JP2019082952A - レコメンドシステム、情報処理装置及びaiサーバ - Google Patents

レコメンドシステム、情報処理装置及びaiサーバ Download PDF

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真也 井内
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圭 田村
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Abstract

【課題】ユーザによる入力がなくともユーザを分類するための情報を得られるレコメンドシステム等を提供する。【解決手段】レコメンドシステムは、HDM30と、HMD30を用いて視聴された第1のコンテンツに基づいて少なくとも1つの第2のコンテンツを抽出するAIサーバ40とを備え、HMD30は、コンテンツを視聴中のユーザの脳波を検知する脳波検知部35を有し、AIサーバ40は、複数のユーザの脳波に関する情報に基づいて複数のユーザを分類するカテゴライズ処理部81と、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツを第2のコンテンツとして抽出するレコメンド処理部82とを有する。【選択図】図13

Description

本発明は、レコメンドシステム、情報処理装置及びAIサーバに関する。
複数のユーザによって入力された評価に基づいてユーザ毎の嗜好性をデータ化し、あるユーザと嗜好性が似ている他のユーザの購入履歴に基づいて当該あるユーザに同様の商品の購入を薦めるシステムがある(例えば特許文献1)。
特許第4947477号公報
しかしながら、従来のシステムでは評価がユーザによる評価の入力に依存していた。このため、ユーザを分類するための情報を得られるとは限らなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、ユーザによる入力がなくともユーザを分類するための情報を得られるレコメンドシステム、情報処理装置及びAIサーバを提供することを目的とする。
本発明の一態様によるレコメンドシステムは、ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイを用いて視聴された第1のコンテンツに基づいて少なくとも1つの第2のコンテンツを抽出する抽出サーバとを備えるレコメンドシステムであって、前記ヘッドマウントディスプレイは、前記第1のコンテンツを視聴中のユーザの脳波を検知する検知部を有し、前記抽出サーバは、複数の前記ユーザの脳波に関する情報に基づいて複数の前記ユーザを分類する分類部と、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツを前記第2のコンテンツとして抽出する抽出部とを有する。
本発明の一態様による情報処理装置は、第1のコンテンツを視聴中のユーザの脳波に関する情報に基づいて少なくとも1つの第2のコンテンツを抽出する情報処理装置であって、複数の前記ユーザの脳波に関する情報に基づいて複数の前記ユーザを分類する分類部と、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツを前記第2のコンテンツとして抽出する抽出部とを有する。
本発明の一態様によるAIサーバは、第1のコンテンツを視聴中のユーザの脳波に関する情報に基づいた複数の前記ユーザの分類に関する情報と、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツとして抽出されて前記あるユーザにレコメンドされた第2のコンテンツに関する情報と、前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザ及び前記他のユーザの脳波を数値化した情報及び当該数値化に用いられる係数を含むデータを学習前のデータとして、前記あるユーザに対する前記第2のコンテンツのレコメンド後に前記あるユーザが前記第2のコンテンツを視聴したかを示す情報及び前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザ及び前記他のユーザの脳波を数値化した情報の少なくとも一方に基づいて前記学習前のデータの評価点を算出し、前記評価点に基づいて前記分類、前記第2のコンテンツの抽出及び前記係数の少なくとも1つ以上を更新するフィードバック処理部を有する。
図1は、本発明の一実施形態であるコンテンツ提供システムの主要構成例を示す図である。 図2は、コンテンツサーバの主要構成例を示すブロック図である。 図3は、端末の主要構成例を示すブロック図である。 図4は、HMDの主要構成例を示すブロック図である。 図5は、AIサーバの主要構成例を示すブロック図である。 図6は、電子商取引サイトのトップ画面の表示例を示す模式図である。 図7は、図6の画面内に含まれるレコメンドに従ってコンテンツを購入する場合に表示される購入画面の表示例を示す模式図である。 図8は、ユーザTBのデータ構成例を示す図である。 図9は、コンテンツTBのデータ構成例を示す図である。 図10は、購入履歴TBのデータ構成例を示す図である。 図11は、脳波TBのデータ構成例を示す図である。 図12は、レコメンドTBのデータ構成例を示す図である。 図13は、コンテンツ提供システムの主要機能構成例を示す機能ブロック図である。 図14は、脳波の種類と、脳波の周波数帯毎のユーザの状態区分との関係の例を示す表図である。 図15は、図14に示す脳波のうち一部の波形の例を示す図である。 図16は、カテゴライズ処理後のユーザの分類の一例を示す図である。 図17は、コンテンツ毎にユーザを分類した場合の一例を示す図である。 図18は、評価テーブル生成処理による脳波指数の算出方法を示す図である。 図19は、カテゴライズ処理及びレコメンド処理を含む主要な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図20は、カテゴライズ処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図21は、レコメンド処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図22は、評価テーブル生成処理及びフィードバック処理を含む主要な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図23は、評価テーブル生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図24は、フィードバック処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図25は、フィードバック処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、コンテンツ提供システム1の主要構成例を示す図である。コンテンツ提供システム1は、コンテンツサーバ10、端末20、HMD30、AIサーバ40を備える。コンテンツ提供システム1は、本発明の一実施形態であるレコメンドシステムを含む。
コンテンツサーバ10は、複数のユーザに提供されるコンテンツに関するデータを取り扱う情報処理装置である。端末20は、例えばスマートフォン等、コンテンツを視聴するユーザが操作する情報処理装置である。HMD30は、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display)である。HMD30は、端末20を介して取得されたコンテンツを再生する装置である。HMD30は、ユーザの頭部に装着された状態でコンテンツを再生する。AIサーバ40は、HMD30を用いてユーザに視聴された第1のコンテンツに基づいて、少なくとも1つの第2のコンテンツを抽出する情報処理装置である。すなわち、AIサーバ40は、レコメンドシステムにおける抽出サーバとして機能する。
コンテンツサーバ10と、端末20と、AIサーバ40とは、インターネット等のコンピュータネットワークNの利用によって相互通信可能に接続されている。図1では、コンピュータネットワークNに対するコンテンツサーバ10、端末20、AIサーバ40のラストワンマイルの通信回線に個別の符号N1,N2,N3を付している。
端末20と、HMD30とは、コンピュータネットワークNから独立した近距離通信回線NNによって相互通信可能に接続されている。近距離通信回線NNの具体的な構成として、例えば、屋内無線ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)等の近距離無線通信回線の利用が挙げられるが、これに限られるものでなく、適宜変更可能である。例えば、端末20とHMD30とはUSB(Universal Serial Bus)等の有線による構成を介して接続されてもよい。
図2は、コンテンツサーバ10の主要構成例を示すブロック図である。コンテンツサーバ10は、演算部11、記憶部12、通信部13を備える。演算部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を有する。記憶部12は、情報処理装置において処理されるデータを記憶する装置であり、一次記憶装置と二次記憶装置を含む。一次記憶装置は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等、RAM(Random access memory)として機能する構成である。二次記憶装置は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)、フラッシュメモリ及びメモリカード等のうち少なくとも1つを有する。通信部13は、コンピュータネットワークNで採用されているプロトコルに対応する通信を行うためのネットワークインタフェースコントローラ(Network interface controller:NIC)を有する。通信部13は、コンピュータネットワークNと接続されたラストワンマイルの一端で通信に関する処理を行う。
演算部11は、記憶部12から処理内容に応じたソフトウェア・プログラム及びデータを読み出して処理を行う。また、演算部11は、通信部13を介して取得されたデータに基づいて処理を行う。以下、単にプログラムと記載した場合、ソフトウェア・プログラムをさす。
記憶部12は、コンテンツに関する各種のデータを記憶する。具体的には、記憶部12は、例えば、データベース(DataBase:DB)を構成する各種テーブルデータ(TaBle data)を記憶する。具体的には、DBは、ユーザTB12a、コンテンツTB12b、購入履歴TB12c、脳波TB12d、レコメンドTB12eを含む。また、記憶部12は、電子商取引プログラム12fを記憶する。電子商取引プログラム12fは、ユーザによるコンテンツの購入等、コンテンツサーバ10に接続する端末20等の情報処理装置を利用しているユーザに対してコンテンツに関するサービスを提供する電子商取引サイトとして機能するためのプログラムである。電子商取引プログラム12fは、レコメンドプログラム12gを含む。レコメンドプログラム12gは、第1のコンテンツを視聴したユーザから検知された脳波に関する情報に基づいて第2のコンテンツを推薦(レコメンド)する情報を提示するためのプログラムである。これらのTB、電子商取引サイト等については後述する。
図3は、端末20の主要構成例を示すブロック図である。端末20は、演算部21、記憶部22、通信部23、入力部24、出力部25を備える。演算部21、記憶部22及び通信部23は、演算部11、記憶部12及び通信部13と機能的構成が同様であるので、詳細な説明を省略する。ただし、機能的構成が同様の構成であっても、具体的な構成(回路、記録媒体等)は異なっていてよい。また、記憶部12が記憶するデータは、記憶部22が記憶するデータと異なる。
記憶部22は、ウェブブラウザ22aを記憶する。ウェブブラウザ22aは、電子商取引サイト等の各種サイトを閲覧、利用可能にするプログラムである。また、記憶部22は、コンテンツ視聴プログラム22bを記憶する。コンテンツ視聴プログラム22bは、コンテンツサーバ10の電子商取引サイトでユーザにより購入されたコンテンツをHMD30で視聴するためのプログラムである。具体的には、コンテンツ視聴プログラム22bは、端末20のユーザが購入済みである記録が購入履歴TB12cにあるコンテンツを取得してHMD30に転送する。コンテンツ視聴プログラム22bは、脳波連携プログラム22cを含む。脳波連携プログラム22cは、端末20のユーザと、当該端末20と相互通信可能に接続されているHMD30を用いて視聴されたコンテンツと、当該コンテンツの視聴中に検知された脳波データとを対応付けるための処理を行うプログラムである。
入力部24は、端末20に対するユーザの入力操作を受け付ける。具体的には、入力部24は、例えばタッチパネル、押しボタン、マイク等の入力装置を有する。出力部25は、端末20の処理内容に応じた出力を行う。具体的には、出力部25は、例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネセンス(ElectroLuminescence:EL)ディスプレイ等の表示装置、音声出力装置(スピーカ)等の出力装置を有する。
図4は、HMD30の主要構成例を示すブロック図である。HMD30は、演算部31、記憶部32、通信部33、出力部34、脳波検知部35を備える。演算部31、記憶部32及び通信部33は、演算部11、記憶部12及び通信部13と機能的構成が同様であるので、詳細な説明を省略する。ただし、機能的構成が同様の構成であっても、具体的な構成(回路、記録媒体等)は異なっていてよい。
出力部34は、コンテンツの再生に関する各種の再生を行うための構成を含む。具体的には、出力部34は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置、音声出力装置(スピーカ)等の出力装置を有する。
脳波検知部35は、HMD30を装着しているユーザの脳波を検知してデータ化する。具体的には、脳波検知部35は、例えばユーザの活動に伴い生じる脳波によって頭部に流れる電流を検知する電極、当該電極によって検知された電流に応じて生じたアナログデータをデジタルデータに変換するアナログ/デジタルコンバータ等を有する。本実施形態の説明で脳波データと記載した場合、当該デジタルデータをさすものとする。本実施形態の脳波検知部35は、例えばある1つのコンテンツの再生開始時に動作を開始し、当該1つのコンテンツの再生中におけるユーザの脳波を検知し、脳波データを出力する。当該1つのコンテンツの再生が終了すると、脳波検知部35は、動作を終了する。本実施形態では、これによって1つのコンテンツの再生開始からの経過時間と、再生中に変化しうる脳波との間で対応を取っているが、これはコンテンツの再生開始からの経過時間と脳波との対応の取り方の一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。
記憶部32は、再生するコンテンツのデータを記憶する。また、記憶部32は、脳波データ等、コンテンツの再生に伴う処理で生じるデータを一時的に記憶する。
図5は、AIサーバ40の主要構成例を示すブロック図である。AIサーバ40は、演算部41、記憶部42、通信部43を備える。演算部41、記憶部42及び通信部43は、演算部11、記憶部12及び通信部13と機能的構成が同様であるので、詳細な説明を省略する。ただし、機能的構成が同様の構成であっても、具体的な構成(回路、記録媒体等)は異なっていてよい。記憶部42が記憶するデータは、記憶部22が記憶するデータと異なる。
記憶部42は、脳波利用プログラム42aを記憶する。脳波利用プログラム42aは、カテゴライズ処理及びレコメンド処理を行うためのプログラムである。カテゴライズ処理は、脳波データに基づいて複数のユーザ同士の関係及び複数のコンテンツと複数のユーザとの関係の少なくとも一方を分類する処理である。レコメンド処理は、上記のレコメンドを行うための情報(レコメンド情報)を生成する処理である。脳波利用プログラム42aは、例えば、カテゴライズ処理プログラム42b、レコメンド処理プログラム42c、評価テーブル生成処理プログラム42d、フィードバック処理プログラム42eを含む。これらのプログラムについては後述する。
次に、本実施形態のコンテンツ提供システム1によるコンテンツの提供例について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、電子商取引サイトのトップ画面の表示例を示す模式図である。図6及び後述する図7では、端末20の出力部が有するディスプレイに表示されるウェブブラウザ22aの外枠に符号WBを付している。ウェブブラウザ22aを実行中の端末20は、例えば、電子商取引サイトのURL(Uniform Resource Locator)の入力に応じて、コンテンツサーバ10に対して電子商取引サイトへのアクセスを要求する。コンテンツサーバ10は、端末20からのアクセスに応じて電子商取引サイトのWebページデータを端末20に送信する。実際には、電子商取引サイトの利用に伴い、ユーザIDとパスワードを用いたユーザの認証処理が行われる。コンテンツサーバ10は、ユーザIDとパスワードの組み合わせが正しいユーザ(認証ユーザ)の端末20に対して電子商取引サイトのトップページ50を表示するためのデータを送信する。端末20は、トップページ50を表示する。
図6に示すトップページ50は、認証ユーザ名表示部51、購入履歴表示部52、レコメンド情報表示部53等を含む。認証ユーザ名表示部51は、認証ユーザのユーザ名を表示する領域である。購入履歴表示部52は、認証ユーザのコンテンツ購入履歴を示す領域である。図6に示す購入履歴表示部52は、コンテンツC1,C3が過去に購入されたことを示している。
レコメンド情報表示部53は、認証ユーザが過去に視聴した第1のコンテンツに基づいて抽出された第2のコンテンツに関するレコメンドを提示する表示内容を含む領域である。図6に示すレコメンド情報表示部53では、認証ユーザがまだ購入していない第2のコンテンツとして、コンテンツC2,C4,C5がレコメンドされている。これらの第2のコンテンツのうち、少なくともコンテンツC2は、認証ユーザが過去に第1のコンテンツを視聴した際の脳波データに基づいてレコメンドされた第2のコンテンツである。このように、本実施形態のトップページ50は、レコメンドを提示するためのレコメンド情報表示部53を含む。
購入履歴表示部52及びレコメンド情報表示部53では、例えば、コンテンツのスナップ画像が表示される。実際には、コンテンツC1〜C5の符号が付された矩形内に各コンテンツのスナップ画像が表示される。購入履歴表示部52に含まれるスナップ画像は、例えば、過去に購入したコンテンツの詳細を示す画面(図示略)に遷移するためのハイパーリンクとして機能する。また、レコメンド情報表示部53に含まれるスナップ画像は、スナップ画像に対応するコンテンツの購入画面55(図7参照)に遷移するためのハイパーリンクとして機能する。
図7は、図6の画面内に含まれるレコメンドに従ってコンテンツを購入する場合に表示される購入画面55の表示例を示す模式図である。レコメンド情報表示部53に含まれるいずれかのコンテンツのスナップ画像に対する操作(ダブルクリック等)が行われると、コンテンツサーバ10は、購入画面55を表示するためのデータを端末20に送信する。端末20は、購入画面55を表示する。図7に示す購入画面55は、レコメンド情報表示部53のコンテンツC2のスナップ画像に対する操作が行われた場合に表示される購入画面である。
購入画面55は、認証ユーザ名表示部51、購入対象コンテンツ情報表示部56等を含む。購入対象コンテンツ情報表示部56は、例えば、コンテンツ名表示部56a、価格表示部56b、購入ボタン56c、レコメンド情報表示部53で操作の対象になったスナップ画像の表示領域等を含む。コンテンツ名表示部56aは、レコメンド情報表示部53で操作の対象になったスナップ画像に対応するコンテンツの名称を示す。価格表示部56bは、当該コンテンツの価格を示す。購入ボタン56cは、ユーザによる購入操作を受け付けるボタンである。ユーザは、購入ボタン56cに対する操作を行うことで当該コンテンツを購入することができる。このように、本実施形態のコンテンツ提供システム1によれば、レコメンドの提示及びレコメンドに基づいたコンテンツの購入を行うことができる。
次に、レコメンドの提示に関するより具体的な処理内容について説明する。まず、ユーザTB12a、コンテンツTB12b、購入履歴、脳波TB12d及びレコメンドTB12eのデータ構成例について、図8から図12を参照して説明する。
図8は、ユーザTB12aのデータ構成例を示す図である。ユーザTB12aは、例えば、ユーザID、ユーザ名、パスワード、分類等の項目を含むユーザ単位のレコードを記録している。ユーザTB12aのレコードの数は、ユーザの数に応じる。ユーザIDは、複数のユーザを識別するためにユーザ毎に与えられた固有の文字列である。ユーザ名は、ユーザの氏名である。パスワードは、認証処理でユーザIDと組み合わせて用いられる認証用の文字列である。分類は、カテゴライズ処理によって設定されるユーザの属性である。分類については後述する。
図8では、ユーザIDがA,B,C,D,E,F,G,Hである8人のユーザを例示しているが、図8の内容はあくまで例示であってユーザTB12aに記憶されるデータをこれに限定するものでない。後述する図9から図12についても、図8と同様、各TBに記憶されるデータを図示する内容に限定するものでない。
図9は、コンテンツTB12bのデータ構成例を示す図である。コンテンツTB12bは、例えば、コンテンツID、コンテンツ名、ジャンル、コンテンツ所在等の項目を含むユーザ単位のレコードを記録している。コンテンツTB12bのレコードの数は、コンテンツの数に応じる。コンテンツIDは、複数のコンテンツを識別するためにユーザ毎に与えられた固有の文字列である。コンテンツ名は、コンテンツの名称である。ジャンルは、コンテンツのジャンルである。具体的には、本実施形態のジャンルは、映画等の動画像を分類するためのジャンルである。ジャンルによる分類として、例えば、アクション、ホラー、ヒーリング等が図示されている。図示しないが、他のジャンルによる分類として、例えば、コメディ、ドキュメンタリー等も挙げられる。コンテンツ所在は、コンテンツデータが記憶されているパス情報を示す。図9では、例えばコンテンツC1のデータが「../contents/c0001」のパスにあることを示している。コンテンツデータは、コンテンツサーバ10の記憶部12に記憶されていてもよいし、コンピュータネットワークNを介して接続されている他の機器に記憶されていてもよい。
図10は、購入履歴TB12cのデータ構成例を示す図である。購入履歴TB12cは、例えば、ユーザID、コンテンツID等の項目を含むユーザ単位のレコードを記録している。購入履歴TB12cのレコードは、コンテンツを購入したユーザのユーザIDと、ユーザによって購入されたコンテンツのコンテンツIDとを対応付けている。例えば、ユーザIDが「A」であり、コンテンツIDが「C1」であるレコードは、ユーザIDが「A」であるユーザによってコンテンツIDが「C1」であるコンテンツが購入されたことを示している。購入履歴TB12cのレコードの数は、ユーザとユーザの購入したコンテンツとの組み合わせの数に応じる。本実施形態の購入履歴TB12cは、複数のユーザと複数のコンテンツとの関係を示す関連付け情報として機能する。
図11は、脳波TB12dのデータ構成例を示す図である。脳波TB12dは、例えば、ユーザID、脳波所在、コンテンツID、脳波指数、コンテンツカテゴリ等の項目を含むユーザ単位のレコードを記録している。脳波TB12dのレコードは、ユーザと、ユーザが視聴したコンテンツと、当該コンテンツの視聴中に当該ユーザから検知された脳波に関する情報とを対応付けている。すなわち、脳波所在、脳波指数、コンテンツカテゴリは、脳波に関する情報である。本実施形態の脳波TB12dは、複数のユーザの脳波に関する情報として機能する。脳波TB12dのレコードの数は、脳波データの数に応じる。脳波所在は、脳波データが記憶されているパス情報を示す。図11では、例えばコンテンツIDが「C1」であるコンテンツをユーザIDが「A」であるユーザが視聴した時の脳波データが「../eeg/a0001」のパスにあることを示している。脳波データは、コンテンツサーバ10の記憶部12に記憶されていてもよいし、コンピュータネットワークNを介して接続されている他の機器に記憶されていてもよい。脳波指数及びコンテンツカテゴリについては後述する。
図12は、レコメンドTB12eのデータ構成例を示す図である。レコメンドTB12eは、例えば、対象ユーザID、対象コンテンツID、参照ユーザID、レコメンド購入フラグ、評価点等の項目を含むユーザ単位のレコードを記録している。レコメンドTB12eにおけるユーザ単位のレコードのうち、対象ユーザID、対象コンテンツID及び参照ユーザIDの組み合わせによるデータは、当該ユーザに対するレコメンド情報として機能する。対象ユーザIDは、レコメンドが提示される対象となったユーザのユーザIDである。対象コンテンツIDは、レコメンドされた第2のコンテンツのコンテンツIDである。参照ユーザIDは、レコメンドのために購入履歴が参照された他のユーザのユーザIDである。レコメンド購入フラグ及び評価点については後述する。
次に、本実施形態のコンテンツ提供システム1の機能構成例及び各機能について、図13を参照して説明する。
図13は、コンテンツ提供システム1の主要機能構成例を示す機能ブロック図である。HMD30の脳波検知部35は、コンテンツを視聴中のユーザの脳波を検知する検知部として機能する。端末20の演算部21は、脳波連携プログラム22cを実行処理することで、コンテンツ視聴情報取得部61として機能する。コンテンツ視聴情報取得部61は、HMD30を用いたコンテンツの視聴完了後、脳波検知部35から脳波データを取得してコンテンツ視聴情報を生成する。コンテンツ視聴情報は、脳波検知部35により検知された脳波データと、当該脳波データが得られたコンテンツのコンテンツIDと、当該端末20を利用しているユーザのユーザIDとが対応付けられた情報である。端末20は、コンテンツ視聴情報をAIサーバ40に送信する。
AIサーバ40の演算部41は、脳波利用プログラムを実行処理することで、カテゴライズ処理部81、レコメンド処理部82、評価テーブル生成処理部83、フィードバック処理部84として機能する。具体的には、カテゴライズ処理プログラム42bがカテゴライズ処理部81としての機能に対応するプログラムである。また、レコメンド処理プログラム42cがレコメンド処理部82としての機能に対応するプログラムである。また、評価テーブル生成処理プログラム42dが評価テーブル生成処理部83としての機能に対応するプログラムである。また、フィードバック処理プログラム42eがフィードバック処理部84としての機能に対応するプログラムである。
カテゴライズ処理部81は、複数のユーザの脳波に関する情報に基づいて複数のユーザを分類する分類部として機能する。「脳波に関する情報」とは、例えば脳波データである。具体的には、カテゴライズ処理部81は、脳波データに基づいて複数のユーザ同士の関係及び複数のコンテンツと複数のユーザとの関係の少なくとも一方を分類するカテゴライズ処理を行う。より具体的には、カテゴライズ処理部81は、カテゴライズ処理において、例えば複数のユーザが同一のコンテンツ又は同一のカテゴリに属するコンテンツの視聴中に検知された脳波の類似性に基づいて複数のユーザを分類する。
図14は、脳波の種類と、脳波の周波数帯毎のユーザの状態区分との関係の例を示す表図である。図15は、図14に示す脳波のうち一部の波形の例を示す図である。脳波には、例えばγ波、β波、α波、θ波、Δ波がある。γ波は、30〜70[Hz]の周波数帯の脳波をさす。当該脳波が検知されているユーザは、興奮している状態である。具体的には、当該脳波が検知されているユーザは、スポーツに集中して興奮している。β波は、14〜30[Hz]の周波数帯の脳波をさす。β波のうち、14〜18[Hz]の周波数帯の脳波が検知されているユーザは、意識を集中している状態である。具体的には、当該脳波が検知されているユーザは、例えば問題解決のために意識を集中している。また、β波のうち、18〜30[Hz]の周波数帯の脳波が検知されているユーザは、緊張、不安を生じている状態である。α波は、8〜14[Hz]の周波数帯の脳波をさす。α波のうち、12〜14[Hz]の周波数帯の脳波が検知されているユーザは、β波が生じている場合程ではないが、比較的緊張した意識の集中状態である。α波のうち、9〜12[Hz]の周波数帯の脳波が検知されているユーザは、比較的弛緩した意識の集中状態である。具体的には、当該脳波が検知されているユーザは、例えば自身の意識内に生じた勘や閃きに集中している。α波のうち、8〜9[Hz]の周波数帯の脳波が検知されているユーザは、瞑想又は意識的な集中力が比較的低下した状態である。θ波は、4〜8[Hz]の周波数帯の脳波をさす。当該脳波が検知されているユーザは、まどろみを生じている状態又は浅い睡眠状態である。Δ波は、0.4〜4[Hz]の周波数帯の脳波をさす。当該脳波が検知されているユーザは、深い睡眠状態である。
カテゴライズ処理部81は、複数のユーザが同一のコンテンツを見た場合における脳波の類似の度合いを所定のアルゴリズムで算出する。具体的には、カテゴライズ処理部81は、例えば、コンテンツの再生開始からの経過時間と脳波との相関係数を算出する。カテゴライズ処理部81は、当該相関係数が示す相関の強弱(1〜−1)に基づいて複数のユーザが同一のコンテンツを見た場合における脳波の類似の度合いを算出する。より具体的な例を挙げると、ある1つのコンテンツは、コンテンツの再生開始からの経過時間に応じた再生内容の変化(起承転結等)を含む。このため、経過時間に応じて視聴しているユーザの意識にも変化が生じ、この変化に伴って脳波の波長が変化することが想定される。ここで、複数のユーザが同一のコンテンツを視聴している条件下で、経過時間が同一であるタイミングで正の相関を示す複数のユーザの脳波が検知されている場合を想定する。この場合、当該複数のユーザは同様の意識を生じているとみなすことができる。一方、当該タイミングで負の相関を示す複数のユーザの脳波が検知されている場合、当該複数のユーザは異なる意識を生じているとみなすことができる。このように、相関係数の正負に基づいて、脳波の類似の度合い、すなわち、同一のコンテンツに対する複数のユーザの意識の類似の度合いを算出することができる。なお、相関係数を用いることは、あくまで脳波の類似の度合いを算出するための所定のアルゴリズムの一例である。所定のアルゴリズムはこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。
図11に示す脳波TB12dは、ユーザIDがA,B,・・・Hのいずれかである全てのユーザに共通する脳波データに関する情報として、コンテンツIDがC1であるコンテンツの視聴中における脳波データの所在を記憶している。従って、図11に示す例では、コンテンツIDがC1であるコンテンツの視聴中における脳波データに基づいて、ユーザを分類することができる。
脳波データの相関係数をカテゴライズ処理部81の内部データに留めず、記録としてDB内のテーブルデータとして保持するようにしてもよい。また、1つのコンテンツに限らず、複数のコンテンツが視聴済みのコンテンツとして共通しているユーザ間では、複数のコンテンツで個別に相関係数の算出を行って個別に類似の度合いを判定したうえで同一の分類とするか判定するようにしてもよい。例えば、3人のユーザA,B,Cが共通する3つのコンテンツC1,C2,C3を視聴済みであったと仮定する。相関係数を算出した場合に、ユーザA,B間のコンテンツC1,C2,C3の相関係数がそれぞれ0.1,0.2,−0.1であったとする。また、ユーザA,C間のコンテンツC1,C2,C3の相関係数がそれぞれ0.5,0.8,0.2であったとする。また、ユーザB,C間のコンテンツC1,C2,C3の相関係数がそれぞれ0.1,−0.3,0.2であったとする。この場合、ユーザA,C間のコンテンツC1,C2,C3の相関が強く、他のユーザ間の相関が弱いことになる。従って、この場合、カテゴライズ処理部81は、ユーザAとユーザCとを同一の分類とし、ユーザBをユーザA及びユーザCと異なる分類とする。
また、他の方法でユーザを分類するようにしてもよい。例えば、共通のコンテンツを視聴していないユーザ間の相関を最も弱くし、共通のコンテンツを1つ以上視聴しているユーザ間で算出されたコンテンツ毎の相関係数の合算値と所定の基準値とを比較し、基準値に基づいた条件を満たす相関係数が得られたユーザ同士を同一の分類とし、それ以外のユーザ同士を異なる分類とするようにしてもよい。
このような、ユーザ単位での分類は、分類結果を示すデータが単純で軽量なデータになる。また、ユーザ間で共通する視聴済みコンテンツが少ない場合であってもユーザの分類が可能になる。
カテゴライズ処理に際して、AIサーバ40は、コンテンツサーバ10に対して、分類を行う対象となる脳波データと対応付けられたコンテンツIDに基づいて、当該コンテンツIDと対応付けられた脳波データを要求するリクエストを送信する。このリクエストでは、カテゴライズ処理部81は、分類を行う対象となる脳波データのユーザID以外のユーザIDと対応付けられた脳波データを要求する。演算部11は、カテゴライズ処理部81からのリクエストに基づいて、脳波TB12dに記憶されているレコードのうち該当するレコードを特定し、特定されたレコードの「脳波所在」を参照して脳波データを取得する。コンテンツサーバ10は、特定されたレコードのユーザIDと取得された脳波データとを対応付けてAIサーバ40に送信する。AIサーバ40は、ユーザIDと対応付けられた脳波データを受信する。カテゴライズ処理部81は、ユーザIDと対応付けられた脳波データを取得し、脳波の類似の度合いを算出してユーザを分類する。AIサーバ40の機能的構成がコンテンツサーバ10等の他の機器に記憶されているデータを参照する場合、このような、処理に必要となるデータのリクエストと当該リクエストに基づいたデータの送受信によるデータの取得が行われる。
カテゴライズ処理部81は、複数のユーザが同一のコンテンツを見た場合における脳波の類似の度合いに基づいて、複数のユーザを1又は複数のグループに分類する。本実施形態におけるカテゴライズ処理の実施例について、図16及び図17を参照して説明する。
図16は、カテゴライズ処理後のユーザの分類の一例を示す図である。図16に示す例では、複数のユーザは、グループG1,G2,G3のいずれかに分類されている。グループG1は、ユーザAとユーザCとを含む。グループG2は、ユーザBとユーザEとユーザFとを含む。グループG3は、ユーザDとユーザGとユーザHとを含む。図16に例示するユーザの分類は、図8に示すユーザTB12aの「分類」カラムに設定されている。AIサーバ40は、脳波の類似の度合いに基づいて、ユーザIDと当該ユーザIDを有するユーザの分類とを対応付けたデータをコンテンツサーバ10に送信する。コンテンツサーバ10は、当該データが示す分類を、当該分類と対応付けられたユーザIDのレコードとして設定する。
カテゴライズ処理部81は、コンテンツ毎にユーザを分類してもよい。図17は、コンテンツ毎にユーザを分類した場合の一例を示す図である。図17に示す例では、コンテンツC1,C2,C3のそれぞれにおいてユーザの分類が行われている。コンテンツC1では、複数のユーザは、カテゴリC11,C12,C13のいずれかに分類されている。カテゴリC11は、ユーザAとユーザCとを含む。カテゴリC12は、ユーザBとユーザEとユーザFとを含む。カテゴリC13は、ユーザDとユーザGとユーザHとを含む。コンテンツC2では、複数のユーザは、カテゴリC21,C22,C23のいずれかに分類されている。カテゴリC21は、ユーザCを含む。カテゴリC22は、ユーザDとユーザHとを含む。カテゴリC23は、ユーザFとを含む。コンテンツC2でユーザA、ユーザB、ユーザE、ユーザGがカテゴライズされていないのは、ユーザA、ユーザB、ユーザE、ユーザGがコンテンツC2を視聴していないからである(図10参照)。コンテンツC3では、複数のユーザは、カテゴリC31,C32のいずれかに分類されている。カテゴリC31は、ユーザAとユーザBとユーザHとを含む。カテゴリC32は、ユーザGを含む。コンテンツC3でユーザC、ユーザD、ユーザE、ユーザFがカテゴライズされていないのは、ユーザC、ユーザD、ユーザE、ユーザFがコンテンツC3を視聴していないからである(図10参照)。
図17に例示するようなコンテンツ毎のユーザの分類は、コンテンツカテゴリによって管理されている。図10に示す脳波TB12dの「コンテンツカテゴリ」カラムに設定されている文字列(C11,C12,・・・C32いずれか)は、図17における各コンテンツ内におけるカテゴリの符号と同一である。
コンテンツ毎にユーザを分類することで、コンテンツ毎に脳波への現れ方の傾向が異なるユーザの趣味、嗜好の細かな差に応じたより詳細な分類を行うことができる。
なお、図17に示すコンテンツカテゴリCC1,CC2,CC3は、図9に示すコンテンツTB12bの「ジャンル」カラムに設定されているデータに基づいたコンテンツのジャンル別分類である。
また、図16に示すようなユーザ分類においても、全てのユーザに共通する視聴済みコンテンツは必須でない。例えば、全ユーザの一部が視聴済みのコンテンツに基づいた分類と残りのユーザが視聴済みのコンテンツに基づいた分類とを組み合わせてユーザ分類を行ってもよい。
レコメンド処理部82は、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツを第2のコンテンツとして抽出する抽出部として機能する。具体的には、レコメンド処理部82は、例えば、関連付け情報として機能するデータ(購入履歴TB12c)を参照して第2のコンテンツを抽出する。以下、レコメンド情報を提供する対象となるユーザ(対象ユーザ)をあるユーザとし、同一の分類である他のユーザを参照ユーザとする。
レコメンド処理部82は、ユーザTB12aを参照し、対象ユーザと同一の分類である参照ユーザを特定する。レコメンド処理部82は、購入履歴TB12cを参照し、購入履歴TB12cのうち対象ユーザ及び参照ユーザのユーザIDを含むレコードの情報を取得する。レコメンド処理部82は、取得されたレコードに基づいて、対象ユーザが未購入であって参照ユーザが購入済みのコンテンツを抽出する。具体的には、レコメンド処理部82は、取得されたレコードにおいて参照ユーザのユーザIDと対応付けられているコンテンツIDであって、対象ユーザのユーザIDと対応付けられていないコンテンツIDを抽出する。この抽出されたコンテンツIDは、第2のコンテンツに関する情報として機能する。
レコメンド処理部82は、抽出された当該第2のコンテンツに関する情報に基づいて、当該あるユーザへのレコメンド情報を出力する。具体的には、レコメンド処理部82は、当該あるユーザのユーザIDを対象ユーザIDとする。また、レコメンド処理部82は、当該第2のコンテンツのコンテンツIDを対象コンテンツIDとする。また、レコメンド処理部82は、当該他のユーザのユーザIDを参照ユーザIDとする。レコメンド処理部82は、対象ユーザID、対象コンテンツID及び参照ユーザIDを組み合わせてレコメンド情報を生成する。レコメンド処理部82は、生成されたレコメンド情報をコンテンツサーバ10に送信する。
コンテンツサーバ10は、レコメンド情報に含まれる対象ユーザID、対象コンテンツID、及び参照ユーザIDを含むユーザ単位のレコードを記憶する。また、コンテンツサーバ10は、当該レコードの記憶に伴い、当該レコードのレコメンド購入フラグ及び評価点に所定の初期値を設定する。レコメンド購入フラグの初期値は、例えばヌル(null)である。評価点の初期値は、例えば0である。
なお、上述のレコメンド処理はあくまでレコメンドのための具体的処理の一例であって、レコメンドされるコンテンツの特定方法はこれに限られるものでない。例えば、レコメンドの対象とするコンテンツをコンテンツカテゴリ単位まで拡張するようにしてもよい。具体例を挙げると、図10と図17に示す例を考慮すると、購入履歴だけではユーザCに対してレコメンドすることができるコンテンツがない。このような場合に、レコメンドの対象とするコンテンツをコンテンツカテゴリ単位まで拡張するようにすることで、レコメンドの対象となるコンテンツの選択肢をより多くすることができる。例えば、ユーザAとユーザCとが共通で視聴しているコンテンツカテゴリCC1に含まれる図示しない第2のコンテンツがあった場合、ユーザCに当該第2のコンテンツをレコメンドするようにしてもよい。
また、特定のコンテンツにおけるカテゴリ(例えば、コンテンツC1におけるカテゴリC11,C12,C13によるユーザの分類)によって、レコメンド処理に際して同一の分類とされる他のユーザ(参照ユーザ)を決定するようにしてもよい。この場合、レコメンド処理部82は、ユーザTB12aではなく脳波TB12dを参照して参照ユーザを決定する。
また、所定のコンテンツをレコメンドに含めるようにしてもよい。具体的には、図6でレコメンド情報表示部53に含まれているコンテンツC4,C5は、例えば、所定回数以上連続してレコメンド対象にならなかったコンテンツ、優先してレコメンド対象とするようコンテンツサーバ10の管理者によって予め設定されたコンテンツ等である。レコメンド処理部82は、このような所定のコンテンツをレコメンドするようにしてもよい。このようなルールでレコメンドされたコンテンツC4,C5については、レコメンドTB12eにおいて参照ユーザIDが設定されない。所定回数以上連続してレコメンド対象にならなかったコンテンツをレコメンド対象にする場合、レコメンド処理が行われる度にレコメンドの対象にならなかった回数をカウントするための項目(例えば、「カウンタ」カラム)がコンテンツTB12bに設定される。レコメンド処理部82は、レコメンドの対象にならなかったコンテンツのカウンタに+1する。このカウンタは、ユーザ毎に管理されるようにしてもよいし、全てのユーザに共通するカウンタとしてもよい。
評価テーブル生成処理部83は、閾値に基づいて脳波を数値化する数値化部として機能する。フィードバック処理部84は、第2のコンテンツを視聴中のあるユーザの脳波の数値と、当該第2のコンテンツを視聴中の他のユーザの脳波の数値とに基づいて第2のコンテンツの抽出の妥当性を判定する判定部として機能する。評価テーブル生成処理部83及びフィードバック処理部84については後述する。
演算部11は、レコメンドプログラム12gを含む電子商取引プログラム12fを実行処理することで、コンテンツ視聴情報記録部71、レコメンド情報配信部72、レコメンド結果記録部73として機能する。
コンテンツ視聴情報記録部71は、コンテンツ視聴情報を脳波TB12dに記憶させる。図13に示すように、本実施形態では、コンテンツ視聴情報は、端末20からAIサーバ40とコンテンツサーバ10に送信される。コンテンツ視聴情報記録部71は、端末20から送信されたコンテンツ視聴情報を脳波TB12dの新たなレコードとして記録する。
カテゴライズ処理部81は、記憶部12の脳波TB12dに記憶されているコンテンツ視聴情報を参照して前述のカテゴライズ処理を行うようにしてもよい。後述する図19のフローチャートでは、記憶部12の脳波TB12dに記憶されているコンテンツ視聴情報を参照してカテゴライズ処理を行う場合について説明しているが、カテゴライズ処理部81は、上述のように端末20からAIサーバ40に送信されたコンテンツ視聴情報に基づいてカテゴライズ処理を行ってもよい。
レコメンド情報配信部72は、第2のコンテンツの視聴を薦める情報をあるユーザに配信する配信部として機能する。具体的には、レコメンド情報配信部72は、例えば認証ユーザの端末20に対して電子商取引サイトのトップページ50を表示するためのデータを送信する処理に際して、レコメンドTB12eを読み出して認証ユーザのユーザIDが含まれるレコードを特定する。レコメンド情報配信部72は、特定されたレコードに含まれる対象コンテンツIDが与えられたコンテンツをレコメンド情報表示部53に表示させるためのデータを、当該トップページ50を表示するためのデータに含める。これによって、レコメンド情報表示部53において認証ユーザ向けのレコメンド情報が提示される。
レコメンド結果記録部73は、対象ユーザに対するレコメンド情報の提示が対象ユーザによる第2のコンテンツの購入という結果を導出した場合に当該結果を示す情報をレコメンドTB12eに記録する。また、レコメンド結果記録部73は、コンテンツを購入した対象ユーザのユーザIDと購入されたコンテンツのコンテンツIDとを対応付けて購入履歴TB12cに記録する。
例えば、図7に例示する購入画面55で対象ユーザによる購入操作が行われると、ウェブブラウザ22aを実行している演算部21は、購入操作情報をコンテンツサーバ10に送信する。レコメンド結果記録部73は、この購入操作情報をレコメンド情報からの購入操作情報63として扱う。レコメンド結果記録部73は、レコメンドTB12eを参照し、この購入操作を生じさせる元になったレコメンド情報に対応するレコードを特定する。具体的には、レコメンド結果記録部73は、レコメンドTB12eを参照し、購入操作を行った対象ユーザのユーザIDと購入操作の対象になったコンテンツIDの組み合わせを含むレコードを特定する。レコメンド結果記録部73は、特定されたレコメンド購入フラグを「1」にする。すなわち、レコメンド購入フラグが「1」であるレコメンド情報は、対象ユーザにコンテンツを購入させることができたレコメンド情報である。
なお、演算部11は、購入操作情報の受信に伴い、対象ユーザがレコメンドされたコンテンツを購入したことを購入履歴TB12cに記録する。具体的には、対象ユーザのユーザIDとレコメンドされたコンテンツのコンテンツIDとを対応付けた新たなレコードが記録される。この記録は、上述のレコメンド購入フラグの更新と併せてレコメンド結果記録部73が行ってもよいし、演算部11が電子商取引プログラム12fを実行処理することによりコンテンツサーバ10にもたらされる他の機能が行ってもよい。
次に、評価テーブル生成処理部83が行う処理(評価テーブル生成処理)について、図18を参照して説明する。
図18は、評価テーブル生成処理による脳波指数の算出方法を示す図である。評価テーブル生成処理部83は、まず、脳波評価処理を行う。脳波評価処理は、脳波の種類に応じた周波数帯内の周波数で振幅する脳波を、所定の閾値Tに基づいて数値化し、脳波評価値として算出する処理である。本実施形態では、閾値Tは、脳波の種類毎に設定されている。図15では、γ波、β波(18〜30Hz)、α波(12〜14Hz)、α波(8〜9Hz)、θ波(4〜8Hz)に個別の閾値T1,T2,T3,T4,T5が設定されている例を、各々の脳波の波形W1,W2,W3,W4,W5とともに示している。閾値T1,T2,T3,T4,T5は、脳波の最低値Lに対する値として設定される。最低値Lは、例えば脳波が検知されない場合における脳波検知部35の出力値(0)である。評価テーブル生成処理部83は、1つのコンテンツの視聴中に検知された脳波の全時間帯のうち、脳波データとしてデジタル化された脳波の値が閾値以上になった又は閾値を超えた時間帯の割合に基づいて脳波評価値を算出する。閾値Tを示すデータは、例えば脳波利用プログラム42aに含まれている。閾値Tに限らず、脳波利用プログラム42aの実行に際して参照される各種のパラメータ(例えば、後述する係数、所定範囲、下限等を示すデータ)は、演算部41から参照可能な形式で脳波利用プログラム42aに含まれている。
脳波評価値は、例えば予め定められた範囲内(例えば、0〜100)の値として算出される。図18に示す例におけるγ波の脳波評価値は、80である。また、β波(18〜30[Hz])の脳波評価値は、20である。また、β波(14〜18[Hz])の脳波評価値は、80である。また、α波(12〜14[Hz])の脳波評価値は、60である。また、α波(9〜12[Hz])の脳波評価値は、30である。また、α波(8〜9[Hz])の脳波評価値は、5である。また、θ波(4〜8[Hz])の脳波評価値は、0である。また、Δ波(0.4〜4[Hz])の脳波評価値は、0である。このように、評価テーブル生成処理部83は、脳波の種類毎に個別に脳波評価値を算出する。
評価テーブル生成処理部83は、算出された脳波評価値に所定の係数を乗じる。係数は、脳波の種類毎に個別に設定されている。図18に示す例におけるγ波の係数は、10である。また、β波(18〜30[Hz])の係数は、−5である。また、β波(14〜18[Hz])の係数は、10である。また、α波(12〜14[Hz])の係数は、10である。また、α波(9〜12[Hz])の係数は、8である。また、α波(8〜9[Hz])の係数は、−5である。また、θ波(4〜8[Hz])の係数は、−10である。また、Δ波(0.4〜4[Hz])の係数は、−10である。
なお、図18に示す係数はあくまで一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。例えば、ある脳波の種類の係数は、0であってもよい。脳波の種類毎の係数は、例えばコンテンツのカテゴリ毎にあらかじめ定められている。本実施形態の係数は、アクション、ホラー、ヒーリング等のコンテンツカテゴリCC1,CC2,CC3毎に定められている。
正の係数は、コンテンツを視聴中のユーザがコンテンツの意図に沿った意識を生じている場合に生じる脳波に設定される。例えば、アクションのジャンルに含まれるコンテンツの場合、興奮によって生じるγ波、緊張によって生じるα波(12〜14[Hz])等に正の係数が設定されることが考えられる。また、ホラーのジャンルに含まれるコンテンツの場合、不安によって生じるβ波(18〜30[Hz])等に正の係数が設定されることが考えられる。ジャンル毎に、比重が高い意識に対応する脳波の種類により大きな正の値が設定される。負の係数は、コンテンツを視聴中のユーザがコンテンツの意図に沿わない意識を生じている場合に生じる脳波に設定される。例えば、アクション及びホラーのジャンルに含まれるコンテンツの場合、意識低下、睡眠によって生じるα波(8〜9[Hz])以下の周波数の脳波に負の値が設定されることが考えられる。ジャンル毎に、ふさわしくない意識に対応する脳波の種類により大きな負の値が設定される。
評価テーブル生成処理部83は、脳波評価値に係数を乗じた値を足し合わせて、ある1人のユーザがある1つのコンテンツを視聴した際の脳波指数を算出する。本実施形態では、この脳波指数が、数値化された脳波の数値として扱われる。図18に示す例における脳波指数は、800+(−100)+800+600+240+(−25)+0+0=2315である。
評価テーブル生成処理部83は、例えば図11に示すように、脳波TB12dのレコード毎に脳波指数を算出する。本実施形態では、脳波TB12dが「脳波指数」カラムを含んでいる。すなわち、脳波TB12dが評価テーブルとして機能している。これは評価テーブルの形態の一例であってこれに限られるものでない。例えば、脳波指数を管理するために独立したテーブルを設けてもよい。
次に、フィードバック処理部84が行う処理(フィードバック処理)について説明する。
フィードバック処理部84は、第2のコンテンツを視聴中のあるユーザの脳波の数値と、当該第2のコンテンツを視聴中の他のユーザの脳波の数値との差が所定範囲内であった場合に第2のコンテンツの抽出が妥当であったと判定する。例えば、ユーザCの購入履歴に基づいてコンテンツC2をレコメンドされたユーザAがコンテンツC2を視聴した場合の脳波指数が、2315(図18参照)であったとする。また、ユーザCがコンテンツC2を視聴した場合の脳波指数は、2235である(図11参照)。この場合、レコメンドに基づいてコンテンツを視聴したユーザAが対象ユーザ(あるユーザ)であり、レコメンドの元になったユーザCが参照ユーザ(他のユーザ)である。フィードバック処理部84は、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数を比較し、脳波指数の差が所定範囲内であるか否か判定する。当該所定範囲は、絶対値であってもよいし比率であってもよい。例えば、フィードバック処理部84は、比較される2つの脳波指数のうち相対的に大きい値の脳波指数が、相対的に小さい値の脳波指数の1.2倍以下であれば所定範囲内であると判定する。この倍率はあくまで一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。ユーザAの脳波指数(2315)は、ユーザCの脳波指数(2235)の1.04倍未満である。従って、所定範囲が上述の1.2倍の範囲であるとすると、この場合、フィードバック処理部84は、ユーザAとユーザCが同一の分類とされたことでユーザCの購入履歴に基づいてユーザAにレコメンドするためのコンテンツC2の抽出を妥当であったと判定する。これは、コンテンツC1の視聴中の脳波データに基づいてユーザAとユーザCとを同一の分類としたことに妥当性があったことを示す。
一方、ユーザHの購入履歴に基づいてコンテンツC3をレコメンドされたユーザGがコンテンツC3を視聴した場合の脳波指数が、790(図11参照)であったとする。また、ユーザHがコンテンツC3を視聴した場合の脳波指数は、2020である(図11参照)。ユーザHの脳波指数(2020)は、ユーザGの脳波指数(790)の2.55倍を超える。従って、所定範囲が上述の1.2倍の範囲であるとすると、この場合、フィードバック処理部84は、ユーザGとユーザHが同一の分類とされたことでユーザHの購入履歴に基づいてユーザGにレコメンドするためのコンテンツC3の抽出を妥当でなかったと判定する。これは、コンテンツC1の視聴中の脳波データに基づいてユーザGとユーザHとを同一の分類としたことが妥当性を欠いていた可能性があることを示す。
フィードバック処理部84は、第2のコンテンツを視聴中のあるユーザの脳波の数値と、当該第2のコンテンツを視聴中の他のユーザの脳波の数値との差に応じて妥当性の評価点を減点する。例えば、フィードバック処理部84は、上述のユーザGに対するコンテンツC3のレコメンドの例のように、妥当でなかったと判定されたレコメンドのレコードの評価点を減点する。図12では、対象ユーザIDが「G」、対象コンテンツIDが「C3」、参照ユーザIDが「H」であるレコードにおいて、初期値が0である評価点が減点されて−1になっている。
本実施形態では、図12に示すレコメンドTB12eがレコメンドの妥当性を示す「評価点」カラムを含んでいるが、評価点を管理するために独立したテーブルを設けてもよい。
また、カテゴライズ処理部81は、評価点の減点の度合いに基づいて、同一の分類とされていたあるユーザと他のユーザとを異なる分類にするようにしてもよい。図示しないが、対象コンテンツIDが「C3」であるものに限らず、対象ユーザIDが「G」、参照ユーザIDが「H」であるレコメンドのレコードにおいて、評価点が負の値になっているものが複数あったとする。これによって対象ユーザIDが「G」、参照ユーザIDが「H」であるレコメンドの評価点を合算した値が評価点の下限以下又は下限を下回る値になった場合、カテゴライズ処理部81は、ユーザGとユーザHとを異なる分類にするようにしてもよい。異なる分類とする処理に際して、カテゴライズ処理部81は、例えば分類の根拠となった共通の視聴済みコンテンツを別の視聴済みコンテンツにして再度分類を行うようにしてもよいし、異なる分類にすることになったユーザの少なくとも一方に新たな分類を付すようにしてもよい。このような分類の変更の具体的方法はあくまで一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。
また、評価テーブル生成処理部83は、評価点の減点の度合いに基づいて、係数を変更するようにしてもよい。具体的には、評価テーブル生成処理部83は、レコメンドTB12eに含まれる対象レコメンドIDが与えられたコンテンツの脳波指数を算出する場合に用いられる係数が同じであるレコードの評価点を合算する。このような係数毎の評価点の合算した値が所定条件を満たした場合、そのような評価点の減点が生じた係数を変更対象の係数とし、係数の一部又は全部を変更する。所定条件とは、例えば、係数毎の評価点を合算した値が、所定の累積値以下又は累積値を下回る値になることである。評価テーブル生成処理部83は、例えば、変更対象の係数に含まれる脳波の種類毎の係数のうち一部又は全部を変更した場合における対象ユーザ及び参照ユーザの脳波指数を再算出する。評価テーブル生成処理部83は、この再算出によって対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数との差が所定範囲内になるか否かに基づいて、変更後の係数を採用するかを判定する。すなわち、本実施形態では、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数との差が所定範囲内にならない算出結果がより多く生じる変更前の係数が脳波指数の算出の際に用いられる係数として妥当でない可能性があるという考え方に基づいて、係数を変更する。このような係数の変更の具体的方法はあくまで一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。
また、フィードバック処理部84は、レコメンドの対象ユーザが閲覧した後に一定期間が経過しても購入されなかったコンテンツのレコメンドの評価点を減点してもよい。図12では、対象コンテンツIDが「C4」であるレコードにおいて、初期値が0である評価点が減点されて−1になっている。また、一定期間の経過による評価点の減点は、一定期間が経過する毎に累積されるようにしてもよい。図12では、対象コンテンツIDが「C5」であるレコードにおいて、初期値が0である評価点が2回減点されて−2になっている。
また、フィードバック処理部84は、脳波指数の差が所定範囲内のレコメンドにプラスの評価をするようにしてもよい。例えば、一定期間の経過によって評価点が減点されたレコメンドTB12eのレコードにおける対象コンテンツIDのコンテンツが、その後対象ユーザによって購入され、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数との差が所定範囲内であった場合を仮定する。この場合、フィードバック処理部84は、減点の度合いを小さくするように評価点を変更してもよい。無論、減点の有無に関係なく、評価点をプラス側に変更してもよい。すなわち、評価点は、正の値を取ってもよい。
また、カテゴライズ処理部81は、評価テーブル生成処理の結果に基づいてカテゴライズ処理を行ってもよい。すなわち、カテゴライズ処理部81が取り扱う「脳波に関する情報」は、脳波指数であってもよい。この場合、カテゴライズ処理部81は、複数のユーザが同一のコンテンツ又は同一のカテゴリに属するコンテンツの視聴中に検知された脳波の数値の差に基づいて複数のユーザを分類する。具体的には、カテゴライズ処理部81は、記憶部12の脳波TB12dに記憶されている脳波指数を参照し、脳波指数の差に基づいて複数のユーザを分類する。カテゴライズ処理部81は、例えば脳波指数の差が所定範囲内であるユーザ同士を同一の分類とし、当該差が所定範囲を超えるユーザ同士を異なる分類とする。このようなユーザの分類は、ある1つのコンテンツに基づいたユーザの分類(図16参照)であってもよいし、コンテンツ毎のユーザの分類(図17参照)であってもよい。
また、脳波利用プログラム42aを実行したAIサーバ40は、カテゴライズ処理、レコメンド処理及び評価テーブル生成処理に基づいて生成されたデータを学習前のデータとして、フィードバック処理に基づいて学習用データを生成し、当該学習用データに基づいた機械学習を行ってパラメータを更新するようにしてもよい。例えば、ユーザの分類を示すデータに関する情報を含むユーザTB12a、ユーザに対してレコメンドされるコンテンツに関する情報を含むレコメンドTB12e、脳波指数を含む脳波TB12dの各々のレコードがフィードバック処理に先立って記録される。AIサーバ40は、これらのデータに基づいてフィードバック処理を行うことで、評価点を算出する。フィードバック処理では、算出された脳波指数がレコメンドの妥当性を示しているか、レコメンド後にコンテンツが購入されたかが評価点に反映される。AIサーバ40は、評価点に基づいて、上述のようなユーザの分類の更新、脳波指数の算出に用いられる係数の更新を行う。すなわち、ユーザの分類の更新や脳波指数の算出のトリガーとなる評価点が加わることで、DBに含まれるデータは、過去に生成された学習前のデータの妥当性を示す情報を含む学習用データとして機能する。AIサーバ40の処理により、このようなユーザTB12a、レコメンドTB12e、脳波TB12dの記録と、評価点の算出と、ユーザの分類及び係数の更新とが繰り返されることで、機械学習が行われる。この機械学習によってユーザの分類及び係数の更新が行われることで、ユーザの分類及びレコメンドの精度の少なくとも一方をより高めるようにパラメータを更新することができる。
なお、カテゴライズ処理、レコメンド処理、評価テーブル生成処理、フィードバック処理の各々の実施タイミングは任意である。例えば、カテゴライズ処理及びレコメンド処理をリアルタイム処理、すなわち、新たなコンテンツ視聴情報が得られたタイミングに応じて行うようにしてもよい。また、評価テーブル生成処理及びフィードバック処理を定期的なバッチ処理で行うようにしてもよい。このような各処理の実施タイミングはあくまで一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。
次に、本実施形態のコンテンツ提供システム1における処理の流れの一例を、図19から図25のフローチャートを参照して説明する。
図19は、カテゴライズ処理及びレコメンド処理を含む主要な処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ユーザがHMD30を用いてコンテンツを視聴することで、HMD30によるコンテンツの再生及び脳波の検知が行われる(ステップS1)。脳波検知部35は、検知された脳波を脳波データとして出力する。
端末20は、HMD30で再生されたコンテンツを示す情報及びコンテンツの再生中に検知された脳波データをHMD30から取得する。端末20は、当該脳波データと、HMD30で再生されて当該脳波データが得られたコンテンツのコンテンツIDと、当該端末20を利用しているユーザのユーザIDとを対応付け、コンテンツ視聴情報としてこれらの情報を取得する(ステップS2)。端末20は、コンテンツ視聴情報をコンテンツサーバ10に送信する(ステップS3)。
コンテンツサーバ10は、コンテンツ視聴情報を受信する(ステップS4)。コンテンツサーバ10は、コンテンツ視聴情報を脳波TB12dに記録する(ステップS5)。なお、脳波データは脳波TB12dに直接記憶させるのでなく、脳波データの所在を示す情報(脳波所在)を記録して当該所在に脳波データを記憶させるようにしてよい。AIサーバ40は、カテゴライズ処理(ステップS6)、レコメンド処理(ステップS7)を行う。コンテンツサーバ10は、レコメンド処理後のレコメンドTB12eを読み出して、レコメンド情報を端末20に配信する(ステップS8)。端末20は、配信されたレコメンド情報の表示(ステップS9)等、ユーザにレコメンド情報を通知する出力を行う。
図20は、カテゴライズ処理の流れの一例を示すフローチャートである。カテゴライズ処理プログラム42bを実行した演算部41は、まず、カテゴライズ処理の対象となるユーザのコンテンツ視聴情報を読み出す(ステップS11)。また、演算部41は、他のユーザのコンテンツ視聴情報を読み出す(ステップS12)。具体的には、AIサーバ40は、コンテンツサーバ10に脳波TB12dの読出を要求するリクエストを送信し、当該リクエストへの応答としてコンテンツサーバ10から送信されたデータを脳波TB12dに記憶されているコンテンツ視聴情報として取得する。カテゴライズ処理の対象となるユーザは、例えば、ユーザTB12aにおいてまた分類が設定されていないレコードに含まれるユーザIDが与えられたユーザである。演算部41は、ステップS11の処理前にユーザTB12aを参照し、分類が設定されていないユーザをチェックするようにしてもよい。
演算部41は、ステップS11の処理で読み出されたコンテンツ視聴情報とステップS12の処理で読み出されたコンテンツ視聴情報を比較し、カテゴライズ処理の対象となるユーザが視聴済みのコンテンツと同一のコンテンツを視聴済みの他のユーザのコンテンツ視聴情報があるか判定する(ステップS13)。
ステップS13の処理で、カテゴライズ処理の対象となるユーザが視聴済みのコンテンツと同一のコンテンツを視聴済みの他のユーザのコンテンツ視聴情報があると判定された場合(ステップS13;Yes)、演算部41は、カテゴライズ処理の対象となるユーザの脳波に関する情報と、他の1人のユーザの脳波に関する情報を比較する(ステップS14)。演算部41は、ステップS14の処理で比較された2人のユーザの脳波データが類似するか判定する(ステップS15)。ステップS14の処理における脳波に関する情報の比較及びステップS15の処理における類似の判定は、例えば上述の相関係数の算出によってもよいし、評価テーブル生成処理を経て算出された脳波指数によってもよい。
ステップS15の処理で、2人のユーザの脳波データが類似すると判定された場合(ステップS15;Yes)、演算部41は、ステップS14の処理で脳波に関する情報が比較された2人のユーザを同一の分類に組分けする(ステップS16)。具体的には、演算部41は、ユーザTB12aを読み出してステップS14の処理における他の1人のユーザの分類を参照し、カテゴライズ処理の対象となるユーザの分類を当該他の1人のユーザの分類と同一の分類にする。
一方、ステップS15の処理で、2人のユーザの脳波データが類似しないと判定された場合(ステップS15;No)、ステップS14の処理で脳波に関する情報が比較された2人のユーザを異なる分類に組分けする(ステップS17)。ステップS17の処理では、演算部41は、例えば、ステップS14の処理における他の1人のユーザの分類をカテゴライズ処理の対象となるユーザの分類として採用しないことを決定する。演算部41は、ステップS13の処理で視聴済みのコンテンツが同一であると判定された他のユーザ全員の脳波に関する情報をカテゴライズ処理の対象となるユーザの脳波に関する情報と比較したか判定する(ステップS18)。ここで、カテゴライズ処理の対象となるユーザの脳波に関する情報との比較がまだ完了していない他のユーザの脳波に関する情報があると判定された場合(ステップS18;No)、演算部41は、ステップS14の処理に移行する。すなわち、演算部41は、比較がまだ完了していない他のユーザの脳波に関する情報と、カテゴライズ処理の対象となるユーザの脳波に関する情報を比較する処理に移行する。
一方、ステップS18の処理で、他のユーザ全員分の比較処理を完了したと判定された場合(ステップS18;Yes)、演算部41は、カテゴライズ処理の対象となるユーザの分類として、既にユーザTB12aに設定されている「分類」カラムの文字列とは異なる新たな文字列による分類を設定する(ステップS19)。また、ステップS13の処理で、カテゴライズ処理の対象となるユーザが視聴済みのコンテンツと同一のコンテンツを視聴済みの他のユーザのコンテンツ視聴情報がないと判定された場合(ステップS13;No)、演算部41は、ステップS19の処理に移行する。
ステップS16の処理又はステップS19の処理後、演算部41は、カテゴライズ処理の対象となるユーザの分類を示す情報の書込に関する処理を行い(ステップS20)、カテゴライズ処理を終了する。具体的には、AIサーバ40は、カテゴライズ処理の対象となるユーザのユーザIDと当該ユーザIDを有するユーザの分類とを対応付けたデータをコンテンツサーバ10に送信する。コンテンツサーバ10は、当該データが示す分類を、当該分類と対応付けられたユーザIDのレコードとして設定する。
図21は、レコメンド処理の流れの一例を示すフローチャートである。レコメンド処理プログラム42cを実行した演算部41は、まず、ユーザTB12aを読み出す(ステップS31)。具体的には、AIサーバ40は、コンテンツサーバ10にユーザTB12aの読出を要求するリクエストを送信し、当該リクエストへの応答としてコンテンツサーバ10から送信されたデータをユーザTB12aのデータとして取得する。
演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザと同一の分類である他のユーザがいるか判定する(ステップS32)。具体的には、演算部41は、例えばステップS31の処理で読み出したデータに基づいて、図20を参照して説明したカテゴライズ処理においてカテゴライズ処理の対象となったユーザをレコメンド処理の対象となるユーザとし、当該ユーザと同一の分類である他のユーザがいるか判定する。
ステップS32の処理で、レコメンド処理の対象となるユーザと同一の分類である他のユーザがいると判定された場合(ステップS32;Yes)、演算部41は、購入履歴TB12cを参照し、レコメンド処理の対象となるユーザの購入履歴を示すレコードの読出(ステップS33)を行う。また、演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザと同一の分類である他の1人のユーザの購入履歴を示すレコードの読出(ステップS34)を行う。具体的には、AIサーバ40は、コンテンツサーバ10に購入履歴TB12cの読出を要求するリクエストを送信し、当該リクエストへの応答としてコンテンツサーバ10から送信されたデータを購入履歴TB12cのデータとして取得する。
演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザの購入履歴と他の1人のユーザの購入履歴を比較する(ステップS35)。演算部41は、他の1人のユーザの購入履歴に特有のコンテンツがあるか判定する(ステップS36)。具体的には、演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザの購入履歴に含まれず他の1人のユーザの購入履歴に含まれるコンテンツIDを特有のコンテンツを示すコンテンツIDとして扱い、このようなコンテンツIDがあるか判定する。他の1人のユーザの購入履歴に特有のコンテンツを示すコンテンツIDがあると判定された場合(ステップS36;Yes)、演算部41は、特有のコンテンツをレコメンド対象に追加する(ステップS37)。具体的には、特有のコンテンツを示すコンテンツIDを対象コンテンツIDに追加する。
演算部41は、レコメンド対象のコンテンツが所定数以上になったか判定する(ステップS38)。ステップS38の処理は、レコメンド対象とするコンテンツの数に上限を設ける場合の処理であり、必須でない。所定数は自然数であり、例えば3であるが、適宜変更可能であり、2以下であってもよいし、4以上であってもよい。
ステップS38の処理で、レコメンド対象のコンテンツが所定数未満であると判定された場合(ステップS38;No)、演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザの購入履歴と、分類が同一である他のユーザ全員の購入履歴とを比較したか判定する(ステップS39)。分類が同一である他のユーザ全員の購入履歴との比較が完了していないと判定された場合(ステップS39;No)、演算部41は、ステップS34の処理に移行し、まだ比較が完了していない他の1人のユーザの購入履歴の読出を行う。
また、ステップS36の処理で、他の1人のユーザの購入履歴に特有のコンテンツを示すコンテンツIDがないと判定された場合(ステップS36;No)、演算部41は、ステップS39の判定処理に移行する。
ステップS38の処理で、レコメンド対象のコンテンツが所定数以上であると判定された場合(ステップS38;Yes)、演算部41は、所定のコンテンツをレコメンド対象に追加する(ステップS40)。所定のコンテンツは、例えば上述のコンテンツC4,C5のようなコンテンツである。また、ステップS32の処理で、レコメンド処理の対象となるユーザと同一の分類である他のユーザがいないと判定された場合(ステップS32;No)や、ステップS39の処理で、分類が同一である他のユーザ全員の購入履歴との比較が完了したと判定された場合(ステップS39;Yes)、演算部41は、ステップS40の処理に移行する。なお、ステップS40の処理は、所定のコンテンツがある場合の処理であり、必須でない。
ステップS40の処理後、演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザのレコメンド対象を示す情報の書込に関する処理を行い(ステップS41)、レコメンド処理を終了する。具体的には、演算部41は、レコメンド処理の対象となるユーザのユーザIDを対象ユーザとする。また、演算部41は、レコメンド対象のコンテンツを示すコンテンツIDを対象コンテンツIDとする。また、演算部41は、レコメンド対象のコンテンツが決定された際に参照された他の1人のユーザのユーザIDを参照ユーザIDとする。なお、演算部41は、所定のコンテンツの参照ユーザIDを値なし(null)とする等、所定のコンテンツと参照ユーザIDとの対応付けを行わない。AIサーバ40は、対象ユーザID、対象コンテンツID、参照ユーザIDを含むレコメンド情報を示すデータをコンテンツサーバ10に送信する。コンテンツサーバ10は、当該データが示すレコメンド情報を、レコメンドTB12eのレコードとして設定する。
図22は、評価テーブル生成処理及びフィードバック処理を含む主要な処理の流れの一例を示すフローチャートである。AIサーバ40は、評価テーブル生成処理(ステップS51)、フィードバック処理(ステップS52)を行う。コンテンツサーバ10は、フィードバック処理後のレコメンドTB12eを読み出して、レコメンド情報を端末20に配信する(ステップS53)。端末20は、配信されたレコメンド情報の表示(ステップS54)等、ユーザにレコメンド情報を通知する出力を行う。
図23は、評価テーブル生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。評価テーブル生成処理プログラム42dを実行した演算部41は、数値化されていない脳波があるか判定する(ステップS61)。具体的には、演算部41は、コンテンツサーバ10から脳波TB12dを取得し、「脳波指数」カラムに値が設定されていないレコードがあるかチェックする。数値化されていない脳波があると判定された場合(ステップS61;Yes)、演算部41は、数値化されていない1つの脳波の読出を行う(ステップS62)。具体的には、演算部41は、「脳波指数」カラムに値が設定されていない1つのレコードに含まれる「脳波所在」カラムに設定されている情報に基づいた脳波データの取得を行う。
演算部41は、ステップS62の処理で読み出された脳波に基づいた脳波指数の算出を行う(ステップS63)。具体的には、演算部41は、例えば上述の図18を参照した説明のように、脳波指数を算出する。演算部41は、ステップS63の処理で算出された脳波指数の脳波TB12dへの書込に関する処理を行う(ステップS64)。具体的には、演算部41は、ステップS63の処理で算出された脳波指数を、ステップS62の処理で参照した脳波TB12dのレコードにおける「脳波指数」カラムの値とする。
ステップS64の処理後、演算部41は、ステップS61の処理に移行する。数値化されていない脳波がないと判定された場合(ステップS61;No)、演算部41は、評価テーブル生成処理を終了する。
図24及び図25は、フィードバック処理の流れの一例を示すフローチャートである。フィードバック処理プログラム42eを実行した演算部41は、レコメンドTB12eを読み出す(ステップS71)。具体的には、AIサーバ40は、コンテンツサーバ10にレコメンドTB12eの読出を要求するリクエストを送信し、当該リクエストへの応答としてコンテンツサーバ10から送信されたデータをレコメンドTB12eに記憶されているレコードの情報として取得する。演算部41は、レコメンド購入フラグが1であるレコードがあるか判定する(ステップS72)。すなわち、演算部41は、レコメンドに基づいて購入されたコンテンツがあるか判定する。
ステップS72の処理で、レコメンド購入フラグが1であるレコードがあると判定された場合(ステップS72;Yes)、演算部41は、脳波TB12dを読み出す(ステップS73)。具体的には、AIサーバ40は、コンテンツサーバ10に脳波TB12dの読出を要求するリクエストを送信し、当該リクエストへの応答としてコンテンツサーバ10から送信されたデータを脳波TB12dに記憶されているレコードの情報として取得する。演算部41は、レコメンド購入フラグが1のコンテンツに対応するコンテンツ視聴情報のレコードが脳波TB12dにあるか判定する(ステップS74)。レコメンド購入フラグが1のコンテンツとは、レコメンド購入フラグが1であるレコードにおける対象コンテンツIDが与えられているコンテンツである。すなわち、演算部41は、レコメンドに基づいた購入記録に対応するコンテンツのコンテンツ視聴情報があるか判定する。
ステップS74の処理で、レコメンド購入フラグが1のコンテンツに対応するコンテンツ視聴情報のレコードが脳波TB12dにあると判定された場合(ステップS74;Yes)、演算部41は、レコメンドに基づいた購入記録に対応する1つのコンテンツ視聴情報を読み出す(ステップS75)。また、演算部41は、参照ユーザがステップS75と同一のコンテンツの視聴中におけるコンテンツ視聴情報を読み出す(ステップS76)。ステップS76における参照ユーザとは、ステップS75の処理対象となったレコメンド購入フラグが1であるレコードにおける参照ユーザIDが与えられているユーザである。
演算部41は、ステップS75の処理及びステップS76の処理で読み出された2つのコンテンツ視聴情報に含まれる脳波指数を比較する(ステップS77)。演算部41は、2つの脳波指数の差が所定範囲内か判定する(ステップS78)。ここで、2つの脳波指数の差が所定範囲内でないと判定された場合(ステップS78;No)、演算部41は、ステップS75の処理対象となったレコメンド購入フラグが1であるレコードにおける評価点を変更する(ステップS79)。例えば、演算部41は、当該評価点を−1する。
ステップS79の処理後又はステップS78の処理で2つの脳波指数の差が所定範囲内であると判定された場合(ステップS78;Yes)、演算部41は、ステップS75の処理対象となったレコメンド購入フラグが1であるレコードにおけるレコメンド購入フラグを0にする(ステップS80)。ステップS80の処理によって、コンテンツの購入という結果が導出されたレコメンドの妥当性が評価済みであることがレコメンドTB12eに記憶される。
演算部41は、レコメンド購入フラグが1のコンテンツに対応する全てのコンテンツ視聴情報の確認が完了したか判定する(ステップS81)。ここで、レコメンド購入フラグが1のコンテンツに対応する全てのコンテンツ視聴情報の確認が完了していないと判定された場合(ステップS81;No)、演算部41は、ステップS75の処理に移行する。すなわち、演算部41は、レコメンド購入フラグが1のレコードが複数ある場合、脳波指数に基づいたレコメンドの妥当性の評価がまだ完了していないコンテンツ視聴情報の読出に移行する。
ステップS81の処理で、レコメンド購入フラグが1のコンテンツに対応する全てのコンテンツ視聴情報の確認が完了したと判定された場合(ステップS81;Yes)、演算部41は、レコメンドTB12eにおいてレコメンド購入フラグがnullである全てのレコードの評価点を変更する(ステップS82)。例えば、演算部41は、レコメンド購入フラグがnullである全てのレコードの評価点を−1する。これによって、レコメンドされたにも関わらずフィードバック処理が行われるまでコンテンツの購入という結果をもたらさなかったレコメンドの妥当性の評価が行われる。また、ステップS72の処理で、レコメンド購入フラグが1であるレコードがないと判定された場合(ステップS72;No)、演算部41は、ステップS82の処理に移行する。
演算部41は、評価点が変更されたレコードのうち、所定条件を満たすレコードがあるか判定する(ステップS83)。所定条件とは、例えば、上述の通り、脳波指数の算出に用いられた係数毎の評価点を合算した値が、所定の累積値以下又は累積値を下回る値になることである。所定条件を満たすレコードがあると判定された場合(ステップS83;Yes)、演算部41は、所定条件を満たす係数の一部又は全部を変更する(ステップS84)。例えば、変更前の係数に基づく、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数の差が所定の範囲内で無かったデータを取得して、変更後の係数に基づく脳波指数を再演算して、再演算した脳波指数の差が所定の範囲内になるような係数に変更する。
ステップS84の処理後又はステップS83の処理で所定条件を満たすレコードがないと判定された場合(ステップS83;No)、演算部41は、評価点が下限を下回る対象ユーザと参照ユーザの組み合わせがあるか判定する(ステップS85)。評価点が下限を下回る対象ユーザと参照ユーザの組み合わせがあると判定された場合(ステップS85;Yes)、演算部41は、対象ユーザと参照ユーザの分類を異なる分類にする(ステップS86)。ステップS86の処理後又はステップS85の処理で評価点が下限を下回る対象ユーザと参照ユーザの組み合わせがないと判定された場合(ステップS85;No)、演算部41は、フィードバック処理を終了する。
なお、ステップS85の判定では、評価点が下限以下の対象ユーザと参照ユーザの組み合わせがあるか判定するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、コンテンツの視聴中に検知された脳波に関する情報(例えば、脳波データ又は脳波指数)に基づいてユーザを分類する。これによって、コンテンツに対するユーザの評価等の能動的な入力がなくてもユーザを分類することができる。また、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツ(例えば、他のユーザが購入済みであって、あるユーザが未購入のコンテンツ)を第2のコンテンツとして抽出する。これによって、抽出されたコンテンツを当該あるユーザにレコメンドすることができる。
また、複数のユーザが同一のコンテンツの視聴中に検知された脳波の類似性に基づいて複数のユーザを分類することで、当該同一のコンテンツに対する意識が類似したユーザを同一の分類にしやすくなる。従って、ユーザの分類の妥当性をより高めやすくなる。
また、閾値に基づいて脳波を数値化することで、コンテンツを視聴中の脳波データを保持し続けなくとも数値化された脳波の情報(例えば、脳波指数)を保持することで複数のユーザを分類するための情報を保持することができる。また、数値化のルールを任意に定めることで、分類のルール等を任意に決定することができる。
また、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数とに基づいてレコメンドの妥当性を判定することで、脳波指数に基づいてレコメンドの妥当性をより高めるための情報を得ることができる。
また、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数との差が所定範囲であるかどうかで妥当性を判定することで、より簡便な処理で妥当性を判定することができる。
また、妥当性の評価点を設定し、対象ユーザの脳波指数と参照ユーザの脳波指数との差(例えば、所定範囲を超える差)に応じて評価点を減点することで、ユーザの分類やレコメンドの妥当性に関する情報をデータ化することができる。
また、評価点の減点の度合いに基づいて、同一の分類とされていたあるユーザと他のユーザとを異なる分類にすることで、妥当性を欠いていた可能性のあるユーザの分類をより妥当性が高いユーザの分類に再設定しやすくなる。
また、コンテンツサーバ10を設けることで、複数のユーザと複数のコンテンツとの関係を示す関連付け情報(例えば、購入履歴TB12c)の保持やレコメンド情報の配信に関する機能等をAIサーバ40以外の構成に与えることができる。
なお、AIサーバ40とコンテンツサーバ10は、上記の実施形態のように個別の情報処理装置であってもよいし、上記の実施形態と異なり、一つの情報処理装置を共有する構成であってもよい。
1人のユーザが1つのコンテンツを複数回視聴した場合、所定回数まで個別の脳波TB12dのレコードを記憶するようにしてもよい。複数回視聴されたコンテンツの脳波指数は、そのいずれかのレコードの脳波指数であってもよいし、複数回視聴されたことにより記憶された複数のレコードの各々に含まれる脳波指数の平均値であってもよい。
脳波の類似性(相関係数の算出等)の判定の対象とする第1のコンテンツは、同一のコンテンツの視聴中に検知された脳波データに限られない。例えば、カテゴライズ処理部81は、コンテンツカテゴリCC1,CC2,CC3のいずれか1つに含まれるコンテンツを複数のユーザが視聴している場合等、同一のカテゴリに含まれるコンテンツのいずれかを複数のユーザが視聴した時の脳波データを対象として当該複数のユーザの脳波の類似性を判定するようにしてもよい。
同一のカテゴリに含まれるコンテンツは、同一ジャンルのカテゴリに限られない。例えば、映画における監督、出演者の一部が一致する複数のコンテンツを同一のカテゴリとしてもよい。
評価点を減点する条件は、上述の例に限定されない。例えば、レコメンドに基づいて購入されたものの、HMD30を用いたコンテンツの再生が中途で終了された等、コンテンツの視聴が完了しなかったことにより未完の脳波データが得られたコンテンツ視聴情報を導出することになったレコメンドの評価点を減点するようにしてもよい。この場合、コンテンツの視聴が完了したかを示す項目(例えば、「視聴完了」カラム)が脳波TB12dに追加され、当該項目の記録(例えば、0:未完、1:完了の2値)によってコンテンツの視聴が完了したかの記録が残される。フィードバック処理部84は、当該項目を参照して評価点を減点するか判定する。
本実施形態では、コンテンツサーバ10を介してレコメンド情報を端末20に送信しているが、AIサーバ40から端末20にレコメンド情報を送信するようにしてもよい。また、レコメンド情報の通知方法は、図6を参照して説明した方法に限られない。例えば、電子メールやインスタントメッセージ等を用いてレコメンド情報を端末20に提供するようにしてもよい。また、コンテンツ及びレコメンド情報を配信する構成と、脳波を受信して脳波に基づいて変化するデータを管理する構成がそれぞれ異なる構成であってもよい。具体的には、コンテンツサーバ10の機能のうち、電子商取引プログラム12fおよびレコメンドプログラム12gに基づき、図6及び図7に示すようなトップページ50や購入画面55を介してコンテンツ及びレコメンド情報を端末20に配信する機能を有する構成と、コンテンツサーバ10の機能のうちAIサーバ40の演算部41におけるカテゴライズ処理等の処理において必要となる脳波TB12dのようなDBとして機能するデータを管理する構成とが別個に設けられていてもよい。
本実施形態では、AIサーバ40が脳波データを数値化する機能を有しているが、HMD30が脳波データを数値化する機能を有していてもよい。この場合、HMD30の演算部31が、評価テーブル生成処理プログラム42dと同様のプログラムを実行して脳波検知部35から出力された脳波データを数値化して脳波指数を算出する。この場合、脳波指数が、コンテンツ視聴情報に含まれることになる。この場合、端末20は、上述の実施形態と同様に脳波データをHMD30から取得してもよいし、脳波データ30を取得せず脳波指数のみを取得するようにしてもよい。
本実施形態のコンテンツ提供システム1では、ユーザにコンテンツを個別に購入してもらう形態を取っているが、これはあくまでコンテンツの提供方法の一例であってこれに限られるものでない。コンテンツ提供システム1は、例えば、定額で所定期間内に一定範囲内のコンテンツを視聴可能とする所謂定額制のコンテンツ提供を行う形態を取ってもよい。この場合、購入履歴TB12cは必ずしも必要ない。ユーザは、例えば認証処理を経ることでコンテンツの視聴が可能になる。この場合、脳波TB12dが関連付け情報として機能する。レコメンド処理部82は、脳波TB12dを参照し、対象ユーザが未視聴であって参照ユーザが視聴済みのコンテンツを抽出する。例えば、コンテンツサーバ10は、購入履歴TB12cの代わりにユーザIDと視聴されたコンテンツのコンテンツIDとの関係を記録する視聴履歴TBを有する。また、レコメンドTB12eは、レコメンド購入フラグの代わりにレコメンドしたコンテンツの視聴の有無を示すレコメンド視聴フラグを記録する。
HMD30は、出力部34として表示装置を含まずに、視差画像を表示するためのレンズが配置され、別の情報処理装置端末、又は、端末20の出力部である表示装置を利用することによってコンテンツを視聴するようにしてもよい。
フィードバック処理では、脳波指数等の脳波に関するデータを同一分類のユーザで比較した方が、分類の妥当性を判断できるので好ましい。しかし、脳波指数は、コンテンツに対して求められる。従って、コンテンツ又はコンテンツジャンル毎にあらかじめ脳波指数の閾値を設定し、脳波指数が当該閾値以上である脳波データを示した場合に、レコメンドが妥当であったと判定し、脳波指数が当該閾値より小さい脳波データを示した場合に、レコメンドが妥当性を欠いていたとして評価点を減点してもよい。
また、本実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について本明細書記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
1 コンテンツ提供システム
10 コンテンツサーバ
11,21,31,41 演算部
12,22,32,42 記憶部
13,23,33,43 通信部
12a ユーザTB
12b コンテンツTB
12c 購入履歴TB
12d 脳波TB
12e レコメンドTB
12f 電子商取引プログラム
12g レコメンドプログラム
20 端末
22b コンテンツ視聴プログラム
22c 脳波連携プログラム
30 HMD
35 脳波検知部
40 AIサーバ
42a 脳波利用プログラム
42b カテゴライズ処理プログラム
42c レコメンド処理プログラム
42d 評価テーブル生成処理プログラム
42e フィードバック処理プログラム
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DB データベース
N コンピュータネットワーク
N1,N2,N3 通信回線
NN 近距離通信回線

Claims (10)

  1. ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイを用いて視聴された第1のコンテンツに基づいて少なくとも1つの第2のコンテンツを抽出する抽出サーバとを備えるレコメンドシステムであって、
    前記ヘッドマウントディスプレイは、
    前記第1のコンテンツを視聴中のユーザの脳波を検知する検知部を有し、
    前記抽出サーバは、
    複数の前記ユーザの脳波に関する情報に基づいて複数の前記ユーザを分類する分類部と、
    あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツを前記第2のコンテンツとして抽出する抽出部とを有する
    レコメンドシステム。
  2. 前記分類部は、複数の前記ユーザが同一のコンテンツ又は同一のカテゴリに属するコンテンツの視聴中に検知された脳波の類似性に基づいて複数の前記ユーザを分類する
    請求項1に記載のレコメンドシステム。
  3. 前記ヘッドマウントディスプレイ又は前記抽出サーバは、閾値に基づいて脳波を数値化する数値化部を有し、
    前記分類部は、複数の前記ユーザが同一のコンテンツ又は同一のカテゴリに属するコンテンツの視聴中に検知された脳波の数値の差に基づいて複数の前記ユーザを分類する
    請求項1又は2に記載のレコメンドシステム。
  4. 前記検知部は、前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザの脳波を検知し、
    前記抽出サーバは、前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザの脳波の数値と、当該第2のコンテンツを視聴中の前記他のユーザの脳波の数値とに基づいて前記第2のコンテンツの抽出の妥当性を判定する判定部を有する
    請求項3に記載のレコメンドシステム。
  5. 前記判定部は、前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザの脳波の数値と、当該第2のコンテンツを視聴中の前記他のユーザの脳波の数値との差が所定範囲内であった場合に前記第2のコンテンツの抽出が妥当であったと判定する
    請求項4に記載のレコメンドシステム。
  6. 前記抽出サーバは、第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザの脳波の数値と、当該第2のコンテンツを視聴中の前記他のユーザの脳波の数値との差に応じて前記妥当性の評価点を減点する
    請求項4又は5に記載のレコメンドシステム。
  7. 前記分類部は、前記評価点の減点の度合いに基づいて、同一の分類とされていた前記あるユーザと前記他のユーザとを異なる分類にする
    請求項6に記載のレコメンドシステム。
  8. 前記レコメンドシステムは、前記ヘッドマウントディスプレイを用いて視聴されるコンテンツに関するデータを記憶するコンテンツサーバを備え、前記ヘッドマウントディスプレイ、前記抽出サーバ及び前記コンテンツサーバが相互通信可能に接続されており、
    前記コンテンツサーバは、
    複数の前記ユーザと複数のコンテンツとの関係を示す関連付け情報及び複数の前記ユーザの脳波に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記第2のコンテンツの視聴を薦める情報を前記あるユーザに配信する配信部とを有し、
    前記分類部は、前記記憶部に記憶されている前記ユーザの脳波に関する情報を参照し、
    前記抽出部は、前記記憶部に記憶されている前記関連付け情報を参照して前記第2のコンテンツを抽出し、
    前記抽出サーバは、前記第2のコンテンツに関する情報を前記コンテンツサーバに送信する
    請求項1から7のいずれか一項に記載のレコメンドシステム。
  9. 第1のコンテンツを視聴中のユーザの脳波に関する情報に基づいて少なくとも1つの第2のコンテンツを抽出する情報処理装置であって、
    複数の前記ユーザの脳波に関する情報に基づいて複数の前記ユーザを分類する分類部と、
    あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツを前記第2のコンテンツとして抽出する抽出部とを有する
    情報処理装置。
  10. 第1のコンテンツを視聴中のユーザの脳波に関する情報に基づいた複数の前記ユーザの分類に関する情報と、あるユーザと同一の分類である他のユーザと関連付けられたコンテンツであって当該あるユーザと関連付けられていないコンテンツとして抽出されて前記あるユーザにレコメンドされた第2のコンテンツに関する情報と、前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザ及び前記他のユーザの脳波を数値化した情報及び当該数値化に用いられる係数を含むデータを学習前のデータとして、
    前記あるユーザに対する前記第2のコンテンツのレコメンド後に前記あるユーザが前記第2のコンテンツを視聴したかを示す情報及び前記第2のコンテンツを視聴中の前記あるユーザ及び前記他のユーザの脳波を数値化した情報の少なくとも一方に基づいて前記学習前のデータの評価点を算出し、前記評価点に基づいて前記分類、前記第2のコンテンツの抽出及び前記係数の少なくとも1つ以上を更新するフィードバック処理部を有する
    AIサーバ。
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