JP2019086549A - ウェブラーニング装置及びウェブラーニング方法 - Google Patents
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Abstract
Description
eラーニングシステムは、いつでもどこでも受講可能という利点を有しており、受講者は、時間や場所の制約を受けずに、自宅でも会社でも、自分の都合の良い時間に自分のペースで学習を進めることができ、受講者にとって非常に便利で効率良い学習環境を提供することができる。特に、企業によっては社員研修等において導入している事例も多く、講義提供側と受講者側の双方にとって、場所の確保や移動時間の節約ができ、費用対効果等の点で極めて効率的なシステムとなっている。
例えば、特許文献1に示すeラーニングシステムでは、サーバ装置側に設定した所定の条件やスケジュールに従って問題を配信し、問題の配信を受けた情報端末は、画面(出題ウィンドウ)に問題を表示し、これに受講者が情報端末から回答を入力してサーバ装置に対して送信すると、サーバ装置が受講者に対して問題の正解や解説を送信している。
そのため、講義内容を理解して、知識を定着させるか否かは、受講者自身に委ねられているが、資格試験等のような知識系分野の場合とは異なり、社員研修等でよく行われる論理思考や問題解決等の思考系分野においては、単に講義映像を視聴し、理解が曖昧なまま必要最低限の問題を解いたり課題を提出したりするだけの受講者も多く、受講者の理解度や知識の定着度が不十分であるという問題があった。
また、集合研修では、受講者の理解度にばらつきがあっても時間を共有した状況で説明をする必要があるため、講師が受講者に対して個別の指導を行うことは困難であるという問題があった。
一方、管理者側(例えば、社員研修を課す企業人事部等)としても、受講者(例えば、社員)がきちんと内容を理解して履修したか否かが判断できないといった問題があった。
これにより、受講者によって講義の理解度にばらつきがあったとしても、受講者の理解度に応じて、受講者ごとに最適な講義を提供することが可能となり、学習効果を十分に発揮することができる。
また、上記のウェブラーニング方法について好適な構成を述べると、前記動画像抽出工程は、前記受講者の前記理解度が所定基準以上の場合は発展的な解説を含む動画像、及び、必要に応じて新たな演習問題を含む動画像を抽出し、前記受講者の前記理解度が所定基準以下の場合は詳細な解説を含む動画像、及び、必要に応じて同様の演習問題を含む動画像を抽出する、とよい。
これにより、理解度が高い受講者に対しては無駄なく効率的に講義を進めることが可能になると共に、理解度が低い受講者に対しても講義内容を十分理解させ、且つ、知識を定着させることが可能になり、学習効果を十分に発揮することができる。
また、上記のウェブラーニング方法について好適な構成を述べると、前記演習問題は複数の選択肢を含む多肢選択式であって、前記選択肢ごとに前記理解度を示す点数が付与されている、とよい。
また、上記のウェブラーニング方法について好適な構成を述べると、前記サーバは、前記理解度判定工程により判定した前記受講者の前記理解度を図表化して前記情報端末に表示する理解度表示工程を、さらに実行する、とよい。
また、管理者側としても受講者の理解度を含めた履修状況を的確に把握することができる。
本実施形態は、インターネット等の情報通信回線を利用して講義や問題等の教材コンテンツの送受信を行うウェブラーニングシステムにて利用されるウェブラーニング装置の発明に関するものである。
なお、ここでは、本発明にかかるウェブラーニングシステムの最適な実施形態である、企業が社員研修や社員教育を行う場合を例にとって説明する。
まず、本実施形態に係るウェブラーニング装置(以下、本装置10)を含むウェブラーニングシステムSの概略構成について説明する。
図1は、本装置10を含むウェブラーニングシステムSの全体構成を示す概略構成図である。図2は、コンテンツの概要を示す概略図である。
例えば、情報端末11と通信回線12を介して情報の送受信を行うためのWebサーバソフト、電子メールソフトウエア、データベース構築用ソフトウエア、情報端末11から取得した各種情報をデータベースへ登録したり、登録済みデータの修正処理を行うためのデータベース登録修正用プログラム、情報端末11から配信要求を受けた講義映像データを情報端末11に配信するためのプログラム、等を備えている。
本装置10は、これらのデータ処理プログラムがCPUに読み取られて実行されることで、ウェブラーニング装置としての機能が発揮される。
コンテンツ情報は、図2に示す通り、情報端末11に配信するための映像、画像、音声等を含む動画像データから構成されている。この動画像データは、講義映像から成る講義情報、演習問題から成る演習問題情報、又はそれに類する研修用の各種映像に係るデータ等であり、複数の動画ファイルから構成されている。その複数の動画ファイルが組み合わされることによって、一つのコンテンツが形成されている。なお、演習問題情報に記録されている演習問題は、複数の選択肢の中から一又は複数の選択肢を選ぶ多肢選択式であってもよいし、受講者に深く自由に考えさせる記述式であっても構わない。
診断問題情報は、情報端末11に配信するための知識確認用の問題やそれに類する研修用の各種映像等に係るデータ等である。診断問題情報に記録されている診断問題は、これまでに受講した講義の知識の確認を図るためのものであり、採点を容易にするため、択一式が好ましい。
例えば、科目毎に対象層別、業種別、難易度等の切り口で、数百種類の汎用教材モジュールを用意しておき、クライアントに合わせて最適なモジュールを選択して組み合わせることもできる。
なお、講義情報と演習問題情報とを別個に分けたデータ構成としてもよいし、一つの動画像データとして講義情報の中に所々に演習問題を組み込む構成としてもよい。
また、対象となる企業の社内ネットワークに組み込んでもよいし、サービス提供業者が任意の場所(社外等)に設置してインターネットを介してアクセスさせるようにしてもよい。
受講者は、この情報端末11によって、本装置10から配信されたコンテンツ(講義映像や演習問題等の動画像)をウェブページとして閲覧することができる。
また、上記機能を備えていれば、パソコンのみならず、携帯電話、スマートフォン、デジタルテレビ等を情報端末11として利用することもできる。
次に、本実施形態に係るウェブラーニング方法について説明する。
本実施形態に係るウェブラーニング方法は、コンピュータとして機能する本装置10を用いることで実現され、換言すると、本装置10が実行するウェブラーニング処理では、本実施形態に係るウェブラーニング方法が適用されている。
本実施例においては、受講者が通信回線12を経由して情報端末11にインストールされているウェブブラウザを利用し、本装置10から講義映像や演習問題等の動画像を受信し、各受講者が情報端末11にてその動画像を視聴しながら学習を行うものである。
ホーム画面には、講義一覧画面を表示する「講義一覧」ボタンや種々のページへリンクする各ボタンの他、一般的なツールバーが表示される。
なお、それぞれの講義には、受講期限が区切られているので、一回目の受講はその受講期限内に行わなければならない。その受講期限を過ぎてから一回目の受講をすると終了判定で「不可」となるが、二回目以降の受講は、効果的な復習のため、受講期間内(例えば登録日から一年以内)であれば何度でも受講することができ、動画を見直すことも可能である。
推奨受講期限を設けることにより、受講者にとっては、受講期間を十分に確保しているので復習もじっくりできる一方、推奨受講期限がペースメーカーとなり、講義全体を一定期間のペース配分を守って真面目に受講することができる。管理者側としても、推奨期間内に視聴すれば高評価を与え、推奨期限を過ぎて視聴した場合は評価を下げる等でき、受講者が真面目に受講したか否かを判断する一つの指標となり、簡易に適正な評価(修了判定)をすることができる。
情報端末11はその講義映像情報を受信すると、画面20に図4に示すようなウェブラーニング画面を表示し、動画領域21内においてその動画(講義映像)を表示する(ステップS106)。なお、このときの配信方法は、ストリーミング方式が好ましいが、その他の方法でも構わない。
動画領域21は、講師が行う講義映像が映し出されたり、演習問題が表示されたりする領域である。
サブ領域22には、例えば、演習問題に対する回答を受講者が入力する回答スペース表示される。なお、図5では、この回答スペースは多肢選択式を例示したが、回答欄に任意の回答を記入する記述式等その他の方法により回答を入力する構成としてもよい。また、回答を送信した時刻が記録されるようにしてもよい。
また、サブ領域22には、例えば、所謂掲示板の機能を有し、受講者が自ら送信した回答が表示される。また、受講者が送信した回答は、講義中や演習中に見直すこともできる。
さらに、サブ領域22には、受講者が回答した演習問題の結果に対応して、受講者の理解後を示すグラフ(図8)や、事前に診断した受講者のタイプ等が表示される。
情報端末11がその演習問題情報を受信すると、図4に示すように講義映像を映し出していた動画領域21を、図5に示すような演習問題画面に切り変えて表示する(ステップS107)。画面が演習問題画面に切り変わると、その演習問題に対して回答をすることができる制限時間(例えば、1分)が指定されるので、受講者は、その制限時間内にサブ領域22に表示された回答スペースにその演習問題に対する回答を入力する。
本実施形態では、本装置10において、受講者の回答から受講者の理解度を判定し、その理解度に応じて次に提供する講義映像の内容を動的に変更している。
例えば、図7に示す通り、説明1(講義)の後に実施される選択式演習1の回答結果からそれぞれの理解度を判定し、その理解度に応じて、次の解説講義は、理解度が高い人への説明と理解度が低い人への説明とに分岐する。その後、理解度が十分になったところで、説明1、説明2・・・と講義を進める。
受講者は、情報端末11にてこのレーダーチャートを視覚で確認することにより、学習前と学習後の理解度を比較できたり、自分の弱点を客観的に把握することができ、効率的な学習を行うことができる。また、本装置10に記録された受講者の回答内容や受講者の理解度を示すグラフは、不図示の管理者側の情報端末においても表示することができるので、企業の人事担当者や講師が後から確認することができる。
まず、情報端末11から受信した演習問題に対する回答情報に基づき、受講者の回答を理解度を示す値に変換する(ステップS301)。具体的には、本実施形態では、多肢選択式の演習問題の回答となる選択肢ごとに理解度を示す点数が付与してあるので、受講者が選択した選択肢に従って理解度を示す値に変換している。
次に、その理解度を示す値が予め設定した所定基準以上であるか否かを判断する(ステップS302)。理解度が所定基準以上の場合(ステップS302:YES)、発展的な解説を含む講義映像や必要に応じて次の新たな演習問題を含む動画像を選択し(ステップSS303)、判定処理を終了する。一方、理解度が所定基準に満たない場合は(ステップS302:NO)、より詳細な解説を含む講義映像や必要に応じて理解度を再度確認するための再度同様の演習問題を含む動画像を選択し(ステップS304)、処理を終了する。
以上のような説明と演習、そして理解度の判定を繰り返し、一回の講義全体が終了する。
また、講義の冒頭に受講者のタイプ診断を実施して予め受講者の思考の癖等を把握しておき、受講者のタイプごとに受講時の注意点を示すと共に、理解度を判定する際に各受講者のタイプを考慮することとしてもよい。
例えば、一つの講義の後に複数の演習問題を用意し、その複数の演習問題によって得られた点数の合計点数に応じて、図10に示すように、「理解度が高い人への説明」「理解度が中程度の人への説明」「理解度が低い人への説明」の3つや、それ以上の複数に分岐させることとしてもよい。
また、上記した本発明のウェブラーニングシステムの実施形態については、企業における社員教育のためのシステムを例にして説明したが、本発明は各種講習会、各種資格取得用の講義、語学、受験、等在宅で勉強するための各種ウェブラーニングシステムとして分野を問わず利用することができる。
11 情報端末
12 通信回線
13 データベース
20 画面
21 動画領域
22 サブ領域
S ウェブラーニングシステム
Claims (8)
- 受講者の情報端末と通信回線を介して接続されたウェブラーニング装置であって、
前記ウェブラーニング装置は、
講義及び演習問題を含む動画像を記憶する動画像記憶手段と、
前記動画像記憶手段から前記動画像を抽出する動画像抽出手段と、
前記動画像抽出手段によって抽出した前記動画像を前記情報端末に配信する動画像配信手段と、
前記情報端末から前記演習問題に対する回答を送信し、該送信された回答を受信する回答受信手段と、
前記回答受信手段によって受信した前記演習問題に対する回答の内容又は正誤に基づいて前記受講者の前記動画像に対する理解度を判定する理解度判定手段と、を備え、
前記動画像抽出手段は、前記理解度判定手段により判定した前記受講者の前記理解度に応じて次に抽出する前記動画像を変更することを特徴とするウェブラーニング装置。 - 前記動画像抽出手段は、前記受講者の前記理解度が所定基準以上の場合は発展的な解説を含む動画像、及び、必要に応じて新たな演習問題を含む動画像を抽出し、前記受講者の前記理解度が所定基準以下の場合は詳細な解説を含む動画像、及び、必要に応じて同様の演習問題を含む動画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載のウェブラーニング装置。
- 前記演習問題は複数の選択肢を含む多肢選択式であって、前記選択肢ごとに前記理解度を示す点数が付与されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェブラーニング装置。
- 前記ウェブラーニング装置は、
前記理解度判定手段により判定した前記受講者の前記理解度を図表化して前記情報端末に表示する理解度表示手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のウェブラーニング装置。 - サーバと受講者の情報端末とが通信回線を介して接続されたシステムにおけるウェブラーニング方法であって、
前記サーバが、
講義及び演習問題を含む動画像を記憶する動画像記憶工程と、
前記動画像記憶工程によって記憶した前記動画像を抽出する動画像抽出工程と、
前記動画像抽出工程によって抽出した前記動画像を前記情報端末に配信する動画像配信工程と、
前記情報端末から前記演習問題に対する回答を送信し、該送信された回答を受信する回答受信工程と、
前記回答受信工程によって受信した前記演習問題に対する回答の内容又は正誤に基づいて前記受講者の前記動画像に対する理解度を判定する理解度判定工程と、を実行し、
前記動画像抽出工程は、前記理解度判定工程により判定した前記受講者の前記理解度に応じて次に抽出する前記動画像を変更することを特徴とするウェブラーニング方法。 - 前記動画像抽出工程は、前記受講者の前記理解度が所定基準以上の場合は発展的な解説を含む動画像、及び、必要に応じて新たな演習問題を含む動画像を抽出し、前記受講者の前記理解度が所定基準以下の場合は詳細な解説を含む動画像、及び、必要に応じて同様の演習問題を含む動画像を抽出することを特徴とする請求項5に記載のウェブラーニング方法。
- 前記演習問題は複数の選択肢を含む多肢選択式であって、前記選択肢ごとに前記理解度を示す点数が付与されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のウェブラーニング方法。
- 前記サーバは、
前記理解度判定工程により判定した前記受講者の前記理解度を図表化して前記情報端末に表示する理解度表示工程を、さらに実行することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のウェブラーニング方法。
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