JP2019087783A - ラジオ受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】放送局を切り替えた際に出力音声が途切れることを防止することができるラジオ受信機を提供すること。【解決手段】車載装置1は、車両の走行位置が放送エリアに含まれる複数の放送局を含む放送局リストを表示する放送局リスト表示処理部52と、利用者の選択操作に応じて、放送局リストの中からいずれかの放送局を選択する放送局選択部53と、放送局選択部53によって選択された放送局の放送信号を受信してこの放送局の番組の音声を出力するラジオチューナ処理部16と、ラジオチューナ処理部16による受信対象の放送局を、現在音声出力中の第1の放送局から放送局選択部53によって選択された第2の放送局に切り替える際に、第1の放送局に対応して音声出力を継続した状態で、第2の放送局について実際に番組受信が可能か否かを確認する放送局切替部54とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の走行位置において受信可能な放送局のリストを表示してその中から選択されたいずれかの放送局の番組を選択して受信するラジオ受信機に関する。
従来から、車で走行中に、新しい地域に入ったと判定された場合、自車位置データを送ってナビゲーションサーバからその地域に対応するエリアデータをインターネット経由で取得し、このエリアデータに基づいた放送局データをFMメモリに記憶することにより、走行中の地域で受信可能な放送局を選択して放送信号を受信して放送中の番組を聴取するようにしたナビゲーションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−230766号公報
ところで、上述した特許文献1に開示されたナビゲーションシステムでは、車両の走行位置に対応する放送局データを取得して地域ごとの放送局を選択することができるが、選択可能ないずれかの放送局を選択したときに実際に放送波が受信可能であるか否かまでは選択した時点ではわからないため、受信が困難な放送局に切り替えてしまうと、一時的に出力音声が途切れるという問題があった。出力音声が途切れることにより、その放送局が受信できないことを知ることになるため、受信可能な他の放送局を探すなどの余分な手間がかかったり、利用者に不快な思いを与えることになる。例えば、山間地などを走行する場合、山影などの影響により、放送局の受信対象地域に含まれるが、実際には放送波が受信しにくい場合があり、上述した事態が生じうる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、放送局を切り替えた際に出力音声が途切れることを防止することができるラジオ受信機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明のラジオ受信機は、車両の走行位置が放送エリアに含まれる複数の放送局を含む放送局リストを表示する放送局リスト表示手段と、利用者の選択操作に応じて、放送局リストの中からいずれかの放送局を選択する放送局選択手段と、放送局選択手段によって選択された放送局の放送信号を受信してこの放送局の番組の音声を出力する第1の番組受信手段と、第1の番組受信手段による受信対象の放送局を、現在音声出力中の第1の放送局から放送局選択手段によって選択された第2の放送局に切り替える際に、第1の放送局に対応して音声出力を継続した状態で、第2の放送局について実際に番組受信が可能か否かを確認する放送局切替手段とを備えている。
放送局を切り替える際に、受信中の放送局の番組音声の出力を維持した状態で、切替先となる放送局の実際の受信の可否を確認することができるため、切り替えの際に出力音声が途切れて無音状態となることを防止することができる。
また、上述した放送局切替手段は、確認動作を行っている間、第2の放送局に関する個別情報に表示を切り替えることが望ましい。放送局リストから個別情報に表示を切り替えることにより、出力音声の対象が第1の放送局のままであっても、放送局の切り替えが受け付けられたことを利用者が知ることができる。
また、上述した放送局切替手段は、第2の放送局について番組受信が実際に可能であることが確認された場合にその旨を利用者に通知し、利用者の指示に応じて、第1の番組受信手段による受信対象を第2の放送局に切り替えることが望ましい。これにより、切り替えようとしている放送局が実際に受信可能であることを利用者に知らせることが可能となる。また、その後の利用者の指示を待って放送局を切り替えることにより、放送局切替に際して出力音声が途切れることを確実に防止することができる。
また、上述した第2の放送局の番組をインターネット経由のストリーミング配信を利用して受信してこの番組の音声を出力する第2の番組受信手段をさらに備え、放送局切替手段は、第2の放送局について番組受信ができないことが確認された場合に、第2の番組受信手段によって第2の放送局に対応するストリーミング配信が受信可能であることを利用者に通知し、利用者の指示に応じて、第2の番組受信手段によるストリーミング配信の受信に切り替えることが望ましい。これにより、電波を用いて配信された番組に代えて、インターネット経由のストリーミング配信を用いた番組受信に切り替えて、番組の受信品質を向上させることが容易となる。また、利用者の指示に応じて切り替えることにより、利用者が知らない間にインターネット経由の通信量が増加することを防止することができる。
また、上述した第2の放送局の番組をインターネット経由のストリーミング配信を利用して受信してこの番組の音声を出力する第2の番組受信手段をさらに備え、放送局切替手段は、第2の放送局について番組受信が実際に可能であることが確認された場合にその旨と、第2の番組受信手段によって第2の放送局に対応するストリーミング配信が受信可能であることを利用者に通知し、利用者の指示に応じて、第1の番組受信手段による受信対象を第2の放送局に切り替える、あるいは、第2の番組受信手段によるストリーミング配信の受信に切り替えることが望ましい。これにより、電波を用いて配信された番組が受信可能な場合であっても、インターネット経由のストリーミング配信を用いた番組受信に切り替えて、番組の受信品質を向上させることが容易となる。また、利用者の指示に応じて切り替えることにより、利用者が知らない間にインターネット経由の通信量が増加することを防止することができる。
また、上述した放送局切替手段は、放送局選択手段によっていずれかの放送局が選択されたときに確認動作を開始することが望ましい。これにより、音声出力中の第1の放送局について受信品質の低下を最小限に抑えることができる。
また、車両の走行位置を特定してこの走行位置に対応する放送局リストを外部装置から受信する放送局リスト受信手段をさらに備えることが望ましい。これにより、常に最新の放送局リストを取得して表示することが可能となる。
一実施形態の車載装置の構成を示す図である。 放送局リストを表示して放送局を切り替える動作手順を示す流れ図である。 放送局リスト画面の一例を示す図である。 詳細情報画面の一例を示す図である。 「ラジオ」ボタンを追加した詳細情報画面の一例を示す図である。
以下、本発明のラジオ受信機を適用した一実施形態の車載装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の車載装置の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の車載装置1は、ナビゲーション処理部10、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18、操作部20、タッチパネル22、入力制御部24、表示処理部30、表示装置32、デジタル−アナログ変換器(D/A)40、スピーカ42、制御部50、ハードディスク装置(HDD)70、USBインタフェース部(USB I/F)80を備えている。
ナビゲーション処理部10は、ハードディスク装置70に記憶されている地図データを用いて車載装置1が搭載された車両の走行を案内するナビゲーション動作を行う。自車位置を検出するGPS装置12とともに用いられ、車両の走行を案内するナビゲーション動作には、地図表示、経路探索・誘導のほかに周辺施設やPOI(Point Of Interest)を検索して表示する動作などが含まれる。なお、自車位置検出は、GPS12の他にジャイロセンサや車速センサ等の自律航法センサを組み合わせて用いるようにしてもよい。
TVチューナ処理部14は、地上デジタル放送等の放送信号を受信し、映像および音声を再生する処理を行う。ラジオチューナ処理部16は、AMラジオ放送やFMラジオ放送の放送信号を受信し、音声を再生する処理を行う。具体的には、ラジオチューナ処理部16は、複数のAM放送局やFM放送局のいずれかが利用者の指示に応じて選択されたときに、その放送局に対応する受信周波数の放送波を受信して復調することにより、各放送局の番組を受信し、この番組の音声を出力する。AV処理部18は、圧縮されてハードディスク装置70に記憶されているオーディオデータ(音楽データ)や映像データを読み出して再生する処理を行う。
操作部20は、利用者による各種操作を受け付けるためのものであり、各種のスイッチや操作つまみ等が備わっている。タッチパネル22は、表示装置32の画面に重ねて配置されており、利用者の指が接触した画面上の位置を検出する。このタッチパネル22としては、例えば静電容量式のタッチパネルが用いられるが、その他の方式(抵抗膜方式等)のタッチパネルを用いるようにしてもよい。入力制御部24は、操作部20およびタッチパネル22の操作状態を監視し、利用者による入力内容を検出する。
表示処理部30は、各種の操作画面等を表示する映像信号を出力して表示装置32にこれらの画面を表示するとともに、TVチューナ処理部14によって受信した放送信号に対応する映像画面やAV処理部18によって再生した映像画面等を表示する映像信号を出力して表示装置32にこれらの画面を表示する。表示装置32は、運転席と助手席の中央前方に設置されており、例えば液晶表示装置(LCD)を用いて構成されている。
デジタル−アナログ変換器40は、ナビゲーション処理部10、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18のそれぞれの処理などによって生成される音声や音楽等のオーディオデータをアナログの音声信号に変換してスピーカ42から出力する。
制御部50は、車載装置1の全体を制御するためのものであり、ROMやRAMなどに格納された所定のプログラムをCPUで実行することにより実現される。
USBインタフェース部80は、USBケーブルを介して携帯端末装置90などとの間で信号の入出力を行うためのものである。このUSBインタフェース部80には、USBポートやUSBホストコントローラが含まれる。なお、車載装置1と携帯端末装置90の間の接続は、ブルートゥース(登録商標)や無線LANを用いて接続するようにしてもよい。携帯端末装置90を用いることにより、各種サーバとの間でインターネット接続が可能となる。なお、携帯端末装置90の機能を車載装置1に内容してもよい。あるいは、無線LANを用いて外部のアクセスポイント(図示せず)との間で通信を行うことにより、インターネット接続を行うようにしてもよい。
また、上述した制御部50は、ラジオチューナ処理部16によって受信可能な放送局リストを表示して放送局の選択を行うために、放送局リスト受信処理部51、放送局リスト表示処理部52、放送局選択部53、放送局切替部54、IP番組受信処理部55を有する。
放送局リスト受信処理部51は、車両の走行位置を特定してこの走行位置に対応する放送局リスト(この走行位置が放送エリアに含まれる複数の放送局からなる放送局リスト)を外部装置としての放送局リスト配信サーバ(図示せず)から受信する。車両の走行位置は、ナビゲーション処理部10から取得可能であり、例えば、この走行位置を含む放送局リスト送信要求が放送局リスト配信サーバに送られ、この走行位置において受信可能な放送局が含まれる放送局リストを受信することが可能となる。
放送局リスト表示処理部52は、放送局リスト受信処理部51によって受信した放送局リストが含まる放送局リストを表示する処理を行う。例えば、この放送局リストが含まれる放送局リスト画面が作成され、この画面が表示処理部30によって表示装置32に表示される。
放送局選択部53は、放送局リストを表示した状態で、利用者の選択操作に応じて、放送局リストの中からいずれかの放送局を選択する。
放送局切替部54は、ラジオチューナ処理部16による受信対象の放送局を、現在音声出力中の第1の放送局から放送局選択部53によって選択された第2の放送局に切り替える際に、第1の放送局に対応して音声出力を継続した状態で、第2の放送局について実際に番組受信が可能か否かを確認する。また、放送局切替部54は、確認動作を行っている間、切替先となる第2の放送局に関する詳細情報(個別情報)が含まれる画面(詳細情報画面)に表示を切り替える。なお、ラジオチューナ処理部16は1チューナ構成であり、切替先の放送局の受信状態を確認するためには、一時的に受信周波数を切り替える必要がある。
IP番組受信処理部55は、放送局選択部53によって選択された第2の放送局の番組をインターネット経由のストリーミング配信を利用して受信してこの番組の音声を出力する処理を行う。例えば、ストリーミング配信の対象となる第2の放送局が特定されたストリーミング配信要求がIP番組配信サーバ(図示せず)に送られ、第2の放送局の番組についてストリーミング受信が可能になる。
上述した放送局リスト表示処理部52が放送局リスト表示手段に、放送局選択部53が放送局選択手段に、ラジオチューナ処理部16が第1の番組受信手段に、放送局切替部54が放送局切替手段に、IP番組受信処理部55が第2の番組受信手段に、放送局リスト受信処理部51が放送局リスト受信手段にそれぞれ対応する。
本実施形態の車載装置1はこのような構成を有しており、次に、ラジオチューナ処理部16による受信対象の放送局を切り替える動作について説明する。
図2は、放送局リストを表示して放送局を切り替える動作手順を示す流れ図である。例えば、ラジオチューナ処理部16によっていずれかの放送局(第1の放送局)の番組を受信して音声出力中に行われる動作手順が示されている。
まず、放送局リスト受信処理部51は、現在の車両の走行位置が放送エリアに含まれる放送局のリスト(放送局リスト)を取得する(ステップ100)。また、放送局リスト表示処理部52は、この取得した放送局リストが含まれる放送局リスト画面を作成して、表示装置32に表示する(ステップ102)。
図3は、放送局リスト画面の一例を示す図である。この放送局リスト画面には、車両の走行位置が放送エリアに含まれる5つの放送局A、B、C、D、Eが、それぞれの放送局名やロゴなどが描画されたアイコンによって示されている。
次に、放送局選択部53は、表示された放送局リスト画面に含まれるいずれかの放送局が利用者によって選択されたか否かを判定する(ステップ104)。選択されない場合には否定判断が行われ、ステップ102に戻って放送局リストの表示動作が継続される。
また、表示された放送局リスト画面に含まれるいずれかの放送局が利用者によって選択された場合、例えば、図3に示す表示リスト画面に含まれるいずれかのアイコンが利用者の指で指示されたことをタッチパネル22によって検出した場合には、ステップ104の判定において肯定判断が行われる。
次に、放送局切替部54は、切替先となる放送局に関する詳細情報(個別情報)が含まれる詳細情報画面を作成して表示装置32に表示する(ステップ106)。
図4は、詳細情報画面の一例を示す図である。この詳細情報画面には、選択された放送局の名称や受信周波数、放送中の番組名などの詳細情報が含まれる。また、本実施形態では、切替先の放送局に対応してストリーミング配信された番組が受信可能である場合には、そのことを示すとともに、ストリーミング配信された番組の音声出力を利用者によって指示するための「ストリーミング」ボタンが詳細情報画面の一部に含まれている。
また、放送局切替部54は、この詳細情報画面の表示処理と並行して、利用者によって選択されて切替先となる放送局(第2の放送局)について受信状態を確認する(ステップ108)。この確認動作は、ラジオチューナ処理部16によって受信周波数を一時的に切り替えて切替先となる放送局に対応する放送波の受信信号レベルやマルチパス等の妨害波の有無を調べることにより行われる。
次に、放送局切替部54は、確認動作が終了したか否かを判定する(ステップ110)。終了していない場合には否定判断が行われ、ステップ106に戻って詳細情報画面の表示動作が継続される。また、確認動作が終了するとステップ110の判定において肯定判断が行われる。
次に、放送局切替部54は、確認動作の結果、切替先となる放送局の受信が可能か否かを判定する(ステップ112)。車両の走行位置が山影に入った場合のように受信状態が悪くて切替先の放送局が受信不可の場合には否定判断が行われる。
次に、放送局切替部54は、表示中の詳細情報画面において、「ストリーミング」ボタンが利用者によって指示されたか否か、すなわち、受信不可であることが確認された第2の放送局について、ストリーミング配信された番組の受信が指示されたか否かを判定する(ステップ114)。指示されない場合には否定判断が行われ、この判定が繰り返される。
また、「ストリーミング」ボタンが利用者によって指示された場合にはステップ114の判定において肯定判断が行われる。次に、放送局切替部54は、IP番組受信処理部55に切替指示を送り、それまでのラジオチューナ処理部16による第1の放送局の番組受信からIP番組受信処理部55による第2の放送局に対応する番組のストリーミング受信に切り替える(ステップ116)。以後、ストリーミング配信された第2の放送局の番組の音声が出力される。
また、ステップ108における受信状態確認の結果、第2の放送局が受信可能であると確認された場合にはステップ112の判定において肯定判断が行われる。次に、放送局切替部54は、表示中の詳細情報場面に「ラジオ」ボタンを追加する(ステップ118)。
図5は、「ラジオ」ボタンを追加した詳細情報画面の一例を示す図である。この詳細情報画面には、切替先の第2の放送局の番組が受信可能であることが確認された後に、ラジオチューナ処理部16による受信対象を第2の放送局へ切り替える指示を利用者が行うための「ラジオ」ボタンが含まれている。
次に、放送局切替部54は、表示中の詳細情報画面において、「ストリーミング」ボタンが利用者によって指示されたか否か、すなわち、受信可能であることが確認された第2の放送局について、ストリーミング配信された番組の受信が指示されたか否かを判定する(ステップ120)。「ストリーミング」ボタンが利用者によって指示された場合には肯定判断が行われ、ステップ116に移行してIP番組受信処理部55による第2の放送局に対応する番組のストリーミング受信に切り替えられる。
また、「ストリーミング」ボタンが利用者によって指示されない場合にはステップ120の判定において否定判断が行われる。次に、放送局切替部54は、表示中の詳細情報画面において、「ラジオ」ボタンが利用者によって指示されたか否か、すなわち、受信可能であることが確認された第2の放送局について、ラジオチューナ処理部16による番組の受信が指示されたか否かを判定する(ステップ122)。指示されない場合には否定判断が行われ、ステップ120に戻って「ストリーミング」ボタンの指示判定が繰り返される。
また、「ラジオ」ボタンが利用者によって指示された場合にはステップ122の判定において肯定判断が行われる。次に、放送局切替部54は、ラジオチューナ処理部16に指示を送り、受信対象をそれまでの第1の放送局から第2の放送局に切り替える(ステップ124)。以後、ラジオチューナ処理部16によって第2の放送局の番組が受信され、番組音声が出力される。
このように、本実施形態の車載装置1(ラジオ受信機)では、放送局を切り替える際に、受信中の放送局の番組音声の出力を維持した状態で、切替先となる放送局の実際の受信の可否を確認することができるため、切り替えの際に出力音声が途切れて無音状態となることを防止することができる。
また、切替先の放送局について受信状態の確認動作を行っている間、表示内容を放送局リスト画面から切替先の放送局の詳細情報画面に切り替えることにより、出力音声の対象が切替までの放送局のままであっても、放送局の切り替え指示が受け付けられたことを利用者が知ることができる。
また、切替先の放送局について番組受信が実際に可能であることが確認された場合に、その旨を「ラジオ」ボタンを追加表示することで利用者に通知し、利用者によって「ラジオ」ボタンが指示されたときに、ラジオチューナ処理部16による受信対象の放送局を切り替えている。このようにすることで、切り替えようとしている放送局が実際に受信可能であることを利用者に知らせることが可能となる。また、その後の利用者の指示を待って放送局を切り替えることにより、放送局切替に際して出力音声が途切れることを確実に防止することができる。
また、切替先となる放送局について番組受信ができないことが確認された場合に、この放送局に対応するストリーミング配信の番組が受信可能であることを利用者に通知し、利用者の指示に応じてストリーミング受信に切り替えることができる。これにより、電波を用いて配信された番組に代えて、インターネット経由のストリーミング配信を用いた番組受信に切り替えて、番組の受信品質を向上させることが容易となる。また、利用者の指示に応じて切り替えることにより、利用者が知らない間にインターネット経由の通信量が増加することを防止することができる。
また、切替先となる放送局について番組受信が実際に可能であることが確認された場合にその旨(「ラジオ」ボタンの追加表示)と、この放送局に対応するストリーミング配信の番組が受信可能であること(「ストリーミング」ボタンの表示)を利用者に通知し、利用者の指示に応じて、利用者によっていずれかのボタンが指示されたときに、この指示されたボタンに対応する受信方式での番組受信に切り替えている。これにより、電波を用いて配信された番組が受信可能な場合であっても、インターネット経由のストリーミング配信を用いた番組受信に切り替えて、番組の受信品質を向上させることが容易となる。また、利用者の指示に応じて切り替えることにより、利用者が知らない間にインターネット経由の通信量が増加することを防止することができる。
また、放送局切替部54は、放送局リスト画面を表示中に放送局選択部53によっていずれかの放送局が選択されたときに、切替先の放送局について受信状態の確認動作を開始している。これにより、音声出力中の放送局について受信品質の低下を最小限に抑えることができる。
また、車両の走行位置を特定してこの走行位置に対応する放送局リストを外部装置としての放送局リスト配信サーバから受信している。これにより、常に最新の放送局リストを取得して表示することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、ストリーミング配信された番組をIP番組受信処理部55によって受信するようにしたが、この受信機能を省略し、ラジオチューナ処理部16による放送局の受信動作のみを行うようにしてもよい。この場合には、切替先の放送局の受信状態を確認中に表示される詳細情報画面(図4)からは「ストリーミング」ボタンを削除し、受信可能であることが確認された後に、図5に示す「ラジオ」ボタンを追加表示すればよい。
また、切替先の放送局が受信可能であることが確認された場合に「ラジオ」ボタンを追加表示したが(図5)、受信不可の場合にはその旨を知らせる表示を行ってもよい。例えば、受信可能な場合の「ラジオ」ボタンをハイライト表示し、受信不可の場合の「ラジオ」ボタンをグレー等の暗い色で表示したり、受信不可の場合に「受信不可」等の文字列を表示させる、などが考えられる。
上述したように、本発明によれば、放送局を切り替える際に、受信中の放送局の番組音声の出力を維持した状態で、切替先となる放送局の実際の受信の可否を確認することができるため、切り替えの際に出力音声が途切れて無音状態となることを防止することができる。
1 車載装置
16 ラジオチューナ処理部
20 操作部
22 タッチパネル
24 入力制御部
30 表示処理部
32 表示装置
50 制御部
51 放送局リスト受信処理部
52 放送局リスト表示処理部
53 放送局選択部
54 放送局切替部
55 IP番組受信処理部

Claims (7)

  1. 車両の走行位置が放送エリアに含まれる複数の放送局を含む放送局リストを表示する放送局リスト表示手段と、
    利用者の選択操作に応じて、前記放送局リストの中からいずれかの放送局を選択する放送局選択手段と、
    前記放送局選択手段によって選択された放送局の放送信号を受信してこの放送局の番組の音声を出力する第1の番組受信手段と、
    前記第1の番組受信手段による受信対象の放送局を、現在音声出力中の第1の放送局から前記放送局選択手段によって選択された第2の放送局に切り替える際に、前記第1の放送局に対応して音声出力を継続した状態で、前記第2の放送局について実際に番組受信が可能か否かを確認する放送局切替手段と、
    を備えることを特徴とするラジオ受信機。
  2. 前記放送局切替手段は、確認動作を行っている間、前記第2の放送局に関する個別情報に表示を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のラジオ受信機。
  3. 前記放送局切替手段は、前記第2の放送局について番組受信が実際に可能であることが確認された場合にその旨を利用者に通知し、利用者の指示に応じて、前記第1の番組受信手段による受信対象を前記第2の放送局に切り替えることを特徴とする請求項2に記載のラジオ受信機。
  4. 前記第2の放送局の番組をインターネット経由のストリーミング配信を利用して受信してこの番組の音声を出力する第2の番組受信手段をさらに備え、
    前記放送局切替手段は、前記第2の放送局について番組受信ができないことが確認された場合に、前記第2の番組受信手段によって前記第2の放送局に対応するストリーミング配信が受信可能であることを利用者に通知し、利用者の指示に応じて、前記第2の番組受信手段による前記ストリーミング配信の受信に切り替えることを特徴とする請求項2に記載のラジオ受信機。
  5. 前記第2の放送局の番組をインターネット経由のストリーミング配信を利用して受信してこの番組の音声を出力する第2の番組受信手段をさらに備え、
    前記放送局切替手段は、前記第2の放送局について番組受信が実際に可能であることが確認された場合にその旨と、前記第2の番組受信手段によって前記第2の放送局に対応するストリーミング配信が受信可能であることを利用者に通知し、利用者の指示に応じて、前記第1の番組受信手段による受信対象を前記第2の放送局に切り替える、あるいは、前記第2の番組受信手段による前記ストリーミング配信の受信に切り替えることを特徴とする請求項2に記載のラジオ受信機。
  6. 前記放送局切替手段は、前記放送局選択手段によっていずれかの放送局が選択されたときに確認動作を開始することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のラジオ受信機。
  7. 車両の走行位置を特定してこの走行位置に対応する前記放送局リストを外部装置から受信する放送局リスト受信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のラジオ受信機。
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