体に記録されず且つビーコン信号が出力され続けるので、FAX画像が記録された記録媒体が放置されることを抑制できる。
図1は、実施形態における記録システム100の概略図である。 図2は、(A)が複合機10のブロック図であり、(B)が携帯端末50のブロック図である。 図3は、データ記憶領域32Bに記憶される情報の一例であって、(A)は装置IDの例、(B)は発信元電話番号と端末IDとの対応関係の例を示す。 図4は、FAX受信処理のフローチャートである。 図5は、ビーコン信号受信処理のフローチャートである。 図6は、送信指示処理のフローチャートである。 図7は、NFC検知処理のフローチャートである。 図8は、表示部53の表示例であって、(A)はメニュー画面、(B)はFAX通知画面の例である。 図9は、表示部53の表示例であって、(A)FAXデータ表示画面、(B)は近接指示画面の例である。 図10は、変形例に係るFAX受信処理のフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本実施形態における記録システム100の概略図である。図1に示される記録システム100は、複合機10と、1以上の携帯端末50、50A、50Bとで構成されている。複合機10及び携帯端末50、50A、50Bは、通信ネットワークを介して相互に通信可能とされている。通信ネットワークの具体例は特に限定されないが、例えば、有線LAN(Local Area Networkの略)、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。
[複合機10]
複合機10は、図2(A)に示されるように、プリンタ部11と、FAX部13と、表示部23と、操作部24と、Wi−Fi通信部25と、NFC通信部26と、ビーコン送出部27と、CPU31と、記憶部32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を介して相互に接続されている。複合機10は、画像記録装置の一例である。FAX部13、Wi−Fi(Wi−Fi Allianceの登録商標)通信部25、NFC通信部26、及びビーコン送出部27は、通信部の一例である。
[プリンタ部11、FAX部13]
プリンタ部11は、画像データに示される画像を記録用紙に記録する記録処理を実行する。記録用紙は、記録媒体の一例である。プリンタ部11の記録方式は特に限定されないが、例えば、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。FAX部13は、FAXプロトコルに従った手順で外部装置とFAXデータの送受信を行うFAX処理を実行する。FAX部13は、電話回線を通じてFAXデータを送受信してもよいし、IPネットワークを通じてFAXデータを送受信してもよい。外部装置は第1装置の一例である。また、複合機10は、記録用紙に記録された画像を読み取って画像データを生成するスキャン機能、記録用紙に記録された画像を読み取って他の記録用紙に記録するコピー機能等をさらに有してもよい。
[表示部23]
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部24]
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を検知する。具体的には、操作部24は、例えば押ボタンを有しており、押下された押ボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部24を操作することによって選択可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部23に表示された文字列であって、操作部24の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部24の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが選択されてもよい。他の例として、操作部24がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部23に表示されたアイコン、ボタン、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが選択されてもよい。
[Wi−Fi通信部25]
Wi−Fi通信部25は、外部装置と無線通信を行うためのインタフェースである。具体的には、Wi−Fi通信部25は、携帯端末50、50A、50Bとのアクセスポイント80を経由した無線通信(以下、「間接無線通信」と表記する。)と、携帯端末50、50A、50Bとのアクセスポイント80を経由しない無線通信(以下、「直接無線通信」と表記する。)とを実行することができる。Wi−Fi通信部25は、例えば、IEEE802.11規格に準拠した手順で通信を行う。この場合、間接無線通信とはインフラストラクチャモードで無線通信を行うことを指し、直接無線通信とはアドホックモード或いはWi−Fiダイレクトで無線通信を行うことを指す。Wi−Fi通信部25は、無線通信部の一例である。
[NFC通信部26]
NFC(Near Field Communicationの略)通信部26は、NFC規格に準拠した手順で外部装置と通信(以下、「NFC通信」と表記する。)を行うためのインタフェースである。NFC通信部26には、外部装置との間で情報等を受け渡すための記憶部を有するICチップが搭載されている。NFC規格は近接無線通信規格の一例であり、NFC通信部は近接無線通信部の一例である。また、近接通信規格の他の例として、TransferJet(TransferJet コンソーシアムの登録商標)等を採用してもよい。
なお、本明細書では、NFC規格に準拠した手順で通信可能な機器を「NFC機器」と表記する。すなわち、複合機10及び携帯端末50、50A、50Bは、NFC機器の一例である。NFC機器は、P2Pモード、Readerモード、Writerモード、及びCEモードのいずれかで動作する。また、本明細書では、Readerモード及びWriterモードを合わせて、「R/Wモード」と記載することがある。
P2Pモードは、一対のNFC機器の間で双方向通信を実行するためのモードである。
NFCフォーラムによって定められるISO/IEC 1443に規定されるTypeAのNFC機器、及びISO/IEC 18092に規定されるTypeFのNFC機器は、P2Pモードで動作することができる。一方、ISO/IEC 1443に規定されるTypeBのNFC機器は、P2Pモードで動作することができない。
R/Wモード及びCEモードは、一対のNFC機器の間で単方向通信を実行するためのモードである。CEモードは、NFC機器がNFCフォーラムによって定められた形式である「カード」として動作するためのモードである。TypeA、TypeF、及びTypeBのNFC機器は、CEモードで動作することができる。Readerモードは、CEモードで動作するNFC機器から情報等を読み出すためのモードである。Writerモードは、CEモードで動作するNFC機器に各種情報を書き込むためのモードである。
本実施形態では、複合機10がR/Wモードで動作し、携帯端末50がCEモードで動作する例を中心に説明する。すなわち、R/Wモードで動作する複合機10は、CEモードで動作する携帯端末50から情報等を読み出し、且つ携帯端末50に情報等を書き込むことができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、複合機10がCEモードで動作し、携帯端末50がR/Wモードで動作してもよいし、複合機10及び携帯端末50の両方がP2Pモードで動作してもよい。
本実施形態における複合機10のNFC通信部26は、Poll動作を実行する。Poll動作とは、所定の時間間隔でポーリング信号を繰り返し送信し、当該ポーリング信号に対する応答であるレスポンス信号を監視する動作である。そして、レスポンス信号を受信したNFC通信部26は、以降の処理をCPU31に引き継ぐ。一方、本実施形態における携帯端末50のNFC通信部56は、Listen動作を実行する。Listen動作とは、複合機10から送信されるポーリング信号を監視し、ポーリング信号を受信したことを条件としてレスポンス信号を送信する動作である。そして、レスポンス信号を送信したNFC通信部56は、以降の処理をCPU61に引き継ぐ。
次に、複合機10のCPU31は、携帯端末50がどのモードで動作可能かを示す情報をNFC通信部26を通じて携帯端末50から取得する。そして、CPU31は、携帯端末50から取得した情報に基づいて複合機10及び携帯端末50をどのモードで動作させるか決定し、携帯端末50の動作モードを示すActivationコマンドをNFC通信部26を通じて携帯端末50に送信する。一方、携帯端末50のCPU61は、NFC通信部56を通じて複合機10からActivationコマンドを受信したことに応じて、当該Activationコマンドに対する応答であるOKコマンドをNFC通信部56を通じて複合機10に対して送信する。これにより、複合機10と携帯端末50との間にNFC方式の通信リンクが確立される。以降、複合機10と携帯端末50とは、この通信リンクを通じて情報等を送受信する。
次に、複合機10のCPU31は、携帯端末50との通信を終了させる際に、通信リンクを切断するためのDeactivationコマンドをNFC通信部26を通じて携帯端末50に送信する。一方、携帯端末50のCPU61は、NFC通信部56を通じて複合機10からDeactivationコマンドを受信したことに応じて、当該Deactivationコマンドに対する応答であるOKコマンドをNFC通信部56を通じて複合機10に送信する。これにより、複合機10と携帯端末50との間の通信リンクが切断される。
[ビーコン送出部27]
ビーコン送出部27は、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出するインタフェースである。ビーコン信号を構成する無線電波は、例えば、Wi−Fi通信部25の通信可能範囲より狭く、NFC通信部26の通信可能範囲より広い範囲で受信可能な出力に設定される。ビーコン送出部27は、例えば、Bluetooth LE(Low Energyの略)(登録商標)に準拠した手順でビーコン信号を送出してもよい。
本実施形態に係るビーコン送出部27は、図1の破線で示される範囲において受信可能な出力の無線電波でビーコン信号を送出する。すなわち、図1に示されるアクセスポイント80は、ビーコン信号の受信可能範囲の内側に配置されていてもよいし、ビーコン信号の受信可能範囲の外側に配置されていてもよい。また、ビーコン信号には、例えば後述する装置ID、端末ID、データID、発信元電話番号、或いはFAXデータの受信時刻等の各種情報を含めることができる。
[CPU31]
CPU(Central Processing Unitの略)31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、操作部24から出力される各種情報、及び、FAX部13、Wi−Fi通信部25、或いはNFC通信部26を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムを記憶部32から取得して実行する。すなわち、CPU31及び記憶部32は、制御部の一例を構成する。
[記憶部32]
記憶部32は、プログラム記憶領域32Aと、データ記憶領域32Bとを有する。プログラム記憶領域32Aには、OS(Operating Systemの略)34と、制御プログラム35とが格納される。なお、制御プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域32Bには、制御プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。データ記憶領域32Bは、FAX部13で受信したFAXデータと、図3に示される各種情報とを記憶する。
図3に示される各種情報は、ユーザによって変更可能であってもよい。
データ記憶領域32Bは、図3(A)に示される装置IDを記憶する。装置IDは、複合機10を一意に識別するものであってもよい。または、複数の複合機10に同一の装置IDが割り当てられてもよい。例えば、装置IDは、複合機10の製造メーカを示すものであってもよいし、複合機10のモデルを示すものであってもよい。装置IDは、装置識別情報の一例である。
また、データ記憶領域32Bは、図3(B)に示されるように、発信元電話番号と端末IDとを対応づけて記憶する。発信元電話番号は、複合機10に向けてFAXデータを送信した装置に設定されたものであり、FAXデータ受信時にFAX部13を通じて取得される。端末IDは、例えば図1に示されるように、各携帯端末50、50A、50Bに設定される。端末IDは、携帯端末50を一意に識別するものであってもよい。または、複数の携帯端末50、50A、50Bに同一の端末IDが割り当てられてもよい。また、発信元電話番号と端末IDとの対応関係は、一対一、一対多、多対一、多対多のいずれであってもよい。発信元電話番号は第1識別情報の一例であり、端末IDは第2識別情報或いは端末識別情報の一例である。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで”0x32”というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”10”というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。なお、記憶部32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、CPU31によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU31を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU31がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。後述する携帯端末50についても同様である。
OS34は、複合機10を構成するハードウェアであるプリンタ部11、FAX部13、表示部23、操作部24、Wi−Fi通信部25、NFC通信部26、及びビーコン送出部27等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上記の各プログラムは、OS34が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS34を省略して各プログラムの動作を説明する。
すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS34のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。後述する携帯端末50についても同様である。
[携帯端末50]
携帯端末50は、図2(B)に示されるように、表示部53と、操作部54と、Wi−Fi通信部55と、NFC通信部56と、ビーコン受信部57と、CPU61と、記憶部62と、通信バス63とを主に備える。操作部54は取得部の一例であり、Wi−Fi通信部55、NFC通信部56、及びビーコン受信部57は通信部の一例である。携帯端末50に含まれる表示部53、操作部54、Wi−Fi通信部55、NFC通信部56、CPU61、記憶部62、及び通信バス63は、複合機10に含まれる表示部23、操作部24、Wi−Fi通信部25、NFC通信部26、CPU31、記憶部32、及び通信バス33と共通するので、再度の説明は省略する。また、携帯端末50A、50Bの構成は、携帯端末50と共通である。携帯端末50、50A、50Bは、第2装置の一例である。
ビーコン受信部57は、複合機10から送信されたビーコン信号を受信するインタフェースである。ビーコン受信部57がサポートする手順は、複合機10のビーコン送出部27に対応する。また、記憶部62のプログラム記憶領域62Aには、OS64と、制御プログラム65とが格納されている。また、データ記憶領域62Bには、複合機10の装置ID”MFC−A”と、図1に示される端末ID”abc”とが記憶されている。データ記憶領域62Bに記憶される装置ID及び端末IDは、ユーザによって変更可能であってもよい。また、データ記憶領域62Bには、データIDが記憶可能である。
[記録システム100の動作]
図4〜図9を参照して、記録システム100の動作を説明する。本実施形態に係る記録システム100は、複合機10がFAXデータの受信を携帯端末50に通知し、携帯端末50から指示に基づいて、当該FAXデータで示される画像を記録用紙に記録する処理、当該FAXデータを携帯端末50に送信する処理、或いは当該FAXデータを削除する処理を実行する。
[FAX受信処理]
複合機10の制御プログラム35は、FAX部13を通じて不図示の外部装置からFAXデータを受信したことに応じて、図4に示されるFAX受信処理を複合機10に実行させる。なお、FAXデータを受信する具体的な手順は既に公知であるので、詳細な説明は省略する。なお、本明細書中の「に応じて」は、当該文字列の前に記載された条件が満たされた場合に、当該文字列の後に記載された処理が実行されることを示す。なお、処理が実行されるタイミングは、条件が満たされた後であればよく、当該条件が満たされた直後である必要は必ずしもない。
まず、制御プログラム35は、FAX部13を通じて受信したFAXデータをデータ記憶領域32Bに記憶させる(S11)。また、制御プログラム35は、受信したFAXデータを識別するデータIDを、当該FAXデータと対応づけてデータ記憶領域32Bに記憶させる。データIDは、識別情報の一例であって、制御プログラム35によって生成される。制御プログラム35は、例えば、「001」から始まる数値のうち、未だFAXデータに割り当てていない最小の数値をデータIDとして生成してもよい。ステップS11の処理は、記憶処理の一例である。さらに、制御プログラム35は、FAXデータの送信元の装置に設定された発信元電話番号、及びFAXデータの受信時刻等を、当該FAXデータと対応づけてデータ記憶領域32Bに記憶させてもよい。本実施形態では、データIDが”001”、発信元電話番号が”03−aaaa−bbbb”、受信時刻が”2014年4月25日 10時45分29秒”であるとする。
次に、制御プログラム35は、ビーコン送出部27を通じてビーコン信号の送出を開始する(S12)。制御プログラム35は、発信元電話番号”03−aaaa−bbbb”、FAXデータの受信時刻”2014年4月25日 10時45分29秒”、受信したFAXデータを識別するデータID”001”、複合機10に設定された装置ID”MFC−A”、発信元電話番号に対応づけてデータ記憶領域32Bに記憶された端末ID”abc”を、ビーコン信号に含めて送出する。以降、当該ビーコン信号は、ステップS15、S17、S18のいずれかが実行されるまで、所定の時間間隔で繰り返し送出される。ステップS12の処理は、ビーコン送出処理の一例である。
なお、ステップS11、S12の実行順序は図4の例に限定されない。制御プログラム35は、例えば、FAXデータを受信したことに応じて、データIDを生成し、当該データIDを含むビーコン信号の送出を開始した後で、FAXデータとデータIDとを対応づけてデータ記憶領域32Bに記憶させてもよい。
次に、制御プログラム35は、ビーコン信号を受信した携帯端末50、50A、50Bからの指示信号を、Wi−Fi通信部25を通じて受信するまで待機する(S13)。また、制御プログラム35は、NFC通信部26にPoll動作を実行させる。なお、ステップS13で受信される各種指示信号には、少なくともFAXデータを識別するデータID”001”が含まれているものとする。
そして、制御プログラム35は、Wi−Fi通信部25を通じて携帯端末50から記録指示信号を受信したことに応じて(S13:記録指示)、プリンタ部11に記録処理を実行させる(S14)。具体的には、制御プログラム35は、記録指示信号に含まれるデータID”001”に対応づけてデータ記憶領域32Bに記憶されたFAXデータを読み出し、当該FAXデータで示される画像を記録用紙に対してプリンタ部11に記録させる。
ステップS14の処理は、記録処理の一例である。
次に、制御プログラム35は、プリンタ部11による記録処理が完了したことに応じて、ビーコン信号の送出をビーコン送出部27に停止させ(S15)、FAX受信処理を終了する。なお、ステップS15で停止されるのは、データID”001”を含むビーコン信号である。また、制御プログラム35は、記録処理に用いられたFAXデータ及び当該FAXデータに対応づけられた各種情報を、データ記憶領域62Bから削除してもよい。
ステップS15は、ビーコン停止処理の一例である。後述するステップS17、S18についても同様である。
また、制御プログラム35は、Wi−Fi通信部25を通じて携帯端末50から送信指示信号を受信したことに応じて(S13:送信指示)、当該送信指示信号に含まれるデータID”001”に対応づけてデータ記憶領域32Bに記憶されたFAXデータを読み出し、当該FAXデータをWi−Fi通信部25を通じて携帯端末50に送信する(S16)。ステップS16は、送信処理の一例である。そして、制御プログラム35は、送信処理が完了したことに応じて、データID”001”を含むビーコン信号の送出をビーコン送出部27に停止させる(S17)。一方、データID”001”に対応するFAXデータ等は、データ記憶領域32Bに継続して記憶される。
さらに、制御プログラム35は、Wi−Fi通信部25を通じて携帯端末50から削除指示信号を受信したことに応じて(S13:削除指示)、当該削除指示信号に含まれるデータID”001”に対応するFAXデータ及び当該FAXデータに対応づけられた各種情報を、データ記憶領域32Bから削除する(S18)。ステップS18の処理は、削除処理の一例である。そして、制御プログラム35は、削除処理が完了したことに応じて、データID”001”を含むビーコン信号の送出をビーコン送出部27に停止させ(S19)、FAX受信処理を終了する。
なお、制御プログラム35は、ステップS13において、間接無線通信及び直接無線通信のどちらで各種指示信号を携帯端末50から受信してもよい。或いは、制御プログラム35は、ステップS13において、NFC通信によって各種指示信号を携帯端末50から受信してもよい。また、制御プログラム35は、ステップS16において、間接無線通信及び直接無線通信のどちらでFAXデータを携帯端末50に送信してもよい。或いは、制御プログラム35は、ステップS16において、TransferJetによってFAXデータを携帯端末50に送信してもよい。
[ビーコン信号受信処理]
次に、携帯端末50の制御プログラム65は、ビーコン受信部57を通じて複合機10からビーコン信号を受信したことに応じて、図5に示されるビーコン信号受信処理を携帯端末50に実行させる。すなわち、ビーコン受信部57は、継続してビーコン信号を監視している。以下、前述のFAX受信処理で複合機10から送出されたビーコン信号が受信されたものとして説明する。また、ステップS21〜S24の実行順序は、図5の例に限定されない。
まず、制御プログラム65は、ビーコン受信部57を通じて受信したビーコン信号の受信信号強度(図5では「RSSI」と表記する。)と予め定められた閾値強度とを比較する(S21)。なお、受信信号強度を測定する回路は、例えば、ビーコン受信部57に搭載されている。また、閾値強度は、例えば、所定の距離(例えば、1m)だけ離れた複合機10から受信したビーコン信号の受信信号強度に相当する。
次に、制御プログラム65は、受信信号強度が閾値強度未満であることに応じて(S21:Yes)、受信したビーコン信号に含まれる装置IDと、データ記憶領域62Bに記憶された装置ID”MFC−A”とを比較する(S22)。一方、制御プログラム65は、受信信号強度が閾値強度以上であることに応じて(S21:No)、ビーコン信号受信処理を終了する。
次に、制御プログラム65は、ビーコン信号に含まれる装置IDと、データ記憶領域62Bに記憶された装置IDとが一致することに応じて(S22:Yes)、ビーコン信号に含まれる端末IDと、データ記憶領域62Bに記憶された端末ID”abc”とを比較する(S23)。一方、制御プログラム65は、ビーコン信号に含まれる装置IDと、データ記憶領域62Bに記憶された装置IDとが異なることに応じて(S22:No)、ビーコン信号受信処理を終了する。
次に、制御プログラム65は、ビーコン信号に含まれる端末IDと、データ記憶領域62Bに記憶された端末IDとが一致することに応じて(S23:Yes)、ビーコン信号に含まれるデータID”001”がデータ記憶領域62Bに記憶されているか否かを判断する(S24)。一方、制御プログラム65は、ビーコン信号に含まれる端末IDと、データ記憶領域62Bに記憶された端末IDとが異なることに応じて(S23:No)、ビーコン信号受信処理を終了する。
次に、制御プログラム65は、ビーコン信号に含まれるデータIDが未だデータ記憶領域62Bに記憶されていないことに応じて(S24:Yes)、当該データIDをデータ記憶領域62Bに記憶させる(S25)。一方、制御プログラム65は、ビーコン信号に含まれるデータIDが既にデータ記憶領域62Bに記憶されていることに応じて(S24:No)、ビーコン信号受信処理を終了する。
次に、制御プログラム65は、複合機10がFAXデータを受信したことを報知する(S26)。例えば、制御プログラム65は、図8(A)に示されるメニュー画面において、当該メニュー画面に含まれる複数のボタンA〜Fのうち、FAX通知画面を表示させるためのボタンDのタップを促す。本実施形態では、ボタンDの右上に「!」マークを表示させる。この「!」マークは、FAX通知画面が表示されることによって消える。制御プログラム65は、さらに、携帯端末50に搭載されたスピーカから音声を出力する、或いは携帯端末50を振動させること等によって、複合機10がFAXデータを受信したことを報知してもよい。すなわち、ステップS25までの処理はバックグラウンドで実行され、ステップS26以降の処理はフォアグラウンドで実行される。
次に、制御プログラム65は、メニュー画面のボタンDをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて、FAX通知画面を表示部53に表示させる。
図8(B)は、FAX通知画面の一例である。図8(B)に示されるFAX通知画面は、「FAXを受信しました。」というメッセージと、ビーコン信号に含まれる発信元電話番号”03−aaaa−bbbb”及び受信時刻”2014/04/25 10:45:29”と、記録ボタンと、受信ボタンとを含む。ステップS26は、複合機10がFAXデータを受信したことを報知する報知処理の一例である。
次に、制御プログラム65は、操作部54を通じてユーザから指示を取得するまで待機する(S27)。そして、制御プログラム65は、記録ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S27:記録ボタン)、記録指示処理を実行(S28)し、ビーコン信号受信処理を終了する。一方、制御プログラム65は、受信ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S27:受信ボタン)、送信指示処理を実行(S29)し、ビーコン信号受信処理を終了する。記録ボタンをタップする操作は記録指示の入力の一例であり、受信ボタンをタップする操作は受信指示の入力の一例である。
なお、図1の例では、複合機10から送出されるビーコン信号を携帯端末50Aも受信する。しかしながら、ビーコン信号に含まれる端末ID”abc”と、携帯端末50Aに設定された端末ID”def”とが異なるので(S23:No)、携帯端末50Aでは以下の処理が実行されない。また、図1に示される携帯端末50Bは、複合機10から送出されるビーコン信号を受信しないので、ビーコン信号受信処理が実行されない。
[送信指示処理]
制御プログラム65は、送信指示処理において、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されているか否かを判断する(S31)。なお、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されている状態とは、例えば、WEP(Wired Equivalent Privacyの略)、WPA(Wi−Fi Protected Accessの略)、或いはAES(Advanced Encryption Standardの略)等による認証が終了し、携帯端末50とアクセスポイント80との間で無線信号の送受信が可能な状態を指す。
制御プログラム65は、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されていることに応じて(S31:Yes)、ビーコン信号に含まれていたデータID”001”を含む送信指示信号を、Wi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信する(S32)。そして、制御プログラム65は、データID”001”で識別されるFAXデータをWi−Fi通信部55を通じて複合機10から受信したことに応じて、FAXデータ画面を表示部53に表示させる(S33)。図9(A)は、FAXデータ画面の一例である。図9(A)に示されるFAXデータ画面は、複合機10から受信したFAXデータで示される画像90と、記録ボタンと、削除ボタンとを含む。ステップS33の処理は、表示制御処理の一例である。
次に、制御プログラム65は、操作部54を通じてユーザから指示を取得するまで待機する(S34)。そして、制御プログラム65は、記録ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S34:記録ボタン)、データID”001”を含む記録指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信(S35)し、送信指示処理を終了する。一方、制御プログラム65は、削除ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S34:削除ボタン)、データID”001”を含む削除指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信(S36)し、送信指示処理を終了する。
また、制御プログラム65は、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されていないことに応じて(S31:No)、近接指示画面を表示部53に表示させ(S37)、送信指示処理を終了する。また、制御プログラム65は、NFC通信部56にListen動作を実行させる。Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されていないとは、例えば、アクセスポイント80への接続設定がWi−Fi通信部55になされていない場合、或いはアクセスポイント80からの無線電波をWi−Fi通信部55が受信できない場合等である。
図9(B)は、近接指示画面の一例である。図9(B)に示される近接指示画面は、複合機10のNFC通信部26から送信されるポーリング信号をNFC通信部56で受信可能な位置への携帯端末50の移動を促すための画面である。ポーリング信号を受信可能な位置とは、例えば、複合機10を中心とする半径10cm程度の球の内部である。ステップS37の処理は、近接無線通信が可能な範囲まで携帯端末50を複合機10に近づけることを報知する報知処理の一例である。
記録指示処理は、図6に示される送信指示処理からステップS31、S35、S37を抽出したものである。すなわち、制御プログラム65は、記録指示処理において、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されていることに応じて、記録指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信する。一方、制御プログラム65は、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されていないことに応じて、近接指示画面を表示部53に表示させる。
[NFC検知処理]
次に、制御プログラム65は、NFC通信部56を通じて複合機10からポーリング信号を受信したことに応じて、図7に示されるNFC検知処理を実行する。複合機10のNFC通信部26は、少なくともビーコン送出部27からビーコン信号が送出されている時にPoll動作を実行する。また、携帯端末50のNFC通信部56は、少なくとも近接指示画面が表示部53に表示されている時にListen動作を実行する。なお、ビーコン信号受信処理及び送信指示処理と共通する処理の詳細な説明は省略する。
まず、制御プログラム65は、NFC通信部56を通じてポーリング信号を受信したことに応じて、複合機10とWi−Fiダイレクト接続する(S41)。制御プログラム65は、NFC通信部56を通じて複合機10から接続情報を取得し、当該接続情報を用いてWi−Fiダイレクト接続する。例えば、R/Wモードで動作するNFC通信部26がCEモードで動作するNFC通信部56のICチップに接続情報を書き込む。接続情報とは、Wi−Fiダイレクト接続を行うために必要な情報であって、例えば、SSID(Service Set Identifierの略)や暗号化キー等である。
次に、制御プログラム65は、Wi−Fiダイレクト接続が完了したことに応じて、FAX通知画面を表示部53に表示させる(S42)。そして、制御プログラム65は、記録ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S43:記録ボタン)、データID”001”を含む記録指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信(S44)し、NFC検知処理を終了する。一方、制御プログラム65は、受信ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S43:受信ボタン)、データID”001”を含む送信指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信する(S45)。
次に、制御プログラム65は、データID”001”で識別されるFAXデータをWi−Fi通信部55を通じて複合機10から受信したことに応じて、FAXデータ画面を表示部53に表示させる(S46)。そして、制御プログラム65は、記録ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S47:記録ボタン)、データID”001”を含む記録指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信(S44)し、NFC検知処理を終了する。一方、制御プログラム65は、削除ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S47:削除ボタン)、データID”001”を含む削除指示信号をWi−Fi通信部55を通じて複合機10に送信(S48)し、NFC検知処理を終了する。
なお、制御プログラム65は、図6のステップS32、S35、S36、S37において、間接無線通信で各種指示信号を複合機10に送信する。また、制御プログラム65は、図6のステップS33において、間接無線通信でFAXデータを複合機10から受信する。一方、制御プログラム65は、図7のステップS44、S45、S48において、直接無線通信で各種指示信号を複合機10に送信する。また、制御プログラム65は、図7のステップS45において、直接無線通信でFAXデータを複合機10から受信する。
但し、送受信の方法は上記の組み合わせに限定されない。例えば、制御プログラム65は、ステップS32、S35〜S37、S44、S45、S48において、NFC通信によって各種指示信号を複合機10に送信してもよい。また、制御プログラム65は、ステップS33、S45において、TransferJetによってFAXデータを複合機10から受信してもよい。
また、記録ボタン、受信ボタン、及び削除ボタンのタップは、FAXデータ受信の報知を確認したことを示す確認完了指示の一例である。また、記録指示信号、送信指示信号、及び削除指示信号は、ビーコン信号の送出を停止する指示を含む指示信号の一例である。
すなわち、記録指示信号は、ビーコン信号の送出停止と、記録処理の実行とを指示する信号である。また、送信指示信号は、ビーコン信号の送出停止と、送信処理の実行とを指示する信号である。さらに、削除指示信号は、ビーコン信号の送出停止と、削除処理の実行とを指示する信号である。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態に係る複合機10は、携帯端末50から各種指示信号を受信したことに応じて(S13)、当該指示信号に従った処理(S14、S16、S18)を実行すると共に、ビーコン信号の送出を停止する(S15、S17、S19)。換言すれば、ビーコン信号を受信した携帯端末50にユーザが各種指示信号を送信させるまで、FAXデータに対する処理が実行されず且つビーコン信号が送出され続ける。その結果、FAX画像が記録された記録用紙が放置されることを抑制できる。
なお、ステップS15、S17、S19において送出が停止されるのは、ステップS13で受信した指示信号に含まれるデータID”001”を含むビーコン信号である。すなわち、”001”と異なるデータIDを含むビーコン信号、或いはデータIDを含まないビーコン信号の送出は、継続されてもよい。これにより、複数のFAXデータを受信したことを個別に報知することができる。例えば、ビーコン送出部27は、FAXデータが受信されたか否かに拘わらず、所定の時間間隔でビーコン信号を繰り返し送出していてもよい。そして、制御プログラム35は、FAX部13を通じてFAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータに対応するデータIDを、繰り返し送出されるビーコン信号に含めてもよい。
一例として、データID”001”、”002”、”003”で識別されるFAXデータがデータ記憶領域62Bに記憶されている場合、制御プログラム35は、ビーコン送出部27が繰り返し送出するビーコン信号それぞれに、データID”001”、”002”、”003”をこの順に設定する。これにより、データID”001”を含むビーコン信号、データID”002”を含むビーコン信号、及びデータID”003”を含むビーコン信号が順番に繰り返し送出される。すなわち、この例におけるビーコン信号には、データIDを1つだけ含めることができる。そして、制御プログラム35は、ビーコン送出部27が繰り返し送出するビーコン信号それぞれに、データ記憶領域62Bに記憶されている複数のFAXデータそれぞれを識別する複数のデータIDを、1つずつ順番に含めてもよい。
そして、制御プログラム35は、データID”001”を含む指示信号をWi−Fi通信部25を通じて受信したことに応じて、ビーコン信号にデータID”001”を含めることを停止する。すなわち、これ以降は、データID”002”を含むビーコン信号、及びデータID”003”を含むビーコン信号が順番に繰り返し送出される。そして、全てのデータIDに対する指示信号が受信された後は、データIDを含まないビーコン信号が所定の間隔で繰り返し送出される。
他の例として、データID”001”、”002”、”003”で識別されるFAXデータがデータ記憶領域62Bに記憶されている場合、制御プログラム35は、ビーコン送出部27が繰り返し送出するビーコン信号に、データID”001”、”002”、”003”全てを含めてもよい。これにより、データID”001”、”002”、”003”を含むビーコン信号が繰り返し送出される。すなわち、この例におけるビーコン信号には、複数のデータIDを含めることができる。そして、制御プログラム35は、ビーコン送出部27が繰り返し送出するビーコン信号それぞれに、データ記憶領域62Bに記憶されている複数のFAXデータそれぞれを識別する全てのデータIDを含めてもよい。
そして、制御プログラム35は、データID”001”を含む指示信号をWi−Fi通信部25を通じて受信したことに応じて、ビーコン信号にデータID”001”を含めることを停止する。すなわち、これ以降は、データID”002”、”003”を含むビーコン信号が繰り返し送出される。そして、全てのデータIDに対する指示信号が受信された後は、データIDを含まないビーコン信号が所定の間隔で繰り返し送出される。
また、ステップS15、S17、S19の全てのタイミングでビーコン停止処理を実行する必要は必ずしもない。例えば、上記の実施形態に係る携帯端末50は、削除指示信号を送信する前に必ず送信指示信号を送信する。すなわち、ステップS17でビーコン停止処理を実行すれば、ステップS19のビーコン停止処理を省略できると考えることもできる。または、FAXデータがデータ記憶領域32Bから削除されるのはステップS14、S18である。そのため、ステップS17でビーコン停止処理を実行すると、FAXデータがデータ記憶領域32Bに記憶されているにも拘わらず、携帯端末50への報知のみが停止されることになる。すなわち、ステップS17のビーコン停止処理を省略し、ステップS15、S19でビーコン停止処理を実行してもよい。
また、上記の実施形態によれば、携帯端末50を所持したユーザが複合機10を含む所定の範囲に入ったことによって、FAXデータの受信が携帯端末50を通じて報知される。ビーコン信号を構成する無線電波の出力は、例えば、複合機10が設置されたフロア内或いは建物内の携帯端末50で受信可能な大きさに設定されればよい。これにより、複合機10の側にすぐに行ける距離のユーザにのみFAXデータの受信が報知されるので、EメールやSMS(Short Message Serviceの略)等のように、複合機10と携帯端末50との距離に関係なくメッセージを送受信可能な方法と比較して、FAX画像が記録された記録用紙が放置されることをさらに有効に抑制できる。
また、上記の実施形態に係るビーコン信号には、装置ID及び端末IDが含まれるので、当該FAXデータを必要とするユーザに対してのみFAXデータの受信が報知される。
なお、上記の実施形態では、発信元電話番号に応じてビーコン信号に含める端末IDを変更する例を説明したが、これに限らず、複合機10から送出されるビーコン信号には常に同一の端末IDを含めてもよい。または、ビーコン信号に含める端末IDを送出回数に応じて変更してもよい。
具体的には、データID”001”を含むビーコン信号に、1回目〜M回目の送出時に端末ID”abc”を、(M+1)回目〜N回目の送出時に端末ID”abc”、”def”を、(N+1)回目以降の送出時に端末ID”abc”、”def”、”xyz”を含めてもよい。なお、M、Nは共に自然数であり、M<Nである。このように、同一のデータIDを含むビーコン信号の送出回数が多くなるほど、当該ビーコン信号に含める端末IDの数を増加させることにより、FAXデータの受信をより早く認識させることができる。
また、上記の実施形態に係る複合機10は、受信信号強度が閾値強度以上のビーコン信号を受信したとしても、当該ビーコン信号で示されるFAXデータの受信を報知しない。
これにより、複合機10のすぐ近くにいるユーザの携帯端末50でFAXデータの受信が報知されるのを防止できる。さらに、上記の実施形態に係る複合機10は、データ記憶領域62Bに既に記憶されたデータIDを含むビーコン信号を受信したとしても、当該データIDで識別されるFAXデータの受信を報知しない。これにより、同一内容の報知が繰り返されるのを防止できる。但し、制御プログラム65は、同一のデータIDを含むビーコン信号の受信数をカウントしておき、当該カウント値が閾値に達する度に報知を実行してもよい。
なお、上記の実施形態では、記録指示信号、送信指示信号、及び削除指示信号の全てを、間接無線通信又は直接無線通信で送受信する例を説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、指示信号の一部をNFC通信で送受信可能としてもよい。例えば、記録指示信号をNFC通信でのみ送受信可能としてもよい。これにより、携帯端末50を所持したユーザが複合機10のすぐ側まで来ないと記録指示信号が送信できないので、FAX画像が記録された記録用紙が放置されることをさらに有効に抑制できる。
この場合、制御プログラム65は、記録ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて(S27:記録ボタン、S34:記録ボタン)、近接指示画面を表示部53に表示させてもよい。または、制御プログラム65は、図5のステップS26で表示させるFAX通知画面、及び図6のステップS33で表示させるFAXデータ画面から記録ボタンを省略し、当該各画面が表示されている時にNFC通信部56にListen動作を実行させてもよい。そして、制御プログラム65は、NFC通信部56がポーリング信号を受信したことに応じて、記録ボタンを含む記録確認画面を表示部53に表示させてもよい。
また、間接無線通信とは、通信区間の全域において無線通信が行われていることに限定されない。すなわち、複合機10と携帯端末50との間の間接無線通信とは、複合機10とアクセスポイント80との間、及び携帯端末50とアクセスポイント80との間の少なくとも一方において、無線通信が行われていればよい。より具体的には、「携帯端末50が間接無線通信によって情報或いはデータを無線送信する」、及び「携帯端末50が間接無線通信によって情報或いはデータを無線受信する」とは、少なくとも携帯端末50とアクセスポイント80との間が無線区間であればよい。
[変形例]
さらに上記の実施形態では、FAXデータを受信した時点で記録処理を実行せず、記録指示信号を携帯端末50から受信したことに応じて記録処理を実行する例を説明した。しかしながら、記録処理の実行タイミングはこれに限定されない。図10を参照して、変形例に係るFAX受信処理を説明する。なお、図4の処理と共通する部分の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
複合機10の制御プログラム35は、FAX部13を通じて外部装置からFAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータで示される画像を記録用紙に記録する記録処理をプリンタ部11に実行させる(S51)。次に、制御プログラム35は、ステップS51で記録処理が実行されたFAXデータを識別するデータIDを含むビーコン信号を、ビーコン送出部27を通じて繰り返し送出する(S52)。そして、制御プログラム35は、当該データIDを含む停止指示信号をWi−Fi通信部25を通じて携帯端末50から受信したことに応じて(S53:Yes)、当該データIDを含むビーコン信号の送出を停止する(S54)。
一方、携帯端末50の制御プログラム65は、ビーコン受信部57を通じて複合機10からビーコン信号を受信したことに応じて、ビーコン信号に含まれるデータIDで識別されるFAXデータの受信を報知する。そして、表示部53に表示させた確認ボタンをタップするユーザの操作が操作部54によって検知されたことに応じて、Wi−Fi通信部55を通じて複合機10に停止指示信号を送信すればよい。なお、停止指示信号は、間接無線通信、直接無線通信、及びNFC通信のいずれで送受信されてもよい。
なお、各実施形態の複合機10及び携帯端末50において、記憶部32、62のプログラム記憶領域32A、62Aに記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、複合機10或いは携帯端末50として実現できるだけでなく、複合機10或いは携帯端末50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを介して複合機10或いは携帯端末50に接続可能なサーバ装置に搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバ装置の記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
13・・・FAX部
25・・・Wi−Fi通信部
26・・・NFC通信部
27・・・ビーコン送出部
31・・・CPU
32・・・記憶部
35・・・制御プログラム
50,50A,50B・・・携帯端末
53・・・表示部
54・・・操作部
55・・・Wi−Fi通信部
56・・・NFC通信部
57・・・ビーコン受信部
61・・・CPU
62・・・記憶部
65・・・制御プログラム
80・・・アクセスポイント
100・・・記録システム

Claims (10)

  1. FAXプロトコルに従った手順で第1装置からFAXデータを受信可能であり、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出可能であり、且つ第2装置と無線通信が可能な通信部と、
    記録媒体に画像を記録する記録部と、
    記憶部と、
    制御部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記通信部を通じて前記第1装置からFAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータを前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
    前記記憶部に記憶された前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を、前記通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理と、
    前記識別情報を含む記録指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させる記録処理と、
    前記記録処理が完了したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理と、を実行する画像記録装置。
  2. FAXプロトコルに従った手順で第1装置からFAXデータを受信可能であり、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出可能であり、且つ第2装置と無線通信が可能な通信部と、
    記録媒体に画像を記録する記録部と、
    制御部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記通信部を通じて前記第1装置から前記FAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させる記録処理と、
    前記記録処理が実行された前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を、前記通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理と、
    前記識別情報を含む停止指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理と、を実行する画像記録装置。
  3. 前記通信部は、
    アクセスポイントを経由して前記第2装置から指示信号を無線受信する無線通信部と、 前記無線通信部の通信可能範囲より狭い範囲で受信可能な出力の無線電波で前記ビーコン信号を送出するビーコン送出部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記ビーコン送出部を通じて前記ビーコン信号を繰り返し送出し、
    前記無線通信部を通じて前記指示信号を無線受信する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記通信部は、
    近接無線通信規格に準拠した手順で前記第2装置から指示信号を無線受信する近接無線通信部と、
    前記近接無線通信部の通信可能範囲より広い範囲で受信可能な出力の無線電波で前記ビーコン信号を送出するビーコン送出部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記ビーコン送出部を通じて前記ビーコン信号を繰り返し送出し、
    前記近接無線通信部を通じて前記指示信号を無線受信する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部は、
    前記識別情報を含む送信指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記通信部を通じて前記第2装置に無線送信する送信処理と、
    前記送信処理が完了したことに応じて、前記ビーコン停止処理と、を実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記識別情報を含む送信指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記通信部を通じて前記第2装置に無線送信する送信処理と、
    前記識別情報を含む削除指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記記憶部から削除する削除処理と、
    前記削除処理が完了したことに応じて、前記ビーコン停止処理と、を実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記通信部は、
    近接無線通信規格に準拠した手順で前記第2装置と無線通信する近接無線通信部と、
    アクセスポイントを経由して前記第2装置と無線通信する無線通信部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記識別情報を含む送信指示信号を前記無線通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記無線通信部を通じて前記第2装置に無線送信する送信処理と、
    前記識別情報を含む記録指示信号を前記近接無線通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記記録処理と、を実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  8. 前記制御部は、複数の前記FAXデータが前記記憶部に記憶されている場合の前記ビーコン送出処理において繰り返し送出される前記ビーコン信号それぞれに、複数の前記FAXデータそれぞれを識別する複数の前記識別情報を、1つずつ順番に含める請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 前記記憶部は、前記第1装置を識別する第1識別情報と、前記第2装置に設定された第2識別情報とを対応づけて記憶しており、
    前記制御部は、前記ビーコン送出処理において、前記FAXデータの送信元である前記第1装置を識別する前記第1識別情報に対応する前記第2識別情報を前記記憶部から取得し、取得した前記第2識別情報を含む前記ビーコン信号を前記通信部を通じて繰り返し送出する請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. FAXデータを記憶している画像記録装置から予め設定された出力の無線電波で送出されたビーコン信号を受信可能であり、且つ前記画像記録装置と無線通信が可能な通信部と、ユーザから指示を取得する取得部とを備える携帯端末によって実行可能なプログラムであって、
    前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を前記通信部を通じて受信したことに応じて、前記画像記録装置が前記FAXデータを受信したことを報知し、
    報知を確認したことを示す確認完了指示を前記取得部を通じてユーザから取得したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止する指示を含む指示信号を前記通信部を通じて前記画像記録装置に無線送信する処理を、前記携帯端末に実行させるプログラム。
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