JP2019079486A - 腕時計及び腕時計に用いるパスワード入力方法 - Google Patents

Abstract

【課題】押しボタンキー又はダイアルキーを配置する必要がない腕時計及び腕時計に用いるパスワード入力方法を提供する。【解決手段】腕時計１０は、腕時計１０の透明表面２１の内側面に付着している透明導電フィルムを含む。透明導電フィルムは複数の領域に分離される。ユーザは、透明導電フィルムの該領域を介して操作を行うことにより、パスワードの入力を実現する。【選択図】図１

Description

本発明は腕時計に関し、特にパスワードの入力を実現する腕時計に関する。

腕時計は時間を表示できる装置である。通常、従来の腕時計上に入力（例えば、パスワードの入力）機能を実現するためには、押しボタンキーまたはダイアルキーを配置する必要がある。しかし、従来の腕時計は、多くのキーの設置が不可能であり、更に、キーによる入力は非常に面倒である。そのため、上述の欠陥について、新しい解決手段を提供する必要があった。

本発明は、パスワードの入力を実現する腕時計及び腕時計に用いるパスワード入力方法を提供する。

本発明の開示する腕時計は、収容空間が形成されるケーシングを含み、該ケーシングの一部は透明材質の表面により形成される。該腕時計は、ダイアル、該ダイアルの表面に形成されるインデックス、該ダイアルの上方に位置するインジケータを更に含む。該インジケータは該インデックスに合わせて時間を表示し、該腕時計は、該表面の内側面に付着する透明導電フィルム、タッチセンサー、プロセッサーを更に含む。該透明導電フィルムは複数の領域に分離され、各領域は複数の導電線を含み、該導電線は互いに交差させて複数の導電ユニットを形成する。タッチセンサーは該収容空間に設けられて、該透明導電フィルムにおける当該領域に電気的に接続され、各領域の当該導電ユニットの相乗的な電気信号変化を検出して、検出信号を出力する。プロセッサーは該収容空間に設けられ、かつ該タッチセンサーに接続されて、該タッチセンサーから伝送される該検出信号を受信し、かつ該検出信号をパスワードの形式に変換する。

本発明は更に腕時計に用いるパスワード入力方法を提供する。該腕時計は収容空間が形成されるケーシングを含み、該ケーシングの一部は透明材質の表面により形成される。該腕時計は、ダイアル、該ダイアルの表面に形成されるインデックス、該ダイアルの上方に位置するインジケータを含み、該インジケータは該インデックスと合わせて時間を表示する。前記方法は、透明導電フィルムを該表面の内側面に付着させ、該透明導電フィルムを複数の領域に分離し、各領域は複数の導電線を含み、該導電線は互いに交差させて複数の導電ユニットを形成するステップと、各領域の該導電ユニットの相乗的な電気信号変化を検出して、検出信号を出力するステップと、該検出信号をパスワードの形式に変換するステップを含む。

本発明の腕時計及びパスワード入力方法において、ユーザは腕時計の表面の内側面に設けられている透明導電フィルムを用いて操作を行うことにより、パスワードの入力を達成し、パスワードにより保護する機能を実現する。

図１は、本発明の実施例における腕時計の平面模式図である。 図２は、本発明の実施例における腕時計の側面模式図である。 図３は、本発明の実施例における腕時計に透明導電フィルムが付着している表面模式図である。 図４は、本発明の実施例における腕時計の機能モジュールと透明導電フィルムの模式図である。 図５Ａは、本発明の実施例における透明導電フィルムが付着している腕時計の１つの実施例を示す。 図５Ｂは、図５Ａの透明導電フィルムを示す図である。 図６は、本発明の実施例における近距離通信モジュールを含む腕時計の図である。 図７は、本発明の実施例における腕時計に用いるパスワード入力方法のフローチャートである。

本発明の目的、技術手段及び効果を更に明らかに、かつ明確に説明するために、以下、図面及び実施形態を用いて本発明を詳細に説明する。ここで理解すべきことは、本明細書で説明する具体的実施例は本発明を説明するためのものであり、本明細書で記載されている用語“実施例”は実例、例示或いは例証を示し、本発明を限定するものではないことである。さらに、本発明の明細書及び特許請求の範囲で使用される用語“１つ”は“１つまたは複数”を示すが、本明細書で特別に指定、または文脈において明らかに単数形式で現されているものは除く。

本発明は腕時計に関し、その表面には透明導電フィルムが付着され、該透明導電フィルムは複数の領域に分離され、ユーザは該領域にアクセスすることにより、パスワードの入力を実現する。

図１は、本発明の実施例における腕時計の平面図を示し、図２は、本発明の実施例における腕時計の側面図を示す。図１及び図２に示すように、腕時計１０はケーシング１１を含み、該ケーシング１１は表面２１、腕時計ケース２２、底部蓋２３を含む。表面２１は透明材質（例えば、ガラス）により製造されて、該ケーシング１１の一部分として形成される。該表面２１、腕時計ケース２２、底部蓋２３により収容空間を形成する。腕時計１０は該収容空間内に設けられているダイアル１２、複数のインデックス１４、複数のインジケータ１６を含む。インデックス（例えば、時間目盛）１４はダイアル１２の表面に形成される。インジケータ（例えば、時針、分針、秒針）１６はダイアル１２の上方に位置する。インジケータ１６はインデックス１４と合わせて時間を表示する。ユーザは透明表面２１を介してインジケータ２０の示す目盛位置（すなわち、時間情報）を見ることができる。

図３は、本発明の実施例における腕時計に透明導電フィルムが付着している表面模式図である。腕時計１０は、表面２１の内側面に付着している透明導電フィルム３０を更に含む。図３に示すように、透明導電フィルム３０は網状の導電フィルムであり、実際は、極細い金属糸により網状を形成したものである。透明導電フィルム３０は表面２１に配置され、ユーザは依然としてインジケータ１６の示す位置を見ることができる。

透明導電フィルム３０は複数の領域に分離され、当該領域は互いに電気的に遮断されている。図３は２つの領域（即ち、第１領域３１と第２領域３２）を例示にして説明する。透明導電フィルム３０は２つ以上の互いに電気的に遮断される領域に分離されることを理解すべきである。各領域は複数の導電線３０１を含み、該導電線３０１は互いに交差させて複数の導電ユニット３０２を形成する。各領域の全ての導電ユニット３０２の相乗的な電気信号（例えば、電圧信号または電流信号）は、導電ユニット上でのタッチまたは近接動作により変化する。たとえば、ユーザが指で１つの領域をタッチするとき、該領域には電荷変化が生じ、各領域の電荷変化を検出することで、ユーザのタッチした領域を知ることができる。

当業者が理解すべきことは、ユーザが透明導電フィルム３０を利用して操作を行う上述の技術は、従来技術のタッチパネルにてタッチ制御操作を測定する技術、及び従来技術のディスプレイに画素電極を配置して映像を表示する技術とは異なることである。

図４は、本発明の実施例における腕時計の機能モジュールと透明導電フィルムの模式図である。図２及び図４に示すように、腕時計１０は該収容空間内に設けられているムーブメント１７と機能モジュール１８を更に含む。ムーブメント１７はインジケータ１６の移動を駆動して、時間を示す。機能モジュール１８はタッチセンサー４２とプロセッサー４４を含む。タッチセンサー４２は透明導電フィルム３０の領域に電気的に接続する。具体的には、透明導電フィルム３０の各領域は伝送線を介してタッチセンサー４２に接続する。タッチセンサー４２はそれぞれ該領域の電荷変化を検出することができる。たとえば、ユーザが指で第１領域３１をタッチしたとき、タッチセンサー４２は第１領域３１に電荷変化があることを検出し、これにより、第１領域３１がタッチされたと判断する。ユーザが指で第２領域３２をタッチしたとき、タッチセンサー４２は第２領域３２に電荷変化があると検出し、これにより、第２領域３２がタッチされたと判断する。

タッチセンサー４２は各領域での導電ユニット３０２の相乗的な電気信号変化を検出して、検出信号を出力する。プロセッサー４４はタッチセンサー４２に接続する。プロセッサーはタッチセンサー４２から伝送される該検出信号を受信し、かつ該検出情報をパスワードの形式に変換する。具体的には、タッチセンサー４２は電気信号の変化が生じた領域を順番にプロセッサー４４に伝送し、プロセッサー４４は順番に基づいて該パスワードの各桁（ｄｉｇｉｔ）を生成する。すなわち、パスワードの各桁の優先順番は、ユーザが当該領域をタッチした順番に対応する。たとえば、ユーザが最初にタッチした領域は、該パスワードの第１の桁に対応し、ユーザが最後にタッチした領域は、該パスワードの最後の桁に対応する。具体的には、透明導電フィルム３０の当該領域は該パスワードの１つ桁（ｄｉｇｉｔ）の値域に対応する。例えば、パスワードの１つ桁の値の個数は、当該領域の個数に対応する。例えば、パスワードの１つ桁の値は０と１を含み、第１領域３１の１つ桁に対応する値は０であり、第２領域３２の１つ桁に対応する値は１である。ユーザが第１領域３１をタッチする場合、ユーザが“０”を入力したことを示し、ユーザが第２領域３２をタッチする場合、ユーザが“１”を入力したことを示す。

たとえば、ユーザが時間順で第１領域３１、第２領域３２、第１領域３１をタッチする場合、タッチセンサー４２は第１領域３１を示す情報、第２領域３２を示す情報、第１領域３１を示す情報を順番にプロセッサー４４に伝送し、プロセッサー４４は該情報を処理して、パスワード０１０を得る。

図５Ａは、本発明の実施例における透明導電フィルムが粘着されている腕時計の１つの実施例を示し、図５Ｂは、図５Ａの透明導電フィルムを示す図である。透明導電フィルムは表面の内側面に付着している円環５０であり、該円環５０は１０個の領域に均等に分離され、各領域は数字に対応して表示される。例えば、図５Ａ及び図５Ｂに示すように、円環の１０個の領域は数字０〜９を示し、ユーザがいずれかの領域をタッチする場合、該領域での数字盤上の数字が入力されていることを示す。例えば、ユーザが数字“５”をタッチするときは、パスワードの１つ桁“５”を入力することである。例えば、ユーザが数字“２”“６”“７”と“２”に対応する領域を順番にタッチするとき、入力したパスワードが“２６７２”であることを示す。

図６は、本発明の実施例における近距離通信モジュールを含む腕時計の図である。腕時計は、外部装置と近距離通信を行う近距離通信モジュール（ｓｈｏｒｔ ｄｉｓｔａｎｃｅ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）６０を含む。該近距離通信モジュールは無線ＩＣタグ（ｒａｄｉｏ ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ、ＲＦＩＤ）／近距離無線通信（ｎｅａｒ ｆｉｅｌｄ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ、ＮＦＣ）モジュールを含むが、これに制限されない。近距離通信モジュール６０はセキュリティチップ６０１とコイル６０２を含み、セキュリティチップ６０１は腕時計のケーシングにより形成された収容空間内に設けられ、コイル６０２はケーシングに設けられている。セキュリティチップ６０１はユーザのセキュリティに関する情報の処理に用いる。コイル６０２はセキュリティチップ６０１に接続されて、電磁波信号の伝送に用いる。具体的には、セキュリティチップ６０１が情報を該外部装置に伝送するとき、コイル６０２には随時変化する電流が印加されるため、電磁波信号が生じる。または、該外部装置が情報をセキュリティチップ６０１に伝送するとき、コイル６０２には外部の電磁波信号の影響で随時変化する電流が生じるため、セキュリティチップ６０１は該外部装置が伝送する情報を受信することができる。

近距離通信モジュール６０は機能モジュール１８のプロセッサー４４に電気的に接続する。近距離通信モジュール６０がパスワードの検証を行うとき、セキュリティチップ６０１を通じてプロセッサー４４に入力用パスワードの請求を送信し、プロセッサー４４はユーザが透明導電フィルム上で行った操作によりパスワードを生成し、かつ該パスワードをセキュリティチップ６０１に送信して、パスワードの検証を行っている。

応用の環境では、さまざまなカードのＲＦＩＤ／ＮＦＣモジュールを腕時計に整合させることができる。当該ＲＦＩＤ／ＮＦＣモジュールと読取器とが通信を行うとき、腕時計上の透明導電フィルムによりパスワードを入力して、パスワードにより保護する性能を実現する。１つの実施例では、電子決済性能を有するＲＦＩＤ／ＮＦＣモジュールを腕時計に整合させることで、ユーザが電子決済を行うとき、腕時計上の透明導電フィルムにより対応するパスワードを入力することができるため、電子決済のセキュリティ性をより向上させる。

図７は、本発明の実施例における腕時計に用いるパスワード入力方法のフローチャートである。上記の説明と図７を参照して、上記の方法を説明する。該方法は、ステップＳ７０、ステップＳ７２、ステップＳ７４を含む。

ステップＳ７０において、透明導電フィルム３０を表面２１の内側面に付着させ、透明導電フィルム３０を複数の領域（例えば、第１領域３１と第２領域３２）に分離し、各領域は複数の導電線３０１を含み、該導電線３０１がそれぞれ互いに交差されて複数の導電ユニット３０２を形成する。

ステップＳ７２において、各領域の該導電ユニット３０２の相乗的な電気信号変化を検出して、検出信号を出力する。本ステップでは、タッチセンサー４２はそれぞれ該領域の電荷変化を検出することができる。例えば、ユーザが指でいずれか１つの領域をタッチするとき、タッチセンサー４２は該領域に電荷変化があると検出し、従って、タッチされたと判断する。

ステップＳ７４において、該検出信号をパスワードの形式に変換する。該ステップでは、プロセッサー４４はタッチセンサー４２から伝送された検出信号を受信して、パスワードの形式に変換する。具体的には、ステップＳ７４は電気信号変化が生じた領域の順番に基づいて、該パスワードの各桁（ｄｉｇｉｔ）を生成するステップを含む。該領域は該パスワードの１つ桁の値域に対応する。詳細については、上記の説明を参照されたい。

本発明におけるパスワード入力方法の他の詳細は、上記の腕時計構造の説明を参照できるので、ここでは説明しない。

本発明の腕時計及びパスワード入力方法において、ユーザは腕時計の表面の内側面に設けられている透明導電フィルムを用いて操作を行うことにより、パスワードの入力を達成して、パスワードにより保護される機能を実現する。

本発明は、好ましい実施例により開示されているが、これに限定されない。本発明における当業者は本発明により開示されている精神と範囲を離れない前提で、様々な変更と修飾を行うことができるため、本発明の保護範囲は特許請求の範囲を基準にすべきである。

１０ 腕時計
１１ ケーシング
１２ ダイアル
１４ インデックス
１６ インジケータ
１７ ムーブメント
１８ 機能モジュール
２１ 表面
２２ 腕時計ケース
２３ 底部蓋
３０ 透明導電フィルム
３１ 第１領域
３２ 第２領域
４２ タッチセンサー
４４ プロセッサー
５０ 円環
６０ 近距離通信モジュール
３０１ 導電線
３０２ 導電ユニット
６０１ セキュリティチップ
６０２ コイル

Claims (10)

1. 腕時計であって、収容空間を形成するケーシングを含み、該ケーシングの一部は透明材質の表面により形成され、該腕時計はダイアル、該ダイアルの表面に形成されるインデックス、該ダイアルの上方に位置するインジケータを更に含み、該インジケータは該インデックスと合わせて時間を表示し、該腕時計は、透明導電フィルムと、タッチセンサーと、プロセッサーを更に含み、
   前記透明導電フィルムは該表面の内側面に付着され、該透明導電フィルムは複数の領域に分離され、各領域は複数の導電線を含み、該導電線は互いに交差させて複数の導電ユニットを形成し、
   前記タッチセンサーは、該収容空間内に設けられ、かつ該透明導電フィルムの該領域に電気的に接続されて、各領域の導電ユニットの相乗的な電気信号変化を検出し、検出信号を出力し、
   前記プロセッサーは、該収容空間内に設けられ、かつ該タッチセンサーに接続されて、該タッチセンサーから伝送される該検出信号を受信し、かつ該検出信号をパスワードの形式に変換する、腕時計。
2. 該タッチセンサーは電気信号の変化により生じた領域を順番に該プロセッサーに伝送し、該プロセッサーは該順番により、該パスワードの各桁（ｄｉｇｉｔ）を生成する、請求項１に記載の腕時計。
3. 該領域は該パスワードの各桁の値域に対応する、請求項１に記載の腕時計。
4. ユーザの該領域の１つの領域を実行する操作は、該該パスワードの１つの桁に対応する、請求項１に記載の腕時計。
5. 該透明導電フィルムは円環であり、該円環は１０個の領域に均等に分離され、各領域は数字に対応して表示される、請求項１に記載の腕時計。
6. 該プロセッサーに接続されて、外部装置と近距離通信を行う近距離通信モジュールを更に含み、該近距離通信モジュールは該プロセッサーに入力用パスワードの請求を送信し、該プロセッサーは生成されたパスワードを該近距離通信モジュールに伝送して、該入力用パスワードの請求に応答する、請求項１に記載の腕時計。
7. 近距離通信モジュールは、
   ユーザのセキュリティ情報を処理するためのセキュリティチップと、
   該セキュリティチップに接続されて、電磁波信号の伝送に用いるコイルを含む、請求項１に記載の腕時計。
8. 腕時計に用いるパスワード入力方法であって、該腕時計は、収容空間を形成するケーシングを含み、該ケーシングの一部は透明材質の表面により形成され、該腕時計はダイアル、該ダイアルの表面に形成されるインデックス、該ダイアルの上方に位置するインジケータを更に含み、該インジケータは該インデックスと合わされて時間を表示し、
   前記方法は、透明導電フィルムを該表面の内側面に付着させ、該透明導電フィルムは複数の領域に分離され、各領域は複数の導電線を含み、該導電線が互いに交差されて複数の導電ユニットを形成するステップと、
   各領域の導電ユニットの相乗的な電気信号変化を検出して、検出信号を出力するステップと、
   該検出信号をパスワードの形式に変換する変換ステップを含む、方法。
9. 前記変換ステップは、
   電気信号変化を生じる領域の順番に基づいて、該パスワードの各桁（ｄｉｇｉｔ）を生成する、請求項８に記載の方法。
10. 前記変換ステップにおいて、該領域は該パスワードの１つの桁の値域に対応する、請求項８に記載の方法。