JP2019076391A - レーザチップ、レーザ処置具、レーザ治療装置、及びレーザ治療システム - Google Patents
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またこの発明は、レーザ光を施術対象部位へ導くレーザ伝送路と、上述のレーザチップとが備えられたレーザ処置具であることを特徴とする。
さらにまたこの発明は、上述のレーザ治療装置と、前記レーザ伝送路を挿通可能とした内視鏡とで構成されたレーザ治療システムであることを特徴とする。
詳述すると、前記レーザチップの内部に前記照射空間が形成されていることにより、前記先端底部までの間に前記レーザ光を吸収するものが介在されず、前記レーザ光が前記先端底部の前記装着部側に直接照射される。これにより、前記レーザ光は透過されることなく吸収されることとなり、前記先端底部を効率よく加熱できる。このように効率よく加熱された前記先端底部を出血部位に当接できるため、出血部位の血液を確実に凝固させて止血できる。
この発明により、前記貫通孔から前記気体を流出させることができるため、前記貫通孔を介して前記レーザ伝送路の内部への異物の侵入を防止できる。また、例えば前記レーザ伝送路に空気などの気体を流入させる場合には、前記照射空間の圧力が高まり、より確実に前記レーザ伝送路の内部への異物の侵入を防止できる。
この発明により、前記先端底部の表面積を小さくができるため、前記レーザ光を照射することによる前記先端底部の加熱をより効率的にでき、前記出血部位をより確実に止血できる。
前記反射凹部は、前記先端底部の基端側を錐体状又は錐体台形状、あるいは半球状や回転楕円体の一部分のような窪みで形成した場合を含む。
上述の曲面とは、具体的には、先端側に向けて突出した凸状の曲面や、前記レーザ照射口側に凹状となる曲面をさす。
詳述すると、例えば、前記当接面の曲率半径が+10mm以上である場合や前記当接面が平坦である場合、すなわち前記当接面が凸状の曲面で形成されている場合や前記当接面が平坦である場合、前記当接面を前記損傷部位に直接押し当ててレーザ光を前記当接面が設けられた前記先端底部に照射することができる。これにより前記レーザ光のエネルギーを吸収して加熱された前記当接面が当接された前記損傷部位及びその周辺の血液を凝固させて、前記損傷部位を確実に止血できる。
このように、曲率半径が異なる前記当接部を用いた止血は、止血の作用が異なるため、出血箇所の部位や出血状況に応じて曲率半径が異なる曲面又は平坦面の前記当接部を使い分けることができる。
この発明によると、吸収された前記レーザ光が前記先端底部において熱に変換されるため、確実に前記先端底部を加熱できる。したがって、確実に出血箇所の血液を凝固して、出血箇所を止血できる。
前記石英ガラスは、例えば炭酸ガスレーザ等の赤外線領域の波長帯で発振するレーザ光のみに対し不透過であり、可視波長帯では透過可能な構成である。
この発明により、前記当接部が吸収する前記レーザ光のエネルギーを増大させることができるため、前記当接部を効率よく加熱することができる。これにより、前記当接部を生体組織内において出血している損傷部位に当接させた場合に、確実に止血することができる。
前記固着防止用コーティングは、生体組織との固着をしなければどのようなコーティングであってもよく、例えば炭化チタン(TiC)や、窒化チタン(TiN)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ケイ素、窒化ホウ素(BN)などを含む。
図1は、内視鏡装置10とレーザ治療装置50とで構成されるレーザ治療システム1の概略構成を示す構成図であり、図2は、内視鏡装置10とレーザ治療装置50の構成を示すブロック図である。
内視鏡スコープ12は、主に操作部13と柔軟性を有する内視鏡チューブ21とで構成されている。
操作ボタン18は、送気、送水、吸引、ズームなどの操作入力を受け付ける。
湾曲管部23は、上下アングルノブ16の操作によって上下方向に湾曲操作され、左右アングルノブ17によって左右方向に湾曲操作される。
ライトガイド31,35は、撮像のための照明となる光を照射する照明部位である。これにより、光の届かない体内を照らして観察及び施術できるようにする。
レンズ33は、ライトガイド31,35等の照明による光を集光し、撮像画像を取得するためのレンズ及びその後方に配置された撮像素子である。
デバイス出口36は、レーザ治療装置50のレーザ伝送路60等の治療用デバイスの出口である。このレーザ伝送路60は、内視鏡チューブ21の全長でもあるデバイス挿入路長よりも長く形成されている。なお、レーザ伝送路60の詳細については後述する。
操作部・表示部51は、レーザの出力設定や動作モードの変更などの操作入力を受け付けて入力信号を中央制御部54に伝達し、中央制御部54からレーザの出力条件や装置の動作状況などの表示信号を受け取って適宜の情報の表示を行う。
電源部52は、中央制御部54など各部に動作電力を供給する。
レーザ出力制御部54aは、操作部・表示部51で設定された出力や動作モードに応じてレーザ発振部57によるレーザ光57aの出力値を制御する。記憶部54bは、出力の設定や動作モードの設定内容などの制御データなどの他に適宜のデータを記憶している。ガス制御部54cは、操作部・表示部51で設定された出力や動作モードに応じて放出ガス58aの出力値を制御する。
上述したガイド光発光部56が照射するガイド光56a、及びレーザ発振部57が発振するレーザ光57aは、全て1つのレーザ伝送体63によって伝送される。なお、レーザ伝送体63は中空導波路で構成されている。
なお、放出ガス58aは後述するレーザチップ70の内部空間を陽圧に保つとともに、レーザ光57aを照射していない状態でレーザチップ70を冷却することもできる。
操作部41は、操作部13(図1参照)による操作入力を中央制御部43に伝達する。すなわち、上下アングルノブ16や左右アングルノブ17の操作による湾曲管部23の湾曲動作、操作ボタン18による押下操作などを伝達する。またあるいは、内視鏡スコープ12のものとは別個に、例えば内視鏡装置の制御器本体(不図示)に操作部を設け、照明の光量、静止画の撮影記憶等の操作を中央制御部43に伝達する。
照明部44は、ライトガイド31,35(図1参照)からの照明を実行する。
図3はレーザ処置具80の先端の拡大斜視図を示し、より具体的には先端にレーザチップ70を装着したレーザ伝送路60の概略斜視図を示し、図4はレーザ伝送路60からその先端に装着されたレーザチップ70を取り外した状態の概略分解斜視図を示し、図5はレーザ処置具80の先端部分の説明図を示す。なお、図3及び図4において、レーザ伝送路60を構成する外装チューブ61の一部は点線で示すことで、透過状態を表す。
伝送路側装着部621は、図5(c)に示すように、外装チューブ61の内径と略同一の外径を有するとともに、後述する中空導波路からなるレーザ伝送体63の外径よりも一回り大きな内径を有する筒状体で形成されており、レーザ伝送体63を挿通できるとともに、伝送路側装着部621を挿通空間611に挿入することでレーザチップ側装着部62を外装チューブ61に嵌合できる。
このように、レーザ伝送体63の内周面を銀などの反射膜及び誘電体薄膜で被覆しているため、レーザ伝送体63の内部を導通する炭酸ガスレーザ等の赤外領域のレーザ光57aを高い伝送効率で導通することができる。
なお、凹部732には、レーザ光57aの反射を低下させるコーティング部材によるコーティングを施してもよい。
ここで、図6(a)は、レーザ伝送路60にレーザチップ70を装着した状態
のレーザ伝送路60の先端付近を示しており、レーザ伝送体63を伝搬して照射されたレーザ光57aの行路を表す側面断面図を示し、図6(b)は、レーザチップ70を装着した状態のレーザ伝送路60における放出ガス58aの行路を表す側面断面図を示す。
なお、図7及び図8で示すレーザチップ70a、70b、70c、70d、70eの構成のうち、レーザチップ70と同一の構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、レーザチップ70bは、装着部71と、カバー部72に対応するカバー部72bと、先端底部73に対応する先端底部73bとで一体に構成されている。
また、レーザチップ70と異なりレーザチップ70xは当接面731xの端部に角部が形成されていないため、角部で出血部位E近辺の生体組織を損傷することを防止できる。
このように、曲率半径が異なる当接面731を用いた止血は、止血の作用が異なるため、出血箇所の部位や出血状況に応じて曲率半径が異なる曲面又は平坦面の当接面731を使い分けることができる。
なお、先端底部73を含むレーザチップ70は金属材料でなく、レーザ光不透過の耐熱性セラミック材料で構成されても同様の効果を有する。
以下同様に、レーザ発振器は、レーザ発振部57に対応し、
内視鏡は、内視鏡装置10に対応するが、
照射方向は、光軸方向Dに対応し、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、貫通孔74は径方向外側に向かうにつれて縮径するように形成してもよい。
10 内視鏡装置
50 レーザ治療装置
57 レーザ発振部
57a レーザ光
60 レーザ伝送路
631 レーザ照射口
70、70a、70b、70c、70d、70e、70x、70y レーザチップ
71、71a、71b、71c、71d、71e 装着部
72、72a、72b、72c、72d、72e カバー部
73、73a、73b、73c、73d、73e、73x、73y 先端底部
732 凹部
731、731a、731b、731c、731d、731e、731x、731y 当接面
74 貫通孔
80 レーザ処置具
D 照射方向
S 照射空間
Claims (12)
- レーザ伝送路の先端に備えられた、レーザ光を照射するレーザ照射口に装着するレーザチップであって、
開口するとともに前記レーザ照射口に着脱自在に構成された装着部と、
該装着部から前記レーザ光の照射方向に沿って先端側に延出した筒状のカバー部と、
該カバー部における先端側に設けられた、有底の先端底部とで構成され、
内部に前記レーザ光が照射される照射空間が形成されるとともに、前記先端底部は、照射された前記レーザ光が透過することがなく、少なくとも前記レーザ光の一部を吸収して加熱される
レーザチップ。 - 前記カバー部に、
前記照射方向と交差する交差方向に貫通し、前記レーザ伝送路を導通する気体を流出させる貫通孔が設けられた
請求項1に記載のレーザチップ。 - 前記先端底部が、先端に向かって先細りするように窪んで構成された
請求項1又は請求項2に記載のレーザチップ。 - 前記先端底部の基端側に、先端に向かって先細りし、かつ、前記レーザ光の一部を反射させる反射凹部が設けられた
請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載のレーザチップ。 - 前記先端底部の前方に、曲率半径が10mm以上の曲面で形成された、又は、平坦面で形成された当接面が設けられた
請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載のレーザチップ。 - 前記先端底部が、金属材料又は耐熱性セラミック材料で構成された
請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載のレーザチップ。 - 前記先端底部が、石英ガラスで構成された
請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載のレーザチップ。 - 前記先端底部の基端側に、前記レーザ光の反射を低下させるコーティングが施された
請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載のレーザチップ。 - 前記先端底部の先端側に、生体組織との固着を防止する固着防止用コーティングが施された
請求項1乃至請求項8のうちのいずれかに記載のレーザチップ。 - レーザ光を施術対象部位へ導くレーザ伝送路と、
請求項1乃至請求項9のうちのいずれかに記載のレーザチップとが備えられた
レーザ処置具。 - 炭酸ガスレーザ光を発振するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器より発振されたレーザ光を施術対象部位へ導くレーザ伝送路と、
請求項1乃至請求項9のうちのいずれかに記載のレーザチップとが備えられた
レーザ治療装置。 - 請求項11に記載のレーザ治療装置と、
前記レーザ伝送路を挿通可能とした内視鏡とで構成された
レーザ治療システム。
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WO2022264679A1 (ja) * | 2021-06-16 | 2022-12-22 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡用粘膜下注入材 |
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2017
- 2017-10-24 JP JP2017205459A patent/JP6842399B2/ja active Active
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