JP2019085922A - エンジン - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるエンジン10を示す概略図である。図1に示すように、内燃機関であるエンジン10は、一方のシリンダバンクに設けられるシリンダブロック(シリンダ本体)11と、他方のシリンダバンクに設けられるシリンダブロック(シリンダ本体)12と、一対のシリンダブロック11,12に支持されるクランク軸13と、を有している。各シリンダブロック11,12に形成されるシリンダボア14にはピストン15が収容されており、このピストン15にはコネクティングロッド16を介してクランク軸13が連結されている。
図2はエンジン10の一部を簡単に示した断面図である。図2にはピストン15およびその近傍が示されている。図3は、ピストン15、点火プラグ30およびインジェクタ31の位置関係の一例を示す斜視図である。また、図4はピストン15の一部を示す斜視図であり、図5はピストン15の頂面を示す平面図である。なお、図2に示されるピストン15の断面は、図5のA−A線に沿うピストン15の断面である。また、図2および図3には、上死点に位置したピストン15が示されている。
図6はエンジン10の制御系50の一部を示すブロック図である。図6に示すように、エンジン10の制御系50には、インジェクタ31や点火プラグ30を制御するため、マイコン等からなるエンジンコントローラ51が設けられている。エンジンコントローラ51には、インジェクタ31の燃料噴射を制御するインジェクタ制御部52や、点火プラグ30の点火時期を制御する点火制御部53等の各機能部が設けられている。エンジンコントローラ51のインジェクタ制御部52は、他のコントローラや各種センサからの情報に基づき、インジェクタ31の燃料噴射量や燃料噴射タイミングを制御する。また、エンジンコントローラ51の点火制御部53は、他のコントローラや各種センサからの情報に基づき、点火プラグ30の点火タイミングを制御する。なお、エンジンコントローラ51と点火プラグ30との間には、イグニッションコイルやイグナイターからなる点火装置54が設けられている。点火装置54は、インジェクタ制御部52からの点火信号に基づき、イグナイターやイグニッションコイルによって生成される高圧電流を点火プラグ30に出力する。なお、エンジンコントローラ51に接続されるセンサとして、クランク軸の回転角度を検出するクランク角センサ55、図示しない吸気管を通過する吸入空気量を検出するエアフローメータ56、図示しない吸気管の圧力を検出する吸気圧センサ57、およびエンジン10の冷却水温を検出する水温センサ58等がある。
図7はインジェクタ31による燃料噴射タイミングの一例を示す図である。なお、図7に示したクランク角のTDC(Top Dead Center)とは上死点であり、BDC(Bottom Dead Center)とは下死点である。また、図8および図9はエンジン10の動作過程を簡単に示した図である。図8(a)にはエンジン10の吸気行程が示されており、図8(b)にはエンジン10の圧縮行程が示されている。なお、図8(a)および(b)に示される白抜きの矢印はピストン15の移動方向を示している。また、図9(a)および(b)には圧縮行程から燃焼行程に移行した直後の状況が示されている。
図10および図11は燃焼過程と共にピストン頂面40を簡単に示した図である。図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)の順に混合気の燃焼過程が示されている。図10(a)に示すように、点火プラグ30による混合気の点火直前においては、キャビティ41内やその近傍が、燃料比率の高いリッチ領域A1に制御され、バルブリセス42,43内やその近傍が、燃料比率の低いリーン領域A2に制御される。なお、キャビティ41内の混合気はリッチ状態であるものの、燃焼室23全体としては混合気がリーン状態に制御されている。続いて、図10(b)に符号X1で示すように、キャビティ41内の混合気に点火されて混合気が燃焼すると、図11(a)に符号X2で示すように、キャビティ41から連通路44,45を通じて各バルブリセス42,43に火炎が噴出する。このように、キャビティ41からバルブリセス42,43に火炎を噴出させることにより、図11(b)に符号X3で示すように、リーン状態であるバルブリセス42,43内の混合気を、高エネルギーの火炎によって良好に燃焼させることができる。
本発明の他の実施の形態であるエンジンが備えるピストン60について説明する。図12は、本発明の他の実施の形態であるエンジンが備えるピストン60の頂面61(以下、ピストン頂面と記載する。)を示す平面図である。なお、図12において、図5に示した部位と同様の部位については、同一の符号を付してその説明を省略する。
11,12 シリンダブロック(シリンダ本体)
14 シリンダボア
15 ピストン
21,22 シリンダヘッド
23 燃焼室
24 吸気ポート(ポート)
25 吸気バルブ(開閉バルブ)
25a 傘部
26 排気ポート(ポート)
27 排気バルブ(開閉バルブ)
27a 傘部
30 点火プラグ
30a 先端
31 インジェクタ
40 ピストン頂面(頂面)
41 キャビティ(プラグ凹部)
42 吸気側バルブリセス(バルブ凹部,吸気側凹部)
43 排気側バルブリセス(バルブ凹部,排気側凹部)
44 吸気側連通路(通路凹部,第1通路凹部)
45 排気側連通路(通路凹部,第2通路凹部)
52 インジェクタ制御部
60 ピストン
61 ピストン頂面(頂面)
T1 第1噴射期間
T2 第2噴射期間
T3 噴射停止期間
Claims (6)
- シリンダ本体とこれに組み付けられるシリンダヘッドとを備えるエンジンであって、
前記シリンダ本体のシリンダボアに収容されるピストンと、
前記シリンダヘッドに設けられ、燃焼室の混合気に点火する点火プラグと、
前記シリンダヘッドに設けられ、前記燃焼室のポートを開閉する開閉バルブと、
を有し、
前記ピストンの頂面には、
前記点火プラグに対向するプラグ凹部と、
前記開閉バルブに対向するバルブ凹部と、
前記プラグ凹部と前記バルブ凹部とを互いに連通させる通路凹部と、
が形成される、
エンジン。 - 請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記バルブ凹部は、前記開閉バルブの傘部に対向する円形状の凹部である、
エンジン。 - 請求項1または2に記載のエンジンにおいて、
前記ピストンが上死点に移動したときに、前記点火プラグの先端は前記プラグ凹部に入る、
エンジン。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンにおいて、
前記シリンダボアに燃料を噴射するインジェクタと、
前記インジェクタを制御するインジェクタ制御部と、
を有し、
前記インジェクタ制御部は、燃料を噴射する燃料噴射期間として、少なくとも吸気行程を含む行程で燃料を噴射する第1噴射期間と、圧縮行程で燃料を噴射する第2噴射期間と、を備え、
前記第1噴射期間に噴射される燃料噴射量は、前記第2噴射期間に噴射される燃料噴射量よりも多い、
エンジン。 - 請求項4に記載のエンジンにおいて、
前記第1噴射期間と前記第2噴射期間との間には、前記インジェクタの燃料噴射を停止する噴射停止期間が設けられる、
エンジン。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジンにおいて、
前記開閉バルブとして、吸気バルブと、排気バルブと、を備え、
前記バルブ凹部として、前記吸気バルブに対向する吸気側凹部と、前記排気バルブに対向する排気側凹部と、を備え、
前記通路凹部として、前記プラグ凹部と前記吸気側凹部とを互いに連通させる第1通路凹部と、前記プラグ凹部と前記排気側凹部とを互いに連通させる第2通路凹部と、を備える、
エンジン。
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPH10212987A (ja) * | 1997-01-30 | 1998-08-11 | Mazda Motor Corp | 筒内噴射式エンジン |
JP2001289048A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-19 | Kubota Corp | 火花点火式エンジンの燃焼室 |
JP2004270476A (ja) * | 2003-03-06 | 2004-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 筒内噴射式内燃機関 |
JP2014043777A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-13 | Mazda Motor Corp | エンジンの燃焼室構造 |
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2017
- 2017-11-07 JP JP2017214578A patent/JP7002917B2/ja active Active
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