JP2019089744A - 乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分なコクがありつつ変化を感じさせる抑揚感を有しながら、滑らかで柔らかい伸びを達成する乳化組成物を提供することを課題とする。【解決手段】乳化粒子径の標準偏差が0.5以上である、乳化組成物。該乳化組成物は、通常は、タウリンを構造体に含むポリマー及びアクリルアミド系ポリマーからなる群から選択される1種以上のハイドロゲル形成剤を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、乳化組成物に関し、特に粒子径が不均一な乳化粒子を有する乳化組成物に関する。
化粧料等の皮膚外用剤において、乳化剤型は汎用される剤型である。特に油中水乳化物は、連続相に油性成分が存在するため高い閉塞効果を有しており、保湿性が高いなどの利点を有する。しかしながら、乳化粒子の安定化を図るため、内水相の配合成分には制約があった。そのため、肌に塗布した際にべたつき感を生じ、伸び広がりが悪くなるなど、良好な使用感を得ることが困難であった。
そのため、良好な使用感を得るべく多くの検討がなされている。例えば特定のシリコーン化合物、環状シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、炭化水素油、有機変性粘土鉱物、及び酸化チタンを含有する油中水型乳化化粧料により、べたつきがなく、しっとりとした保湿性に優れ、伸び広がりが良好で、且つ、保存安定性に優れることが開示されている(例えば特許文献1参照)。また、油性成分、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリオキシエチレン、特定のシリコーン化合物、及び水性成分を含有する油中水型乳化化粧料により、肌へのなじみが良く、伸びの重さべたつきがない等の使用感が良好となることが開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2009−143834号公報 特開2004−161698号公報
このように特定のシリコーン化合物を含有させることで使用感を改善する検討がされている一方、使用感として抑揚感を演出することの要求がある。ここでいう抑揚感とは、組成物の適用初期は厚み(コク)を有し、適用後半には薄さ(オイル感)を有する、変化のある使用感をいう。
本発明者らは、このような要求に答えるべく、コクを演出するため、皮膜形成剤を配合して化粧料膜に厚みを付与することを試みた。しかしながら、剤が崩れた際の伸びは重く、抑揚感が不十分であるという課題に直面した。
このような状況に鑑みて、本発明は、十分なコクがありつつ変化を感じさせる抑揚感を有しながら、滑らかで柔らかい伸びを達成する乳化組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、乳化組成物中の乳化粒子の粒子径分布にばらつきがあり、不均一であると上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]乳化粒子径の標準偏差が0.5以上である、乳化組成物。
[2]乳化粒子径の平均が0.5〜10μmである、[1]に記載の乳化組成物。
[3]タウリンを構造体に含むポリマー及びアクリルアミド系ポリマーからなる群から選択される1種以上のハイドロゲル形成剤を含む、[1]又は[2]に記載の乳化組成物。
[4]前記ハイドロゲル形成剤が、アクリロイルジメチルタウリン又はその塩をモノマー単位として含むポリマーである、[3]に記載の乳化組成物。
[5]前記ハイドロゲル形成剤を、組成物全体に対して0.01〜5質量%含む、[3]又は[4]に記載の乳化組成物。
[6]さらに有機変性粘土鉱物を含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の乳化組成物。[7]油中水型乳化組成物である、[1]〜[6]のいずれかに記載の乳化組成物。
[8]皮膚外用剤である、[1]〜[7]のいずれかに記載の乳化組成物。
本発明により、コクがあり、かつ剤の変化を感じさせながら、滑らかで柔らかい伸びを達成する乳化組成物が提供される。
実施例1(a)と比較例1(b)の各乳化粒子の顕微鏡写真である。
本発明の乳化組成物は、その剤型中の乳化粒子の粒径の標準偏差が0.5以上のものであり、好ましくは0.8以上であり、より好ましくは1以上である。すなわち、乳化粒子の大きさにばらつきがあり、乳化粒子径が不均一である。なお、該標準偏差は、通常は、8以下である。
また、本発明の乳化組成物は、その剤型中の乳化粒子の平均粒子径が好ましくは0.5〜10μmのものであり、より好ましくは0.8〜8μmであり、さらに好ましくは1〜6μmである。
また、単位観察視野当たりの乳化粒子径の最大値と最小値の差が、好ましくは5〜8μmであり、より好ましくは3〜10μmであり、さらに好ましくは2〜12μmである。
本発明において、乳化粒子の粒径は、特に限定されないが、光学顕微鏡による観察画像に基づいて画像解析ソフト等を用いて常法により測定し、単位観察視野(例えば10mm)当たりの平均及び標準偏差を算出した値であってよい。
本発明の乳化組成物は、乳化剤型であれば特に限定されないが、好ましくは油中水乳化剤型である。油中水乳化剤型としては、一般的にW/Oで表される連続相を油相とする形態の他に、О/W/Oで表される形態、及びW/O/Wで表される形態も含まれる。
なお、本発明において水相成分は、水及び水溶性の成分をいい、水溶性の成分とは、通常は25〜65℃の水に混合して溶解する成分をいう。また、後述する油剤等が、通常は油相に含まれる。
本発明の組成物において内相比は特に限定されないが、使用感及び安定性の観点から水相:油相=1:4〜4:1が好ましい。
一般的な乳化組成物においては、剤型の経時又は温度に対する安定性の観点から、その乳化粒子径は可能な限り微細に、かつ均一に、調製することが目指されている。
一方、本発明においては、乳化粒子の大きさを不均一に形成させることで、優れた使用感を実現させる。
このように不均一な乳化粒子を安定に形成させるには、タウリンを構造体に含むポリマー及びアクリルアミド系ポリマーからなる群から選択される1種以上のハイドロゲル形成剤を乳化組成物に含有させることが好ましい。本発明においては、組成物にコクを付与しつつ、滑らかで柔らかい伸びを実現する。なお、ハイドロゲル形成剤とは、含水又は抱水によりゲルを形成し得る物質のことをいう。
本発明におけるハイドロゲル形成剤として好ましいポリマーの分子量(又は重合度)は、通常皮膚外用剤の分野において使用されるものと同等であれば特に限定されない。
ここで、タウリンはアミノエチルスルホン酸を指し、タウリンを構造体に含むポリマーとは、ポリマーを構成する一部または全部のモノマーにタウリンの構造が含まれるものをいう。より具体的には、アクリロイルジメチルタウリン又はその塩をモノマー単位として含むポリマーが好ましく、かかるモノマーとしてはアクリロイルジメチルタウリン又はそのナトリウム塩等が好ましく挙げられる。タウリンを構造体に含むポリマーとしては、例えば、アクリル酸系ポリマーが挙げられ、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa/アクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー等が好ましく挙げられる。
これらのタウリンを構造体に含むポリマーにおける、タウリンの構造を含むモノマー単位の割合は、特に限定されず、0.1〜100モル%であってよい。
本発明におけるハイドロゲル形成剤として好ましいアクリルアミド系ポリマーとしては、ポリアクリルアミド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体等が好ましく挙げられる。
本発明において、ハイドロゲル形成剤の含有量は、組成物全体に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.01〜3.5質量%がより好ましく、0.01〜1.5質量%がさらに好ましい。少なすぎると組成物のコクが不十分になりやすく抑揚感が物足りなくなる場合があり、多すぎると伸びが重たくなる場合があり、また組成物の処方設計の自由度が制限される場合がある。
本発明の組成物は、前記有機変性粘土鉱物をさらに含有することが、乳化粒子をより安定化させる観点から好ましい。
有機変性粘土鉱物は、粘土鉱物の一部に有機化合物の一部を共有結合又はイオン結合を介して結合させた粘土鉱物である。
粘土鉱物としては、スクメタイト系のヘクトライト、ベントナイトやモントリロナイト、カオリナイト、イライト、マリーン粘土鉱物(海泥)、デザートローズ粘土鉱物、パスカライトなどが挙げられる。有機化合物としては、4級アミノ基を有する化合物が挙げられる。具体的には、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
本発明においては、有機変性粘土鉱物として、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライト(ジステアリルジモニウムヘクトライト)を用いることが特に好ましい。
本発明において、有機変性粘土鉱物の含有量は、組成物全体に対して0.5〜6.0質量%が好ましく、より好ましくは1.5〜4.0質量%である。少なすぎると組成物の安定性が不十分になる場合があり、多すぎるとかえって安定性を損なう場合があり、また組成物の処方設計の自由度が制限される場合がある。
本発明の組成物において、ハイドロゲル形成剤と有機変性粘土鉱物との含有量の質量比は、10:1〜1:600が好ましく、1:1〜1:400がより好ましく、1:2〜1:100がさらに好ましく、1:3〜1:50が特に好ましい。このような比率で配合することにより、組成物の優れた使用感と保存安定性とを両立させやすくなる。
本発明の組成物は、通常は油剤を含有し、油剤としては、シリコーン油、極性油、天然油、炭化水素油等が挙げられ、これらのうちシリコーン油が好ましい。
シリコーン油としては、シクロペンタンシロキサン、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、デカメチルシクロペンタシロキサン、カプリリルメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリ
マー等が挙げられる。
これらのうちシクロペンタンシロキサンがより好ましく、本発明の組成物全体に対して5〜50質量%含有することが特に好ましい。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等が挙げられる。
天然油として、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、ワセリン、水添ポリ(C6−12オレフィン)、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
本発明の組成物は、通常は界面活性剤を含有するが、非イオン性界面活性剤としてポリエーテル変性シリコーン及び/又はポリグリセリン変性シリコーンを含有することが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーン類としては、例えば、ポリエチレングリコール−10ジメチコン、ポリエチレングリコール−12ジメチコン等が挙げられ、ポリグリセリン変性シリコーン類としては、例えば、ポリグリセリル−3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられ、これらを1種又は2種以上含有させることにより、組成物の安定性をより高めることができる。
本発明において、ポリエーテル変性シリコーン及び/又はポリグリセリン変性シリコーンの総含有量は、組成物全体に対して0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜8.0質量%、さらに好ましくは3.0〜6.0質量%である。
本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、通常皮膚外用剤に用いられる他の成分を任意に配合することができる。かかる任意成分としては、例えば、粉体、アルコール類、保湿剤、他の界面活性剤、金属イオン封鎖剤、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、ビタミン類、酸化防止剤、水溶
性高分子、紫外線防御剤、防腐剤、各種有効成分等が挙げられる。
粉体としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、アルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリ(メタ)クリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
多価アルコールとしては、2価以上であれば特に限定されないが、3価以上のものが好ましい。具体的には、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエー
テル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
他の界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エ
ステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、前述のポリエーテル変性シリコーン類やポリグリセリン変性シリコーン類の他に、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキサン酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリル、モノステアリン酸リンゴ酸グリセリル等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等);グリセリンアルキルエーテル等の非親水性非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノオレイン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル等);POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);POEアルキルフェニルエーテル類(例えば、POEノニルフェニルエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマ
シ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルグルコシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等の親水性非イオン性界面活性剤も挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポ
リ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等の半合成の水溶性高分子、
ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等の合成の水溶性高分子が挙げられる。
紫外線防御剤としては、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、ビス(レスルシニル)トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシベンゾイルメタン等のUV−A吸収剤;パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2´−エチルヘキシル−1´−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル等のUV−B吸収剤を挙げられる。
紫外線散乱剤としては、微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化ジルコニウム、微粒子酸化セリウム等の微粒子金属酸化物が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン類、フェノキシエタノール、1,2−アルキレンジオール等が挙げられる。
各種有効成分としては、例えば、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
本発明の乳化組成物は、抑揚感、滑らかさ、及び柔らかさに優れるため、皮膚外用剤として好ましく適用できる。より好ましくは化粧料(医薬部外品を含む)として適用でき、スキンケア化粧料やメークアップ化粧料への適用がさらに好ましい。
本発明の組成物は、通常の乳化組成物の調製方法により製造することができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<組成物の調製>
表1に示す処方に基づき、実施例及び比較例の油中水型乳化組成物を常法に従って調製した。
<組成物の観察>
調製した各組成物を、調製後20℃にて1日置いた後、光学顕微鏡(OLYMPUS BX51)を用いて観察した。撮影した写真に基づいて、同一の観察視野中に存在する乳化粒子の平均粒子径を測定し、また乳化粒子径の標準偏差を算出した。
図1に、実施例1と比較例1の各乳化組成物の顕微鏡写真を示す。
表2に、乳化粒子の平均粒子径及び標準偏差を示す。
<組成物の評価>
調製した各組成物について、次の(1)〜(2)の観点から評価を行った。結果を表1に示す。
(1)感触
熟練評価者12名が、各組成物を0.5gずつ手の甲にとり塗布した場合の感触(抑揚、滑らかさ、及び柔らかさ)を、それぞれ以下の基準に基づき評価した。結果を表1に示す。
◎:とてもある
○:ある
△:ややある
×:ない
(2)経時安定性
各組成物を60℃で1週間保存した後の性状を目視にて観察し、以下の基準に基づき評価した。結果を表1に示す。
◎:まったく変化なし
○:ごくわずかに分離したが使用上の問題なし
△:わずかに分離した
×:分離した

Claims (8)

  1. 乳化粒子径の標準偏差が0.5以上である、乳化組成物。
  2. 乳化粒子径の平均が0.5〜10μmである、請求項1に記載の乳化組成物。
  3. タウリンを構造体に含むポリマー及びアクリルアミド系ポリマーからなる群から選択される1種以上のハイドロゲル形成剤を含む、請求項1又は2に記載の乳化組成物。
  4. 前記ハイドロゲル形成剤が、アクリロイルジメチルタウリン又はその塩をモノマー単位として含むポリマーである、請求項3に記載の乳化組成物。
  5. 前記ハイドロゲル形成剤を、組成物全体に対して0.01〜5質量%含む、請求項3又は4に記載の乳化組成物。
  6. さらに有機変性粘土鉱物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  7. 油中水型乳化組成物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  8. 皮膚外用剤である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の乳化組成物。
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