JP2019088066A - 組電池 - Google Patents

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克憲 今井
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Abstract

【課題】複数個の単電池を有する組電池において、所定数個の単電池を有するグループを複数備える場合に、グループごとに単電池の容量のばらつきを低減することができる組電池を提供する。【解決手段】複数の単電池が直列に接続された組電池であって、1つのICに含まれる複数の電圧検出グループを有し、それぞれの前記電圧検出グループは、前記単電池の電圧を検出する複数の電圧検出部を有し、消費電流が最も大きい前記電圧検出グループ以外の少なくとも1つの前記電圧検出グループについて、当該電圧検出グループに対応する前記単電池のすべてを放電させる放電回路を前記ICとは異なる回路として有する、組電池。【選択図】図1

Description

本発明は、組電池に関する。
一般的に、セルバランスの処理は、単電池の劣化によって引き起こされる電圧、容量のばらつきを補正するために行われる。ここで、電池の容量は、当該電池が供給することが可能な電力の総量である。しかしながら、単電池の電圧を監視するIC(Integrated Circuit)の内部における消費電流が部位ごとに異なることによって、セルアンバランスが発生する場合がある。
また、一般的に、複数の電池を有するグループ(電池グループとも呼ぶ。)を並べた構成において、各々の電池グループの消費電流が異なることに起因して、電池グループごとに電池の容量がばらつく場合がある。
このような電池の容量などのばらつきを補正する技術が検討等されている。セルバランスは、特に、電池、電池グループあるいは組電池を長期間運用するときに重要である。
例えば、複数の単電池が直列に接続された組電池に対して、各単電池の充電率が均一になるように調整するセルバランスの調整装置において、各単電池の開放電圧を検出し、検出された開放電圧に基づいて、各単電池を放電させて各単電池の充電率を調整する方法が知られている。
一例として、特許文献1では、2個の蓄電モジュール(電池グループに相当するもの)を直列に接続した構成が紹介されている(例えば、特許文献1の図1およびその説明など参照。)。第1の蓄電モジュールは、5個の電池セルB1〜B5を直列に接続し、電圧をモニターするモニターIC1を有する。また、第2の蓄電モジュールは、5個の電池セルB6〜B10を直列に接続し、電圧をモニターするモニターIC2を有する。モニターIC1の消費電流I1およびモニターIC2の消費電流I2は、理想的には、I1=I2となって、第1の蓄電モジュールと第2の蓄電モジュールとの接続点と、電池セルB5と電池セルB6との接続点との間に流れる電流は、0(=I1−I2)となる。
ここで、ICによっては当該ICの耐圧が電池セル数個分しかないことから、複数個のモニターICを接続して1個のICとして構成したものがある。
例えば、10個の電池セルを直列に接続し、2個のモニターICを1個のICとして構成した場合、対地電位に近い下位のモニターICに対応する5個の電池セルのグループにおいて、ICの内部で消費される基準電圧、アナログデジタル変換器(ADC:Analog Digital Converter)、デジタル制御用の電源、通信用の電源などの電力が、上位モニターICに対応する5個の電池セルのグループよりも、多く消費される。
このため、上位モニターICに対応する5個の電池セルのグループの消費電流I1および下位のモニターICに対応する5個の電池セルのグループの消費電流I2について、I2>I1となることが生じ、下位モニターICに対応する5個の電池セルのグループに下位の電池セルによって、(I1−I2)の電流が流れ込むことが生じる。このように、上位の5個の電池セルよりも、下位の5個の電池セルの方が、常時、電池セルの消費電流が大きくなる。
特開2013−11536号公報
上述のように、複数個の単電池を有する組電池において、所定数個の単電池を有するグループを複数備える場合に、グループごとに単電池の容量のばらつきが発生することがあった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、複数個の単電池を有する組電池において、所定数個の単電池を有するグループを複数備える場合に、グループごとに単電池の容量のばらつきを低減することができる組電池を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、複数の単電池が直列に接続された組電池であって、1つのICに含まれる複数の電圧検出グループを有し、それぞれの前記電圧検出グループは、前記単電池の電圧を検出する複数の電圧検出部を有し、消費電流が最も大きい前記電圧検出グループ以外の少なくとも1つの前記電圧検出グループについて、当該電圧検出グループに対応する前記単電池のすべてを放電させる放電回路を前記ICとは異なる回路として有する、組電池である。
本発明の一態様は、組電池において、前記消費電流が最も大きい前記電圧検出グループ以外の少なくとも1つの前記電圧検出グループについて、前記ICにより前記単電池ごとに放電させることと、前記放電回路により当該電圧検出グループに対応する前記単電池のすべてを放電させることとを、同時に行う。
本発明によれば、複数個の単電池を有する組電池において、所定数個の単電池を有するグループを複数備える場合に、グループごとに単電池の容量のばらつきを低減することができる。
本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る組電池の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るモニターICの状態と消費電流との関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマイコンにおいて行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る組電池の概略的な構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
以下では、説明の便宜上、最小単位となる電池を単電池(セルとも呼ばれる。)と呼び、複数個の単電池を直列または並列に有するまとまりを電池グループと呼び、複数の電池グループを有するまとまりを組電池(電池パックとも呼ばれる。)と呼ぶ。なお、仮に組電池が1個の電池グループのみを有する場合を考えると、組電池と電池グループとは同じものを表す。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る組電池1の概略的な構成を示すブロック図である。
組電池1は、+端子A1と、−端子A2と、+端子A1と−端子A2との間に直列に接続された10個の単電池B1〜B10と、10個の抵抗R1〜R10と、10個のスイッチSW1〜SW10と、1個のモニターIC11と、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)12と、マイコン(マイクロコンピュータ)13と、2個の抵抗R111〜R112と、2個のスイッチSW111〜SW112を備える。本実施形態では、10個の単電池B1〜B10から電池部C1が構成されている。また、1個の抵抗R111と1個のスイッチSW111から放電回路が構成されており、1個の抵抗R112と1個のスイッチSW112から放電回路が構成されている。
+端子A1の側にある上位の5個の単電池B1〜B5のそれぞれについて、各単電池B1〜B5の両端がモニターIC11と線(導線)で接続されている。ここで、隣接する2個の単電池(単電池B1と単電池B2、単電池B2と単電池B3、単電池B3と単電池B4、単電池B4と単電池B5)の間においては、モニターIC11と接続する線が共通化されている。
また、5個の単電池B1〜B5のそれぞれについて、両端の線の間に、1個の抵抗R1〜R5および1個のスイッチSW1〜SW5が、それぞれの単電池B1〜B5に対して並列に接続されている。
それぞれのスイッチSW1〜SW5は、閉(オン)の状態と開(オフ)の状態とを切り替えることが可能であり、閉の状態(閉状態とも呼ぶ。)では導通し、開の状態(開状態とも呼ぶ。)では導通しない。
具体例として、単電池B1については、当該単電池B1の両端がモニターIC11と接続されているとともに、当該単電池B1に対して並列に、1個の抵抗R1と1個のスイッチSW1とが直列に接続された回路が、接続されている。
また、単電池B2については、当該単電池B2の両端がモニターIC11と接続されているとともに、当該単電池B2に対して並列に、1個の抵抗R2と1個のスイッチSW2とが直列に接続された回路が、接続されている。
ここで、隣接する単電池B1と単電池B2との間においては、モニターIC11と接続する線が共通化されて1本になっている。
また、以降の単電池B3〜B5についても同様である。なお、+端子A1と単電池B1との間においては、モニターIC11と接続する線は当該単電池B1に専用となっている。
−端子A2の側にある下位の5個の単電池B6〜B10のそれぞれについて、各単電池B6〜B10の両端がモニターIC11と線(導線)で接続されている。ここで、隣接する2個の単電池(単電池B6と単電池B7、単電池B7と単電池B8、単電池B8と単電池B9、単電池B9と単電池B10)の間においては、モニターIC11と接続する線が共通化されている。
また、5個の単電池B6〜B10のそれぞれについて、両端の線の間に、1個の抵抗R6〜R10および1個のスイッチSW6〜SW10が、それぞれの単電池B6〜B10に対して並列に接続されている。
それぞれのスイッチSW6〜SW10は、閉(オン)の状態と開(オフ)の状態とを切り替えることが可能であり、閉の状態(閉状態とも呼ぶ。)では導通し、開の状態(開状態とも呼ぶ。)では導通しない。
具体例として、単電池B6については、当該単電池B6の両端がモニターIC11と接続されているとともに、当該単電池B6に対して並列に、1個の抵抗R6と1個のスイッチSW6とが直列に接続された回路が、接続されている。
また、単電池B7については、当該単電池B7の両端がモニターIC11と接続されているとともに、当該単電池B7に対して並列に、1個の抵抗R7と1個のスイッチSW7とが直列に接続された回路が、接続されている。
ここで、隣接する単電池B6と単電池B7との間においては、モニターIC11と接続する線が共通化されて1本になっている。
また、以降の単電池B8〜B10についても同様である。なお、−端子A2と単電池B10との間においては、モニターIC11と接続する線は当該単電池B10に専用となっている。
ここで、本実施形態では、上位の単電池B5と下位の単電池B6との間においては、単電池B5とモニターIC11とを接続する線と、単電池B6とモニターIC11とを接続する線とを、別々に備えている。
他の構成例として、これらの線を共通化した構成が用いられてもよい。
本実施形態では、それぞれの単電池B1〜B10は同じ規格のものである。また、本実施形態では、それぞれの抵抗R1〜R10は同じ規格のものであり、それぞれのスイッチSW1〜SW10は同じ規格のものである。
また、本実施形態では、それぞれの抵抗R111、R112は同じ規格のものであり、それぞれのスイッチSW111、SW112は同じ規格のものである。
ただし、同じ規格であっても、一般に、個体差は生じ得る。
なお、これらのそれぞれは、実用上で支障が無ければ、違う規格のものが含まれてもよい。
モニターIC11は、+端子A1の側にある上位の5個の単電池B1〜B5に対応するモニター回路(第1モニター回路111)と、−端子A2の側にある下位の5個の単電池B6〜B10に対応するモニター回路(第2モニター回路112)と、通信部121を備える。
第1モニター回路111は、電圧検出回路131を備える。
第2モニター回路112は、電圧検出回路151を備える。
本実施形態では、下位の第2モニター回路112における負荷の方が、上位の第1モニター回路111における負荷よりも大きい。このため、下位の第2モニター回路112において消費される電流の方が、上位の第1モニター回路111において消費される電流よりも大きい。そして、消費電流が大きい方が、電池の電圧が早く低下する。
また、本実施形態では、第1モニター回路111は、上位の5個の単電池B1〜B5の両端にかかる電圧を使用して動作を行う。
また、本実施形態では、第2モニター回路112は、下位の5個の単電池B6〜B10の両端にかかる電圧を使用して動作を行う。
なお、本実施形態では、単電池B1〜B10の総数が10個であるが、他の数であってもよい。
また、本実施形態では、5個ずつの単電池のグループ(単電池B1〜B5のグループ、単電池B6〜B10のグループ)としたが、他の数の単電池のグループが用いられてもよい。
第1モニター回路111において、電圧検出回路131は、5個の単電池B1〜B5のまとまり(第1電池グループとも呼ぶ。)の両端(5個の単電池B1〜B5のまとまりの+側と−側との間)にかかる電圧(第1グループ電圧とも呼ぶ。)を検出する。この場合、第1モニター回路111は、例えば、5個の単電池B1〜B5のそれぞれに並列に備えられたスイッチSW1〜SW5を開状態に制御する。
ここで、電圧検出回路131は、5個の単電池B1〜B5のうちの一方の端の単電池B1の+側に接続される線と、他方の端の単電池B5の−側に接続される線との間の電圧を検出することで、第1グループ電圧を検出する。
第2モニター回路112において、電圧検出回路151は、5個の単電池B6〜B10のまとまり(第2電池グループとも呼ぶ。)の両端(5個の単電池B6〜B10のまとまりの+側と−側との間)にかかる電圧(第2グループ電圧とも呼ぶ。)を検出する。この場合、第2モニター回路112は、例えば、5個の単電池B6〜B10のそれぞれに並列に備えられたスイッチSW6〜SW10を開状態に制御する。
ここで、電圧検出回路151は、5個の単電池B6〜B10のうちの一方の端の単電池B6の+側に接続される線と、他方の端の単電池B10の−側に接続される線との間の電圧を検出することで、第2グループ電圧を検出する。
ここで、第1モニター回路111において、電圧検出回路131は、5個の単電池B1〜B5のそれぞれごとに、両端(単電池の+側と−側との間)にかかる電圧(第1単電池電圧とも呼ぶ。)を検出することも可能である。この場合、第1モニター回路111は、5個の単電池B1〜B5のそれぞれに並列に備えられたスイッチSW1〜SW5を開状態に制御する。
一例として、電圧検出回路131は、5個の単電池B1〜B5に対して、電圧を検出する回路を共通に備える。電圧検出回路131は、5個の単電池B1〜B5のうちの1個の単電池の両端に接続される2本の線の間の電圧を検出することで、当該単電池の第1単電池電圧を検出する。
また、第2モニター回路112において、電圧検出回路151は、5個の単電池B6〜B10のそれぞれごとに、両端(単電池の+側と−側との間)にかかる電圧(第2単電池電圧とも呼ぶ。)を検出することも可能である。この場合、第2モニター回路112は、5個の単電池B6〜B10のそれぞれに並列に備えられたスイッチSW6〜SW10を開状態に制御する。
一例として、電圧検出回路151は、5個の単電池B6〜B10に対して、電圧を検出する回路を共通に備える。電圧検出回路151は、5個の単電池B6〜B10のうちの1個の単電池の両端に接続される2本の線の間の電圧を検出することで、当該単電池の第2単電池電圧を検出する。
第1モニター回路111は、5個の単電池B1〜B5のそれぞれごとに、放電させることが可能である。この場合、第1モニター回路111は、例えば、5個の単電池B1〜B5のうちで、放電対象とする1個以上の単電池B1〜B5に並列に備えられたスイッチSW1〜SW5を閉状態に制御する。これにより、放電対象とされた単電池B1〜B5に対して並列に抵抗R1〜R5が電気的に接続され、当該単電池B1〜B5に充電された電力が放電される。
ここで、本実施形態では、5個の単電池B1〜B5のうちで同時に放電対象とされる単電池は、例えば、1個の単電池、あるいは、奇数番目の単電池(単電池B1、B3、B5)、あるいは、偶数番目の単電池(単電池B2、B4)である。つまり、本実施形態では、単電池B1〜B5と抵抗R1〜R5とスイッチSW1〜SW5の配置により、隣接する単電池については同時に放電させることができない。
また、本実施形態では、第1モニター回路111は、5個の単電池B1〜B5のそれぞれについて、同じ時間だけ、放電させる。例えば、第1モニター回路111は、奇数番目の単電池(単電池B1、B3、B5)の放電と、偶数番目の単電池(単電池B2、B4)の放電を、別々に異なるタイミングで行う場合、それぞれについて、同じ時間だけ、放電させる。
また、第1モニター回路111は、5個の単電池B1〜B5のまとまり(第1電池グループ)を単位として、第1電池グループに含まれるすべての単電池B1〜B5について同時に放電させることが可能である。この場合、第1モニター回路111は、例えば、5個の単電池B1〜B5のすべてについて、並列に備えられたスイッチSW1〜SW5を閉状態に制御する。
第2モニター回路112は、5個の単電池B6〜B10のそれぞれごとに、放電させることが可能である。この場合、第2モニター回路112は、例えば、5個の単電池B6〜B10のうちで、放電対象とする1個以上の単電池B6〜B10に並列に備えられたスイッチSW6〜SW10を閉状態に制御する。これにより、放電対象とされた単電池B6〜B10に対して並列に抵抗R6〜R10が電気的に接続され、当該単電池B6〜B10に充電された電力が放電される。
ここで、本実施形態では、5個の単電池B6〜B10のうちで同時に放電対象とされる単電池は、例えば、1個の単電池、あるいは、奇数番目の単電池(単電池B6、B8、B10)、あるいは、偶数番目の単電池(単電池B7、B9)である。つまり、本実施形態では、単電池B6〜B10と抵抗R6〜R10とスイッチSW6〜SW10の配置により、隣接する単電池については同時に放電させることができない。
また、本実施形態では、第2モニター回路112は、5個の単電池B6〜B10のそれぞれについて、同じ時間だけ、放電させる。例えば、第2モニター回路112は、奇数番目の単電池(単電池B6、B8、B10)の放電と、偶数番目の単電池(単電池B7、B9)の放電を、別々に異なるタイミングで行う場合、それぞれについて、同じ時間だけ、放電させる。
また、第2モニター回路112は、5個の単電池B6〜B10のまとまり(第2電池グループ)を単位として、第2電池グループに含まれるすべての単電池B6〜B10について同時に放電させることが可能である。この場合、第2モニター回路112は、例えば、5個の単電池B6〜B10のすべてについて、並列に備えられたスイッチSW6〜SW10を閉状態に制御する。
なお、本実施形態では、第1モニター回路111により単電池B1〜B5に関する電圧を検出するための機能部分(例えば、回路部分)が第1電圧検出グループに相当する。また、本実施形態では、第2モニター回路112により単電池B6〜B10に関する電圧を検出するための機能部分(例えば、回路部分)が第2電圧検出グループに相当する。
また、第1電圧検出グループは、単電池B1〜B5の電圧を検出する5個の電圧検出部を備える。ここで、当該電圧検出部は、例えば、複数の単電池B1〜B5について共通の機能部分(例えば、共通の回路部分)を有してもよい。
また、第2電圧検出グループは、単電池B6〜B10の電圧を検出する5個の電圧検出部を備える。ここで、当該電圧検出部は、例えば、複数の単電池B6〜B10について共通の機能部分(例えば、共通の回路部分)を有してもよい。
通信部121は、マイコン13との間で通信を行う。
通信部121は、例えば、マイコン13からモニターIC11に対して送信された指示を示す情報(指示情報とも呼ぶ。)を受信する。また、通信部121は、例えば、第1モニター回路111により検出された第1グループ電圧の値を示す情報(第1グループ電圧情報とも呼ぶ。)あるいは第1モニター回路111により検出された第1単電池電圧の値を示す情報(第1単電池電圧情報とも呼ぶ。)、第2モニター回路112により検出された第2グループ電圧の値を示す情報(第2グループ電圧情報とも呼ぶ。)あるいは第2モニター回路112により検出された第2単電池電圧の値を示す情報(第2単電池電圧情報とも呼ぶ。)をマイコン13に送信する。
モニターIC11は、マイコン13から受信された指示情報に基づいて、各種の動作を行う。
モニターIC11は、例えば、マイコン13から受信された指示情報に基づいて、第1モニター回路111によるスイッチSW1〜SW5の切り替え、第1グループ電圧の検出、第1単電池電圧の検出、単電池B1〜B5の放電などの動作を行う。
また、モニターIC11は、例えば、マイコン13から受信された指示情報に基づいて、第2モニター回路112によるスイッチSW6〜SW10の切り替え、第2グループ電圧の検出、第2単電池電圧の検出、単電池B6〜B10の放電などの動作を行う。
1個の抵抗R111と1個のスイッチSW111が直列に接続されたものが、上位の5個の単電池B1〜B5のまとまりの両端の間に接続されており、上位の5個の単電池B1〜B5に対して並列に接続されている。本実施形態では、抵抗R111の一端とスイッチSW111の一端とが接続されており、抵抗R111の他端と単電池B1の+側とが接続されているとともに、スイッチSW111の他端と単電池B5の他端とが接続されている。なお、抵抗R111とスイッチSW111との並び順は逆であってもよい。
1個の抵抗R112と1個のスイッチSW112が直列に接続されたものが、下位の5個の単電池B6〜B10のまとまりの両端の間に接続されており、下位の5個の単電池B6〜B10に対して並列に接続されている。本実施形態では、抵抗R112の一端とスイッチSW112の一端とが接続されており、抵抗R112の他端と単電池B6の+側とが接続されているとともに、スイッチSW112の他端と単電池B10の他端とが接続されている。なお、抵抗R112とスイッチSW112との並び順は逆であってもよい。
それぞれのスイッチSW111〜SW112は、閉(オン)の状態と開(オフ)の状態とを切り替えることが可能であり、閉の状態(閉状態とも呼ぶ。)では導通し、開の状態(開状態とも呼ぶ。)では導通しない。
本実施形態では、それぞれのスイッチSW111〜SW112の状態は、マイコン13により制御される。
リアルタイムクロック12は、リアルタイムに時刻を計時する。
本実施形態では、リアルタイムクロック12は、計時された時刻を示す情報(時刻情報とも呼ぶ。)をマイコン13に送信する。
マイコン13は、動作時間計測部211と、電流積算値取得部212と、通信部213と、放電制御部214を備える。
通信部213は、モニターIC11との間で通信を行う。通信部213は、例えば、モニターIC11に対する指示情報を送信する。また、通信部213は、例えば、モニターIC11から送信された第1グループ電圧情報、第1単電池電圧情報、第2グループ電圧情報、第2単電池電圧情報を受信する。
また、通信部213は、リアルタイムクロック12との間で通信を行い、リアルタイムクロック12から送信された時刻情報を受信する。
動作時間計測部211は、モニターIC11が動作した時間(動作時間とも呼ぶ。)を計測(検出)する。本実施形態では、動作時間計測部211は、リアルタイムクロック12から受信された時刻情報に基づいて、モニターIC11の動作時間を計測する。
ここで、本実施形態では、マイコン13が、モニターIC11の動作を制御する構成であり、モニターIC11が動作した時間を把握することが可能である。
なお、他の構成例として、モニターIC11が当該モニターIC11の動作の状態を示す情報をマイコン13に送信し、マイコン13が、受信された当該情報に基づいて、モニターIC11が動作した時間を把握してもよい。
電流積算値取得部212は、モニターIC11から受信された第1グループ電圧情報に基づいて、第1モニター回路111に対応する5個の単電池B1〜B5の両端に流れた電流(第1グループ電流とも呼ぶ。)の積算値(第1電流積算値とも呼ぶ。)を演算することで取得する。
また、電流積算値取得部212は、モニターIC11から受信された第2グループ電圧情報に基づいて、第2モニター回路112に対応する5個の単電池B6〜B10の両端に流れた電流(第2グループ電流とも呼ぶ。)の積算値(第2電流積算値とも呼ぶ。)を演算することで取得する。
ここで、本実施形態では、電流積算値取得部212は、電圧(第1グループ電圧、第2グループ電圧)の情報に基づいて、当該電圧に対応する電流(第1グループ電流、第2グループ電流)を演算する。また、電流積算値取得部212は、動作時間計測部211により計測されたモニターIC11の動作時間に基づいて、当該電流(第1グループ電流、第2グループ電流)の積算値を演算する。
本実施形態では、第1電流積算値よりも、第2電流積算値の方が大きくなる。
なお、他の構成例として、電流積算値取得部212は、モニターIC11から受信された第1単電池電圧情報に基づいて、第1電流積算値を演算してもよい。同様に、電流積算値取得部212は、モニターIC11から受信された第2単電池電圧情報に基づいて、第2電流積算値を演算してもよい。
放電制御部214は、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5の全部(第1電池グループ)をまとめて放電させる処理を制御する。
また、放電制御部214は、スイッチSW112を閉状態に切り替えて保持することで、下位の5個の単電池B6〜B10の全部(第2電池グループ)をまとめて放電させる処理を制御する。
なお、放電制御部214は、放電を行わない電池グループについてはスイッチ(スイッチSW111、SW112のうちで該当するもの)を開状態に保持する。
放電制御部214は、モニターIC11を制御することで、第1モニター回路111により所望の単電池(単電池B1〜B5の全部または一部)を放電させる処理を制御する。
また、放電制御部214は、モニターIC11を制御することで、第2モニター回路112により所望の単電池(単電池B6〜B10の全部または一部)を放電させる処理を制御する。
これらの場合、放電制御部214は、モニターIC11に対する指示を示す情報(指示情報)を通信部213によりモニターIC11に送信することで、モニターIC11の動作を制御する。
本実施形態では、放電制御部214は、電流積算値取得部212により取得された第1電流積算値および第2電流積算値に基づいて、これらの差分に応じた放電が行われるように、スイッチSW111の状態、あるいは、モニターIC11を制御する。
具体的には、上位の第1電流積算値よりも下位の第2電流積算値の方が大きいことから、放電制御部214は、第2電流積算値から第1電流積算値を減算した結果(差分)を取得する。そして、放電制御部214は、取得された結果(差分)に相当する電力の分、スイッチSW111あるいは第1モニター回路111により単電池B1〜B5を放電させる。これにより、第1電池グループ(単電池B1〜B5)と第2電池グループ(単電池B6〜B10)とで、消費電流の積算値が同じになり、セルバランスが補償される。
ここで、放電制御部214は、例えば、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5を電池グループごとに放電させる。
他の例として、放電制御部214は、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5を電池グループごとに放電させることと、第1モニター回路111により上位の5個の単電池B1〜B5を単電池ごとに放電させることを、同時に行ってもよい。
なお、マイコン13は、モニターIC11によって単電池B1〜B10を充電する処理を制御してもよい。モニターIC11では、第1モニター回路111が単電池B1〜B5を充電する処理を行い、第2モニター回路112が単電池B6〜B10を充電する処理を行う。
図2は、本発明の一実施形態に係るモニターIC11の状態と消費電流との関係の一例を示す図である。
図2に示されるグラフにおいて、横軸は時間tを表わしており、縦軸は消費電流を表わしている。図2の例では、モニターIC11における消費電流として、上位の単電池B1〜B5の消費電流である第1グループ電流の特性1011と、下位の単電池B6〜B10の消費電流である第2グループ電流の特性1012を示してある。
また、図2には、時間tとモニターIC11の状態との関係の一例が示されている。
本実施形態では、モニターIC11は、シャットダウンモード(SHIPモードとも呼ばれることがある。)の状態と、待機中の状態と、動作中の状態と、省電力モード(スタンバイモードとも呼ばれることがある。)の状態を取り得る。
図2の例では、時間tの進みにより、所定の期間T1〜T5ごとにモニターIC11の状態が変化している。モニターIC11は、期間T1ではシャットダウンモードの状態であり、期間T2では待機中の状態であり、期間T3では動作中の状態であり、期間T4では省電力モードの状態であり、期間T5ではシャットダウンモードの状態である。
本実施形態では、モニターIC11がシャットダウンの状態であるときは、モニターIC11が停止している期間である。
また、本実施形態では、モニターIC11が待機中の状態、動作中の状態、省電力モードの状態であるときは、モニターIC11が動作している期間である。
なお、モニターIC11の状態の変化の様子は一例であり、また、それぞれの期間T1〜T5の長さは一例である。
第1グループ電流および第2グループ電流に共通な傾向として、モニターIC11がシャットダウンモードの状態であるときには電流が低い値D1であり、モニターIC11が省電力モードの状態であるときには電流がより高い値D2、D12であり、モニターIC11が待機中の状態であるときには電流がより高い値D3、D13であり、モニターIC11が動作中の状態であるときには電流が最も高い値D4、D14である。
また、第1グループ電流と第2グループ電流とで相違する傾向として、モニターIC11が待機中の状態であるときには第1グループ電流の値D3よりも第2グループ電流の値D13の方が大きく、モニターIC11が動作中の状態であるときには第1グループ電流の値D4よりも第2グループ電流の値D14の方が大きく、モニターIC11が省電力モードの状態であるときには第1グループ電流の値D2よりも第2グループ電流の値D12の方が大きい。つまり、モニターIC11が動作している期間において、第1グループ電流よりも第2グループ電流の方が大きい。
本実施形態では、マイコン13において、放電制御部214により、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5を放電させることは、モニターIC11の状態にかかわらず、行うことが可能である。このため、放電制御部214は、例えば、モニターIC11がシャットダウンモードである期間においても、放電を行うことが可能である。
他の例として、マイコン13において、放電制御部214により、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5を放電させることと、第1モニター回路111によって上位の5個の単電池B1〜B5を放電させることを、同時に行うことは、モニターIC11が待機中、動作中、あるいは省電力モードの状態であるときに、可能である。
本実施形態では、マイコン313において、放電制御部214によりモニターIC11による放電を制御することは、モニターIC11がシャットダウンモードの状態であるとき以外の期間で行われる。つまり、マイコン313において、放電制御部214により放電を制御することは、モニターIC11が待機中の状態である期間、モニターIC11が動作中の状態である期間、モニターIC11が省電力モードの状態である期間のうちの任意の期間に行われる。当該期間は、例えば、モニターIC11が1つの同じ状態である期間以内の期間であってもよく、あるいは、モニターIC11が2つ以上の異なる状態に変化する期間をまたいだ期間であってもよい。
ここで、電流積算値取得部212は、例えば、あらかじめ設定された情報を利用して、第1グループ電流の値および第2グループ電流の値を取得してもよい。当該情報は、例えば、マイコン13の記憶部(図示せず)に記憶されてもよい。当該情報は、例えば、あらかじめ実験などにより測定された結果に基づく情報であってもよく、測定された結果の値から導き出される値の情報であってもよい。
一例として、あらかじめ設定された情報として、第1グループ電圧と第1グループ電流(例えば、単位時間当たりの電流)との関係(対応)を表す情報、および第2グループ電圧と第2グループ電流(例えば、単位時間当たりの電流)との関係(対応)を表す情報が用いられてもよい。
また、電流積算値取得部212は、例えば、あらかじめ設定された情報を利用して、第1電流積算値および第2電流積算値を取得してもよい。当該情報は、例えば、マイコン13の記憶部(図示せず)に記憶されてもよい。当該情報は、例えば、あらかじめ実験などにより測定された結果に基づく情報であってもよい。
一例として、あらかじめ設定された情報として、動作時間と第1電流積算値との関係(対応)を表す情報、および動作時間と第2電流積算値との関係(対応)を表す情報が用いられてもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係るマイコン13において行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1)
マイコン13において、放電制御部214により、単電池B1〜B10ごとに放電させるか否かを判定する。
この判定の結果、放電制御部214により、単電池B1〜B10ごとに放電させることを判定した場合には(ステップS1:YES)、ステップS2の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、放電制御部214により、単電池B1〜B10ごとに放電させないことを判定した場合には(ステップS1:NO)、ステップS6の処理へ移行する。
(ステップS2)
マイコン13において、放電制御部214により、単電池B1〜B10ごとに放電させることを設定し、ステップS3の処理へ移行する。
(ステップS3)
マイコン13において、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループ(本実施形態では、第1電池グループ、第2電池グループ)ごとに放電させるか否かを判定する。
この判定の結果、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループごとに放電させることを判定した場合には(ステップS3:YES)、ステップS4の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループごとに放電させないことを判定した場合には(ステップS3:NO)、ステップS5の処理へ移行する。
(ステップS4)
マイコン13において、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループごとに放電させることを設定し、ステップS3の処理へ移行する。
(ステップS5)
マイコン13において、放電制御部214により、設定の内容にしたがって、放電の制御を行い、本フローの処理を終了する。
(ステップS6)
マイコン13において、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループ(本実施形態では、第1電池グループ、第2電池グループ)ごとに放電させるか否かを判定する。
この判定の結果、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループごとに放電させることを判定した場合には(ステップS6:YES)、ステップS5の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、放電制御部214により、スイッチSW111、S112によって電池グループごとに放電させないことを判定した場合には(ステップS6:NO)、本フローの処理を終了する。
ここで、他の例として、マイコン13において、放電制御部214により、消費電流が最も大きい第2電池グループに対応するスイッチSW112を開状態に切り替えるとともに、当該第2電池グループ以外の第1電池グループに対応するスイッチSW111を閉状態に切り替えた状態を保持し、当該第1電池グループに対応する抵抗R111に所定の電流が流れるように制御してもよい。この場合、消費電流が最も大きい第2電池グループ以外の第1電池グループにおいて、例えば常時または所定の期間において、当該所定の電流が消費される。放電制御部214により、当該所定の電流を調整することで、電池グループごとの消費電流の差を低減することができる。当該所定の期間としては、モニターIC11の動作期間(待機中、動作中、省電力モードの期間)であってもよい。
なお、当該所定の電流としては、例えば、一定の電流であってもよく、あるいは、各電池グループごとの消費電流などに応じて変化させられる電流であってもよい。一例として、当該所定の電流は、消費電流が最も大きい第2電池グループに流れる電流から当該第2電池グループ以外の第1電池グループに流れる電流を減算した結果(差分)に相当する電流であってもよい。
なお、本実施形態では、すべての電池グループ(第1電池グループ、第2電池グループ)のそれぞれに、マイコン13から制御することが可能な放電回路を備えたが、他の構成例として、このような放電の制御が行われない電池グループがある場合には、該当する電池グループに対応する放電回路(例えば、消費電流が最大である第2電池グループに対応する放電回路)は備えられなくてもよい。
以上のように、本実施形態では、複数個の単電池B1〜B10を有する組電池1において、所定数個(本実施形態では、5個)の単電池(単電池B1〜B5、単電池B6〜B10)を有するグループ(第1電池グループ、第2電池グループ)を複数備える場合に、グループごとに単電池B1〜B5の容量のばらつきを低減することができる。
これにより、本実施形態に係る組電池1では、モニターIC11の内部における消費電流が部位ごと(電池グループごと)に異なることに起因したセルアンバランスに対して、セルバランスの調整を行うことができる。
一構成例として、複数の単電池B1〜B10が直列に接続された組電池1であって、1つのIC(モニターIC11)に含まれる複数の電圧検出グループを有する。それぞれの電圧検出グループは、単電池B1〜B10の電圧を検出する複数の電圧検出部を有する。組電池1は、消費電流が最も大きい電圧検出グループ以外の少なくとも1つの電圧検出グループについて、当該電圧検出グループに対応する単電池のすべてを放電させる放電回路をICとは異なる回路として有する。
したがって、組電池1では、電池グループごとに独立した放電回路を有し、単電池B1〜B10ごとのセルバランス以外に、電池グループの全体を放電させることができ、これにより、回路に起因した電池グループのアンバランスを補正することができる。
一構成例として、組電池1において、消費電流が最も大きい電圧検出グループ以外の少なくとも1つの電圧検出グループについて、ICにより単電池ごとに放電させることと、放電回路により当該電圧検出グループに対応する単電池のすべてを放電させることとを、同時に行う。
したがって、組電池1では、セルバランスと、グループバランスとを組み合わせて実行することができる。
一構成例として、複数の単電池B1〜B10が直列に接続された組電池1は、1つのIC(モニターIC11)に含まれる複数の電圧検出グループを有する。それぞれの電圧検出グループは、単電池B1〜B10の電圧を検出する複数の電圧検出部を有する。組電池1は、IC(モニターIC11)の動作時間を計測する。組電池1は、消費電流が最も大きい電圧検出グループ(本実施形態では、第2電池グループに対応した電圧検出グループ)の電流積算値と、他の電圧検出グループ(本実施形態では、第1電池グループに対応した電圧検出グループ)の電流積算値を取得する。組電池1は、取得された電流積算値の差分に応じた放電を他の電圧検出グループについて行う。
したがって、組電池1では、単電池B1〜B10ごとのセルバランス以外に、電池グループの全体を放電させることができ、これにより、回路に起因した電池グループのアンバランスを補正することができる。
一構成例として、組電池1において、放電は、偶数番目の単電池(第1電圧グループでは単電池B2、B4、第2電圧グループでは単電池B7、B9)と、奇数番目の単電池(第1電圧グループでは単電池B1、B3、B5、第2電圧グループでは単電池B6、B8、B10)とで別々に行う。
したがって、組電池1では、単電池B1〜B10ごとの放電に関し、隣り合った単電池については同時に放電させることができない場合に、偶数番目の単電池と奇数番目の単電池に分離して放電させることができる。
一構成例として、組電池1において、放電は、偶数番目の単電池と奇数番目の単電池とで同じ時間行う。
したがって、組電池1では、偶数番目の単電池と奇数番目の単電池とで同じ容量を放電させる必要があることから、偶数番目の単電池と奇数番目の単電池とで同じ時間放電させる。
一構成例として、放電は、他の電圧検出グループに対応する単電池のすべてに対して同時に行う。
したがって、組電池1では、電池グループごとに、電池グループに含まれる単電池のすべてを一度に放電させることにより、電池グループにおけるバランスを調整することができる。
一構成例として、電圧検出グループの電流値あるいは電流積算値として、あらかじめ測定された値からの計算値を用いる。
したがって、組電池1では、電流値と電流積算値として、測定値を使用すること以外に、あらかじめ測定された値を使用して演算(計算)により得られた値を用いることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る組電池301の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る組電池301の構成は、概略的には、第1実施形態に係る図1に示される組電池1と比べて、さらに5個の単電池B11〜B15を追加し、それに関する構成を追加した点で相違しており、他の点では同様である。
本実施形態に係る組電池301について、10個の単電池B1〜B10、10個の抵抗B1〜B10、10個のスイッチSW1〜SW10、2個の抵抗R111〜R112および2個のスイッチSW111〜SW112については、第1実施形態に係る図1に示される組電池1と同じ符号を付して説明する。
本実施形態に係る組電池301については、上位の単電池B1〜B5(第1実施形態に係る図1に示される組電池1においても上位の単電池)、中位の単電池B6〜B10(第1実施形態に係る図1に示される組電池1においては下位の単電池)、下位の単電池B11〜B15(第1実施形態に係る図1に示される組電池1においては備えられていない単電池)として、説明する。
組電池301は、+端子A11と、−端子A12と、+端子A11と−端子A12との間に直列に接続された15個の単電池B1〜B15と、15個の抵抗R1〜R15と、15個のスイッチSW1〜SW15と、1個のモニターIC311と、リアルタイムクロック(RTC)312と、マイコン313と、3個の抵抗R111〜R113と、3個のスイッチSW111〜SW113を備える。本実施形態では、15個の単電池B1〜B15から電池部C11が構成されている。また、1個の抵抗R113と1個のスイッチSW113から放電回路が構成されている。
ここで、モニターIC311は、第1実施形態に係る図1に示されるモニターIC11と比べて、5個の単電池B11〜B15を追加したことに対応した構成を有する点で相違しており、他の点では同様である。
また、リアルタイムクロック312は、第1実施形態に係る図1に示されるリアルタイムクロック12と同様なものである。
また、マイコン313は、第1実施形態に係る図1に示されるマイコン13と比べて、5個の単電池B11〜B15を追加したことに対応した構成を有する点で相違しており、他の点では同様である。
+端子A11の側にある上位の5個の単電池B1〜B5、5個の抵抗R1〜R5、5個のスイッチSW1〜SW5、1個の抵抗R111、1個のスイッチSW111に関する構成、および、それに続く中位の5個の抵抗R6〜R10、5個のスイッチSW6〜SW10、1個の抵抗R112、1個のスイッチSW112に関する構成については、第1実施形態に係る図1に示される組電池1における構成と同様である。
本実施形態に係る組電池301では、10個の単電池B1〜B10に続いて、さらに、下位の5個の単電池B11〜B15が直列に接続されている。
−端子A12の側にある下位の5個の単電池B11〜B15のそれぞれについて、各単電池B11〜B15の両端がモニターIC311と線(導線)で接続されている。ここで、隣接する2個の単電池(単電池B11と単電池B12、単電池B12と単電池B13、単電池B13と単電池B14、単電池B14と単電池B15)の間においては、モニターIC311と接続する線が共通化されている。
また、5個の単電池B11〜B15のそれぞれについて、両端の線の間に、1個の抵抗R11〜R15および1個のスイッチSW11〜SW15が、それぞれの単電池B11〜B15に対して並列に接続されている。
それぞれのスイッチSW11〜SW15は、閉(オン)の状態と開(オフ)の状態とを切り替えることが可能であり、閉の状態(閉状態とも呼ぶ。)では導通し、開の状態(開状態とも呼ぶ。)では導通しない。
具体例として、単電池B11については、当該単電池B11の両端がモニターIC311と接続されているとともに、当該単電池B11に対して並列に、1個の抵抗R11と1個のスイッチSW11とが直列に接続された回路が、接続されている。
また、単電池B12については、当該単電池B12の両端がモニターIC311と接続されているとともに、当該単電池B12に対して並列に、1個の抵抗R12と1個のスイッチSW12とが直列に接続された回路が、接続されている。
ここで、隣接する単電池B11と単電池B12との間においては、モニターIC311と接続する線が共通化されて1本になっている。
また、以降の単電池B13〜B15についても同様である。なお、−端子A12と単電池B15との間においては、モニターIC311と接続する線は当該単電池B15に専用となっている。
ここで、本実施形態では、中位の単電池B10と下位の単電池B11との間においては、単電池B10とモニターIC311とを接続する線と、単電池B11とモニターIC311とを接続する線とを、別々に備えている。
他の構成例として、これらの線を共通化した構成が用いられてもよい。
本実施形態では、それぞれの単電池B1〜B15は同じ規格のものである。また、本実施形態では、それぞれの抵抗R1〜R15は同じ規格のものであり、それぞれのスイッチSW1〜SW15は同じ規格のものである。
また、本実施形態では、それぞれの抵抗R111〜R113は同じ規格のものであり、それぞれのスイッチSW111〜SW113は同じ規格のものである。
ただし、同じ規格であっても、一般に、個体差は生じ得る。
なお、これらのそれぞれは、実用上で支障が無ければ、違う規格のものが含まれてもよい。
モニターIC311は、上位の5個の単電池B1〜B5に対応するモニター回路(第1モニター回路411)と、中位の5個の単電池B6〜B10に対応するモニター回路(第2モニター回路412)と、下位の5個の単電池B11〜B15に対応するモニター回路(第3モニター回路413)と、通信部421を備える。
第1モニター回路411は、電圧検出回路431を備える。
第2モニター回路412は、電圧検出回路451を備える。
第3モニター回路413は、電圧検出回路471を備える。
ここで、第1モニター回路411は、5個の単電池B1〜B5、5個の抵抗R1〜R5、5個のスイッチSW1〜SW5に関する回路部分について、第1実施形態に係る図1に示される第1モニター回路111と同様な動作を行う機能を有する。
また、第2モニター回路412は、5個の単電池B6〜B10、5個の抵抗R6〜R10、5個のスイッチSW6〜SW10に関する回路部分について、第1実施形態に係る図1に示される第2モニター回路112と同様な動作を行う機能を有する。
また、第3モニター回路413は、5個の単電池B11〜B15、5個の抵抗R11〜R15、5個のスイッチSW11〜SW15に関する回路部分について、第1モニター回路411あるいは第2モニター回路412と同様な動作(例えば、電圧検出の動作、放電の動作、充電の動作)を行う機能を有する。
1個の抵抗R113と1個のスイッチSW113が直列に接続されたものが、下位の5個の単電池B11〜B15のまとまりの両端の間に接続されており、下位の5個の単電池B11〜B15に対して並列に接続されている。本実施形態では、抵抗R113の一端とスイッチSW113の一端とが接続されており、抵抗R113の他端と単電池B11の+側とが接続されているとともに、スイッチSW113の他端と単電池B15の他端とが接続されている。なお、抵抗R113とスイッチSW113との並び順は逆であってもよい。
スイッチSW113は、閉(オン)の状態と開(オフ)の状態とを切り替えることが可能であり、閉の状態(閉状態とも呼ぶ。)では導通し、開の状態(開状態とも呼ぶ。)では導通しない。
本実施形態では、スイッチSW113の状態は、マイコン313により制御される。
本実施形態に係る組電池301では、下位の第3モニター回路413における負荷の方が、上位の第1モニター回路411における負荷よりも大きく、かつ、中位の第2モニター回路412における負荷よりも大きい。つまり、下位の第3モニター回路413における負荷が最も大きい。このため、下位の第3モニター回路413において消費される電流が、最も大きくなる。
また、本実施形態に係る組電池301では、第3モニター回路413において、電圧検出回路471は、5個の単電池B11〜B15のまとまり(第3電池グループとも呼ぶ。)の両端(5個の単電池B11〜B15のまとまりの+側と−側との間)にかかる電圧(第3グループ電圧とも呼ぶ。)を検出する。
また、本実施形態に係る組電池301では、第3モニター回路413において、電圧検出回路471は、5個の単電池B11〜B15のそれぞれごとに、両端(単電池の+側と−側との間)にかかる電圧(第3単電池電圧とも呼ぶ。)を検出することも可能である。
マイコン313は、動作時間計測部511と、電流積算値取得部512と、通信部513と、放電制御部514を備える。
通信部513は、第1実施形態に係る図1に示される通信部213と同様な機能を有し、3個のモニター回路(第1モニター回路411、第2モニター回路412、第3モニター回路413)に対応している。
本実施形態では、通信部513は、例えば、モニターIC311から送信された第1グループ電圧情報、第1単電池電圧情報、第2グループ電圧情報、第2単電池電圧情報、第3グループ電圧の値を示す情報(第3グループ電圧情報とも呼ぶ。)、第3単電池電圧の値を示す情報(第3単電池電圧情報とも呼ぶ。)を受信する。
動作時間計測部511は、第1実施形態に係る図1に示される動作時間計測部211と同様な機能を有する。
動作時間計測部511は、リアルタイムクロック312から受信された時刻情報に基づいて、モニターIC311の動作時間を計測する。
電流積算値取得部512は、第1実施形態に係る図1に示される電流積算値取得部212と同様な機能を有し、3個のモニター回路(第1モニター回路411、第2モニター回路412、第3モニター回路413)に対応している。
電流積算値取得部512は、モニターIC311から受信された第1グループ電圧情報に基づいて、第1グループ電流の積算値(第1電流積算値)を演算することで取得する。
電流積算値取得部512は、モニターIC311から受信された第2グループ電圧情報に基づいて、第2グループ電流の積算値(第2電流積算値)を演算することで取得する。
また、電流積算値取得部512は、モニターIC311から受信された第3グループ電圧情報に基づいて、第3モニター回路413に対応する5個の単電池B11〜B15の両端に流れた電流(第3グループ電流とも呼ぶ。)の積算値(第3電流積算値とも呼ぶ。)を演算することで取得する。
本実施形態では、第1電流積算値および第2電流積算値よりも、第3電流積算値の方が大きくなる。
なお、他の構成例として、電流積算値取得部512は、モニターIC311から受信された第1単電池電圧情報に基づいて、第1電流積算値を演算してもよい。同様に、電流積算値取得部512は、モニターIC311から受信された第2単電池電圧情報に基づいて、第2電流積算値を演算してもよい。同様に、電流積算値取得部512は、モニターIC311から受信された第3単電池電圧情報に基づいて、第3電流積算値を演算してもよい。
放電制御部514は、第1実施形態に係る図1に示される放電制御部214と同様な機能を有し、3個のモニター回路(第1モニター回路411、第2モニター回路412、第3モニター回路413)に対応しており、また、3個のスイッチSW111〜S113に対応している。
放電制御部514は、スイッチSW113を閉状態に切り替えて保持することで、下位の5個の単電池B11〜B15の全部(第3電池グループ)をまとめて放電させる処理を制御する。
なお、放電制御部514は、放電を行わない電池グループについてはスイッチ(スイッチSW111〜SW113のうちで該当するもの)を開状態に保持する。
放電制御部514は、モニターIC311を制御することで、第1モニター回路411により所望の単電池(単電池B1〜B5の全部または一部)を放電させる処理を制御する。
また、放電制御部514は、モニターIC311を制御することで、第2モニター回路412により所望の単電池(単電池B6〜B10の全部または一部)を放電させる処理を制御する。
また、放電制御部514は、モニターIC311を制御することで、第3モニター回路413により所望の単電池(単電池B11〜B15の全部または一部)を放電させる処理を制御する。
本実施形態では、放電制御部514は、電流積算値取得部512により取得された第1電流積算値および第3電流積算値に基づいて、これらの差分に応じた放電が行われるように、スイッチSW111の状態、あるいは、モニターIC311を制御する。
具体的には、上位の第1電流積算値よりも下位の第3電流積算値の方が大きいことから、放電制御部514は、第3電流積算値から第1電流積算値を減算した結果(差分)を取得する。そして、放電制御部514は、取得された結果(差分)に相当する電力の分、スイッチSW111あるいは第1モニター回路411により単電池B1〜B5を放電させる。これにより、第1電池グループ(単電池B1〜B5)と第3電池グループ(単電池B11〜B15)とで、消費電流の積算値が同じになり、セルバランスが補償される。
また、本実施形態では、放電制御部514は、電流積算値取得部512により取得された第2電流積算値および第3電流積算値に基づいて、これらの差分に応じた放電が行われるように、スイッチSW112の状態、あるいは、モニターIC311を制御する。
具体的には、中位の第2電流積算値よりも下位の第3電流積算値の方が大きいことから、放電制御部514は、第3電流積算値から第2電流積算値を減算した結果(差分)を取得する。そして、放電制御部514は、取得された結果(差分)に相当する電力の分、第2スイッチSW112あるいはモニター回路412により単電池B6〜B10を放電させる。これにより、第2電池グループ(単電池B6〜B10)と第3電池グループ(単電池B11〜B15)とで、消費電流の積算値が同じになり、セルバランスが補償される。
ここで、放電制御部514は、例えば、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5を電池グループごとに放電させる。
また、放電制御部514は、例えば、スイッチSW112を閉状態に切り替えて保持することで、中位の5個の単電池B6〜B10を電池グループごとに放電させる。
他の例として、放電制御部514は、スイッチSW111を閉状態に切り替えて保持することで、上位の5個の単電池B1〜B5を電池グループごとに放電させることと、第1モニター回路411により上位の5個の単電池B1〜B5を単電池ごとに放電させることを、同時に行ってもよい。
また、放電制御部514は、スイッチSW112を閉状態に切り替えて保持することで、中位の5個の単電池B6〜B10を電池グループごとに放電させることと、第2モニター回路412により中位の5個の単電池B6〜B10を単電池ごとに放電させることを、同時に行ってもよい。
このように、本実施形態では、放電制御部514は、単電池B1〜B5を放電させることと、単電池B6〜B10を放電させることを行うことにより、第1電池グループ(単電池B1〜B5)と第2電池グループ(単電池B6〜B10)と第3電池グループ(単電池B11〜B15)とで、消費電流の積算値が同じになり、セルバランスが補償される。
ここで、他の例として、マイコン313において、放電制御部514により、消費電流が最も大きい第3電池グループに対応するスイッチSW113を開状態に切り替えるとともに、当該第3電池グループ以外の電池グループ(第1電池グループと第2電池グループのうちの1以上)に対応するスイッチ(スイッチSW111とスイッチSW112のうちの1以上)を閉状態に切り替えた状態を保持し、当該電池グループに対応する抵抗(抵抗R111と抵抗R112のうちの1以上)に所定の電流が流れるように制御してもよい。この場合、消費電流が最も大きい第3電池グループ以外の電池グループにおいて、例えば常時または所定の期間において、当該所定の電流が消費される。放電制御部514により、当該所定の電流を調整することで、電池グループごとの消費電流の差を低減することができる。当該所定の期間としては、モニターIC311の動作期間(待機中、動作中、省電力モードの期間)であってもよい。
なお、当該所定の電流としては、例えば、一定の電流であってもよく、あるいは、各電池グループごとの消費電流などに応じて変化させられる電流であってもよい。一例として、当該所定の電流は、消費電流が最も大きい第3電池グループに流れる電流から当該第3電池グループ以外の電池グループ(例えば、第1電位グループまたは第2電池グループ)に流れる電流を減算した結果(差分)に相当する電流であってもよい。
なお、本実施形態では、すべての電池グループ(第1電池グループ、第2電池グループ、第3電池グループ)のそれぞれに、マイコン313から制御することが可能な放電回路を備えたが、他の構成例として、このような放電の制御が行われない電池グループがある場合には、該当する電池グループに対応する放電回路(例えば、消費電流が最大である第3電池グループに対応する放電回路)は備えられなくてもよい。
以上のように、本実施形態では、複数個の単電池B1〜B15を有する組電池301において、所定数個(本実施形態では、5個)の単電池(単電池B1〜B5、単電池B6〜B10、単電池B11〜B15)を有するグループ(第1電池グループ、第2電池グループ、第3電池グループ)を複数備える場合に、グループごとに単電池B1〜B15の容量のばらつきを低減することができる。
これにより、本実施形態に係る組電池301では、モニターIC311の内部における消費電流が部位ごと(電池グループごと)に異なることに起因したセルアンバランスに対して、セルバランスの調整を行うことができる。
ここで、本実施形態では、3個の電池グループ(第1電池グループ、第2電池グループ、第3電池グループ)を備える組電池301を示したが、他の構成例として、4個以上の電池グループを備える組電池が実施されてもよい。
3個以上の電池グループを備える組電池においても、第1実施形態の場合と同様な効果を得ることが可能である。
(以上の実施形態のまとめ)
なお、以上に示した実施形態に係る各装置(例えば、モニターIC11、311あるいはマイコン13、313など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、記録媒体としては、例えば、一時的にデータを記録する記録媒体であってもよい。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、301…組電池、11、311…モニターIC、12、312…リアルタイムクロック、13、313…マイコン、111、411…第1モニター回路、112、412…第2モニター回路、121、213、421、513…通信部、131、151、431、451、471…電圧検出回路、211、511…動作時間計測部、212、512…電流積算値取得部、214、514…放電制御部、413…第3モニター回路、1011〜1012…特性、A1、A11…+端子、A2、A12…−端子、B1〜B15…単電池、R1〜R15、R111〜R113…抵抗、SW1〜SW15、SW111〜SW113…スイッチ、T1〜T5…期間、D1〜D4、D12〜D14…値

Claims (2)

  1. 複数の単電池が直列に接続された組電池であって、
    1つのICに含まれる複数の電圧検出グループを有し、
    それぞれの前記電圧検出グループは、前記単電池の電圧を検出する複数の電圧検出部を有し、
    消費電流が最も大きい前記電圧検出グループ以外の少なくとも1つの前記電圧検出グループについて、当該電圧検出グループに対応する前記単電池のすべてを放電させる放電回路を前記ICとは異なる回路として有する、
    組電池。
  2. 前記消費電流が最も大きい前記電圧検出グループ以外の少なくとも1つの前記電圧検出グループについて、前記ICにより前記単電池ごとに放電させることと、前記放電回路により当該電圧検出グループに対応する前記単電池のすべてを放電させることとを、同時に行う、
    請求項1に記載の組電池。
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