JP2019087920A - 光ビーコン - Google Patents

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【課題】複数のビーコンヘッドに対する発光制御が可能な光ビーコンを提供する。【解決手段】光ビーコン4は、通信用発光ユニット13をそれぞれ有する複数の光ビーコンヘッド8と、複数の光ビーンヘッドに対する光ビーコン制御機7とを備える。光ビーコン制御機は、前記通信用発光ユニットの発光制御をするための複数のスイッチング素子36と、制御基板32を備える。制御基板は、複数の第1出力ポートと、第2出力ポートと、を有する。複数の第1出力ポートは、個別の信号線により各スイッチング素子とそれぞれ接続され、各スイッチング素子への制御信号をそれぞれ出力する。第2出力ポートは、分岐した信号線により複数のスイッチング素子と接続され、複数の光ビーコンヘッドの前記通信用発光ユニットを発光させる信号を出力する。【選択図】図10

Description

本発明は、走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンに関する。
路車間通信システムを利用した交通情報サービスとして、光ビーコン、電波ビーコン又はFM多重放送を用いたいわゆるVICS(Vehicle Information and Communication System:(財)道路交通情報通信システムセンターの登録商標)が既に展開されている。
このうち、光ビーコンは、近赤外線を通信媒体とした光通信を採用しており、車載機との双方向通信が可能である。具体的には、車両の保持するビーコン間の旅行時間情報等を含むアップリンク情報が車載機からインフラ側の光ビーコンに送信される。
逆に、光ビーコンからは、渋滞情報、区間旅行時間情報、事象規制情報及び車線通知情報等を含むダウンリンク情報が車載機に送信される(例えば、特許文献1参照)。
このため、光ビーコンは、車載機との間で光信号を投受光する投受光器(以下、「ビーコンヘッド」ともいう。)を車線ごとに備えている。各ビーコンヘッドの筐体内には、ダウンリンク光を道路に向けて送出する発光素子と、車載機が送出したアップリンク光を受信する受光素子とを有する光通信用の送受信ユニットが搭載されている。
特開2005−268925号公報
複数の車線ごとにビーコンヘッドを設置する光ビーコンでは、発光制御を行う場合、複数のビーコンヘッドに対して行う必要がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、複数のビーコンヘッドに対する発光制御処理を実行可能な光ビーコンを提供することを目的とする。
(1) 本発明の一態様に係る光ビーコンは、通信用発光ユニットをそれぞれ有する複数の光ビーコンヘッドと、前記複数の光ビーンヘッドに対する光ビーコン制御機とを備える光ビーコンであって、前記光ビーコン制御機は、前記通信用発光ユニットの発光制御をするための複数のスイッチング素子と、制御基板を備え、前記制御基板は、複数の第1出力ポートと、第2出力ポートと、を有し、前記複数の第1出力ポートは、個別の信号線により各スイッチング素子とそれぞれ接続され、各スイッチング素子への制御信号をそれぞれ出力するためのポートであり、前記第2出力ポートは、分岐した信号線により複数の前記スイッチング素子と接続され、前記複数の光ビーコンヘッドの前記通信用発光ユニットを発光させる信号を出力するためのポートである。
本発明によれば、複数のビーコンヘッドに対する発光制御処理を実行可能な光ビーコンを提供することができる。
路車間通信システムの概略構成を示すブロック図である。 光ビーコンの設置部分を上から見た道路の平面図である。 光ビーコンの通信領域と入射領域を示す道路の側面図である。 上りフレームのフレーム構成図である。 下りフレームのフレーム構成図である。 通信領域で行われる路車間通信の一例を示すシーケンス図である。 光ビーコンに適用可能なダウンリンク光の発光の停止及び開始タイミングの一例を示すタイムチャートである。 発光制御処理を車線ごとに実行可能な光ビーコンの内部構成の一例を示すブロック図である。 発光制御処理を車線ごとに実行可能な光ビーコンの内部構成の別例を示すブロック図である。 発光制御処理を車線ごとに実行可能な光ビーコンの内部構成の別例を示すブロック図である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の光ビーコンは、通信用発光ユニットをそれぞれ有する複数の光ビーコンヘッドと、前記複数の光ビーンヘッドに対する光ビーコン制御機とを備える光ビーコンであって、前記光ビーコン制御機は、前記通信用発光ユニットの発光制御をするための複数のスイッチング素子と、制御基板を備え、前記制御基板は、複数の第1出力ポートと、第2出力ポートと、を有し、前記複数の第1出力ポートは、個別の信号線により各スイッチング素子とそれぞれ接続され、各スイッチング素子への制御信号をそれぞれ出力するためのポートであり、前記第2出力ポートは、分岐した信号線により複数の前記スイッチング素子と接続され、前記複数の光ビーコンヘッドの前記通信用発光ユニットを発光させる信号を出力するためのポートである。
本実施形態の光ビーコンによれば、ビーコン制御機が各々のビーコンヘッドに対する発光制御処理を当該ビーコンヘッドごとに実行可能となる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。
本実施形態では、車載機2から光ビーコン4に向けて送出される上りフレーム又はこれにより伝送する情報を、「アップリンク情報」又は「アップリンク信号」という場合がある。また、光ビーコン4から車載機2に向けて送出される下りフレーム又はこれにより伝送する情報を、「ダウンリンク情報」又は「ダウンリンク信号」という場合がある。
〔システムの全体構成〕
図1は、本実施形態に係る路車間通信システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の光ビーコン4の設置部分を上から見た道路Rの平面図である。
図1に示すように、本実施形態の路車間通信システムは、インフラ側の交通管制システム1と、道路Rを走行する車両20(図3参照)に搭載された車載機2とを備える。
交通管制システム1は、交通管制室等に設けられた中央装置3と、道路Rの各所に多数設置された光ビーコン(光学式車両感知器)4とを備えている。光ビーコン4は、近赤外線を通信媒体とした光通信によって車載機2との間で無線通信を行うことができる。
光ビーコン4は、通信制御などを行うビーコン制御機(通信制御部)7と、このビーコン制御機7のセンサ用インタフェースに接続された複数(図1の例では4つ)のビーコンヘッド(投受光器)8とを有する。
ビーコン制御機7は、インフラ側の通信部6に接続されており、通信部6は、電話回線等の通信回線5によって中央装置3と接続されている。
通信部6は、例えば、信号灯器の灯色を制御する交通信号制御機や、インフラ側における交通情報の中継処理を行う情報中継装置等より構成することができる。
本実施形態の光ビーコン4は、全二重通信方式を採用している。すなわち、ビーコン制御機7は、光通信用の発光ユニット13に対するダウンリンク方向の送信制御と、光通信用の受光ユニット14に対するアップリンク方向の受信制御を同時に行う。
これに対して、本実施形態の車載機2は、半二重通信方式を採用している。すなわち、後述の車載制御機21(図3参照)は、光送信部23に対するアップリンク方向の送信制御と、光受信部24に対するダウンリンク方向の受信制御とを同時には行わない。
〔光ビーコンの全体構成〕
光ビーコン4のビーコンヘッド8は、光通信用の送受信ユニット11(光送受信部)と、車両感知用のセンサユニット12とを筐体9内に備える(図1及び図3参照)。
このように、本実施形態の光ビーコン4では、1つビーコンヘッド8の筐体9に、光通信と車両感知のための各ユニット11,12をそれぞれ組み込むことにより、光通信機能と車両感知機能とを併有した構造となっている。
光通信用の送受信ユニット11は、車載機2との間で光信号を無線で送受信する光トランシーバである。
図1に示すように、送受信ユニット11は、ダウンリンク光DO(図3参照)を送出する光通信用の発光ユニット13と、アップリンク光UO(図3参照)を受光して電気信号に変換する光通信用の受光ユニット14とを有する。
光通信用の発光ユニット13(以下、「通信用発光ユニット13」ともいう。)は、ビーコン制御機7から送出される下りフレームを所定の伝送速度のシリアルな送信信号に変換する送信回路と、出力された送信信号をダウンリンク方向の光信号に変換する、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)からなる発光素子とを有する。
通信用発光ユニット13の発光素子は、近赤外線の光信号であるダウンリンク光DOを上流側に向かって斜め下方に送出する。
光通信用の受光ユニット14(以下、「通信用受光ユニット14」ともいう。)は、フォトダイオード(PD:Photo Diode)等からなる受光素子と、この受光素子が出力する電気信号を増幅してデジタル信号を生成する受信回路とを有する。
通信用受光ユニット14の受光素子は、車載機2がビーコンヘッド8の手前で送出した近赤外線の光信号であるアップリンク光UOを受光して電気信号に変換する。通信用受光ユニット14の受信回路は、変換された電気信号から生成したデジタル信号をビーコン制御機7に送る。
センサユニット12は、ビーコンヘッド8のほぼ直下を通過する車両20の存在を非接触で感知するための光感知センサである。
図1に示すように、センサユニット12は、入射光IO(図3参照)を送出する車両感知用の発光ユニット15と、反射光RO(図3参照)を受光して電気信号に変換する車両感知用の受光ユニット16とを有する。
車両感知用の発光ユニット15(以下、「感知用発光ユニット15」ともいう。)は、所定周期の光パルス信号である入射光IOを下方向に送出する。
車両感知用の受光ユニット16(以下、「感知用受光ユニット16」ともいう。)は、上記入射光IOの道路Rや車両20に対する反射光ROを受光し、受光した反射光ROを電気信号に変換してビーコン制御機7に送る。
ビーコン制御機7は、信号処理部、CPU及びメモリなどを有するコンピュータ装置よりなり、中央装置3との通信や所定の通信インタフェース規格に従って車載機2と路車間通信を行う通信制御部としての機能と、車両20の感知制御部としての機能とを有する。
また、ビーコン制御機7は、通信制御や感知制御のためのコンピュータプログラムを記憶装置(図示せず)に格納しており、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、当該CPUが上記通信制御部及び感知制御部としての機能を実現する。
例えば、ビーコン制御機7は、車両IDの識別値(以下、「ID値」ともいう。)が未格納である車線通知情報を含むダウンリンク信号(第1の下りフレーム)や、所定の提供情報を含むダウンリンク信号(第1の下りフレーム)を通信用発光ユニット13に所定周期で常に送出させている。
ビーコン制御機7は、上記ダウンリンク信号の送出を継続しつつ、そのダウンリンク信号の受信を契機として車載機2が送信するであろう、ID値を含むアップリンク信号(上りフレーム)の受信の有無を判定している。
ビーコン制御機7は、通信用受光ユニット14によりアップリンク信号の受信を検出すると、そのアップリンク信号から抽出したID値と車線番号値を格納した車線通知情報と、当該車両20向けの提供情報とを生成し、生成した各情報を含む1又は複数のダウンリンク信号(第2の下りフレーム)を、通信用発光ユニット13に所定時間(例えば、250〜350ms)だけ送出させる。
そして、ビーコン制御機7は、上記所定時間が経過すると、ダウンリンク信号に含める提供情報の内容を元に戻して、次に到来する車両20の車載機2からのアップリンク信号の受信を待機する。
なお、ビーコン制御機7は、車両20の位置及び時刻などの走行軌跡よりなるプローブデータなどの、アップリンク信号に含まれる情報を中央装置3に転送する。
ビーコン制御機7は、所定波長の入射光IOを感知用発光ユニット15に一定の強度及びパルス周期で常に送出させており、感知用受光ユニット16が受光する反射光ROの受光強度が閾値以上か否かにより、車両20の存在を感知する。
すなわち、ビーコン制御機7は、感知用受光ユニット16において閾値以上の反射光ROの受光強度が検出された場合に、車両20の感知信号を生成し、その感知信号を中央装置3に送信する。なお、この閾値は固定値とは限らず、例えば、反射光ROの受光強度に応じた追従処理によって変動することもある。
〔光ビーコンの設置状態〕
図2に示すように、本実施形態の光ビーコン4は、同じ方向の複数(図例では4つ)の車線R1〜R4を有する道路Rに設置されている。
光ビーコン4は、各車線R1〜R4にそれぞれ対応して設けられた複数の前記ビーコンヘッド8と、これらのビーコンヘッド8を一括制御する通信制御部である1台の前記ビーコン制御機7とを備える。
ビーコン制御機7は、道路Rの左側の歩道部分に立設した支柱17に設置されている。各ビーコンヘッド8は、支柱17から道路R側に水平に架設した架設バー(梁部材)18に取り付けられ、各車線R1〜R4のほぼ中心位置の直上に配置されている。
ビーコンヘッド8の通信用発光ユニット13は、自機の直下よりも車両進行方向の上流側に向けてダウンリンク光DOを発光する。これにより、車載機2との間で路車間通信を行うための通信領域Aが当該ビーコンヘッド8の上流側に設定される。
ビーコンヘッド8の感知用発光ユニット15は、自機のほぼ直下に向けて入射光IOを発光する。これにより、道路Rの所定の車線R1〜R4を通行する車両20の感知エリアである入射領域Bが当該ビーコンヘッド8のほぼ直下に設定される。
〔光ビーコンの通信領域と入射領域〕
図3は、光ビーコン4の通信領域Aと入射領域Bを示す道路Rの側面図である。
図3に示すように、送受信ユニット11の通信領域Aは、車載機2によるダウンリンク光DOの受光可能範囲であるダウンリンク領域DA(実線のハッチング部分)と、ビーコンヘッド8によるアップリンク光UOの受光可能範囲であるアップリンク領域UA(破線のハッチング部分)とから構成されている。
2001年8月3日策定のUTMS(Universal Traffic Management Systems)協会の「光学式車両感知器 近赤外線式インタフェース規格 版2」(以下、「旧インタフェース規格」という。)では、各領域DA,UAの上下流端位置の規格値は次の通りである。
ダウンリンク領域DAの下流端位置a0:+1.3m
アップリンク領域UAの下流端位置b0:a0+2.1m(=3.4m)
双方領域DA,UAの上流端位置c0 :b0+1.6m(=5.0m)
2016年1月28日策定のUTMS協会の「高度化光ビーコン 近赤外線式インタフェース規格 版4」(以下、「新インタフェース規格」という。)では、各領域DA,UAの上流端位置の規格値(一般道路の場合)は次の通りである。
ダウンリンク領域DAの下流端位置a0:+0.70m
アップリンク領域UAの下流端位置b0:a0+2.70m(=3.40m)
双方領域DA,UAの上流端位置c0 :b0+2.64m(=6.04m)
各位置a0〜c0の規格値は、道路面からの高さHが1.0mの基準面における投受光器8の直下位置(原点O)から上流方向を正の数とした場合の値である。
旧インタフェース規格では、車載機2が送信するアップリンク光UOの伝送速度は64kbit/sのみであり、車載機2が受信するダウンリンク光DOの伝送速度は1024kbit/sのみである。
これに対して、新インタフェース規格では、ダウンリンク光DOの伝送速度は従来通りであるが、アップリンク光UOの伝送速度が高低2種類のマルチレート(低速が64kbit/sでかつ高速が256kbit/s)に変更されている。
従って、新インタフェース規格に従う光ビーコン4は、従来通りの低速アップリンク受信と新たな高速アップリンク受信とが可能なマルチレート対応の光ビーコン(「新光ビーコン」又は「高度化光ビーコン」と呼ばれる。)である。
また、新インタフェース規格に従う車載機2は、従来通りの低速アップリンク送信と新たな高速アップリンク送信とが可能なマルチレート対応の車載機(「新車載機」又は「高度化車載機」と呼ばれる。)である。
本実施形態においては、光ビーコン4及び車載機2の双方が高速アップリンク通信に対応する機器であるものとする。
すなわち、本実施形態では、光ビーコン4が新光ビーコン(高度化光ビーコン)であり、車載機2が新車載機(高度化光車載機)である場合を想定している。
センサユニット12の入射領域Bは、感知用発光ユニット15が道路Rに向けて入射する入射光IOの照射範囲である。
入射領域Bの道路幅方向の中心は、ビーコンヘッド8に対応する車線R1〜R4の道路幅方向の中心とほぼ等しい位置にある。なお、入射光IOの発光方向V1は、通常、鉛直方向に対して所定角度α(例えば、4.5°)だけ上流側(プラス側)に指向させるが、鉛直方向に対して所定角度だけ下流側(マイナス側)に指向させてもよい。
〔車載機の構成〕
図3に示すように、本実施形態の車載機2は、車載制御機(通信制御部)21と車載ヘッド(光送受信部)22とを備える。車載ヘッド22の内部には、光送信部23と光受信部24が収容されている。
光送信部23は、近赤外線よりなるアップリンク光UO(アップリンク方向の光信号)を発光する発光素子を有し、光受信部24は、近赤外線よりなるダウンリンク光UO(ダウンリンク方向の光信号)を受光する受光素子を有する。
光送信部23は、車載制御機21から出力される上りフレームを所定の伝送速度のシリアルな送信信号に変換する送信回路と、出力された送信信号をアップリンク方向の光信号に変換する、発光ダイオード等よりなる発光素子とを有する。
光受信部24は、ダウンリンク方向の光信号を光電変換して電気信号を出力するフォトダイオード等よりなる受光素子と、出力された電気信号を増幅してデジタルの受信信号を生成する受信回路とを有する。
車載制御機21は、信号処理部、CPU及びメモリなどを有するコンピュータ装置よりなり、光ビーコン4との路車間通信を行う通信制御部としての機能を有する。
また、車載制御機21は、通信制御のためのコンピュータプログラムを記憶装置(図示ぜず)に格納しており、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、当該CPUが上記通信制御部として機能する。
車載制御機21は、アップリンクデータとして、自車両の走行データ(例えば、通過位置と通過時刻を時系列に並べた走行軌跡データであるプローブ情報など)を生成して、光送信部23にアップリンク送信させる機能も有する。
この場合、新インタフェース規格のようにアップリンク速度を高速化すれば、より多くのプローブ情報(走行軌跡を記録する道路区間を長くしたり、同一道路区間における通過位置と通過時刻の記録密度を高くしたりした情報)を送信することが可能になる。
本実施形態の車載制御機21は、上記CPUを含む本体制御部とは別に、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )等を含む簡易制御部を設けた回路構成であってもよい。
この簡易制御部は、例えば、光受信部24が何らかの下りフレームを受信した場合に、自車両の車両IDを含む上りフレーム(従来の伝送速度64kbit/sの上りフレーム)を1つだけ、光送信部23にアップリンク送信させる機能を有する。
〔上りフレームのフレーム構成〕
図4は、上りフレームのフレーム構成図である。
図4に示すように、上りフレームの格納領域には、先頭から順に、フレームの区切りを認識するための同期用の伝送制御部(以下、「同期部」という。)、ヘッダ部、実データ部、及びCRC(Cyclic Redundancy Check )用の伝送制御部(以下、「CRC部」という。)が含まれる。
上りフレームでは、同期部に1バイトが割り当てられ、ヘッダ部に10バイトが割り当てられ、実データ部に最大59バイトが割り当てられ、CRC部には4バイト(1バイトのアイドル部+2バイトのCRC+1バイトの最終同期部)が割り当てられている。
上りフレームのヘッダ部には、「サブシステムキー情報数」、「車両ID」、「車載機種別」、「情報種別」、「最終フレームフラグ」及び「同一情報種別内フレーム番号」などの格納領域が含まれる。
「サブシステムキー情報数」(以下、「情報数」と略記することがある。)には、実データ部の先頭から順に格納する「サブシステムキー情報」の数が格納される。
すなわち、情報数がゼロの場合は、実データ部に「サブシステムキー情報」が含まれず、情報数が「1」の場合は、実データ部に1つの「サブシステムキー情報」が含まれ、情報数が「n」の場合は、実データ部にn個の「サブシステムキー情報」が含まれる。
上記の「サブシステムキー情報」は、光ビーコン4が、公共車両優先システム(PTPS)、車両運行管理システム(MOCS)、現場急行支援システム(FAST)及び安全運転支援システム(DSSS)などのダウンリンク情報の付加情報を選択するためのキー情報である。
車載機2は、自車両がUTMS規格のどのシステムに対応しているかに応じて、「サブシステムキー情報数」と「サブシステムキー情報」の内容を決定する。
例えば、車載機2は、自車両がUTMS規格の1つのシステムに対応する場合は、ヘッダ部の「サブシステムキー情報数」の値を「1」に設定し、当該1つのシステムの規格に従った内容の「サブシステムキー情報(1)」を、実データ部に格納する。
また、車載機2は、自車両がUTMS規格の2つのシステムに対応する場合は、ヘッダ部の「サブシステムキー情報数」の値を「2」に設定し、当該2つのシステムの規格にそれぞれ従った内容の「サブシステムキー情報(1)」及び「サブシステムキー情報(2)」を、実データ部に格納する。
「サブシステムキー情報」のデータ形式は、各々のシステムの規格によって相違するので詳細は割愛するが、例えば、安全運転支援システム(DSSS)の場合には、ブレーキ状態、ターンシグナル状態、ハザード状態、車速、進行方向、加減速度及びアクセルペダル位置などの情報が含まれる。
光ビーコン4は、アップリンク情報に含まれる「サブシステムキー情報」の種別により、車載機2が、UTMS規格に含まれるどのシステムに対応するかを判断し、当該システムの規格に応じた提供情報を、下りフレームに格納してダウンリンク送信する。この提供情報は、規格上は「特別情報」と呼ばれる。
このように、光ビーコン4は、「サブシステムキー情報」の種別に基づいて、アップリンク受信後のダウンリンク情報に含める「特別情報」の種類を決定する。
「車両ID」は、車載機2が自身で生成した、或いは、光ビーコン4が自動生成して車載機2に通知した車両IDの識別値(数値でも記号でもよい。)を格納する領域である。車載機2は、アップリンク送信時に記憶する車両IDの値を、上りフレームのヘッダ部の車両IDに格納する。
「車載機種別」は、車載機2の種別を格納する領域である。「情報種別」は、アップリンク情報の種別を格納する領域である。新インタフェース規格では、これらの領域の値により、アップリンク送信主体の新旧と、アップリンク情報が高速か低速かを表す。
具体的には、車載機2は、低速の上りフレームを送信する場合は、「車載機種別」に新車載機を示す所定値(例えば、「6」)を格納し、「情報種別」に所定値(例えば、「1」)を格納する。
また、車載機2は、高速の上りフレームを送信する場合は、「車載機種別」に新車載機を示す所定値(例えば、「6」)を格納し、「情報種別」に所定値(例えば、「4」)を格納する。
従って、光ビーコン4は、受信した上りフレームの車載機種別の値が「6」でかつ情報種別の値が「1」の場合は、新車載機からの低速フレームであると判定でき、受信した上りフレームの車載機種別の値が「6」でかつ情報種別の値が「4」の場合は、新車載機からの高速フレームであると判定できる。
なお、旧車載機の場合は、車載機種別の値を「6」以外に設定するので、光ビーコン4は、「車載機種別」の値が「6」以外の上りフレームを受信した場合は、通信相手が高速アップリンク送信に非対応の旧車載機であると判定できる。
「最終フレームフラグ」は、車載機2が送信する1又は複数の上りフレームのうち、どれが最終フレームであるかを示すための格納領域である。
例えば、車載機2は、複数の上りフレームを連続送信する場合は、そのうちの最後の上りフレームの「最終フレームフラグ」にのみ所定のフラグ値(例えば、「1」)を格納し、それ以外の上りフレームにはそのフラグ値を格納しない。また、車載機2は、上りフレームを1つだけ送信する場合には、当該上りフレームに最終フレームフラグを立てる。
「同一情報種別内フレーム番号」は、同じ情報種別の情報を1つの上りフレームで送信する、或いは、複数の上りフレームに分割して連続送信する場合の、当該上りフレームの順序番号である。
車載機2が連続送信することができる上りフレームの数は、最大で16フレームと規定されている。従って、車載機2は、例えば16個の上りフレームを連続送信する場合は、先頭の上りフレームから順に1〜16までの番号値を「同一情報種別内フレーム番号」に格納する。なお、1フレーム送信の場合にも当該フレーム番号に番号値が付される。
〔下りフレームのフレーム構成〕
図5は、下りフレームのフレーム構成図である。
図5に示すように、下りフレームの格納領域にも、上りフレームのフレーム構成(図4)の場合と同様に、先頭から順に、同期部、ヘッダ部、実データ部、及びCRC部が含まれる。
下りフレームでは、同期部に1バイトが割り当てられ、ヘッダ部に5バイトが割り当てられ、実データ部に123バイトが割り当てられ、CRC部に4バイト(1バイトのアイドル部+2バイトのCRC+1バイトの最終同期部)が割り当てられている。
下りフレームのヘッダ部には、「情報種別」、「最終フレームフラグ」及び「同一情報種別内フレーム番号」などの格納領域が含まれる。
「情報種別」は、光ビーコン4が車両20に提供するダウンリンク情報の種別を格納する領域である。「情報種別」には、提供情報の種別に応じて予め設定されたID値である1〜63までの数値が格納される。
「最終フレームフラグ」は、光ビーコン4が送信する同一情報種別である1又は数の下りフレームのうち、どれが最終フレームであるかを示すための格納領域である。
例えば、光ビーコン4は、1回のダウンリンク周期に連続送信する同一情報種別である複数の下りフレームのうち、最後の下りフレームの「最終フレームフラグ」にのみ所定のフラグ値(例えば、「1」)を格納し、それ以外の同一情報種別の下りフレームにはそのフラグ値を格納しない。また、光ビーコン4は、下りフレームを1つだけ送信する場合には、当該下りフレームに最終フレームフラグを立てる。
「同一情報種別内フレーム番号」は、同じ種別の情報を1つの下りフレームで送信する、或いは、複数の下りフレームに分割して連続送信する場合の、当該下りフレームの順序番号である。
光ビーコン4が1つの提供情報を連続送信する場合の下りフレーム数は最大で80フレーム(車線通知情報を格納する先頭フレームを含む。)と規定されている。従って、光ビーコン4は、例えば80個の下りフレームを連続送信する場合は、先頭の下りフレームから順に1〜80までの番号値を「同一情報種別内フレーム番号」に格納する。なお、1フレーム送信の場合にも当該フレーム番号に番号値が付される。
下りフレームの実データ部に含める車載機2への提供情報は、光ビーコン4が車載機2から低速の上りフレームを受信する前と後とで情報の種別が変化し得る。
すなわち、光ビーコン4は、低速の上りフレームの受信前後において車載機2に対する提供情報の内容を切り替えることができる。
具体的には、光ビーコン4は、低速の上りフレームを受信する前(低速アップリンク受信前)に送信する下りフレーム(以下、「第1の下りフレーム」という。)には、2016年1月28日に策定されたUTMS協会の「高度化光ビーコン 近赤外線式AMIS用通信アプリケーション規格 版3」(以下、「通信アプリケーション規格(版3)」という。)において、アップリンク情報の提供を条件としないと規定された情報(「現在位置情報」など)を実データ部に含めることができる。
また、光ビーコン4は、低速の上りフレームを受信した後(低速アップリンク受信後)に送信する下りフレーム(以下、「第2の下りフレーム」という。)には、通信アプリケーション規格(版3)において、アップリンク情報の提供を条件としないと規定された情報だけでなく、通信アプリケーション規格(版3)においてアップリンク情報の提供を条件とすると規定された情報(「路線信号情報」など)についても、実データ部に含めることができる。
光ビーコン4は、車載機2への単一情報種別の提供情報が実データ部の容量(123バイト)に収まる場合は、1つの下りフレームにより提供情報を車載機2に提供する。
光ビーコン4は、車載機2への単一情報種別の提供情報が実データ部の容量(123バイト)に収まらない場合は、複数の下りフレーム(下りフレーム群)に分けて送信することより、提供情報を車載機2に提供する。従って、1つの下りフレームに異なる情報種別のダウンリンク情報が混在することはない。
図5に示すように、第1の下りフレームに含める提供情報の例としては、例えば、「車線通知情報」(ただし、車両IDの識別値が未格納のもの。)及び「現在位置情報」などがある。「車線通知情報」は、車両20が走行する車線番号を通知する情報であり、「現在位置情報」は、ビーコンヘッド8の設置地点の位置情報(緯度及び経度)である。
「車線通知情報」の格納領域には、「車両ID」、「車線番号」及び「ビーコン識別フラグ」などが含まれる。光ビーコン4は、アップリンク受信前の第1の下りフレームに含める車線通知情報には、「車両ID」に識別値(ID値)を格納していない。
光ビーコン4は、車両IDの識別値(ID値)を含む低速の上りフレームを車載機2から受信すると、取得したID値を車線通知情報の「車両ID」に格納した第2の下りフレーム(以下、この下りフレームを「折り返しフレーム」ともいう。)を生成し、生成した折り返しフレームを連続送信する。
従って、車載機2は、受信した折り返しフレームの車線通知情報に自車両のID値が含まれているか否かにより、光ビーコン4との通信確立を判定することができる。
光ビーコン4は、アップリンク情報を取得したビーコンヘッド8に対応する車線番号値を、折り返しフレームに含まれる車線通知情報の「車線番号」に記す。
従って、車載機2は、受信した折り返しフレームの車線通知情報に含まれる車線番号値から、自車両がどの車線を走行中かを判定することができる。
「ビーコン識別フラグ」は、自機が高速アップリンク受信に対応する機器であるか否かを示す格納領域である。
高速アップリンク受信に対応する光ビーコン4は、下りフレームの「ビーコン識別フラグ」に所定のフラグ値(例えば、「01」)を格納し、高速アップリンク受信に対応していない旧光ビーコンは、下りフレームの「ビーコン識別フラグ」にそれ以外の値(例えば、「00」)を格納する。
従って、車載機2は、下りフレームの「車線通知情報」に含まれる「ビーコン識別フラグ」の値により、通信相手の光ビーコンが、高速アップリンク受信に対応する新光ビーコン4であるか、非対応の旧光ビーコンであるかを判定することができる。
車線通知情報のフラグフィールドをオン(ビーコン識別フラグ=01)にする下りフレームの種類は、第1及び第2の下りフレームの双方であってもよいし、第2の下りフレームのみであってもよいが、図5に示す通り、本実施形態では後者の場合を想定する。
すなわち、本実施形態の光ビーコン4は、第1の下りフレームのフラグフィールドをオフ(ビーコン識別フラグ=00)に設定し、第2の下りフレームのフラグフィールドをオン(ビーコン識別フラグ=01)に設定する。
低速アップリンク受信後に光ビーコン4の送受信ユニット11が繰り返し送信する下りフレーム群は、1〜80個の下りフレームで構成され、旧インタフェース規格の場合には、その繰り返し送信の送信可能時間は250msである。
また、下りフレームは、ダウンリンク方向に送出すべきデータ量に応じた任意数のフレームで構成され、上記の送信可能時間の範囲内で繰り返し送信され、下りフレームの送信周期は約1msである。
従って、例えば、3つの下りフレームで1つの有意なデータ(提供情報)を構成する場合は、その送信周期が約3msになるので、そのデータは所定の送信可能時間(250ms)内に約80回繰り返して送信されることになる。
もっとも、新インタフェース規格の光ビーコンでは、ダウンリンク領域DAがビーコンヘッド8の直下付近まで拡大しているので、1〜80個の下りフレームで構成される下りフレーム群を繰り返し送信する回数を増加させることができる。
図5に示すように、第2の下りフレームに含める提供情報の例としては、例えば、「車線通知情報」(ただし、車両IDの識別値を格納したもの。)、「路線信号情報」及び「旅行速度リンク情報」などがある。
「車線通知情報」は、前述の通りである。「路線信号情報」とは、光ビーコン4の設置地点の下流側に位置する交差点の路線信号情報のことである。「旅行速度リンク情報」とは、光ビーコン4ごとに予め設定された提供リンクの旅行速度情報のことである。
〔通信領域における路車間通信〕
図6は、通信領域Aで行われる路車間通信の一例を示すシーケンス図である。
図6において、下りフレームDL1は、低速アップリンク受信前の初期状態において光ビーコン4が繰り返し送信する下りフレーム(第1の下りフレーム)である。
下りフレームDL2は、低速アップリンク受信後に光ビーコン4が繰り返し送信する下りフレーム(第2の下りフレーム)である。
上りフレームUL1は、下りフレームDL1の受信に応じて車載機2が送信する低速の上りフレームである。低速の上りフレームUL1を「低速フレームUL1」ともいう。
上りフレームUL2は、下りフレームDL2の受信に応じて車載機2が送信する高速の上りフレームである。高速の上りフレームUL2を「高速フレームUL2」ともいう。
白丸を付したフレームは、車両IDにID値が未格納であるフレームを示し、黒丸を付したフレームは、車両IDにID値が格納されたフレームであることを示す。
図6において、U0〜U3は、車載機2がアップリンク送信する複数の上りフレーム(上りフレーム群)UL1,UL2を示している。
図6では、上りフレーム群のフレーム数が4フレームの場合を例示しているが、フレーム数は4つに限定されるものではない。例えば、上りフレーム群は、高速フレームUL2が3つ以上送信される場合もあるし(規格上は最大16フレーム)、比較的長いデータ長である高速フレームUL2が1つだけ送信される場合もある。
ハッチングなしの上りフレームU0は、伝送速度が低速(64kbitp/s)の低速フレームUL1であることを示し、ハッチングありの上りフレームU1〜U3は、伝送速度が高速(256kbps)の高速フレームUL2であることを示す。
以下の路車間通信の説明では、動作主体が光ビーコン4と車載機2となっているが、実際の通信制御は、光ビーコン4のビーコン制御機(通信制御部)7と、車載機2の車載制御機(通信制御部)21が実行する。
図6に示すように、光ビーコン4は、車線R1〜R4(図2参照)に対応するすべてのビーコンヘッド8から、車両IDにID値が未格納である車線通知情報を含む下りフレームDL1を、道路Rに向けて所定の送信周期で送信し続けている。
道路Rのいずれかの車線R1〜R4を走行する車両20がダウンリンク領域DAに入ると、車載機2が車線通知情報(ID値なし)を含む下りフレームDL1又はその他の下りフレームDL1を受信する。これにより、車載機2は、自車両が光ビーコン4の通信領域Aに入ったことを察知する。
この際、車載機2は、車両IDに自車両のID値を格納し、かつ、車載機種別の値を「6」とした低速フレームUL1(以下、「ID格納フレームU0」ともいう。)を生成し、自機の通信をいったん受信から送信に切り替えて、生成した低速フレームUL1をアップリンク送信する。その後、車載機2は、自機の通信を送信から受信に戻す。
車載機2は、旅行時間情報などの光ビーコン4に提供すべき情報がある場合には、低速フレームUL1(ID格納フレームU0)の実データ部にその情報を格納する。
光ビーコン4は、受信フレームのCRCチェック等を経て上記の低速フレームUL1を正規に受信すると、取得したID値を車両IDに含みかつビーコン識別フラグの値を「01」とした車線通知情報を含む下りフレームDL2(以下、「折り返しフレーム」ともいう。)を連続送信する。
光ビーコン4は、上記の車線通知情報を連続送信する期間(インタフェース規格では8±2msと規定されている。以下、「連送期間」という。)の経過後に、他の提供情報を含む下りフレームDL2の繰り返し送信を所定のダウンリンク周期ごとに実行する。
1回のダウンリンク周期に含まれる複数の下りフレームDL2は、先頭の1つの折り返しフレーム(ID値ありの車線通知情報を含む下りフレームDL2)と、その後に連続送信される車線通知情報以外のダウンリンク情報を含む1又は複数の下りフレームDL2とからなる。
連送期間の後に行われる下りフレームDL2の繰り返し送信は、所定時間(例えば、350ms)内において可能な限り繰り返される。
1回のダウンリンク周期に含まれる下りフレームDL2は最大80フレームで構成されるため、ダウンリンク周期の先頭フレームにより送信される車線通知情報は、最も少ない頻度の場合には80フレームに1つの割合となる。
車載機2は、低速フレームU0の後に高速フレームU1〜U3を送信する場合に、低速フレームU0と高速フレームU1の間に「送信中断期間」(新インタフェース規格では、最大20msと規定されている。)を設けることにより受信態勢となっており、この送信中断期間に折り返しフレームを受信する。
車載機2は、光ビーコン4から受信した下りフレームDL2の中で、車両IDに自車両のID値が格納された車線通知情報を含むものがあるか否かを判定する。
上記の判定結果が肯定的である場合には、車載機2は、自車両のID値のループバックが成功したと判断し、上記の送信中断期間が経過するまで自機の通信状態を受信のまま維持する。
上記の判定結果が否定的である間は、車載機2は、自車両のID値のループバックが成功していないと判断し、自機の通信状態を受信から送信に切り替えて、上りフレームUL1を再送する(図6の破線で示す上りフレームU0参照)。
この場合、車載機2は、先に送信した上りフレームUL1の送信後所定時間(例えば、30m秒)が経過した後に、再び上りフレームUL1を送信する。車載機2は、この再送の動作を自車両のID値のループバックが成功するまで繰り返す。
車載機2は、送信中断期間に受信した下りフレームDL2に含まれるビーコン識別フラグに基づいて、通信相手が高速アップリンク受信に対応するか非対応であるかを判定し、その判定結果に応じて高速フレームU1〜U3を送信するか否かを決定する。
すなわち、車載機2は、上記の判定結果が肯定的である場合は、送信中断期間の後に高速フレームUL2(U1〜U3)を送信し、上記の判定結果が否定的である場合は、高速フレームUL2を送信しない。
〔ダウンリンク光の反射光による問題点とその解決策〕
車線R1〜R4(図2参照)ごとに設置された複数のビーコンヘッド8を有する光ビーコン4では、例えば、ある車線R1のビーコンヘッド8からのダウンリンク光DOの反射光が、他の車線R2のビーコンヘッド8に到達することがある。
この場合、車線R2のビーコンヘッド8が、車線R2を通行する車両20が送信したアップリンク光UOを反射光の影響によって受信できなくなり、車線R2における上りフレームUL1,UL2の受信に失敗する可能性がある。
また、走行車線である車線R4のビーコンヘッド8が送出したダウンリンク光DOが、街路樹などに反射して同じ車線R4のビーコンヘッド8に到達することにより、当該車線R4における上りフレームUL1,RL2の受信率を悪化させる可能性もある。
特に、高速フレームUL2は、低速フレームUL1に比べて伝送速度がダウンリンク光DOに近いため、低速フレームUL1よりもダウンリンク光DOの反射光の影響をうけ易く、上記の問題点がよりいっそう顕著になると考えられる。
そこで、本実施形態の光ビーコン4では、車載機2から高速フレームUL2を受信する期間に応じて、ビーコンヘッド8によるダウンリンク光DOの発光を一時的に停止する「発光制御処理」(図6参照)を実行する。なお、図6中の仮想線で示す下りフレームDL2は、ダウンリンク光DOの発光が停止された下りフレームを示す。
これにより、高速アップリンク送信に対応する車載機2がアップリンク送信する高速フレームUL2を光ビーコン4が受信し易くなり、ダウンリンク光DOの反射光によって高速アップリンク通信が阻害されるのを抑制することができる。
本実施形態において、ダウンリンク光DOの「発光停止」は、例えば、ビーコン制御機7から通信用発光ユニット13へのダウンリンク信号(電気信号)の送信を停止して、通信用発光ユニット13の発光素子による発光を停止させることにより実行できる。
発光停止の実行方法は、ダウンリンク信号の送信停止だけでなく、発光素子への電圧印加の停止、ダウンリンク光DOを物理的に遮光することなど、ビーコンヘッド8の外部にダウンリンク光UOを出さなくできるものであれば手段を問わない。
もっとも、発光ユニット13による発光を完全になくす場合だけでなく、複数の発光素子のうちの一部を消灯する場合や、調光機能を有する通信用発光ユニット13の発光素子の発光量を所定値以下に低減させる場合も、「発光停止」の概念に含まれるものとする。
ダウンリンク光DOの発光制御処理は、例えば、1つの車線R1(図2参照)で停止及び再開条件が成立すると、当該車線R1についてのみダウンリンク光DOの発光停止及び発光再開を実行する「第1処理」と、すべての車線R1〜R4のダウンリンク光DOの発光停止及び発光再開を実行する「第2処理」との、2種類の処理が主に考えられ、いずれを採用してもよい。さらに、当該車線R1を含む一部の車線(例えば当該車線R1とその隣接車線)についてダウンリンク光DOの発光停止及び発光再開を実行するようにしてもよいし、当該車線R1を除く一部または全部の車線についてダウンリンク光DOの発光停止及び発光再開を実行するようにしてもよい。
本実施形態は、光ビーコン4が第1処理を実行する場合を想定する。
ところで、光ビーコン4による高速フレームUL2の受信開始は、車載機2が送信中断期間に受信する折り返しフレームに対する車載機2の応答速度によって異なる。また、光ビーコン4による高速フレームUL2の受信終了は、車載機2が送信する高速フレームUL2のフレーム数によって異なる。
従って、高速フレームUL2の受信期間に応じてダウンリンク光DOの発光制御処理を適切に実行するには、妥当な停止及び再開タイミングを予め設定しておく必要がある。
本実施形態のビーコン制御機(通信制御部)7は、以下に説明する停止条件の成立を契機として、通信用発光ユニット13によるダウンリンク光DOの発光を停止させ、以下に説明する再開条件の成立を契機として、通信用発光ユニット13によるダウンリンク光DOの発光を再開させる、「発光制御部」としての機能を有する。
〔ダウンリンク光の停止及び再開タイミング〕
図7は、光ビーコン4に適用可能なダウンリンク光DOの発光の停止及び再開タイミングの一例を示すタイムチャートである。
図7において、上段側の棒グラフは、光ビーコン4による下りフレームDL2の送信タイミングを示し、下段側の棒グラフは、光ビーコン4による上りフレームUL1,UL2の受信タイミングを示す。時間tは左側から右側に進行する。
ハッチング付きの下りフレームDL2は、ダウンリンク80フレーム先頭において車線通知情報を格納する下りフレームであり、ドット付きの下りフレームDL2は、条件成立時点の次の下りフレームである。
図7に示すように、本実施形態の光ビーコン4は、発光停止のための必要十分条件である停止条件1及び2の少なくとも1つ成立を契機として、通信用発光ユニット(光送信部)13によるダウンリンク光DOの発光を停止させ、発光再開のための必要十分条件である再開条件1〜3の少なくとも1つの成立を契機として、通信用発光ユニット13によるダウンリンク光DOの発光を再開させる。
本実施形態の光ビーコン4において、図7に示す停止条件1及び2だけでなく、更に他の停止条件も含めていずれかが成立する場合に、ダウンリンク光DOの発光を停止することにしてもよい。
本実施形態の光ビーコン4において、図7に示す再開条件1〜3だけでなく、更に他の再開条件も含めていずれかが成立する場合に、ダウンリンク光DOの発光を再開することにしてもよい。
以下、図7に示す停止条件1及び2と再開条件1〜3について説明する。なお、以下の説明において、フレームの「受信」とは、当該フレームに対するCRCチェックが完了した時点を意味する。
また、以下の説明では、動作主体が光ビーコン4となっているが、実際の情報処理は光ビーコン4のビーコン制御機(通信制御部)7が実行する。
更に、停止条件1及び2には、高度化車載機であることを示す識別情報(車載機種別の値=「6」(全二重対応の新車載機を示す「E」でもよい。))を含む低速フレームUL1を光ビーコン4が受信したことが、前提条件(必要条件)として含まれる。
その理由は、高速フレームUL2の受信不良を解消するには、車載機2が高速フレームUL2を送信して来ることが前提であり、高度化車載機であることを示す識別情報を含む低速フレームUL1を光ビーコン4が受信した場合に、その前提が成立するからである。
(停止条件1及び発光停止1)
図7に示すように、光ビーコン4は、「停止条件1」の成立を契機として「発光停止1」を実行する。すなわち、発光停止1は停止条件1に対応する処理である。
具体的には、停止条件1は、高度化車載機を示す識別情報を含む低速フレームUL1の一例である、例えば車載機種別の値が「6」である低速フレームUL1の受信から所定の遅延期間D1(例えば10ms)が経過したことであり、発光停止1は、停止条件1の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される。
停止条件1において、条件成立時点を低速フレームUL1の受信から遅延期間D1だけ遅らせる理由は、低速フレームUL1の受信時点で即座にダウンリンク光DOの発光を停止すると、連送期間において車線通知情報(ID値あり)を送信できなくなる、或いは、送信回数が減少し、車載機2との通信が確立しなくなる可能性が高まるからである。
従って、停止条件1の遅延期間D1は、インタフェース規格の連送期間(8±2ms)とほぼ一致することが好ましく、本実施形態では10ms(最大値)を採用している。
遅延期間D1の測定は、ビーコン制御機7に内蔵するタイマーが計時する時間に基づいて行ってもよいし、ビーコン制御機7が連続的に生成する下りフレームDL2(電気信号よりなるダウンリンク信号)のフレーム数に基づいて行ってもよい。
下りフレームDL2の1フレーム分の送信時間は概ね1msである。従って、遅延期間D1を10msに設定する場合、10フレーム分のダウンリンク信号を送出した時点で遅延期間D1が経過したと判断することができる。
発光停止1が、停止条件1の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される理由は、下りフレームDL2の区切りでダウンリンク光DOの発光を停止すれば、急激な光量低下が他の車線に及ぶことに伴って、他の車線におけるダウンリンク通信が阻害されるのを抑制するためである。
例えば、光ビーコン4が、複数のビーコンヘッド8から下りフレームDL1,DL2を同期してダウンリンク送信しており、発光停止については、停止条件1が成立した車線(例えば、車線R1とする)のみで実行する場合を想定する。
この場合、車線R1において下りフレームDL2の途中で発光を停止すると、隣接する車線R2の光量が下りフレームDL2の途中で低下し、車線R2を走行する車両20の車載機2が当該下りフレームDL2の受信を失敗する可能性が高くなる。
これに対して、車線R1において下りフレームDL2の先頭で発光を停止すると、隣接する車線R2の光量も下りフレームDL2の先頭で低下し、車線R2を走行する車両20の車載機2が当該下りフレームDL2の受信を失敗する可能性が低くなる。
(停止条件2及び発光停止2)
光ビーコン4は、「停止条件2」の成立を契機として「発光停止2」を実行する。すなわち、発光停止2は停止条件2に対応する処理である。
具体的には、停止条件2は、低速フレームUL1の受信後に高速フレームUL2を初めて受信したこと(以下、「初回受信」という。)であり、発光停止2は、停止条件2の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される。
停止条件2において、高速フレームUL2の初回受信を採用する理由は、最大で16フレーム送信される高速フレームUL2のうち、初回受信を契機として発光停止を実行すれば、初回受信に係る高速フレームUL2よりも後にアップリンク送信される、残りの高速フレームUL2の受信不良の解消に繋がるからである。
例えば、車載機2が高速フレームUL2を16フレーム送信し、そのうちの3番目の高速フレームUL2を光ビーコン4が初回受信した場合を想定する。
この場合、4番目の高速フレームUL2を受信し始めるまでに発光停止を実行すれば、4番目から16番目までの高速フレームUL2の受信率を向上することができる。
発光停止2が、停止条件2の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される理由は、発光停止1の場合(他の車線におけるダウンリンク通信の阻害を抑制する。)と同様である。
なお、受信不良を解消する高速フレームUL2のフレーム数を多くするためには、上記の通り、高速フレームUL2の初回受信を契機として発光停止を行うことが好ましいが、高速フレームUL2の複数回(例えば2回など)の受信を契機として、発光停止を行うことにしてもよい。
本実施形態の光ビーコン4は、停止条件1及び2の双方を採用してもよいし、停止条件1又は2のいずれかを採用してもよい。図7の例では、停止条件2は停止条件1に比べて成立するタイミングが遅いので、停止条件1及び2の双方を採用する場合には、停止条件2は停止条件1のパックアップ的な停止条件となる。
すなわち、停止条件1に基づく発光停止1に失敗しても、停止条件2に基づく発光停止2を実行することにより、ダウンリンク光DOの発光停止を確実に実行できる。
逆に、遅延期間D1の設定次第で、停止条件1が停止条件2に比べて成立するタイミングが遅くなる場合には、停止条件1は停止条件2のバックアップ的な停止条件となる。
すなわち、停止条件2に基づく発光停止2に失敗しても、停止条件1に基づく発光停止1を実行することにより、ダウンリンク光DOの発光停止を確実に実行できる。
本実施形態の光ビーコン4において、発光停止1及び2は、条件成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を待たずに、条件成立に応じて即座に実行することにしてもよい。もっとも、停止条件1及び2の成立時点からダウンリンク光DOの発光が実際に停止されるまでには、ビーコン制御機7での情報処理などに伴う処理遅延が存在する。
また、発光停止1及び2は、条件成立時点の後の下りフレームDL2の区切りで行えばよく、例えば、条件成立時点から見て最初の下りフレームDL2と2番目の下りフレームDL2の区切りで行ってもよい。
(再開条件1及び発光再開1)
図7に示すように、光ビーコン4は、「再開条件1」の成立を契機として「発光再開1」を実行する。すなわち、発光再開1は再開条件1に対応する処理である。
具体的には、再開条件1は、発光停止中において、高速フレームUL2の初回受信から所定の遅延期間D2が経過したことであり、発光再開1は、再開条件1の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される。
再開条件1において、初回受信の高速フレームUL2に含まれる「同一情報種別内フレーム番号」を利用すれば、複数の高速フレームUL2よりなる上りフレーム群の最終フレームの受信完了以後の終期を有する、遅延期間D2を算出することができる。例えば、光ビーコン4は、下式により遅延期間D2を算出すればよい。
遅延期間D2=(16−フレーム番号値)×1フレーム送信時間
上記の算出式において、「1フレーム送信時間」は、車載機2が1つの高速フレームUL2を送信するのに必要な時間(=約2.3ms)であり、本実施形態では、これにマージンを考慮して3.0msに設定している。
従って、例えば、初回受信に係る高速フレームUL2のフレーム番号の値が「5」の場合には、遅延期間D2=(16−5)×3ms=33msとなり、初回受信から33msを加算した時点が再開条件1の成立時点となる。
マージンを1フレーム送信時間に付加するのではなく、乗算後のトータル秒数にマージンαを付加することにしてもよい。すなわち、下記の式により遅延期間Dを算出することにしてもよい。
遅延期間D2=(16−5)×2.3ms+α≒25.3ms+α=26.0ms
上記のように、複数の高速フレームUL2よりなる上りフレーム群の最終フレーム(規格上の最大フレーム数である16フレーム)の受信完了以後の終期を有する遅延期間D2を採用すれば、初回受信以後の残りのすべての高速フレームUL2の受信不良を抑制できるようになる。
もっとも、遅延期間D2を、高速フレームUL2の残りの受信時間をカバーし得る固定の時間長に設定することにしてもよい。固定の時間長としては、例えば、車載機2が高速フレームUL2の連続送信する場合の最大時間(=38ms:アイドル5バイト+16フレームの送信時間)を採用すればよい。
固定の時間長は、残りフレーム数に応じた複数の設定値として、テーブル形式で定めておいてもよい。残りフレーム数に応じた複数の設定値の一例は、次の通りである。
残り15フレーム:15×2.3=34.5ms→35msを設定値とする。
残り14フレーム:14×2.3=32.2ms→33msを設定値とする。
残り13フレーム:13×2.3=29.9ms→30msを設定値とする。
(中略)
残り2フレーム:2×2.3=4.6ms→5msを設定値とする。
残り1フレーム:1×2.3=2.3ms→3msを設定値とする。
遅延期間D2の測定は、遅延期間D1と同様に、ビーコン制御機7のタイマーが計時する時間に基づいて行ってもよいし、ビーコン制御機7が連続的に送出する下りフレームDL2(電気信号よりなるダウンリンク信号)のフレーム数に基づいて行ってもよい。
下りフレームDL2の1フレーム分の送信時間は概ね1msである。従って、遅延期間D1を33msに設定する場合、33フレーム分のダウンリンク信号を送出した時点で遅延期間D2が経過したと判断することができる。
発光再開1が、再開条件1の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される理由は、下りフレームDL2の区切りでダウンリンク光DOの発光を再開すれば、急激な光量増加が他の車線に及ぶことに伴って、他の車線におけるダウンリンク通信が阻害されるのを抑制するためである。
例えば、光ビーコン4が、複数のビーコンヘッド8から下りフレームDL1,DL2を同期してダウンリンク送信しており、発光再開については、再開条件1が成立した車線(例えば、車線R1とする)のみで実行する場合を想定する。
この場合、車線R1において下りフレームDL2の途中で発光を再開すると、隣接する車線R2の光量が下りフレームDL2の途中で増加し、車線R2を走行する車両20の車載機2が当該下りフレームDL2の受信で失敗する可能性が高くなる。
これに対して、車線R1において下りフレームDL2の先頭で発光を再開すると、隣接する車線R2の光量も下りフレームDL2の先頭で増加し、車線R2を走行する車両20の車載機2が当該下りフレームDL2の受信を失敗する可能性が低くなる。
(再開条件2及び発光再開2)
図7に示すように、光ビーコン4は、「再開条件2」の成立を契機として「発光再開2」を実行する。すなわち、発光再開2は再開条件2に対応する処理である。
具体的には、再開条件2は、発光停止中において、低速フレームUL1を受信した当該車線において更に低速フレームUL1(図7中の破線で示すUL1)を受信したことであり、発光再開2は、再開条件2の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される。
再開条件2において、更に低速フレームUL1を受信したことを採用する理由は、発光停止中に別の車両20が通信領域Aに進入し、当該車両20の車載機(新旧いずれでもよい。)が低速フレームUL1を送信してきた場合や、同じ車両20が低速フレームUL1を再送してきた場合には、これらの車両20との通信を確立するために、ダウンリンク光DOの発光を再開する必要があるからである。
なお、別の車両20が送信して来る低速フレームUL1としては、例えば、発光停止中の車線(例えば、車線R1とする。)のビーコンヘッド8で受信される低速フレームUL1が考えられる。また、別の車両20が送信して来る低速フレームUL1は、発光停止中の車線R1ではない他の車線R2〜R4のビーコンヘッド8で受信される低速フレームUL1でであってもよい。
発光再開2が、再開条件2の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される理由は、発光再開1の場合(他の車線におけるダウンリンク通信の阻害を抑制する。)と同様である。
(再開条件3及び発光再開3)
図7に示すように、光ビーコン4は、「再開条件3」の成立を契機として「発光再開3」を実行する。すなわち、発光再開3は再開条件3に対応する処理である。
具体的には、再開条件3は、ダウンリンク光DOの実際の発光停止(図例では、発光停止1)から所定の遅延期間D3(例えば45ms)が経過したことであり、発光再開3は、再開条件3の成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を送信する時点に実行される。
再開条件3において、ダウンリンク光DOの発光停止を採用する理由は、実際の発光停止時点を再開条件の基準とすれば、停止条件1又は2が成立した時点で発光再開3を実行する時点も自動的に定まることから、例えば、高速フレームUL2の初回受信があったことが前提となる再開条件1の場合に比べて、ビーコン制御機7による発光再開の処理が簡便になるからである。
遅延期間D3の測定は、遅延期間D1と同様に、ビーコン制御機7のタイマーが計時する時間に基づいて行ってもよいし、ビーコン制御機7が連続的に送出する下りフレームDL2(電気信号よりなるダウンリンク信号)のフレーム数に基づいて行ってもよい。
下りフレームDL2の1フレーム分の送信時間は概ね1msである。従って、遅延期間D3を45msに設定する場合、45フレーム分のダウンリンク信号を送出した時点で遅延期間D3が経過したと判断することができる。
本実施形態の光ビーコン4は、再開条件1及び3の双方を採用してもよいし、再開条件1及び3のいずれかを採用してもよい。図7の例では、再開条件3は再開条件1に比べて成立するタイミングが遅いので、再開条件1及び3の双方を採用する場合には、再開条件3は再開条件1のパックアップ的な再開条件となる。
すなわち、再開条件1に基づく発光再開1に失敗しても、再開条件3に基づく発光再開3を実行することにより、ダウンリンク光DOの発光再開を確実に実行できる。
逆に、遅延期間D2,D3の設定次第で、再開条件1が再開条件3に比べて成立するタイミングが遅くなる場合には、再開条件1は再開条件3のバックアップ的な再開条件となる。
すなわち、再開条件3に基づく発光再開3に失敗しても、再開条件1に基づく発光再開1を実行することにより、ダウンリンク光DOの発光再開を確実に実行できる。
なお、再開条件2に基づく発光再開2は、発光停止中に別の低速フレームUL1を受信するという、例外処理的な要素がある。
従って、本実施形態の光ビーコン4は、再開条件2のみを単独で採用することはできない。すなわち、再開条件2は、再開条件1及び3の少なくとも1つとともに採用すべき再開条件である。
本実施形態の光ビーコン4において、発光再開1〜3は、条件成立時点の次の下りフレームDL2の先頭を待たずに、条件成立に応じて即座に実行することにしてもよい。もっとも、再開条件1〜3の成立時点からダウンリンク光DOの発光が実際に再開されるまでには、ビーコン制御機7での情報処理などに伴う処理遅延が存在する。
また、発光再開1〜3は、条件成立時点の後の下りフレームDL2の区切りで行えばよく、例えば、条件成立時点から見て最初の下りフレームDL2と2番目の下りフレームDL2の区切りで行ってもよい。
〔ダウンリンク光の停止条件の変形例〕
光ビーコン4が中央装置3などから受信する情報の1つに、「プローブ管理情報」がある。光ビーコン4は、プローブ管理情報を中央装置3から受信することにより、ビーコン識別フラグのフラグ値を「01」(256kbit/s対応の高度化光ビーコン)にし、新光ビーコンとして振る舞う。
車載機2は、光ビーコン4からの指示によらずプローブ情報を収集するが、ビーコン識別フラグの値が「01」である光ビーコン4(高度化光ビーコン)との路車間通信において、当該光ビーコン4に対してプローブ情報をアップリンク送信する。
このように、光ビーコン4は、プローブ管理情報を中央装置3などから受信することにより高度化光ビーコンとして振る舞い、車載機2からプローブ情報を収集可能となる。
一方、光ビーコン4は、中央装置3などから「プローブ管理情報」を未受信である場合には、低速フレームUL1に含まれる車載機種別コードによらず、ビーコン識別フラグのフラグ値を「00」(従来の64kbit/s対応の光ビーコン)にし、旧光ビーコンとして振る舞う。
従って、プローブ管理情報が未受信の光ビーコン4の場合には、通信相手が256bit/s対応の車載機2であっても、高速フレームUL2を受信できない。
このため、ダウンリンク光DOを停止する前提条件(必要条件)には、高度化車載機を示す識別情報(車載機種別の値=「6」(全二重対応の新車載機を示す「E」でもよい。))を含む低速フレームUL1を光ビーコン4が受信したことに加えて、光ビーコン4がプローブ管理情報を受信済みであることを含むことが好ましい。
すなわち、プローブ管理情報を未受信の場合は旧光ビーコンとして振る舞う光ビーコン4については、ダウンリンク光DOを停止する前提条件は、プローブ管理情報を受信済みであり、かつ、256bit/s対応の車載機2からの低速フレームUL1を受信したこと、と定義することが好ましい。
〔ダウンリンク光の再開条件の変形例〕
光ビーコン4は、発光再開のための再開条件として、上述の再開条件1〜3の他に、発光停止中の車線において、高速フレームUL2の最終フレームを受信したこと(以下、「再開条件4」という。)を採用してもよい。
上記の再開条件4を含む本実施形態の再開条件1〜4のうち、高速フレームUL2の受信に関連する再開条件には、次の再開条件1及び4が含まれる。
再開条件1:発光停止中の車線において、高速フレームUL2を最初に受信したフレーム番号に応じた所定の遅延時間D2が経過したこと。
再開条件4:発光停止中の車線において、高速フレームUL2の最終フレームを受信したこと。
ここで、ダウンリンク光DOの発光停止及び再開を車線R1〜R4ごとに実行する場合(第1処理)を想定すると、再開条件1及び4については、直前の低速フレームUL1に含まれる車両IDとの一致を確認してから、発光再開に遷移することが好ましい。
すなわち、再開条件1及び4を適用する高速フレームUL2は、直前に受信した低速フレームUL1の車両IDの識別値を含むものに限定することが好ましい。その理由は、次の通りである。
例えば、車線R1を走行する車両20(ID値=x1)が送信した低速フレームUL1の受信から遅延時間D1が経過したことにより、車線R1の発光停止を実行中である場合を想定する(停止条件1及び発光停止1)。
この場合、隣接する車線R2を走行する別の車両20(ID値=x2)が送信した高速フレームUL2の受信により、車線R1のダウンリンク光DOの発光を再開すると、車線R1の車両20の高速フレームUL2が受信不能になる可能性が増大するからである。
〔光ビーコンの内部構成〕
図8は、発光制御処理を車線R1〜R4ごとに実行可能な光ビーコン4の内部構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、光ビーコン4のビーコン制御機7は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)よりなる制御部31を有する制御基板32と、ダウンリンク信号(電気信号)の伝送路である信号線33を取り纏める端子台基板34とを備える。制御部31は、FPGAの代わりに通信ICなどで構成してもよい。
車線R1〜R4に対応するビーコンヘッド8の内部には、通信用発光ユニット13と感知用発光ユニット15がそれぞれ収容されている。
制御部31は、ダウンリンク信号を送出する複数(図例では4つ)の出力ポートを備え、各出力ポートに信号線33が接続されている。それらの信号線33は、それぞれビーコンヘッド8の通信用発光ユニット13に接続されている。
すなわち、車線R1用のダウンリンク信号1を送出する出力ポートは、信号線33によって車線R1のビーコンヘッド8の通信用発光ユニット13に接続されている。
同様に、車線R2〜R4用のダウンリンク信号2〜4を送出する出力ポートは、信号線33によって車線R2〜R4のビーコンヘッド8の通信用発光ユニット13にそれぞれ接続されている。
制御部31は、ダウンリンク信号1〜4を同期させる同期処理を実行可能であるとともに、発光制御処理については車線R1〜R4ごとに実行可能となるようにプログラミングされている。
例えば、制御部31は、車線R1における低速フレームUL1の受信などよる発光停止及び発光再開については、車線R1に対応するダウンリンク信号1の送信停止及び送信再開によって実行する。
このように、車線R1〜R4に対応するダウンリンク信号1〜4を独立して出力する出力ポートを備えており、発光制御処理を車線R1〜R4ごとに実行可能な制御部31を採用すれば、車線R1〜R4ごとに発光制御処理を実行可能な光ビーコン4を製作することができる。
図8に示すように、信号線33はビーコンヘッド8の内部で分岐しており、信号線33から分岐する破線で示す分岐線35は感知用発光ユニット15に接続されている。
従って、図8の光ビーコン4は、車両感知のための入射光IOをダウンリンク光DOと同期させるタイプの光ビーコンである。従って、ダウンリンク光DOと非同期の入射光IOを独自に生成する感知用発光ユニット15を採用する場合には、分岐線35は不要である。この点は、後述する図9及び図10の光ビーコン4においても同様である。
図9は、発光制御処理を車線R1〜R4ごとに実行可能な光ビーコン4の内部構成の別例を示すブロック図である。
図9の光ビーコン4では、制御部31は、ダウンリンク信号の出力ポートを1つだけ有する。出力ポートに接続されたダウンリンク信号の信号線33は、端子台基板34において複数に分岐し、各々の分岐線が各車線R1〜R4の通信用発光ユニット13にそれぞれ接続されている。
従って、制御部31が出力するダウンリンク信号は、端子台基板34の内部で分岐して各車線R1〜R4の通信用発光ユニット13にそれぞれ伝送される。
各車線R1〜R4のビーコンヘッド8には、信号線33による信号伝送をオンオフするスイッチング素子36が設けられている。
制御部31は、発光制御信号1〜4を送出する複数(図例では4つ)の出力ポートを備え、各出力ポートにゲート電圧の制御線37が接続されている。それらの制御線37は、それぞれビーコンヘッド8のスイッチング素子36に接続されている。
すなわち、車線R1用の発光制御信号1を送出する出力ポートは、制御線37によって車線R1のビーコンヘッド8のスイッチング素子36に接続されている。
同様に、車線R2〜R4用の発光制御信号2〜4を送出する出力ポートは、制御線37によって車線R2〜R4のビーコンヘッド8のスイッチング素子36にそれぞれ接続されている。
制御部31は、各車線R1〜R4について共通のダウンリンク信号を各ビーコンヘッドに送出するとともに、所定の停止条件及び再開条件が発生した車線R1〜R4についてのみ、発光制御信号1〜4を生成するようにプログラミングされている。
例えば、制御部31は、車線R1における低速フレームUL1の受信などによる発光停止及び発光再開については、発光制御信号1により車線R1のスイッチング素子のゲート電圧を制御することによって実行する。
このように、車線R1〜R4に共通するダウンリンク信号を出力する制御部31を採用する光ビーコン4の場合には、ダウンリンク信号の伝送を車線R1〜R4ごとにオンオフするスイッチング素子36及び制御線37を設けることにより、車線R1〜R4ごとに発光制御処理を実行可能な光ビーコン4を製作することができる。
図10は、発光制御処理を車線R1〜R4ごとに実行可能な光ビーコン4の内部構成の別例を示すブロック図である。
図10の光ビーコン4は、図9の光ビーコン4と同様に、制御部31がダウンリンク信号の出力ポートを1つだけ有しており、端子台基板34で分岐する信号線33により、同じダウンリンク信号が各車線R1〜R4のビーコンヘッド8にそれぞれ伝送される。
図10の光ビーコン4が、図9の光ビーコン4と異なる点は、ダウンリンク信号の伝送を車線R1〜R4ごとにオンオフするスイッチング素子36を、ビーコンヘッド8ではなく、ビーコン制御機7の端子台基板34に収容した点にある。なお、その他の構成及び作用は、図9の光ビーコン4の場合と同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではないと考えられるべきである。本発明の権利範囲は、上述の実施形態の内容ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 交通管制システム
2 車載機
3 中央装置
4 光ビーコン
5 通信回線
6 通信部
7 ビーコン制御機(通信制御部、発光制御部)
8 ビーコンヘッド
9 筐体
11 送受信ユニット
12 センサユニット
13 通信用の発光ユニット(光送信部)
14 通信用の受光ユニット(光受信部)
15 感知用の発光ユニット
16 感知用の受光ユニット
17 支柱
18 架設バー
20 車両
21 車載制御機
22 車載ヘッド
23 光送信部
24 光受信部
31 制御部
32 制御基板
33 信号線
34 端子台基板
35 分岐線
36 スイッチング素子
37 制御線
R 道路
R1〜R4 車線

Claims (1)

  1. 通信用発光ユニットをそれぞれ有する複数の光ビーコンヘッドと、前記複数の光ビーンヘッドに対する光ビーコン制御機とを備える光ビーコンであって、
    前記光ビーコン制御機は、
    前記通信用発光ユニットの発光制御をするための複数のスイッチング素子と、制御基板を備え、
    前記制御基板は、
    複数の第1出力ポートと、第2出力ポートと、を有し、
    前記複数の第1出力ポートは、
    個別の信号線により各スイッチング素子とそれぞれ接続され、各スイッチング素子への制御信号をそれぞれ出力するためのポートであり、
    前記第2出力ポートは、
    分岐した信号線により複数の前記スイッチング素子と接続され、前記複数の光ビーコンヘッドの前記通信用発光ユニットを発光させる信号を出力するためのポートである
    光ビーコン。
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