JP2019080880A - 情報処理装置、診断支援方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、診断支援方法、およびプログラム

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Abstract

【課題】従来、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、出力する情報処理装置は、存在しなかった。【解決手段】造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納される医用画像格納部と、3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得する取得部と、1以上のパラメータを出力する出力部とを具備する情報処理装置により、簡易に、精度の高いがん等の診断ができる。【選択図】図1

Description

本発明は、医用画像情報を処理する情報処理装置等に関するものである。
従来、この種の情報処理装置として、例えば、PET/CTシステムが存在した(例えば、特許文献1参照)。PETとは、正常細胞とがん細胞とでブドウ糖の吸収速度が異なることを利用して、がんの診断を行う手法である。CTとは、例えば、X線で身体の内部(断面)をスキャンして、異なる位置での複数の断層画像を取得し、体内の臓器等の形態を知得するための検査である。
特許文献1のPET/CTシステムでは、まず、ブドウ糖に似た放射性薬剤が被験者の体内に投与され、医用画像診断装置は、体内における放射性薬剤の分布の経時変化を画像化し、出力する。医師や検査技師等の操作者が、こうして出力されたPETの画像(体内におけるブドウ糖吸収機能の分布を示す画像であり、機能画像とも称される)を用いて、X線CT検査の範囲を設定すると、医用画像診断装置は、設定された範囲の異なる位置で、2以上の断層画像を取得する。さらに、医用画像診断装置は、こうして取得したCTの画像(2以上の各断層画像、またはそれらを基に構成された三次元画像であり、形態画像とも称される)に、PETの画像を重畳して表示し、それによって、医師ががんの診断を高い精度で行えるよう支援する。
特開2006−87540号公報
ところで、CTやMRIなどの検査では、通常、造影剤が投与されるが、造影剤による造影効果の経時変化もまた、正常な部位と、がんなどの悪性腫瘍が生じた部位とで異なることから、悪性腫瘍の診断への利用が期待される。特に、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、出力する情報処理装置があれば、PET検査を行わなくても、造影剤を用いてCTやMRIなどの検査を行うだけで、医師は、PETと同等以上の精度で、悪性腫瘍の診断を行うことが可能となる。
しかし、従来、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、出力する情報処理装置は、存在しなかった。
本第一の発明の情報処理装置は、造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納される医用画像格納部と、3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得する取得部と、1以上のパラメータを出力する出力部とを具備する情報処理装置である。
かかる構成により、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、出力する情報処理装置を提供できる。その結果、PET検査を行わなくても、造影剤を用いてCTやMRIなどの検査を行うだけで、医師は、PET診断と同等以上の精度で診断を行うことが可能となる。
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、1以上のパラメータのうち一のパラメータを色情報に変換する変換部をさらに具備し、出力部は、色情報を3以上の医用画像情報のうち一の医用画像情報に重畳して出力する情報処理装置である。
かかる構成により、パラメータに対応する色情報が医用画像情報にオーバーレイされるので、医師による診断が容易になり、かつ診断の精度を高めることができる。
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または二の発明に対して、パラメータの選択を受け付けるパラメータ選択受付部をさらに具備し、取得部は、選択された当該パラメータを取得する情報処理装置である。
かかる構成により、医師所望のパラメータが出力されるので、診断の精度を高めることができる。
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、ROIの選択を受け付けるROI選択受付部をさらに具備し、出力部は、選択された当該ROIにおけるパラメータの経時変化に関するグラフを出力する情報処理装置である。
かかる構成により、医師所望のROIにおけるパラメータがグラフ態様で出力されるので、診断の精度を高めることができる。
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、取得部は、ROI選択受付部が一のROIの選択を受け付けた後、選択された一のROIにおける1以上のパラメータを取得する情報処理装置である。
かかる構成により、1以上のパラメータを、医師所望のROIにおいてのみ取得することで、診断に必要な情報を効率よく出力できる。
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、取得部は、3以上の医用画像情報を用いて、コンパートメント・モデルによる解析を行うことにより、1以上のパラメータを取得する情報処理装置である。
かかる構成により、1以上のパラメータを高い精度で取得し、出力できる。
なお、コンパートメント・モデルは、例えば、モノ・コンパートメント・モデルであることが、1以上のパラメータを高い精度で効率よく取得し、出力できる点で好適であるが、2−コンパートメント・モデル等でもよい。
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、取得部は、非線形最小二乗法を用いてコンパートメント・モデルによる解析を行う情報処理装置である。
かかる構成により、1以上のパラメータを高い精度で効率よく取得し、出力できる。
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、1以上のパラメータは、吸収速度、排出速度、初期濃度、最大濃度、AUC、または最大濃度到達時間のうち1以上である情報処理装置である。
かかる構成により、医師による的確な診断を支援できる。
本発明によれば、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、出力する情報処理装置により、簡易に、精度の高いがん等の診断ができる。
実施の形態における情報処理装置のブロック図 同情報処理装置の動作を説明するフローチャート 同voxel情報のデータ構造図 同医用画像情報のデータ構造図 同色情報等の出力画面の一例を示す図 同色情報等の出力画面の他の一例を示す図 同色情報等の出力画面のその他の一例を示す図 同コンピュータシステムの外観図 同コンピュータシステムの内部構成の一例を示す図
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。情報処理装置1は、例えば、病院内の診察室や検査室等に設置されたPCであるが、医師の携帯端末でもよい。携帯端末とは、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ノートPC等であるが、その種類は問わない。
なお、情報処理装置1は、図示しない各種の外部装置と、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、通信可能に接続されることは好適である。外部装置とは、例えば、病院内のサーバやクラウドサーバ、病院の検査室に設置されたCTやMRI等の断層撮像装置などであるが、その所在やタイプは問わない。
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、医用画像格納部111を備える。受付部12は、パラメータ選択受付部121、およびROI選択受付部122を備える。処理部13は、取得部131、および変換部132を備える。
格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する医用画像などである。
また、格納部11には、例えば、1または2以上のパラメータ種類識別子も格納される。パラメータ種類識別子とは、パラメータの種類を識別する情報である。パラメータとは、造影剤による造影効果の経時変化に関する情報である。パラメータは、例えば、造影剤による造影効果の経時変化を示す情報であってもよい。なお、経時変化を示す情報とは、例えば、3以上の時点における値の集合、または時刻を変数とする関数などであるが、初期値や最大値など、経時変化中の一の時点における値も含んでよい。または、パラメータとは、例えば、造影剤による造影効果の経時変化を示す関数(例えば、後述する数1で定義される関数など)が有する1または2以上の係数の集合(以下、係数群と記す場合がある)であってもよい。造影剤とは、CTやMRIなどの検査の際に、X線が透過する臓器や血管等の画像を写りやすくするために、患者の静脈内に注入される薬剤である。造影剤による造影効果とは、例えば、X線では見えない血管や臓器等の画像が、血管や臓器等に分布した造影剤で見えるようになることであるといってもよい。
造影剤による造影効果の経時変化とは、例えば、造影剤の注入前は、写っていない又は薄くしか写っていなかった臓器の画像が、時間の経過につれて濃くなり、その後、再び薄くなる変化をいう。そして、造影剤による造影効果は、悪性腫瘍などの病変が生じた部位と正常な部位とで異なる経時変化を示す。具体的には、病変部位では、正常部位と比べ、血流量が多いため、造影効果が強く、さらにその変化も相対的に速い(つまり、造影効果が早期に現れ、かつ早期に消える)。
本願の発明者は、病変部位と正常部位とで造影剤の造影効果の速さに差異がある点に着目して、後述する3以上の医用画像情報から、造影効果の経時変化を示す1以上のパラメータを取得し、出力することで、医師が的確な診断を行えるように支援する情報処理装置1を考案した。
パラメータは、具体的には、例えば、吸収速度、排出速度、初期濃度、最大濃度、AUC、最大濃度到達時間などであるが、造影効果の経時変化を示し得る情報であれば何でもよい。吸収速度とは、造影剤が吸収される速さに関する情報である。吸収速度は、例えば、倍加時間であってもよい。排出速度とは、造影剤が排出される速さに関する情報である。排出速度は、例えば、半減期であってもよい。初期濃度とは、造影剤の濃度の初期値である。最大濃度とは、造影剤の濃度の最大値である。AUC(area under the curve)とは、造影剤の濃度の積分値である。最大濃度到達時間とは、造影剤の濃度が最大値に到達するまでの時間である。
また、格納部11には、例えば、2以上のvoxel識別子も格納される。voxel識別子とは、voxelを識別する情報である。voxelとは、体積(volume)とピクセル(pixel)とを組み合わせた語であり、体積の単位となる要素(正規単位格子ともいう)である。voxelは、例えば、後述する断層画像群が配置される三次元空間を賽の目状に細分した最小単位であってもよい。voxel識別子は、例えば、そのvoxelを代表する代表点の座標でもよいし、IDでもよく、voxelを識別子し得る情報であれば何でもよい。
また、格納部11には、例えば、2以上の領域識別子も格納される。領域識別子とは、領域を識別する情報である。領域とは、一の断層画像における範囲であり、例えば、1または2以上のvoxelの集合であるが、そのサイズは問わない。領域識別子は、例えば、IDであるが、当該領域を代表するvoxel識別子でもよく、領域を識別子し得る情報であれば種類は問わない。
さらに、格納部11には、例えば、第一対応情報も格納される。第一対応情報とは、voxel識別子と領域識別子との対応を示す情報である。第一対応情報は、例えば、一の領域識別子と、1または2以上のvoxel識別子との組の集合であるが、voxel識別子を入力とし、領域識別子を出力とする関数でもよく、そのデータ構造は問わない。
医用画像格納部111には、通常、3以上の医用画像情報が格納される。医用画像情報とは、医学的な診断に用いられる画像の情報であり、例えば、CTやMRI等の断層撮像装置で撮影された断層画像である。なお、3以上とは、例えば、4が好適であるが、3でもよいし、5以上でも構わない。
医用画像格納部111に格納される3以上の医用画像情報は、造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像情報である。造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻とは、例えば、造影剤の投与時またはそれより前の時刻も含んでよい。つまり、格納される3以上の医用画像情報のうちの1つは、造影剤の投与以前に体のある部位を撮影した画像であり、他の2つ以上は、造影剤の投与後の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像情報であることは好適である。
なお、格納される医用画像情報の数が2であっても、造影効果の経時変化に関するパラメータを取得することは、原理的に不可能ではない。ただし、パラメータを高い精度で取得するには、通常、3以上の医用画像情報が必要である。また、例えば、精度と処理量との兼ね合いから、格納される医用画像情報の数は、4が好適であるといってもよい。
断層撮像装置による撮影では、患者に造影剤を投与した後、体の一定範囲(例えば、肩から腰までの胴体や、胸部等)が、続けて2回以上(好ましくは4回)、X線でスキャンされる。1回目のスキャンで、体を薄くスライスしたような多数の断層画像の集合(以下、断層画像群)が得られる。2回目以降のスキャンでも、同様の断層画像群が得られる。例えば、図示しない断層撮像装置が、造影剤投与後に続けて4回スキャンを行い、4つの断層画像群を取得し、情報処理装置1の後述する処理部13が、取得された4つの断層画像群から、同じ位置で撮影された4枚の断層画像を抽出し、医用画像格納部111に蓄積してもよい。
医用画像情報は、例えば、断層画像と、時刻情報(例えば、タイムスタンプ)または位置情報(例えば、スライス番号)のうち1以上の情報とを含む。医用画像情報は、例えば、voxel識別子とintensity(例えば、輝度)との組(組情報)の集合と、時刻tとを有していてもよい。なお、組情報および時刻tについては、具体例で説明する。ただし、医用画像情報のデータ構造は問わない。
なお、格納部11には、例えば、医用画像格納部111に格納される3以上の医用画像情報の元情報となる3以上の断層画像群が、さらに格納されてもよい。
受付部12は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示とは、例えば、後述する一のパラメータの選択、後述する一のROIの選択などである。受付部12は、各種の情報を、通常、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスを介して受け付けるが、例えば、ネットワークや通信回線等を介して受信してもよいし、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出しても構わない。
受付部12は、医用画像格納部111に格納されるべき3以上の医用画像情報を、例えば、サーバからダウンロードしてもよいし、断層撮像装置からリアルタイムに受信してもよいし、DVD等の記録媒体から読み出しても構わない。または、受付部12は、例えば、3以上の断層画像群を、サーバからダウンロードしたり、断層撮像装置からリアルタイムに受信したり、DVD等の記録媒体から読み出したりしてもよい。
パラメータ選択受付部121は、一のパラメータの選択を受け付ける。例えば、後述する出力部14が、格納部11に格納されている1以上のパラメータ種類識別子をディスプレイに表示し、パラメータ選択受付部121は、表示されている1以上のパラメータ種類識別子のうち一のパラメータ種類識別子の選択を、マウスやタッチパネル等の入力デバイスを介して受け付けてもよい。ただし、パラメータ選択受付部121は、例えば、パラメータ種類識別子を構成する文字列の入力をキーボード等で受け付けてもよく、受け付けの態様は問わない。
ROI選択受付部122は、一のROIの選択を受け付ける。ROI(Region of Interest)とは、前述した断層画像群が配置される三次元空間内の2以上の領域のうち、医師等が注目する領域である。ROIは、例えば、一のvoxelでもよいし、隣接する2以上のvoxelの集合でもよく、その構成やサイズは問わない。
例えば、後述する出力部14が、格納部11の断層画像群のうち一の断層画像をディスプレイに表示し、ROI選択受付部122は、表示されている当該一の断層画像内の一点が、タッチパネルやマウス等の入力デバイスを介して指示されたことに応じて、指定された当該一点を含むvoxelを識別するvoxel識別子、または指定された当該一点を含む領域を識別する領域識別子を格納部11から取得し、その取得したvoxel識別子、または領域識別子を、選択された一のROIの識別子として受け付けてもよい。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、後述する取得部131、後述する変換部132などの処理である。なお、その他の処理については、適時説明する。
取得部131は、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報を用いて画像解析を行うことにより、1以上のパラメータを取得する。画像解析とは、3以上の各医用画像情報が有するvoxelごとのintensityおよび時刻tを入力として、予め定義された関数による解析を行うことでもよい。
取得部131は、例えば、薬物動態論におけるコンパートメント・モデルの関数を保持しており、まず、医用画像格納部111に格納されている3以上の各医用画像情報から、対応するvoxelのintensity(例えば、輝度)を取得する。そして、取得部131は、保持している当該関数を、取得した当該3以上のintensityの組に、非線形最小二乗法等の手法でフィッティングさせることにより、1以上の各パラメータの時間変化を示す関数、または1以上の各パラメータを構成する時刻と数値との対の集合を取得してもよい。なお、コンパートメント・モデル、およびフィッティング手法については、後述する。
取得部131は、例えば、医用画像格納部111に3以上の医用画像情報が蓄積されたことに応じて、当該3以上の医用画像情報を用いて、1以上のパラメータの全部または一部を事前に取得し、格納部11に蓄積しておいてもよい。なお、かかる処理を、以下では、初期取得と記す場合がある。
また、上記のような初期取得の後に、パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付けた場合、取得部131は、格納部11から当該一のパラメータを取得してもよいし、または、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報を用いて、当該一のパラメータを再度、取得しても構わない。
あるいは、初期取得は行わず、取得部131は、例えば、パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付ける度に、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報を用いて、当該一のパラメータを新規に取得してもよい。取得部131は、こうして新規に取得したパラメータを格納部11に蓄積していき、後に、パラメータ選択受付部121が当該パラメータの選択を受け付けた場合は、当該パラメータを格納部11から取得することは好適である。
なお、取得部131によって取得されるパラメータは、例えば、数値と時刻との対の集合でもよいし、時間(例えば、後述する時刻t)の関数でもよいし、関数が有する係数群でもよく、そのデータ構造は問わない。
取得部131は、取得したパラメータを、通常、パラメータ種類識別子と対に、格納部11に蓄積する。なお、パラメータが1種類のみの場合は、パラメータ種類識別子は省略してもよい。
そして、以上のような、取得部131によるパラメータの取得は、通常、voxelごとに行われる。取得部131は、例えば、取得したパラメータを、パラメータ種類識別子と対に、voxel識別子に対応付けて、格納部11に蓄積してもよい。なお、こうして格納部11に格納されるパラメータ識別子とパラメータとの対を、以下では、対情報と記す場合がある。
取得部131は、例えば、ROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けた後、選択された当該一のROIにおける1以上のパラメータを取得してもよい。または、取得部131は、例えば、パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付け、かつROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けた後、選択された当該一のROIにおける、選択された当該一のパラメータを取得しても構わない。
取得部131は、3以上の医用画像情報を用いて、薬物動態論におけるコンパートメント・モデルによる解析を行うことにより、1以上のパラメータを取得してもよい。コンパーメント・モデルは、例えば、モノ・コンパートメント・モデルが好適であるが、2−コンパートメント・モデルでもよい。
モノ・コンパートメント・モデルとは、投与された薬物の全量が一の区画を通って排出されると仮定したモデルである。モノ・コンパートメント・モデルは、例えば、数1のような理論式で表現されてもよい。
C(t)=C{exp(−kt)−exp(−kt)}+B ・・・(数1)
ここで、C(t)は濃度関数、Cは初期濃度、kは排せつ(elimination)速度定数、kは吸収(absorption)速度定数、Bはベースラインである。なお、モノ・コンパートメント・モデルの理論式は公知であり、詳細な説明を省略する。また、2−コンパートメント・モデルやその他のコンパートメント・モデルも公知であり、説明を省略する。
取得部131は、モデルによる解析を行う際に、例えば、格納されている3以上の各医用画像情報から、対応するvoxelのintensityを取得し、数1の関数を、取得した当該3以上のintensityの組に、非線形最小二乗法を用いてフィッティングさせ、1以上の各パラメータを構成する数値と時刻との対の集合、または時間の関数を取得することは好適である。ただし、モデルによる解析には、例えば、線形最小二乗法や、対数変換を利用した近似的な簡便法等、非線形最小二乗法以外のフィッティング手法を用いてもよい。
なお、取得部131は、例えば、選択された当該一のROIにおける1以上のパラメータとして、上述した数1の濃度関数C(t)が有する係数群(つまり、初期濃度C、排せつ速度定数k、吸収速度定数k、およびベースラインBなど)を取得してもよい。
変換部132は、1以上のパラメータを色情報に変換する。変換の対象は、取得された1以上のパラメータの全部でもよいし、一部でもよい。変換部132は、通常、取得部131が取得した1以上のパラメータのうち一のパラメータを色情報に変換する。変換部132は、例えば、取得部131が取得した1以上のパラメータのうち、パラメータ選択受付部121を介して選択された一のパラメータを色情報に変換することは好適である。
色情報とは、パラメータのvoxelごとの値を色の分布で表現した情報である。色情報は、例えば、レインボー・スケール・イメージでもよいし、閾値以上または閾値を超える値のvoxel群を単色(例えば、オレンジ色、赤など)で表現した情報でもよく、その表現形式は問わない。色情報への変換(以下、色変換と記す場合がある)の対象となる一のパラメータは、例えば、入力デバイスを介して選択されたパラメータでもよいし、フォルトのパラメータでもよい。
変換部132は、例えば、色とパラメータの値との対応を示す第二対応情報を保持しており、この第二対応情報を用いて、一のパラメータを色情報に変換してもよい。対応情報は、例えば、一のパラメータが取り得る数値の範囲と色コードとの対の集合でもよいし、かかる数値の入力に対し色コードを出力する関数でもよく、その表現形式は問わない。
変換部132は、通常、取得部131が取得した一のパラメータに関し、色変換を行い、色情報を取得する。取得された色情報は、後述する出力部14によって、例えば、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報のうち一の医用画像情報に重畳して出力されるが、重畳せずに単独で出力されてもよい。
また、例えば、パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付け、選択された当該一のパラメータを取得部131が取得し、取得された当該一のパラメータについて、変換部132および出力部14が色変換および重畳出力を行った後、ROI選択受付部122が一のROIを受け付けた場合には、取得部131は、当該一のROIにおける当該一のパラメータを再取得することは好適である。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、パラメータ、医用画像情報、パラメータを色変換した結果などである。出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力、外部の装置への送信、プリンタでのプリントアウト、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部14は、各種の情報を、通常、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力するが、例えば、サーバ等の外部装置に送信してもよく、その出力先や出力態様は問わない。
出力部14は、取得部131が取得した1以上のパラメータを出力する。出力部14は、取得された1以上のパラメータの全部を出力してもよいし、一部のみを出力してもよい。
出力部14は、例えば、取得部131が取得した1以上のパラメータのうち、タッチパネル等の入力デバイスを介して選択された一のパラメータを出力することは好適である。
出力部14は、例えば、ROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けたことに応じて、取得部131が選択された当該一のROIにおける1以上のパラメータを取得した場合に、取得された当該1以上のパラメータを出力してもよい。
特に、出力部14は、例えば、パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付け、かつROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けたことに応じて、取得部131が、選択された当該一のROIにおける、選択された当該一のパラメータを取得した場合に、取得された当該1以上のパラメータを出力することは好適である。
また、出力部14は、選択された当該一のパラメータに対し変換部132が色変換を行って得られた色情報を、例えば、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報のうち一の医用画像情報に重畳して出力することは好適である。色情報が重畳される一の医用画像情報は、格納されている3以上の医用画像情報のどれでもよく、例えば、先頭の医用画像情報でも、ランダムに選択された医用画像情報でもよいし、または、タッチパネル等の入力デバイスを介して医師等により選択された医用画像情報でも構わない。
または、出力部14は、かかる色情報を、例えば、いずれの医用画像情報にも重畳せず、単独で出力してもよい。あるいは、出力部14は、一の色情報を、一の医用画像情報に重畳する態様と、いずれの医用画像にも重畳せずに単独で出力する態様との2態様で出力してもよい。いずれの場合も、出力部14は、例えば、色情報をvoxel単位で予め決められた閾値と比較し、閾値以下または閾値より小さい値を破棄することで、閾値よりも大きい又は閾値以上の値のみで構成された色情報(以下、"Above cut−off画像"という場合もある)を出力してもよい。
出力部14は、選択された当該一のROIにおける1以上のパラメータを用いてグラフを構成し、出力してもよい。出力部14は、例えば、選択された当該一のROIにおける1以上の各パラメータのグラフを構成し、出力してもよい。グラフとは、パラメータの経時変化に関する情報である。グラフは、例えば、パラメータが時間の関数で表現される場合は、その関数を示す曲線でもよいし、または、パラメータが時間と値との対の集合である場合は、例えば、3以上の値の間を直線で繋いだ折れ線グラフでもよいし、3以上の値に沿う曲線でもよく、その形態は問わない。なお、時間の関数、または時間と値との対の集合を入力として、各種のグラフを構成し、出力する処理は公知であり、詳しい説明を省略する。
なお、出力部14は、例えば、選択された当該一のROIにおける1以上のパラメータを係数群として有する関数のグラフを構成し、出力してもよい。すなわち、出力部14は、例えば、取得部131が取得した係数群を上記数1に代入することにより濃度関数C(t)のグラフを構成し、出力してもよい。
出力部14は、例えば、一の医用画像情報に色情報を重畳出力している状態で、ROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けた場合、選択された当該一のROIにおける1以上の各パラメータのグラフを、その医用画像情報等が表示されている画面内の一の領域に表示する。または、出力部14は、例えば、その医用画像情報等の出力を停止した後、その画面にグラフを表示してもよい。
なお、出力部14は、2以上のグラフを構成した場合、例えば、一の領域に重ねて表示されるように出力してもよいし、2以上の領域に別々に表示されるように出力しても構わない。重ねて表示する場合、出力部14は、各グラフの表示態様が異なるように出力することは好適である。表示態様が異なるように出力することは、各グラフを、例えば、赤や青等の異なる色で表示することでもよいし、実線や点線、太線や細線等のように、線種を変えて表示することでもよい。出力部14は、各グラフが視覚的に区別可能であれば、表示態様をどのように異ならせても構わない。
格納部11、および医用画像格納部111は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよいし、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよいし、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになっても構わない。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
受付部12、パラメータ選択受付部121、およびROI選択受付部122は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
処理部13、取得部131、および変換部132は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部14は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
なお、受付部12の受信機能は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。また、出力部14の送信機能も、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
次に、情報処理装置1の動作について説明する。図2は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)取得部131は、パラメータの取得を行うか否かを判断する。例えば、受付部12が、医用画像格納部111に蓄積されるべき3以上の医用画像情報を受け付けた場合、または当該3以上の医用画像情報を医用画像格納部111に蓄積した場合に、取得部131は、パラメータの取得を行うと判断してもよい。パラメータの取得を行う場合はステップS202に進み、行わない場合はステップS207に進む。
(ステップS202)取得部131は、変数iに初期値1をセットする。変数iとは、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報を用いて取得すべき1以上のパラメータのうち、未取得のパラメータを順番に選択していくための変数である。
(ステップS203)取得部131は、i番目のパラメータがあるか否かを判別する。i番目のパラメータがある場合はステップS204に進み、ない場合はステップS201に戻る。
(ステップS204)取得部131は、当該3以上の医用画像情報を用いて、i番目のパラメータを取得する。
(ステップS205)取得部131は、ステップS204で取得したi番目のパラメータを、パラメータ種類識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。
(ステップS206)取得部131は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS203に戻る。
(ステップS207)処理部13は、パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付けたか否かを判別する。パラメータ選択受付部121が一のパラメータの選択を受け付けた場合はステップS208に進み、受け付けていない場合はステップS211に進む。
(ステップS208)取得部131は、選択された当該一のパラメータを取得する。
(ステップS209)変換部132は、ステップS208で取得されたパラメータを色情報に変換する。
(ステップS210)出力部14は、ステップS209で変換された色情報を、医用画像格納部111に格納されている3以上の医用画像情報のうち一の医用画像情報に重畳して出力する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS211)処理部13は、ROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けたか否かを判別する。ROI選択受付部122が一のROIの選択を受け付けた場合はステップS212に進み、受け付けていない場合はステップS201に戻る。
(ステップS212)取得部131は、選択された当該一のROIにおける1以上のパラメータを取得する。なお、ここで取得される1以上のパラメータは、例えば、ステップS207で選択された当該一のパラメータでもよいし、または、格納部11に格納されている1以上のパラメータ種類識別子に対応する1以上のパラメータの全部または一部でもよい。取得は、格納部11からの取得でもよいし、3以上の医用画像情報を用いた再取得でも構わない。
(ステップS213)出力部14は、ステップS212で取得部131が取得した1以上のパラメータを用いてグラフを構成する。なお、ここでグラフの構成に用いられる1以上のパラメータもまた、ステップS207で選択された当該一のパラメータでもよいし、格納部11に格納されている1以上のパラメータ種類識別子に対応する1以上のパラメータの全部または一部でもよい。また、出力部14は、例えば、取得された1以上の各パラメータのグラフを構成してもよいし、取得された1以上のパラメータを係数群として有する関数のグラフを構成してもよい。
(ステップS214)出力部14は、ステップS213で構成したグラフを、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作例について説明する。なお、本例は、種々の変更が可能であり、本発明を何ら限定するものではない。
本例における情報処理装置1は、病院の診察室に設置されたPCであり、がん等の悪性腫瘍の診断を行う医師によって操作される。情報処理装置1は、院内サーバやクラウドサーバ等のサーバ、検査室に設置されたMRI等の外部装置と、ネットワークを介して通信可能に接続される。
格納部11には、6つのパラメータ種類識別子"吸収速度"、"排出速度"、"初期濃度"、"最大濃度"、"AUC"、"最大濃度到達時間"が予め格納されている。また、格納部11には、(q×r)個のvoxel識別子(α,1,1)〜(α,q,r)も格納される。なお、voxel識別子(α,1,1)等は、例えば、予め決められた点を原点(0,0,0)とする3次元座標(x,y,z)の値でもよい。例えば、水平に横たわった人体をMRIでスキャンする場合、x座標は、そのMRIのスキャン面の法線方向の座標でもよい。また、y座標は、鉛直方向の座標でもよく、z座標は、法線方向および鉛直方向の各々に垂直な方向の座標でもよい。
x座標の値αは、例えば、上記の時刻t=0,80秒,180秒,380秒におけるスキャン面の位置であり、体の同じ部位(例えば、乳房)に対応した位置であってもよい。なお、例えば、受付部12が時刻tの値を受け付け、処理部13が、当該t値に対応するαの値を取得し、当該α値をx座標とする上記(q×r)個のvoxel識別子を格納部11に蓄積してもよい。または、受付部12がαの値を受け付け、処理部13が、当該α値をx座標とする上記(q×r)個のvoxel識別子を格納部11に蓄積しても構わない。
また、格納部11には、n個の領域識別子"E1"〜"En"も格納される。さらに、格納部11には、第一対応情報も格納される。第一対応情報は、例えば、領域識別子"E1"と16個のvoxel識別子(α,1,1),(α,2,1),…,(α,4,4)との組、領域識別子"E2"と16個のvoxel識別子(α,5,1),(α,6,1),…,(α,8,4)との組、等を有していてもよい。
さらに、格納部11には、上記(q×r)個の各voxel識別子(α,1,1)〜(α,q,r)に対応付けて、取得部131によってvoxelごとに取得された上記6種類のパラメータが格納され得る。
なお、格納部11には、例えば、以上を統合した情報であり、図3に示すような(q×r)個のvoxel情報が格納されてもよい。図3は、voxel情報のデータ構造図である。voxel情報は、voxel識別子と、領域識別子と、6対の対情報とを有する。対情報は、パラメータ種類識別子とパラメータとの対で構成される。
格納される(q×r)個のvoxel情報には、ID(例えば、"1","2"等)が対応付いている。例えば、ID"1"に対応するvoxel情報(以下、voxel情報1と記す場合がある)は、voxel識別子"(α,1,1)"と、領域識別子"E1"と、6対の対情報(例えば、"吸収速度"と"P1"との対、"排出速度"と"P2"との対、"初期濃度"と"P3"との対、"最大濃度"と"P4"との対、"AUC"と"P5"との対、および"最大濃度到達時間"と"P6"との対)とを有する。なお、P1,P2等は、時刻を変数とする関数でもよいし、3以上の時点における値の集合(つまり、時刻と値との対の集合)でもよいし、経時変化中の一の時点における値(例えば、時刻と初期値、または時刻と最大値など)でもよい。
同様に、ID"2"に対応するvoxel情報(voxel情報2)は、voxel識別子"(α,1,1)"と、領域識別子"E1"と、6対の対情報(例えば、"吸収速度"と"P7"との対、"排出速度"と"P8"との対、"初期濃度"と"P9"との対、"最大濃度"と"P10"との対、"AUC"と"P11"との対、および"最大濃度到達時間"と"P12"との対)とを有する。
医用画像格納部111には、4相以上の医用画像情報が格納され得る。格納される4相以上の医用画像情報は、造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に、体の同じ部位を撮影した医用画像情報である。同じ部位とは、例えば、乳房でもよい。異なる時刻とは、例えば、t=0,t=80秒,t=180秒,t=380秒でもよい。時刻tは、予め決められた時点を基準点(t=0)とする相対時刻である。t=0は、MRIのスキャン面が、例えば、x=αの位置を1回目に通過する時点であってもよい。t=0は、造影剤の投与以前の時刻であってもよい。t=80秒,t=180秒,t=380秒は、スキャン面が同じx=αの位置を2回目,3回目,4回目に通過する時刻であると考えてもよい。
なお、医用画像格納部111に、4よりも多い数の医用画像情報を格納することは、例えば、別の種類の造影画像診断をも行える点で好適である。別の種類の造影画像診断とは、例えば、超音波診断における造影画像診断であってもよい。超音波診断における造影画像診断では、通常、動画を複数枚の静止画像とみなして処理するため、多数の医用画像情報が必要となる。ただし、以下では、医用画像格納部111には、4相の医用画像情報が格納されるものとする。
4相の医用画像情報とは、例えば、t=0に対応する第一相の医用画像情報、t=80秒に対応する第二相の医用画像情報、t=180秒に対応する第三相の医用画像情報、およびt=380秒に対応する第四相の医用画像情報でもよい。
本例では、被験者の乳房のMRI画像がディスクに格納されており、受付部12は、このMRI画像をディスクから読み込む。MRI画像は、乳房を含む胸部に対する4回のスキャンで得られた第一〜第四の4群の断層画像群を含む。一の断層画像群を構成する各断層画像には、タイムスタンプが対応付いており、受付部12は、第一の断層画像群からt=0に対応する1枚の断層画像を取得し、第二の断層画像群からt=80秒に対応する1枚の断層画像を取得し、第三の断層画像群からt=180秒に対応する1枚の断層画像を取得し、さらに、第四の断層画像群からt=380秒に対応する1枚の断層画像を取得する。
処理部13は、上記のようにして取得された4枚の各断層画像について、対応するvoxelごとのintensity(例えば、輝度)を計算し、voxel識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。その際、処理部13は、複数voxelによる移動平均を行い、計算結果を平滑化することは好適である。また、処理部13は、計算結果に含まれる外れ値を除外し、周辺の値を用いて補間を行うことも好適である。
その結果、医用画像格納部111には、例えば、図4に示すような4相の医用画像情報が格納されてもよい。図4は、医用画像情報のデータ構造図である。医用画像情報は、時刻tと、(q×r)個の組情報とを有する。組情報は、voxel識別子とintensityとの組で構成される。
格納される4相の医用画像情報には、ID(例えば、"1","2"等)が対応付いている。例えば、ID"1"に対応する医用画像情報(第一層の医用画像情報)は、時刻"t=0"と、(q×r)組の組情報(例えば、"(α,1,1)"と"輝度1"との組、"(α,2,1)"と"輝度2"との組等)とを有する。また、ID"2"に対応する医用画像情報(第二層の医用画像情報)は、時刻"t=80"と、(q×r)組の組情報(例えば、"(α,1,1)"と"輝度3"との組、"(α,2,1)"と"輝度4"との組等)とを有する。
同様に、第三層の医用画像情報は、時刻"t=180"と、(q×r)組の組情報(例えば、"(α,1,1)"と"輝度5"との組、"(α,2,1)"と"輝度6"との組等)とを有し、第四層の医用画像情報は、時刻"t=380"と、(q×r)組の組情報(例えば、"(α,1,1)"と"輝度7"との組、"(α,2,1)"と"輝度8"との組等)とを有する。
こうして、医用画像格納部111に4相の医用画像情報が蓄積されると、取得部131は、パラメータの初期取得を開始する。初期取得では、取得部131は、最初、格納部11の1番目のパラメータ種類識別子"吸収速度"に対応するパラメータを、次の手順で取得する。
すなわち、取得部131は、まず、格納部11の1番目のvoxel識別子を選択し、医用画像格納部111の第一〜第四の各相の医用画像情報から、当該1番目のvoxel識別子に対応する4つのintensityを取得する。なお、図3の例では、1番目のvoxel識別子とは、格納部11のvoxel情報1が有するvoxel識別子(α,1,1)である。また、当該1番目のvoxel識別子に対応する4つのintensityとは、図4の例では、医用画像格納部111の第一〜第四相の医用画像情報が有する"輝度1","輝度3","輝度5"および"輝度7である。
取得部131は、こうして取得した4つのintensityに、モノ・コンパートメント・モデルの理論式である上記数1を、非線形最小二乗法でフィッティングさせ、まず、当該1番目のvoxel識別子に対応する1番目のパラメータ(図3の例では、吸収速度に対応するP1)を取得する。取得部131は、当該1番目のパラメータを識別するパラメータ識別子"吸収速度"と、こうして取得したパラメータ"P1"とで構成された1番目の対情報を、当該1番目のvoxel識別子"(α,1,1)"に対応付けて格納部11に蓄積する。
また、取得部131は、同様の解析により、当該1番目のvoxel識別子に対応する2番目のパラメータ(排出速度に対応するP2)を取得し、当該1番目のパラメータを識別するパラメータ識別子"排出速度"と、取得したパラメータ"P2"とで構成された2番目の対情報を、当該1番目のvoxel識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。
さらに、取得部131は、当該1番目のvoxel識別子に対応する3番目〜6番目のパラメータ(初期濃度に対応するP3、最大濃度に対応するP4、AUCに対応するP5、および最大濃度到達時間に対応するP6)を取得し、3番目〜6番目の対情報を当該1番目のvoxel識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。
次に、取得部131は、2番目のvoxel識別子(図3の例では、"(α,2,1)")を選択し、第一〜第四の各相の医用画像情報から当該2番目のvoxel識別子に対応する4つのintensity(図4の例では、"輝度2","輝度4","輝度6"および"輝度8)を取得し、取得した4つのintensityと数1とを用いて解析を行うことで、1番目〜6番目のパラメータ(P7〜P12)を取得し、1番目〜6番目の対情報を当該2番目のvoxel識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。
なお、取得部131は、3番目以降の各voxel識別子についても、上記と同様の手順で、第一〜第四の各相の医用画像情報から対応する4つのintensityを取得し、取得した4つのintensityと数1とを用いて解析を行い、1番目〜6番目のパラメータを取得し、1番目〜6番目の対情報を当該voxel識別子に対応付けて格納部11に蓄積する動作を行う。
以上のような初期取得処理の結果、格納部11には、6種類のパラメータがvoxelごとに格納される結果となる。
その後、医師が、入力デバイスを介して一のパラメータ(例えば、吸収速度)を選択したとする。情報処理装置1において、パラメータ選択受付部121が当該一のパラメータの選択を受け付け、取得部131は、選択された当該一のパラメータ(例えば、voxel(α,1,1)に対応するP1、voxel(α,2,1)に対応するP7等)を格納部11から取得し、変換部132は、保持している第二対応情報を用いて、取得されたパラメータを色情報に変換する。
出力部14は、変換された色情報を、医用画像格納部111に格納されている4相の医用画像情報のうち一の医用画像情報(例えば、第二層の医用画像情報)に重畳して、ディスプレイに出力する。加えて、出力部14は、当該色情報を、医用画像情報に重畳することなく、単独でも出力する。こうして2態様で出力される色情報は、例えば、レインボー・スケール・イメージでもよい。
図5は、色情報等の出力画面の一例を示す図である。この画面は、左および右の2つの領域を有し、左領域には、色情報であるレインボー・スケール・イメージが、一の医用画像情報に重畳された態様で表示され、右領域には、同じレインボー・スケール・イメージが、どの医用画像上にも重畳されない態様で表示されている。
医師は、図5の画面の左領域の色情報を参照することで、パラメータの値の分布を知ることができる。また、パラメータの値が特に大きい範囲(例えば、赤の範囲)が、医用画像情報に写っている断層画像の中のどの部位に対応するかを的確に把握することができる。また、医師は、右領域を参照することで、レインボー・スケール・イメージのみを明瞭に視認することもできる。
または、出力される色情報は、Above cut−off画像であってもよい。なお、受付部12が、色情報の出力態様として、レインボー・スケール・イメージまたはAbove cut−off画像のいずれか1つを選択する操作を受け付け、出力部14は、変換された色情報を、選択された態様で出力することは好適である。
本例で出力されるAbove cut−off画像は、変換された色情報のうち、予め決められた閾値を超える又は閾値以上の値が対応付いているvoxel群を単色(例えば、オレンジ色)で表現した色情報である。つまり、Above cut−off画像は、オレンジ色等の単色に着色されたvoxel群であるといってもよい。この場合、情報処理装置1のディスプレイには、例えば、図6に示すような画面が表示される。
図6は、色情報等の出力画面の他の一例を示す図である。この画面もまた、左右の2領域を有し、左領域には、色情報であるオレンジ色のvoxel群が一の医用画像情報に重畳された態様で表示され、右領域には、同じvoxel群がどの医用画像情報に重畳されない態様で表示されている。
医師は、図6の画面の左領域の色情報を参照することで、パラメータの値が閾値を超える又は閾値以上である範囲が、医用画像情報に写っている断層画像の中のどの部位に対応するかを、的確に把握することができる。また、医師は、右領域を参照することで、Above cut−off画像のみを明瞭に視認することもできる。
その後、医師が、図6の画面の左領域上で、病変が疑われる部位として、一方の乳房の画像上に存在するオレンジ色の範囲内の一点を、マウスやタッチパネル等で指定したとする。情報処理装置1において、ROI選択受付部122は、指定された当該一点を含む領域を識別する領域識別子(例えば、"E1")を格納部11から取得し、取得した当該領域識別子を第一のROIとして受け付ける。
取得部131は、格納部11の第一対応情報を用いて、第一のROIとして受け付けられた領域識別子に対応する1以上のvoxel識別子(例えば、領域識別子"E1"に対応するvoxel識別子"(α,1,1)","(α,2,1)"等)を取得し、取得した当該1以上の各voxel識別子に対応する上記一のパラメータ(例えば、吸収速度に対応するP1、P7等)を格納部11から取得する。なお、取得部131は、こうして、予め初期取得してある上記一のパラメータを格納部11から取得する代わりに、医用画像格納部111の4相の医用画像を用いて、上記一のパラメータを再取得してもよい。
さらに、取得部131は、上記一のパラメータ以外の各パラメータ(例えば、排出速度、初期濃度、最大濃度、AUC、最大濃度到達時間など)についても、上記と同様の取得処理または再取得処理を実行し、それによって、第一のROIにおける各種のパラメータの集合(以下、第一パラメータ群と記す場合がある)を取得する。なお、第一パラメータ群は、前述した数1で定義される関数の係数群でもよい。かかる事項は、後述する第二パラメータ群についても当てはまる。
出力部114は、こうして取得された第一パラメータ群からグラフを構成し、構成したグラフを、画面の右領域に、実線で表示する。また、出力部14は、画面の左領域の、色情報が重畳された医療画像情報上に、第一のROIに対応する丸印と、これに対応付いた文字列"R1"とをさらに表示する。
引き続き、医師が、図6の画面の左領域上で、比較用の正常部位として、上記一方の乳房の画像のオレンジ色の範囲から外れた一点を指定したとする。情報処理装置1において、ROI選択受付部122は、指定された当該一点を含む領域を識別する領域識別子(例えば、"E2")を取得し、取得した当該領域識別子を第二のROIとして受け付ける。
取得部131は、第二のROIとして受け付けられた領域識別子に対応する1以上のvoxel識別子を取得し、当該1以上の各voxel識別子に対応する上記一のパラメータ(例えば、吸収速度)を格納部11から取得する。
さらに、取得部131は、上記一のパラメータ以外の各パラメータについても、同様の取得処理等を実行し、それによって、第二のROIにおける各種のパラメータの集合(第二パラメータ群)を取得する。
出力部114は、こうして取得された第二パラメータ群からグラフを構成し、構成したグラフを、画面の右領域に、点線で表示する。また、出力部14は、画面の左領域の色情報が重畳された医用画像上に、第二のROIに対応する丸印と、これに対応付いた文字列"R2"とをさらに表示する。これにより、図6の画面は、例えば、図7に示すように更新される。
図7は、色情報等の出力画面のその他の一例を示す図である。図7の画面では、左領域に、第一および第二の2つのROIに対応する2つの丸印と、前者の丸印に対応付いた文字列"R1"と、後者の丸印に対応付いた文字列"R2"とが、色情報付きの医用画像上にさらに表示され、右領域には、第一のROIに対応する実線のグラフ、および第二のROIに対応する点線のグラフが重ねて表示される。
なお、実線のグラフ上の4点は、t=0,80秒,180秒,および380秒における第一のROIのintensity(約630,約1390,約1400,約1230)を示している。また、点線のグラフ上の4点は、t=0,80秒,180秒,および380秒における第二のROIのintensity(約790,約900,約1050,約1200)を示している。
医師は、画面の右領域の実線のグラフの波形から、左領域の文字列"R1"に対応する丸印で囲まれたオレンジ色の部位が悪性腫瘍等の病変部位である可能性が高いことを、より高い精度で診断できる。また、医師は、画面の右領域の点線のグラフの波形から、左領域の文字列"R2"に対応する丸印で囲まれた無着色の部位が正常部位であることも確認できる。
なお、図7の例では、2つの各ROIにおけるグラフが一の画面に異なる態様(本例では、実線と点線)で表示されているが、出力部14は、一のROIの選択に応じて、一のグラフだけを画面に表示し、ROIの変更に応じて、別のグラフを画面に表示してもよい。その場合、各グラフの表示態様は同じ(例えば、どちらも実線)でよい。
ただし、図7の例のように、2以上の各ROIにおけるグラフが一の画面内に表示されることは、例えば、医師による患者への説明等に役立つ場合もある。すなわち、医師は、図7の画面の右領域の実線のグラフを点線のグラフと比較しながら説明することで、左領域の文字列"R1"に対応する丸印で囲まれたオレンジ色の部位が悪性腫瘍等の病変部位である可能性が高いことを、患者に容易に理解させることができる。
なお、医師は、例えば、病変が疑われる部位の位置や大きさ、その部位を含む臓器の種類等に応じて、2種類以上のパラメータを選択し、各パラメータに関するグラフを参照することで、より的確な診断が可能になる場合もある。
以上、本実施の形態によれば、医用画像格納部111には、造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納され、情報処理装置1は、3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、1以上のパラメータを出力する。これにより、PET検査を行わなくても、造影剤を用いてCTやMRIなどの検査を行うだけで、医師は、PET診断と同等以上の精度で診断を行うことが可能となる。
また、情報処理装置1は、1以上のパラメータのうち一のパラメータを色情報に変換し、色情報を3以上の医用画像情報のうち一の医用画像情報に重畳して出力する。こうして、パラメータに対応する色情報が医用画像情報にオーバーレイされる結果、医師による診断が容易になり、かつ診断の精度を高めることができる。
また、情報処理装置1は、パラメータの選択を受け付け、選択された当該パラメータを取得することにより、医師所望のパラメータが出力されるので、診断の精度を高めることができる。
また、情報処理装置1は、ROIの選択を受け付け、選択された当該ROIにおけるパラメータの経時変化に関するグラフを出力することにより、医師所望のROIにおけるパラメータがグラフ態様で出力されるので、診断の精度を高めることができる。
また、情報処理装置1は、ROIの選択を受け付けた後、選択された当該ROIにおける1以上のパラメータを取得する。こうして、1以上のパラメータを、医師所望のROIにおいてのみ取得することで、診断に必要な情報を効率よく出力できる。
また、情報処理装置1は、3以上の医用画像情報を用いて、コンパートメント・モデルによる解析を行うことにより、1以上のパラメータを高い精度で取得し、出力できる。
なお、コンパートメント・モデルは、例えば、モノ・コンパートメント・モデルが好適であるが、2−コンパートメント・モデル等でもよい。
また、情報処理装置1は、非線形最小二乗法を用いてコンパートメント・モデルによる解析を行うことにより、1以上のパラメータを高い精度で効率よく取得し、出力できる。
さらに、上記1以上のパラメータは、造影剤の吸収速度、排出速度、初期濃度、最大濃度、AUC、または最大濃度到達時間のうち1以上であることにより、情報処理装置1は、医師による的確な診断を支援できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムであってもよい。
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納される医用画像格納部111を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、前記3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得する取得部131と、前記1以上のパラメータを出力する出力部14として機能させるためのプログラムである。
図8は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、情報処理装置1を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図8において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図9は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図9において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916とを備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、情報処理装置1の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD−ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、PCまたはサーバであるが、情報処理装置1は、例えば、タブレット端末やスマートフォン等の携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられてもよい。ただし、以上は例示であり、情報処理装置1を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(受付部12の受信機能を実現する通信モジュール、出力部14の送信機能を実現する通信モジュールなど)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得し、出力できるという効果を有し、それによって、例えば、PET検査を行わなくても、造影剤を用いてCTやMRIなどの検査を行うだけで、医師は、PET診断と同等以上の精度で診断を行うことが可能となるため、情報処理装置等として有用である。
1 情報処理装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
111 医用画像格納部
121 パラメータ選択受付部
122 ROI選択受付部
131 取得部
132 変換部

Claims (10)

  1. 造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納される医用画像格納部と、
    前記3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得する取得部と、
    前記1以上のパラメータを出力する出力部とを具備する情報処理装置。
  2. 前記1以上のパラメータのうち一のパラメータを色情報に変換する変換部をさらに具備し、
    前記出力部は、
    前記色情報を前記3以上の医用画像情報のうち一の医用画像情報に重畳して出力する請求項1記載の情報処理装置。
  3. パラメータの選択を受け付けるパラメータ選択受付部をさらに具備し、
    前記取得部は、
    選択された当該パラメータを取得する請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. ROIの選択を受け付けるROI選択受付部をさらに具備し、
    前記出力部は、
    選択された当該ROIにおけるパラメータの経時変化に関するグラフを出力する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記取得部は、
    前記ROI選択受付部がROIの選択を受け付けた後、選択された当該ROIにおける1以上のパラメータを取得する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記取得部は、
    前記3以上の医用画像情報を用いて、コンパートメント・モデルによる解析を行うことにより、前記1以上のパラメータを取得する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、
    非線形最小二乗法を用いて前記コンパートメント・モデルによる解析を行う請求項6または請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記1以上のパラメータは、前記造影剤の吸収速度、排出速度、初期濃度、最大濃度、AUC、または最大濃度到達時間のうち1以上である請求項1から請求項7いずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納される医用画像格納部、取得部、および出力部によって実現される診断支援方法であって、
    前記取得部が、前記3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得する取得ステップと、
    前記出力部が、前記1以上のパラメータを出力する出力ステップとを含む診断支援方法。
  10. コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、
    造影剤の投与から時間が経過中の異なる時刻に体の同じ部位を撮影した医用画像の情報である3以上の医用画像情報が格納される医用画像格納部を具備し、
    前記コンピュータを、
    前記3以上の医用画像情報を用いて、造影剤による造影効果の経時変化に関する1以上のパラメータを取得する取得部と、
    前記1以上のパラメータを出力する出力部として機能させるためのプログラム。
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