JP2019075841A - 昇圧コンバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の昇圧コンバータに流れる電流の急変を抑制する。【解決手段】複数の昇圧コンバータの上アームトランジスタをオンすると共に下アームトランジスタをオフとする第2制御を実行し、第2制御を実行しているときには、蓄電装置から電気負荷へ流れる電流のうち第1昇圧コンバータを介して蓄電装置から電気負荷へ流れる電流の比率である実分配率を演算し、第2制御から第1制御へ移行したときには、目標分配率が、実分配率から所定分配率に向けて徐々に変化するように、複数の昇圧コンバータを制御する。これにより、第2制御から第1制御へ移行したときに、複数の昇圧コンバータに流れる電流の急変を抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、昇圧コンバータ装置に関し、詳しくは、複数の昇圧コンバータを備える昇圧コンバータ装置に関する。
従来、この種の昇圧コンバータ装置としては、第1,第2昇圧コンバータを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。第1,第2昇圧コンバータは、リアクトルと、上アームトランジスタおよび下アームトランジスタと、を備える。第1,第2昇圧コンバータは、互いに並列接続されている。この装置では、昇圧要求がなされているときには、蓄電装置(バッテリ)から第1,第2昇圧コンバータを介して電気負荷(モータ)に供給される電流が目標値となり、且つ、蓄電装置からの電気負荷へ流れる電流のうち第1昇圧コンバータに流れる電流の比率である電流分配率が所定分配率となるように、第1,第2昇圧コンバータを制御する第1制御を実行している。
特開2017−79558号公報
上述の昇圧コンバータ装置では、一般に、蓄電装置からの電力を昇圧せずに電気負荷に供給するときには、並列接続された第1,第2昇圧コンバータの上アームトランジスタをオンすると共に下アームトランジスタをオフする第2制御を実行する。第2制御では、第1昇圧コンバータの回路抵抗値と第2昇圧コンバータの回路抵抗値との比に応じた電流が第1,第2昇圧コンバータのそれぞれのリアクトルに流れる。そのため、第2制御では、電流分配率が上述した所定分配率と異なる場合がある。この場合、第2制御から第1制御へ移行したときに、第1,第2昇圧コンバータに流れる電流が急変することがある。こうした電流の急変は、第1,第2昇圧コンバータの制御を適正に実行できなくなることがあるから、抑制されることが望ましい。
本発明の昇圧コンバータ装置は、複数の昇圧コンバータに流れる電流の急変を抑制することを主目的とする。
本発明の昇圧コンバータ装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の昇圧コンバータ装置は、
リアクトルと、互いに直列に接続された上アームトランジスタおよび下アームトランジスタと、を有し、電気負荷と蓄電装置との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なう並列接続された複数の昇圧コンバータと、
前記蓄電装置から前記電気負荷へ目標電流が供給され、且つ、前記目標電流のうち前記複数の昇圧コンバータのうちの1つである第1昇圧コンバータを介して前記蓄電装置から前記電気負荷へ供給される電流の割合である目標分配率が所定分配率となるように前記複数の昇圧コンバータを制御する第1制御を実行する制御装置と、
を備える昇圧コンバータ装置であって、
前記制御装置は、
前記複数の昇圧コンバータの前記上アームトランジスタをオンすると共に前記下アームトランジスタをオフとする第2制御を実行し、
前記第2制御を実行しているときには、前記蓄電装置から前記電気負荷へ流れる電流のうち前記第1昇圧コンバータを介して前記蓄電装置から前記電気負荷へ流れる電流の比率である実分配率を演算し、
前記第2制御から前記第1制御へ移行したときには、前記目標分配率が、前記実分配率から前記所定分配率に向けて徐々に変化するように、前記複数の昇圧コンバータを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の昇圧コンバータ装置では、蓄電装置から電気負荷へ目標電流が供給され、且つ、目標電流のうち所定分配率の電流が第1昇圧コンバータを介して蓄電装置から電気負荷へ供給されるように第1,第2昇圧コンバータを制御する第1制御を実行する。そして、複数の昇圧コンバータの上アームトランジスタをオンすると共に下アームトランジスタをオフとする第2制御を実行する。第2制御を実行しているときには、蓄電装置から電気負荷へ流れる電流のうち第1昇圧コンバータを介して蓄電装置から電気負荷へ流れる電流の比率である実分配率を演算し、第2制御から第1制御へ移行したときには、目標分配率が、実分配率から所定分配率に向けて徐々に変化するように、複数の昇圧コンバータを制御する。これにより、第2制御から第1制御へ移行したときに、複数の昇圧コンバータに流れる電流が急変することを抑制できる。
本発明の一実施例としての昇圧コンバータ装置を搭載した電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータ32を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 ECU70のCPUにより実行される分配率設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 分配率Dr1を常に値Drefに設定する比較例の電気自動車における目標電圧VH*,第2制御オンオフ(第2制御を実行しているときをオンとする),リアクトル電流IL1,IL2,分配率Dr1の時間変化の一例を示す説明図である。 実施例の電気自動車20における目標電圧VH*,第2制御オンオフ,リアクトル電流IL1,IL2,分配率Dr1の時間変化の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての昇圧コンバータ装置を搭載した電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。図2は、モータ32を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図1に示すように、モータ32と、インバータ34と、蓄電装置としてのバッテリ36と、第1,第2昇圧コンバータ40,41と、電子制御ユニット70と、を備える。ここで、実施例の昇圧コンバータ装置としては、第1,第2昇圧コンバータ40,41と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70と、が相当する。
モータ32は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン42に接続されている。モータ32は、電子制御ユニット70によって、インバータ34の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44に接続されている。低電圧側電力ライン44の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
第1,第2昇圧コンバータ40,41は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに互いに並列に接続されている。第1昇圧コンバータ40は、図2に示すように、2つのトランジスタT11,T12と、2つのトランジスタT11,T12のそれぞれに並列に接続された2つのダイオードD11,D12と、リアクトルL1と、を有する。トランジスタT11は、高電圧側電力ライン42の正極側ラインに接続されている。トランジスタT12は、トランジスタT11と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極側ラインと、に接続されている。リアクトルL1は、トランジスタT11,T12同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極側ラインと、に接続されている。第1昇圧コンバータ40は、ECU70によって、トランジスタT11,T12のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を昇圧して高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を降圧して低電圧側電力ライン44に供給したりする。第2昇圧コンバータ41は、第1昇圧コンバータ40と同様に、2つのトランジスタT21,T22と、2つのダイオードD21,D22と、リアクトルL2と、を有する。この第2昇圧コンバータ41は、ECU70によって、トランジスタT21,T22のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を昇圧して高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を降圧して低電圧側電力ライン44に供給したりする。ここで、トランジスタT11,T21を「上アームトランジスタ」、トランジスタT12,T22を「下アームトランジスタ」と称する場合がある。
ECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,不揮発性のフラッシュメモリ,入出力ポートを備える。図1に示すように、電子制御ユニット70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ32aからの回転位置θmや、モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサからの電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサからの電流Ibも挙げることができる。さらに、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからの高電圧側電力ライン42(コンデンサ46)の電圧VHや、コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからの低電圧側電力ライン44(コンデンサ48)の電圧VLを挙げることもできる。第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2に流れる電流を検出する電流センサ40a,41aからのリアクトル電流IL1,IL2(バッテリ36側からトランジスタT11,T21へ向かう電流の方向が正の値)や、第1,第2昇圧コンバータ40,41に取り付けられた温度センサ40b,41bからの第1,第2昇圧コンバータ40,41の温度tc1,tc2も挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPを挙げることができる。さらに、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。
ECU70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、インバータ34の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号や、第1昇圧コンバータ40のトランジスタT11,T12へのスイッチング制御信号,第2昇圧コンバータ41のトランジスタT21,T22へのスイッチング制御信号を挙げることができる。ECU70は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、ECU70は、電流センサからのバッテリ36の電流Ibの累積値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCとバッテリ36に取り付けられた図示しない温度センサにより検出された電池温度Tbとに基づいてバッテリ36を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、ECU70は、まず、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸26に要求される)要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ECU70は、モータ32のトルク指令Tm*および回転数Nmからなる目標動作点でモータ32を駆動するために必要な高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定する。そして、目標電圧VH*が昇圧指令電圧Vref(例えば、低電圧側電力ライン44の電圧VLなど)より大きいときには、昇圧指令を発生させて、モータ32のトルク指令Tm*に回転数Nmを乗じてモータ32の要求出力Pm*を計算し、高電圧側電力ライン42の電圧VHおよび目標電圧VH*とモータ32の要求出力Pm*とに基づいて第1,第2昇圧コンバータ40,41のトータル目標電流IL*を設定する。そして、トータル目標電流IL*に分配率Dr1,Dr2(Dr1+Dr2=1)を乗じてリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定する。ここで、分配率Dr1,Dr2は、それぞれトータル目標電流IL*のうち第1,第2昇圧コンバータ41,42(リアクトルL1,L2)を介して低電圧側電力ライン44と高電圧側電力ライン42との間で流れる電流の割合である。分配率Dr1は、予め定められた値Dref(例えば、0.4,0.5,0.6など)とすることができる。こうして第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定すると、第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2が目標電流IL1*,IL2*となるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なう。以下、こうした第1,第2昇圧コンバータ40,41の制御を「第1制御」と称する場合がある。このように第1制御では、バッテリ36からの電力を昇圧してインバータ34を介してモータ32に供給する。
目標電圧VH*が昇圧指令電圧Vref以下であるときには、昇圧指令を発生させずに、第1,第2昇圧コンバータ40,41の上アームトランジスタT11,T21がオンとなり、下アームトランジスタT12,T22がオフとなるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41を制御する。以下、こうした第1,第2昇圧コンバータ40,41の制御を「第2制御」と称する場合がある。第2制御では、バッテリ36からの電力を昇圧せずに、インバータ34を介してモータ32へ供給することになる。これにより、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチングによる損失を低減させている。
次に、こうして構成された電気自動車20の動作、特に、第2制御から第1制御へ移行する際に第1,第2昇圧コンバータ40,41の分配率Dr1,Dr2を設定する動作について説明する。図3は、ECU70のCPUにより実行される分配率設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、CPUは、リアクトル電流IL1,IL2と、前回Dr1を入力する処理を実行する(ステップS100)。リアクトル電流IL1,IL2は、電流センサ40a,41aにより検出されたものを入力している。前回Dr1は、前回本ルーチンを実行したときに分配率Dr1として設定されたものを入力している。
続いて、第2制御を実行中であるか否かを判定する(ステップS110)。第2制御を実行中であるときには、次式(1),(2)を用いて分配率Dr1,Dr2を設定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。式(1)は、バッテリ36からインバータ34に供給される電流のうち第1昇圧コンバータ40を介してバッテリ36からインバータ34へ流れている電流の比率を演算する式である。式(2)は、バッテリ36からインバータ34に供給されている電流のうち第2昇圧コンバータ41を介してバッテリ36からインバータ34へ流れている電流の比率を演算する式である。したがって、ステップS120の処理で設定される分配率Dr1,Dr2は、バッテリ36からインバータ34に供給されている電流のうち第1,第2昇圧コンバータ40,41を介してバッテリ36からインバータ34へ流れている実際の電流の比率(実分配率)となっている。第2制御では、上述したように、分配率Dr1,Dr2を用いずに、第1,第2昇圧コンバータ40,41の上アームトランジスタT11,T21がオンとなり、下アームトランジスタT12,T22がオフとなるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41を制御する。
Dr1=IL1/(IL1+IL2) ・・・(1)
Dr2=IL2/(IL1+IL2) ・・・(2)
ステップS110で第2制御を実行中でないときには、第2制御から第1制御へ移行した直後であるか否かを判定する(ステップS130)。移行した直後であるときには、分配率Dr1を前回Dr1、すなわち、実分配率から値Drefに向けて緩変化させると共に、分配率Dr2を値1から値Drefを減じた値に設定し(ステップS140)、分配率Dr1が値Drefと等しいか否かを判定する(ステップS1450)。そして、分配率Dr1が値Drefと等しくなるまで、ステップS140の処理を実行し、分配率Dr1が値Drefと等しくなったときには、本ルーチンを終了する。ステップS140では、例えば、分配率Dr1を前回Dr1から所定のレートで値Drefに向けて変化させるレート処理や、前回Dr1に時定数を用いたなまし処理を用いて分配率Dr1を前回Dr1から値Drefに向けて緩変化させる。今、第1制御を実行しているから、こうして分配率Dr1,Dr2を設定すると、CPUは、第1制御を実行して、トータル目標電流IL*に分配率Dr1,Dr2を乗じてリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定し、第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2が目標電流IL1*,IL2*となるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なう。分配率Dr1,Dr2を滑らかに変化させるから、目標電流IL1*,IL2*が滑らかに変化することになる。
ステップS120で第2制御から第1制御へ移行した直後でないときには、分配率Dr1を値Drefに設定すると共に、分配率Dr2を値1から値Drefを減じた値に設定して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。こうして分配率Dr1,Dr2を設定すると、CPUは、第1制御を実行して、トータル目標電流IL*に分配率Dr1,Dr2を乗じてリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定し、第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2が目標電流IL1*,IL2*となるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なう。
図4は、分配率Dr1を常に値Drefに設定する比較例の電気自動車における目標電圧VH*,第2制御オンオフ(第2制御を実行しているときをオンとする),リアクトル電流IL1,IL2,分配率Dr1の時間変化の一例を示す説明図である。図5は、実施例の電気自動車20における目標電圧VH*,第2制御オンオフ,リアクトル電流IL1,IL2,分配率Dr1の時間変化の一例を示す説明図である。第2制御を実行しているときには、リアクトル電流IL1,IL2は、第1,第2昇圧コンバータ40,41の回路の抵抗比で定まる電流値となる。そのため、リアクトル電流IL1,IL2から演算される上述(1),(2)の式で定まる分配率Dr1,Dr2は、値Dref,値(1−Dref)と等しくならないことがある。そのため、比較例では、第2制御から第1制御へ移行した直後に、分配率Dr1,Dr2が値Dref,値(1−Dref)となるようにリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定し、第1,第2昇圧コンバータ40,41のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2が目標電流IL1*,IL2*となるように、第1,第2昇圧コンバータ40,41のトランジスタT11,T12,T21,T22のスイッチング制御を行なうと、リアクトル電流IL1,IL2が急変することがある。実施例では、第2制御から第1制御へ移行した直後に分配率Dr1を、第1,第2昇圧コンバータ40,41の回路の抵抗比で定まる実際の電流値に基づく分配率(実分配率)から値Drefへ緩変化させるから、こうしたリアクトル電流IL1,IL2の急変、即ち、第1,第2昇圧コンバータ40,41に流れる電流が急変することを抑制できる。
以上説明した実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置によれば、第1,第2昇圧コンバータ40,41の制御を第2制御から第1制御へ移行したときには、分配率Dr1を、実分配率から値Drefに向けて緩変化するように、第1,第2昇圧コンバータ40,41を制御することにより、第2制御から第1制御へ移行したときに、第1,第2昇圧コンバータ40,41に流れる電流が急変することを抑制できる。
実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置では、第1昇圧コンバータ40と第2昇圧コンバータ41との2つの昇圧コンバータを備えるものとしたが、3つ以上の並列接続された昇圧コンバータを備えるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20が搭載する昇圧コンバータ装置では、蓄電装置としてバッテリ36を備えるものとしたが、バッテリ36に代えてキャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例では、電気負荷としてインバータ34を搭載する電気自動車20に搭載される昇圧コンバータ装置の形態とした。しかしながら、電気自動車20に搭載される昇圧コンバータ装置の形態に限定しているわけではなく、電気負荷と蓄電装置との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なう並列接続された複数の昇圧コンバータを備える昇圧コンバータ装置であれば如何なる形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、インバータ34が「電気負荷」に相当し、バッテリ36が「蓄電装置」に相当し、第1,第2昇圧コンバータ40,41が「複数の昇圧コンバータ」に相当し、第1昇圧コンバータ40が「第1昇圧コンバータ」に相当し、電子制御ユニット70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、昇圧コンバータ装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、34 インバータ、36 バッテリ、40 第1昇圧コンバータ、40a,41a 電流センサ、40b,41b 温度センサ、41 第2昇圧コンバータ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46,48 コンデンサ、46a,48a 電圧センサ、70 電子制御ユニット、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、D11,D12,D21,D22 ダイオード、L1,L2 リアクトル、T11,T12,T21,T22 トランジスタ。

Claims (1)

  1. リアクトルと、互いに直列に接続された上アームトランジスタおよび下アームトランジスタと、を有し、電気負荷と蓄電装置との間で電圧の変換を伴って電力のやり取りを行なう並列接続された複数の昇圧コンバータと、
    前記蓄電装置から前記電気負荷へ目標電流が供給され、且つ、前記目標電流のうち前記複数の昇圧コンバータのうちの1つである第1昇圧コンバータを介して前記蓄電装置から前記電気負荷へ供給される電流の割合である目標分配率が所定分配率となるように前記複数の昇圧コンバータを制御する第1制御を実行する制御装置と、
    を備える昇圧コンバータ装置であって、
    前記制御装置は、
    前記複数の昇圧コンバータの前記上アームトランジスタをオンすると共に前記下アームトランジスタをオフとする第2制御を実行し、
    前記第2制御を実行しているときには、前記蓄電装置から前記電気負荷へ流れる電流のうち前記第1昇圧コンバータを介して前記蓄電装置から前記電気負荷へ流れる電流の比率である実分配率を演算し、
    前記第2制御から前記第1制御へ移行したときには、前記目標分配率が、前記実分配率から前記所定分配率に向けて徐々に変化するように、前記複数の昇圧コンバータを制御する、
    昇圧コンバータ装置。
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