JP2019082121A - 排気昇温モード用egr装置 - Google Patents

排気昇温モード用egr装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排気昇温モードの実行中に排気ガスの再循環を並行して行い得る排気昇温モード用EGR装置を提供する。【解決手段】ターボチャージャ2を搭載し且つ該ターボチャージャ2のタービン2b下流に排気ブレーキ14を介し後処理装置としてパティキュレートフィルタ12及び選択還元型触媒13を装備したディーゼルエンジン1(エンジン)に用いる排気昇温モード用EGR装置に関し、排気ブレーキ14と後処理装置との間から排気ガス9の一部を抜き出して吸気マニホールド7の入口に導くEGR流路16(第一のEGR流路)と、該EGR流路16を必要時に開通する常時閉のEGRバルブ17(第一のEGRバルブ)と、アイドル停車中に前記排気ブレーキ14を閉じてディーゼルエンジン1に負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードを実行し且つその実行中に前記EGRバルブ17を開作動する制御装置15とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、排気昇温モード用EGR装置に関するものである。
従来より、ディーゼルエンジンにおいては、排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOx(窒素酸化物)を還元剤と反応させる性質を備えた選択還元型触媒を装備し、該選択還元型触媒の上流側に必要量の還元剤を添加して該還元剤を選択還元型触媒上で排気ガス中のNOxと還元反応させ、これによりNOxの排出濃度を低減し得るようにしたものがある。
他方、プラント等における工業的な排煙脱硝処理の分野では、還元剤にアンモニア(NH3)を用いてNOxを還元浄化する手法の有効性が既に広く知られているところであるが、自動車の場合には、アンモニアそのものを搭載して走行することに関し安全確保が困難であるため、近年においては、毒性のない尿素水を還元剤として使用することが提案されている。
即ち、尿素水を選択還元型触媒の上流側で排気ガス中に添加すれば、該排気ガスの熱によって尿素水が次式によりアンモニアと炭酸ガスに加水分解され、選択還元型触媒上で排気ガス中のNOxがアンモニアにより良好に還元浄化されることになる。
[化1]
(NH22CO+H2O→2NH3+CO2
ただし、この種の選択還元型触媒では、その床温度が所定の活性温度まで上昇していないと排気ガス中のNOxをアンモニアにより良好に還元浄化させることができないため、冷間始動時にアイドル停車しながらエンジンを暖機しているような状況では、未だ選択還元型触媒の床温度が低すぎて尿素水の添加を開始することができず、この間にNOxの排出量が増えてしまうという問題があった。
このため、従来においては、アイドル停車中に排気ブレーキを閉じてエンジンに負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードを実行し、これによりエンジンの暖機を促進するようにしており、このようにアイドル停車中に排気ブレーキを閉じてエンジンに負荷抵抗を与えれば、この負荷抵抗に見合う燃料噴射の増量が成されて排気温度が上昇し、しかも、エンジンの排気抵抗が高まることで気筒内に比較的温度の低い吸気が流入し難くなって比較的温度の高い排気ガスの残留量が増加し、この比較的温度の高い排気ガスを多く含む気筒内の空気が次の圧縮行程で圧縮されて爆発行程を迎えることでも更なる排気温度の上昇が図られることになる。
ただし、近年における排出ガス規制の強化に伴い、エンジンの暖機促進を目的とした排気昇温モードの間にも適切なNOx低減を図ることが求められるようになってきており、選択還元型触媒が活性温度に満たない間もEGR装置により排気ガスの一部を吸気側へ再循環させてNOx低減を図ることが望まれている。
即ち、EGR装置により排気ガスの一部を吸気側へ再循環させれば、その吸気側に戻された排気ガスによりエンジン内での燃料の燃焼が抑制され、燃焼温度が下がってNOxの発生が低減されることになる。
尚、本発明に関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1等がある。
特開2017−31844号公報
しかしながら、一般的に用いられている高圧ループのEGR装置の場合、排気マニホールドと吸気マニホールドの入口付近との間をEGR流路により接続し、該EGR流路を通して排気ガスを再循環するようにしているが、前述の如き排気昇温モードにあっては、排気ブレーキを閉じることで排気マニホールドの圧力が上がり且つターボチャージャの効率が低下して過給圧が下がってしまうため、排気マニホールド側と吸気マニホールド側との圧力差が過大となってEGR流路途中のEGRバルブの開度変化に対する排気ガスの再循環量の増減の振れ幅が大きくなり、排気ガスの再循環量を精度良く安定して制御することが難しくなる。
しかも、無理に高圧ループのEGR装置を作動させて排気ガスの再循環量を実施したとしても、排気ブレーキより上流側で排気ガスが再循環されることで前記排気ブレーキを通過する排気ガスの流量が少なくなってエンジンに十分な背圧が掛からなくなるため、排気昇温の効果が目減りしてエンジンを早期に暖機させることが難しくなり、延いては、選択還元型触媒を活性温度まで上昇させるのに要する時間が長くなる。
このため、選択還元型触媒が活性温度に満たない間もEGR装置により排気ガスの一部を吸気側へ再循環させてNOx低減を図りたいという要望がありながら、EGR装置の作動を停止して排気ガスの再循環を行わずに排気昇温モードを実行しているという状況にあり、排気昇温モードの実行中におけるNOx対策の提供が望まれている。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、排気昇温モードの実行中に排気ガスの再循環を並行して行い得る排気昇温モード用EGR装置を提供することを目的としている。
本発明は、ターボチャージャを搭載し且つ該ターボチャージャのタービン下流に排気ブレーキを介して後処理装置を装備したエンジンに用いる排気昇温モード用EGR装置であって、排気ブレーキと後処理装置との間から排気ガスの一部を抜き出して吸気マニホールドの入口に導く第一のEGR流路と、該第一のEGR流路を必要時に開通する常時閉の第一のEGRバルブと、アイドル停車中に前記排気ブレーキを閉じてエンジンに負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードを実行し且つその実行中に前記第一のEGRバルブを開作動する制御装置とを備えたことを特徴とするものである。
而して、このようにした場合、制御装置によりアイドル停車中に排気ブレーキを閉じてエンジンに負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードが実行される一方、その実行中に第一のEGRバルブが開作動されて第一のEGR流路が開通されるが、アイドル運転領域ではターボチャージャによる過給が殆ど効いておらず、吸気マニホールドの入口がエンジンによる吸い込みで負圧となっているため、排気ブレーキにより流量を絞り込まれた排気ガスの一部が適度な差圧で第一のEGR流路を介し吸気マニホールドの入口へと再循環され且つ第一のEGRバルブにより精度良く安定して制御されることになる。
この際、排気昇温された排気ガスがEGRクーラ等で冷却されることなく暖かいままエンジンに再循環されるようになっているため、これまでよりも効率良く排気昇温が図られることになり、しかも、一般的にタービン直後に配置されることが多い排気ブレーキの下流から第一のEGR流路を吸気マニホールドの入口まで導いても必要な配管長は通常の高圧ループのEGR流路と同程度に短くて済む上、排気昇温モード専用であることから途中にEGRクーラを装備する必要もないため、装置の全体構成をコンパクトなものとすることが可能となる。
また、本発明においては、排気マニホールドから排気ガスの一部を抜き出して吸気マニホールドの入口に導く第二のEGR流路と、該第二のEGR流路を必要時に開通する常時閉の第二のEGRバルブと、再循環される排気ガスを冷却するためのEGRクーラとを備え、制御装置が少なくとも排気昇温モード以外で必要に応じて前記第二のEGRバルブを開作動するように構成されていることが好ましく、このようにすれば、排気昇温モードの実行後に必要に応じて第二のEGRバルブを開けて第二のEGR流路を開通し、この第二のEGR流路に切り替えて排気ガスの再循環を継続することが可能となる。
上記した本発明の排気昇温モード用EGR装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、アイドル停車中に排気ブレーキを閉じてエンジンに負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードの実行中に排気ガスの再循環を並行して行うことができ、排気昇温モードの実行中にあってもNOx低減を図ることができるので、冷間始動時におけるエンジン暖機やアイドル停車中のパティキュレートフィルタの強制再生を実施している間にNOxの排出量が増える問題を解決することができる。
(II)本発明の請求項1に記載の発明によれば、排気昇温された排気ガスが第一のEGR流路を介しEGRクーラ等で冷却されることなく暖かいままエンジンに再循環されることで従来よりも効率良く排気昇温を図ることができ、例えば、後処理装置がNOx低減触媒である場合に、冷間始動時におけるエンジンの暖機促進を効果的に図ることで前記NOx低減触媒を早期に活性温度まで上昇させることができ、また、後処理装置がパティキュレートフィルタである場合には、該パティキュレートフィルタの強制再生を早期に且つ確実に完了させることができる。
(III)本発明の請求項1に記載の発明によれば、第一のEGR流路に必要な配管長を通常の高圧ループのEGR流路と同程度に短く収め且つEGRクーラの装備も不要とすることができるので、装置の全体構成をコンパクトなものとすることができ、新たに車両に追加装備するにあたり搭載性の悪化を回避することができる。
(IV)本発明の請求項2に記載の発明によれば、排気昇温モードの実行後に必要に応じて第二のEGRバルブを開けて第二のEGR流路を開通し、この第二のEGR流路に切り替えて排気ガスの再循環を継続することができ、例えば、後処理装置がNOx低減触媒である場合に、該NOx低減触媒と協働させることで高いNOx低減効果を得ることができる。
本発明を実施する形態の一例を示す全体系統図である。 図1の制御装置の制御手順について説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の排気昇温モード用EGR装置の一例を示すもので、図1中における符号1はターボチャージャ2を装備したディーゼルエンジンを示しており、エアクリーナ3から導かれた吸気4は吸気管5を通し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された吸気4はインタークーラ6へと送られて冷却され、冷却された吸気4は吸気マニホールド7へと導かれてディーゼルエンジン1の各気筒8(図1では直列6気筒の場合を例示している)に分配されるようになっている。
また、前記ディーゼルエンジン1の各気筒8から排出された排気ガス9は、排気マニホールド10を介しターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した後に排気管11へと送り出されるようにしてあり、この排気管11には後処理装置としてパティキュレートフィルタ12と選択還元型触媒13とが装備されている。
そして、ここに図示している例においては、前記タービン2bの直後に排気ブレーキ14が装備されており、この排気ブレーキ14を、本来の制動力を増強する作動から独立させて排気絞りの手段として利用し、この排気ブレーキ14を制御装置15によりアイドル停車中に閉じてディーゼルエンジン1に負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードを実行し得るようにしてある。
更に、排気ブレーキ14より下流でパティキュレートフィルタ12及び選択還元型触媒13より上流となるような排気管11の中途部から排気ガス9の一部を抜き出して吸気マニホールド7の入口に導くEGR流路16(第一のEGR流路)と、該EGR流路16を必要時に開通する常時閉のEGRバルブ17(第一のEGRバルブ)とが追加装備されており、該EGRバルブ17が前記排気昇温モードの実行中に前記制御装置15により開作動されるようになっている。
尚、排気マニホールド10から排気ガス9の一部を抜き出して吸気マニホールド7の入口に導くEGR流路18(第二のEGR流路)と、該EGR流路18を必要時に開通する常時閉のEGRバルブ19(第二のEGRバルブ)と、再循環される排気ガス9を冷却するためのEGRクーラ20とが備えられ、前記制御装置15が少なくとも排気昇温モード以外で必要に応じて前記EGRバルブ19を開作動するようになっているが、これらは従来周知の高圧ループのEGR装置と変わらないものである。
ここで、前記制御装置15における具体的な制御手順に関し、図2のフローチャートを用いて以下に説明すると、先ずステップS1において、エンジン水温がA℃(Aは任意の適合値)以下であることが検出されているか、或いは、排気昇温モードを要求してドライバが排気昇温スイッチをオンにしているか、の何れかの条件が満たされ、しかも、エンジン始動モード(セルでエンジンを回している始動状況)ではないことが確認された時に「YES」の判定が下されて次のステップS2に進んで排気昇温モードがオンとなり、「NO」の判定であるうちはステップS1の判定が繰り返されるようになっている。
即ち、エンジン水温は常に検出されて制御装置15で把握されているので、エンジン水温がA℃以下である場合には基本的に排気昇温モードを実行する必要があると自動認定され、また、ドライバの意思で早期のエンジン暖機が求められている場合にも排気昇温モードを実行する必要があるが、エンジン始動モードで排気ブレーキ14を閉じると始動できなくなってしまうため、エンジン始動モードでないことを確認してから排気昇温モードに移行するようにしてある。
そして、排気昇温モードに移行したら、次のステップS3において、ギヤ位置がニュートラル又はパーキングであること、クラッチが接続状態であること(クラッチが「断」の状態になった時にはドライバがクラッチを踏んで発進しようとしているものと制御装置15で判断されて排気昇温モードから抜け出すようになっている)、アクセル開度がB%(Bは任意の適合値)以下であること(アクセルが踏まれていない)、車速がCkm/h(Cは任意の適合値)以下であること(車両が停車中)が全て確認された時に「YES」の判定が下されて次のステップS4へ進み、「NO」の判定であるうちはステップS3の判定が繰り返されるようになっている。
また、ステップS4では、EGR流路18のEGRバルブ19が閉じられて高圧ループのEGR装置が作動停止され、次いで、ステップS5で排気ブレーキ14が閉じられ、更に、ステップS6で必要に応じてアイドル回転数が上げられた後に、ステップS7でEGR流路16のEGRバルブ17が開けられ、排気ガス9の再循環が開始されるようになっている。
而して、このように排気昇温モード用EGR装置を構成すれば、制御装置15によりアイドル停車中に排気ブレーキ14を閉じてディーゼルエンジン1に負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードが実行される一方、その実行中にEGRバルブ17が開作動されてEGR流路16が開通されるが、アイドル運転領域ではターボチャージャ2による過給が殆ど効いておらず、吸気マニホールド7の入口がディーゼルエンジン1による吸い込みで負圧となっているため、排気ブレーキ14により流量を絞り込まれた排気ガス9の一部が適度な差圧でEGR流路16を介し吸気マニホールド7の入口へと再循環され且つEGRバルブ17により精度良く安定して制御されることになる。
この際、排気昇温された排気ガス9がEGRクーラ等で冷却されることなく暖かいままディーゼルエンジン1に再循環されるようになっているため、これまでよりも効率良く排気昇温が図られることになり、しかも、一般的にタービン2b直後に配置されることが多い排気ブレーキ14の下流からEGR流路16を吸気マニホールド7の入口まで導いても必要な配管長は通常の高圧ループのEGR流路18と同程度に短くて済む上、排気昇温モード専用であることから途中にEGRクーラを装備する必要もないため、装置の全体構成をコンパクトなものとすることが可能となる。
また、本形態例にあっては、EGR流路18とEGRバルブ19とEGRクーラ20とから成る高圧ループのEGR装置が併用されているので、排気昇温モードの実行後に必要に応じてEGRバルブ19を開けてEGR流路18を開通し、このEGR流路18に切り替えて排気ガス9の再循環を継続することが可能となる。
従って、上記形態例によれば、アイドル停車中に排気ブレーキ14を閉じてディーゼルエンジン1に負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードの実行中に排気ガス9の再循環を並行して行うことができ、排気昇温モードの実行中にあってもNOx低減を図ることができるので、冷間始動時におけるエンジン暖機を実施している間にNOxの排出量が増える問題を解決することができる。
また、排気昇温された排気ガス9がEGR流路16を介しEGRクーラ等で冷却されることなく暖かいままディーゼルエンジン1に再循環されることで従来よりも効率良く排気昇温を図ることができ、冷間始動時におけるディーゼルエンジン1の暖機促進を効果的に図ることで選択還元型触媒13(NOx低減触媒)を早期に活性温度まで上昇させることができ、図示しない尿素水添加弁による尿素水の添加を従来よりも早い段階から開始することができる。
しかも、排気昇温モードの実行後に必要に応じてEGRバルブ19を開けてEGR流路18を開通し、このEGR流路18に切り替えて排気ガス9の再循環を継続することもできるので、前記選択還元型触媒13と協働させることで高いNOx低減効果を得ることができる。
ここで、新たにEGR流路16を追加装備するにあたり、該EGR流路16に必要な配管長を通常の高圧ループのEGR流路18と同程度に短く収め且つEGRクーラの装備も不要とすることができるので、装置の全体構成をコンパクトなものとすることができ、新たに車両に追加装備するにあたり搭載性の悪化を回避することができる。
また、以上は選択還元型触媒13を早期に活性温度まで上昇させることを目的としてディーゼルエンジン1の暖機促進を図るべく排気昇温モードを実行する場合について説明したが、この種の排気昇温モードは、アイドル停車中にパティキュレートフィルタ12の強制再生を実施する場合にも用いられており、このような場合にも、高圧ループのEGR装置を作動停止して排気ガス9の再循環を行わずにパティキュレートフィルタ12の強制再生を実施しているのが実情であるため、該強制再生が完了するまでの間にNOxの排出量が増える問題がある。
即ち、ディーゼルエンジン1の排気浄化を図る場合、排気ガス9中のNOxを除去するだけでは十分ではなく、排気ガス9中に含まれるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)についてもパティキュレートフィルタ12を通して捕集する必要があるが、この種のパティキュレートフィルタ12を採用する場合には、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティキュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィルタ12の再生を図る必要がある。
このため、パティキュレートフィルタ12に酸化触媒を担持させ、パティキュレートの堆積量が増加してきた段階で上流の排気ガス9中に燃料を添加してパティキュレートフィルタ12を強制再生するようにしているが、強制再生を実行する走行条件が容易に整わない運行形態の車両(都心の渋滞路線を運行するバスや、配送先が密集した地域で配送業務を行うトラック等)については、車両を停車したアイドル状態で運転者の手動操作により任意にパティキュレートフィルタ12の強制再生を実行するようにしている。
ただし、アイドル停車中の排気温度は低いため、パティキュレートフィルタ12の強制再生を早期に且つ確実に完了させるためには、排気ブレーキ14を制御装置15によりアイドル停車中に閉じてディーゼルエンジン1に負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードを実行する必要がある。
依って、アイドル停車中にパティキュレートフィルタ12の強制再生を早期に且つ確実に完了させるべく排気昇温モードを実行する場合にも、該排気昇温モードの実行中にEGRバルブ17を開作動させて排気ガス9の再循環を並行して行うことができれば、アイドル停車中のパティキュレートフィルタ12の強制再生を実施している間にNOxの排出量が増える問題を解決することができ、延いては、パティキュレートフィルタ12の強制再生を早期に且つ確実に完了させることもできる。
尚、本発明の排気昇温モード用EGR装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、後処理装置は排気昇温モードを要するものであれば選択還元型触媒等のNOx低減触媒であってもパティキュレートフィルタであっても良いこと、第二のEGR流路と第二のEGRバルブとEGRクーラとを備えた高圧ループのEGR装置は必要に応じて併用すれば良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ディーゼルエンジン(エンジン)
2 ターボチャージャ
2b タービン
7 吸気マニホールド
9 排気ガス
10 排気マニホールド
12 パティキュレートフィルタ(後処理装置)
13 選択還元型触媒(後処理装置)
14 排気ブレーキ
15 制御装置
16 EGR流路(第一のEGR流路)
17 EGRバルブ(第一のEGRバルブ)
18 EGR流路(第二のEGR流路)
19 EGRバルブ(第二のEGRバルブ)
20 EGRクーラ

Claims (2)

  1. ターボチャージャを搭載し且つ該ターボチャージャのタービン下流に排気ブレーキを介して後処理装置を装備したエンジンに用いる排気昇温モード用EGR装置であって、排気ブレーキと後処理装置との間から排気ガスの一部を抜き出して吸気マニホールドの入口に導く第一のEGR流路と、該第一のEGR流路を必要時に開通する常時閉の第一のEGRバルブと、アイドル停車中に前記排気ブレーキを閉じてエンジンに負荷抵抗を与えることで排気昇温を図る排気昇温モードを実行し且つその実行中に前記第一のEGRバルブを開作動する制御装置とを備えたことを特徴とする排気昇温モード用EGR装置。
  2. 排気マニホールドから排気ガスの一部を抜き出して吸気マニホールドの入口に導く第二のEGR流路と、該第二のEGR流路を必要時に開通する常時閉の第二のEGRバルブと、再循環される排気ガスを冷却するためのEGRクーラとを備え、制御装置が少なくとも排気昇温モード以外で必要に応じて前記第二のEGRバルブを開作動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排気昇温モード用EGR装置。
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