JP2019090372A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents
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Abstract
Description
非特許文献2には、減音効果を増すために、拡張型サイレンサーを多段化する技術が記載されている。
非特許文献2に記載の拡張型サイレンサーも、減音効果を増すだけであり、減音効果の得られる周波数帯を高周波数化することが難しい。
そのため、周波数が高い領域を減音するには、拡張型サイレンサーと、高周波数帯まで減音効果のあるサイレンサーとをそれぞれ個別に設けて繋げる必要が有り、サイレンサーが大型化して、適用可能な製品が限られてしまうという課題がある。
この発明の第一態様によれば、内燃機関の排気装置は、排気音を低減するサイレンサーを備えている。前記サイレンサーは、複数の拡張室と、連絡管と、吸音部材とを備える。複数の拡張室は、前記排気管よりも流路断面積が拡張されている。連絡管は、前記複数の拡張室を直列に連通させて前記拡張室よりも流路断面積の小さい連絡流路を形成する。吸音部材は、前記連絡管の内部に配置されて前記連絡流路を介して伝達する前記排気音を吸音する。
このように構成することで、拡張室よりも流路断面積の小さい連絡流路に吸音部材が配置される。連絡管の流路断面積は、拡張室の流路断面積よりも小さいため、吸音部材によって高周波数帯まで減音効果が得られるようになる。さらに、低周波数帯の減音効果は、拡張室によって得られる。また、吸音部材を連絡管の内部に配置することで、複数の拡張室を有した拡張型のサイレンサーに対して吸音型のサイレンサーを別途接続する場合と比較して、小型化を図ることができる。
したがって、サイレンサーが大型化することを抑制しつつ、高周波数帯まで減音効果を得ることができる。
このように構成することで、減音効果の得られる周波数に谷間が形成されることを抑制できる。
このように構成することで、排気ガスの流路抵抗が増加することを抑制しつつ、連絡管の一つ当たりの流路断面積を低減させることができる。そのため、連絡管の流路断面積に応じて減音効果の得られる周波数帯を更に高めることができる。
このように構成することで、連絡管の内部において吸音部材を効率よく排気ガスに接触させることができるため、吸音効果を向上できる。
このように構成することで、吸音部材を連絡管によって安定的に支持することができる。
このように構成することで、連絡管を流れる排気ガスと吸音部材との接触面積を増加させることができる。
このように連絡管の内部に音響ライナを配置することによって、予め設定された所定の周波数での吸音効果が得られる。
このように連絡管の内部に音響メタマテリアルを配置することによって、予め設定された所定の周波数での吸音効果が得られる。
次に、この発明の第一実施形態における内燃機関の排気装置を図面に基づき説明する。この第一実施形態で例示する排気装置は、客船、カーフェリー、艦船等の船舶が備える内燃機関の排気装置である。このような船舶においては、自動車の場合と比較して、内燃機関の排気ガスの流量が多く、又、サイレンサーの配置スペースが限られている。
図1に示すように、この第一実施形態の排気装置100は、排気管10と、サイレンサー20と、を備えている。
排気管10は、内燃機関Eの排気ガスを、外部に排出する。この排気管10は、例えば、船舶の主機室に配置された内燃機関Eからファンネル(図示せず)にまで延びている。例えば、内燃機関Eが多気筒のレシプロエンジンの場合、排気管10は、複数の気筒の排気ポートから排出された排気ガスを合流させてからファンネルまで案内する。
次に、この発明の第二実施形態を図面に基づき説明する。この第二実施形態は、上述した第一実施形態の連絡管22にダクトを設けた点でのみ異なる。そのため、上述した第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
図2に示すように、この第二実施形態における排気装置200は、上述した第一実施形態と同様に、排気管10と、サイレンサー220と、を備えている。サイレンサー220は、排気管10の途中に設けられ、排気管10を介して外部に伝達される排気音を低減させる。このサイレンサー220は、複数の拡張室221と、連絡管222と、吸音部材23と、を主に備えている。
次に、この発明の第三実施形態を図面に基づき説明する。この第三実施形態は、上述した第一実施形態と連絡管の数が異なる。そのため、上述した第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
図3に示すように、この第三実施形態における排気装置300は、上述した第一実施形態と同様に、排気管10と、サイレンサー320と、を備えている。サイレンサー320は、排気管10の途中に設けられ、排気管10を介して外部に伝達される排気音を低減させる。このサイレンサー320は、複数の拡張室321と、複数の連絡管322と、吸音部材323と、を主に備えている。
図4は、この発明の第四実施形態における図2に相当する断面図である。図5は、この発明の第四実施形態における図4のV−V線に沿う断面図である。
図6は、この発明の第四実施形態の変形例における図5に相当する断面図である。
上述した第四実施形態においては、吸音部材423が断面円形の管状に形成される場合について説明した。しかし、吸音部材423の形状は、一つの連絡管222の内部に複数の連絡流路を形成できる形状であればよい。
例えば、図6に示す変形例のように、平板状の複数の吸音部材423Aを、連絡管222の内部において、間隔を空けて配置するようにしても良い。このようにすることで、隣り合う吸音部材423Aの間にそれぞれ連絡流路Fnを形成することができる。ここで、吸音部材423Aの数をX個とすると、X+1個の連絡流路Fnが形成される。
次に、この発明の第五実施形態を図面に基づき説明する。この第五実施形態は、上述した第二実施形態と連絡管の構成が異なる。そのため、上述した第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、第二実施形態と重複する説明は省略する。
図7は、この発明の第五実施形態における図2に相当する断面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
図9は、この発明の実施形態の第一変形例における連絡管及び吸音部材の斜視図である。
上述した各実施形態において、連絡管22,222,322の内部や連絡管522の外部にそれぞれ配置された吸音部材23,323,423,523が、ロックウールやグラスウール等の吸音材である場合を例示した。しかし、例えば、図7に示すように、音響ライナからなる吸音部材623を配置するようにしても良い。ここで、音響ライナは、予め設定された所定の周波数で吸音効果を発揮するように形成されている。すなわち、この第一変形例においては、排気音に含まれる周波数のうち特に高周波数帯で吸音効果を発揮するように音響ライナが形成されている。音響ライナは、複数の孔が形成されたパンチングプレートと、背後空気層で構成されている。音響ライナは、パンチングプレートの孔径、開口率、背後空気層の厚さを調整することで音響特性(言い換えれば、吸音効果を発揮する周波数帯)を調整する。なお、連絡管522の外部に配置される吸音部材623については、図示を省略する。
図10は、この発明の実施形態の第一変形例における連絡管及び吸音部材の斜視図である。
上述した第一変形例においては、吸音部材623が音響ライナからなる場合について説明した。しかし、連絡管22,222,322の内部や連絡管522の外部には、例えば、図10に示すように、音響メタマテリアルからなる吸音部材723を配置するようにしても良い。ここで、音響メタマテリアルは、所望の音響性能を人工的に生成した材料であって、予め設定された所定の周波数で吸音効果を発揮するようになっている。すなわち、この第二変形例においては、排気音に含まれる周波数のうち特に高周波数帯で吸音効果を発揮するように音響メタマテリアルが形成されている。音響メタマテリアルは、様々な形状とすることができる。なお、図10において音響メタマテリアルが格子状に形成されている場合を例示しているが、音響メタマテリアルの形状は、格子状に限られない。なお、連絡管522の外部に配置される吸音部材723については、図示を省略する。
例えば、上述した各実施形態及び変形例の排気装置は、船舶の内燃機関Eの排気装置である場合を一例に説明した。しかし、船舶に限られず、例えば、自動車等の車両の内燃機関の排気装置であってもよい。
また、上述した各実施形態の排気装置100〜500においては、拡張室21,221,321,521がそれぞれ二つずつ設けられている場合について説明した。しかし、拡張室は、複数設けられていればよく、三つ以上の拡張室を直列に接続するようにしても良い。
10a 上流排気管
10b 下流排気管
20,220,320,420,520 サイレンサー
21,221,321,521 拡張室
21a,221a,321a,521a 第一拡張室
21b,221b,321b,521b 第二拡張室
22,222,322,322a,322b,522 連絡管
23,323,423,423A,523,623,723 吸音部材
100,200,300,400,500 排気装置
220h,320h,520h サイレンサーハウジング
220s,320s,520s 仕切壁
222i,322i,522i 入口
222o,322o,522o 出口
Claims (8)
- 排気音を低減するサイレンサーを備えた内燃機関の排気装置であって、
前記サイレンサーは、
前記内燃機関の排気管よりも流路断面積が拡張された複数の拡張室と、
前記複数の拡張室を直列に連通させて前記拡張室よりも流路断面積の小さい連絡流路を形成する連絡管と、
前記連絡管の内部に配置されて前記連絡流路を伝達する前記排気音を吸音する吸音部材と、
を備える内燃機関の排気装置。 - 前記連絡管の入口及び出口は、
排気ガスが流れる方向で前記拡張室の端部よりも前記拡張室の中央部側に配置されている請求項1に記載の内燃機関の排気装置。 - 排気ガスが流れる方向で隣り合う前記拡張室は、複数の前記連絡管により連通されている請求項1又は2に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記吸音部材は、排気ガスが流れる方向に延びるように形成されている請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記吸音部材は、前記連絡管の内周面に固定されている請求項4に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記連絡管の外周面と、前記拡張室の内周面との間に前記連絡流路が形成されている請求項1又は2に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記吸音部材は、
予め設定された所定の周波数で吸音効果を有する音響ライナを備える請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。 - 前記吸音部材は、
予め設定された所定の周波数で吸音効果を有する音響メタマテリアルを備える請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。
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