JP2019078766A - 装置格納容器 - Google Patents

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孝一 黒澤
Koichi Kurosawa
孝一 黒澤
平野 克彦
Katsuhiko Hirano
克彦 平野
廉 守中
Tadashi Morinaka
廉 守中
信哉 大森
Shinya Omori
信哉 大森
柳谷 勝美
Katsumi Yanagiya
勝美 柳谷
克也 菊地
Katsuya Kikuchi
克也 菊地
一平 石塚
Ippei Ishizuka
一平 石塚
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Abstract

【課題】適用対象が様々な形状を有する対象物に適用する場合であっても、取り扱いが容易で、かつ、放射線の拡散を防ぐことができる原子炉圧力容器ヘッドの搬出方法の搬出の際に用いられる装置格納容器を提供すること。【解決手段】本発明の装置格納容器は、上記課題を解決するために、原子炉圧力容器ヘッドを搬出する際に用いられ、予め前記原子炉圧力容器ヘッドを取外し、搬出するためのスタッドボルトテンショナー、切断装置及び吊り天秤が内包されていることを特徴とする。【選択図】図17

Description

本発明は装置格納容器に係り、特に、原子力発電プラントにおける原子炉圧力容器ヘッドを搬出する際に使用されるものに好適な装置格納容器に関する。
原子力発電プラントにおける放射線の遮蔽技術に関するものとして、特許文献1を挙げることができる。
この特許文献1には、外部から防護対象に向かう放射線を遮蔽するために、互いに係合して配列された複数個の放射線遮蔽モジュールを備え、そして、放射線遮蔽モジュールは、放射線を減衰させる放射線減衰部と、放射線減衰部に設けられ、隣接ずる放射線遮蔽モジュールに角度調整可能に係合するジョイント部とを有し、ジョイント部は、凸状の角度調整係合部と、角度調整係合部に対応する形状を有する凹状の係合受部とを有し、そして、互いに隣接する放射線遮蔽モジュールの角度調整係合部と係合受部とを互いに係合させ、一方の放射線遮蔽モジュールに対して他方の放射線遮蔽モジュールの角度を調整可能とした放射線遮蔽ユニットが記載されている。
特開2013−250170号公報
しかしながら、特許文献1に記載された放射線遮蔽ユニットは、一定の方向に対する形状変化は可能だが、基本的にはジョイントによる変形のため、適用対象が様々な形状を有する対象物の場合には適用が難しくなる。また、放射線の拡散に関しても、考慮がされていない。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、適用対象が様々な形状を有する対象物に適用する場合であっても、取り扱いが容易で、かつ、放射線の拡散を防ぐことができる原子炉圧力容器ヘッドの搬出方法の搬出の際に用いられる装置格納容器を提供することにある。
本発明の装置格納容器は、上記目的を達成するために、様々な形状を有する対象物を搬出する際に用いられ、前記様々な形状を有する対象物を取り外す機能及び取り外した前記様々な形状を有する対象物を揚重する機能が内包されていることを特徴とするか、
或いは原子炉圧力容器ヘッドを搬出する際に用いられ、予め前記原子炉圧力容器ヘッドを取外し、搬出するためのスタッドボルトテンショナー、切断装置及び吊り天秤が内包されていることを特徴とする。
本発明によれば、適用対象が様々な形状を有する対象物に適用する場合であっても、取り扱いが容易で、かつ、放射線の拡散を防ぐことができる原子炉圧力容器ヘッドの搬出方法の搬出の際に用いられる装置格納容器を得ることができる。
本発明の放射線遮蔽体が適用される沸騰水型原子力プラントの概略構造を示す図である。 図1の沸騰水型原子力プラントの上部の概略構成を示す図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例1であり、袋水遮蔽体に水が注される前の状態を示す断面図である。 図3(a)の平面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例1であり、袋水遮蔽体に水が注された後の状態を示す断面図である。 図4(a)の平面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例1における袋水遮蔽体への注水の他の例を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例1を用いて放射線を遮蔽しながら原子炉圧力容器ヘッドを吊り上げる際の、原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ前の状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例1を用いて放射線を遮蔽しながら原子炉圧力容器ヘッドを吊り上げる際の、原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ途中の状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例1を用いて放射線を遮蔽しながら原子炉圧力容器ヘッドを吊り上げる際の、原子炉圧力容器ヘッドが袋水遮蔽体の上部まで吊り上げられた状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例2であり、この実施例2の放射線遮蔽体を用いた原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ前の状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例3であり、この実施例3の放射線遮蔽体を用いた原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ前の状態を示す断面図である。 図10(a)の平面図である。 図10(a)のスライド扉を開いた状態を示す図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例3を用いて原子炉圧力容器ヘッドを吊り上げた状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例4であり、この実施例4の放射線遮蔽体を用いた原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ前の状態を示す断面図である。 図13(a)の平面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例4を用いて原子炉圧力容器ヘッドを吊り上げた状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例5であり、この実施例5の放射線遮蔽体を用いた原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ前の状態を示す断面図である。 本発明の放射線遮蔽体の実施例6であり、この実施例6の放射線遮蔽体を用いた原子炉圧力容器ヘッドの吊り上げ前の状態を示す断面図である。 図16における装置内包容器の概略図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の放射線遮蔽体及び放射線遮蔽方法並びに原子炉圧力容器ヘッドの搬出方法について説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1及び図2に、本発明の放射線遮蔽体が適用される沸騰水型原子力プラントを示す。図1は沸騰水型原子力プラントの全体構成であり、図2は沸騰水型原子力プラントの上部構成である。
該図において、沸騰水型原子力プラント100は、原子炉20及び原子炉格納容器(以下、PCVという)21を備えている。PCV21は、原子炉建屋22内に設置されて、上端部にPCV上蓋23が取り付けられて密封されている。PCV21は、内部に形成されたドライウェル24、及び冷却水が充填された圧力抑制プールが内部に形成された圧力抑制室25を有する。ドライウェル24に連絡されるベント通路26の一端が、圧力抑制室25内の圧力抑制プールの冷却水中に浸漬されている。PCV上蓋23の真上に複数に分割された放射線遮へい体であるシールドプラグ27が配置され、これらのシールドプラグ27が、原子炉建屋22の運転床に設置されている。
原子炉20は、原子炉圧力容器ヘッド7Aが取り付けられて構成される原子炉圧力容器(以下、RPVという)7、核燃料物質を含む複数の燃料集合体32が装荷された炉心28、気水分離器29及び蒸気乾燥器30を備えている。炉心28、気水分離器29及び蒸気乾燥器30はRPV7内に配置される。RPV7内に設置された炉心シュラウド31が、炉心28を取り囲んでいる。炉心28内に装荷された燃料集合体32は、下端部が炉心支持板33によって支持され、上端部が上部格子板34によって保持される。気水分離器29は炉心28の上端部に位置する上部格子板34よりも上方に配置され、蒸気乾燥器30が気水分離器29の上方に配置される。
複数の制御棒案内管35が炉心28の下方に配置され、複数の制御棒案内管35とシュラウドサポートシリンダ(図示せず)により構成されている。炉心28内の燃料集合体32間に出し入れされて原子炉出力を制御する制御棒36が、複数の制御棒案内管35内に配置されている。複数の制御棒駆動機構ハウジング37が、RPV7の下鏡38に取り付けられている。制御棒駆動機構(図示せず)が、それぞれの制御棒駆動機構ハウジング37内に設置され、制御棒案内管35内の制御棒36と連結されている。RPV7内に設置された気水分離器29、蒸気乾燥器30、炉心シュラウド31、上部格子板34、炉心支持板33、シュラウドサポートシリンダ、制御棒案内管35、炉心シュラウド下部胴(図示せず)は、炉内構造物である。
RPV7は、PCV21内の底部に設けられたコンクリートマット39上に設けられた筒状のペデスタル40上に据え付けられている。筒状のγ線遮蔽体41が、ペデスタル40の上端に設置され、RPV7を取り囲んでいる。
原子炉建屋22には、原子炉ウェル14を挟み込むように、ドライヤ・セパレータ貯蔵プール(以下、DSPという)42及び使用済みの燃料を一時的に保管する使用済燃料貯蔵プール(以下、SFPという)43が設けられている。DSP42は、定期検査時に気水分離器29や蒸気乾燥器30といった炉内構造物を仮置きする場所として使われる。また、原子炉圧力容器ヘッド7Aの上部には、RPV保温材(図示せず)が設けられている。
図3(a)と図3(b)及び図4(a)と図4(b)に、上述した沸騰水型原子力プラントに適用される本発明の放射線遮蔽体の実施例1を示す。なお、図3(a)と図3(b)は、後述する袋水遮蔽体に水である液体が注される前の状態、図4(a)と図4(b)は、袋水遮蔽体に水である液体が注入された後の状態をそれぞれ示しており、収納容器は、一例として円筒状のものを示している。
該図に示す如く、本実施例の放射線遮蔽体は、円筒状の収納容器1と、この収納容器1にフック3で固定されると共に、収納容器1の内周面に沿って配置され、内部に水(液体)6が注入される例えば伸縮性を有する袋水遮蔽体2とを備え、袋水遮蔽体2には、バルブ5を備えた給排水管4が接続されている。
そして、袋水遮蔽体2が固定された収納容器1を図示しない放射線遮蔽対象物(例えば、後述する原子炉圧力容器ヘッド7A)の周囲に配置する(図3(a)と図3(b)の状態)と共に、バルブ5を開にすることにより給排水管4を介して袋水遮蔽体2に水6を注入して、袋水遮蔽体2を膨張させて膨らんだ袋水遮蔽体2が密着する(図4(a)と図4(b)の状態)ことで放射線遮蔽対象物からの放射線を遮蔽するものである。
なお、袋水遮蔽体2への水6の注入は、図5に示すように、袋水遮蔽体2の上方に給排水管4を接続し、バルブ5を開にしてポンプ13を用いて行うようにしてもよい。
図6乃至図8に、上述した本実施例の放射線遮蔽体を用いて、放射線を遮蔽しながら原子炉圧力容器ヘッド7Aを吊り上げる様子を示し、図6に原子炉圧力容器ヘッド7Aの吊り上げ前、図7に原子炉圧力容器ヘッド7Aの吊り上げ途中、図8に原子炉圧力容器ヘッド7Aが、袋水遮蔽体2の上部まで吊り上げられた様子である。
先ず図6に示すように、円筒状の収納容器1を原子炉圧力容器ヘッド7Aが中心となるように設置すると共に、収納容器1にフック3で固定され、収納容器1の内周面に沿って配置される伸縮性を有する袋水遮蔽体2に、バルブ5を開にすることにより給排水管4を介して水(液体)6を注入して袋水遮蔽体2を膨張させて膨らんだ袋水遮蔽体2を密着させ、この状態で原子炉圧力容器ヘッド7Aをクレーン装置(図示せず)等により吊上げるための吊り天秤8を袋水遮蔽体2の密着部分(円筒状の中心部分)から吊り下ろし、吊り天秤8が所定の位置に下りたら原子炉圧力容器ヘッド7Aに固定し、その後、吊り天秤8と共に原子炉圧力容器ヘッド7Aを吊り上げと、袋水遮蔽体2の密着部分の原子炉圧力容器ヘッド7Aが通過する部分のみ袋水遮蔽体2が押されて開き、原子炉圧力容器ヘッド7Aが吊り上げられる。その時、原子炉圧力容器ヘッド7Aの上方及び/又は下方に位置する袋水遮蔽体2が密着、つまり、原子炉圧力容器ヘッド7Aが通過した後の原子炉圧力容器ヘッド7A下方の袋水遮蔽体2及び原子炉圧力容器ヘッド7A上方の袋水遮蔽体2がそれぞれ密着する(この状態を図7に示す)。その後、更に原子炉圧力容器ヘッド7Aを、袋水遮蔽体2の上部まで吊上げる。その時、原子炉圧力容器ヘッド7Aの下方は、袋水遮蔽体2が密着することにより完全に放射線が遮蔽される(この状態を図8に示す)。この状態で、原子炉圧力容器ヘッド7Aをクレーン装置(図示せず)等で搬出するものである。
なお、水(液体)6が注入される袋水遮蔽体2は、ポリウレタンから成るシール材及び水重量を保持するアラミド繊維、ケプラー繊維或いはカーボン繊維等から成る強度材により形成されている(以下で説明する袋水遮蔽体も同様である)。
このような本実施例の構成とすることにより、適用対象が様々な形状を有する対象物に適用する場合であっても、袋水遮蔽体2を用いて放射線を遮蔽できるため、取り扱いが容易で、かつ、放射線の拡散を防ぐことができる。特に、原子力発電プラントにおける原子炉圧力容器ヘッド7A等を搬出する際に本実施例を適用すれば、その効果は顕著である。
図9に、本発明の放射線遮蔽体の実施例2を示す。
該図に示す本実施例では、実施例1で説明した円筒状の収納容器1にフック3で固定されている袋水遮蔽体2の上部に、この袋水遮蔽体2と同様な構成、即ち、円筒状の収納容器1にフック3Aで固定されている図示しないバルブを備えた給排水管が接続されている第2の袋水遮蔽体9が設置され、この第2の袋水遮蔽体9にもバルブを開にすることにより給排水管を介してポンプ等で汲み上げた水(液体)6Aを注入して第2の袋水遮蔽体9と袋水遮蔽体2の両者で放射線を遮蔽し、この状態で原子炉圧力容器ヘッド7をクレーン装置(図示せず)等で吊り天秤8を介して吊り上げて搬出するものである。
このような本実施例であっても、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、袋水遮蔽体2と第2の袋水遮蔽体9の両者で放射線を遮蔽していることから、より信頼性が向上する効果がある。
図10(a)、図10(b)、図11及び図12に、本発明の放射線遮蔽体の実施例3を示す。
該図に示す本実施例では、収納容器1の放射線遮蔽対象物である原子炉圧力容器ヘッド7Aが位置する側面の一部に開口部11を設けると共に、この開口部11を塞ぐスライド扉10を備え、かつ、袋水遮蔽体が原子炉圧力容器ヘッド7Aを囲むように複数の、例えば4つの独立した袋水遮蔽体2a、2b、2c、2dから成り(これら4つの独立した袋水遮蔽体2a、2b、2c、2dのそれぞれには、図示しないバルブを備えた給排水管が接続されている)、これら4つの独立した袋水遮蔽体2a、2b、2c、2dの上方に実施例2と同様な第2の袋水遮蔽体9が設置されている。
そして、第2の袋水遮蔽体9に、バルブを開にすることにより給排水管を介してポンプ等で汲み上げた水(液体)6Aを注入した後に、スライド扉10が開放された開口部11(図11参照)から4つの袋水遮蔽体2a、2b、2c、2dが収納容器1に順次挿入されて、それぞれのバルブを開にすることによりそれぞれの給排水管を介して水(液体)6が注入され、原子炉圧力容器ヘッド7Aの側面を押し付けて放射線を遮蔽した状態で、クレーン装置(図示せず)等で吊り天秤8を介して吊り上げ(この状態を図12に示す)、更に、第2の袋水遮蔽体9の密着部分を通して遮蔽された状態で原子炉圧力容器ヘッド7Aを搬出するものである。なお、14Aは、原子炉ウェル14に形成された開口部である。
このような本実施例であっても、実施例2と同様な効果が得られることは勿論、袋水遮蔽体が4つの独立した袋水遮蔽体2a、2b、2c、2dから成ることから、一体の袋水遮蔽体に比べると取り扱いが更に容易となる効果がある。
図13(a)、図13(b)及び図14に、本発明の放射線遮蔽体の実施例4を示す。
該図に示す本実施例では、収納容器1の放射線遮蔽対象物である原子炉圧力容器ヘッド7Aが位置する側面の一部に開口部11を設けると共に、この開口部11を塞ぐスライド扉10を備え、かつ、袋水遮蔽体が、原子炉圧力容器ヘッド7Aの上面高さと同じ高さを有する複数の、例えば4つの独立した小袋水遮蔽体2a1、2b1、2c1、2d1と(これら4つの独立した小袋水遮蔽体2a1、2b1、2c1、2d1のそれぞれには、図示しないバルブを備えた給排水管が接続されている)、これら4つの小袋水遮蔽体2a1、2b1、2c1、2d1の上方に位置し原子炉圧力容器ヘッド7Aの上面を遮蔽する複数の、例えば2つの独立した大袋水遮蔽体12a、12bとから成り(この2つの独立した大袋水遮蔽体12a、12bのそれぞれには、図示しないバルブを備えた給排水管が接続されている)、この2つの独立した大袋水遮蔽体12a、12bの上方に実施例2及び3と同様な第2の袋水遮蔽体9が設置されている。
そして、第2の袋水遮蔽体9に、バルブを開にすることにより給排水管を介してポンプ等で汲み上げた水(液体)6Aを注入した後に、スライド扉10が開放された開口部11から4つの小袋水遮蔽体2a1、2b1、2c1、2d1が収納容器1に順次挿入されて、それぞれのバルブを開にすることによりそれぞれの給排水管を介して水(液体)6が注入され、原子炉圧力容器ヘッド7Aの側面を押し付けて放射線を遮蔽し、その後、スライド扉10が開放された開口部11から2つの大袋水遮蔽体12a、12bが収納容器1に挿入されて、それぞれのバルブを開にすることによりそれぞれの給排水管を介して水(液体)6Bが注入され、原子炉圧力容器ヘッド7Aの上面を放射線から遮蔽した状態で、クレーン装置(図示せず)等で吊り天秤8を介して吊り上げ(この状態を図14に示す)、更に、第2の袋水遮蔽体9の密着部分を通して遮蔽された状態で原子炉圧力容器ヘッド7Aを搬出するものである。
このような本実施例であっても、実施例3と同様な効果が得られることは勿論、4つの独立した小袋水遮蔽体2a1、2b1、2c1、2d1、2つの独立した大袋水遮蔽体12a、12b及び第2の袋水遮蔽体9の三段で放射線を遮蔽しながら原子炉圧力容器ヘッド7Aを搬出することができるので、信頼性が更に向上する効果がある。
図15に本発明の放射線遮蔽体の実施例5を示す。
該図に示す本実施例は、実施例1で説明した原子炉圧力容器ヘッド7Aの搬出の際に、収納容器1内に水(液体)6Aを注入し続けて、原子炉圧力容器ヘッド7Aを搬出するものである。
このような本実施例であっても、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、袋水遮蔽体2の隙間が水(液体)6Aで満たされることにより、ダストの拡散を更に防止し、更に水(液体)6Aにより搬出される原子炉圧力容器ヘッド7A等の除染も可能となるため、信頼性が更に向上する効果がある。
図16に本発明の放射線遮蔽体の実施例6を示す。
該図に示す本実施例では、実施例1で説明した円筒状の収納容器1にフック3で固定されている袋水遮蔽体2を設置し、原子炉圧力容器ヘッド7Aの周囲に配置すると共に、バルブ5を開にすることにより給排水管4を介して袋水遮蔽体2に水6を注入して、袋水遮蔽体2を膨張させて放射線を遮蔽した後、図17に示す装置格納容器44をクレーン装置(図示せず)などで吊り降ろすものである。
この装置格納容器44内のスタッドボルトテンショナー45や切断装置46等で原子炉圧力容器ヘッド7Aを取外した後、吊り天秤8Aで原子炉圧力容器ヘッド7Aを装置格納容器44内に固定し、クレーン装置(図示せず)で装置格納容器44ごと原子炉圧力容器ヘッド7Aを吊り上げる。
即ち、予め原子炉圧力容器ヘッド7Aを取外し、搬出するためのスタッドボルトテンショナー45、切断装置46及び吊り天秤8Aを内包した装置格納容器44を用意し、収納容器1を原子炉圧力容器ヘッド7Aが中心となるように設置すると共に、収納容器1に固定され、この収納容器1の内周面に沿って配置される袋水遮蔽体2に水(液体)6を注入して袋水遮蔽体2を膨張させることで密着させ、この状態で装置格納容器44を袋水遮蔽体2の密着部分から吊り下ろし、装置格納容器44が所定の位置に下りたら原子炉圧力容器ヘッド7Aに固定し、その後、装置格納容器44と共に原子炉圧力容器ヘッド7Aを袋水遮蔽体2の密着部分から吊り上げ、装置格納容器44の上方及び/又は下方に位置する袋水遮蔽体2を密着し、放射線を遮蔽した状態で装置格納容器44ごと原子炉圧力容器ヘッド7Aを搬出するものである。
このような本実施例であっても、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、装置格納容器44内に原子炉圧力容器ヘッド7Aの取外しに必要な装置が内包されているため、外部からの装置搬入が最小限で済み、信頼性が更に向上する効果がある。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…収納容器、2、2a、2b、2c、2d…袋水遮蔽体、2a1、2b1、2c1、2d1…小袋水遮蔽体、3、3A…フック、4…給排水管、5…バルブ、6、6A、6B…水、7…原子炉圧力容器(RPV)、7A…原子炉圧力容器ヘッド、8、8A…吊り天秤、9…第2の袋水遮蔽体、10…スライド扉、11…開口部、12a、12b…大袋水遮蔽体、13…ポンプ、14…原子炉ウェル、14A…原子炉ウェルの開口部、20…原子炉、21…原子炉格納容器(PCV)、22…原子炉建屋、23…PCV上蓋、24…ドライウェル、25…圧力抑制室、26…ベント通路、27…シールドプラグ、28…炉心、29…気水分離器、30…蒸気乾燥器、31…炉心シュラウド、32…燃料集合体、33…炉心支持板、34…上部格子板、35…制御棒案内管、36…制御棒、37…制御棒駆動機構ハウジング、38…下鏡、39…コンクリートマット、40…ペデスタル、41…γ線遮蔽体、42…ドライヤ・セパレータ貯蔵プール(DSP)、43…使用済燃料貯蔵プール(SFP)、44…装置格納容器、45…スタッドボルドテンショナー、46…切断装置、100…沸騰水型原子力プラント。

Claims (5)

  1. 様々な形状を有する対象物を搬出する際に用いられ、前記様々な形状を有する対象物を取り外す機能及び取り外した前記様々な形状を有する対象物を揚重する機能が内包されていることを特徴とする装置格納容器。
  2. 請求項1に記載の装置格納容器であって、
    前記様々な形状を有する対象物は、原子炉圧力容器ヘッドであることを特徴とする装置格納容器。
  3. 請求項2に記載の装置格納容器であって、
    前記原子炉圧力容器ヘッドの取り外しを行うスタッドボルトテンショナー、切断装置、及び取り外した前記原子炉圧力容器ヘッドを揚重する吊り天秤が内包されていることを特徴とする装置格納容器。
  4. 原子炉圧力容器ヘッドを搬出する際に用いられ、予め前記原子炉圧力容器ヘッドを取外し、搬出するためのスタッドボルトテンショナー、切断装置及び吊り天秤が内包されていることを特徴とする装置格納容器
  5. 請求項4に記載の装置格納容器であって、
    前記原子炉圧力容器ヘッドが中心となるように収納容器を設置すると共に、前記収納容器に固定され、該収納容器の内周面に沿って配置される袋水遮蔽体に液体を注入して該袋水遮蔽体を膨張させることで密着させ、この状態で前記装置格納容器がクレーン装置で前記袋水遮蔽体の密着部分から吊り下ろされ、
    かつ、前記装置格納容器が所定の位置に下りたら前記原子炉圧力容器ヘッドに固定され、前記装置格納容器と共に前記原子炉圧力容器ヘッドをクレーン装置で前記袋水遮蔽体の密着部分から吊り上げられ、
    前記装置格納容器の上方及び/又は下方に位置する前記袋水遮蔽体を密着させ、放射線を遮蔽した状態で原子炉圧力容器ヘッドを前記装置格納容器ごと搬出する際に用いられることを特徴とする装置格納容器。
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