JP2019090775A - プローブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 多ピン狭ピッチプローブカードにおいて、広範囲な検査温度環境でも高精度なプローブ配列を維持し、かつ、1個又は数個単位でのプローブ交換が容易に実施可能なプローブヘッドを有するプローブカードを提供する。【解決手段】 一端をプローブとし他端を電気接続端子へ継続する1つ又は複数の導体パターンを、1つの絶縁フィルム上に整列固着させた配線フィルムにおける前記プローブ近傍に、被検査半導体ウエハの線膨張係数に近似の線膨張係数を有する支持板を、前記配線フィルム面と平行に前記プローブ配置方向(X方向)に沿って設置し、前記プローブの一部又は全部と前記支持板を、少なくともX方向に機械的に拘束する手段と、前記配線フィルムの任意の1つ又は複数の第1の導体パターン群と同一形状の第2の導体パターンを有する予備配線フィルムを、前記第1の導体パターン群の位置に相当する前記配線フィルム上に接着固定する手段を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップの回路検査に使用するプローブカードに関し、特にプローブヘッドの構造に関するものである。
半導体回路の検査に用いるプローブカードは、半導体チップ上の端子パッド数の増加、パッド面積の縮小化、パッド間ピッチの狭小化及び端子配列の多様化に対応すべくプローブ配列の高密度化が要求されている。
又、半導体ウエハ検査では、検査コストの低減のため、半導体ウエハ上の複数又は全数のチップを同時に検査することが一般的である。このためには、半導体ウエハ全体の広範囲に相当するプローブの、検査環境温度変化を含めた配置精度向上が課題となっている。
一方、プローブカードの運用時には、プローブの破損や過電流による溶解、長期的な使用による摩耗等が発生し、新たなプローブに交換する作業が頻繁に行われている。特に、故障した1個又は数個のみのプローブを交換することは、プローブ構造が微細、高密度になるほど技術的かつ経済的に困難なものとなってくる。
狭ピッチの端子パッド配列に対し効率的なプローブ組立方法としては、例えば特開2016−206160号公報で開示されているように、プローブの製造において、垂直プローブ部、プローブ変形部、プローブ導体パターン部、プローブ端子部を含む複数のプローブが導電性金属箔から一括微細加工され絶縁性フィルムに貼り付けて同一平面上に配置されたプローブ集合体であって、プローブ集合体のプローブ垂直部先端の間隔が、検査パッド列の何れかのパッド間隔と同一であり、一つのプローブ集合体における全てのプローブ外形が、一つの導電性金属箔から連続して加工される手段を有するものである。
特開2016−206160号公報
しかしながら、特開2016−206160号公報で開示されている方法によれば、複数又は全数のチップを同時に検査する場合、1枚のシート上でのプローブ配列長が長くなり、シート素材と半導体ウエハとの線膨張係数の差により検査環境温度変化による収縮差がより顕著になるため、プローブ先端と検査単位パッドとの位置ずれが生じ、検査不良となってしまうという問題が生じてくる。
さらに、1つのプローブ先端に破損や摩耗・溶解等が生じた場合、当該プローブを含むプローブ集合体のフィルム全部を交換することになり、プローブ交換に要するコストが増加するという問題が生じてくる。
本発明は、上記プローブカードにおける問題点を解決するためになされたもので、複数列の狭ピッチかつ多ピン配列を有する半導体チップ検査、複数の半導体チップの同時検査、及び広範囲な温度環境下における検査等に対応可能なプローブカードを実現すると共に、1個又は数個単位でのプローブ交換が容易で安価に実施可能なプローブヘッドを提供するものである。
本発明は、一端をプローブとし他端を電気接続端子へ継続する1つ又は複数の導体パターンを、1つの絶縁フィルム上に整列固着させた配線フィルムを1つ又は複数固定したプローブヘッドであって、前記配線フィルムにおける前記プローブ近傍に、被検査半導体ウエハの線膨張係数に近似の線膨張係数を有する支持板を、前記配線フィルム面と平行に前記プローブ配置方向(X方向)に沿って設置し、前記プローブの一部又は全部と前記支持板を、少なくともX方向に機械的に拘束する手段を有しているため、前記プローブの一部又は全部のX方向位置が、前記支持板の熱収縮に伴うX方向変位に追従する構成である。
又、本発明は、前記配線フィルムの任意の1つ又は複数の第1の導体パターン群と同一形状の第2の導体パターンを有する前記予備配線フィルムを、前記第1の導体パターン群の位置に相当する前記配線フィルム上に接着固定する手段を有するため、1個又は数個単位でのプローブ交換が可能な構成である。
本発明のプローブヘッドによれば、前記配線フィルムにおける前記プローブ近傍に、被検査半導体ウエハの線膨張係数に近似の線膨張係数を有する支持板を、前記配線フィルム面と平行に前記プローブ配置方向(X方向)に沿って設置し、前記プローブの一部又は全部と前記支持板を、少なくともX方向に機械的に拘束する手段を有しているため、前記プローブの一部又は全部のX方向位置が、前記支持板の熱収縮に伴うX方向変位に追従することにより、広範囲のプローブ配列を有する前記配線フィルムを設置した場合でも、広範囲の検査環境温度変化に対してもプローブ配列を高精度に維持できるプローブヘッドを実現することが可能となる。また、前記配線フィルムの任意の1つ又は複数の第1の導体パターン群と同一形状の第2の導体パターンを有する前記予備配線フィルムを、前記第1の導体パターン群の位置に相当する前記配線フィルム上に接着固定する手段を有するため、1個又は数個単位でプローブが棄損した場合でも、容易で安価に交換可能なプローブヘッドを実現することができる。
本発明によるプローブヘッドを備えたプローブカードの基本構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態であるプローブヘッドの基本構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態である多層型プローブヘッドの基本構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態であるプローブの形状例を示す側面図である。 プローブヘッドにおける熱膨張によるプローブの挙動を説明する図である。 本発明の実施形態であるプローブヘッドについて説明する図である。 本発明の実施形態である予備配線フィルムの形状を示す斜視図である。 本発明の実施形態である予備配線フィルム及びプローブヘッドの動作を示す斜視図である。 本発明の実施形態である予備配線フィルム及びプローブヘッドの動作を示す側面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるプローブヘッドを搭載するプローブカードの基本構成を示す斜視図である。図1において、1は本発明の実施の形態に係るプローブカードで、半導体ウエハ60に作製された被検査半導体チップ61の検査に使用するためのものである。前記プローブカード1は、主としてプローブヘッド100と主基板50と配線フィルム20で構成され、前記プローブヘッド100は前記被検査半導体チップ61の電気端子パッド62の配列に等しく並べられたプローブ集合体200を形成し、前記主基板50は、一般的には絶縁材(例えばFR−4等)を基材とした多層配線基板であり、図示例の如く円形型のものや矩形型のものがある。前記前記主基板50上には、前記主基板50内の回路と接続する接続端子51や、周辺部に外部検査装置(図示せず)とのインターフェース部54が設置され、外部検査装置との検査信号の授受を行う。前記配線フィルム20は前記プローブ集合体と前記接続端子51又は前記インターフェース部54を接続する配線パターン部23を形成する。
図2は、本発明の実施の形態におけるプローブヘッドの基本構成を示す斜視図である。被検査対象である電極端子パッド63は、端子パッド#a1乃至#a18及び#b1乃至#b18の2列の直線状の端子パッド列で構成されている。本図は、プローブヘッド101において、ハウジング11上に2つの相対する前記配線フィルム20(20a、20b)を設置し、前記配線フィルム20aは前記端子パッド#a1乃至#a18に対応し、前記配線フィルム20bは前記端子パッド#b1乃至#b18に対応した例を示すものである。
前記配線フィルム20は、例えばポリイミドフィルム等の絶縁フィルム26上に、銅又はニッケル等の導電性金属材により作製された複数の導体パターン21を形成するものである。前記導体パターン21は、前記導体パターン21の一端を1つ又は複数のプローブ22とし、他端を前記接続端子51又は前記インターフェース部54へ継続する1つ又は複数の前記配線パターン部23を構成する。
前記配線フィルム20a及び20bにおいて、それぞれ前記プローブ22は、予め前記端子パッド#a1乃至#a18及び#b1乃至#b18のX方向ピッチに合致する間隔で設置された複数のプローブ22−1乃至22−18で構成され、前記配線フィルム20a及び20b上に設けられたダミーパターン24に基準穴25を設置し、前記配線フィルム20a及び20bを前記ハウジング11上に設けられた取付穴14に固定ピン15によって固定することにより、プローブ集合体201を形成する。このとき、前記プローブ22−1乃至22−18の先端が端子パッド#a1乃至#a18及び#b1乃至#b18のY方向ピッチに合致する間隔で固定されるべく、予め前記取付穴14及び基準穴25の位置を決定するものである。
一方、前記ハウジング11は取付穴12を設け、固定ねじ13により前記主基板50に固定される。さらに、前記配線パターン部23においては、前記主基板50上の例えば前記接続端子51に半田53にて半田接続し、スルーホール52を経由して前記主基板50内の回路と接続するものである。
本図では前記配線パターン部23の一部のみを例示したが、前記プローブ22−1乃至22−18から継続される全ての前記配線パターン部23が、予め指定された前記接続端子51又は前記インターフェース部54の何れかと接続するものである。
さらに、前記配線フィルム20a及び20bにおける前記プローブ22−1乃至22−18近傍に、前記配線フィルム20の面と平行に前記プローブ22配置方向(X方向)に沿って、前記被検査半導体ウエハ60の線膨張係数に近似である線膨張係数を有する支持板27を設置した。前記支持板27の固定方法は、前記支持板27に設けた取付け穴28により前記配線フィルム20と共に、前記固定ピン15により機械的に固定する方法や、前記支持板27を前記配線フィルム20の面に接着剤で接着する方法等がある。
図3は、プローブヘッド102において、ハウジング11上に2つ以上の前記配線フィルム20をZ方向に積層した配線フィルム積層体300を構成し、電極端子パッド64に対応すべくプローブ集合体202を形成した例を示すものである。被検査対象である前記電極端子パッド64は、端子パッド#a1−1乃至#a5−18及び#b1−1乃至#b5−18の18×10列の格子状配列の端子パッド列で構成されている。
1つの配線フィルム20a−1は、例えばポリイミドフィルム等の絶縁フィルム261上に、銅又はニッケル等の導電性金属材により作製された複数の導体パターン21を形成するものである。前記導体パターン21は、前記導体パターン21の一端を1つ又は複数の前記プローブ22とし、他端を前記接続端子51又は前記インターフェース部54へ継続する1つ又は複数の前記配線パターン部23を構成する。配線フィルム20a−1は、前記端子パッド#a1−1乃至#a1−18に対応するためのものである。
前記配線フィルム20a−1乃至20a−5及び20b−1乃至20b−5において、それぞれ前記プローブ22は、予め前記端子パッド#a1−1乃至#a5−18及び#b1−1乃至#b5−18のX方向ピッチに合致する間隔で設置された複数のプローブ22−1乃至22−18で構成され、前記配線フィルム20a−1乃至20a−5及び20b−1乃至20b−5上に設けられたダミーパターン24に基準穴25を設置し、前記配線フィルム20a−1乃至20a−5及び20b−1乃至20b−5を前記ハウジング11上に設けられた取付穴14に固定ピン15によって固定することにより、前記プローブ集合体202を形成する。
このとき、前記配線フィルム20a−1乃至20a−5及び20b−1乃至20b−5における前記プローブ22−1乃至22−18の先端が前記端子パッド#a1−1乃至#a5−18及び#b1−1乃至#b5−18のY方向ピッチに合致する間隔で固定されるべく、予め前記取付穴14及び各々の配線フィルムの基準穴25の位置を決定する。
一方、前記ハウジング11は取付穴12を設け、固定ねじにより前記主基板50に固定される。
さらに、前記配線フィルム20a−1乃至20a−5及び20b−1乃至20b−5における全ての前記配線パターン部23においては、前記主基板50上の例えば前記接続端子51に半田53にて半田接続し、スルーホール52を経由して前記主基板50内の回路と接続するものである。
例えば、前記配線フィルム20a−1における配線パターン部23a−1は接続端子群51a−1へ、前記配線フィルム20a−2における配線パターン部23a−2は接続端子群51a−2へ、予め指定された前記接続端子51へ接続すべく前記配線パターン部23のパターン形状を決定するものである。
図では前記配線パターン部23の一部のみを例示したが、前記プローブ22−1乃至22−18から継続される全ての前記配線パターン部23が、予め指定された前記接続端子51又は前記インターフェース部54の何れかと接続するものである。
さらに、前記配線フィルム20a及び20bにおける前記プローブ22−1乃至22−18近傍に、前記配線フィルム20の面と平行に前記プローブ22配置方向(X方向)に沿って、前記被検査半導体ウエハ60の線膨張係数に近似である線膨張係数を有する支持板27を設置した。前記支持板27の固定方法は、前記支持板27に設けた取付け穴28により前記配線フィルム20と共に、前記固定ピン15により機械的に固定する方法や、前記支持板27を前記配線フィルム20の面に接着剤で接着する方法等がある。また、図では、前記配線フィルム20a−1及び20b−1に前記支持板27が取付けられているが、前記配線フィルム20a−2乃至20a−5及び20b−2乃至20b−5を含む全ての前記配線フィルム毎に前記支持板27を設置することが効果的である。
図4は、本発明の実施の形態におけるプローブの形状例を示す側面図である。図4は、前記ハウジング11上に固定された前記配線フィルム20上の前記導体パターン21の一端に形成された前記プローブ22近傍を表すものである。221は前記プローブ22のプローブ先端部、222は前記プローブ22のばね変形部である。又、前記支持板27が図示の如く前記プローブ22近傍に設置されている。
図4に示すように、前記ばね変形部222は、前記プローブ22を前記配線フィルム20平面(XY平面)上の前記導体パターン21から、曲率半径R1を有する概略1/4円弧形状とし、前記プローブ先端部221がXY平面に対し垂直に、すなわちθ1=90°となるべく方向転換したものである。この円弧形状を形成したことにより、前記プローブ先端部221がばね変形を伴ってZ方向上下に動作させることが可能である。
本実施例では、前記ばね変形部222を概略1/4円弧形状としたが、ばね形状はこれに限るものではない。
プローブカードは一般的に、被検査半導体ウエハと共にプローバー装置内に設置され検査が実施される。プローバー装置内は、検査時において比較的高温状態(例えば85℃前後)となり、従って被検査半導体及びプローブカードも同等温度の環境下となる。又、製品化された半導体チップの使用環境温度も高温下(例えば100℃以上)で使用される場合が多く、実環境温度に則した検査も要求される。この時、プローブカードとして問題になるのは、温度変化に伴う半導体の熱膨張による電極端子パッド間の位置変動に対し、プローブ先端位置が追従出来なければならないということにある。
図5及び図6において、前記支持板27による検査温度変化に伴う効果を説明する。
図5は、前記支持板27が無い場合の前記プローブ22における熱膨張による挙動を示したものである。図5(c)に示す前記配線フィルム20において、前記ダミーパターン部24に設置した前記基準穴25を基準として、前記配線フィルム20の両端を前記固定ピン15(片側のみ図示)によりハウジング11に少なくともX方向を拘束した場合について説明する。
図5(a)において、電極端子パッド列63を有する被検査半導体が、常温時(i)(例えば25℃)における前記電極端子パッド#a1−#a18間距離がLt0で、高温時(ii)(例えば125℃)に前記被検査半導体の熱膨張に伴い、前記電極パッド#a18が前記電極パッド#a1を基準として常温時における位置よりΔt1移動したとすると、前記電極パッド#a1−#a18間距離はLt1=Lt0+Δt1となる。
図5(b)は、前記温度変化に伴う前記配線フィルム20の前記プローブ22の先端部の挙動を示したものである。図5(b)(i)に示すように、常温時の前記電極端子パッド63の#a1−#a18間距離Lt0に合致すべく前記プローブ22先端部の#a1−#a18間距離をLp0として設置した前記配線フィルム20において、高温時での前記プローブ22先端部の挙動を図5(b)(ii)にて説明する。
前記配線フィルム20の前記絶縁フィルム26はポリイミド等の材料が一般的であるが、ポリイミドの線膨張係数は約40〜54(×10−6/℃)であり、半導体ウエハの材料であるシリコンの線膨張係数約2.5(×10−6/℃)と比較して約20倍もの線膨張係数を有する。そのため、前記絶縁フィルム26に搭載した前記プローブ22の前記絶縁フィルム26単体における先端移動量Δp2は、前記電極端子パッド63の#a18の移動量Δt1と比較し、非常に大きなものとなってしまう。又、図5(b)(ii)に示すように、前記固定ピン15により、前記ハウジング11に前記プローブ22の両端を固定し、X方向に拘束した場合に、前記ハウジング11の熱膨張による移動量(ハウジングの右端としてΔeh1移動)に対し、前記プローブ22が前記絶縁フィルム26と共に歪んでしまい、プローブ先端が電極パッドから外れるといった問題が生じる。
図6は、本発明の実施の形態における前記支持板27を取り付けた場合の、前記プローブ22における挙動を説明する図である。図6(a)は、図5(a)同様、電極端子パッド列63を有する被検査半導体の、常温時と高温時との温度変化に対する、前記電極端子パッド63の#a1−#a18間距離(Lt1=Lt0+Δt1)の関係を示すものである。又、図6(b)(c)は、常温時と高温時との温度変化に対する、前記プローブ22と前記プローブ22に継続する前記配線パターン部23の挙動を示すものである。
図6(b)(c)において、前記支持体が前記配線フィルム20上に、前記固定ピン15が接着剤29で固定されていると共に、前記接着剤29が前記プローブ22の間隙に充填されている。
前記配線フィルム20における前記プローブ22−1乃至22−18間距離Lp0は、常温時(i)における前記電極端子パッド63の#a1−#a18間距離Lt0と合致すべく設置されている。温度が上昇し高温時(ii)においては、前記支持体27がX方向に膨張移動する(支持体右端としてΔeh2移動)と共に、前記接着剤29が前記プローブ22の間隙に充填されているため、前記プローブ22−1乃至22−18は前記支持体27X方向への伸び量に追従しながら移動することになる(絶縁フィルムとしてΔep2移動)。
一方、図5(b)にて前述したようなポリイミドの熱膨張による内部の歪みは、各プローブ間でのたわみ26bとなり、熱膨張による内部応力を緩和することができる。前記配線パターン部23においては、前記プローブ22のようなX方向の高精度な位置精度は必要としないためX方向の拘束は不要であり、前記絶縁フィルム26のポリイミドの熱膨張による拡張Lp2が生じるが、前記プローブ22への影響はない。
以上のような前記プローブヘッド101の構成により、前記プローブ22先端部のX方向変位が、前記支持体27の熱膨張に伴うX方向変位に追従する手段とすることができる。又、前記支持体27の材料としては、線膨張係数が被検査半導体シリコンウエハの線膨張係数に近似である鉄ニッケル合金(ニッケル含有量36%:インバー、線膨張係数約2(×10−6/℃))が最も適切である。
メモリーIC等のウエハ検査では、検査コストの低減のため半導体ウエハ上の複数又は全数のチップを同時に検査することが一般的である。このためには、半導体ウエハ全体の広範囲に相当する電極パッド間の距離(例えば直径300mmウエハにおける概略直径相当距離)について、対応するプローブが電極パッドの移動量に追従しなければならない。前記鉄ニッケル合金(ニッケル含有量36%:インバー)を適用すると、電極パッド間の距離が300mmで相対温度変化100℃のとき、半導体シリコンウエハ上の電極パッド(線膨張係数約2.5(×10−6/℃))の最大移動量が約0.075mmであるのに対し、対応するプローブの最大移動量は約0.06mmとすることができ、一般的な電極パッド幅寸法50〜80μmにおいては十分に追従可能である。従って、本構成は、広範囲面積における半導体ウエハ検査に非常に有効である。
図7は、本発明の実施の形態における予備配線フィルムの形状を示す斜視図である。図7において、予備配線フィルム30は、例えばポリイミドフィルム等の絶縁フィルム36上に、銅又はニッケル等の導電性金属材により作製された複数の導体パターン31を形成するものである。前記導体パターン31は、前記導体パターン31の一端を1つ又は複数のプローブ32とし、他端を前記接続端子51又は前記インターフェース部54へ継続する1つ又は複数の前記配線パターン部33を構成する。
予備配線フィルム30は、前記配線フィルム20aにおける1つ又は複数の前記プローブ22を補完する目的で設置されるもので、図7は、前記配線フィルム20aにおける前記プローブ22−9乃至22−12を補完する例を示すものである。
予備配線フィルム30において、前記配線フィルム20aにおける前記プローブ22−9乃至22−12に相当するプローブ32−9乃至32−12で構成され、前記配線フィルム20aにおける前記配線パターン部23−9乃至23−12に相当する配線パターン部33−9乃至33−12を構成する。このとき、前記配線フィルム20aにおける前記ダミーパターン24上の前記基準穴25と前記プローブ22−9乃至22−12、及び前記配線パターン部23−9乃至23−12とのXYZ各方向における位置関係は同一であるものとする。
図8は、本発明の実施の形態における前記予備配線フィルム30の動作を示す図である。例として、前記配線フィルム20aにおける前記プローブ22の内、前記プローブ22−10のみに溶解等の修理不能な破損が生じた場合について説明する。
図8(a)において、前記予備配線フィルム30における前記プローブ32−9、32−11、32−12のプローブ部及び、前記配線パターン部33−9、33−11、33−12の前記接続端子51等に接続する先端部を、レーザ等により予め切断しておく(図の破線部)。
図8(b)で示すように、前記予備配線フィルム30を、前記プローブ32−10が前記配線フィルム20aにおける前記プローブ22−10の位置に、前記予備配線フィルム30における前記配線パターン部33−10が前記配線フィルム20aにおける前記配線パターン部23−10の位置に合致すべく、前記配線フィルム20aの前記支持板27上に接着剤等により固定する。
図9は、図8(b)の部分側面図を示す。図9に示すように、破損が生じた前記プローブ22−10の先端部221の代わりに、前記プローブ32−10の先端部321により、電極端子パッド65に接触させることができる。一方、前記配線パターン部33−10の先端部を前記接続端子51に半田53により接続することにより、新たな信号接続回路を形成することができる。
図8の例では、前記予備配線フィルム30におけるプローブ及び配線パターンは4本としたが、予め設置する数はこれに限らない。また、全プローブに対応可能とするために、前記配線フィルム20aにおける区分(例えばプローブ22−1乃至22−4の組合せ、プローブ22−5乃至22−8の組合せ等)に対応する前記予備配線フィルム30を予め準備しておくことが可能である。また、各種の組合せによる前記予備配線フィルム群は、1つの同一の絶縁フィルム上に同時に配置し作製することが可能であるため、安価に作製することが可能である。
さらに、前記プローブ22−10の先端部221と、前記プローブ32−10の先端部321とを精度よく合致させるために、前記予備配線フィルム30における前記プローブ32の先端部321の長さ、又は曲率半径R1を予め調整しておくことも可能である。
以上説明した実施形態により、本発明のプローブカードによれば、被検査半導体ウエハの線膨張係数に近似の線膨張係数を有する支持板を、前記配線フィルム面と平行に前記プローブ配置方向(X方向)に沿って設置し、前記プローブの一部又は全部と前記支持板を、少なくともX方向に機械的に拘束する手段を有しているため、前記プローブの一部又は全部のX方向位置が、前記支持板の熱収縮に伴うX方向変位に追従することにより、広範囲のプローブ配列を有する前記配線フィルムを設置した場合でも、広範囲の検査環境温度変化に対してもプローブ配列を高精度に維持できるプローブヘッドを実現することが可能となる。
また、前記配線フィルムの任意の1つ又は複数の第1の導体パターン群と同一形状の第2の導体パターンを有する前記予備配線フィルムを、前記第1の導体パターン群の位置に相当する前記配線フィルム上に接着固定する手段を有するため、1個又は数個単位でプローブが棄損した場合でも、容易で安価に交換可能なプローブヘッドを実現することができる。
半導体ウエハにおける多ピン狭ピッチ検査端子を有する半導体の電気的検査に使用するプローブカードに利用することができる。
1 プローブカード
11 ハウジング
12、14、28 取付穴
13 固定ねじ
15 固定ピン
16 保持具
100、101、102、103 プローブヘッド
20 配線フィルム
200、201、202 プローブ集合体
21、31 導体パターン
22、32 プローブ
221、321 プローブ先端部
222 ばね変形部
23、33 配線パターン部
24 ダミーパターン
25 基準穴
26、36 絶縁フィルム
27 支持板
29 接着剤
30 予備配線フィルム
300 配線フィルム積層体
50 主基板
51 接続端子
52 スルーホール
53 半田
54 インターフェース部
60 半導体ウエハ
61 被検査半導体
62、63、64、65 電極端子パッド

Claims (7)

  1. 被検査半導体端子に垂直方向(Z方向)に接触するプローブ集合体を整列固定させたプローブカードに使用し、一端をプローブとし他端を電気接続端子へ継続する1つ又は複数の導体パターンを、1つの絶縁フィルム上に整列固着させた配線フィルムを1つ又は複数固定したプローブヘッドであって、前記配線フィルムにおける前記プローブ近傍に、被検査半導体ウエハの線膨張係数に近似の線膨張係数を有する支持板を、前記配線フィルム面と平行に前記プローブ配置方向(X方向)に沿って設置し、前記プローブの一部又は全部と前記支持板とを、少なくともX方向に機械的に拘束する手段を有することを特徴とするプローブヘッド。
  2. 前記支持板を、前記配線フィルム面に接着剤にて接着することにより、X方向に機械的に拘束したことを特徴とする請求項1記載のプローブヘッド。
  3. 前記配線フィルムの片側又は両側から、前記支持板を前記プローブ配置面方向に押し付け、X方向に機械的に拘束したことを特徴とする請求項1記載のプローブヘッド。
  4. 一端をプローブとし他端を電気接続端子へ継続する1つ又は複数の導体パターンを、1つの絶縁フィルム上に整列固着させた配線フィルムの任意の1つ又は複数の第1の導体パターン群と同一形状の第2の導体パターン群を有し、一端をプローブとし他端を電気接続端子と接続可能とする手段を有することを特徴とする予備配線フィルム。
  5. 一端をプローブとし他端を電気接続端子へ継続する1つ又は複数の導体パターンを、1つの絶縁フィルム上に整列固着させた配線フィルムを1つ又は複数固定したプローブヘッドであって、請求項4記載の前記予備配線フィルムを、前記第1の導体パターン群の位置に相当する前記配線フィルム上に接着固定したことを特徴とするプローブヘッド。
  6. 前記第1の導体パターン群におけるプローブの先端位置と、前記予備配線フィルムにおけるプローブの先端位置を一致させ、前記第1の導体パターン群を接続した電気接続端子と同一の前記電気接続端子に、前記予備配線フィルムにおける前記第2の導体パターンを接続したことを特徴とする請求項5記載のプローブヘッド。
  7. 請求項4記載の前記予備配線フィルムを、前記第1の導体パターン群の位置に相当する前記配線フィルム上に設置した前記支持板上に接着固定し、前記第1の導体パターン群におけるプローブの先端位置と、前記予備配線フィルムにおけるプローブの先端位置を一致させ、前記第1の導体パターン群を接続した電気接続端子と同一の前記電気接続端子に、前記予備配線フィルムにおける前記第2の導体パターンを接続したことを特徴とする請求項1記載のプローブヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021039898A1 (ja) * 2019-08-28 2021-03-04 日本電産リード株式会社 検査治具、及び検査装置

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