JP2019086539A - 表示装置 - Google Patents

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JP2019086539A
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矢田 竜也
Tatsuya Yada
竜也 矢田
中西 貴之
Takayuki Nakanishi
貴之 中西
健夫 小糸
Takeo Koito
健夫 小糸
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Abstract

【課題】画素に光を集束することで画像を表示することが可能な表示装置を提供する。【解決手段】本実施形態によれば、第1色の第1領域と、第1色と異なる第2色の第2領域とを含む構造体と、第1基板と、第2基板と、第1基板と第2基板との間に保持された第1液晶層と、第1液晶層に第1レンズを形成するための電圧を印加する第1制御電極及び第2制御電極と、を備えた第1液晶素子と、を備え、第1液晶素子は、第1領域及び第2領域と対向している、表示装置が提供される。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
液晶層と、液晶層を挟んで配置された制御電極とを備える液晶素子が知られている。制御電極に所定の電圧を印加すると、液晶分子の配向状態に応じた屈折率分布が生じ、液晶層内にレンズが形成される。このレンズは、特定方向に指向性を有する光のうち、所定方向に振動する直線偏光に対して集束作用を発揮する。
特表2006−516753号公報 特表2007−535686号公報 特開2005−317879号公報 特表2008−529064号公報
本実施形態の目的は、画素に光を集束することで画像を表示することが可能な表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
第1色の第1領域と、前記第1色と異なる第2色の第2領域とを含む構造体と、第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に保持された第1液晶層と、前記第1液晶層に第1レンズを形成するための電圧を印加する第1制御電極及び第2制御電極と、を備えた第1液晶素子と、を備え、前記第1液晶素子は、前記第1領域及び前記第2領域と対向している、表示装置が提供される。
図1は、第1実施形態の表示装置DSPの構成例を示す平面図である。 図2は、図1に示す表示装置DSPの構成例を示す図である。 図3は、図2に示す画素PXの構成例を示す平面図である。 図4は、液晶素子50の構成例を示す断面図である。 図5は、第1液晶層53に形成されるレンズ5を説明するための図である。 図6は、図5に示すレンズ5の作用を説明するための図である。 図7は、第1制御電極E1、第2制御電極E2、及び画素PXの位置関係を示す平面図である。 図8は、液晶素子50におけるレンズ5の形成例を示す図である。 図9は、第2実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す図である。 図10は、図9に示す第1制御電極E1及び第3制御電極E3の配置例を示す斜視図である。 図11は、図10に示すレンズ5A及びレンズ5Bの集束作用を説明するための図である。 図12は、図10に示す画素PXの構成を示す平面図である。 図13は、第3実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す斜視図である。 図14は、図13に示す画素PXの配置例を示す平面図である。 図15は、図13に示す第1制御電極の配置例を示す平面図である。 図16は、液晶素子50におけるレンズ5の形成例を示す図である。 図17は、液晶素子50の他の構成例を示す平面図である。 図18は、図17に示す遮光体6の他の配置例である。 図19は、画素PXの他の構成例を示す平面図である。 図20は、図19に示す構成例における電極群EGの配置例を示す平面図である。 図21は、画素PXの他の配置例を示す平面図である。 図22は、第4実施形態に係る表示装置DSPが備える光学素子4の構成例を示す断面図である。 図23は、図22に示す変調素子MDの構成例を示す断面図である。 図24は、変調素子MDに形成される変調部MA及び無変調部NMAを示す図である。 図25は、第5実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す図である。 図26は、集光素子2の他の構成例を示す図である。 図27は、第6実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す平面図である。なお、図中の第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第3方向Zは、表示装置DSPを構成する素子の並び方向に相当する。
表示装置DSPは、一例では、反射型の表示装置である。表示装置DSPは、構造体1、集光素子2、及び制御部3を備えている。構造体1は、複数の画素PXを備えている。画素PXは、一例では、第1方向X及び第2方向Yに沿ってマトリクス状に配置されている。集光素子2は、すべての画素PXと第3方向Zに重なっている。集光素子2は、入射光を各画素PXに集束する。制御部3は、集光素子2の集束動作を制御する。なお、構造体1及び集光素子2は、図示した例では矩形状であるが、矩形以外の多角形状でもよく、円又は楕円形状でもよい。
図2は、図1に示す表示装置DSPの構成例を示す図である。図2は、第1方向X及び第3方向Zによって規定されるX−Z平面と平行な面を示している。
構造体1は、一例では平板状であり、集光素子2と対向する第1面1Aと、第1面1Aと反対側の第2面1Bとを有している。構造体1は、第1面1Aに画素PX(PXa、PXb、PXc)を備えている。本実施形態において、第1面1Aが表示装置DSPの表示面に相当する。画素PXa、PXb、及びPXcは、第1方向Xに並んでいる。各画素PXは、色の異なる領域A1、A2、及びA3をそれぞれ有している。領域A1乃至A3は、一例では、光反射性を有する材料によって形成されている。本実施形態において、領域A1は、第1領域に相当し、領域A2は、第2領域に相当する。
集光素子2は、光学素子4と液晶素子50とを備えている。
光学素子4は、一例では、第1直線偏光L1を透過する透過軸を有する偏光素子である。光学素子4が偏光素子である場合、光学素子4は、透過軸と交差する第2直線偏光L2を吸収してもよく、反射してもよい。ここでは、第1直線偏光L1は、第1方向Xに沿った振動面を有し、第2直線偏光L2は、第2方向Yに沿った振動面を有しているものとする。
液晶素子50は、構造体1と光学素子4との間に位置している。液晶素子50は、レンズ5(5a、5b)を備えている。レンズ5a及び5bは、第1方向Xに沿って並び、光学素子4と対向している。また、レンズ5aは画素PXaと対向し、レンズ5bは画素PXbと対向している。レンズ5は、一例では、第1直線偏光L1に対して集束作用を発揮する。このようなレンズ5は、後述するように、液晶素子50が備える液晶層に電場を印加することで形成される。本実施形態において、レンズ5は、第1レンズに相当する。
制御部3は、液晶層に印加される電場を制御する。レンズ5の形状は、液晶層に印加される電場に応じて変化する。これにより、レンズ5による光の集束位置が制御される。また、液晶層に電場が印加されない場合、レンズ5は、形成されない。
ここで、第1直線偏光L1及び第2直線偏光L2を含む光が表示装置DSPへ入射する場合を想定する。入射光は、第3方向Z、すなわち集光素子2から構造体1へ向かう方向に入射するものとする。集光素子2において、光学素子4は、入射光のうち第1直線偏光L1を透過する。光学素子4を透過した第1直線偏光L1は、液晶素子50に入射する。液晶素子50に入射した第1直線偏光L1のうち、レンズ5を透過する第1直線偏光L1は、屈折され、画素PXに集束される。図示した例では、レンズ5aは、第1直線偏光L1を画素PXaの領域A2に集束している。したがって、画素PXaからは、領域A2の色と同色の光が反射される。レンズ5bは、第1直線偏光L1を画素PXbの領域A1に集束している。したがって、画素PXbからは、領域A1の色と同色の光が反射される。一方、液晶素子50において、画素PXcと対向する領域には、レンズ5が形成されていない。この場合、図に示すように、入射光は屈折されることなく、画素PXcの全面、すなわち領域A1乃至A3を照射する。したがって、画素PXcからは、領域A1乃至A3と同色の光が混合されて反射される。
図3は、図2に示す画素PXの構成例を示す平面図である。図3は、第1方向X及び第2方向Yによって規定されるX−Y平面に平行な面を示している。図示した例では、画素PXは、矩形状であり、第2方向Yに沿って延出した2つの辺EY1及びEY2を有している。なお、画素PXは、矩形以外の多角形状でもよく、円形又は楕円形状でもよい。
図3(a)示す構成例では、画素PXは、第2方向Yに沿って延出した帯状の領域A1乃至A3を有している。領域A1、A2、及びA3は、第1方向Xに沿ってこの順で並んでいる。図示した例では、領域A2は、第2方向Yにおいて画素PXの略中央に位置している。領域A2の幅WA2は、領域A1の幅WA1及び領域A3の幅WA3より小さい。また、幅WA1と幅WA2とはほぼ等しい。ここで、幅WA1、WA2、及びWA3は、第1方向Xに沿った長さに相当する。一例では、領域A1及びA3の色は、白であり、領域A2の色は、黒である。
図3(a)において点線で囲まれた領域は、図2に示すレンズ5によって入射光が集束される集束領域FAの一例を示している。集束領域FAは、第2方向Yに沿って延出した帯状の領域である。このような集束領域FAは、レンズ5として、例えば第2方向Yに沿って延出し画素PX側に凸面を有するシリンドリカルレンズを形成することで実現される。図示した例では、集束領域FAは、領域A1に位置している。集束領域FAの第1方向Xの位置は、レンズ5の形状に応じて変えることができる。一例では、集束領域FAの第1方向Xの幅WFAは、幅WA1、WA2、及びWA3より小さい。このような条件においては、画素PXは、白色又は黒色のいずれかを表示することができる。なお、幅WFAは、レンズ5の形状によって制御可能である。
図3(b)に示す構成例は、領域A1及びA3が複数の色を有している点で、図3(a)に示す構成例と相違している。領域A1及びA3の色は、それぞれの領域において連続的に変化している。図示した例では、領域A2を除き、辺EY1から辺EY2に亘って、色相Hの順に領域内の色が変化している。一例では、辺EY1近傍の色は、赤色であり、辺EY2近傍の色は、紫色である。また、領域A1と領域A2との境界E21の近傍、及び、領域A2と領域A3との境界E22の近傍の色は、緑である。このような画素PXを用いることで、表示装置DSPのカラー表示が可能になる。
図4は、液晶素子50の構成例を示す断面図である。
液晶素子50は、第1基板51と、第2基板52と、第1液晶層53と、第1制御電極E1と、第2制御電極E2とを備えている。図示した例では、第1制御電極E1は第1基板51に設けられ、第2制御電極E2は第2基板52に設けられているが、第1制御電極E1及び第2制御電極E2がいずれも同一基板、つまり第1基板51または第2基板52に設けられてもよい。
第1基板51は、絶縁基板511と、第1制御電極E1と、配向膜512と、給電線513とを備えている。第1制御電極E1は、絶縁基板511と第1液晶層53との間に位置している。複数の第1制御電極E1は、有効領域50Aにおいて、第1方向Xに間隔をおいて並んでいる。一例では、第1制御電極E1の第1方向Xに沿った幅は、隣り合う第1制御電極E1の第1方向Xに沿った間隔と同等以下である。配向膜512は、第1制御電極E1を覆い、第1液晶層53に接触している。給電線513は、有効領域50Aの外側の非有効領域50Bに位置している。
第2基板52は、絶縁基板521と、第2制御電極E2と、配向膜522とを備えている。第2制御電極E2は、絶縁基板521と第1液晶層53との間に位置している。第2制御電極E2は、例えば、有効領域50Aの略全面に位置するとともに非有効領域50Bにも延在した単一の平板電極である。第2制御電極E2は、有効領域50Aにおいて、第1液晶層53を介して複数の第1制御電極E1と対向している。第2制御電極E2は、非有効領域50Bにおいて給電線513と対向している。配向膜522は、第2制御電極E2を覆い、第1液晶層53に接触している。
絶縁基板511及び521は、例えばガラス基板または樹脂基板である。第1制御電極E1及び第2制御電極E2は、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電材料によって形成されている。配向膜512及び522は、例えば、水平配向膜であり、いずれも第1方向Xに沿って配向処理されている。
第1基板51及び第2基板52は、非有効領域50Bにおいて、シール54によって接着されている。シール54は、導通材55を備えている。導通材55は、給電線513と第2制御電極E2との間に介在し、給電線513と第2制御電極E2とを電気的に接続している。
第1液晶層53は、第1基板51と第2基板52との間に保持されている。第1液晶層53は、例えば、正の誘電率異方性を有する液晶材料によって形成されている。第1制御電極E1及び第2制御電極E2は、第1液晶層53にレンズ5を形成するための電圧を印加する。
制御部3は、第1液晶層53に印加する電圧を制御する。制御部3は、第1制御電極E1及び第2制御電極E2にそれぞれ供給する電圧を制御することにより、第1液晶層53にレンズ5を形成したモードと、第1液晶層53にレンズを形成しないモードとを切り替えることができる。また、制御部3は、第1制御電極E1の各々に供給する電圧を制御することにより、レンズ5の大きさや形状も自在に制御することができる。
図5は、第1液晶層53に形成されるレンズ5を説明するための図である。図5においては、説明に必要な構成のみを図示している。ここでは、隣り合う第1制御電極E11及びE12に極性の異なる電圧が供給される場合について説明する。
一例では、第1液晶層53は、上記の通り、正の誘電率異方性を有している。第1液晶層53に含まれる液晶分子53Mは、電界が形成されない状態ではその長軸が第1方向Xに沿うように初期配向しており、また、電界が形成された状態ではその長軸が電界に沿うように配向される。
一例では、第1制御電極E11には6Vの電圧が供給され、第1制御電極E12には、−6Vの電圧が供給され、第2制御電極E2には−6Vの電圧が供給される。第1制御電極E11及びE12の各々と第2制御電極E2とが対向する領域には、第3方向Zに沿った電界が形成されるため、液晶分子53Mはその長軸が第3方向Zに沿うように配向する。第1制御電極E11と第1制御電極E12との間の領域には、第3方向Zに対して傾斜した電界が形成されるため、液晶分子53Mはその長軸が第3方向Zに対して傾斜するように配向する。第1制御電極E11と第1制御電極E12との中間領域においては、第2方向Yに沿った電界は、ほとんど形成されない、あるいは、第1方向Xに沿った電界が形成されるため、液晶分子53Mはその長軸が第1方向Xに沿うように配向する。
液晶分子53Mは、屈折率異方性Δnを有している。このため、第1液晶層53は、液晶分子53Mの配向状態に応じた屈折率分布を有する。あるいは、第1液晶層53は、第1液晶層53の第3方向Zに沿った厚さをdとしたとき、Δn・dで表されるリタデーションの分布、または、位相分布を有する。なお、厚さdは、一例では、10μm〜100μmである。図中に点線で示したレンズ5は、このような屈折率分布、リタデーションの分布、または、位相分布によって形成されるものである。図示したレンズ5は、凸レンズとして機能する。
なお、本実施形態では、レンズ5を備える液晶素子50の一例として、基板主面に沿ってほぼ水平に初期配向する第1液晶層53と、基板主面と交差する方向に沿った電界とを組み合わせた方式について説明したが、これに限らない。例えば、基板主面とほぼ垂直に初期配向する液晶層が組み合わされてもよいし、基板主面に沿った電界と組み合わせてもよく、液晶層に印加される電界に応じて屈折率分布を可変する方式であれば、レンズ5を備える液晶素子が実現できる。ここでの基板主面とは、第1方向X及び第2方向Yによって規定されるX−Y平面である。
図6は、図5に示すレンズ5の作用を説明するための図である。ここでは、光の進行方向が第3方向Zに沿う場合を示している。図6において、第1方向Xに沿った振動面を有する第1直線偏光L1を横ストライプの矢印で示し、第2方向Yに沿った振動面を有する第2直線偏光L2を斜めストライプの矢印で示している。光Lは、例えば、ランダムな振動面を有する自然光であり、絶縁基板511の外面511Aから入射し、第1基板51から第2基板52に向かって進行するものとする。
レンズ5は、第1直線偏光L1及び第2直線偏光L2に対してそれぞれ異なる作用を有する。すなわち、レンズ5は、自然光Lのうち、第2直線偏光L2をほとんど屈折することなく透過し、第1直線偏光L1を屈折する。つまり、レンズ5は、主として第1直線偏光L1に対して集束作用を発揮する。
図7は、第1制御電極E1、第2制御電極E2、及び画素PXの位置関係を示す平面図である。
第1制御電極E1は、対応する画素PXに重なっている。図示した例では、画素PXに対して7つの第1制御電極E11乃至E17が割り当てられている。なお、画素PXに割り当てられる第1制御電極E1の数は、これに限定されず、適宜に変更されてよい。
第1制御電極E11乃至E17の各々は、例えば、第2方向Yに延出した帯状電極である。図示した例では、第1制御電極E11乃至E17は、第1方向Xにほぼ等間隔に並んでいる。一例では、第1制御電極E11乃至E17の第2方向Yに沿った長さLE1は、画素PXの第2方向Yに沿った長さLPXより短く、且つ、第1制御電極E11乃至17は、そのすべてが画素PXの領域内に位置している。なお、第1制御電極E11乃至E17の形状及び配置は、これに限定されず、適宜に変更することができる。例えば、第1制御電極E11乃至E17は、第1方向Xに延出した帯状電極であってもよいし、第1方向X及び第2方向Yにそれぞれ並んだ島状電極であってもよい。島状電極の形状は、四角形や六角形などの多角形、あるいは、後述する円形などである。
第2制御電極E2は、複数の画素PXに亘って形成されている。図示した例では、第2制御電極E2は、四角形状の平板電極である。なお、図示した例では、画素PXは、第1方向X及び第2方向Yに沿ってマトリクス状に配置されているが、画素PXの配置は適宜に変更することができる。
図8は、液晶素子50におけるレンズ5の形成例を示す図である。第1基板51は、第1方向Xにほぼ等間隔で並んだ第1制御電極E11乃至E17を備えている。第2制御電極E2は、第1液晶層53を挟んで、第1制御電極E11乃至E17と対向している。図示した例では、第1制御電極E11乃至E13は、画素PXの領域A1と対向し、第1制御電極E14は、領域A2と対向し、第1制御電極E15乃至E17は、領域A3と対向している。
図8(a)は、第1制御電極E14に関して第1方向Xに対称なレンズ5Mが形成されている様子を示している。レンズ5Mは、図の左側つまり第1制御電極E11乃至E13と重なる領域531と、図の右側つまり第1制御電極E15乃至E17と重なる領域532とにおいて、等しい屈折率分布を有している。このようなレンズ5Mは、例えば、第1制御電極E11乃至E17のそれぞれの電圧を6V、4V、2V、0V、−2V、−4V、−6Vに設定し、第2制御電極E2の電圧を−6Vに設定することで形成可能である。図示した例では、レンズ5Mは、入射光を第2領域A2に集束している。
図8(b)は、第1制御電極E14に関して、第1方向Xに非対称なレンズ5Lが形成されている様子を示している。レンズ5Lは、領域531と領域532とにおいて、異なる屈折率分布を有している。このようなレンズ5Lは、例えば、第1制御電極E11乃至E17のそれぞれの電圧を6V、3V、2V、1V、0V、−2V、−6Vに設定し、第2制御電極E2の電圧を−6Vに設定することで形成可能である。図示した例では、レンズ5Lは、入射光を領域A1に集束している。
図8(c)は、第1制御電極E14に関して、第1方向Xに非対称なレンズ5Rが形成されている様子を示している。レンズ5Rは、領域531と領域532とにおいて、異なる屈折率分布を有している。このようなレンズ5Rは、例えば、第1制御電極E11乃至E17のそれぞれの電圧を−6V、−2V、0V、1V、2V、3V、6Vに設定し、第2制御電極E2の電圧を−6Vに設定することで形成可能である。図示した例では、レンズ5Rは、入射光を領域A3に集束している。
本実施形態によれば、第1液晶層53に形成されるレンズ5を用いて、光を画素PXに集束することができる。さらに、レンズ5の形状は、第1制御電極E1及び第2制御電極E2に印加する電圧によって制御可能である。したがって、画素PX内の所望の領域に光を集束させることができ、画素PXからの反射光によって画像を表示することができる。
また、反射光の色は、画素PXを構成する材料によって調整することができる。したがって、反射光の色を容易に調整することができる。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す図である。第2実施形態は、集光素子2が2つの液晶素子501及び502を有している点で第1実施形態と相違している。
集光素子2は、光学素子4、液晶素子501及び502、及び位相差板RLを備えている。
液晶素子501及び502は、図4に示す液晶素子50と同様の構成である。すなわち、液晶素子501は、第1基板51、第2基板52、第1液晶層53、第1制御電極E1、及び第2制御電極E2を備えている。第1液晶層53に形成されるレンズ5Aは、第1直線偏光L1に対して集束作用を発揮する。液晶素子502は、液晶素子501と同様の構成であるが、Z軸を回転軸として液晶素子501に対して90°回転して配置されている。液晶素子502は、第3基板51b、第4基板52b、第2液晶層53b、第3制御電極E3、及び第4制御電極E4を備えている。第2液晶層53bに形成されるレンズ5Bは、第2直線偏光L2に対して集束作用を発揮する。液晶素子501及び502は、いずれも制御部3によって制御される。本実施形態において、液晶素子501は、第1液晶素子に相当し、液晶素子502は、第2液晶素子に相当する。また、レンズ5Aは、第1レンズに相当し、レンズ5Bは、第2レンズに相当する。
位相差板RLは、液晶素子501と液晶素子502との間に位置している。位相差板RLは、透過光に対して約λ/2の位相差を付与する。ここで、λは、透過光の波長である。
図10は、図9に示す第1制御電極E1及び第3制御電極E3の配置例を示す斜視図である。
図示した例では、液晶素子501は、第1制御電極E11乃至E15と、第2制御電極E2とを備えている。第1制御電極E11乃至E15は、第2方向Yに延出し、第1方向Xに並んでいる。第2制御電極E2は、第1制御電極E11乃至E15と対向した四角形の平板状電極である。液晶素子502は、第3制御電極E31乃至E35と、第4制御電極E4と備えている。第3制御電極E31乃至E35は、第1方向Xに延出し、第2方向Yに並んでいる。第4制御電極E4は、第3制御電極E31乃至E35と対向した四角形の平板状電極である。
このような構成例において、主として第1制御電極E11乃至E15にそれぞれ所定の電圧が供給されることによりレンズ5Aが形成される。レンズ5Aは、第2方向Yに延出し、第3方向Zに沿って上向きに突出した凸レンズである。また、主として第3制御電極E31乃至E35にそれぞれ所定の電圧が供給されることによりレンズ5Bが形成される。レンズ5Bは、第1方向Xに延出し、第3方向Zに沿って上向きに突出した凸レンズである。
ここで、図9及び図10を参照しながら、第1直線偏光L1及び第2直線偏光L2を含む光が第3方向Zに沿って表示装置DSPへ入射する場合を説明する。集光素子2において、光学素子4は、入射光のうち第1直線偏光L1を透過する。光学素子4を透過した第1直線偏光L1は、レンズ5Aによって屈折される。その後、第1直線偏光L1は、位相差板RLを透過し、第2直線偏光L2に変換される。この第2直線偏光L2は、レンズ5Bによって屈折され、画素PX内の集束領域FAに集束される。換言すると、光学素子4に入射した光は、レンズ5Aによって第1方向Xに集束され、レンズ5Bによって第2方向Yに集束される。
図11は、図10に示すレンズ5A及びレンズ5Bの集束作用を説明するための図である。ここでは、入射光は、第3方向Zに平行であるとする。また、レンズ5A及び5Bが配置されない場合、すなわち入射光が平行光のまま画素PXに到達した場合に、画素PXにおいて入射光が照射する照射領域Bを一点鎖線で示している。図示した例では、照射領域Bは正方形であるが、照射領域Bの形状は、これに限定されない。
図中の点線で囲まれた領域は、第1直線偏光L1が平行光として入射した場合に、第1直線偏光L1がレンズ5Aによって集束される集束領域FA1を示している。レンズ5Aは、第1直線偏光L1を第1方向Xに集束する。したがって、集束領域FA1は、第2方向Yに延出した帯状の領域である。第1方向Xにおいて、集束領域FA1の幅W1Xは、照射領域の幅WBXより小さい。一方、第2方向Yにおいて、集束領域FA1の幅W1Yは、照射領域Bの幅WBYとほぼ等しい。幅W1X、及び集束領域FA1の第1方向Xの位置は、レンズ5Aの形状によって制御可能である。
図中の細い実線で囲まれた領域は、第2直線偏光L2が平行光として入射した場合に、第2直線偏光L2がレンズ5Bによって集束される集束領域FA2を示している。レンズ5Bは、第2直線偏光L2を第2方向Yに集束する。したがって、集束領域FA2は、第1方向Xに延出した帯状の領域である。第2方向Yにおいて、集束領域FA2の幅W2Yは、幅WBYより小さい。一方、第1方向Xにおいて、集束領域FA2の幅W2Xは、幅WBXとほぼ等しい。幅W2Y、及び集束領域FA2の第2方向Yの位置は、レンズ5Bの形状によって制御可能である。
図において斜線を付した領域は、集光素子2に入射した光が、レンズ5A及びレンズ5Bによって集束される集束領域FAを示している。集束領域FAは、集束領域FA1と集束領域FA2とが重なる領域に相当する。集束領域FAの第1方向Xの幅は、幅W1Xであり、集束領域FAの第2方向Yの幅は、幅W2Yである。集束領域FAは、レンズ5A及びレンズ5Bの形状を調整することで、画素PX内の任意の位置に設定することができる。すなわち、集束領域FAの第1方向Xの位置は、レンズ5Aによって制御され、集束領域FAの第2方向Yの位置は、レンズ5Bによって制御できる。なお、図示した例では、集束領域FAは矩形状であるが、これに限定されない。集束領域FAの形状は、X−Y平面における入射光の形状、及びレンズ5A及び5Bの形状によって制御される。
図12は、図10に示す画素PXの構成例を示す平面図である。
一例では、画素PXは、矩形状である。画素PXは、円形状の色領域ACと、色領域ACを囲む周辺領域ABとを有している。色領域ACは、複数の色を有している。周辺領域ABの色は、一例では黒である。なお、画素PX及び色領域ACの形状は、図示した例に限定されず、適宜に変更されてよい。
図12は、色領域ACの中心から第2方向Yに沿って延出した線L0と、線L0に関して60°、120°、180°、240°、及び300°回転して配置された線L60、L120、L180、L240、及びL300とを示している。ここでは、線L0、L60、L120、L180、L240、及びL300近傍の領域を、それぞれ領域A1、A2、A3、A4、A5、及びA6と規定する。領域A1乃至A6は、円Caの周上に配置されている。図示した例では、円Caは、例えば線L0と線L60とが交わる点PCaを中心とする円である。本実施形態において、領域A1は、第1領域に相当し、領域A2は、第2領域に相当し、円Caは、第1円に相当する。
図示した例では、色領域ACにおいて、色相Hは、周方向に沿って連続的に変化している。換言すると、領域A1乃至A6の色は、色相Hの順に変化している。一例では、領域A1、A2、A3、A4、A5、及びA6の色は、それぞれ赤、黄、緑、シアン、青、マゼンタである。さらに、各領域A1乃至A6において、動径方向すなわち色領域ACの中心から周へ向かう方向に沿って彩度Sが大きくなっている。図12では、色領域ACの中心における彩度Sを0とし、周における彩度を1としている。ここでは、彩度Sが0とは、白色に相当する。なお、図示した例では、上述の円Caは、彩度Sが0の点を中心とし、彩度Sが0.5の点を通っている。図9及び図10を参照して説明したように、集束領域FAの位置を制御することで、各画素PXにおいて任意の色相H及び彩度Sを表示することができる。
本実施形態によれば、集光素子2は、入射光を第1方向Xに集束するレンズ5Aと、入射光を第2方向Yに集束するレンズ5Bとを備えている。したがって、集束領域FAの位置を第1方向Xだけでなく第2方向Yにも制御することができる。また、このような構成を用いることで、表示装置DSPに、2つのパラメータ例えば色相Hと彩度Sとを有する画素PXを適用することができる。したがって、表示品位を向上することができる。
[第3実施形態]
図13は、第3実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す斜視図である。第3実施形態は、液晶素子50が備えるレンズ5が円形である点で、第1実施形態と相違している。
本実施形態において、画素PXは、色が異なる複数の領域を有している。図示した例では、画素PXは、領域A1乃至A6を有している。領域A1乃至A6は、点PCbを中心とする円Cbの周上に位置している。液晶素子50が有する第1制御電極E1は、円形状に配置されている。図示した例では、第1制御電極E1は、点PCcを中心とする円Ccの周上に位置している。点PCbと点PCcとは、第3方向Zに重なっている。換言すると、円Ccは、X−Y平面において、円Cbと同心の円である。このような第1制御電極E1に電圧を印加することによって、円形のレンズ5が形成される。
図14は、図13に示す画素PXの配置例を示す平面図である。
図示した例では、構造体1は、画素PX1乃至PX4を備えている。画素PX1と画素PX2、及び画素PX3と画素PX4は、それぞれ第2方向Yに沿って並んでいる。また、画素PX1と画素PX3、及び画素PX2と画素PX4は、それぞれ第1方向Xに沿って並んでいる。
画素PX1は、領域A11乃至A17を有している。領域A11乃至A16は、環状に配置され、この順で時計回りに並んでいる。領域A17は、領域A11乃至A16に囲まれている。領域A11は、画素PX1の第1方向Xの一端、すなわち画素PX3から離間する側に位置している。領域A11と領域A14とは、領域A17を間に挟み、第1方向Xに対向している。領域A12と領域A15、及び領域A13と領域A16は、それぞれ領域A17を間に挟み、第1方向Xと交差する方向に対向している。
領域A11乃至A17は、同一の形状であり、等しい面積を有している。なお、領域A11乃至A17は、形状及び面積が異なっていてもよい。一例では、領域A11乃至A17は、六角形状である。ここでは、領域A17を例としてその構成を説明する。領域A17は、辺S1乃至S6を有している。辺S1乃至S6は、それぞれ領域A11乃至A16と領域A17との境界に相当する。辺S1と辺S4とは、第2方向Yに沿って延出し、第1方向Xに対向している。辺S2と辺S5、及び辺S3と辺S6は、それぞれ平行に対向している。辺S1と辺S4とは、等しい長さLS1を有し、辺S2、S3、S5及びS6は、等しい長さLS2を有している。図示した例では、長さLS1は、長さLS2より大きい。なお、長さLS1は、長さLS2と同等でもよく、長さLS2より小さくても良い。
図示した例では、領域A11乃至A16は、円C1の周と重なっている。ここで、円C1は、領域A17の中心P17を中心とする円である。中心P17は、領域A17の対向する頂点を結んだ直線LL1及びLL2の交点に相当する。なお、円C1の中心は、領域A17内に位置していればよく、中心P17からずれていてもよい。
画素PX2乃至PX4は、画素PX1と同様の構成を有している。すなわち、画素PX2は、領域A21乃至A27を有している。領域A21乃至A26は、領域A27の中心P27を中心とする円C2の周と重なっている。画素PX3は、領域A31乃至A37を有している。領域A31乃至A36は、領域A37の中心P37を中心とする円C3の周と重なっている。画素PX4は、領域A41乃至A47を有している。領域A41乃至A46は、領域A47の中心P47を中心とする円C4の周と重なっている。
画素PX1乃至PX4の各領域は、第1方向X及び第2方向Yに隣り合う2つの画素PXによって共有されている。例えば画素PX1の領域A12及びA13は、第2方向Yに隣接する画素PX2と共有されており、画素PX2の領域A26及びA25に相当する。画素PX1の領域A14は、第1方向Xに隣接する画素PX3と共有されており、画素PX3の領域A31に相当する。
次に、各画素PXにおける色の配置について説明する。以下では、領域A12と領域A13との境界に相当する辺を辺SAとする。また、第1方向Xに沿って延出し、辺SAの中点PSAを通る直線を線L3と規定する。第2方向Yに沿って延出し、辺SAと重なる直線を線L4と規定する。
画素PX1において、領域A11乃至A16の色は、互いに異なっており、色相順に並んでいる。一例では、領域A11の色は、緑であり、領域A12の色は、黄であり、領域A13の色は、赤であり、領域A14の色は、マゼンタであり、領域A15の色は、青であり、領域A16の色は、シアンである。
画素PX2において、領域A21乃至A27の色は、線L3に関して、画素PX1と線対称に配置されている。すなわち、領域A21から領域A26に亘って、緑、シアン、青、マゼンタ、赤、黄がこの順で時計回りに配置されている。画素PX3において、領域A31乃至A37の色は、線L4に関して、画素PX2と線対称に配置されている。すなわち、領域A31から領域A36に亘って、マゼンタ、青、シアン、緑、黄、赤がこの順で時計回りに配置されている。画素PX4において、領域A41乃至A47の色は、線L4に関して、画素PX1と線対称に配置されている。すなわち、領域A41から領域A46に亘って、マゼンタ、赤、黄、緑、シアン、青がこの順で時計回りに配置されている。領域A17、A27、A37、及びA47の色は、黒である。
図15は、図13に示す第1制御電極の配置例を示す平面図である。
液晶素子50は、第1制御電極からなる電極群EG1乃至EG4を備えている。電極群EG1乃至EG4は、画素PX1乃至PX4とそれぞれ対向している。電極群EG1乃至EG4は、同一の構成を有している。以下では、電極群EG1を例としてその構成を説明する。
電極群EG1は、外側電極OE(OE11、OE12、OE13、OE14、OE15、OE16)と、内側電極IE(IE11、IE12、IE13、IE14、IE15、IE16)とを有している。図示した例では、外側電極OEと内側電極IEとは、X−Y平面において対向している。また、外側電極OEと内側電極IEとは、それぞれ画素PX1の対応する領域と重なっている。すなわち、外側電極OE11乃至OE16、及び内側電極IE11乃至IE16は、領域A12乃至A16とそれぞれ重なっている。図示した例では、内側電極IE11乃至IE16は、領域A17とも重なっている。
一例では、外側電極OEは、円C1の周上に位置している。なお、外側電極OEは、円C1と同心すなわち中心P17を中心とする他の円の周上に位置していてもよい。図示した例では、外側電極OE11は、第1方向Xに沿って延出した帯状であり、第1方向Xの両端部が円C1の中心P17へ向かって屈曲している。外側電極OE2乃至OE6も同様の形状を有しているが、中心P17に関して、60°、120°、180°、240°、300°それぞれ回転して配置されている。内側電極IEは、中心P17を中心とし、円C1より半径の小さい円Ci1の周上に位置している。内側電極IEの形状は、外側電極と同様である。
本実施形態において、図13に示す円Cbと図14に示す円C1は、第1円に相当する。図13に示す円Ccと図15に示す円Ci1は、第2円に相当する。また、領域A1及び領域A11は、第1領域に相当し、領域A2及び領域A12は、第2領域に相当する。なお、本実施形態において、「周上」とは、外側電極OE及び内側電極IEの少なくとも一部が円周と重なっていることを意味する。
電極群EG1は、第2方向Yに隣接する電極群EG2及び第1方向Xに隣接する電極群EG3と外側電極OEの一部を共有している。すなわち、外側電極OE12は、電極群EG2の外側電極OE26と一体的に形成されている。外側電極OE13は、電極群EG2の外側電極OE25と一体的に形成されている。外側電極OE14は、電極群EG3の外側電極OE31と一体的に形成されている。なお、これらの外側電極は、個別に形成され、電気的に接続されてもよい。
図16は、液晶素子50におけるレンズ5の形成例を示す図である。図16は、図15に示すA−B線、C−D線、及びE−F線のいずれかに沿った断面を示している。液晶素子50は、外側電極OEL及びOERと、内側電極IEL及びIERとを有している。画素PX1は、領域AL及びARと、領域ALと領域ARとの間に位置する領域A17とを有している。領域A17の色は、上述したように黒である。図16がA−B線に沿った断面であるとき、領域ALの色は緑であり、領域ARの色はマゼンタである。図16がC−D線に沿った断面であるとき、領域ALの色は黄であり、領域ARの色は青である。図16がE−F線に沿った断面であるとき、領域ALの色はシアンであり、領域ARの色は赤である。
図16(a)に示す例では、対称なレンズ5Mが形成されている。レンズ5Mは、図の左側つまり領域ALと対向する領域531と、図の右側つまり領域ARと対向する領域532とにおいて、等しい屈折率分布を有している。このようなレンズ5Mは、例えば、外側電極OEL及びOERの電圧を6V及び−6Vにそれぞれ設定し、内側電極IEL及びIERのそれぞれの電圧を2V及び−2Vにそれぞれ設定し、第2制御電極E2の電圧を−6Vに設定することで形成可能である。図示した例では、レンズ5Mは、入射光を領域A17に集束している。
図16(b)に示す例では、非対称なレンズ5Lが形成されている。レンズ5Lは、領域531と、領域532とにおいて、異なる屈折率分布を有している。このようなレンズ5Lは、例えば、外側電極OEL及びOERの電圧を6V及び−6Vにそれぞれ設定し、内側電極IELを0Vに設定し、内側電極IERの電圧を−3Vに設定し、第2制御電極E2の電圧を−6Vに設定することで形成可能である。図示した例では、レンズ5Lは、入射光を領域ALに集束している。
図16(c)に示す例では、非対称なレンズ5Rが形成されている。レンズ5Rは、領域531と、領域532とにおいて、異なる屈折率分布を有している。このようなレンズ5Rは、例えば、外側電極OEL及びOERの電圧を6V及び−6Vにそれぞれ設定し、内側電極IELを3Vに設定し、内側電極IERの電圧を0Vに設定し、第2制御電極E2の電圧を−6Vに設定することで形成可能である。図示した例では、レンズ5Rは、入射光を屈折し、領域ARに集束している。
本実施形態によれば、電極群EGを用いて円形のレンズ5を形成することで、1つのレンズ5のみで、X−Y平面において集束位置を第1方向Xだけでなく第2方向Yにも制御することができる。したがって、表示装置DSPの薄型化が可能になる。
さらに、本実施形態によれば、隣り合う画素PXは、同一色の領域を共有している。このような構成にすることで、第1制御電極E1の数を減らすことができる。さらに、電極を共有することで、非有効エリアを減らすことができる。
図17は、液晶素子50の他の構成例を示す平面図である。図17に示す構成例は、液晶素子50が遮光体6を備えている点で図15に示す構成例と相違している。
遮光体6は、隣り合う電極群EGの間に位置し、第1方向X及び第2方向Yに沿ってマトリクス状に配置されている。すなわち、遮光体6は、4つの電極群EGによって囲まれた領域R1のすべてを覆っている。領域R1は、レンズ5が形成されない領域である。図において、領域R1には斜線が付されている。一例では、遮光体6は、4辺の長さが等しい矩形状である。図示した例では、遮光体6は、領域R1と重なるとともに、外側電極OE13、OE14、OE32、及びOE24と重なっている。
本構成例によれば、領域R1と重なる遮光体6を設けることで、レンズ5によって集束されない光が画素PXに到達することを防ぐことができる。したがって、意図しない色の反射光を抑制することができ、表示品位を向上することができる。
図18は、図17に示す遮光体6の他の配置例を示す平面図である。図18は、遮光体6が構造体1に設けられている点で、図17に示す配置例と相違している。構造体1において、遮光体6は、図17に示す領域R1と対応する領域に配置されている。すなわち、遮光体6は、中点PSA近傍の領域と重なっている。図示した例では、遮光体6は、領域A13、A14、A32、及びA24の一部と重なっている。
本構成例よっても、図17に示す構成例と同様の効果を得ることができる。
図19は、画素PXの他の構成例を示す平面図である。図19に示す構成例は、画素PXを構成する各領域が最密充填で配置されている点で、図14に示す構成例と相違している。画素PX1と画素PX2、及び画素PX3と画素PX4とは、第1方向Xに並んでいるが、画素PX1と画素PX3、及び画素PX2と画素PX4とは、第2方向Yから傾いて並んでいる。本実施形態において、領域A11乃至A47は、正六角形であり、長さLS1と長さLS2とは、等しい。
図19に示す構成例では、各領域は、3つの画素PXによって共有される。例えば画素PX1の領域A13は、画素PX2及びPX4に共有されており、画素PX2の領域A25、及び画素PX4の領域A41に相当する。画素PX1の領域A14は、画素PX3及びPX4に共有されており、画素PX3の領域A32、及び画素PX4の領域A46に相当する。なお、例えば画素PX1において、領域A11乃至A16の色が色相順に配置された場合、画素PX2乃至PX4において各領域の色は、色相順に並ばない。
図20は、図19に示す構成例における電極群EGの配置例を示す平面図である。
電極群EG1乃至EG4は、画素PX1乃至PX4とそれぞれ対向している。電極群EG1乃至EG4それぞれの構成は、図15に示す構成と同一である。ただし、本配置例において、隣接した3つの電極群EGは、外側電極OEの一部を共有している。例えば、電極群EG1の外側電極OE13は、電極群EG2外側電極OE25、及び電極群EG4の外側電極OE41と一体的に形成されている。また、電極群EG1の外側電極OE14は、電極群EG3の外側電極OE32、及び電極群EG4の外側電極OE46と一体的に形成されている。なお、これらの外側電極は、個別に形成され、電気的に接続されてもよい。
本構成例において、遮光体6は、3つの電極群によって囲まれた領域R2と重なっている。領域R2は、レンズ5が形成されない領域である。図において、領域R2に斜線が付されている。領域R2の面積は、領域R1の面積より小さい。遮光体6は、領域R2のすべてを覆っている。一例では、遮光体6は、正三角形状である。図示した例では、遮光体6は、領域R2と重なるとともに、外側電極OE14、OE32、及びOE46とも重なっている。なお、上述したように、遮光体6は、構造体1の領域R2と対応する領域に設けられていてもよい。
本構成例によれば、領域R2の面積が領域R1の面積より小さいため、レンズ5によって集束されない光の割合を小さくすることができる。したがって、入射光の利用効率を向上することができる。
図21は、画素PXの他の配置例を示す平面図である。図21に示す構成例は、画素PXが3つの領域A11乃至A14を有している点で、図19に示す構成例と相違している。
図示した例では、画素PX1は、円形である。領域A11乃至A13は、略扇形状であり、ほぼ等しい面積を有している。領域A14は、円形であり、画素PX1の略中央に位置している。画素PX2乃至PX4も、画素PX1と同様の構成を有している。一例では、領域A11、A21、A31、及びA41の色は赤であり、領域A12、A22、A32、及びA42の色は青であり、領域A13、A23、A33、及びA43の色は緑であり、領域A14、A24、A34、及びA44の色は黒である。このような画素PXにおいても、図20に示す電極群EGを適用することができる。
本構成例においても、図19に示す構成例と同様の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
図22は、第4実施形態に係る表示装置DSPが備える光学素子4の構成例を示す断面図である。第4実施形態は、光学素子4が直線偏光の振動面を変換する機能を有している点で、第1実施形態と相違している。すなわち、光学素子4は、第1直線偏光L1を透過するとともに、第2直線偏光L2を第1直線偏光L1に変換して透過する。
光学素子4は、液晶素子40、変調素子MDを備えている。
液晶素子40は、第5基板41と、第6基板42と、液晶層43と、第5制御電極E5と、第6制御電極E6と、を備えている。図示した例では、第5制御電極E5は第5基板41に設けられ、第6制御電極E6は第6基板42に設けられているが、第5制御電極E5及び第6制御電極E6がいずれも同一基板、つまり第5基板41または第6基板42に設けられてもよい。
第5基板41は、絶縁基板411と、第5制御電極E5と、配向膜412と、を備えている。第5制御電極E5は、絶縁基板411と液晶層43との間に位置している。第5制御電極E5は、一例では、絶縁基板411の略全面に位置した単一の平板電極である。配向膜412は、第5制御電極E5を覆い、液晶層43に接触している。第6基板42は、絶縁基板421と、第6制御電極E6と、配向膜422とを備えている。第6制御電極E6は、絶縁基板421と液晶層43との間に位置している。複数の第6制御電極E6は、第2方向Yに間隔を置いて並んでいる。配向膜422は、第6制御電極E6を覆い、液晶層43に接触している。
絶縁基板411及び421は、例えばガラス基板または樹脂基板である。第5制御電極E5及び第6制御電極E6は、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電材料によって形成されている。第5制御電極E5は、図7に示す第2制御電極E2と同様に、四角形状の平板電極である。第6制御電極E6は、図7に示す第1制御電極E1と同様に、帯状電極である。ただし、第6制御電極E6は、第1方向Xに沿って延出している。配向膜412及び422は、例えば、水平配向膜である。一例では、配向膜412及び422は、第2方向Yに沿って配向処理されている。液晶層43は、第5基板41と第6基板42との間に保持されている。液晶層43は、例えば、正の誘電率異方性を有する液晶材料によって形成されている。第5制御電極E5及び第6制御電極E6は、液晶層43にレンズ4Aを形成するための電圧を印加する。
変調素子MDは、液晶層43に形成されるレンズ4Aと対向している。変調素子MDは、入射光に対して位相差を付与する変調部MA、及び、入射光をほとんど変調せずに透過する無変調部NMAを備えている。図において、変調部MAには、斜線が付されている。変調部MAは、透過光に約λ/2の位相差を付与する。ここで、λは、入射光の波長である。このような変調部MAは、入射光が直線偏光である場合に、その偏光面を約90°回転させる機能を有する。
図示した例では、変調部MAと無変調部NMAとは、第2方向Yに沿って交互に並んでいる。さらに、変調部MAは、レンズ4Aによって光が集束される位置に配置されている。変調部MAの第2方向Yの幅W1は、無変調部NMAの第2方向Yの幅W2より小さい。また、幅W1は、レンズ4Aの第2方向Yの幅W3より小さい。ここで、幅W3は、レンズ4Aを形成する複数の第6制御電極E6のうち、レンズ4Aの第2方向Yの両端に位置する第6制御電極E6の間隔に相当する。このような変調素子MDは、一例では、部分的に位相差を付与する位相差フィルムを用いて実現される。変調素子MDが位相差フィルムである場合、変調素子MDは、単一のフィルムであってもよいし、無変調部NMAに開口部を有するフィルムであってもよい。なお、後述するように、変調素子MDは、部分的に位相差を制御可能な液晶素子によって構成されてもよい。
液晶素子40に入射する光のうち、第2直線偏光L2は、図の左側に示すように、レンズ4Aによって集束され、変調素子MDに入射する。第2直線偏光L2は、そのほとんどすべてが変調部MAに入射し、第1直線偏光L1に変換される。つまり、光学素子4に入射した第2直線偏光L2は、第1直線偏光L1に変換され、変調素子MDを透過する。
一方、液晶素子40に入射する光のうち、第1直線偏光L1は、図の右側に示すように、レンズ4Aによってほとんど集束されずに変調素子MDに入射する。第1直線偏光L1は、変調部MA及び無変調部NMAに入射する。上記のとおり、無変調部NMAは、変調部MAより大きいため、変調素子MDに入射した光のうち、無変調部NMAに入射した光は、変調部MAに入射した光より多い。つまり、変調素子MDに入射した第1直線偏光L1のほとんどは、無変調部NMAで変調されることなく偏光面を維持した状態で透過する。変調素子MDに入射した第1直線偏光L1の一部は、変調部MAに入射し、第2直線偏光L2に変換される。このように、液晶素子40に入射した第1直線偏光L1は、そのほとんどが第1直線偏光L1のまま変調素子MDを透過する。
図23は、図22に示す変調素子MDの構成例を示す断面図である。ここでは、変調素子MDが液晶素子によって構成される場合について説明する。このような変調素子MDは、変調制御部MCTによって制御される。
変調素子MDは、第7基板61と、第8基板62と、液晶層63と、第7制御電極E7と、第8制御電極E8と、を備えている。図示した例では、第7制御電極E7は第7基板61に設けられ、第8制御電極E8は第8基板62に設けられているが、第7制御電極E7及び第8制御電極E8がいずれも同一基板、つまり第7基板61または第8基板62に設けられてもよい。
第7基板61は、透明な絶縁基板611と、第7制御電極E7と、配向膜612と、給電線613とを備えている。第7制御電極E7は、絶縁基板611と液晶層63との間に位置している。複数の第7制御電極E7は、有効領域60Aにおいて、第2方向Yに間隔をおいて並んでいる。一例では、第7制御電極E7の第2方向Yに沿った幅は、隣り合う第7制御電極E7の第2方向Yに沿った間隔より大きい。配向膜612は、第7制御電極E7を覆い、液晶層63に接触している。給電線613は、有効領域60Aの外側の非有効領域60Bに位置している。
第8基板62は、透明な絶縁基板621と、第8制御電極E8と、配向膜622とを備えている。第8制御電極E8は、絶縁基板621と液晶層63との間に位置している。第8制御電極E8は、例えば、有効領域60Aの略全面に位置するとともに非有効領域60Bにも延出した単一の平板電極である。第8制御電極E8は、有効領域60Aにおいて、液晶層63を介して第7制御電極E7と対向している。第8制御電極E8は、非有効領域60Bにおいて給電線613と対向している。配向膜622は、第8制御電極E8を覆い、液晶層63に接触している。
絶縁基板611及び621は、例えばガラス基板または樹脂基板である。第7制御電極E7及び第8制御電極E8は、ITOやIZOなどの透明導電材料によって形成されている。第7制御電極E7は、図7に示す第1制御電極E1と同様に、帯状電極である。ただし、第7制御電極E7は、第1方向Xに沿って延出している。第8制御電極E8は、図7に示す第2制御電極E2と同様に、四角形状の平板電極である。配向膜612及び622は、例えば、水平配向膜である。一例では、配向膜612は第2方向Yに沿って配向処理され、配向膜622は第1方向Xに沿って配向処理されている。
第7基板61及び第8基板62は、非有効領域60Bにおいて、シール64によって接着されている。シール64は、導通材65を備えている。導通材65は、給電線613と第8制御電極E8との間に介在し、給電線613と第8制御電極E8とを電気的に接続している。
液晶層63は、第7基板61と第8基板62との間に保持されている。液晶層63は、例えば、正の誘電率異方性を有する液晶材料によって形成されている。第7制御電極E7及び第8制御電極E8は、図22に示す変調部MA及び無変調部NMAを形成するための電圧を液晶層63に印加する。
変調制御部MCTは、液晶層63に印加する電圧を制御する。変調制御部MCTは、第7制御電極E7及び第8制御電極E8にそれぞれ供給する電圧を制御することにより、液晶層63に変調部MA及び無変調部NMAを形成することができる。また、変調制御部MCTは、第7制御電極E7の各々に供給する電圧を制御することにより、変調部MA及び無変調部NMAの形成位置を制御することができる。また、変調制御部MCTは、第7制御電極E7の各々に供給する電圧を制御することにより、変調部MA及び無変調部NMAの大きさを自在に制御することができる。
図24は、変調素子MDに形成される変調部MA及び無変調部NMAを示す図である。図24においては、説明に必要な構成のみを図示している。ここでは、第2方向Yに並んだ複数の第7制御電極E71乃至E75のうち、第7制御電極E71、E73、E75に第8制御電極E8とは異なる電圧が供給される場合について説明する。
一例では、第7制御電極E71、E73、E75の電圧が6Vであり、第7制御電極E72及びE74と第8制御電極E8の電圧が0Vである。また、液晶層63は、上記の通り、正の誘電率異方性を有している。液晶層63に含まれる液晶分子63Mは、電界が形成されない状態では90°ツイスト配向している。つまり、第7制御電極E71乃至E75の近傍における液晶分子63Mは、その長軸が第2方向Yに沿うように初期配向しており、第8制御電極E8の近傍における液晶分子63Mは、その長軸が第1方向Xに沿うように初期配向している。また、液晶分子63Mは、電界が形成された状態ではその長軸が電界に沿うように配向される。
第7制御電極E71、E73、E75の各々と第8制御電極E8とが対向する領域には、第3方向Zに沿った電界が形成されるため、液晶分子63Mはその長軸が第3方向Zに沿うように垂直配向している。第7制御電極E72及びE74の各々と第8制御電極E8とが対向する領域には、電界が形成されないため、液晶分子63Mは、初期配向状態に維持され、ツイスト配向している。
ここで、変調素子MDに第2直線偏光L2が入射する場合を想定する。第7基板61から入射する第2直線偏光L2のうち、第7制御電極E72と第8制御電極E8とが対向する領域に入射した第2直線偏光L2は、ツイスト配向した液晶分子63Mの影響を受けて、その偏光面が回転し、液晶層63を透過した後に、第1方向Xに沿った振動面を有する第1直線偏光L1に変換される。第7制御電極E74と第8制御電極E8とが対向する領域についても同様に、透過光は、第1直線偏光L1に変換される。一方で、第7制御電極E73と第8制御電極E8とが対向する領域に入射した第2直線偏光L2は、垂直配向した液晶分子63Mの影響をほとんど受けず、その偏光面が維持され、液晶層63を透過する。第7制御電極E71及びE75と第8制御電極E8とが対向する領域についても同様に、透過光は、第2直線偏光L2である。
つまり、第7制御電極E71、E73、E75の各々と第8制御電極E8とが対向する領域は、図22に示す無変調部NMAに相当し、第7制御電極E72及びE74の各々と第8制御電極E8とが対向する領域は、図22に示す変調部MAに相当する。
なお、本実施形態では、変調素子MDの一例として、初期配向状態でツイスト配向する液晶層63と、基板主面と交差する方向に沿った電界とを組み合わせた方式について説明したが、これに限らない。液晶層63に印加される電圧に応じて入射光を変調する領域と、入射光を変調することなく透過する領域とが形成可能な方式であれば、上記の変調素子MDに適用可能である。
本実施形態によれば、液晶素子40に入射する光の偏光方向にかかわらず、変調素子MDを透過した光の偏光方向を概ね揃えることが可能となる。したがって、光学素子4に入射する光のほとんどを、第1直線偏光L1に変換することができ、液晶素子50のレンズ5によって画素PXに集束することができる。したがって、表示装置DSPの輝度を向上することができる。
[第5実施形態]
図25は、第5実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す図である。第5実施形態は、集光素子2が光学素子4を備えず、液晶素子505及び506を備えている点で、第3実施形態と相違している。液晶素子505と液晶素子506とは、第3方向Zに重なっている。液晶素子505は、第1直線偏光L1に対して集束作用を発揮するレンズ5Eを備えている。液晶素子506は、第2直線偏光L2に対して集束作用を発揮するレンズ5Fを備えている。レンズ5E及び5Fは、いずれも図13に示すような円形レンズであり、それぞれが画素PX内の任意の位置に入射光を集束することができる。このようなレンズ5E及び5Fは、一例では、図15及び図20に示す電極群EGによって形成することができる。
本実施形態では、光学素子4が設けられていないため、第1直線偏光L1及び第2直線偏光L2は、いずれも液晶素子505及び506に入射する。図において、入射光に対して集束作用を発揮するレンズには、斜線が付されている。
集光素子2に入射する光のうち、第1直線偏光L1は、図の上側に示すように、レンズ5Eによって屈折され、その後、液晶素子506に入射する。液晶素子506において、レンズ5Fは、第1直線偏光L1に対する集束作用を発揮しないため、第1直線偏光L1は、屈折されることなく、レンズ5Fを透過する。すなわち、第1直線偏光L1は、レンズ5Eによって決まる光路をほぼ変えずに、画素PXに集束される。
一方、集光素子2に入射する光のうち、第2直線偏光L2は、図の下側に示すように、レンズ5Eによってほとんど屈折されることなく、液晶素子505を透過する。その後、液晶素子506に入射した第2直線偏光L2は、レンズ5Fによって屈折され、画素PXに集束される。図示した例では、第1直線偏光L1及び第2直線偏光L2は、いずれも領域A2に集束されている。なお、第1直線偏光L1と第2直線偏光L2とは、異なる領域に集光されてもよい。
本実施形態によれば、集光素子2は、第1直線偏光L1を集束するレンズ5Eと、第2直線偏光L2を集束するレンズ5Fとを備えている。したがって、集光素子2は、第1直線偏光L1と第2直線偏光L2とをそれぞれ画素PXの同一色の領域、あるいは、異なる色の領域に集束することができる。例えば、第1直線偏光L1と第2直線偏光L2とを同一色の領域に集光した場合、表示装置DSPの輝度を向上することができる。一方、第1直線偏光L1と第2直線偏光L2とを異なる色の領域に集光した場合、それぞれの領域の色の中間色を表現することができる。したがって、表示装置DSPの表示品位を向上することができる。
図26は、集光素子2の他の構成例を示す図である。図26に示す構成例は、集光素子2が第1集光素子21と第2集光素子22とを備えている点で、図25に示す構成例と相違している。なお、図中の一点鎖線は、レンズによって屈折された光が第2方向Yに集束されている様子を示している。また、図において、入射光に対して集束作用を発揮するレンズには、斜線が付されている。
第1集光素子21は、液晶素子501及び502と、位相差板RAとを備えている。液晶素子501、位相差板RA、及び液晶素子502は、第2実施形態における液晶素子501、位相差板RL、及び液晶素子502と同一である。すなわち、液晶素子501は、図10に示すように第1直線偏光L1を第1方向Xに集束するレンズ5Aを備えている。液晶素子502は、図10に示すように第2直線偏光L2を第2方向Yに集束するレンズ5Bを備えている。位相差板RAは、液晶素子501と液晶素子502との間に位置し、透過光に対して約λ/2の位相差を付与する。
第2集光素子22は、第1集光素子21と同様の構成である。すなわち、レンズ5Cを備える液晶素子503と、レンズ5Dを備える液晶素子504と、液晶素子503と液晶素子504との間に位置する位相差板RBとを備えている。レンズ5Cは、レンズ5Aと同様に第1直線偏光L1を第1方向Xに集束し、レンズ5Dは、レンズ5Bと同様に第2直線偏光L2を第2方向Yに集束する。
集光素子2に入射する光のうち、第1直線偏光L1は、図の上側に示すように、レンズ5Aによって屈折される。屈折された第1直線偏光L1は、位相差板RAを透過し、第2直線偏光L2に変換される。第2直線偏光L2は、レンズ5Bによって屈折され、第2集光素子22に入射する。この第2直線偏光L2は、光路をほぼ変えることなく第2集光素子22を透過する。具体的には、第2集光素子22において、レンズ5Cは、第2直線偏光L2に対して集束作用を発揮しない。このため、第2集光素子22に入射した第2直線偏光L2は、屈折されることなくレンズ5Cを透過する。その後、第2直線偏光L2は、位相差板RBを透過し、第1直線偏光L1に変換される。一方、レンズ5Dは、第1直線偏光L1に対して集束作用を発揮しない。このため、第1直線偏光L1は、屈折されることなくレンズ5Dを透過し、画素PXに集束される。以上のように、集光素子2に入射する光のうち、第1直線偏光L1は、レンズ5Aによって第1方向Xに集束され、レンズ5Bによって第2方向Yに集束され、レンズ5C及び5Dによる集束作用をほとんど受けない。
一方、集光素子2に入射する光のうち、第2直線偏光L2は、図の下側に示すように、光路をほぼ変えることなく第1集光素子21と透過する。具体的には、液晶素子501において、レンズ5Aは、第2直線偏光L2に対して集束作用を発揮しない。このため、第2直線偏光L2は、屈折されることなくレンズ5Aと透過する。その後、第2直線偏光L2は、位相差板RAを透過し、第1直線偏光L1に変換される。一方、レンズ5Bは、第1直線偏光L1に対して集束作用を発揮しないため、この第1直線偏光L1は、屈折されることなくレンズ5Bを透過する。次に、第2集光素子22に入射した第1直線偏光L1は、レンズ5Cによって屈折される。屈折された第1直線偏光L1は、位相差板RBを透過し、第2直線偏光L2に変換される。この第2直線偏光L2は、レンズ5Dによって屈折され、画素PXに集束される。以上のように、集光素子2に入射する光のうち、第2直線偏光L2は、レンズ5A及び5Bによる集束作用をほとんど受けずに透過し、レンズ5Cによって第1方向Xに集束され、レンズ5Dによって第2方向Yに集束される。
本構成例においても、図25に示す構成例と同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
図27は、第6実施形態に係る表示装置DSPの構成例を示す図である。第6実施形態は、構造体1を透過した透過光によって画像を表示する点で第1実施形態と相違している。
画素PXの各領域A1乃至A3は、光透過性、及び光散乱性を有する材料によって形成されている。一例では、各領域A1乃至A3を形成する材料は、樹脂である。本実施形態では、第2面1Bが表示装置DSPの表示面に相当する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画素に光を集束することで画像を表示することが可能な表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本明細書にて開示した構成から得られる表示装置の一例を以下に付記する。
(1) 第1色の第1領域と、前記第1色と異なる第2色の第2領域とを含む構造体と、
第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に保持された第1液晶層と、前記第1液晶層に第1レンズを形成するための電圧を印加する第1制御電極及び第2制御電極と、を備えた第1液晶素子と、
を備え、
前記第1液晶素子は、前記第1領域及び前記第2領域と対向している、表示装置。
(2) 前記第1レンズは、入射光を前記第1領域又は前記第2領域に集束する、(1)に記載の表示装置。
(3) 前記第1領域と前記第2領域とは、第1方向に沿って並び、前記第1方向と交差する第2方向に延出し、
前記第1制御電極は、第2方向に延出した帯状電極である、(1)又は(2)に記載の表示装置。
(4) 前記第1領域と前記第2領域とは、第1円の周上に配置され、
前記第1制御電極は、前記第1円と同心の第2円の周上に配置されている、(1)又は(2)に記載の表示装置。
(5) 前記第1液晶素子と前記構造体との間に位置し、第3基板と、第4基板と、前記第3基板と前記第4基板との間に保持された第2液晶層と、前記第2液晶層に第2レンズを形成するための電圧を印加する第3制御電極及び第4制御電極と、を備えた第2液晶素子をさらに備える、(1)に記載の表示装置。
(6) 前記第1領域と前記第2領域とは、第1円の周上に配置され、
前記第1制御電極は、第1方向に延出した帯状電極であり、
前記第3制御電極は、前記第1方向と交差する第2方向に延出した帯状電極である、(5)に記載の表示装置。
(7) 前記第1液晶素子と前記第2液晶素子との間に位置し、入射光に位相差を付与する位相差板をさらに備える、(5)または(6)に記載の表示装置。
(8) 第1直線偏光を透過する透過軸を有する偏光素子をさらに備え、
前記第1液晶素子は、前記偏光素子と前記構造体との間に位置している、(1)乃至(7)のいずれか1つに記載の表示装置。
(9) 第1直線偏光を透過し、前記第1直線偏光と交差する第2直線偏光を前記第1直線偏光に変調する変調素子をさらに備え、
前記第1液晶素子は、前記変調素子と前記構造体との間に位置している、(1)乃至(8)のいずれか1つに記載の表示装置。
1…構造体、2…集光素子、3…制御部、4…光学素子(偏光素子)、5,5A,5B,5C,5D,5E,5F…レンズ、6…遮光体、40,50,501,502,503,504,505,506…液晶素子、PX…画素、A1,A2…領域、51…第1基板、52…第2基板、51b…第3基板、52b…第4基板、53…第1液晶層、53b…第2液晶層、E1…第1制御電極、E2…第2制御電極、E3…第3制御電極、E4…第4制御電極。

Claims (9)

  1. 第1色の第1領域と、前記第1色と異なる第2色の第2領域とを含む構造体と、
    第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に保持された第1液晶層と、前記第1液晶層に第1レンズを形成するための電圧を印加する第1制御電極及び第2制御電極と、を備えた第1液晶素子と、
    を備え、
    前記第1液晶素子は、前記第1領域及び前記第2領域と対向している、表示装置。
  2. 前記第1レンズは、入射光を前記第1領域又は前記第2領域に集束する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1領域と前記第2領域とは、第1方向に沿って並び、前記第1方向と交差する第2方向に延出し、
    前記第1制御電極は、前記第2方向に延出した帯状電極である、請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記第1領域と前記第2領域とは、第1円の周上に配置され、
    前記第1制御電極は、前記第1円と同心の第2円の周上に配置されている、請求項1又は2に記載の表示装置。
  5. 前記第1液晶素子と前記構造体との間に位置し、第3基板と、第4基板と、前記第3基板と前記第4基板との間に保持された第2液晶層と、前記第2液晶層に第2レンズを形成するための電圧を印加する第3制御電極及び第4制御電極と、を備えた第2液晶素子をさらに備える、請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記第1領域と前記第2領域とは、第1円の周上に配置され、
    前記第1制御電極は、第1方向に延出した帯状電極であり、
    前記第3制御電極は、前記第1方向と交差する第2方向に延出した帯状電極である、
    請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記第1液晶素子と前記第2液晶素子との間に位置し、入射光に位相差を付与する位相差板をさらに備える、請求項5または6に記載の表示装置。
  8. 第1直線偏光を透過する透過軸を有する偏光素子をさらに備え、
    前記第1液晶素子は、前記偏光素子と前記構造体との間に位置している、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 第1直線偏光を透過し、前記第1直線偏光と交差する第2直線偏光を前記第1直線偏光に変調する変調素子をさらに備え、
    前記第1液晶素子は、前記変調素子と前記構造体との間に位置している、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
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