JP2019074812A - スケジューリングプログラム、スケジューリング方法、スケジューリング装置、及びスケジューリングシステム - Google Patents

スケジューリングプログラム、スケジューリング方法、スケジューリング装置、及びスケジューリングシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ヒートポンプの沸き上げに要する各需要家の消費電力情報を発電機が許容できる範囲内にスケジューリングできるプログラムを提供する。【解決手段】プログラムは、ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報と電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた各需要家の消費電力情報を割り当て、消費電力情報の総和と特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報をヒートポンプの稼働計画情報として送信する、処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図7

Description

本件は、スケジューリングプログラム、スケジューリング方法、スケジューリング装置、及びスケジューリングシステムに関する。
貯湯タンクを有するヒートポンプ式の給湯機が知られている。特に、できるだけユーザの希望する時間に給湯機が沸き上げ運転を行うことができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、深夜時間帯の安価な電気料金の電力を活用して、一日に必要な熱量の大部分を深夜時間帯の間に発生させて貯湯タンク内に蓄熱するように制御される貯湯式給湯機も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2016−166682号公報 特開2016−023814号公報
ところで、上述したヒートポンプ式の給湯機などを所有する複数の需要家がそれぞれ消費する消費電力に対し、電力会社や電力会社と需要家を仲介する企業などが1日の総消費電力のピークに対する対応を管理することは重要である。電力会社は複数の発電機(例えば火力発電を行う発電機など)を管理するが、発電機の中には消費電力の動向によって日中のピークを含むわずかな時間帯にのみ稼働する発電機も存在する。そのわずかな時間帯以外の時間帯ではその発電機は原則として稼働しないため、稼働率が低い発電機を維持して管理するコストは無駄になる。
一方で、夜中や深夜などの夜間帯では消費電力が少ないため、発電機が許容できる電力の供給能力には余裕がある。このため、夜間帯に供給される電力を利用してヒートポンプに沸き上げを行わせれば、日中の総消費電力のピークを低減させることができる。しかしながら、総消費電力のピークと比較して余裕がある夜間帯であっても、稼働率の低い発電機をさらに減少させて上記コストをいっそう削減することが求められる。
そこで、1つの側面では、ヒートポンプの沸き上げに要する各需要家の消費電力の情報を発電機が許容できる範囲内にスケジューリングできるスケジューリングプログラム、スケジューリング方法、スケジューリング装置、及びスケジューリングシステムを提供することを目的とする。
1つの実施態様では、スケジューリングプログラムは、ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部とを参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、処理をコンピュータに実行させる。
ヒートポンプの沸き上げに要する各需要家の消費電力の情報を発電機が許容できる範囲内にスケジューリングすることができる。
図1はスケジューリングシステムの一例を説明するための図である。 図2はサーバ装置のハードウェア構成の一例である。 図3は管理者端末、サーバ装置、及びヒートポンプ給湯機のブロック図の一例である。 図4(a)は消費電力記憶部の一例である。図4(b)は消費電力情報の模式図の一例である。 図5は需要予測記憶部の一例である。 図6は供給能力記憶部の一例である。 図7はサーバ装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図8は許容消費電力量を特定する特定範囲の一例を説明するための図である。 図9は消費電力情報の割当例を説明するための図である。 図10は消費電力情報の移動例を説明するための図である。 図11(a)から(c)は消費電力情報の割当例を説明するための図である。
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1はスケジューリングシステムSの一例を説明するための図である。スケジューリングシステムSは端末装置としての管理者端末100とスケジューリング装置としてのサーバ装置200とヒートポンプとしてのヒートポンプ給湯機300とを備えている。管理者端末100は、電力会社や電力会社と需要家を仲介する仲介会社(例えばアグリゲータなど)の事業所に配置される。したがって、管理者端末100は電力会社や仲介会社の社員によって操作される。サーバ装置200はクラウドCL上のデータセンターDCなどに設置される。ヒートポンプ給湯機300は例えば需要家が有する家屋Xの屋外などに設置される。尚、需要家は個人であってもよいし、法人であってもよい。
管理者端末100とサーバ装置200とヒートポンプ給湯機300は通信ネットワークNWを介して接続されている。特に、ヒートポンプ給湯機300は家屋X内に設置されたルータX1及びゲートウェイX2を介して通信ネットワークNWと接続されている。通信ネットワークNWとしては例えばインターネットなどがある。したがって、管理者端末100とサーバ装置200は有線通信や無線通信を利用して互いに接続することができる。同様に、サーバ装置200とヒートポンプ給湯機300は有線通信や無線通信を利用して互いに接続することができる。尚、ルータX1とゲートウェイX2との間及びゲートウェイX2とヒートポンプ給湯機300との通信は有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
ここで、図1では管理者端末100の一例としてPersonal Computer(PC)が示されているが、管理者端末100はPCに限定されず、スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスであってもよい。また、図1では、1台の管理者端末100が示されているが、管理者端末100の台数も1台に限定されず、複数台であってもよい。
管理者端末100は入力装置110、表示装置120、及び制御装置130を含んでいる。制御装置130は入力装置110から入力された指示に基づいて、入力された各種情報をサーバ装置200に向けて送信する。例えば、制御装置130は1日1回若しくは2回又は1ヶ月1回若しくは2回の頻度で情報を定期的に送信する。尚、送信頻度は適宜変更してもよいし非定期的であってもよい。詳細は後述するが、入力装置110から入力される情報としては、例えば電力の需要予測に関する需要予測情報や発電機が供給する電力の上限値に関する供給能力情報などがある。その他、制御装置130は入力装置110から入力された情報を表示装置120に表示したり、サーバ装置200から送信された情報を表示装置120に表示したりする。詳細は後述するが、表示装置120が表示する情報としては全てのヒートポンプ給湯機300の稼働計画に関する稼働計画情報などがある。
ヒートポンプ給湯機300は沸上消費電力と沸上時間とを含む消費電力情報を定期的にサーバ装置200に向けて送信する。例えば、ヒートポンプ給湯機300は1日1回又は2回程度の頻度で情報を送信する。送信頻度は適宜変更してもよい。沸上消費電力はヒートポンプ給湯機300の沸き上げに要する消費電力の大きさである。一方、沸上時間はヒートポンプ給湯機300の沸き上げに要する時間である。詳細は後述するが、ヒートポンプ給湯機300はサーバ装置200から送信された稼働スケジュール情報を受信すると、稼働スケジュール情報に基づいて沸き上げを開始する。
サーバ装置200は管理者端末100から送信された需要予測情報及び供給能力情報、並びにヒートポンプ給湯機300から送信された消費電力情報に基づいて、ヒートポンプ給湯機300の稼働計画に関する稼働計画情報を生成し送信する。そして、サーバ装置200は稼働計画情報を需要家毎に分割して稼働スケジュール情報を生成し、生成した稼働スケジュール情報を各需要家のヒートポンプ給湯機300に送信する。尚、サーバ装置200が実行する処理の詳細については以下に詳しく説明する。
次に、上述したサーバ装置200のハードウェア構成について説明する。
図2はサーバ装置200のハードウェア構成の一例である。図2に示すように、サーバ装置200は、少なくともハードウェアプロセッサとしてのCentral Processing Unit(CPU)200A、Random Access Memory(RAM)200B、Read Only Memory(ROM)200C及びネットワークI/F(インタフェース)200Dを含んでいる。サーバ装置200は、必要に応じて、Hard Disk Drive(HDD)200E、入力I/F200F、出力I/F200G、入出力I/F200H、ドライブ装置200Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU200Aからドライブ装置200Iまでは、内部バス200Jによって互いに接続されている。少なくともCPU200AとRAM200Bとが協働することによってコンピュータが実現される。尚、CPU200Aに代えてMicro Processing Unit(MPU)をハードウェアプロセッサとして利用してもよい。
入力I/F200Fには、入力装置710が接続される。入力装置710としては、例えばキーボードやマウスなどがある。尚、上述した入力装置110についても入力装置710と基本的に同様である。出力I/F200Gには、表示装置720が接続される。表示装置720としては、例えば液晶ディスプレイがある。尚、上述した表示装置120についても表示装置720と基本的に同様である。入出力I/F200Hには、半導体メモリ730が接続される。半導体メモリ730としては、例えばUniversal Serial Bus(USB)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F200Hは、半導体メモリ730に記憶されたプログラムやデータを読み取る。入力I/F200F及び入出力I/F200Hは、例えばUSBポートを備えている。出力I/F200Gは、例えばディスプレイポートを備えている。
ドライブ装置200Iには、可搬型記録媒体740が挿入される。可搬型記録媒体740としては、例えばCompact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置200Iは、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムやデータを読み込む。ネットワークI/F200Dは、例えばLANポートを備えている。ネットワークI/F200Dは上述した通信ネットワークNWと接続される。
上述したRAM200Bには、ROM200CやHDD200Eに記憶されたプログラムがCPU200Aによって格納される。RAM200Bには、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムがCPU200Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU200Aが実行することにより、CPU200Aは後述する各種の機能を実現し、また、後述する各種の処理を実行する。プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
尚、上述した管理者端末100については基本的にサーバ装置200と同様のハードウェア構成であるため、説明を省略する。一方、上述したヒートポンプ給湯機300は少なくともCPU200A、RAM200B、ROM200C及びネットワークI/F200Dを含んでいればよい。
次に、図3から図6までを参照して、管理者端末100、サーバ装置200、及びヒートポンプ給湯機300の機能について説明する。
図3は管理者端末100、サーバ装置200、及びヒートポンプ給湯機300のブロック図の一例である。図3では、管理者端末100が備える制御装置130、サーバ装置200、及びヒートポンプ給湯機300の機能構成を表している。図4(a)は消費電力記憶部210の一例である。図4(b)は消費電力情報の模式図の一例である。図5は需要予測記憶部220の一例である。図6は供給能力記憶部230の一例である。
まず、制御装置130について説明する。制御装置130は、図3に示すように、入力部131、表示部132、通信部133、及び制御部134を備えている。尚、入力部131、表示部132、通信部133は例えば上述した入力I/F200F、出力I/F200G、ネットワークI/F200Dによってそれぞれ実現することができる。制御部134は例えば上述したCPU200A及びRAM200Bによって実現することができる。
入力部131は入力装置110から入力された情報を受け付けて、制御部134に出力する。入力装置110から入力される情報としては、上述した需要予測情報や供給能力情報などがある。表示部132は制御部134から出力された情報を受け付けて、表示装置120に出力する。表示装置120は表示部132から出力された情報に基づいて、種々の画面を表示する。例えば、表示部132が上述した稼働計画情報を出力すると、表示装置120はヒートポンプ給湯機300の稼働計画を表す画面を表示する。通信部133は制御部134から出力された情報をサーバ装置200に送信する。また、通信部133はサーバ装置200から送信された情報を受信して制御部134に出力する。
制御部134は入力部131から出力された情報や指示の種別を判断し、判断結果に応じて、表示部132に情報を出力したり、通信部133に情報を出力したりする。情報の種別によっては、制御部134は各種の情報処理を実行してから表示部132や通信部133に情報を出力する。
次に、サーバ装置200について説明する。サーバ装置200は、図3に示すように、第1記憶部としての消費電力記憶部210、第2記憶部としての需要予測記憶部220、第3記憶部としての供給能力記憶部230、通信部240、及び情報処理部250を備えている。尚、消費電力記憶部210、需要予測記憶部220、及び供給能力記憶部230は例えば上述したHDD200Eによって実現することができる。通信部240は例えば上述したネットワークI/F200Dによって実現することができる。情報処理部250は例えば上述したCPU200A及びRAM200Bによって実現することができる。
消費電力記憶部210は消費電力情報を記憶する。具体的には、消費電力記憶部210は、図4(a)に示すように、第1テーブルT1により複数の消費電力情報を管理する。消費電力情報は沸上消費電力と沸上時間とを需要家毎に関連付けた情報である。沸上消費電力は、上述したように、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げに要する消費電力の大きさを表している。特に、沸上消費電力は消費電力の大きさの予測値を表している。本実施形態では当該予測値の単位としてワット(W)を利用するが、予測値の単位は特に限定されない。一方、沸上時間は、上述したように、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げに要する時間を表している。特に、沸上時間は沸き上げに要する時間の予測値を表している。本実施形態では当該予測値の単位として時間を利用するが、予測値の単位は特に限定されず、例えば分であってもよい。
各消費電力情報は、図4(b)に示すように、沸上消費電力の大きさと沸上時間の長さによって模式的に表すことができる。例えば、需要家Aの消費電力情報は沸上消費電力「1000(W)」と沸上時間「3(時間)」とに基づいて特定される二次元の情報により表すことができる。需要家B、需要家C、及び需要家Dについても需要家Aと同様である。尚、詳細は後述するが、消費電力情報は情報処理部250によって消費電力記憶部210に保存され、情報処理部250は消費電力記憶部210から消費電力情報を取得して各種の処理を実行する。
需要予測記憶部220は需要予測情報を記憶する。具体的には、需要予測記憶部220は、図5に示すように、ヒートポンプ給湯機300以外の機器が消費(又は要求)する消費電力(又は需要電力)の需要予測を時系列に管理する。例えば需要予測記憶部220は需要予測を所定時間単位(例えば30分単位)に管理してもよい。また、図5では、需要予測記憶部220は1日の需要予測を管理しているが、複数日の需要予測を日毎に管理してもよいし、1ヶ月の需要予測を管理してもよい。ここで、ヒートポンプ給湯機300以外の機器としては、例えば蓄電池やInduction Heating(IH)調理器などがある。また、図5に示すように、当日午後11時(23時)から翌日午前7時までなどの所定の時間帯は、消費電力に対して日中の料金より割安な深夜料金が適用される時間帯である。需要予測情報は情報処理部250によって需要予測記憶部220に保存され、情報処理部250は需要予測記憶部220から需要予測情報を取得して利用する。
供給能力記憶部230は供給能力情報を記憶する。具体的には、供給能力記憶部230は、図6に示すように、第2テーブルT2により複数の供給能力情報を管理する。供給能力情報は1台又は複数台の発電機が供給できる電力の上限値を供給能力として含んでいる。例えば、第1発電機1台の供給能力の上限値はP1ワット(W)によって表すことができる。第1発電機と第2発電機の2台の供給能力の上限値はP2ワット(W)によって表すことができる。同様に、第1発電機から第3発電機までの3台の供給能力の上限値はP3ワット(W)によって表すことができ、第1発電機から第4発電機までの4台の供給能力の上限値はP4ワット(W)によって表すことができる。供給能力情報は情報処理部250によって供給能力記憶部230に保存され、情報処理部250は供給能力記憶部230から供給能力情報を取得して利用する。
通信部240はヒートポンプ給湯機300から送信された消費電力情報を受信し、受信した消費電力情報を情報処理部250に出力する。また、通信部240は管理者端末100から送信された需要予測情報及び供給能力情報を受信し、受信した需要予測情報及び供給能力情報を情報処理部250に出力する。通信部240は情報処理部250から出力された稼働計画情報を受信し、受信した稼働計画情報を管理者端末100に向けて送信する。通信部240は情報処理部250から出力された稼働スケジュール情報を受信し、受信した稼働スケジュール情報を各ヒートポンプ給湯機300に向けて送信する。
情報処理部250は通信部240から出力された消費電力情報、需要予測情報及び供給能力情報を受け付けて、種々の情報処理を実行する。例えば、情報処理部250はヒートポンプ給湯機300から送信された消費電力情報を受け付ける度に、受け付けた消費電力情報を消費電力記憶部210に保存する。例えば、情報処理部250は管理者端末100から送信された需要予測情報及び供給能力情報を受け付ける度に、受け付けた需要予測情報を需要予測記憶部220に保存し、受け付けた供給能力情報を供給能力記憶部230に保存する。
また、情報処理部250は消費電力記憶部210から消費電力情報を取得し、需要予測記憶部220から需要予測情報を取得し、供給能力記憶部230から供給能力情報を取得すると、取得した消費電力情報、需要予測情報、及び供給能力情報に基づいて、稼働計画情報及び稼働スケジュール情報を生成して出力する。尚、情報処理部250が実行するその他の情報処理については後述する。
次に、ヒートポンプ給湯機300について説明する。ヒートポンプ給湯機300は、図3に示すように、通信部310及び沸上制御部320を備えている。尚、通信部310は例えば上述したネットワークI/F200Dによって実現することができる。沸上制御部320は例えば上述したCPU200A及びRAM200Bによって実現することができる。
通信部310は消費電力情報をサーバ装置200に向けて送信する。また、通信部310はサーバ装置200から送信された稼働スケジュール情報を受信して沸上制御部320に出力する。沸上制御部320は通信部310から出力された稼働スケジュール情報に基づいて、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げを制御する。より詳しくは、沸上制御部320は稼働スケジュール情報に基づいて沸上開始時刻に沸き上げを開始し、沸上終了時刻に沸き上げを終了する。
次に、図7から図10を参照して、サーバ装置200の動作について説明する。
図7はサーバ装置200の動作の一例を示すフローチャートである。図8は許容消費電力量を特定する特定範囲の一例を説明するための図である。図9は消費電力情報の割当例を説明するための図である。図10は消費電力情報の移動例を説明するための図である。
まず、図7に示すように、情報処理部250は消費電力情報を取得する(ステップS101)。次いで、情報処理部250は需要予測情報を取得する(ステップS102)。次いで、情報処理部250は供給能力情報を取得する(ステップS103)。尚、ステップS101,S102,S103の処理順序は特に限定されない。例えば、情報処理部250は需要予測情報と供給能力情報を異なるタイミングで取得してから消費電力情報を取得してもよい。
ステップS103の処理が完了すると、次いで、情報処理部250は消費電力情報を割り当てる(ステップS104)。より詳しくは、まず、情報処理部250は取得した需要予測情報及び供給能力情報に基づいて、図8に示すように、許容消費電力量を特定する特定範囲10を生成する。特に、情報処理部250は供給能力情報に含まれる複数の供給能力上限値P1,P2,P3,P4の中から、深夜料金時間帯又は夜間料金時間帯(以下、単に深夜料金時間帯という)において時系列の消費電力を表すグラフGと交差する供給能力上限値P2を特定し、グラフGと供給能力上限値P2とによって囲われる範囲を特定範囲10として決定する。すなわち、特定範囲10は需要予測が第1発電機と第2発電機の2台が供給できる電力の上限値P2を下回っているため、電力の供給能力に余裕又は余剰が残存する。したがって、情報処理部250は、図9に示すように、特定範囲10に複数の消費電力情報を順に割り当てる。本実施形態では情報処理部250は需要家Aの消費電力情報から順に需要家Dまで割り当てている。このように、深夜料金時間帯に供給される電力を利用してヒートポンプ給湯機300に沸き上げを行わせることで、日中のヒートポンプ給湯機300の使用を減少させて総消費電力のピークを低減させることができる。
ここで、情報処理部250は、消費電力情報を特定範囲10内に割り当てる際、所定の割当規則に基づいて消費電力情報を割り当てる。まず、情報処理部250は、図9に示すように、深夜料金時間帯が終了する時刻間近にヒートポンプ給湯機300の沸き上げを完了させる第1の割当規則に基づいて、消費電力情報を割り当てる。これにより、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げが完了してからヒートポンプ給湯機300が使われ始めるまでの時刻に消失する熱量(以下、放熱ロスという)を少なくすることができる。
すなわち、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げが深夜(例えば午前2時や午前3時など)に完了すると、ヒートポンプ給湯機300は朝方(例えば午前7時や午前8時など)になるまで使用されない可能性が高い。この場合、ヒートポンプ給湯機300の沸上完了時刻から使用開始時刻までヒートポンプ給湯機300は放熱し、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げに消費した電力が無駄になるおそれがある。しかしながら、第1の割当規則を採用することにより、放熱ロスを少なくすることができる。
情報処理部250は、第1の割当規則に基づいて消費電力情報を割り当てることができなくなると、次に、深夜料金時間帯が開始する時刻間近にヒートポンプ給湯機300の沸き上げを開始させる第2の割当規則に基づいて、消費電力情報を割り当てる。これにより、消費電力情報が割り当てられなかった特定範囲10の残存領域にさらに消費電力情報を割り当てることができる。第2の割当規則を採用することにより、日中のヒートポンプ給湯機300の使用をさらに減少させて総消費電力のピークを低減させることができる。
情報処理部250は、第2の割当規則に基づいて消費電力情報を割り当てることができなくなると、次に、深夜料金時間帯が終了する時刻間近にヒートポンプ給湯機300の沸き上げを完了させる第3の割当規則に基づいて、消費電力情報を特定範囲10外に割り当てる。例えば、需要家E(不図示)の消費電力情報が残存している場合、情報処理部250は第3の割当規則に基づいて需要家Eの消費電力情報を需要家Aの消費電力情報の上に積み上げる。これにより、消費電力情報の残存が消失する。
ステップS104の処理が完了すると、次いで、情報処理部250は消費電力情報移動前後の分散値を算出し(ステップS105)、移動前後の分散値を評価する(ステップS106)。具体的には、図10(a)に示すように、まず、情報処理部250は特定範囲10に割り当てた直後の状態である需要家A〜需要家Dの各消費電力情報の総和と特定範囲10との差(より詳しくは誤差)に関する移動前の分散値を算出する。次に、図10(b)に示すように、情報処理部250は放熱ロスが最も少ない需要家Aの消費電力情報を深夜料金時間帯開始時刻に向けて1分移動した場合の需要家A〜需要家Dの各消費電力情報の総和と特定範囲10との差(より詳しくは誤差)に関する移動後の分散値を算出する。そして、情報処理部250は移動前の分散値と移動後の分散値を評価する。
ステップS106の処理が完了すると、情報処理部250は分散値が減少したか否かを判断する(ステップS107)。より詳しくは、情報処理部250は移動後の分散値が移動前の分散値から減少したか否かを判断する。情報処理部250は分散値が減少したと判断した場合(ステップS107:YES)、消費電力情報を移動する(ステップS108)。すなわち、移動後の分散値が移動前の分散値から減少したことにより、移動後の消費電力情報の総和と特定範囲10との差が移動前より小さくなったため、情報処理部250は実際に需要家Aの消費電力情報を深夜料金時間帯開始時刻に向けて移動させる。
ステップS108の処理が完了すると、移動回数に関して予め定めた設定回数に到達したか否かを判断する(ステップS109)。設定回数は移動方向毎かつ各需要家の消費電力情報毎に定められている。情報処理部250は設定回数に到達していないと判断した場合(ステップS109:NO)、ステップS105からS108の処理を繰り返す。
したがって、移動後の分散値が移動前の分散値より減少していれば、図10(c)に示すように、情報処理部250は需要家Aの次に放熱ロスが少ない需要家Bの消費電力情報を深夜料金時間帯開始時刻に向けて移動させる。逆に、移動後の分散値が移動前の分散値より減少していなければ、図10(d)に示すように、情報処理部250は需要家Bの次に放熱ロスが少ない需要家Cの消費電力情報を深夜料金時間帯開始時刻に向けて移動させない。そして、図10(d)に示す状態に応じた移動前の分散値と、図10(e)に示す状態に応じた移動後の分散値とを対比し、移動後の分散値が移動前の分散値より減少していれば、図10(e)に示すように、需要家Dの消費電力情報を深夜料金時間帯開始時刻に向けて移動させる。
さらに、情報処理部250は全ての消費電力情報について深夜料金時間帯開始時刻に向けての移動が完了すると、次に、各需要家の消費電力情報を放熱ロスが大きい消費電力情報から順に深夜料金時間帯終了時刻に向けて設定回数に到達するまで移動させる。例えば、上述した第2の割当規則に基づいて割り当てられた消費電力情報は、深夜料金時間帯が開始する時刻間近にヒートポンプ給湯機300の沸き上げを開始させるように割当られているため放熱ロスが大きい。このため、情報処理部250は当該消費電力情報を深夜料金時間帯終了時刻に向けて移動させる移動対象として特定し、移動前後の分散値を算出して評価する。情報処理部250は分散値が減少したと判断した場合、移動対象の消費電力情報を深夜料金時間帯終了時刻に向けて1分移動させる。このような処理を情報処理部250は次の移動対象に対しても同様に実行する。これにより、分散値が収束し、消費電力情報の総和と特定範囲10との差が縮小する。結果として、深夜料金時間帯における需要予測の部分が平滑化して供給能力上限値P2に近づく。したがって、日中のピークを含む時間帯に電力を消費してヒートポンプ給湯機300を沸き上げることが回避され、発電機の稼働台数を増やさずに済む。
情報処理部250は、ステップS107の処理において分散値が減少していない場合(ステップS107:NO)、又は、設定回数に到達したと判断した場合(ステップS109:YES)、稼働計画情報を送信する(ステップS110)。より詳しくは、情報処理部250は移動が完了して沸上開始時刻及び沸上終了時刻が確定した全ての消費電力情報を含む情報を全ヒートポンプ給湯機300の稼働計画情報として管理者端末100に向けて送信する。これにより、管理者端末100を操作する社員はスケジューリングシステムSが対象とする全てのヒートポンプ給湯機300の稼働計画を表示装置120で確認することができる。
ステップS110の処理が完了すると、次いで、情報処理部250は稼働スケジュール情報を送信する(ステップS111)。より詳しくは、情報処理部250は稼働計画情報を需要家毎に分割して稼働スケジュール情報を生成し、各需要家の稼働スケジュール情報をその需要家のヒートポンプ給湯機300に送信する。これにより、ヒートポンプ給湯機300の沸上制御部320は、稼働スケジュール情報に基づいて、沸上開始時刻に沸き上げを開始し、沸上終了時刻に沸き上げを終了する。
以上、第1実施形態によれば、サーバ装置200は消費電力記憶部210と需要予測記憶部220と供給能力記憶部230と情報処理部250とを備えている。消費電力記憶部210はヒートポンプ給湯機300の沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する。需要予測記憶部220はヒートポンプ給湯機300以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する。供給能力記憶部230は電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する。そして、情報処理部250は需要予測情報と供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲10内に、各需要家の消費電力情報を割り当てる。その後、情報処理部250は消費電力情報の総和と特定範囲10との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させる。情報処理部250は移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報をヒートポンプ給湯機300の稼働計画情報として送信する。これにより、ヒートポンプ給湯機300の沸き上げに要する各需要家の消費電力情報を発電機が許容できる特定範囲10内にスケジューリングすることができる。
(第2実施形態)
続いて、図11を参照して、本件の第2実施形態について説明する。図11(a)から(c)は消費電力情報の割当例を説明するための図である。上述した情報処理部250は消費電力情報を特定範囲10内に割り当てる際、特定範囲10内に割り当てる消費電力情報の割当順序を毎日変更する。特に、情報処理部250は複数日の放熱ロスの平均時間が多い消費電力情報から順に特定範囲10内に割り当てる。これにより、需要家間で生じる放熱ロスのばらつき又は偏り(以下、単にばらつきという)を解消することができる。
例えば、図11(a)に示すように、割当日前日の消費電力情報が需要家A、需要家B、需要家C、需要家Dに割り当てられていた場合、需要家Aの放熱ロスが最も小さく、需要家Dの放熱ロスが最も大きい。このため、図11(b)に示すように、情報処理部250は割当日当日の消費電力情報を前日までの放熱ロスの平均時間が多い需要家D、需要家C、需要家B、需要家Aの順に割り当てる。これにより、需要家A,B,C,D間の放熱ロスのばらつきが減少する。
同様に、図11(c)に示すように、情報処理部250は割当日翌日の消費電力情報を前日及び前々日の放熱ロスの平均時間が多い需要家B、需要家D、需要家A、需要家Cの順に割り当てる。これにより、需要家A,B,C,D間の放熱ロスのばらつきがさらに減少する。
このように、第2実施形態によれば、需要家A,B,C,D間の放熱ロスのばらつきを解消することができ、需要家A,B,C,D間の公平性を確保することができる。尚、第2実施形態では、平均値の一例として平均時間を利用したが、平均時間に代えて平均熱量を利用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、ヒートポンプ給湯機300を一例として説明したが、ヒートポンプを利用した機器であれば、ヒートポンプ給湯機300に特に限定されず、例えば洗濯機や乾燥機、空調機器などであってもよい。また、第3の割当規則に基づいて割り当てられた消費電力情報は第1の割当規則に基づいて割り当てられた消費電力情報より放熱ロスが小さければ、第3の割当規則に基づいて割り当てられた消費電力情報から移動させてもよい。さらに、情報処理部250は、ヒートポンプ給湯機300以外の機器(例えば蓄電池)の制御に消費する電力とヒートポンプ給湯機300の沸き上げの状況のいずれか一方又は両方にも基づいて、特定範囲10を決定してもよい。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部とを参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、処理をコンピュータに実行させるためのスケジューリングプログラム。
(付記2)前記ヒートポンプ以外の機器の制御と前記ヒートポンプの沸き上げの状況のいずれか一方又は両方にも基づいて、前記特定範囲を決定する、処理を含むことを特徴とする付記1に記載のスケジューリングプログラム。
(付記3)前記特定範囲は夜間電力を供給する所定の時間帯に設けられる、ことを特徴とする付記1又は2に記載のスケジューリングプログラム。
(付記4)前記消費電力情報を割り当てる処理は、前記所定の時間帯における時刻の遅い方を該時刻の早い方に優先して消費電力情報を割り当てる、ことを特徴とする付記3に記載のスケジューリングプログラム。
(付記5)前記消費電力情報を割り当てる処理は、割当日前日までの放熱ロスの平均値が多い需要家の順に各需要家の消費電力情報の割当順序を決定し、前記割当順序に基づいて、各需要家の消費電力情報を割り当てる、ことを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
(付記6)前記消費電力情報を割り当てる処理は、前記特定範囲内に消費電力情報を割り当てることができないと判断した場合、割り当てることができない消費電力情報を、前記特定範囲外であって、該消費電力情報によって特定される沸上終了時刻が夜間電力を供給する時間帯の終了近くになる領域に割り当てる、ことを特徴とする付記1から5のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
(付記7)前記稼働計画情報を需要家毎に分割した稼働スケジュール情報を生成し、前記稼働スケジュール情報を各需要家のヒートポンプに送信する、処理を含むことを特徴とする付記1から6のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
(付記8)前記消費電力情報を移動させる処理は、前記移動対象の消費電力情報を、時間が進む方向と時間が戻る方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値未満である場合、前記ヒートポンプの沸上開始時刻を補正する、ことを特徴とする付記1から7のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
(付記9)ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部とを参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、処理をコンピュータが実行するスケジューリング方法。
(付記10)ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部と、前記第1記憶部、前記第2記憶部、及び前記第3記憶部を参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、処理を実行する情報処理部と、を備えるスケジューリング装置。
(付記11)前記情報処理部は、前記ヒートポンプ以外の機器の制御と前記ヒートポンプの沸き上げの状況のいずれか一方又は両方にも基づいて、前記特定範囲を決定する、ことを特徴とする付記10に記載のスケジューリング装置。
(付記12)前記特定範囲は夜間電力を供給する所定の時間帯に設けられる、ことを特徴とする付記10又は11に記載のスケジューリング装置。
(付記13)前記情報処理部は、前記所定の時間帯における時刻の遅い方を該時刻の早い方に優先して消費電力情報を割り当てる、ことを特徴とする付記12に記載のスケジューリング装置。
(付記14)前記情報処理部は、割当日前日までの放熱ロスの平均値が多い需要家の順に各需要家の消費電力情報の割当順序を決定し、前記割当順序に基づいて、各需要家の消費電力情報を割り当てる、ことを特徴とする付記10から13のいずれか1項に記載のスケジューリング装置。
(付記15)前記情報処理部は、前記特定範囲内に消費電力情報を割り当てることができないと判断した場合、割り当てることができない消費電力情報を、前記特定範囲外であって、該消費電力情報によって特定される沸上終了時刻が夜間電力を供給する時間帯の終了近くになる領域に割り当てる、ことを特徴とする付記10から14のいずれか1項に記載のスケジューリング装置。
(付記16)前記情報処理部は、前記稼働計画情報を需要家毎に分割した稼働スケジュール情報を生成し、前記稼働スケジュール情報を各需要家のヒートポンプに送信する、ことを特徴とする付記10から15のいずれか1項に記載のスケジューリング装置。
(付記17)前記情報処理部は、前記移動対象の消費電力情報を、時間が進む方向と時間が戻る方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値未満である場合、前記ヒートポンプの沸上開始時刻を補正する、ことを特徴とする付記10から16のいずれか1項に記載のスケジューリング装置。
(付記18)沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを関連付けた消費電力情報をそれぞれ送信する各需要家のヒートポンプと、前記各需要家のヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報、及び前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を送信する端末装置と、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として前記端末装置に送信するスケジューリング装置と、を備えるスケジューリングシステム。
S スケジューリングシステム
100 管理者端末
200 サーバ装置
210 消費電力記憶部
220 需要予測記憶部
230 供給能力記憶部
240 通信部
250 情報処理部
300 ヒートポンプ給湯機

Claims (11)

  1. ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部とを参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、
    前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、
    移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、
    処理をコンピュータに実行させるためのスケジューリングプログラム。
  2. 前記ヒートポンプ以外の機器の制御と前記ヒートポンプの沸き上げの状況のいずれか一方又は両方にも基づいて、前記特定範囲を決定する、
    処理を含むことを特徴とする請求項1に記載のスケジューリングプログラム。
  3. 前記特定範囲は夜間電力を供給する所定の時間帯に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスケジューリングプログラム。
  4. 前記消費電力情報を割り当てる処理は、前記所定の時間帯における時刻の遅い方を該時刻の早い方に優先して消費電力情報を割り当てる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のスケジューリングプログラム。
  5. 前記消費電力情報を割り当てる処理は、割当日前日までの放熱ロスの平均値が多い需要家の順に各需要家の消費電力情報の割当順序を決定し、前記割当順序に基づいて、各需要家の消費電力情報を割り当てる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
  6. 前記消費電力情報を割り当てる処理は、前記特定範囲内に消費電力情報を割り当てることができないと判断した場合、割り当てることができない消費電力情報を、前記特定範囲外であって、該消費電力情報によって特定される沸上終了時刻が夜間電力を供給する時間帯の終了近くになる領域に割り当てる、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
  7. 前記稼働計画情報を需要家毎に分割した稼働スケジュール情報を生成し、前記稼働スケジュール情報を各需要家のヒートポンプに送信する、
    処理を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
  8. 前記消費電力情報を移動させる処理は、前記移動対象の消費電力情報を、時間が進む方向と時間が戻る方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値未満である場合、前記ヒートポンプの沸上開始時刻を補正する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のスケジューリングプログラム。
  9. ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部とを参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、
    前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、
    移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、
    処理をコンピュータが実行するスケジューリング方法。
  10. ヒートポンプの沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを需要家毎に関連付けた消費電力情報を記憶する第1記憶部と、
    前記ヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報を記憶する第2記憶部と、
    前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を記憶する第3記憶部と、
    前記第1記憶部、前記第2記憶部、及び前記第3記憶部を参照して、前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、
    前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、
    移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として送信する、処理を実行する情報処理部と、
    を備えるスケジューリング装置。
  11. 沸き上げに要する消費電力の大きさと時間とを関連付けた消費電力情報をそれぞれ送信する各需要家のヒートポンプと、
    前記各需要家のヒートポンプ以外の機器が消費する電力の需要予測を表す需要予測情報、及び前記電力を供給する発電機の供給能力を表す供給能力情報を送信する端末装置と、
    前記需要予測情報と前記供給能力情報とに基づく許容消費電力量を特定する特定範囲内に、各需要家の消費電力情報を割り当て、前記消費電力情報の総和と前記特定範囲との差に関する消費電力情報移動前後の分散値を算出し、移動後の分散値が移動前の分散値未満である状態が続く場合、移動対象の消費電力情報を時間の方向に繰り返し移動させ、移動後の分散値が移動前の分散値以上になった場合、各需要家の消費電力情報を含む情報を前記ヒートポンプの稼働計画情報として前記端末装置に送信するスケジューリング装置と、
    を備えるスケジューリングシステム。
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