JP2019089669A - 光学素子の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中における金型の温度低下を抑制し、金型の加熱効率を向上させることができる光学素子の製造装置を提供すること。【解決手段】光学素子の製造装置1は、加熱工程を行う加熱ステージ21と、押圧工程を行う成形ステージ22と、冷却ステージを行う冷却ステージ23と、複数のステージ間で金型Mを搬送する第一の金型搬送機構40と、を備え、第一の金型搬送機構40は、金型Mの側周面を外側から囲むように金型Mを保持可能であり、当該保持状態にて金型Mの放熱を抑制可能な金型保持部41と、金型保持部41を支持するアーム42と、加熱ステージ21にある金型Mを金型保持部41によって保持し、下流側に位置するステージへ金型Mを搬送するようにアーム42を駆動するアーム駆動部43と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子の製造装置に関する。
従来、加熱部を有する複数のステージを備え、各々のステージに金型を順に搬送して加熱工程、押圧工程および冷却工程を行う光学素子の製造装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−112638号公報
従来の光学素子の製造装置では、ステージの上下に設けられた加熱部からの伝熱によって金型を加熱した後、上側の加熱部を金型から離間させ、金型の側周面の一部に搬送アームを接触させた状態、すなわち金型の側周面がほぼ開放された状態で金型を押すことにより、当該金型を後続するステージに搬送していた。そのため、搬送時は上側の加熱部を離した状態で金型を搬送する必要があり、かつ金型の側周面が常に外気にさらされた状態で搬送を行うため、仮に加熱ステージで金型を目標温度まで加熱したとしても、搬送中に金型の温度が下がってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、搬送中における金型の温度低下を抑制し、金型の加熱効率を向上させることができる光学素子の製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光学素子の製造装置は、加熱工程を行う加熱ステージと、押圧工程を行う成形ステージと、冷却ステージを行う冷却ステージと、を備える光学素子の製造装置であって、複数のステージ間で前記金型を搬送する第一の金型搬送機構を備え、前記第一の金型搬送機構は、前記金型の側周面を外側から囲むように前記金型を保持可能であり、当該保持状態にて前記金型の放熱を抑制可能な第一の金型保持部と、前記第一の金型保持部を支持するアームと、前記加熱ステージにある前記金型を前記第一の金型保持部によって保持し、下流側に位置するステージへ前記金型を搬送するように前記アームを駆動するアーム駆動部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造装置は、上記発明において、前記第一の金型保持部は、断熱材を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造装置は、上記発明において、前記第一の金型保持部は、内部に加熱機構を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造装置は、上記発明において、複数のステージ間で前記金型を搬送する第二の金型搬送機構をさらに備え、前記第二の金型搬送機構は、前記金型を保持可能な第二の金型保持部と、前記第二の金型保持部を支持するアームと、前記冷却ステージの直上流側に位置するステージにある前記金型を前記第二の金型保持部によって保持し、下流側に位置するステージへ前記金型を搬送するように前記アームを駆動するアーム駆動部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造装置は、上記発明において、前記第二の金型保持部は、前記金型の側周面を開放するように前記金型を保持可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造装置は、上記発明において、前記第二の金型保持部は、前記金型の側周面を外側から囲むように前記金型を保持可能であり、当該保持状態にて前記金型の放熱を促進可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の製造装置は、上記発明において、前記第二の金型保持部は、外面に冷却フィンが設けられている、あるいは内部に冷却機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、金型の加熱後において、第一の金型搬送機構の金型保持部によって、金型の側周面を外側から囲むように保持しながら搬送を行うことにより、搬送中における金型の温度低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第一の搬送工程および加熱工程の様子を示す平面図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第二の搬送工程および押圧工程等の様子を示す平面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第三の搬送工程等の様子を示す平面図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第三の搬送工程および冷却工程等の様子を示す平面図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第四の搬送工程および取り出し工程等の様子を示す平面図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第三の搬送工程等の様子を示す平面図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る光学素子の製造装置を用いた光学素子の製造方法において、第三の搬送工程および冷却工程等の様子を示す平面図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る光学素子の製造装置において、第一の金型搬送機構の変形例を示す平面図である。
以下、本発明に係る光学素子の製造装置およびこれを用いた光学素子の製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
[実施の形態1]
実施の形態1に係る光学素子の製造装置1の構成について、図1〜図5を参照しながら説明する。製造装置1は、金型M内に配置した成形素材(例えばガラス素材)を押圧変形して光学素子(例えばガラスレンズ)を成形するものであり、図1および図3に示すように、搬入ステージ10と、成形室20と、取り出しステージ30と、第一の金型搬送機構40と、第二の金型搬送機構50と、を備えている。なお、図1〜図5は、製造装置1を上から見た場合の平面図を示している。
製造装置1は、具体的には、成形室20内の各々のステージに金型Mを順に搬送して加熱工程、押圧工程および冷却工程を行う循環式の成形装置である。また、図1〜図5では図示を省略したが、金型Mは、光学素子の上側の光学機能面を成形する上型と、光学素子の下側の光学機能面を成形する下型と、上型および下型の位置決めを行うためのスリーブと、を備えている。
搬入ステージ10では、金型Mを組み付ける組み付け工程が行われ、金型M内に成形素材が配置される。また、搬入ステージ10では、必要に応じて、金型Mの内部の雰囲気を窒素雰囲気に置換する。
成形室20は、成形素材の加熱工程を行う加熱ステージ21と、成形素材の押圧工程を行う成形ステージ22と、成形素材の冷却工程を行う冷却ステージ23と、を備えている。各ステージの上下には、加熱部(例えばヒータ)を有するプレートが設けられており、金型Mが各ステージに搬送された際に、上下のプレートで金型Mを挟むことにより、加熱部からの伝熱によって金型Mを加熱または冷却することが可能となっている。なお、前記した「上下」とは、図1に示した「Z方向」における上下のことを意味している。
取り出しステージ30には、冷却工程後の金型Mが搬送される。そして、取り出しステージ30では、金型Mを分解して、成形後の光学素子を取り出す取り出し工程が行われる。
第一の金型搬送機構40は、複数のステージ間、具体的には図1および図2に示すように、搬入ステージ10および加熱ステージ21間、加熱ステージ21および成形ステージ22間において、金型Mを搬送する機構である。第一の金型搬送機構40は、図1に示すように、金型保持部(第一の金型保持部)41と、アーム42と、アーム駆動部43と、を備えている。なお、説明の便宜上、アーム駆動部43は図1のみに図示し、その他の図面では図示を省略している。
金型保持部41は、金型Mを保持するものである。金型保持部41は、断面が円弧状に形成され、かつ互いに対向する2つの保持部片41a,41bを有し、全体として円筒状に形成されている。2つの保持部片41a,41bの内周面は、金型Mの側周面に対応する形状に形成されている。これにより、金型保持部41は、金型Mの側周面を外側から囲むように、当該金型Mを保持可能である。
金型保持部41は、加熱された金型Mを保持した状態において、当該金型Mの放熱を抑制可能に構成されている。例えば、金型保持部41は断熱材を有している。これにより、加熱中または加熱後の金型Mを金型保持部41によって保持した際に、金型Mの側周面からの放熱を抑制することができる。
また、前記した断熱材に代えて、金型保持部41の内部に、加熱機構が設けられていてもよい。これにより、加熱中の金型Mを金型保持部41によって保持した際に、金型Mの加熱を促進することができるため、所望の加熱温度までの到達時間を短縮することができる。また、加熱後の金型Mを金型保持部41によって保持した際に、金型Mの側周面からの放熱を抑制することができる。なお、前記した「加熱機構」としては、例えば電気による抵抗加熱を利用したものや、パイプヒータによって高温のガスを金型保持部41の内部に供給するもの等が挙げられる。
アーム42は、金型保持部41を支持するものである。アーム42は、棒状に形成され、かつ互いに対向する2つのアーム片42a,42bを有している。アーム片42aの一端側は保持部片41aと連結され、アーム片42aの他端側はアーム駆動部43と連結されている。また、アーム片42bの一端側は保持部片41bと連結され、アーム片42bの他端側はアーム駆動部43と連結されている。
アーム駆動部43は、アーム42を駆動するものである。アーム駆動部43は、図1に示すように、アーム片42a,42bの間隔を狭めることにより、金型保持部41の保持部片41a,41bによって金型Mを挟んで保持する。一方、アーム駆動部43は、図3に示すように、アーム片42a,42bの間隔を広げることにより、金型保持部41の保持部片41a,41bによる金型Mの保持を解除する。
アーム駆動部43は、後記する光学素子の製造方法において、搬入ステージ10にある金型Mを金型保持部41によって保持し、下流側に位置する加熱ステージ21へ金型Mを搬送するようにアーム42を駆動する。また、アーム駆動部43は、後記する光学素子の製造方法において、加熱ステージ21にある金型Mを金型保持部41によって保持し、下流側に位置する成形ステージ22へ金型Mを搬送するようにアーム42を駆動する。
第二の金型搬送機構50は、複数のステージ間、具体的には図3〜図5に示すように、成形ステージ22および冷却ステージ23間、冷却ステージ23および取り出しステージ30間において、金型Mを搬送する機構である。第二の金型搬送機構50は、図3に示すように、金型保持部(第二の金型保持部)51と、アーム52と、アーム駆動部53と、を備えている。なお、説明の便宜上、アーム駆動部53は図3のみに図示し、その他の図面では図示を省略している。
金型保持部51は、金型Mを保持するものである。金型保持部51は、金型Mの側周面を開放するように当該金型Mを保持可能に構成されている。すなわち図3に示すように、金型保持部51において、金型Mに接触して当該金型Mを保持する保持面51aには、V溝が形成されている。これにより、金型保持部51によって金型Mを保持した際に、金型保持部51と金型Mとが点接触(または線接触)する。従って、押圧中または押圧後の金型Mを金型保持部51によって保持した際に、金型Mの側周面からの放熱を促進することができる。
アーム52は、金型保持部51を支持するものである。アーム52は、棒状に形成されている。アーム52の一端側は金型保持部51と接続され、アーム52の他端側はアーム駆動部53と連結されている。
アーム駆動部53は、アーム52を駆動するものである。アーム駆動部53は、後記する光学素子の製造方法において、冷却工程を行う冷却ステージ23の直上流側に位置する成形ステージ22にある金型Mを金型保持部51によって保持し、下流側に位置する冷却ステージ23へ金型Mを搬送するようにアーム52を駆動する。また、アーム駆動部53は、後記する光学素子の製造方法において、冷却ステージ23にある金型Mを金型保持部51によって保持し、下流側に位置する取り出しステージ30へ金型Mを搬送するようにアーム52を駆動する。
以下、製造装置1を用いた光学素子の製造方法について、図1〜図5を参照しながら説明する。本実施の形態に係る光学素子の製造方法は、組み付け工程と、第一の搬送工程と、加熱工程と、第二の搬送工程と、押圧工程と、第三の搬送工程と、冷却工程と、第四の搬送工程と、取り出し工程と、を順に行う。なお、光学素子の製造方法では、複数の金型Mを順次成形室20内に搬送して順次成形を行う。そのため、以下の説明では、金型Mに関して、成形室20内に搬送される順番に沿って、「金型(第一の金型)M」、「金型(第二の金型)M1」、「金型(第三の金型)M2」という異なる名称を用いて説明する。
組み付け工程では、搬入ステージ10上において、第一の金型Mの組み付けおよび窒素置換を行う。
続いて、第一の搬送工程では、図1に示すように、第一の金型搬送機構40によって、金型Mを搬入ステージ10から加熱ステージ21へと搬送する。第一の搬送工程では、具体的には、金型保持部41によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、第一の金型搬送機構40によって、金型Mを搬入ステージ10から加熱ステージ21へと搬送する。
続いて、加熱工程では、図1に示すように、加熱ステージ21上において、金型保持部41によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、図示しない上下のプレートによって金型Mを挟み、当該金型Mを所望の温度まで加熱する。
続いて、第二の搬送工程では、図2に示すように、第一の金型搬送機構40によって、金型Mを加熱ステージ21から成形ステージ22へと搬送する。第二の搬送工程では、具体的には、金型保持部41によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、第一の金型搬送機構40によって、金型Mを加熱ステージ21から成形ステージ22へと搬送する。なお、同図に示すように、金型Mに対して第二の搬送工程を行っている際に、搬入ステージ10上において、第二の金型M1に対する組み付け工程が行われる。
続いて、押圧工程では、図2に示すように、成形ステージ22上において、金型保持部41によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、図示しない上下のプレートによって金型Mを挟み、当該金型Mを押圧する。
続いて、第三の搬送工程では、図3に示すように、成形ステージ22上において、金型保持部41による金型Mの保持を解除し、第一の金型搬送機構40の金型保持部41およびアーム42を成形室20から退避させる。そして、第二の金型搬送機構50の金型保持部51およびアーム52を成形室20内に導入し、図4に示すように、金型Mに対して金型保持部51を点接触(または線接触)させた状態で、第二の金型搬送機構50によって、金型Mを成形ステージ22から冷却ステージ23へと搬送する。なお、同図に示すように、金型Mに対して第三の搬送工程を行っている際に、金型M1に対する第一の搬送工程が行われ、金型M1が搬入ステージ10から加熱ステージ21へと搬送される。
続いて、冷却工程では、図4に示すように、冷却ステージ23上において、図示しない上下のプレートによって金型Mを挟み、当該金型Mを所望の温度まで冷却する。なお、同図に示すように、金型Mに対して冷却工程を行っている際に、加熱ステージ21上において、金型M1に対する加熱工程が行われる。
続いて、第四の搬送工程では、図5に示すように、金型Mに対して金型保持部51を点接触(または線接触)させた状態で、第二の金型搬送機構50によって、金型Mを冷却ステージ23から取り出しステージ30へと搬送する。なお、同図に示すように、金型Mに対して第四の搬送工程を行っている際に、金型M1に対する第二の搬送工程と、第三の金型M2に対する組み付け工程が行われる。
以上のように、製造装置1およびこれを用いた光学素子の製造方法によれば、金型Mの加熱後において、第一の金型搬送機構40の金型保持部41によって、金型Mの側周面を外側から囲むように保持しながら搬送を行うことにより、搬送中における金型Mの温度低下を抑制することができる。すなわち、断熱材または内部に加熱機構が設けられた金型保持部41によって金型Mの側周面を保持した状態で、加熱ステージ21および成形ステージ22間の搬送を行うことにより、金型Mの側周面からの放熱を抑制し、金型Mの温度低下を抑制することができる。
また、製造装置1およびこれを用いた光学素子の製造方法によれば、第一の金型搬送機構40の金型保持部41によって、金型Mの側周面を外側から囲むように保持しながら加熱を行うことにより、金型Mの加熱効率を向上させることができる。すなわち、断熱材または内部に加熱機構が設けられた金型保持部41によって金型Mの側周面を保持した状態で加熱を行うことにより、所望の加熱温度までの到達時間を短縮することができる。
また、製造装置1およびこれを用いた光学素子の製造方法によれば、第一の金型搬送機構40の金型保持部41によって、金型Mの側周面を外側から囲むように保持しながら加熱を行うことにより、金型Mの側周面の温度が他の部分よりも低くなるといった金型M内の温度ムラを抑制し、金型Mの全体が均一な温度となるように加熱することが可能となる。
また、製造装置1およびこれを用いた光学素子の製造方法によれば、金型Mに対して金型保持部51を点接触(または線接触)させながら、成形ステージ22および冷却ステージ23間の搬送を行うことにより、搬送中における金型Mの冷却を促進することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る光学素子の製造装置1Aの構成について、図6および図7を参照しながら説明する。製造装置1Aは、第二の金型搬送機構50の代わりに第二の金型搬送機構60を備えている点以外は前記した製造装置1と同様の構成を備えている。従って、以下の説明では、第二の金型搬送機構60についてのみ説明し、それ以外の構成については説明を省略する。
第二の金型搬送機構60は、複数のステージ間、具体的には図6および図7に示すように、成形ステージ22および冷却ステージ23間、冷却ステージ23および取り出しステージ30間において、金型Mを搬送する機構である。第二の金型搬送機構60は、図6に示すように、金型保持部61と、アーム62と、アーム駆動部63と、を備えている。なお、説明の便宜上、アーム駆動部63は図6のみに図示し、その他の図面では図示を省略している。
金型保持部61は、金型Mを保持するものである。金型保持部61は、断面が円弧状に形成され、かつ互いに対向する2つの保持部片61a,61bを有し、全体として円筒状に形成されている。2つの保持部片61a,61bの内周面は、金型Mの側周面に対応する形状に形成されている。これにより、金型保持部61は、金型Mの側周面を外側から囲むように、当該金型Mを保持可能である。
金型保持部61は、加熱された金型Mを保持した状態において、当該金型Mの放熱を促進可能に構成されている。例えば、金型保持部61の外面には、冷却フィンが設けられている。これにより、冷却中または搬送中の金型Mを金型保持部61によって保持した際に、金型Mの側周面からの放熱を促進することができる。
また、前記した冷却フィンに代えて、あるいは冷却フィンとともに、金型保持部61の内部に、冷却機構が設けられていてもよい。これにより、冷却中の金型Mを金型保持部61によって保持した際に、金型Mの冷却を促進することができるため、所望の冷却温度までの到達時間を短縮することができる。また、搬送中の金型Mを金型保持部61によって保持した際に、金型Mの側周面からの放熱を促進することができる。なお、前記した「冷却機構」としては、例えば水冷を利用したもの等が挙げられる。
アーム62は、金型保持部61を支持するものである。アーム62は、棒状に形成され、かつ互いに対向する2つのアーム片62a,62bを有している。アーム片62aの一端側は保持部片61aと連結され、アーム片62aの他端側はアーム駆動部63と連結されている。また、アーム片62bの一端側は保持部片61bと連結され、アーム片62bの他端側はアーム駆動部63と連結されている。
アーム駆動部63は、アーム62を駆動するものである。アーム駆動部63は、図6に示すように、アーム片62a,62bの間隔を狭めることにより、金型保持部61の保持部片61a,61bによって金型Mを挟んで保持する。一方、アーム駆動部63は、アーム片62a,62bの間隔を広げることにより、金型保持部61の保持部片61a,61bによる金型Mの保持を解除する。
アーム駆動部63は、後記する光学素子の製造方法において、冷却工程を行う冷却ステージ23の直上流側に位置する成形ステージ22にある金型Mを金型保持部61によって保持し、下流側に位置する冷却ステージ23へ金型Mを搬送するようにアーム62を駆動する。また、アーム駆動部63は、後記する光学素子の製造方法において、冷却ステージ23にある金型Mを金型保持部61によって保持し、下流側に位置する取り出しステージ30へ金型Mを搬送するようにアーム62を駆動する。
以下、製造装置1Aを用いた光学素子の製造方法について、図6および図7を参照しながら説明する。本実施の形態に係る光学素子の製造方法は、組み付け工程と、第一の搬送工程と、加熱工程と、第二の搬送工程と、押圧工程と、第三の搬送工程と、冷却工程と、第四の搬送工程と、取り出し工程と、を順に行う。なお、これらの工程のうち、組み付け工程、第一の搬送工程、加熱工程、第二の搬送工程、押圧工程および第四の搬送工程については、前記した実施の形態1に係る光学素子の製造方法と同様である(図1、図2および図5参照)。そのため、以下の説明では、第三の搬送工程以降の工程についてのみ説明する。
第三の搬送工程では、図6に示すように、成形ステージ22上において、金型保持部41による金型Mの保持を解除し、第一の金型搬送機構40の金型保持部41およびアーム42を成形室20から退避させる。そして、第二の金型搬送機構60の金型保持部61およびアーム62を成形室20内に導入し、図7に示すように、金型保持部61によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、第二の金型搬送機構60によって、金型Mを成形ステージ22から冷却ステージ23へと搬送する。なお、同図に示すように、金型Mに対して第三の搬送工程を行っている際に、金型M1に対する第一の搬送工程が行われ、金型M1が搬入ステージ10から加熱ステージ21へと搬送される。
続いて、冷却工程では、図7に示すように、冷却ステージ23上において、金型保持部61によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、図示しない上下のプレートによって金型Mを挟み、当該金型Mを所望の温度まで冷却する。
以上のように、製造装置1Aおよびこれを用いた光学素子の製造方法によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、第二の金型搬送機構60の金型保持部61によって、成形ステージ22にある金型Mの側周面を外側から囲むように保持しながら搬送を行うことにより、搬送中における金型Mの冷却を促進することができる。すなわち、外面に冷却フィンまたは内部に冷却機構が設けられた金型保持部61によって金型Mの側周面を保持した状態で、成形ステージ22および冷却ステージ23間の搬送を行うことにより、金型Mの側周面からの放熱を促進し、金型Mの冷却を促進することができる。
また、製造装置1Aおよびこれを用いた光学素子の製造方法によれば、第二の金型搬送機構60の金型保持部61によって、金型Mの側周面を外側から囲むように保持しながら冷却を行うことにより、金型Mの冷却効率を向上させることができる。すなわち、外面に冷却フィンまたは内部に冷却機構が設けられた金型保持部61によって金型Mの側周面を保持した状態で冷却を行うことにより、所望の冷却温度までの到達時間を短縮することができる。
以上、本発明に係る光学素子の製造装置について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した実施の形態1では、第二の金型搬送機構50の金型保持部51が、金型Mと点接触(または線接触)するような形状に形成されていたが、例えば図8に示すように、金型Mと面接触するような形状に形成されていてもよい。同図に示した第二の金型搬送機構50Aの金型保持部51Aでは、金型Mに接触して当該金型Mを保持する保持面51Aaに、円弧状の溝が形成されている。これにより、金型保持部51Aによって金型Mを保持した際に、金型保持部51Aと金型Mとが面接触する。従って、押圧中または押圧後の金型Mを金型保持部51Aによって保持した際に、金型Mの側周面からの放熱を促進することができる。
また、前記した実施の形態2では、第二の金型搬送機構60の金型保持部61の内部に冷却機構が設けられていたが、例えば金型保持部61を金属材料によって構成し、かつ内部に冷却機構を設けない構成としてもよい。このような金属材料からなる金型保持部61によって、金型Mの側周面を外側から囲むように、当該金型Mを保持可能とすることにより、伝熱によって金型Mの冷却を促進することができる。
また、前記した実施の形態2では、成形工程における押圧完了後に第一の金型搬送機構40を成形室20から退避させて、第二の金型搬送機構60を成形室20内に導入していたが、成形工程における押圧中に第一の金型搬送機構40を成形室20から退避させて、第二の金型搬送機構60を成形室20内に導入してもよい。すなわち、光学素子の製造方法では、押圧完了後における成形素材の変形を抑制するために、成形工程における押圧中に冷却を行う場合がある。従って、このような場合は、成形素材の押圧が完了する前に第二の金型搬送機構60の金型保持部61およびアーム62を成形室20内に導入し、成形ステージ22上において、金型保持部61によって金型Mの側周面を外側から囲むように保持した状態で、図示しない上下のプレートによって金型Mを挟み、当該金型Mを冷却しながら押圧する。
1,1A 製造装置
10 搬入ステージ
20 成形室
21 加熱ステージ
22 成形ステージ
23 冷却ステージ
30 取り出しステージ
40 第一の金型搬送機構
41 金型保持部(第一の金型保持部)
41a,41b 保持部片
42 アーム
42a,42b アーム片
43 アーム駆動部
50,50A 第二の金型搬送機構
51,51A 金型保持部(第二の金型保持部)
51a,51Aa 保持面
52 アーム
53 アーム駆動部
60 第二の金型搬送機構
61 金型保持部
61a,61b 保持部片
62 アーム
62a,62b アーム片
63 アーム駆動部
M 金型(第一の金型)
M1 金型(第二の金型)
M2 金型(第三の金型)

Claims (7)

  1. 加熱工程を行う加熱ステージと、押圧工程を行う成形ステージと、冷却ステージを行う冷却ステージと、を備える光学素子の製造装置であって、
    複数のステージ間で前記金型を搬送する第一の金型搬送機構を備え、
    前記第一の金型搬送機構は、
    前記金型の側周面を外側から囲むように前記金型を保持可能であり、当該保持状態にて前記金型の放熱を抑制可能な第一の金型保持部と、
    前記第一の金型保持部を支持するアームと、
    前記加熱ステージにある前記金型を前記第一の金型保持部によって保持し、下流側に位置するステージへ前記金型を搬送するように前記アームを駆動するアーム駆動部と、
    を有することを特徴とする光学素子の製造装置。
  2. 前記第一の金型保持部は、断熱材を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造装置。
  3. 前記第一の金型保持部は、内部に加熱機構を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造装置。
  4. 複数のステージ間で前記金型を搬送する第二の金型搬送機構をさらに備え、
    前記第二の金型搬送機構は、
    前記金型を保持可能な第二の金型保持部と、
    前記第二の金型保持部を支持するアームと、
    前記冷却ステージの直上流側に位置するステージにある前記金型を前記第二の金型保持部によって保持し、下流側に位置するステージへ前記金型を搬送するように前記アームを駆動するアーム駆動部と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学素子の製造装置。
  5. 前記第二の金型保持部は、前記金型の側周面を開放するように前記金型を保持可能であることを特徴とする請求項4に記載の光学素子の製造装置。
  6. 前記第二の金型保持部は、前記金型の側周面を外側から囲むように前記金型を保持可能であり、当該保持状態にて前記金型の放熱を促進可能であることを特徴とする請求項4に記載の光学素子の製造装置。
  7. 前記第二の金型保持部は、外面に冷却フィンが設けられている、あるいは内部に冷却機構を有することを特徴とする請求項6に記載の光学素子の製造装置。
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