(1)構成
以下、本開示の一実施形態に係る照明装置100について図面を参照して説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さ各々の比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、以下の説明では、図7に示すように、筐体1の第1方向(長手方向)D1を上下方向とし、筐体1の開口から見て底片11側を「上」、反対側を「下」と規定する。なお、図面に示す第1方向D1(上下方向)の矢印、及び第2方向D2の矢印は、いずれも説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、照明装置100の使用態様を限定する趣旨ではない。
本実施形態の照明装置100は、図1〜図4に示すように、筐体1と、内器2と、光源3と、カバー6と、複数(ここでは、2つ)の支持具7と、を備えている。内器2は、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を含む光源3を点灯させる点灯回路212(図6参照)を有している。また、内器2は、一方向(第1方向D1)の一端(ここでは、下端)にて光源3を保持可能に構成されている。筐体1は、内器2を収容し、第1方向D1の第1端(ここでは、下端)にて内器2を保持可能に構成されている(図7参照)。つまり、筐体1の第1方向D1の第1端に、内器2の第1方向D1の第1端を固定することにより、内器2が筐体1に保持されている。
本実施形態では、照明装置100は、電池を内蔵していない、いわゆる電源別置型の非常灯(非常用照明器具)として構成されている。照明装置100は、例えば宿泊施設、又はオフィスビルなどの建物に設置される。具体的には、照明装置100は、建物における通路又は廊下などの照明の対象となる空間にある造営材(ここでは、天井材)A1に埋込設置される(図4参照)。照明装置100は、図6に示すように、外部にある予備電源装置B1から供給される直流電力又は交流電力(ここでは、直流電力)によって光源3を点灯するように構成されている。
筐体1は、例えば亜鉛鋼板又はステンレス鋼板などの1枚の板金(つまり、板材)に打ち抜き加工を施し、かつ、曲げ加工を施すことにより形成される。筐体1は、図5A及び図5Bに示すように、全体として、下面が開口し、かつ上部を底部とする第1方向D1に長い有底筒状に形成されている。本開示でいう「第1方向」は、照明装置100を造営材A1に取り付けるときに、造営材A1に設けられた埋込孔A11に照明装置100を抜き差しする方向に相当する。本実施形態では、照明装置100は、造営材A1としての天井材に取り付けられているため、第1方向D1は、例えば鉛直方向となる。もちろん、第1方向D1は、鉛直方向でなくてもよく、鉛直方向に対して所定の角度傾いた方向であってもよい。
筐体1は、第1方向D1と交差する第2方向D2から見て矩形状の2つの窓13を有している。本開示でいう「第2方向」は、第1方向D1と交差する(直交する)方向である。本実施形態では、照明装置100が造営材A1としての天井材に取り付けられているため、第2方向D2は、例えば水平方向となる。もちろん、第2方向D2は、水平方向でなくてもよく、水平方向に対して所定の角度傾いた方向であってもよい。筐体1に内器2を収容した状態において、2つの窓13のうち1つの窓13からは、後述する入力端子部23の電線差込口231が露出している。電線差込口231には、予備電源装置B1からの電源ケーブルが接続される。
筐体1は、底片11と、複数(ここでは、2つ)の側片12と、を有している。底片11は、第1方向D1から見て矩形状であって、第1方向D1における第1端(ここでは、下端)とは反対側の第2端(ここでは、上端)にて、筐体1の底部を構成している。つまり、本実施形態では、筐体1の上端が底部であり、筐体1の下端が開口している。
複数の側片12の各々は、底片11と繋がっており、筐体1の側部を構成している。複数の側片12の各々は、第1方向D1に長い矩形状の5つの片(第1片121、第2片122、第3片123、第4片124、及び第5片125)を有している。言い換えれば、筐体1は、第1片121、第2片122、第3片123、第4片124、及び第5片125を2つずつ有している。複数の側片12の各々において、これら5つの片121〜125は一体に形成されている。
第1片121は、第1方向D1の第2端(上端)が底片11の一端に繋がっている。第1片121には、支持具7を保持する保持部14が設けられている。言い換えれば、複数の側片12のうち2以上の側片12(第1片121)の各々には、支持具7を保持する保持部14が設けられている。保持部14は、一対の保持片141を有している。一対の保持片141は、第1片121から切り起こすことで形成されており、第1方向D1から見て鉤状である。第1片121において、一対の保持片141の間に支持具7の第1端部71(後述する)を差し込むことにより、支持具7が一対の保持片141に保持される。
本実施形態では、複数の支持具7は、それぞれ後述するカバー6の複数の保持部62に保持されているので、筐体1の複数の保持部14は用いない。筐体1の複数の保持部14は、カバー6の代わりに別カバー9(後述する)を用いる場合に、複数の支持具7を保持するために用いる。
第2片122は、第1片121の短手方向の一端側で第1片121と繋がっている。第3片123は、第1片121の短手方向の他端側で第1片121と繋がっている。第2片122の第1方向の第1端(下端)には、第2方向D2に貫通する円形状の固定孔151が設けられている。固定孔151は、第2方向D2から組立ねじ8(図3参照)を挿入可能であり、筐体1を放熱部材22に固定するために用いられる。つまり、第2片122における固定孔151の周縁は、内器2の一部である放熱部材22に固定される固定部15に相当する。言い換えれば、複数の側片12(ここでは、第2片122)の各々は、第1方向D1と交差する第2方向D2にて内器2の一部(ここでは、放熱部材22)に固定される固定部15を有している。
第4片124は、第2片122の短手方向の一端(第1片121と反対側の一端)と繋がっている。第5片125は、第3片123の短手方向の一端(第1片121と反対側の一端)と繋がっている。2つの側片12のうち一方の側片12の第4片124と、他方の側片12の第5片125とは、隙間16を挟んで互いに対向している。同様に、2つの側片12のうち一方の側片12の第5片125と、他方の側片12の第4片124とは、隙間16を挟んで互いに対向している。つまり、複数の側片12のうち隣り合う2つの側片12の間に隙間16を有している。
本実施形態では、固定部15の固定孔151は、第1片121と第4片124との間の中間部よりも第4片124に近い位置に設けられている。更に言えば、2以上の側片12の各々において、固定部15(ここでは、固定孔151の周縁)は、側片12の中間部よりも隙間16に近い位置に設けられている。
内器2は、図7A及び図7Bに示すように、全体として筐体1に収容可能な寸法であって、電源ユニット21と、放熱部材22と、入力端子部23(図3参照)と、を有している。なお、図7A及び図7Bでは、入力端子部23の図示を省略している。また、図7A及び図7Bでは、内器2の電源ユニット21及び放熱部材22は、簡略化した形状で表されている。
電源ユニット21は、第1方向D1に長い筒状のケース211を有しており、ケース211内に点灯回路212(図6参照)を収容している。点灯回路212は、例えばダイオードブリッジといった全波整流回路と、降圧チョッパ回路と、を有している。点灯回路212は、入力端子部23を介して供給される直流電力又は交流電力を、所定の直流電力に変換するように構成されている。そして、点灯回路212は、降圧チョッパ回路の出力電流を光源3に供給して光源3を点灯させるように構成されている。
放熱部材22は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金などの金属製の板材であって、円盤状の主板221と、一対の突片222と、を有している。主板221は、ねじ止め等の適宜の固定手段により、電源ユニット21のケース211の下端に固定されている。また、主板221は、ねじ止め等の適宜の固定手段により、ホルダ5及びカバー6に取り付けられている。言い換えれば、放熱部材22の第1方向D1の一端(下端)には、ホルダ5が取付可能である。
一対の突片222は、第2方向D2から見て矩形状であって、放熱部材22における複数の側片12(ここでは、第2片122)の各々と対向する部位に設けられている。一対の突片222は、主板221の第2方向D2における両側からそれぞれ下向き(つまり、第1方向D1において放熱部材22からホルダ5に向かう向き)に突出している。一対の突片222の各々には、第2方向D2に貫通する円形状の固定孔223が設けられている。これら2つの固定孔223と、筐体1の2つの固定孔151とを重ね合わせた状態で、それぞれ組立ねじ8でねじ止めすることにより、一対の突片222(つまり、内器2の一部である放熱部材22)が筐体1の固定部15に固定される。
主板221の下面は、放熱部材22がホルダ5に取り付けられた状態において、放熱シートを間に挟む形で、光源3の実装基板に接触する。これにより、放熱部材22は、光源3と熱的に結合する。そして、放熱部材22は、光源3と熱的に結合することにより、光源3が点灯することで発する熱を、放熱部材22の一対の突片222に固定される筐体1を介して外部へ逃がすように構成されている。
入力端子部23は、電源ケーブルが接続される端子台である。本実施形態では、入力端子部23は、送り端子付きの端子台で構成されている。もちろん、入力端子部23は、送り端子を有していなくてもよい。入力端子部23には、電源ケーブルを介して予備電源装置B1から供給される直流電力又は交流電力が入力される。入力端子部23に入力された直流電力又は交流電力は、点灯回路212に出力される。
光源3は、LEDモジュールである。光源3では、矩形平板状の実装基板の実装面の中央に少なくとも1個のLEDチップが実装される。LEDチップは、例えば、青色光を放射する青色発光ダイオードであることが好ましい。また、LEDチップを含む実装基板の実装面は、LEDチップから放射される青色光を波長変換する蛍光物質が混入された封止樹脂で円盤状に被われている。さらに、実装基板には、カソードの電極とアノードの電極とが形成されている。光源3は、アノードの電極とカソードの電極との間に直流電圧が印加されることにより、白色の照明光を放射するように構成されている。光源3は、レンズ4と共にホルダ5に保持されている。
レンズ4は、例えばガラス製であって、図4に示すように半球状のレンズ部41と、レンズ部41の周縁から外向きに突出する円環状の鍔部と、を有している。レンズ部41は、回転放物面形状の入射面を有している。レンズ部41は、入射面に入射する光(つまり、光源3から放射される光)の配光を制御するように構成されている。
ホルダ5は、例えばポリカーボネート樹脂などの合成樹脂材料からなり、図7Aに示すように円盤状に形成されている。ホルダ5には、第1方向D1に貫通する開口部が設けられている。光源3は、この開口部を通してLEDチップが外部に臨むように、ホルダ5に保持されている。また、レンズ4は、光源3から放射される光がレンズ部41の入射面に入射するように、鍔部がホルダ5に保持されている。ホルダ5は、ねじ止め等の適宜の固定手段により、放熱部材22及びカバー6に取り付けられている。
カバー6は、例えばアルミニウム等の金属材料からなり、図1及び図2に示すように、筐体1の外形よりも大きい円盤状に形成されている。カバー6は、筐体1に取り付けられて、筐体1の下面の開口を塞ぐように構成されている。カバー6の中央には、第1方向D1に貫通する円形状の窓孔61が設けられている。窓孔61は、レンズ4のレンズ部41を通すことが可能な寸法である。カバー6が内器2を収容した筐体1に取り付けられた状態において、窓孔61には、レンズ部41が挿し通される。つまり、レンズ部41は、窓孔61を通してカバー6の外部に臨む。このように、窓孔61は、レンズ部41を介して光源3を外部に臨ませる。
カバー6は、複数(ここでは、2つ)の保持部62と、1以上(ここでは、2つ)のリブ63と、1以上(ここでは、2つ)の内側リブ64と、複数(ここでは、2つ)のボス65と、を有している。
複数のボス65は、カバー6の取付面60から一方向(第1方向D1)に突出しており、カバー6と一体に形成されている。本開示でいう「取付面」は、カバー6において筐体1が取り付けられる面であり、カバー6の上面である。すなわち、「取付面」は、カバー6の一面であって、カバー6において筐体1と接触している部位だけではなく、接触していない部位も含んでいる。複数のボス65は、第1方向D1から見て、窓孔61を挟んで対向するように配置されている。複数のボス65と、放熱部材22に設けられた複数のねじ孔と、ホルダ5に設けられた複数のねじ孔とを重ね合わせた状態で、取付ねじを用いてねじ止めすることにより、カバー6にホルダ5及び放熱部材22(つまり、内器2)が取り付けられる。そして、カバー6に取り付けられた内器2に筐体1を被せ、筐体1に内器2を固定することにより、筐体1もカバー6に取り付けられる。以下では、内器2を収容した状態で内器2が固定された筐体1を「組立済み筐体」ともいう。
複数の保持部62の各々は、カバー6の取付面60から一方向(第1方向D1)に突出しており、カバー6と一体に形成されている。複数の保持部62は、それぞれ支持具7を保持するように構成されている。具体的には、複数の保持部62の各々は、第1方向D1に長い矩形状の起立片621と、起立片621の短手方向の両側に設けられた一対の保持片622と、を有している。一対の保持片622は、起立片621からカバー6の径方向(第2方向D2)に突出しており、第1方向D1から見て鉤状である。複数の保持部62の各々において、一対の保持片622の間に支持具7の第1端部71を差し込むことにより、支持具7が一対の保持片622に保持される。
複数の保持部62は、図2に示すように、第1方向D1から見て、1以上の内側リブ64を囲むように、カバー6の周方向に並んで配置されている。1以上の内側リブ64で囲まれる凹所には、後述するように組立済み筐体が配置される。つまり、組立済み筐体がカバー6に取り付けられた状態において、複数の保持部62は、一方向(第1方向D1)から見て、組立済み筐体(つまり、筐体1)を囲むように並んで配置されている。そして、複数の保持部62は、カバー6の周方向において空所を挟んで互いに離れている。つまり、複数の保持部62は、カバー6の取付面60から突出しているが、他の部品(カバー6における複数の保持部62以外の部品)を介して繋がっておらず、互いに独立している。
また、複数の保持部62の各々は、図2に示すように、カバー6の径方向(第2方向D2)において、1以上の内側リブ64から離れて配置されている。つまり、組立済み筐体がカバー6に取り付けられた状態において、複数の保持部62の各々と、組立済み筐体(つまり、筐体1)とは、互いに離れている。
1以上のリブ63の各々は、カバー6の取付面60から一方向(第1方向D1)に突出しており、カバー6と一体に形成されている。1以上のリブ63の各々は、図2に示すように、カバー6の周方向において複数の保持部62と並ぶように配置されている。1以上のリブ63の並ぶ仮想円の径方向(第2方向D2)の寸法は、埋込孔A11の径方向の寸法よりも僅かに小さくなっている。このため、照明装置100を造営材A1に取り付けるときに、1以上のリブ63は、カバー6(つまり、照明装置100)を位置決めするためのガイドとして機能する。
1以上のリブ63の各々には、隙間631が設けられている。隙間631は、カバー6にホルダ5及び放熱部材22(つまり、内器2)が取り付けられた状態において、放熱部材22の突片222と対向する位置に設けられている。更に言えば、隙間631は、カバー6に取り付けられた内器2に筐体1を被せた状態において、筐体1の固定部15と対向する位置に設けられている。したがって、固定部15は、第2方向D2から見て、隙間631(及び後述する隙間641)を通して外部に臨む。つまり、1以上のリブ63において固定部15に対向する部位(隙間631)は、固定部15を外部に臨ませるように開放されている、と言える。
1以上の内側リブ64の各々は、カバー6の取付面60から一方向(第1方向D1)に突出しており、カバー6と一体に形成されている。1以上の内側リブ64の各々は、図2に示すように、第1方向D1から見て、窓孔61を囲むように、カバー6の周方向に並んで配置されている。また、1以上の内側リブ64の並ぶ仮想円の径方向(第2方向D2)の寸法は、窓孔61の径方向の寸法よりも大きく、かつ、1以上のリブ63が並ぶ仮想円の径方向の寸法よりも小さくなっている。1以上の内側リブ64で囲まれる凹所には、組立済み筐体が配置される。つまり、1以上の内側リブ64は、内器2をカバー6に取り付けるときに、内器2を位置決めするためのガイドとして機能する。
1以上の内側リブ64の各々には、隙間641が設けられている。隙間641は、カバー6にホルダ5及び放熱部材22(つまり、内器2)が取り付けられた状態において、放熱部材22の突片222と対向する位置に設けられている。更に言えば、隙間641は、カバー6に取り付けられた内器2に筐体1を被せた状態において、筐体1の固定部15と対向する位置に設けられている。
複数の支持具7の各々は、筐体1を造営材A1に取り付けるための部材であり、一方向に長い板ばね状に形成されている。複数の支持具7の各々は、図3に示すように、長手方向の第1端部71がカバー6の保持部62に保持されており、かつ、長手方向の第2端部72が筐体1の底片11に近付く向き(上向き)に撓み可能に構成されている。複数の支持具7の各々について、第2端部72を底片11に近付く向きに撓ませた状態においては、筐体1は、造営材A1に設けられた埋込孔A11に通すことが可能である。
予備電源装置B1は、蓄電池、商用電源から供給される交流電力によって蓄電池を充電する充電回路、蓄電池から電源ケーブルへの直流電力の給電を入切する切替器、及び商用電源の停電を検知したときに切替器を投入する停電検知回路などを備えている。予備電源装置B1は、停電検知回路が商用電源の停電を検知していないときは切替器を切って充電回路に蓄電池を充電させる。また、予備電源装置B1は、停電検知回路が商用電源の停電を検知している間は切替器を投入して蓄電池を放電させ、電源ケーブルを介して直流電力を照明装置100に供給する。つまり、予備電源装置B1は、商用電源の停電などの非常時に照明装置100に直流電力を供給するように構成されている。予備電源装置B1は、例えば自家発電機のように、非常時に照明装置100に交流電力を供給するように構成されていてもよい。
(2)手順
以下、本実施形態の照明装置100を組み立てる手順、及び照明装置100を造営材A1に取り付ける手順について図7A及び図7Bを用いて説明する。以下の説明では、内器2(放熱部材22)には、光源3、レンズ4、ホルダ5、及びカバー6が予め取り付けられていると仮定する。また、図7A及び図7Bにおいては、筐体1の保持部14、光源3、レンズ4、及びカバー6の図示を省略している。
(2.1)照明装置の組立手順
まず、照明装置100を組み立てる手順について説明する。図7Aに示すように、筐体1の内側に電源ユニット21、放熱部材22、及びホルダ5が収容されるように、筐体1を内器2に被せる。このとき、筐体1の2つの固定部15と、放熱部材22の一対の突片222とを対向させ、固定部15の固定孔151と、突片222の固定孔223とを重ね合わせる。そして、重ね合わせた2つの固定孔151,223の各々に組立ねじ8を挿入してねじ止めすることにより、固定部15(固定孔151の周縁)を放熱部材22(突片222)に固定する。これにより、図7Bに示すように、筐体1の第1方向D1の第1端(下端)にて、内器2が筐体1に固定される。
(2.2)照明装置の造営材への取付手順
次に、照明装置100を造営材A1に取り付ける手順について説明する。まず、複数の支持具7の各々を、第2端部72が筐体1の第1片121に当たるように折り畳んだ状態で、筐体1を造営材A1の埋込孔A11に挿入する。すると、複数の支持具7は、埋込孔A11に挿入された後に元の状態(つまり、第2端部72が折り畳まれていない状態)に復帰する。これにより、複数の支持具7とカバー6との間で埋込孔A11の周縁(つまり、造営材A1)を挟み込むようにして、照明装置100が造営材A1に取り付けられる。
(3)利点
以下、本実施形態の照明装置100の有する利点について、比較例1の照明装置を交えて説明する。比較例1の照明装置は、カバーの周方向において複数の保持部が繋がっている点で本実施形態の照明装置100と相違する。つまり、比較例1の照明装置では、カバーに取り付けられた組立済み筐体が、複数の保持部、及び複数の保持部を繋ぐ繋ぎ部で構成される壁により囲まれている。
比較例2の照明装置において、光源などが発する熱は、主として放熱部材を介して筐体へと伝わり、筐体から外部へと逃がされる。しかしながら、比較例2の照明装置では、筐体が壁により囲まれているため、筐体と壁との間の空間に熱が滞留しやすい。一方、本実施形態の照明装置100では、複数の保持部62は、カバー6の周方向において空所を挟んで互いに離れて配置されている。つまり、本実施形態の照明装置100では、カバーに取り付けられた組立済み筐体が壁により囲まれることがないため、熱が滞留しにくく、比較例2の照明装置と比べて、放熱性の向上を図ることが可能である。
また、本実施形態の照明装置100は、以下のような利点もある。すなわち、第2方向(水平方向)にて筐体に内器を固定する構成であれば、比較例2の照明装置では、繋ぎ部が筐体に内器を固定する作業の妨げとなりやすい。この場合、繋ぎ部を避けるべく、筐体及び内器を繋ぎ部よりも上方に配置する必要がある。この場合、筐体及び内器を上方に配置することにより、結果として照明装置の高さ方向(第1方向)の寸法の大型化を招く可能性がある。一方、本実施形態の照明装置100では、カバー6の周方向において複数の保持部62が繋がっていないので、筐体1に内器2を固定する作業を行いやすい、という利点がある。そして、比較例2の照明装置のように繋ぎ部を避ける必要がないことから、筐体1及び内器2を上方に配置する必要もなく、結果として照明装置100の高さ方向の寸法の大型化を回避しやすい、という利点もある。
また、本実施形態の照明装置100では、複数の保持部62の各々と、筐体1とが互いに離れている。つまり、複数の保持部62の各々と、筐体1との間には、空気の流れる流路が設けられている。このため、本実施形態の照明装置100では、複数の保持部62と筐体1とが接している場合と比較して、筐体1が外気に触れやすく、更なる放熱性の向上を図ることができる、という利点がある。
また、本実施形態の照明装置100では、複数の保持部62と筐体1とが互いに離れていることから、保持部62と筐体1との間のスペースを利用して、支持具7の第2端部72を保持部62よりもカバー6の中心に近い位置まで折り畳むことが可能である。このため、筐体1を造営材A1の埋込孔A11に挿入するときに、支持具7が挿入の妨げになりにくく、照明装置100を設置する作業を行いやすい、という利点もある。
また、本実施形態の照明装置100では、カバー6には、1以上のリブ63が設けられている。このため、本実施形態の照明装置100では、筐体1を埋込孔A11に挿入するときに、1以上のリブ63がガイドとして機能するため、筐体1を埋込孔A11に挿入しやすく、照明装置100を造営材A1に設置する作業を行いやすい、という利点がある。また、1以上のリブ63が放熱フィンとして機能することで、更なる放熱性の向上が期待できる、という利点もある。
ここで、本実施形態の照明装置100では、第2方向D2(水平方向)にて固定部15を放熱部材22の突片222(つまり、内器2の一部)に固定するときに、ドライバなどの工具を用いて組立ねじ8を締め付ける必要がある。本実施形態の照明装置100では、1以上のリブ63において固定部15に対向する部位(隙間631)が、固定部15を外部に臨ませるように開放されている。このため、本実施形態の照明装置100では、1以上のリブ63の開放された部位から第2方向D2に沿ってドライバなどの工具を差し込みやすいので、組立ねじ8を締め付けやすく、結果として施工性の向上を図ることができる、という利点がある。
また、本実施形態の照明装置100では、筐体1は、隣り合う2つの側片12(第4片124と第5片125)との間に隙間16を有していることから、隣り合う2つの側片12は、ある程度、弾性変形しやすい。つまり、本実施形態の照明装置100では、2つの側片12が弾性変形することで、筐体1の径方向(ここでは、水平方向)の寸法にある程度の幅を持たせることが可能である。このため、筐体1の径方向の寸法と、内器2の径方向の寸法との関係を精度良く調整しなくとも、筐体1に内器2を収容させやすい。
この利点について、比較例2の照明装置を交えて説明する。比較例2の照明装置は、筐体の隣り合う2つの側片(第4片と第5片)が繋がっており、隙間を有していない点で本実施形態の照明装置100と相違する。例えば、比較例2の照明装置では、2つの側片が繋がっており、筐体を弾性変形させにくいことから、筐体の径方向の寸法に幅を持たせにくい。このため、製造時において筐体の径方向の寸法に比較的大きな誤差が生じた場合、筐体に内器を収容できない可能性がある。一方、本実施形態の照明装置100では、仮に製造時に比較的大きな誤差が生じた場合でも、2つの側片12を弾性変形することにより筐体1の径方向の寸法をある程度調整することが可能であるので、筐体1に内器2を収容させやすい。このように、本実施形態の照明装置100では、筐体1の製造にあたっての径方向の寸法の誤差を許容しやすい。つまり、本実施形態の照明装置100では、筐体1の設計の自由度の向上を図ることができる、という利点がある。
また、比較例2の照明装置において、筐体に内器を固定する場合、2つの側片のうち一方の側片を内器に固定することによる応力が、他方の側片に伝わりやすい。このため、比較例2の照明装置では、筐体に内器を固定するときに、一方の側片を内器に固定した時点で、応力により他方の側片が内器に対して浮き易くなる可能性がある。このような場合、他方の側片を内器に固定し難く、仮に他方の側片を強引に内器に固定した場合、筐体から内器が離れる向きの応力が筐体に掛かり続ける可能性がある。
これに対して、本実施形態の照明装置100では、隣り合う2つの側片12(第4片124と第5片125)との間に隙間16を有している。このため、本実施形態の照明装置100では、2つの側片12のうち一方の側片12を内器2に固定することによる応力が、他方の側片12に伝わりにくい。つまり、本実施形態の照明装置100では、筐体1に内器2を固定するときに、一方の側片12を内器2に固定しても、他方の側片12が内器2に対して浮き難く、他方の側片12を内器2に固定しやすい、という利点もある。したがって、本実施形態の照明装置100では、筐体1に内器2を固定するときに、他方の側片12を強引に内器2に固定するといった事態は生じ難く、その結果、筐体1から内器2が離れる向きの応力が筐体1に掛かりにくい、という利点もある。
また、本実施形態の照明装置100では、1枚の板材(板金)に対して曲げ加工を施すことにより、筐体1を製造することが可能である。このため、本実施形態の照明装置100では、比較例2の照明装置と比較して、隣り合う側片12を繋げる工程(例えば、溶接など)が不要であり、製造工程の簡略化を図ることができる、という利点もある。
また、本実施形態の照明装置100は、造営材A1としての天井材に取り付ける場合に、第1方向D1(鉛直方向)にて筐体1に内器2を固定するのではなく、第2方向D2(水平方向)にて筐体1に内器2を固定する構成となっている。ここで、第1方向D1にて筐体1に内器2を固定する場合、内器2内にねじ止め用のボスを設ける必要がある。この場合、ボスにより内器2内のスペースが狭くなるので、点灯回路212等の部品を内器2に収容するためには、内器2を大型化せざるを得ない可能性がある。一方、本実施形態の照明装置100のように、第2方向D2にて筐体1に内器2を固定する構成であれば、内器2の重量を組立ねじ8で受けることができるので、内器2内にボスを設ける必要がない。このため、本実施形態の照明装置100では、第1方向D1にて筐体1に内器2を固定する構成と比較して、内器2内のスペースを確保し易く、内器2の大型化を回避することができる、という利点もある。
ところで、上述の実施形態において、組立済み筐体は、カバー6だけではなく、図8及び図9に示すように別カバー9に取り付けることが可能である。別カバー6は、例えば造営材A1に新たに埋込孔A11を設ける場合に用いられる。カバー6は、例えば造営材A1に既に埋込孔A11が設けられており、かつ、埋込孔A11の径方向の寸法が別カバー9の径方向の寸法よりも大きい場合に用いられる。日本国においては、別カバー9は、例えば埋込孔A11の径方向の寸法がφ60[mm]のときに用いられ、カバー6は、例えば埋込孔A11の径方向の寸法がφ100[mm]のときに用いられる。
別カバー9の径方向(第2方向D2)の寸法は、カバー6の径方向の寸法よりも小さい。また、別カバー9は、複数の保持部62、1以上のリブ63、及び1以上の内側リブ64を有していない点でカバー6と相違する。別カバー9は、窓孔61に相当する窓孔91と、複数のボス65に相当する複数のボス92と、組立済み筐体の第1方向D1の一端(下端)が嵌る凹所93と、を有している。
組立済み筐体を別カバー9に取り付ける場合には、複数の支持具7は、カバー6ではなく、それぞれ筐体1の複数の保持部14に保持される。そして、組立済み筐体をカバー6に取り付ける場合と同様に、「(2.2)照明装置の造営材への取付手順」を踏むことで、照明装置100が造営材A1に取り付けられる。
このように、上述の実施形態では、カバー6に取付可能な組立済み筐体を、径方向の寸法が比較的小さい別カバー9に取り付けることが可能であり、組立済み筐体をカバー6と別カバー9とで共用することができる、という利点がある。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上述の実施形態では、カバー6は、2つの保持部62を有しているが、更に多数の保持部62を有していてもよい。
上述の実施形態において、複数の保持部62は、組立済み筐体(つまり、筐体1)に接するように配置されていてもよい。この場合でも、筐体1が壁により囲まれることはないので、放熱性の向上を図ることが可能である。
上述の実施形態では、1以上のリブ63のうち隣り合う2つのリブ63は、隙間631を挟んで離間しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、1以上のリブ63のうち隣り合う2つのリブ63は、繋がっていてもよい。同様に、上述の実施形態では、1以上の内側リブ64のうち隣り合う2つの内側リブ64は、隙間641を挟んで離間しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、1以上の内側リブ64のうち隣り合う2つの内側リブ64は、繋がっていてもよい。この場合、隙間631,641は、例えば工具を挿入可能な寸法の孔で構成されるなど、少なくとも固定部15を外部に臨ませる程度に開放されていればよい。
上述の実施形態では、筐体1の固定部15は、組立ねじ8を用いて内器2に固定されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、固定部15は、固定孔151の代わりに、内器2の一部に引っ掛かる引掛け部を有していてもよい。この場合、固定部15は、引掛け部を内器2の一部に引っ掛けることにより内器2に固定される。その他、固定部15は、組立ねじ8の代わりに、ピンを用いて内器2に固定される構成であってもよい。この場合、例えば固定孔151に挿入されたピンの先端をかしめることにより、固定部15が内器2に固定される。
上述の実施形態において、筐体1に内器2を固定する手段として工具を用いる手段を用いない場合、カバー6は、隙間631,641を有していなくてもよい。また、上述の実施形態において、カバー6は、1以上のリブ63及び1以上の内側リブ64の少なくとも一方を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、筐体1は、金属製の板材で構成されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、筐体1は、樹脂製の板材で構成されていてもよい。この場合、筐体1は、放熱部材22を介して光源3が発する熱を外部へ逃がす効果が期待できるように、熱伝導性の比較的高い樹脂材料で形成されるのが好ましい。
上述の実施形態では、筐体1の2つの側片12の各々には、1つの固定部15が設けられているが、複数の固定部15が設けられていてもよい。この場合、放熱部材22は、固定部15の数に応じた数の突片222を有していればよい。例えば、2つの側片12の各々に2つの固定部15が設けられている場合、放熱部材22は、これらに対向する位置に4つの突片222を有していればよい。また、この場合、1以上のリブ63及び1以上の内側リブ64は、それぞれ固定部15の数に応じた数の隙間631及び641を有していればよい。
上述の実施形態では、筐体1の固定部15は、放熱部材22の突片222に固定されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、放熱部材22は、一対の突片222を有していなくてもよい。この場合、放熱部材22の主板221の側部に固定孔223を設け、この固定孔223と固定部15の固定孔151とを重ね合わせた状態で、組立ねじ8によりねじ止めすれば、固定部15を主板221の側部に固定することが可能である。その他、固定部15は、放熱部材22以外の内器2の一部(例えば、電源ユニット21のケース211)に固定されてもよい。この場合、内器2の一部に固定孔223を設け、この固定孔223と固定部15の固定孔151とを重ね合わせた状態で、組立ねじ8によりねじ止めすれば、固定部15を放熱部材22以外の内器2の一部に固定することが可能である。
上述の実施形態では、筐体1は、2つの側片12を有しているが、更に多数の側片12を有していてもよい。この場合、複数の側片12の各々が1つ以上の固定部15を有していればよい。また、複数の側片12の各々が複数の固定部15を有している場合、複数の固定部15は、いずれも同じ手段により内器2に固定される必要はない。例えば、複数の固定部15のうち1以上の固定部15では組立ねじ8による固定手段を採用し、残りの固定部15では引掛け部による固定手段を採用してもよい。
上述の実施形態では、照明装置100は、造営材A1としての天井材に取り付けられているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、照明装置100は、造営材A1としての壁材に取り付けられてもよい。この場合、第1方向D1は、例えば水平方向となる。もちろん、第1方向D1は、水平方向でなくてもよく、水平方向に対して所定の角度傾いた方向であってもよい。また、この場合、第2方向D2は、例えば鉛直方向となる。もちろん、第2方向D2は、鉛直方向でなくてもよく、鉛直方向に対して所定の角度傾いた方向であってもよい。
上述の実施形態では、光源3は、1つの発光ダイオードのみを含む構成に限らず、複数の発光ダイオードを含む構成であってもよい。
上述の実施形態では、照明装置100は電源別置型であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、照明装置100は、光源3に電力を供給する蓄電池を内蔵する電源内蔵型であってもよい。この態様では、蓄電池は、電源ユニット21のケース211に収容される。また、この態様では、電源ユニット21のケース211には、外部電源(例えば、商用電源)からの電力供給を受けて蓄電池を充電する充電回路、及び外部電源の停電を検出する停電検出回路などが収容される。そして、この態様では、点灯回路212は、蓄電池から供給される電力を受けて光源3を点灯させるように構成される。
上述の実施形態において、照明装置100の用途は、非常用の照明装置に限定されない。例えば、照明装置100は、非常時に人を誘導するための誘導灯として用いられてもよい。また、照明装置100は、例えばダウンライト等の常用点灯用の照明装置として用いられてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る照明装置(100)は、内器(2)と、筐体(1)と、カバー(6)と、を備える。内器(2)は、発光ダイオードを含む光源(3)を点灯させる点灯回路(212)を有し、一方向(第1方向(D1))の一端にて光源(3)を保持可能である。筐体(1)は、内器(2)を収容する。カバー(6)は、筐体(1)に取り付けられて、光源(3)を外部に臨ませる窓孔(61)を有する。カバー(6)は、カバー(6)を造営材(A1)に取り付けるための複数の支持具(7)をそれぞれ保持する複数の保持部(62)を有する。複数の保持部(62)の各々は、カバー(6)において筐体(1)が取り付けられる取付面(60)から一方向(第1方向(D1))に突出している。複数の保持部(62)は、一方向(第1方向(D1))から見て、筐体(1)を囲むように並んで配置されており、かつ、カバー(6)の周方向において空所を挟んで互いに離れている。
この態様によれば、放熱性の向上を図ることができる、という利点がある。
第2の態様に係る照明装置(100)では、第1の態様において、複数の保持部(62)の各々と、筐体(1)とは、互いに離れている。
この態様によれば、複数の保持部(62)と筐体(1)とが接している場合と比較して、更なる放熱性の向上を図ることができる、という利点がある。
第3の態様に係る照明装置(100)では、第1又は第2の態様において、カバー(6)の取付面(60)には、一方向(第1方向(D1))に突出する1以上のリブ(63)が設けられている。1以上のリブ(63)は、カバー(6)の周方向において複数の保持部(62)と並ぶように配置されている。
この態様によれば、筐体(1)を造営材(A1)に設けられた埋込孔(A11)に挿入する際に、1以上のリブ(63)がガイドとなるので、照明装置(100)を造営材(A1)に設置する作業を行いやすい、という利点がある。
第4の態様に係る照明装置(100)では、第3の態様において、筐体(1)は、内器(2)を筐体(1)に固定するための固定部(15)を有している。1以上のリブ(63)において固定部(15)に対向する部位は、固定部(15)を外部に臨ませるように開放されている。
この態様によれば、内器(2)を筐体(1)に固定する際に、固定部(15)に向けてドライバなどの工具を差し込みやすく、施工性の向上を図ることができる、という利点がある。
第5の態様に係る照明装置(100)では、第1〜第4のいずれかの態様において、筐体(1)は、板材からなり、内器(2)を筐体(1)に固定するための固定部(15)を有している。筐体(1)は、底片(11)と、複数の側片(12)と、を有している。底片(11)は、筐体(1)の一方向(第1方向(D1))における上記一端とは反対側の一端にて筐体(1)の底部を構成する。複数の側片(12)は、筐体(1)の側部を構成する。複数の側片(12)は、それぞれ底片(11)と繋がっており、かつ、複数の側片(12)のうち隣り合う2つの側片(12)の間に隙間(16)を有している。固定部(15)は、複数の側片(12)の各々に設けられており、一方向(第1方向(D1))と交差する方向(第2方向(D2))にて内器(2)の一部(放熱部材(22))に固定される。
この態様によれば、筐体(1)の設計の自由度の向上を図ることができる、という利点がある。
第2〜第5の態様に係る構成については、照明装置(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。