JP2019092228A - 画像記録装置、記録システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
)を記録媒体に記録する画像記録装置が知られている。このような画像記録装置において、FAXを受信したことにユーザが気づかずに、FAX画像が記録された記録媒体が放置される場合がある。このような事態を回避するために、例えば特許文献1には、第1機器にイベントが着信したことに応じて、当該イベントの着信が第1機器から第2機器に通知される技術が開示されている。
複合機10は、図2(A)に示されるように、プリンタ部11と、FAX部13と、表示部23と、操作部24と、Wi−Fi通信部25と、NFC通信部26と、ビーコン送出部27と、CPU31と、記憶部32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を介して相互に接続されている。複合機10は、画像記録装置の一例である。FAX部13、Wi−Fi(Wi−Fi Allianceの登録商標)通信部25、NFC通信部26、及びビーコン送出部27は、通信部の一例である。
プリンタ部11は、画像データに示される画像を記録用紙に記録する記録処理を実行する。記録用紙は、記録媒体の一例である。プリンタ部11の記録方式は特に限定されないが、例えば、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。FAX部13は、FAXプロトコルに従った手順で外部装置とFAXデータの送受信を行うFAX処理を実行する。FAX部13は、電話回線を通じてFAXデータを送受信してもよいし、IPネットワークを通じてFAXデータを送受信してもよい。外部装置は第1装置の一例である。また、複合機10は、記録用紙に記録された画像を読み取って画像データを生成するスキャン機能、記録用紙に記録された画像を読み取って他の記録用紙に記録するコピー機能等をさらに有してもよい。
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を検知する。具体的には、操作部24は、例えば押ボタンを有しており、押下された押ボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
Wi−Fi通信部25は、外部装置と無線通信を行うためのインタフェースである。具体的には、Wi−Fi通信部25は、携帯端末50、50A、50Bとのアクセスポイント80を経由した無線通信(以下、「間接無線通信」と表記する。)と、携帯端末50、50A、50Bとのアクセスポイント80を経由しない無線通信(以下、「直接無線通信」と表記する。)とを実行することができる。Wi−Fi通信部25は、例えば、IEEE802.11規格に準拠した手順で通信を行う。この場合、間接無線通信とはインフラストラクチャモードで無線通信を行うことを指し、直接無線通信とはアドホックモード或いはWi−Fiダイレクトで無線通信を行うことを指す。Wi−Fi通信部25は、無線通信部の一例である。
NFC(Near Field Communicationの略)通信部26は、NFC規格に準拠した手順で外部装置と通信(以下、「NFC通信」と表記する。)を行うためのインタフェースである。NFC通信部26には、外部装置との間で情報等を受け渡すための記憶部を有するICチップが搭載されている。NFC規格は近接無線通信規格の一例であり、NFC通信部は近接無線通信部の一例である。また、近接通信規格の他の例として、TransferJet(TransferJet コンソーシアムの登録商標)等を採用してもよい。
NFCフォーラムによって定められるISO/IEC 1443に規定されるTypeAのNFC機器、及びISO/IEC 18092に規定されるTypeFのNFC機器は、P2Pモードで動作することができる。一方、ISO/IEC 1443に規定されるTypeBのNFC機器は、P2Pモードで動作することができない。
ビーコン送出部27は、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出するインタフェースである。ビーコン信号を構成する無線電波は、例えば、Wi−Fi通信部25の通信可能範囲より狭く、NFC通信部26の通信可能範囲より広い範囲で受信可能な出力に設定される。ビーコン送出部27は、例えば、Bluetooth LE(Low Energyの略)(登録商標)に準拠した手順でビーコン信号を送出してもよい。
CPU(Central Processing Unitの略)31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、操作部24から出力される各種情報、及び、FAX部13、Wi−Fi通信部25、或いはNFC通信部26を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムを記憶部32から取得して実行する。すなわち、CPU31及び記憶部32は、制御部の一例を構成する。
記憶部32は、プログラム記憶領域32Aと、データ記憶領域32Bとを有する。プログラム記憶領域32Aには、OS(Operating Systemの略)34と、制御プログラム35とが格納される。なお、制御プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域32Bには、制御プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。データ記憶領域32Bは、FAX部13で受信したFAXデータと、図3に示される各種情報とを記憶する。
図3に示される各種情報は、ユーザによって変更可能であってもよい。
すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS34のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。後述する携帯端末50についても同様である。
携帯端末50は、図2(B)に示されるように、表示部53と、操作部54と、Wi−Fi通信部55と、NFC通信部56と、ビーコン受信部57と、CPU61と、記憶部62と、通信バス63とを主に備える。操作部54は取得部の一例であり、Wi−Fi通信部55、NFC通信部56、及びビーコン受信部57は通信部の一例である。携帯端末50に含まれる表示部53、操作部54、Wi−Fi通信部55、NFC通信部56、CPU61、記憶部62、及び通信バス63は、複合機10に含まれる表示部23、操作部24、Wi−Fi通信部25、NFC通信部26、CPU31、記憶部32、及び通信バス33と共通するので、再度の説明は省略する。また、携帯端末50A、50Bの構成は、携帯端末50と共通である。携帯端末50、50A、50Bは、第2装置の一例である。
図4〜図9を参照して、記録システム100の動作を説明する。本実施形態に係る記録システム100は、複合機10がFAXデータの受信を携帯端末50に通知し、携帯端末50から指示に基づいて、当該FAXデータで示される画像を記録用紙に記録する処理、当該FAXデータを携帯端末50に送信する処理、或いは当該FAXデータを削除する処理を実行する。
複合機10の制御プログラム35は、FAX部13を通じて不図示の外部装置からFAXデータを受信したことに応じて、図4に示されるFAX受信処理を複合機10に実行させる。なお、FAXデータを受信する具体的な手順は既に公知であるので、詳細な説明は省略する。なお、本明細書中の「に応じて」は、当該文字列の前に記載された条件が満たされた場合に、当該文字列の後に記載された処理が実行されることを示す。なお、処理が実行されるタイミングは、条件が満たされた後であればよく、当該条件が満たされた直後である必要は必ずしもない。
ステップS14の処理は、記録処理の一例である。
ステップS15は、ビーコン停止処理の一例である。後述するステップS17、S18についても同様である。
次に、携帯端末50の制御プログラム65は、ビーコン受信部57を通じて複合機10からビーコン信号を受信したことに応じて、図5に示されるビーコン信号受信処理を携帯端末50に実行させる。すなわち、ビーコン受信部57は、継続してビーコン信号を監視している。以下、前述のFAX受信処理で複合機10から送出されたビーコン信号が受信されたものとして説明する。また、ステップS21〜S24の実行順序は、図5の例に限定されない。
図8(B)は、FAX通知画面の一例である。図8(B)に示されるFAX通知画面は、「FAXを受信しました。」というメッセージと、ビーコン信号に含まれる発信元電話番号”03−aaaa−bbbb”及び受信時刻”2014/04/25 10:45:29”と、記録ボタンと、受信ボタンとを含む。ステップS26は、複合機10がFAXデータを受信したことを報知する報知処理の一例である。
制御プログラム65は、送信指示処理において、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されているか否かを判断する(S31)。なお、Wi−Fi通信部55がアクセスポイント80に接続されている状態とは、例えば、WEP(Wired Equivalent Privacyの略)、WPA(Wi−Fi Protected Accessの略)、或いはAES(Advanced Encryption Standardの略)等による認証が終了し、携帯端末50とアクセスポイント80との間で無線信号の送受信が可能な状態を指す。
次に、制御プログラム65は、NFC通信部56を通じて複合機10からポーリング信号を受信したことに応じて、図7に示されるNFC検知処理を実行する。複合機10のNFC通信部26は、少なくともビーコン送出部27からビーコン信号が送出されている時にPoll動作を実行する。また、携帯端末50のNFC通信部56は、少なくとも近接指示画面が表示部53に表示されている時にListen動作を実行する。なお、ビーコン信号受信処理及び送信指示処理と共通する処理の詳細な説明は省略する。
すなわち、記録指示信号は、ビーコン信号の送出停止と、記録処理の実行とを指示する信号である。また、送信指示信号は、ビーコン信号の送出停止と、送信処理の実行とを指示する信号である。さらに、削除指示信号は、ビーコン信号の送出停止と、削除処理の実行とを指示する信号である。
上記の実施形態に係る複合機10は、携帯端末50から各種指示信号を受信したことに応じて(S13)、当該指示信号に従った処理(S14、S16、S18)を実行すると共に、ビーコン信号の送出を停止する(S15、S17、S19)。換言すれば、ビーコン信号を受信した携帯端末50にユーザが各種指示信号を送信させるまで、FAXデータに対する処理が実行されず且つビーコン信号が送出され続ける。その結果、FAX画像が記録された記録用紙が放置されることを抑制できる。
なお、上記の実施形態では、発信元電話番号に応じてビーコン信号に含める端末IDを変更する例を説明したが、これに限らず、複合機10から送出されるビーコン信号には常に同一の端末IDを含めてもよい。または、ビーコン信号に含める端末IDを送出回数に応じて変更してもよい。
これにより、複合機10のすぐ近くにいるユーザの携帯端末50でFAXデータの受信が報知されるのを防止できる。さらに、上記の実施形態に係る複合機10は、データ記憶領域62Bに既に記憶されたデータIDを含むビーコン信号を受信したとしても、当該データIDで識別されるFAXデータの受信を報知しない。これにより、同一内容の報知が繰り返されるのを防止できる。但し、制御プログラム65は、同一のデータIDを含むビーコン信号の受信数をカウントしておき、当該カウント値が閾値に達する度に報知を実行してもよい。
さらに上記の実施形態では、FAXデータを受信した時点で記録処理を実行せず、記録指示信号を携帯端末50から受信したことに応じて記録処理を実行する例を説明した。しかしながら、記録処理の実行タイミングはこれに限定されない。図10を参照して、変形例に係るFAX受信処理を説明する。なお、図4の処理と共通する部分の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
11・・・プリンタ部
13・・・FAX部
25・・・Wi−Fi通信部
26・・・NFC通信部
27・・・ビーコン送出部
31・・・CPU
32・・・記憶部
35・・・制御プログラム
50,50A,50B・・・携帯端末
53・・・表示部
54・・・操作部
55・・・Wi−Fi通信部
56・・・NFC通信部
57・・・ビーコン受信部
61・・・CPU
62・・・記憶部
65・・・制御プログラム
80・・・アクセスポイント
100・・・記録システム
Claims (10)
- FAXプロトコルに従った手順で第1装置からFAXデータを受信可能であり、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出可能であり、且つ第2装置と無線通信が可能な通信部と、
記録媒体に画像を記録する記録部と、
記憶部と、
制御部と、を備えており、
前記制御部は、
前記通信部を通じて前記第1装置からFAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータを前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
前記記憶部に記憶された前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を、前記通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理と、
前記識別情報を含む記録指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させる記録処理と、
前記記録処理が完了したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理と、を実行する画像記録装置。 - FAXプロトコルに従った手順で第1装置からFAXデータを受信可能であり、予め設定された出力の無線電波でビーコン信号を送出可能であり、且つ第2装置と無線通信が可能な通信部と、
記録媒体に画像を記録する記録部と、
制御部と、を備えており、
前記制御部は、
前記通信部を通じて前記第1装置から前記FAXデータを受信したことに応じて、当該FAXデータで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させる記録処理と、
前記記録処理が実行された前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を、前記通信部を通じて繰り返し送出するビーコン送出処理と、
前記識別情報を含む停止指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止するビーコン停止処理と、を実行する画像記録装置。 - 前記通信部は、
アクセスポイントを経由して前記第2装置から指示信号を無線受信する無線通信部と、 前記無線通信部の通信可能範囲より狭い範囲で受信可能な出力の無線電波で前記ビーコン信号を送出するビーコン送出部と、を含み、
前記制御部は、
前記ビーコン送出部を通じて前記ビーコン信号を繰り返し送出し、
前記無線通信部を通じて前記指示信号を無線受信する請求項1又は2に記載の画像記録装置。 - 前記通信部は、
近接無線通信規格に準拠した手順で前記第2装置から指示信号を無線受信する近接無線通信部と、
前記近接無線通信部の通信可能範囲より広い範囲で受信可能な出力の無線電波で前記ビーコン信号を送出するビーコン送出部と、を含み、
前記制御部は、
前記ビーコン送出部を通じて前記ビーコン信号を繰り返し送出し、
前記近接無線通信部を通じて前記指示信号を無線受信する請求項1又は2に記載の画像記録装置。 - 前記制御部は、
前記識別情報を含む送信指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記通信部を通じて前記第2装置に無線送信する送信処理と、
前記送信処理が完了したことに応じて、前記ビーコン停止処理と、を実行する請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記制御部は、
前記識別情報を含む送信指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記通信部を通じて前記第2装置に無線送信する送信処理と、
前記識別情報を含む削除指示信号を前記通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記記憶部から削除する削除処理と、
前記削除処理が完了したことに応じて、前記ビーコン停止処理と、を実行する請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記通信部は、
近接無線通信規格に準拠した手順で前記第2装置と無線通信する近接無線通信部と、
アクセスポイントを経由して前記第2装置と無線通信する無線通信部と、を含み、
前記制御部は、
前記識別情報を含む送信指示信号を前記無線通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記識別情報で識別される前記FAXデータを前記無線通信部を通じて前記第2装置に無線送信する送信処理と、
前記識別情報を含む記録指示信号を前記近接無線通信部を通じて前記第2装置から無線受信したことに応じて、前記記録処理と、を実行する請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記制御部は、複数の前記FAXデータが前記記憶部に記憶されている場合の前記ビーコン送出処理において繰り返し送出される前記ビーコン信号それぞれに、複数の前記FAXデータそれぞれを識別する複数の前記識別情報を、1つずつ順番に含める請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
- 前記記憶部は、前記第1装置を識別する第1識別情報と、前記第2装置に設定された第2識別情報とを対応づけて記憶しており、
前記制御部は、前記ビーコン送出処理において、前記FAXデータの送信元である前記第1装置を識別する前記第1識別情報に対応する前記第2識別情報を前記記憶部から取得し、取得した前記第2識別情報を含む前記ビーコン信号を前記通信部を通じて繰り返し送出する請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。 - FAXデータを記憶している画像記録装置から予め設定された出力の無線電波で送出されたビーコン信号を受信可能であり、且つ前記画像記録装置と無線通信が可能な通信部と、ユーザから指示を取得する取得部とを備える携帯端末によって実行可能なプログラムであって、
前記FAXデータを識別する識別情報を含む前記ビーコン信号を前記通信部を通じて受信したことに応じて、前記画像記録装置が前記FAXデータを受信したことを報知し、
報知を確認したことを示す確認完了指示を前記取得部を通じてユーザから取得したことに応じて、前記識別情報を含む前記ビーコン信号の送出を停止する指示を含む指示信号を前記通信部を通じて前記画像記録装置に無線送信する処理を、前記携帯端末に実行させるプログラム。
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