JP2019079407A - 装置、管理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載の発明は、前記第1の商品及び前記第2の商品は、予約の対象となる空間である、請求項1に記載の装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1の商品及び前記第2の商品は、扉の開閉を通じて出入りできる空間である、請求項2に記載の装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1の商品及び前記第2の商品は、壁で囲まれた空間である、請求項2に記載の装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第2の商品は、利用者が希望する前記第1の商品について予め紐付けられている、請求項1に記載の装置である。
請求項6に記載の発明は、利用者が希望した前記第1の商品は、検索の条件を満たす候補の中から利用者によって指定される、請求項5に記載の装置である。
請求項7に記載の発明は、利用者が希望した前記第1の商品は、前記第1の提供者が用意した候補の中から利用者によって指定される、請求項5に記載の装置である。
請求項8に記載の発明は、前記候補として通知が可能な前記第2の商品が複数ある場合、前記通知手段は、評価が高い順番に当該第2の商品を通知する、請求項1に記載の装置である。
請求項9に記載の発明は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、利用者の現在の位置から当該第2の商品である空間への移動の時間が短い候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置である。
請求項10に記載の発明は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、利用者が指定した当該第1の商品である空間から当該第2の商品である空間への移動の時間が短い候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置である。
請求項11に記載の発明は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、当該第2の商品である空間への移動に伴い発生する実費用が少ない候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置である。
請求項12に記載の発明は、前記実費用は、利用者が支払う交通費である、請求項11に記載の装置である。
請求項13に記載の発明は、前記実費用は、前記第2の商品の利用に対して利用者に付与される対価と利用者が支払う交通費との差額である、請求項11に記載の装置である。
請求項14に記載の発明は、成約に伴い発生する利益が大きい候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置である。
請求項15に記載の発明は、 前記通知手段は、前記第1の商品を提供できない場合に使用する条件が定められている場合、当該条件に従って候補として通知する前記第2の商品を特定する、請求項1に記載の装置である。
請求項16に記載の発明は、前記条件は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、利用者が指定した空間から移動に要する時間である、請求項15に記載の装置である。
請求項17に記載の発明は、前記条件は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、移動に伴い発生する実費用である、請求項15に記載の装置である。
請求項18に記載の発明は、前記条件は、成約に伴い発生する利益である、請求項15に記載の装置である。
請求項19に記載の発明は、利用者のアクセス先となった第1の提供者が提供する第1の商品を候補として利用者に通知し、当該第1の商品を提供できない場合、予め定めた第2の提供者が提供する第2の商品を候補として利用者に通知する通知手段と、前記第1の商品の管理データを保持する第1のデータベースと、前記第2の商品の管理データを保持する第2のデータベースとを有する管理システムである。
請求項20に記載の発明は、コンピュータを、利用者のアクセス先となった第1の提供者が提供する第1の商品を候補として利用者に通知し、当該第1の商品を提供できない場合、予め定めた第2の提供者が提供する第2の商品を候補として利用者に通知する通知手段として機能させるプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、利用者の希望する第1の提供者が利用者の希望する第1の商品を提供できない場合、希望の商品と同等の第2の商品を提供する第2の提供者の商品を提供できる。
請求項3記載の発明によれば、利用者の希望する第1の提供者が利用者の希望する第1の商品を提供できない場合、希望の商品と同等の第2の商品を提供する第2の提供者の商品を提供できる。
請求項4記載の発明によれば、利用者の希望する第1の提供者が利用者の希望する第1の商品を提供できない場合、希望の商品と同等の第2の商品を提供する第2の提供者の商品を提供できる。
請求項5記載の発明によれば、利用者が希望する第1の商品と同等の第2の商品を提示できる。
請求項6記載の発明によれば、利用者が希望する第1の商品と同等の第2の商品を提示できる。
請求項7記載の発明によれば、利用者が希望する第1の商品と同等の第2の商品を提示できる。
請求項8記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項9記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項10記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項11記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項12記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項13記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項14記載の発明によれば、第1の提供者の利益を高めることができる。
請求項15記載の発明によれば、追加の条件により第2の商品を絞り込むことができる。
請求項16記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項17記載の発明によれば、利用者の利益を高めることができる。
請求項18記載の発明によれば、第1の提供者の利益を高めることができる。
請求項19記載の発明によれば、利用者の希望する第1の提供者が利用者の希望する第1の商品を提供できない場合、希望の商品と同等の第2の商品を提供する第2の提供者の商品を提供できる。
請求項20記載の発明によれば、利用者の希望する第1の提供者が利用者の希望する第1の商品を提供できない場合、希望の商品と同等の第2の商品を提供する第2の提供者の商品を提供できる。
以下で説明する実施の形態では、提供の対象としての物品、サービス、情報などの意味で商品ということがある。
以下で説明する実施の形態では、提供の対象である商品が有料で提供される場合について説明するが、無料で提供されてもよいし、電子的なポイントを介して提供されてもよい。
<管理システムの全体構成>
通信速度の向上や通信端末の小型化に伴い、オフィス外でも各種の情報にアクセスできる環境が整っている。一方で、ビジネス上の会話や情報は秘匿性が高いため、静かでセキュアな環境が求められている。
本実施の形態では、これらの要望を満たす空間を提供するための管理システムについて説明する。もっとも、以下に説明する空間は、ビジネス用途に限るものでなく、個人での利用も可能である。
図1に示すように、管理システム1は、クラウドネットワーク2に接続された各種の端末で構成される。
図1には、管理システム1を構成する端末の例として、複数台の時間貸し空間3と、時間貸し空間3を利用する個々のユーザが携帯する複数台のユーザ端末4と、個々の時間貸し空間3の予約を管理する予約管理サーバ5と、個々の時間貸し空間3の利用の状況を管理する空間管理サーバ6と、利用者に対する請求を管理する請求管理サーバ7と、時間貸し空間3を利用できる会員の情報を管理する会員管理サーバ8とが示されている。
なお、本実施の形態における時間貸し空間3は、保守等で使用される時間を除き、24時間365日の利用が可能である。
時間貸し空間3の時間貸しサービスを提供する事業者は、単独でも複数でもよい。例えば予約の管理、入退室や室内の利用状況などの管理、ユーザに対する利用料金の請求に関する管理、利用者として登録されている会員の管理のそれぞれを異なる事業者が分担してもよい。なお、1つの目的(機能)についての管理を複数の事業者が協働で提供してもよい。
また、1つの目的(機能)に対して複数のサーバを用意してもよい。単独の事業者が1つの目的(機能)に対して複数のサーバを用意する場合や複数の目的(機能)に対応する複数のサーバを用意する場合には、イントラネットを介して接続すればよい。
また、時間貸し空間3も単独の事業者が提供する場合だけでなく、複数の事業者によって提供されてもよい。
すなわち、管理システム1は、複数の事業者が提供するサービスの集合体として実現されてもよい。
電子鍵の場合には、施錠や解錠を有効に行える時間を自由に定めることができる。また、1つの時間貸し空間3の利用に必要な電子鍵を同じ時間帯に対して複数発行することもできる。
なお、物理的な鍵を予約された時間別に複数用意し、時間貸し空間3を施錠し又は解錠できるようにしてもよい。また、利用者の認証を鍵の代わりに使用してもよいし、電子鍵や物理的な鍵を補足する手段として使用してもよい。
本実施の形態の場合、予約管理サーバ5は、保守等に確保された時間を除き、24時間365日、時間貸し空間3の予約を受け付ける。また、必要に応じて、ユーザ端末4に対する電子鍵の発行や認証の処理を実行する。なお、認証の処理は空間管理サーバ6の側で行ってもよい。
この他、空間管理サーバ6は、時間貸し空間3内に配置されている各種の機器31からの情報の収集や各種の機器31の制御を実行する機能を有している。
図1の例では、空間管理サーバ6はクラウドネットワーク2に接続されているが、機能の一部又は全部が、時間貸し空間3に収容されていてもよい。
会員管理サーバ8は、登録されている会員の情報と利用者の情報とを管理する。会員が自然人の場合には、会員と利用者は一致する。一方、会員が法人の場合には、会員別に個々の利用者が登録され、管理される。
本実施の形態における時間貸し空間3は、例えば駅の構内、空港、オフィスビル、飲食店やデパート等の商業施設、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。
本実施の形態では、時間貸し空間3として防音性に優れた小部屋を想定する。この意味で、時間貸し空間3は、閉鎖型の空間の一例である。本実施の形態において、閉鎖型とは、密閉の意味ではなく、実用的な防音性能を備える意味で使用する。従って、通気口や小窓等の開口や隙間が、時間貸し空間3を構成する躯体30の一部分に設けられていてもよい。
本実施の形態の場合、扉32として、1枚の扉部材が弧を描くように開閉する片開きの開き戸を想定する。もっとも、扉32は、1つの開口部を2枚の扉部材で仕切る両開きの開き戸でもよい。
また、扉32は、引き戸でもよい。引き戸は、1枚の扉をスライドする片引きタイプでも、2枚以上の扉を行き違わせて開閉する引き違いタイプでも、2枚の扉を左右にスライドする引き分けタイプでもよい。
また、扉32は、蝶番で連結された2枚1組の扉部材を折り畳むように開く折れ戸でもよい。折れ戸にも、片方にのみ開くタイプと、両方向に開くタイプがある。
また、特殊なタイプとして、収納時に扉32が壁の中に引き込まれる引き込み戸や間仕切り戸であってもよい。
なお、扉32は内開きでも外開きでも構わない。
もっとも、壁面30D及び30Eの少なくとも一部には、目隠し(外部から室内の観察を難しくする又は視認性を低下させる)の機能を実現する構造、材質、加工などが採用されていてもよい。
例えば壁面30D及び30Eの材質自体が半透明の部材でもよいし、光が散乱するように部材の表面に細かい傷がつけられた部材でもよいし、同等の機能を備えるフィルム状の部材が貼り付けられていてもよい。なお、フィルム状の部材は、透過と白濁を電気的に切り替え可能な液晶フィルムや透過率を電気的に制御可能な偏光フィルムでもよい。
また、目隠しのための構造や部材が別に用意されていてもよい。もっとも、壁面30D及び30Eも、他の面と同じく光を通さない部材で構成されてもよい。もっとも、3面以上が透明又は半透明の部材で構成されていてもよい。
なお、個室型とは1人しか利用できない意味ではなく、少人数、例えば2〜3人の利用が可能な意味で使用する。
個々の時間貸し空間3を構成する躯体30の形状や構造、提供される設備や性能は任意である。
本実施の形態の場合、躯体30の内部には、机33と椅子34が1つずつ配されている。また、机33の上には、機器31の一例である印刷装置31D、コンピュータ本体31E、表示デバイス31F、入力デバイス31Gが配されている。なお、コンピュータ本体31Eに記憶されているデータや履歴の情報は、システム側の制御によって、利用の終了後に全て消去される。利用者の情報を保護するためである。
なお、機器31として例示した具体的な電子機器は一例である。例えば机33の上に配されている印刷装置31D、コンピュータ本体31E、表示デバイス31F、入力デバイス31Gは設置されていなくてもよい。そのような場合は、利用者のコンピュータやスマートフォンが用いられる。
また、管理システム1は、特許請求の範囲における管理システムの一例である。
図3〜図5を使用して、管理システム1を構成する端末の構成例を説明する。
図3は、ユーザ端末4のハードウェア構成の例を説明する図である。
本実施の形態では、ユーザ端末4として、例えばスマートフォンを使用する。
ユーザ端末4は、ファームウェアやアプリケーションプログラムの実行を通じて各種の機能を提供するCPU(Central Processing Unit)41と、ファームウェアやBIOS(Basic Input Output System)を格納する記憶領域であるROM(Read Only Memory)42と、プログラムの実行領域であるRAM(Random Access Memory)43を有している。
また、ユーザ端末4は、ダウンロードしたアプリケーションプログラムや電子鍵等を記憶する揮発性の記憶装置44と、外部との通信に使用される通信インタフェース(通信IF)45と、タッチパネル等の入力デバイス46と、情報の表示に使用される表示デバイス47と、撮像カメラ48とを有している。記憶装置44には、例えば半導体メモリが用いられる。
ここで、CPU41と各種のデバイスはバス49を通じて接続されている。
図4では、予約管理サーバ5の構成を代表的に表している。もっとも、他のサーバ、すなわち、空間管理サーバ6、請求管理サーバ7、会員管理サーバ8の構成も図4に示す構成と同様である。
予約管理サーバ5は、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムの実行を通じて各種の管理機能を提供するCPU51Aと、オペレーションシステムやBIOSを格納する記憶領域であるROM52Aと、プログラムの実行領域であるRAM53を有している。
また、予約管理サーバ5は、担当する管理機能を実現するアプリケーションプログラムや各種の管理データを記憶する揮発性のハードディスクドライブ(HDD)54と、外部との通信に使用される通信インタフェース(通信IF)55と、キーボード等の入力デバイス56と、情報の表示に使用される表示デバイス57とを有している。
ここで、CPU51Aと各種のデバイスはバス58を通じて接続されている。
なお、各サーバは、管理データを保持するデータベースの一例である。すなわち、各サーバは、特許請求の範囲における第1のデータベース及び第2のデータベースの一例である。
時間貸し空間3は、空調装置31A、人感センサ31B、照明器具31C、印刷装置31D、コンピュータ本体31E、表示デバイス31F、入力デバイス31G、制御装置31H、認証ユニット32Aを有している。
ここで、空調装置31Aは、室内の気温や湿度の調整に使用される。なお、空調装置31Aと共に、又は、空調装置31Aとは別に換気に特化した機構(換気装置)を設けてもよい。換気装置は、室内に新しい空気を供給する給気設備と室内の空気を外部に排出する排気設備で構成される。
人感センサ31Bは、室内の人の検知に用いられるセンサであり、様々なタイプが存在する。例えば人の動きを検知可能な焦電型赤外線人感センサ、人の数と位置を検知可能な画像型人感センサやサーモパイル型人感センサがある。目的に応じて、これらのセンサのうちのいずれか、または、複数を組み合わせて使用する。
制御装置31Hは、LAN31Vに接続された機器から情報を収集すると共に、個々の機器の動作を制御する制御用のコンピュータである。なお、制御装置31Hは、管理システム1によっては、空間管理サーバ6としての機能を提供することもある。
認証ユニット32Aは、例えば扉32に取り付けられている。認証ユニット32Aは、扉32の施錠や解錠に必要となる情報の取得や受け渡しに使用される。例えば認証の処理は、予約管理サーバ5で実行され、認証の結果だけが認証ユニット32Aに通知される。認証ユニット32Aは、認証が成功した場合、扉32を解錠する。解錠の後、扉32の開閉が可能になり、時間貸し空間3(図2参照)への入室が可能になる。
時間貸し空間3には、扉32の開閉を機械的に制御する扉開閉機構31Jが用意されている。扉開閉機構31Jには、例えば扉32を駆動して開閉する機構や利用者による扉32の開閉操作に介在して開閉に要する負荷の大きさを調整する機構が含まれる。
時間貸し空間3には、開閉ロック機構31Kが用意されている。開閉ロック機構31Kは、利用者による扉32の開閉を制限する機構である。開閉ロック機構31Kが作動している間、少なくとも扉32を閉じる操作が制限される。
時間貸し空間3には、表示デバイス31Mが用意される。本実施の形態における表示デバイス31Mは、例えば扉32が設けられている壁面30Cの外側に配置され、入室しようとする利用者の操作用や情報の提供用に使用される。また、表示デバイス31Mは、時間貸し空間3を利用している利用者の操作用や情報の提供用に使用される。表示デバイス31Mは報知手段の一例である。
時間貸し空間3には、スピーカ31Nが用意される。スピーカ31Nは、室内の利用者に対する情報の報知や室外にいる人への情報の報知に使用される。スピーカ31Nは報知手段の一例である。
時間貸し空間3には、集音マイク31Oが用意される。集音マイク31Oは、室内の音の取得に使用される。
時間貸し空間3には、湿度センサ31Qが用意される。湿度センサ31Qは、室内の湿度の測定に使用される。
時間貸し空間3には、マグネットセンサ31Rが用意される。マグネットセンサ31Rは、扉32に取り付けられており、磁力の検知を通じて扉32の開閉を検知する。
時間貸し空間3には、加速度センサ31Sが用意される。加速度センサ31Sは、モノの動きの検知に使用される。
時間貸し空間3には、空気環境モニタ31Uが用意される。空気環境モニタ31Uは、室内の空気に含まれる成分を検知するセンサであり、例えばPM2.5やPM10の濃度、二酸化炭素の濃度、温度、湿度、揮発性有機化合物の濃度などを測定する。なお、測定対象はこれらの全てである必要はないし、他の成分も測定対象であってもよい。空気環境モニタ31Uによって温度や湿度を測定可能な場合、温度センサ31Pと湿度センサ31Qを別に設ける必要はない。
ここでは、図6を使用して、管理システム1を構成する端末のいずれかにより、又は、複数の端末の協働により実現される制御機能について説明する。
ここでは、特定の事業者(例えば事業者A)が運用する予約管理サーバ5が、提携関係にある他の事業者(例えば事業者B)が運営する予約管理サーバ5との協働動作を想定する。この協働動作は、各予約管理サーバ5を構成するCPU51A(図4参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
本実施の形態における予約管理サーバ5は、自社の商品である時間貸し空間3の提供を優先し、自社の商品を提供できない場合には、自社と提携する特定の事業者の時間貸し空間3を利用者に提供する。
CPU51Aは、プログラムの実行を通じて予約制御部101として機能する。予約制御部101は、特許請求の範囲における通知手段の一例である。
予約制御部101は、複数の機能によって構成されている。
例えば本実施の形態の場合、予約制御部101は、ユーザが希望する条件を受け付ける予約条件受付部102と、自社で管理する時間貸し空間3を優先的に検索する優先先検索部103と、自社で管理する時間貸し空間3をユーザに提供できない場合に、提携する特定の事業者で管理する時間貸し空間3を検索する提携先検索部104と、条件に該当した時間貸し空間3をユーザに提示する候補提示部105と、提携する特定の事業者との間で予約が成立した場合に自社からの斡旋の事実を記録する斡旋記録部106と、を有している。
優先先検索部103は、自社が管理する時間貸し空間3を対象として、入力された条件を満たす予約が可能か否かを検索する。
提携先検索部104は、自社で管理する時間貸し空間3を予約できない場合に用いられる機能である。提携先検索部104は、自社が提携している特定の事業者が管理している時間貸し空間3を対象として、入力された条件を満たす予約が可能か否かを検索する。
斡旋記録部106は、自社のサイトにアクセスしたユーザに対して、提携先の時間貸し空間3を斡旋し、予約が成立した場合に斡旋の事実を記録する。
本実施の形態の場合、この記録は、予約が成立した提携先の事業者から斡旋に対する対価を受け取るために使用される。また、自社が管理する時間貸し空間3を使用できなかったユーザに対する対価の付与に使用される。ここでの対価は、金銭の場合もあれば、いわゆるポイントの場合もある。
なお、ユーザに対する対価は運用上の理由によるものである。例えば提携先が管理する時間貸し空間3の予約をユーザが受け入れた場合に、予約先の時間貸し空間3に移動するために要する費用の補填等に使用してもよい。
以下では、予約制御部101(図6参照)の制御を通じて実現される予約に関する制御の例を説明する。
まず、制御によって実現される予約サービスの全体像を説明する。
図7は、実施の形態1で想定する予約の仕組みを説明する図である。
図7には図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
図7の例では、予約に関係のある端末だけを表している。図7の場合、5つの予約管理サーバ5A、5B、5C、5D、5Eが存在する。予約管理サーバ5A、5B、5C、5D、5Eは、それぞれ時間貸し空間3の貸し出しサービスを運営しているA社、B社、C社、D社、E社に対応する。
本実施の形態では、これら5社のうち、A社、B社、C社が互いに提携し、D社とE社は独立して貸し出しサービスを運営しているものとする。
図7では、ユーザが、A社の予約サイトにアクセスした場合を想定している。このため、ユーザ端末4から予約管理サーバ5Aに向かう矢印111が描かれている。
1段目は、自社が管理する時間貸し空間3を対象とする検索である。予約サイトへのアクセスには、アクセス先であるA社が提供している時間貸し空間3を使用したいというユーザの暗黙の希望が認められるためである。
2段目は、提携先が管理する時間貸し空間3を対象とする検索である。A社の時間貸し空間3を提供できない場合に、提携先を通じて自社と同等の時間貸し空間3をユーザに提供するためである。
この場合、ユーザは、B社の予約サイトにアクセスして希望の条件を入力し直さなくても、自身がアクセスしたA社の予約サイトを通じて時間貸し空間3を予約できる。
また、ユーザは、アクセス先であるA社を通じてB社又はC社の時間貸し空間3を利用するので、A社と同等のサービスの提供を期待できる。
図7では、提携関係にないD社とE社への斡旋は生じないので矢印にバツ印をつけて描いている。
以下では、A社の予約管理サーバ5A(図7参照)にユーザがアクセスしたものとして説明する。
まず、予約制御部101は、予約の条件を受け付ける(ステップ101)。予約の条件として、例えば希望の場所が入力される。
次に、予約制御部101は、入力された予約の条件に基づいて、自社(A社)で管理する時間貸し空間3を検索する(ステップ102)。予約の条件を満たす時間貸し空間3が複数見つかった場合、予約制御部101は、それらを候補としてユーザに提示する。候補を提示する場合には、候補に対する他のユーザの予約を受け付けないように処理する。
続いて、予約制御部101は、提示された候補に対するユーザの指定を受け付ける(ステップ103)。
一方、指定された候補の予約を受け付けられない(ステップ104で否定結果の場合)、予約制御部101は、提携先の時間貸し空間3を対象とする検索動作に移行する。
なお、ステップ102における検索の結果、予約の条件を満たす候補が存在しなかった場合には、ステップ103を飛ばしてステップ104の判定が実行され、否定の結果が得られる。
優先設定は、提携先の時間貸し空間3が提示される場合に、どの条件を優先するかについての設定である。優先設定には、例えば指定された時間貸し空間3からの移動の距離又は時間が短い方を優先する、移動に要する実費用が少ない方を優先する、延長可能な時間が長い方を優先する、付帯設備が多い方を優先する、斡旋によって自社(ここではA社)が受け取る利益が大きい方を優先する、予め定めた優先順が上位の提携先を優先する等がある。
ここで、移動の距離又は時間とは、ユーザが指定した時間貸し空間3の位置を起点とする場合と、ユーザの現在の位置を起点とする場合が含まれる。
また、移動に要する実費用は、利用者が支払う交通費であってもよいし、利用者が支払う交通費と提携先の利用に対して付与される報奨金との差額であってもよい。
また、自社が受け取る利益とは、斡旋に伴って提携先から受領する斡旋料の額である。
なお、候補のそれぞれについて計算される評価値が高い方を優先してもよい。
図9は、予約制御部101が参照する管理テーブル(優先設定を含む)の例を説明する図である。
図9に示す管理テーブル150は、複数の項目151〜161で構成されている。
項目151は、A社が管理する時間貸し空間3の一覧である。図9では、ユーザがステップ103(図8参照)で指定した時間貸し空間3(A#05002)を太線で囲んで示している。
項目152は、管理会社の欄である。図9では、予約制御部101が、A社の予約管理サーバ5A(図7参照)の場合を想定しているので、全ての列にA社を示す記号が記載されている。なお、項目152は、A社から委託を受けた他社が予約サイトを運営している場合に必要となる。
図9では、A#05002で管理される時間貸し空間3に対してB#20556で管理される時間貸し空間3が紐付けられている。なお、紐付けられている時間貸し空間3の数は1つである必要はなく複数であっても良い。紐付けられる複数の時間貸し空間3は異なる提携先で管理されていてもよい。
図9では、個々の時間貸し空間3に提携先の時間貸し空間3を紐付けているが、提携先を紐付けの対象としてもよい。この場合には、項目154だけでよい。
項目154は、紐付けられている時間貸し空間3の管理会社の欄である。
項目155は、ユーザが指定した時間貸し空間3からの移動の距離又は時間に関する情報の表示に使用される。
図9の例では、移動の距離が短い場合を二重丸で表し、次に短い場合を丸印で表し、次に短い場合を三角で表している。
図9の例では、記号によって情報を表現しているが、これらの評価に対応する数値が記録されてもよい。また、情報は、距離を表す数値でもよいし、時間を表す数値でもよい。
項目157は、延長可能な時間の欄である。この欄の情報は、予約の時点における他の予約との関係で変わり得る。図9では長時間の延長が可能な場合を丸印で示し、次に延長可能な時間が長い区分を三角印で示し、延長できない場合をバツ印で示している。
ここでの項目155〜158がユーザの優先設定に対応する。
項目159は、ユーザの希望に対する合致度を表す欄である。図9のうち太線で囲んだ例では3位と記載されている。この3位とは、紐付けられている時間貸し空間3(B#20556)の予約の条件に対する合致度が、提携先であるB社とC社で提供可能な時間貸し空間3のうちで3番目であることを表している。なお、この欄は、各欄に記されている評価の総合評価でもよい。
項目161は、ユーザへの対価(報奨金)の額を表す欄である。提携先が提供する時間貸し空間3を使用することで発生する不便や交通費に対する対価として用意されている。交通費が発生しない場合には不要でよい。
ステップ108の実行後、予約制御部101は、提示された候補について予約が成立したか否かを判定する(ステップ109)。
ステップ109で否定結果が得られた場合、予約制御部101は、ステップ107に戻る。例えば優先設定を外して他の候補を提示する。
ステップ109で肯定結果が得られた場合、予約制御部101は、予約を確定し(ステップ110)、管理データを更新する(ステップ111)。
例えば予約制御部101は、管理テーブル150(図9参照)の項目153(図9参照)を参照し、1つ又は複数の候補をユーザに提示する。
なお、予約が完了した時点で、A社は予約が成立した提携先に宛てて予約の成立を通知してもよい。通知は予め定めた件数の成立毎にまとめて行ってもよい。
また、斡旋料は斡旋のたびに清算してもよいし、月単位で清算してもよい。なお、清算自体は事前の契約に基づく条件に基づいて計算される金額によって行ってもよい。
ここでは、ユーザが操作するユーザ端末4(図1参照)に表示される操作画面の例を説明する。
図10は、予約の過程で表示される一連の操作画面の例を説明する図である。(A)は自社の候補の提示画面171であり、(B)は予約依頼の画面172であり、(C)は提携先の候補の提示画面173であり、(D)は詳細情報の確認画面174であり、(E)は予約依頼の画面175であり、(F)は予約完了時の画面176である。
画面172は、候補のうち先頭に表示されていたA#05002の時間貸し空間3の予約設定画面を表しており、希望時間として15時から17時の時間帯が入力されている。
提示画面173では、希望する時間帯での予約ができないため、提携先を対象とする検索によって見つかった候補が提示されている。この例では、B社が管理するB#20556とC社が管理するC#00302が提示されている。
このように、ユーザは、B社が管理する時間貸し空間3(B#20556)を予約する場合でも、A社の予約サイトにアクセスするだけで予約を実現できている。また、予約の条件を入力し直す必要もない。
本実施の形態で説明した手法を用いれば、ユーザは、使用を希望するA社の予約サイトにアクセスして予約の条件を入力することで、A社の提供する時間貸し空間3の予約を優先的に検索できる。そして、A社の提供する時間貸し空間3の予約を実現できない場合でも、ユーザは、A社の予約サイトを通じて提携先であるB社かC社の時間貸し空間3を予約することができる。
しかし、本実施の形態の場合には、ユーザが使用したいA社の時間貸し空間3の候補だけが最初に提示され、予約の条件を満たさない場合でも、A社との提携により同等のサービスを期待できるB社とC社の時間貸し空間3の提示を受けることができる。
一方、提携先にあっては、提携している他者からの斡旋を通じて予約の機会を増やすことができるので、時間貸し空間3の稼働率を上げることができる。
前述の実施の形態1では時間貸し空間3の予約を想定したが、本実施の形態では、商品の販売を想定する。
<システムの概要>
図11は、実施の形態2で想定する物品の販売の仕組みを説明する図である。
図11には図7との対応部分に対応する符号を付して示している。
図11の例では、物品の販売に関係のある端末だけを表している。図11の場合、5つの販売管理サーバ5A1、5B1、5C1、5D1、5E1が存在する。販売管理サーバ5A1、5B1、5C1、5D1、5E1は、販売サイトを運営しているA1社、B1社、C1社、D1社、E1社に対応する。
本実施の形態では、これら5社のうち、A1社とB1社が互いに提携し、C1社とD1社とE1社は独立して物品の販売事業を行っているものとする。
本実施の形態における提携とは、ユーザに対して窓口になった事業者が、自社と提携先との間で希望の条件を満たす物品を融通し合う補完関係をいう。
この実施の形態の場合、提携先は物品毎に定めてもよいし、事業者単位(事業者としての個人を含む)で定めてもよい。
なお、通販事業者の場合には、同業者を提携先としてもよいし、出店している商品の製造業者や生産者を提携先としてもよい。
図11の例であれば、A1社とB1社は、物品の販売機会を互いに融通し合う関係にある。
図11では、ユーザが、A1社の販売サイトにアクセスした場合を想定している。このため、ユーザ端末4から販売管理サーバ5A1に向かう矢印121が描かれている。
1段目は、自社が販売する物品を対象とする検索である。販売サイトへのアクセスには、アクセス先であるA1社から物品を購入したいというユーザの暗黙の希望が認められるためである。
2段目は、提携先が販売する物品を対象とする検索である。A1社が物品を販売できない場合に、提携先を通じて自社と同等の物品をユーザに提供するためである。
この場合、ユーザは、B1社の販売サイトにアクセスして希望の条件を入力し直さなくても、自身がアクセスしたA1社の販売サイトを通じて物品を購入できる。
また、ユーザは、アクセス先であるA1社を通じてB1社の物品を購入できるので、A1社と同等のサービスの提供を期待できる。
なお、図中の矢印122は、条件を満たす物品をA1社が販売できないが、B1社が物品を販売が可能な場合の斡旋の向きを表している。
図11では、提携関係にないC1社とD1社とE1社への斡旋は生じないので矢印にバツ印をつけて描いている。
ここでは、販売管理サーバ5A1の構成例について説明する。因みに、販売管理サーバ5A1のハードウェア構成は図4に示す構成と同様である。
図12は、CPU5A1(図4参照)のソフトウェア構成の例を説明する図である。
この実施の形態の場合、CPU51Aは、プログラムの実行を通じて販売制御部101Aとして機能する。販売制御部101Aは、特許請求の範囲における通知手段の一例である。
例えば本実施の形態の場合、販売制御部101Aは、ユーザが希望する条件を受け付ける希望条件受付部102Aと、自社で販売する物品を優先的に検索する優先先検索部103Aと、自社で販売する物品をユーザに提供できない場合に、提携する特定の事業者が販売する物品を検索する提携先検索部104Aと、条件に該当した物品をユーザに提示する候補提示部105Aと、提携する特定の事業者との間で販売が成立した場合に自社からの斡旋の事実を記録する斡旋記録部106Aと、を有している。
優先先検索部103Aは、自社が販売する物品を対象とした検索を実行する。
提携先検索部104Aは、自社が物品を販売できない場合に用いられる機能である。提携先検索部104Aは、自社が提携している特定の事業者が販売する物品を対象として、入力された条件を満たす物品の提供が可能か否かを検索する。
斡旋記録部106Aは、自社のサイトにアクセスしたユーザに対して、提携先の物品を斡旋し、販売が成立した場合に斡旋の事実を記録する。
本実施の形態の場合、この記録は、販売が成立した提携先の事業者から斡旋に対する対価を受け取るために使用される。また、自社が販売する物品を使用できなかったユーザに対する対価の付与に使用される。ここでの対価は、金銭の場合もあれば、いわゆるポイントの場合もある。
なお、ユーザに対する対価は運用上の理由によるものである。
図13は、ユーザがアクセスした販売サイト(販売管理サーバ)の販売制御部101A(図12参照)で実行される処理動作の例を説明するフローチャートである。
以下では、A1社の販売管理サーバ5A1(図11参照)にユーザがアクセスしたものとして説明する。
まず、販売制御部101Aは、希望の条件を受け付ける(ステップ201)。希望の条件として、例えば商品名が入力される。
次に、販売制御部101Aは、入力された希望の条件に基づいて、自社(A1社)で販売する物品を検索する(ステップ202)。希望の条件を満たす物品が複数見つかった場合、販売制御部101Aは、それらを候補としてユーザに提示する。なお、在庫が限られている場合や販売個数が制限されている場合には、候補を提示する際に、候補に対する他のユーザの購入を受け付けないように処理してもよい。
続いて、販売制御部101Aは、提示された候補に対するユーザの指定を受け付ける(ステップ203)。
一方、指定された候補を販売できない場合(ステップ204で否定結果の場合)、販売制御部101Aは、提携先が販売する物品を対象とする検索動作に移行する。
なお、ステップ202における検索の結果、希望の条件を満たす候補が存在しなかった場合には、ステップ203を飛ばしてステップ204の判定が実行され、否定の結果が得られる。
ステップ207で肯定結果が得られた場合(優先設定があった場合)、販売制御部101Aは、ユーザの優先設定と紐付けられた提携先とに基づいて物品の候補を提示する(ステップ208)。
図14に示す管理テーブル190は、販売会社A1と販売会社B1が共通に使用するテーブルの例を表している。管理テーブル190は、複数の項目191〜201で構成されている。
項目191は、ユーザが最初に希望した販売会社の一覧である。図11では、ユーザがA1社の販売管理サーバ5A1にアクセスした場合を太線で囲んで示している。
項目192は、紐付けされている販売会社の欄である。図14では、販売会社A1に対しては販売会社B1が紐付けられ、販売会社B1には販売会社A1が紐付けられている。なお、提携先が複数ある場合には、複数の販売会社が列記される、又は、列を改めて販売会社毎に記載される。
項目195は、物品の状態の欄である。新品の場合には必要ないが中古の場合には必要になる。図14では良品を丸印で示し、品質がよくない場合をバツ印で示している。
ここでの項目193〜196がユーザの優先設定に対応する。
項目197は、ユーザが最初に希望した販売会社が属するポータル運営企業の欄である。項目198は、提携先の販売会社が属するポータル運営企業の欄である。いずれも販売会社とポータル運営企業が異なる場合があるためである。
項目199と項目200は、斡旋元への対価(斡旋料)の額を表す欄である。ただし、項目199は販売会社に対する斡旋料であり、項目200はポータル運営企業に対する斡旋料である。
項目201は、ユーザへの対価(報奨金)の額を表す欄である。
ステップ208の実行後、販売制御部101Aは、提示された候補について販売が可能か否かを判定する(ステップ209)。
ステップ209で否定結果が得られた場合、販売制御部101Aは、ステップ207に戻る。例えば優先設定を外して他の候補を提示する。
ステップ209で肯定結果が得られた場合、販売制御部101Aは、販売を確定し(ステップ210)、管理データを更新する(ステップ211)。
例えば販売制御部101Aは、管理テーブル190(図14参照)の項目192(図14参照)を参照し、1つ又は複数の提携先について希望の条件を満たす物品の候補を検索してユーザに提示する。
なお、斡旋による販売が完了した時点で、A1社は販売が成立した提携先に宛てて販売の成立を通知してもよい。通知は予め定めた件数の成立毎にまとめて行ってもよい。
また、斡旋料は斡旋のたびに清算してもよいし、月単位で清算してもよい。なお、清算自体は事前の契約に基づく条件に基づいて計算される金額によって行ってもよい。
ここでは、ユーザが操作するユーザ端末4(図1参照)に表示される操作画面の例を説明する。
図15は、物品を購入する過程で表示される一連の操作画面の例を説明する図である。(A)は自社で提供可能な物品の提示画面211であり、(B)は提携先が提供する物品の候補を提示する画面212であり、(C)は提携先で提供可能な物品の提示画面213であり、(D)は購入設定画面214であり、(E)は購入完了時の画面215である。
画面212は、ユーザが指定したパソコン〇〇を販売できないため、提携先を対象とする検索によって見つかった商品の候補が提示されている。この例では、販売企業B1が提示されている。なお、提携先の並びは例えばユーザの優先設定との合致度に応じて決めてもよいし、斡旋料に応じて決めてもよい。また、別途計算される評価値が高い順番としてもよい。
このように、ユーザは、販売企業B1を通じて物品(パソコン〇〇)を購入する場合でも、A社1の購入サイトにアクセスするだけでよい。また、希望の条件を入力し直す必要もない。
本実施の形態で説明した手法を用いれば、ユーザは、購入を希望する販売企業A1の販売サイトにアクセスして希望の条件を入力することで、販売企業A1が販売する物品を優先的に検索できる。そして、販売企業A1から物品を購入できない場合でも、ユーザは、販売企業A1の販売サイトを通じて提携先である販売企業B1から物品を購入することができる。
しかし、本実施の形態の場合には、ユーザが購入したいA1社が提供する物品だけが候補として最初に提示され、希望の条件を満たさない場合でも、A1社との提携により同等の品質を期待できるB1社から物品を購入することができる。
一方、提携先にあっては、提携している他者からの斡旋を通じて販売の機会を増やすことができるので、成約数を上げることができる。
前述の実施の形態1では時間貸し空間3の予約を想定したが、本実施の形態では、サービスの販売を想定する。
<システムの概要>
図16は、実施の形態3で想定するサービスの販売の仕組みを説明する図である。
図16には図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
図16の例では、サービスの販売に関係のある端末だけを表している。図16の場合、5つのサービス管理サーバ5A2、5B2、5C2、5D2、5E2が存在する。サービス売管理サーバ5A2、5B2、5C2、5D2、5E2は、サービス提供サイトを運営しているA2社、B2社、C2社、D2社、E2社に対応する。
本実施の形態の場合、サービスとは、英会話教室、音楽教室、幼児教室、個人学習指導などの教育サービス、エステ、散髪、美容などの理容サービス、病院、クリニック、健康診断などの医療サービス、クリーニングサービス、各種の配送サービスなどを含んでいる。
本実施の形態では、これら5社のうち、A2社とB2社が互いに提携し、C2社とD2社とE2社は独立してサービスを運営しているものとする。
この実施の形態の場合、提携先はサービス毎に定めてもよいし、事業者単位(事業者としての個人を含む)で定めてもよい。
なお、ポータル事業者の場合には、同業者を提携先としてもよいし、代行している個々の提供者を提携先としてもよい。
図16の例であれば、A2社とB2社は、提供するサービスを互いに融通し合う関係にある。
図16では、ユーザが、A2社のサービス提供サイトにアクセスした場合を想定している。このため、ユーザ端末4からサービス管理サーバ5A2に向かう矢印131が描かれている。
1段目は、自社が提供するサービスを対象とする検索である。サービス提供サイトへのアクセスには、アクセス先であるA2社からサービスの提供を受けたいというユーザの暗黙の希望が認められるためである。
2段目は、提携先が提供するサービスを対象とする検索である。A2社がサービスを提供できない場合でも、提携先を通じて自社と同等のサービスをユーザに提供するためである。
この場合、ユーザは、B2社のサービス提供サイトにアクセスして希望の条件を入力し直さなくても、自身がアクセスしたA2社のサービス提供サイトを通じてサービスを購入できる。
また、ユーザは、アクセス先であるA2社を通じてB2社のサービスを購入できるので、A2社と同等のサービスの提供を期待できる。
なお、図中の矢印132は、条件を満たすサービスをA2社が販売できないが、B2社がサービスを提供可能な場合の斡旋の向きを表している。
図16では、提携関係にないC2社とD2社とE2社への斡旋は生じないので矢印にバツ印をつけて描いている。
ここでは、サービス管理サーバ5A2の構成例について説明する。因みに、サービス管理サーバ5A2のハードウェア構成は図4に示す構成と同様である。
図17は、CPU51A(図4参照)のソフトウェア構成の例を説明する図である。
この実施の形態の場合、CPU51Aは、プログラムの実行を通じてサービス提供制御部101Bとして機能する。サービス提供制御部101Bは、特許請求の範囲における通知手段の一例である。
例えば本実施の形態の場合、サービス提供制御部101Bは、ユーザが希望する条件を受け付ける希望条件受付部102Bと、自社で提供するサービスを優先的に検索する優先先検索部103Bと、自社で提供するサービスをユーザに提供できない場合に、提携する特定の事業者が提供するサービスを検索する提携先検索部104Bと、条件に該当したサービスをユーザに提示する候補提示部105Bと、提携する特定の事業者との間で販売が成立した場合に自社からの斡旋の事実を記録する斡旋記録部106Bと、を有している。
優先先検索部103Bは、自社が提供するサービスを対象とした検索を実行する。
提携先検索部104Bは、自社がサービスを提供できない場合に用いられる機能である。提携先検索部104Bは、自社が提携している特定の事業者が提供するサービスを対象とした検索を実行する。
斡旋記録部106Bは、自社のサイトにアクセスしたユーザに対して、提携先のサービスを斡旋し、販売が成立した場合に斡旋の事実を記録する。
本実施の形態の場合、この記録は、販売が成立した提携先の事業者から斡旋に対する対価を受け取るために使用される。また、自社が提供するサービスを使用できなかったユーザに対する対価の付与に使用される。ここでの対価は、金銭の場合もあれば、いわゆるポイントの場合もある。
なお、ユーザに対する対価は運用上の理由によるものである。
図18は、ユーザがアクセスしたサービス提供サイト(サービス管理サーバ)のサービス提供制御部101Bで実行される処理動作の例を説明するフローチャートである。
以下では、A2社のサービス管理サーバ5A2(図16参照)にユーザがアクセスしたものとして説明する。
まず、サービス提供制御部101Bは、希望の条件を受け付ける(ステップ301)。希望の条件として、例えばサービス名が入力される。
次に、サービス提供制御部101Bは、入力された希望の条件に基づいて、自社(A2社)で提供するサービスを検索する(ステップ302)。希望の条件を満たすサービスが複数見つかった場合、サービス提供制御部101Bは、それらを候補としてユーザに提示する。なお、受け付けられる数が限られている場合には、候補を提示する際に、候補に対する他のユーザの購入を受け付けないように処理してもよい。
続いて、サービス提供制御部101Bは、提示された候補に対するユーザの指定を受け付ける(ステップ303)。
一方、指定された候補を販売できない場合(ステップ304で否定結果の場合)、サービス提供制御部101Bは、提携先が提供するサービスを対象とする検索動作に移行する。
なお、ステップ302における検索の結果、希望の条件を満たす候補が存在しなかった場合には、ステップ303を飛ばしてステップ304の判定が実行され、否定の結果が得られる。
優先設定は、提携先が提示される場合に、どの条件を優先するかについての設定である。例えば提供可能日や時間、料金(1回あたりや単位時間あたり)、評判、サービスの提供先までの距離や時間等が事前に設定される。
ステップ307で肯定結果が得られた場合(優先設定があった場合)、サービス提供制御部101Bは、ユーザの優先設定と紐付けられている提携先に基づいてサービスの候補を提示する(ステップ308)。
図19に示す管理テーブル230は、提供企業A2と提供企業B2が共通に使用するテーブルの例を表している。管理テーブル230は、複数の項目231〜241で構成されている。
項目231は、ユーザが最初に希望したサービス提供企業の覧である。図19では、ユーザがA2社のサービス管理サーバ5A2(図16参照)にアクセスした場合を太線で囲んで示している。
項目232は、紐付けられている提供企業の欄である。図19では、提供企業A2に対しては提供企業B2が紐付けられ、提供企業B2には提供企業A2が紐付けられている。なお、提携先が複数ある場合には、複数の提供企業が列記される、又は、列を改めて提供企業毎に記載される。
項目235は、評判の欄である。図19では評判のよい提供企業を丸印で示し、評判がよくない提供企業をバツ印で表している。
項目236は、サービスの提供先までの距離や時間の欄である。なお、ユーザの位置から提携先までの移動に要する料金の欄を別途設けてもよい。図19では距離が近い場合を二重丸で示し、次に近い場合を丸印で示している。
ここでの項目233〜236がユーザの優先設定に対応する。
項目237は、ユーザが最初に希望した提供企業が属するポータル運営企業の欄である。項目238は、提携先の提供企業が属するポータル運営企業の欄である。いずれも販売会社とポータル運営企業が異なる場合があるためである。
項目239と項目240は、斡旋元への対価(斡旋料)の額を表す欄である。ただし、項目239は提供企業に対する斡旋料であり、項目240はポータル運営企業に対する斡旋料である。
項目241は、ユーザへの対価(報奨金)の額を表す欄である。
ステップ308の実行後、サービス提供制御部101Bは、提示された候補について提供が可能か否かを判定する(ステップ309)。
ステップ309で否定結果が得られた場合、サービス提供制御部101Bは、ステップ307に戻る。例えば優先設定を外して他の候補を提示する。
ステップ309で肯定結果が得られた場合、サービス提供制御部101Bは、販売を確定し(ステップ310)、管理データを更新する(ステップ311)。
例えばサービス提供制御部101Bは、管理テーブル230(図19参照)の項目232(図19参照)を参照し、1つ又は複数の提携先について希望の条件を満たすサービスの候補を検索してユーザに提示する。
なお、斡旋による販売が完了した時点で、提供企業A2は販売が成立した提携先に宛てて販売の成立を通知してもよい。通知は予め定めた件数の成立毎にまとめて行ってもよい。
また、斡旋料は斡旋のたびに清算してもよいし、月単位で清算してもよい。なお、清算自体は事前の契約に基づく条件に基づいて計算される金額によって行ってもよい。
ここでは、ユーザが操作するユーザ端末4(図1参照)に表示される操作画面の例を説明する。
図20は、サービスを購入する過程で表示される一連の操作画面の例を説明する図である。(A)は自社で提供可能なサービスの提示画面251であり、(B)は提携先を提示する画面252であり、(C)は提携先で提供可能なサービスの提示画面253であり、(D)は購入設定画面254であり、(E)は購入完了時の画面255である。
画面252は、ユーザが指定したサービス(英会話教室)を提供できないため、提携先を対象とする検索によって見つかったサービスの候補が提示されている。この例では、提供企業としてB2社が提示されている。なお、提携先の並びは例えばユーザの優先設定との合致度に応じて決めてもよいし、斡旋料に応じて決めてもよい。また、別途計算される評価値が高い順番としてもよい。
このように、ユーザは、B2社を通じてサービスの提供を受ける場合でも、A社2のサービス提供サイトにアクセスするだけでよい。また、希望の条件を入力し直す必要もない。
本実施の形態で説明した手法を用いれば、ユーザは、提供を希望するA2社のサービス提供サイトにアクセスして希望の条件を入力することで、A2社の提供するサービスを優先的に検索できる。そして、A2社からサービスの提供を受けられない場合でも、ユーザは、A2社のサービス提供サイトを通じて提携先であるB2社からサービスの提供を受けることができる。
しかし、本実施の形態の場合には、ユーザが提供を受けたいA2社が提供するサービスだけが候補として最初に提示され、希望の条件を満たさない場合でも、A2社との提携により同等の品質を期待できるB2社からサービスの提供を受けることができる。
一方、提携先にあっては、提携している他者からの斡旋を通じて販売の機会を増やすことができるので、成約数を上げることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に記載の範囲には限定されない。上述の実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
前述の実施の形態では、扉32が施錠可能な場合を前提に説明しているが、前述した制御機能は、扉32が施錠できない場合にも利用できる。
前述の実施の形態では、時間貸しされる空間を前提としているが、必ずしも時間単位で貸し出される空間でなくてもよい。
Claims (20)
- 利用者のアクセス先となった第1の提供者が提供する第1の商品を候補として利用者に通知し、当該第1の商品を提供できない場合、予め定めた第2の提供者が提供する第2の商品を候補として利用者に通知する通知手段
を有する装置。 - 前記第1の商品及び前記第2の商品は、予約の対象となる空間である、請求項1に記載の装置。
- 前記第1の商品及び前記第2の商品は、扉の開閉を通じて出入りできる空間である、請求項2に記載の装置。
- 前記第1の商品及び前記第2の商品は、壁で囲まれた空間である、請求項2に記載の装置。
- 前記第2の商品は、利用者が希望する前記第1の商品について予め紐付けられている、請求項1に記載の装置。
- 利用者が希望した前記第1の商品は、検索の条件を満たす候補の中から利用者によって指定される、請求項5に記載の装置。
- 利用者が希望した前記第1の商品は、前記第1の提供者が用意した候補の中から利用者によって指定される、請求項5に記載の装置。
- 前記候補として通知が可能な前記第2の商品が複数ある場合、前記通知手段は、評価が高い順番に当該第2の商品を通知する、請求項1に記載の装置。
- 前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、利用者の現在の位置から当該第2の商品である空間への移動の時間が短い候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置。
- 前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、利用者が指定した当該第1の商品である空間から当該第2の商品である空間への移動の時間が短い候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置。
- 前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、当該第2の商品である空間への移動に伴い発生する実費用が少ない候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置。
- 前記実費用は、利用者が支払う交通費である、請求項11に記載の装置。
- 前記実費用は、前記第2の商品の利用に対して利用者に付与される対価と利用者が支払う交通費との差額である、請求項11に記載の装置。
- 成約に伴い発生する利益が大きい候補の評価が高く設定される、請求項8に記載の装置。
- 前記通知手段は、前記第1の商品を提供できない場合に使用する条件が定められている場合、当該条件に従って候補として通知する前記第2の商品を特定する、請求項1に記載の装置。
- 前記条件は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、利用者が指定した空間から移動に要する時間である、請求項15に記載の装置。
- 前記条件は、前記第1の商品及び前記第2の商品が予約の対象となる空間である場合、移動に伴い発生する実費用である、請求項15に記載の装置。
- 前記条件は、成約に伴い発生する利益である、請求項15に記載の装置。
- 利用者のアクセス先となった第1の提供者が提供する第1の商品を候補として利用者に通知し、当該第1の商品を提供できない場合、予め定めた第2の提供者が提供する第2の商品を候補として利用者に通知する通知手段と、
前記第1の商品の管理データを保持する第1のデータベースと、
前記第2の商品の管理データを保持する第2のデータベースと
を有する管理システム。 - コンピュータを、
利用者のアクセス先となった第1の提供者が提供する第1の商品を候補として利用者に通知し、当該第1の商品を提供できない場合、予め定めた第2の提供者が提供する第2の商品を候補として利用者に通知する通知手段
として機能させるプログラム。
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