JP2019075036A - 感知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】流入特性が良い感知器を提供する。【解決手段】感知器は、開口部1を有し、開口部1から流入した空気が流通する流通空間SP1が形成された筐体10と、流通空間SP1から流入した空気より煙又は熱を検出する検出部9と、流通空間SP1に配置され、流通空間SP1と検出空間7A1とを連通する流入部2と、長尺形状を有し、長尺方向(矢印Y方向)が筐体10の外周から流入部2へ延びるように、流通空間SP1に、流入部2と隙間G1を有して配置された構造物と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、筐体内に電池収容部等の構造物が配置された感知器に関する。
従来の感知器、例えば煙感知器において、開口部を有する筐体内に、電池収容部等の長尺状の構造物を、煙を検知する検出部と並べて配置したものがある。このような煙感知器では、構造物の大きな投影面によって、検出部の開口部への露出が遮られ、煙の検出部への流入特性が悪化する場合がある。そこで、構造物の長尺方向が筐体の側壁から検出部に向かう方向となるように構造物を配置した煙感知器がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、構造物と検出部とを隣接して配置し、構造物自体が、煙を含んだ空気を誘導する誘導部材として使用される。また、煙流入口である開口部から検出部に向かって複数の誘導板が設けられている。
特許第5124327号公報(例えば、図13)
特許文献1の図13の煙感知器では、構造物によって開口部が遮られる面積を小さくすることができる。一方で、検出部に煙を集めるために複数の誘導板と構造物とが検出部につながっており、筐体内の空間が分断された状態になっている。このため、筐体内を空気が吹き抜け難くなり、結果として筐体内へ煙が流入し難くなる。したがって、従来の煙感知器では、例えば火災の初期段階で生じる低流速の煙を含んだ空気は、筐体内で吹き抜け難いため検出部に流入できず、火災の検出が遅れる場合もある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、筐体内への流入特性が良い感知器を提供することを目的としている。
本発明の感知器は、開口部を有し、前記開口部から流入した空気が流通する流通空間が形成された筐体と、前記流通空間から流入した前記空気より煙又は熱を検出する検出部と、前記流通空間に配置され、前記流通空間と前記検出部とを連通する流入部と、長尺形状を有し、長尺方向が前記筐体の外周から前記流入部へ延びるように、前記流通空間に、前記流入部と隙間を有して配置された構造物と、を備える。
また、本発明の別の感知器は、開口部を有し、前記開口部から流入した空気が流通する流通空間が形成された筐体と、前記流通空間から流入した前記空気より煙又は熱を検出する検出部と、前記流通空間に配置され、前記流通空間と前記検出部とを連通する流入部と、長尺形状を有し、長尺方向が前記筐体の外周から前記流入部へ延びるように前記流通空間に配置された構造物と、前記流入部と隙間を有するように前記流通空間に配置され、前記構造物の長尺方向に沿って延びるリブと、を備える。
また、上記感知器において、前記流入部は、前記構造物の長尺方向の側面と前記リブとで形成される領域を前記流入部側へ延ばした直接流入領域に入り込むように配置されている。
本発明によれば、流路上に長尺形状の構造物が配置される場合であっても、筐体内への流入特性が良い感知器を提供することができる。
実施の形態1に係る煙感知器100の外観を示す図である。 煙感知器100の各構成の分解斜視図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 基板とスピーカとを収容したベース部を示す概略図である。 図1のB−B断面を示す断面図である。 流通空間SP1の構造物を示す模式図である。 実施の形態2に係る煙感知器300の流通空間SP1の構造物を示す模式図である。 図7のC−C断面を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、本発明に係る感知器の一例である煙感知器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面では、各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1は、実施の形態1に係る煙感知器100の外観を示す図である。図1(a)は煙感知器100の外観を示す側面図であり、図1(b)は煙感知器100の外観を示す下面図である。図2は、煙感知器100の各構成の分解斜視図である。図3は、図1のA−A断面を示す断面図である。図4は、基板3とスピーカ5とを収容したベース部7を示す概略図である。図5は、図1のB−B断面を示す断面図である。図1〜図5に基づき、煙感知器100の構成について説明する。
煙感知器100は、例えば家屋の室内等の監視空間に設置され、空気中の煙濃度を常時監視して煙濃度が一定値以上となったことを電気信号等として出力するものである。煙感知器100は、例えば天井200に取り付けられる。図1及び図2に示すように、煙感知器100は、煙流入口となる開口部1が形成された筐体10と、筐体10内に流入した空気中の煙を検知する検出部9(図4参照)と、検出部9につながっている流入部2等とを備えている。また煙感知器100は、発光部3A等を有する基板3と、電池4と、スピーカ5と、区画部材6とを備えている。筐体10内において、上方から下方へ、電池4、区画部材6のベース部7、基板3とスピーカ5と検出部9、区画部材6の蓋部8、流入部2の順に配置されている。
図1に示すように、煙感知器100の筐体10は、有底筒状の第1のカバー11と、第1のカバー11の蓋となる第2のカバー12とを備える。第2のカバー12に、第1のカバー11が取り付けられており、第2のカバー12がネジ等により天井200に固定されている。第1のカバー11は、平板状の底面部11Aと、筒状の側面部11Bとを有している。底面部11Aには取付孔11A1が形成されており、取付孔11A1には、押込部材16が配置されている。押込部材16は、例えば、煙感知器100の動作試験を開始する際に作業者が押す点検ボタンに使用される。
側面部11Bと底面部11Aとの間には、周方向に延びる開口部1が形成されている。側面部11Bは、第2のカバー12に着脱可能に固定される筒状部13と、上下方向(矢印Z方向)に延びる複数の主支柱14と、隣接する主支柱14の間に設けられた複数の副支柱15と、開口部1を仕切るリング状の仕切部材1Aとを有している。筒状部13は、区画部材6を囲む形状を有し、例えば円筒形状に形成されている。主支柱14は底面部11Aを支持する。副支柱15は、主支柱14よりも細く、仕切部材1Aを支持する。開口部1は、リング状の仕切部材1Aによって2段に仕切られている。なお、開口部1が形成される位置は、第1のカバー11の外周に限定されない。開口部1は、例えば底面部11Aに形成されていてもよい。
そして、筐体10内には、開口部1から流入部2へ至る空気の通路である流通空間SP1が形成されている。監視空間に煙が発生した場合、煙を含んだ空気が、開口部1を介して筐体10内に流入し、流通空間SP1を通って、再び開口部1から筐体10の外へ流出する。
図2及び3に示すように、流入部2は、区画部材6の下方であって空気が流通する流通空間SP1に設置されている。流入部2は、開口部1から流入した空気を、検出部9へ流入させる。水平方向(矢印Y方向)において、流入部2の中心O2は筐体10の中心O1から偏心しており、流入部2の外周と筐体10の外周との距離は流入部2の周方向において不均一となっている。
図3及び図5に示すように、流入部2は、光学台カバー21と、光学台カバー21内に収容され、遮光機能を有するラビリンス壁22とを有している。光学台カバー21は椀状部材であり、底部の蓋状部21Aと、空気が通過する孔が複数形成された円筒状の網部21Bとを備える。網部21Bは流入部2内に埃又は虫等が侵入することを防止する。光学台カバー21の蓋状部21A及び網部21Bもまた、ラビリンス壁22と同様に遮光機能を有している。ラビリンス壁22は、区画部材6の蓋部8に形成されている。
図3及び図4に示すように、基板3は、光を出射する発光部3Aと、押込部材16が押されたことを検知するスイッチ3Bと、煙により散乱した発光部3Aの光を受光する受光部3C等の電子部品を実装している。発光部3Aは、例えばLED等から成る。また基板3には、一部の縁を切り欠いた光学系配置部3Dが形成されている。発光部3A及び受光部3Cはそれぞれ、基板3の上面31であって、光学系配置部3Dの縁に配置されている。一方、スイッチ3Bは、基板3の下面に配置されている。電池4は、基板3に設けられている各種回路の動作電力を供給する。なお、散乱光方式について説明したが、減光方式により煙を検知してもよい。
図4に示すように、スピーカ5は、水平方向(矢印X方向)に基板3と並んで配置されている。スピーカ5は、振動により音を発生する振動板等を備え、基板3に電気的に接続されている。煙が検出された場合に、基板3の回路からスピーカ5へ信号が入力されると、スピーカ5は振動板を振動させ音を発生する。なお、煙感知器100の筐体10内にスピーカ5を設け、スピーカ5により報知する構成について説明したが、煙感知器100は、電気信号を別体の受信機等に発信し、受信機等により報知するものであってもよい。
図2〜図5に示すように、区画部材6は、第2のカバー12側に配置されたベース部7と、第1のカバー11側に配置された蓋部8とを備え、筐体10内の空間を上下に区画するとともに、基板3、電池4及びスピーカ5を収容する。ベース部7は、蓋部8と対向するベース下面71に、煙検出のための検出空間7A1を形成する検煙壁部7Aと、スピーカ5が収容される空間を形成するスピーカ収容部7Bと、基板3が収容される空間を形成する基板収容部7C等とを有している。
検煙壁部7Aは、蓋部8側に突出した壁部であり、外面の一部が基板3の光学系配置部3Dと嵌合する。検煙壁部7Aには、煙検出用の発光部3Aが臨む孔部7A2と、煙検出用の受光部3Cが臨む孔部7A3と、通常時において発光部3Aの光が直接受光部3Cに入ることを防止する突出部7A4とを備えている。スピーカ収容部7Bは、蓋部8側に突出し、スピーカ5の外面を囲む円弧状の壁部である。基板収容部7Cは、蓋部8側に突出し、基板3の縁に対向して設けられた壁部である。
ここで、上述した検煙壁部7Aと、基板3に実装されている発光部3A及び受光部3C等とにより、検出部9が形成されている。検出部9は、煙感知器100の開口部1から流入部2を介して検出空間7A1に流入した空気に光を照射し、受光した散乱光を検出することにより空気中の煙を検知する。発光部3Aが発生した光は、孔部7A2を介して検出空間7A1に入射し、検出空間7A1内の煙で散乱されて、孔部7A3から受光部3Cに入射する。なお、検出部9は、火災により生じる熱又は煙等を検知できるものであればよく、検知対象物に応じて、物理量又は物理的変化を検出するよう構成されるとよい。
またベース部7は、第2のカバー12と対向するベース上面72に、電池4が収容される空間を形成する長尺形状の電池収容部7Dを有している。電池収容部7Dには、円柱形状の電池4が、電池4の長尺方向である軸方向が水平方向(矢印Y方向)になるように収容されている。また電池収容部7Dの長尺方向の延長上には、上述した流入部2が配置されている。図3に示すように、電池収容部7Dは、収容する電池4の軸が、筐体10の中心O1及び流入部2の中心O2を通る直線上に位置するように設けられている。
図2、図3及び図5に示すように、電池収容部7Dは、ベース上面72側が電池4の外形に沿った凹形状をしており、これによりベース下面71側が盛り上がった形状となっている。電池収容部7Dは、長尺方向に延び、外周の一部に電池4を挿入するための切り欠きが設けられた円筒状の長側面7D1と、長側面7D1の一端に設けられた平板状の第1端面7D2と、他端に設けられた湾曲した第2端面7D3とを有している。第1端面7D2は、平板状であり、流入部2の外側面である網部21Bと、隙間G1を有して対向している。
ここで、第1端面7D2と網部21Bとの隙間G1の大きさは、流入部2の高さH1の半分程度であるとよい。例えば、流入部2の高さH1が14mmであれば、隙間G1は4mm〜10mmとなる。この場合、隙間G1が4mmより小さいと、従来の煙感知器のように抵抗が生じ、筐体10への流入性が悪化する。また、隙間G1が10mmより大きいと、筐体10内に流入した空気の多くが隙間G1を通って流出し、流入部2への流入性が悪化する。
第2端面7D3は湾曲しており、ベース上面72側では、上方ほど電池4との隙間が大きくなるように形成されている。これにより、電池4の取り替え作業が容易にできる。電池収容部7Dの短尺方向(矢印X方向)の幅W1は、流入部2の幅W2よりも小さくなっている。これにより、開口部1から流入部2までの流通路が電池収容部7Dにより遮られる面積を、小さく抑えることができる。
図3及び図5に示すように、蓋部8は、蓋底面8Aと、蓋底面8Aの縁に設けられたフランジ部8Bとを備える。蓋部8は、基板3とスピーカ5とが収容されているベース部7の下方に配置される。具体的には、蓋部8は、検煙壁部7Aと、スピーカ収容部7Bと、基板収容部7Cとを覆っている。一方、ベース下面71において、電池収容部7D及び電池収容部7Dの長側面7D1の側方は、流通空間SP1に露出している。
蓋底面8Aには、スピーカ5の振動板と対向する位置にスピーカ孔8A1が形成されており、スピーカ5で発生した音波は、スピーカ孔8A1を通って第1のカバー11の開口部1へ伝搬される。また蓋底面8Aは、基板3に設置されているスイッチ3Bが貫通するスイッチ孔8A2と、流入部2と検出空間7A1とを連通させる貫通孔8A3とを有している。スイッチ孔8A2は、第1のカバー11の取付孔11A1が設けられている位置の上方に設けられている。
図6は、流通空間SP1の構造物を示す模式図である。次に、図6に基づき、煙を含んだ空気の流れと煙感知器100の動作について説明する。火災等が発生すると、煙を含んだ空気F0が、開口部1を介して筐体10内の流通空間SP1に流入する。このとき、流入部2と開口部1とが近い位置では、空気F0が筐体10内に流入してから流入部2までの経路が短く、流速の低下が少ない空気F1が流入部2に到達する。
一方、電池収容部7Dと開口部1とが近い位置では、空気F0が筐体10内に流入してから流入部2までの経路が長いため風速が低下し、また、電池収容部7Dと干渉する。そして、電池収容部7Dの第1端面7D2の近くまで進んだ空気F2は、第1端面7D2と流入部2との間に設けられた隙間G1を吹き抜ける空気F3の流れにより加速され、流速が増す。流速が増した空気F2の一部(空気F4)は隙間G1を通って筐体10から流出し、残りの部分(空気F5)は流入部2に到達する。なお、開口部1が第1のカバー11の底面部11Aに設けられる場合においても同様の効果が得られる。例えば、筐体10内に電池収容部7D周辺から流入した空気は、流入した位置から電池収容部7Dによって誘導され、隙間G1を吹き抜ける空気F3の流れによって加速され、流入部2へ流入し易くなる。
そして、流入部2の周囲に到達した空気は、光学台カバー21の網部21Bの孔を介して光学台カバー21内の空間に流入する。光学台カバー21内の空間に流入した空気は、ラビリンス壁22を通り抜けた後に、蓋部8の貫通孔8A3を通って検出空間7A1に流入する。煙を含んだ空気が検出空間7A1に流入すると、検煙壁部7Aの孔部7A2を介して入射した発光部3Aの光が、検出空間7A1において散乱する。そして、受光部3Cがこの散乱した光を検出することにより、煙が検知される。このとき、基板3の制御回路はスピーカ5に信号を送り、音を発生させる。
以上のように、実施の形態1において、感知器(煙感知器100)は、流通空間SP1から流入した空気より煙を検出する検出部9と、流通空間SP1と検出部9とを連通する流入部2と、長尺状の構造物(電池収容部7D)とを備えている。そして、長尺状の構造物は、長尺方向が筐体10の外周から流入部2へ延びるように、流入部2と隙間G1を有して配置されている。これにより、開口部1から入った空気F3が直進して対角に位置する開口部1へ進み易くなり、筐体10内を吹き抜ける空気F4の量を増加させることができる。したがって、筐体10内に空気F0が流入し易くなり、流入部2に流入する煙の量を増加させることができる。さらに、電池収容部7Dの長尺方向に直角の方向(矢印X方向)から空気が流入する場合にも、隙間G1が存在することで吹き抜ける空気の流れが加速し、同様に流入部2に到達する空気の流量を増やすことができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る煙感知器300の流通空間SP1の構造物を示す模式図である。図8は、図7のC−C断面を示す断面図である。図7及び図8に基づき、実施の形態2の煙感知器300について説明する。以下、実施の形態1の場合と同様の構成については説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
上述した実施の形態1の煙感知器100においては、外部から筐体10内へ流入する煙を含んだ空気F0の量を増加させることができる。しかし、筐体10内に流入した空気は、流通空間SP1に入った場合でも、流入部2に入らずに通過する場合もある。そこで、実施の形態2では、流通空間SP1に複数のリブを配置し、筐体10内に流入した空気が安定して流入部2に流入するように構成されている。
以下、流入部2の中心O2を通り、電池収容部7Dの長尺方向(矢印Y方向)に直角の方向(矢印X方向)を基準に流通空間SP1を二分して説明する。二分した流通空間SP1のうち、筐体10の外周と流入部2の外周との距離が短い領域を第1の領域R1とし、電池収容部7Dが配置され、第1の領域R1よりも筐体10の外周と流入部2の外周との距離が長い領域を第2の領域R2と定義する。
第1の領域R1には、流入部2から筐体10の外周へ放射状に、第1のリブ91が複数配置されている。各第1のリブ91の一端と、流入部2の外周である網部21Bとの間には、空気が通過するための隙間G2が設けられている。各第1のリブ91は、第1のカバー11の底面部11Aに、区画部材6側へ突出するように形成されており、開口部1から筐体10内に流入した空気を流入部2へ誘導する。
第2の領域R2には、電池収容部7Dの長側面7D1の側方に、電池収容部7Dの長尺方向(矢印Y方向)と平行な平板状の第2のリブ92が一対配置されている。各第2のリブ92もまた、第1のカバー11の底面部11Aに、区画部材6側へ突出するように形成されている。図8に示すように、各第2のリブ92は、上下方向(矢印Z方向)においてベース部7との間に隙間が生じないようにベース部7の高さまで延びている。このような構成により、各第2のリブ92は、流入部2から遠い開口部1から筐体10内に流入した空気を流入部2へ誘導することができる。なお、電池収容部7Dの片側だけに第2のリブ92が配置される場合でも、片側の長側面7D1と第2のリブ92とにより空気を流入部2へ誘導する効果が得られる。
さらに、図7に示すように、各第2のリブ92は、隣接する長側面7D1との距離Lが長尺方向(矢印Y方向)で一定となっており、各第2のリブ92と電池収容部7Dの長側面7D1とは平行となる。また各第2のリブ92において、流入部2に近い側の端部92aは流入部2と離間している。ここで、流通空間SP1において、長側面7D1と第2のリブ92とで形成される領域を流入部2側へ延ばした領域を直接流入領域DRと定義した場合、流入部2は、直接流入領域DRに入り込むように配置されているとよい。つまり、流入部2の外周は、少なくとも、流入部2の中心O2から矢印X方向に最も離れた位置で、直接流入領域DRに配置される。流入部2の全部が直接流入領域DRに配置されてもよい。長側面7D1と第2のリブ92と流入部2とのこのような位置関係により、流路抵抗が抑えられる。図7のように第2のリブ92が一対設けられる場合には、流入部2の幅W2が一対の第2のリブ92の間隔W3よりも狭くなるように構成するとよい。
また第2の領域R2には、流通空間SP1に露出したスイッチ3Bから流入部2へ第3のリブ93が配置されている。第3のリブ93の一端と、流入部2の外周である網部21Bとの間には、空気が通過するための隙間G3が設けられている。第3のリブ93もまた、第1のカバー11の底面部11Aに、区画部材6側へ突出するように形成されており、開口部1から筐体10内に流入した空気を流入部2へ誘導する。
次に、煙感知器300における空気の流れ、及び煙感知器300の動作について説明する。流通空間SP1に空気F0が流入したとき、筐体10の外周と流入部2との距離が短い第1の領域R1では、第1のリブ91により流入部2に向かう空気F11の量が増加する。第1の領域R1では、空気F0が筐体10内に流入してから流入部2までの経路が短いため、空気F11の流速の低下は抑制される。
一方、電池収容部7Dに近い開口部1から筐体10内に流入した空気F12は、電池収容部7Dの長側面7D1と第2のリブ92との間に入ると、直接流入領域DRに沿って流入部2へ誘導される。第2のリブ92と長側面7D1との距離Lは進行方向に一定であるため、流入部2へ向かって距離Lが狭くなる場合に比べて圧力差が緩和され、外部から筐体10内に流入する空気F0の量が確保されるとともに、流入した空気F12の流速の低下が抑制される。そして電池収容部7Dの第1端面7D2の近くに到達した空気F12は、第1端面7D2と流入部2との間に設けられた隙間G1を吹き抜ける空気F13の流れにより加速され、流速が増す。流速が増した空気F12の一部(空気F14)は隙間G1を通って筐体10から流出し、残りの部分(空気F15)は流入部2に到達する。ここで、流入部2の幅W2は電池収容部7Dの短尺方向の幅W1よりも広いため、長側面7D1に沿って進んだ空気F12の網部21Bに到達する量を確保することができる。また、流入部2の幅W2は一対の第2のリブ92の間隔W3よりも狭いため、電池収容部7Dの長側面7D1に沿って流入部2へ進む空気F12の第2のリブ92によるエネルギー損失は最小限に抑えられる。そして、流入部2の周囲に到達した空気は、流入部2を介して検出空間7A1に流入し、空気中の煙が検知される。
以上のように、実施の形態2において、煙感知器300は、流入部2と隙間を有するように流通空間SP1に配置され、電池収容部7Dの長尺方向(矢印Y方向)に沿って延びている第2のリブ92を備えている。
これにより、開口部1から流入部2に向かって空気の流路が狭くなる従来の煙感知器に比べて、流路の幅が維持され、開口部1側と流入部2側との圧力差が低減される。したがって、煙を含んだ空気F0が筐体10に流入して第2のリブ92と電池収容部7Dとの間に入る流れが阻害されない。さらに、リブ(第2のリブ92)を設けることにより、筐体10内に流入した空気F12を整流させ安定して流入部2に流入させることができる。
また、煙感知器300において、流入部2は、構造物(電池収容部7D)の長尺方向の側面(長側面7D1)とリブ(第2のリブ92)とで形成される領域を流入部2側へ延ばした直接流入領域DRに入り込むように配置されている。これにより、流路抵抗を抑えつつ、第2のリブ92と構造物とにより誘導された空気F12の進行方向に流入部2を配置させ、空気F12を効率良く流入部2に流入させることができる。したがって、筐体10と流入部2の双方において、煙流入特性を向上させることができる。このように、煙流入特性がよい煙感知器300では、例えば火災初期であっても、流速が遅い煙を含んだ空気F0を筐体10に流入させ、流入部2へ到達させて煙を検出することができ、初期の火災を検出することができる。
なお、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、流通空間SP1に、流入部2と並べて配置される構造物は、電池4を収容する電池収容部7Dに限定されず、長尺状の構造物であればよい。長尺状の構造物は、例えば、流入部2側の幅と筐体10の外周側の幅とが異なる四角柱状のものでもよい。この場合、一対の第2のリブ92は互いに平行ではないが、各第2のリブ92と構造物の長側面7D1との距離Lは長尺方向(矢印Y方向)に一定である。このため、実施の形態2の場合と同様に、開口部1側と流入部2側との圧力差による煙流入特性の悪化を抑制することができる。またこのとき、一対の第2のリブ92の間隔W3は、短尺方向(矢印X方向)における流入部2側の端部92a間の距離で定義される。
また、本発明は煙感知器を例に説明したが、熱感知器等にも適用できることはいうまでもない。煙感知器100は、発光部3A及び受光部3C等により検出部9を構成していたが、熱感知器の場合には検出空間7A1の空気の温度を検出する温度センサが用いられるとよい。
また、一対の第2のリブ92は、それぞれの長さが異なるものであるが、同じ長さのリブであってもよい。第2のリブ92の長さは、構造物である電池収容部7Dの長尺方向の長さよりは短く、またその長尺方向の長さの半分の長さよりも長い長さに設定することが好ましい。また電池収容部7Dに対する設置位置は、第2のリブ92の端部92aから電池収容部7Dの端部がわずかに突出すると、流入部2への空気の流れがよい。
電池収容部7Dは、流入部2側の第1端面7D2が直線状であるのに対し、開口部1側の第2端面7D3が円弧状に形成されているのは、開口部1からの空気の流れをスムーズに筐体10内へ導くためであるが、電池収容部7Dの形状については、特に限定されない。なお、電池収容部7Dの形状を、長尺状の構造物としたが、特別に針金のように長細い形状である必要はなく、縦方向と横方向との長さに差があるものであれば構わない。
また、本実施形態においては、流入部2と検出部9とが同一平面に存在しないタイプの感知器であるが、流入部2と検出部9とが同じ部材から構成され、同一平面上に存在するタイプの感知器に本発明を適用するようにしてもよい。
1 開口部、1A 仕切部材、2 流入部、3 基板、3A 発光部、3B スイッチ、3C 受光部、3D 光学系配置部、4 電池、5 スピーカ、6 区画部材、7 ベース部、7A 検煙壁部、7A1 検出空間、7A2 孔部、7A3 孔部、7A4 突出部、7B スピーカ収容部、7C 基板収容部、7D 電池収容部、7D1 長側面、7D2 第1端面、7D3 第2端面、8 蓋部、8A 蓋底面、8A1 スピーカ孔、8A2 スイッチ孔、8A3 貫通孔、8B フランジ部、9 検出部、10 筐体、11 第1のカバー、11A 底面部、11A1 取付孔、11B 側面部、12 第2のカバー、13 筒状部、14 主支柱、15 副支柱、16 押込部材、21 光学台カバー、21A 蓋状部、21B 網部、22 ラビリンス壁、31 上面、71 ベース下面、72 ベース上面、91 第1のリブ、92 第2のリブ、92a 端部、93 第3のリブ、100 煙感知器、200 天井、300 煙感知器、DR 直接流入領域、G1、G2、G3 隙間、L 距離、O1、O2 中心、R1 第1の領域、R2 第2の領域、SL 基準線、SP1 流通空間。

Claims (3)

  1. 開口部を有し、前記開口部から流入した空気が流通する流通空間が形成された筐体と、
    前記流通空間から流入した前記空気より煙又は熱を検出する検出部と、
    前記流通空間に配置され、前記流通空間と前記検出部とを連通する流入部と、
    長尺形状を有し、長尺方向が前記筐体の外周から前記流入部へ延びるように、前記流通空間に、前記流入部と隙間を有して配置された構造物と、
    を備える感知器。
  2. 開口部を有し、前記開口部から流入した空気が流通する流通空間が形成された筐体と、
    前記流通空間から流入した前記空気より煙又は熱を検出する検出部と、
    前記流通空間に配置され、前記流通空間と前記検出部とを連通する流入部と、
    長尺形状を有し、長尺方向が前記筐体の外周から前記流入部へ延びるように前記流通空間に配置された構造物と、
    前記流入部と隙間を有するように前記流通空間に配置され、前記構造物の長尺方向に沿って延びるリブと、
    を備える感知器。
  3. 前記流入部は、前記構造物の長尺方向の側面と前記リブとで形成される領域を前記流入部側へ延ばした直接流入領域に入り込むように配置されている
    請求項2に記載の感知器。
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