JP2019074325A - 燃料デブリの回収方法 - Google Patents

燃料デブリの回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019074325A
JP2019074325A JP2017198393A JP2017198393A JP2019074325A JP 2019074325 A JP2019074325 A JP 2019074325A JP 2017198393 A JP2017198393 A JP 2017198393A JP 2017198393 A JP2017198393 A JP 2017198393A JP 2019074325 A JP2019074325 A JP 2019074325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultra
barite
fuel debris
high density
specific gravity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017198393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6452780B1 (ja
Inventor
誠一 成島
Seiichi Narishima
誠一 成島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Natural Blanket Inst
Natural Blanket Institute
Original Assignee
Natural Blanket Inst
Natural Blanket Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Natural Blanket Inst, Natural Blanket Institute filed Critical Natural Blanket Inst
Priority to JP2017198393A priority Critical patent/JP6452780B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6452780B1 publication Critical patent/JP6452780B1/ja
Publication of JP2019074325A publication Critical patent/JP2019074325A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】 放射線を遮蔽することができ、かつ、α核種の飛散の問題を生じずに燃料デブリの取り出し作業ができる燃料デブリの回収方法を提供すること。【解決手段】バライトを含有する第1の超高比重泥水を製造する超高比重泥水製造工程と、該超高比重泥水製造工程で製造した前記第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加して第2の超高比重泥水とし、燃料デブリを内部に有する前記原子炉格納容器内に前記第2の超高比重泥水を充填して、前記第2の超高比重泥水のバライトを前記原子炉格納容器内で沈降させ、前記原子炉格納容器内の燃料デブリをバライト沈降層で覆うバライト沈降工程と、前記バライト沈降層に覆われた前記燃料デブリを回収する燃料デブリ回収工程とで構成され、前記超高比重泥水製造工程で製造される第1の超高比重泥水は、前記バライトが沈降しない粘性で、かつ、ポンプで圧送可能な流動性を確保した配合組成であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は原子炉格納容器(PCV)内に残留する燃料デブリを回収する燃料デブリの回収方法に関する。
水素爆発事故を起こした福島第一原子力発電所1号機から3号機におけるデブリ回収作業は、上部アクセス方法、下部横アクセス方法の方法について具体的な取り出し方法が検討されている。その取り出し手順についても、1.高放射線遮蔽方法(作業被爆の防止)、2.α各種飛散防止、3.原子炉圧力容器(RPV)内及び原子炉圧力容器内の何れのデブリから回収するか、等の様々な課題があり、これらについて検討が重ねられている。
その中で強度を有する材料で一時的に原子炉格納容器(PCV)内を埋め立て、原子炉圧力容器内のデブリを回収後に原子炉格納容器内のデブリを回収する案が検討されている。具体的には固化材としてジオポリマーを用いて埋め立てて燃料デブリを回収する方法等が検討されている。
また、特許文献1には、例えば燃料デブリを氷内に密封し、回収する技術が開示されている。
しかしながら、ジオポリマーを用いた場合、コンクリートと同様高比重2.5程度で流動性に富み充填が良く硬化し強固な塊になり遮へい効果があるものの、デブリ取出し時にはコンクリートガラとなり廃棄物が多くなってしまうため、燃料デブリ取出し作業時には斫片飛散が顕著であり、遮へい効果も限定的となるという欠点があった。
また、硬化することで格納容器に斫時、直接的に振動が伝わり、新たな構造的な弱部となる可能性が高いという欠点があった。
特開2017−9568号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、放射線を遮蔽することができ、かつ、α核種の飛散の問題を生じずに燃料デブリの取り出し作業ができる燃料デブリの回収方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の燃料デブリの回収方法は、バライトを含有する第1の超高比重泥水を製造する超高比重泥水製造工程と、該超高比重泥水製造工程で製造した前記第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加して第2の超高比重泥水とし、燃料デブリを内部に有する前記原子炉格納容器内に前記第2の超高比重泥水を充填して、前記第2の超高比重泥水のバライトを前記原子炉格納容器内で沈降させ、前記原子炉格納容器内の燃料デブリをバライト沈降層で覆うバライト沈降工程と、前記バライト沈降層に覆われた前記燃料デブリを回収する燃料デブリ回収工程とで構成され、前記超高比重泥水製造工程で製造される第1の超高比重泥水は、前記バライトが沈降しない粘性で、かつ、ポンプで圧送可能な流動性を確保した配合組成であることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載された発明においては、超高比重泥水のバライトを原子炉格納容器内で沈降させ、原子炉格納容器内の燃料デブリをバライト沈降層で覆うので、燃料デブリから放出される放射線(γ線等)は大幅に減衰し、遮蔽されることになる。
また、燃料デブリ回収工程において燃料デブリの回収を行う際に、バライト沈降層が常に掘削・デブリ回収装置部分を隙間なく覆い隠すことができ、放射線遮蔽、α核種の飛散の問題を生じずに回収作業ができる。
(2)超高比重泥水は、バライトが沈降しない粘性で且つ、ポンプで圧送可能な流動性を確保した配合組成で製造されているので、第1の超高比重泥水を循環する為のポンプ圧力が過剰に上昇することを防止することができる。
(3)原子炉格納容器に超高比重泥水を充填する際に粘性破壊剤を添加するので、原子炉格納容器に充填する前に超高比重泥水のバライトが沈降してしまうことを防止できる。
(4)バライト沈降層は、高せん断速度では高いせん断応力を示すが、低せん断速度では低いせん断応力となるダイラタンシー流体に近い特性を示すことから、燃料デブリ回収作業で掘削装置を振動させながら容易にデブリ方向に向かわせる事ができ
(5)請求項2に記載された発明も、前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、強度を持つ非常に緻密なバライト沈降層を形成する為、小型の重機などを原子炉格納容器内に投入して作業することも可能になる。
(6)請求項3に記載された発明も、前記(1)〜(5)と同様な効果が得られるとともに、水平振動を与えるとチクソトロピーによりコーン指数0kN/mまで掘削抵抗が低減され容易に燃料デブリまで掘削装置を到達させることができる。
図1乃至図8は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
第1実施形態の燃料デブリの回収方法の工程図。 超高比重泥水の組成を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、時間の経過とバライトの沈降深さの実験結果を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、時間の経過とバライトの沈降容量の実験結果を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、時間の経過とバライトの対容積沈降率の実験結果を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、沈降したバライト沈降層の密度を示す表。 図2の実施例1の組成の超高比重泥水で作成したバライト沈降層のコーン貫入試験時の各種測定値を示す表。 燃料デブリ回収工程の概略説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図7に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は原子炉格納容器(PCV)2内に残留する燃料デブリ3を回収する燃料デブリの回収方法である。
この燃料デブリの回収方法1は、図1に示すように、所要の比重、例えば、比重2.00(g/cc)以上で、硫酸バリウム(以下バライトと言う)を含有する超高比重泥水(以下、「第1の超高比重泥水」という)を製造する超高比重泥水製造工程4と、該超高比重泥水製造工程4で製造した前記第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加し、燃料デブリ3を内部に有する原子炉格納容器2内に粘性破壊剤を添加した超高比重泥水(以下「第2の超高比重泥水という」)を充填して、前記第2の超高比重泥水のバライトを原子炉格納容器2内で沈降させ、原子炉格納容器2内の燃料デブリ3をバライト沈降層5で覆うバライト沈降工程6と、バライト沈降層5に覆われた燃料デブリ3を回収する燃料デブリ回収工程7とで構成されている。
超高比重泥水製造工程4では、水道水等の水に加重材及び増粘剤を添加し、第1の超高比重泥水を製造する工程である。
第1の超高比重泥水を組成する増粘剤の種類及び添加量と粘性破壊剤の添加量によるバライト沈降試験を実施した。試験に使用した材料および配合組成並びに試験手順を以下に示す。
この超高比重泥水製造工程4で添加される加重材は、市販の天然バライトの粉末を使用しても良いが、バライトの真比重が4.0(g/cc)以上で粒度分布が最大粒子径:96μm以下、中位径:10〜20μmの範囲がより好ましい。
また、増粘剤として使用する高分子ポリマーは、高分子ポリマーの直鎖及び側鎖部分を粘性破壊剤で切断できるものであれば良く、特に指定されるものではないが、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム、スターチ、デキストリン等の半合成高分子化合物が適している。このような市販の材料であれば特に指定されるものではないが、分解臭が少なく、分解速度も調整できることからCMCの使用が好ましい。
なお、デンプンを増粘剤として用いることもできる。
CMCの添加量は、流体の粘性がフロー値で150(mm)〜350(mm)の範囲、好ましくは200(mm)±50(mm)の範囲で調整される添加量で使用する。このようなフロー値(例えば225(mm)〜320(mm))に調整することにより、充填性の極めてよい流体として燃料デブリ3を被覆するように充填することができる。
市販のCMCの粘性は、CMCのグレードによって異なるため、目的のフロー値が得られる添加量を採用して差し支えなく特に限定されるものではない。
好ましくは高粘性グレードのCMCを使用して添加量0.3%〜1.0%、より好ましくは0.5%〜0.8%の範囲で使用する。0.5%以下の添加量であれば、製造後にバライトの沈降が生じてしまい、また、0.8%以上であればフロー値が150(mm)以下になり粘性が高く流動性が悪化する。
デンプンを増粘剤として用いる場合、デンプンの増粘性は高粘性CMCと比較して非常に低い為、添加量を1.5%まで増加することが望ましい。
増粘剤をこのような添加量にすることにより、第1の超高比重泥水は、バライトが沈降しない粘性で、かつ、ポンプ等により圧送可能な流動性を確保することができる。
バライト沈降工程6では、まず第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加して第2の超高比重泥水とし、その第2の超高比重泥水を原子炉格納容器2内に充填して、バライト沈降層5を形成する工程である。
ここで、高分子ポリマーの直鎖及び側鎖部分を破壊する粘性破壊剤としては分解酵素の使用が好ましい。分解酵素の種類は上述した半合成高分子化合物の種類によって決定されるが、次に示す食品添加物として使用されている酵素が好ましい。
食品添加材酵素としては、例えば、でんぷん分解酵素のアミラーゼ(α−アミラーゼ (α−amylase)、β−アミラーゼ (β−amylase)、およびグルコアミラーゼ (glucoamylase) )や植物組織破壊酵素で綿、紙などの天然セルロースによく作用するTrichoderma reesei起源のセルラーゼ、化学修飾して水溶性にしたセルロース (CMCなど) によく作用するAspergillus niger起源のセルラーゼ、また、Aspergillus niger起源のキシラナーゼ、Trichoderma reesei起源のキシラナーゼ、Aspergillus niger起源でグアーガム、ローカストビーンガムやコーヒー中に含まれるガラクトマンナンに作用し、ガム類の粘度低下作用があるマンナナーゼ等が考えられる。
本発明では、高分子ポリマーとしてカルボキシセルロース(CMC)と分解酵素セルラーゼの組合せが最も好ましい。分解酵素の添加量は、粘性が破壊されるまでに必要な時間によって異なるが、第2の超高比重泥水の充填作業に必要な時間を考慮すると最低2時間以上が必要と考えられることから第1の超高比重泥水の100重量部に対し0.0001重量部〜0.02重量部「1.0(ppm)〜200(ppm)」の範囲で使用することができる。
ところで、この酵素の添加量は上記の範囲内で添加することができるが、通常は0.0001重量部〜0.0001重量部「1.0(ppm)〜100(ppm)」の範囲で使用し、好ましくは0.0001重量部〜0.001重量部「1.0(ppm)〜10(ppm)」の範囲、より好ましくは0.0003重量部〜0.0005重量部「3.0(ppm)〜5.0(ppm)」で使用することが望ましい。
この分解酵素が最も適している温度35℃〜40℃で最適pHは、7.0±0.5である。この温度以外でも分解しない事はないが、分解速度が遅くなり、また、基質(酵素が分解する対象物質の事、「CMC、デンプン等」を指す。)の濃度が高くなると完全に分解するまでに必要な時間は長くなるため酵素の添加量を多く添加する必要がある。
ここで、実際にバライト沈降層5を形成する第2の超高比重泥水を作成し、この第2の超高比重泥水を用いてバライト沈降層5を形成する実験を行った。この実験においては、図2の組成の第2の超高比重泥水を用いた。ここでは、高分子ポリマーを加えずにベントナイトを用いたもの(比較例1)及び粘性破壊剤を用いないもの(比較例2)を比較例として用いている。
なお、この組成の第2の超高比重泥水の流体密度は2.56(g/cc)で、フロー値は、実施例−1〜6が320(mm)、実施例−9、10が220(mm)、実施例−7、8が225(mm)である。
試験結果は図3乃至図5に示すように、沈降試験の結果より、粘性破壊剤を添加した第2の超高比重泥水は、数十分から数日の間で第2の超高比重泥水に含まれるバライトのほとんどが沈降する事がわかる。
また、比較例1からもわかるように分解酵素はベントナイトなどの無機増粘剤に対しては効果がない。また、分解酵素を添加しない高分子ポリマーを用いた第2の超高比重泥水(比較例2)も同じくバライトの沈殿は生じなかった。
原子炉格納容器への充填時間を2時間程度と考慮すると、水道水100g、 高粘性タイプポリマー(F1400MC)0.5〜0.8g、 バライト400g、酵素(GM5) 対ベース流体3〜10ppmの配合組成の範囲が適していると考えられる。
なお、充填時間を長時間に設定することにより、他のいずれの実施例の配合でも、適切なバライト沈降層5を形成することができる。
バライト沈降工程6では、第2の超高比重泥水を充填した後、数時間から数日間放置してバライト粒子が沈降させ、原子炉格納容器2内に飛散している燃料デブリをバライト沈降層5で被覆する。
第2の超高比重泥水を用いてバライト沈降層5を形成する実験により沈降したバライト沈降層5の密度を図6に示す。
この図からわかるように、バライト沈降層5の密度は3.0(g/cc)以上で、バライトの容積沈降率も70%を超えてお第2のり超高比重泥水中に含まれるバライト粒子の殆どが沈降している事がわかる。このように前記適切な配合の第2の超高比重泥水を用いたバライト沈降層5の密度は密度3.0(g/cc)以上であるから、このバライト(約4.3(g/cc))を主体とするバライト沈降層5により、燃料デブリ3はで覆い隠され、燃料デブリ3から放出される放射線(γ線等)は大幅に減衰し、遮蔽されることになる。
なお、実施例−1、実施例−7、実施例−8は上澄み液の比重が高い値を示しているがこれは沈降時間が15時間と短い為であり時間を48時間等、長く測定すれば十分なバライトの沈降を得ることができると考えられる。
このバライト沈降層5は、図7に示すように、コーン指数(qc)が500(kN /m)以上の強度を持つ非常に緻密な沈降層を形成する為、小型の重機などを原子炉格納容器2内に投入して作業することも可能になる。例えばコーン指数1,200(kN /m)以上の反力を有したバライト沈降層5は、作業基盤や上部にある圧力容器破損部の落下などの緩衝層、自走キャタピラ作業装置などの重機が走行可能な作業基盤として適用する。
本実施形態においては、後述する掘削装置8によって燃料デブリ3を回収するが、このような小型の重機等を用いて燃料デブリ回収工程7を行ってもよい。
燃料デブリ回収工程7は、図7に示すように、ボーリングマシンやガイド付き掘削機等の掘削装置8を用いてバライト沈降層5を掘削し、燃料デブリ3を回収する工程である。
燃料デブリ回収工程7で、燃料デブリ3に到達するまでバライト沈降層5(遮へい層)を掘削することになるが、バライト沈降層は、高せん断速度では高いせん断応力を示すが、低せん断速度では低いせん断応力となるダイラタンシー流体に近い特性を示すことから、例えば図8に示すように、燃料デブリ3回収作業で掘削装置8の掘削具9を備えるロッド10等を振動させながら掘削することで容易にバライト沈降層5を掘削し燃料デブリ3方向に掘削具9を向かわせる事ができる。
具体的には、掘削装置8のロッド10等に水平振動を与えることで、チクソトロピーによりコーン指数がほぼ0(kN /m)まで低減されるため、掘削抵抗が低減され容易に燃料デブリ3まで到達することが出来る。
取り出し過程においてはコンクリートなどで固めてしまう方法では、コンクリート等を破壊して燃料デブリ3を取り出さなければならず、燃料デブリ3からの放射線再放出、α核種の飛散などの二次的問題が発生するのに対し、本発明では、バライト沈降層5は、燃料デブリ3を回収する際に掘削具9等に密着し空隙がないため、作業中において放射線を遮へいでき、また、掘削具9を抜き出した後の穴については自己修復性があるフロー値を保っているため、即時的に塞ぐことで燃料デブリ3からの高線量放射線を遮へいすることができる。
また、燃料デブリ3を回収する時に飛散する細かい破片等は、バライト沈降層5が燃料デブリ3を覆った状態での作業のため、バライト沈降層5を越えての飛散は全くなく、これらの破片はバライト沈降層5へ取り込まれ、バライト沈降層5を吸引すれば安全に回収できる。
バライト沈降層5は、比重が高いためサイクロン分級工程で容易にデブリ部位と分けることが出来るため、分級されたバライトなどは再利用することもでき、廃棄物の低減ができる。
本発明は原子炉格納容器(PCV)内に残留する燃料デブリを回収する燃料デブリの回収方法を使用する産業で利用される。
1:燃料デブリの回収方法、 2:原子炉格納容器、
3:燃料デブリ、 4:超高比重泥水製造工程、
5:バライト沈降層、 6:バライト沈降工程、
7:燃料デブリ回収工程、 8:掘削装置、
9:掘削具、 10:ロッド。
本発明は原子炉格納容器(PCV)内に残留する燃料デブリを回収する燃料デブリの回収方法に関する。
水素爆発事故を起こした福島第一原子力発電所1号機から3号機におけるデブリ回収作業は、上部アクセス方法、下部横アクセス方法の方法について具体的な取り出し方法が検討されている。その取り出し手順についても、1.高放射線遮蔽方法(作業被爆の防止)、2.α各種飛散防止、3.原子炉圧力容器(RPV)内及び原子炉圧力容器内の何れのデブリから回収するか、等の様々な課題があり、これらについて検討が重ねられている。
その中で強度を有する材料で一時的に原子炉格納容器(PCV)内を埋め立て、原子炉圧力容器内のデブリを回収後に原子炉格納容器内のデブリを回収する案が検討されている。具体的には固化材としてジオポリマーを用いて埋め立てて燃料デブリを回収する方法等が検討されている。
また、特許文献1には、例えば燃料デブリを氷内に密封し、回収する技術が開示されている。
しかしながら、ジオポリマーを用いた場合、コンクリートと同様高比重2.5程度で流動性に富み充填が良く硬化し強固な塊になり遮へい効果があるものの、デブリ取出し時にはコンクリートガラとなり廃棄物が多くなってしまうため、燃料デブリ取出し作業時には斫片飛散が顕著であり、遮へい効果も限定的となるという欠点があった。
また、硬化することで格納容器に斫時、直接的に振動が伝わり、新たな構造的な弱部となる可能性が高いという欠点があった。
特開2017−9568号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、放射線を遮蔽することができ、かつ、α核種の飛散の問題を生じずに燃料デブリの取り出し作業ができる燃料デブリの回収方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の燃料デブリの回収方法は、バライトを含有するとともに増粘剤として使用する高分子ポリマーを含む第1の超高比重泥水を製造する超高比重泥水製造工程と、該超高比重泥水製造工程で製造した前記第1の超高比重泥水に前記高分子ポリマーの直鎖及び側鎖部分を切断できる粘性破壊剤を添加して第2の超高比重泥水とし、燃料デブリを内部に有する原子炉格納容器内に前記第2の超高比重泥水を充填した後、数時間から数日間放置して前記第2の超高比重泥水のバライトを前記原子炉格納容器内で沈降させ、前記原子炉格納容器内の燃料デブリをバライト沈降層で覆うバライト沈降工程と、前記バライト沈降層に覆われた前記燃料デブリを回収する燃料デブリ回収工程とで構成され、前記超高比重泥水製造工程で製造される第1の超高比重泥水は、前記バライトが沈降しない粘性で、かつ、ポンプで圧送可能な流動性を確保した配合組成であることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載された発明においては、超高比重泥水のバライトを原子炉格納容器内で沈降させ、原子炉格納容器内の燃料デブリをバライト沈降層で覆うので、燃料デブリから放出される放射線(γ線等)は大幅に減衰し、遮蔽されることになる。
また、燃料デブリ回収工程において燃料デブリの回収を行う際に、バライト沈降層が常に掘削・デブリ回収装置部分を隙間なく覆い隠すことができ、放射線遮蔽、α核種の飛散の問題を生じずに回収作業ができる。
(2)超高比重泥水は、バライトが沈降しない粘性で且つ、ポンプで圧送可能な流動性を確保した配合組成で製造されているので、第1の超高比重泥水を循環する為のポンプ圧力が過剰に上昇することを防止することができる。
(3)原子炉格納容器に超高比重泥水を充填する際に粘性破壊剤を添加するので、原子炉格納容器に充填する前に超高比重泥水のバライトが沈降してしまうことを防止できる。
(4)バライト沈降層は、高せん断速度では高いせん断応力を示すが、低せん断速度では低いせん断応力となるダイラタンシー流体に近い特性を示すことから、燃料デブリ回収作業で掘削装置を振動させながら容易にデブリ方向に向かわせる事ができ
(5)請求項2に記載された発明も、前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、強度を持つ非常に緻密なバライト沈降層を形成する為、小型の重機などを原子炉格納容器内に投入して作業することも可能になる。
(6)請求項3に記載された発明も、前記(1)〜(5)と同様な効果が得られるとともに、水平振動を与えるとチクソトロピーによりコーン指数0kN/m2まで掘削抵抗が低減され容易に燃料デブリまで掘削装置を到達させることができる。
図1乃至図8は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
第1実施形態の燃料デブリの回収方法の工程図。 超高比重泥水の組成を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、時間の経過とバライトの沈降深さの実験結果を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、時間の経過とバライトの沈降容量の実験結果を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、時間の経過とバライトの対容積沈降率の実験結果を示す表。 図2の組成の超高比重泥水において、沈降したバライト沈降層の密度を示す表。 図2の実施例1の組成の超高比重泥水で作成したバライト沈降層のコーン貫入試験時の各種測定値を示す表。 燃料デブリ回収工程の概略説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図7に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は原子炉格納容器(PCV)2内に残留する燃料デブリ3を回収する燃料デブリの回収方法である。
この燃料デブリの回収方法1は、図1に示すように、所要の比重、例えば、比重2.00(g/cc)以上で、硫酸バリウム(以下バライトと言う)を含有する超高比重泥水(以下、「第1の超高比重泥水」という)を製造する超高比重泥水製造工程4と、該超高比重泥水製造工程4で製造した前記第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加し、燃料デブリ3を内部に有する原子炉格納容器2内に粘性破壊剤を添加した超高比重泥水(以下「第2の超高比重泥水という」)を充填して、前記第2の超高比重泥水のバライトを原子炉格納容器2内で沈降させ、原子炉格納容器2内の燃料デブリ3をバライト沈降層5で覆うバライト沈降工程6と、バライト沈降層5に覆われた燃料デブリ3を回収する燃料デブリ回収工程7とで構成されている。
超高比重泥水製造工程4では、水道水等の水に加重材及び増粘剤を添加し、第1の超高比重泥水を製造する工程である。
第1の超高比重泥水を組成する増粘剤の種類及び添加量と粘性破壊剤の添加量によるバライト沈降試験を実施した。試験に使用した材料および配合組成並びに試験手順を以下に示す。
この超高比重泥水製造工程4で添加される加重材は、市販の天然バライトの粉末を使用しても良いが、バライトの真比重が4.0(g/cc)以上で粒度分布が最大粒子径:96μm以下、中位径:10〜20μmの範囲がより好ましい。
また、増粘剤として使用する高分子ポリマーは、高分子ポリマーの直鎖及び側鎖部分を粘性破壊剤で切断できるものであれば良く、特に指定されるものではないが、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム、スターチ、デキストリン等の半合成高分子化合物が適している。このような市販の材料であれば特に指定されるものではないが、分解臭が少なく、分解速度も調整できることからCMCの使用が好ましい。
なお、デンプンを増粘剤として用いることもできる。
CMCの添加量は、流体の粘性がフロー値で150(mm)〜350(mm)の範囲、好ましくは200(mm)±50(mm)の範囲で調整される添加量で使用する。このようなフロー値(例えば225(mm)〜320(mm))に調整することにより、充填性の極めてよい流体として燃料デブリ3を被覆するように充填することができる。
市販のCMCの粘性は、CMCのグレードによって異なるため、目的のフロー値が得られる添加量を採用して差し支えなく特に限定されるものではない。
好ましくは高粘性グレードのCMCを使用して添加量0.3%〜1.0%、より好ましくは0.5%〜0.8%の範囲で使用する。0.5%以下の添加量であれば、製造後にバライトの沈降が生じてしまい、また、0.8%以上であればフロー値が150(mm)以下になり粘性が高く流動性が悪化する。
デンプンを増粘剤として用いる場合、デンプンの増粘性は高粘性CMCと比較して非常に低い為、添加量を1.5%まで増加することが望ましい。
増粘剤をこのような添加量にすることにより、第1の超高比重泥水は、バライトが沈降しない粘性で、かつ、ポンプ等により圧送可能な流動性を確保することができる。
バライト沈降工程6では、まず第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加して第2の超高比重泥水とし、その第2の超高比重泥水を原子炉格納容器2内に充填して、バライト沈降層5を形成する工程である。
ここで、高分子ポリマーの直鎖及び側鎖部分を破壊する粘性破壊剤としては分解酵素の使用が好ましい。分解酵素の種類は上述した半合成高分子化合物の種類によって決定されるが、次に示す食品添加物として使用されている酵素が好ましい。
食品添加材酵素としては、例えば、でんぷん分解酵素のアミラーゼ(α−アミラーゼ (α−amylase)、β−アミラーゼ (β−amylase)、およびグルコアミラーゼ (glucoamylase) )や植物組織破壊酵素で綿、紙などの天然セルロースによく作用するTrichoderma reesei起源のセルラーゼ、化学修飾して水溶性にしたセルロース (CMCなど) によく作用するAspergillus niger起源のセルラーゼ、また、Aspergillus niger起源のキシラナーゼ、Trichoderma reesei起源のキシラナーゼ、Aspergillus niger起源でグアーガム、ローカストビーンガムやコーヒー中に含まれるガラクトマンナンに作用し、ガム類の粘度低下作用があるマンナナーゼ等が考えられる。
本発明では、高分子ポリマーとしてカルボキシセルロース(CMC)と分解酵素セルラーゼの組合せが最も好ましい。分解酵素の添加量は、粘性が破壊されるまでに必要な時間によって異なるが、第2の超高比重泥水の充填作業に必要な時間を考慮すると最低2時間以上が必要と考えられることから第1の超高比重泥水の100重量部に対し0.0001重量部〜0.02重量部「1.0(ppm)〜200(ppm)」の範囲で使用することができる。
ところで、この酵素の添加量は上記の範囲内で添加することができるが、通常は0.0001重量部〜0.0001重量部「1.0(ppm)〜100(ppm)」の範囲で使用し、好ましくは0.0001重量部〜0.001重量部「1.0(ppm)〜10(ppm)」の範囲、より好ましくは0.0003重量部〜0.0005重量部「3.0(ppm)〜5.0(ppm)」で使用することが望ましい。
この分解酵素が最も適している温度35℃〜40℃で最適pHは、7.0±0.5である。この温度以外でも分解しない事はないが、分解速度が遅くなり、また、基質(酵素が分解する対象物質の事、「CMC、デンプン等」を指す。)の濃度が高くなると完全に分解するまでに必要な時間は長くなるため酵素の添加量を多く添加する必要がある。
ここで、実際にバライト沈降層5を形成する第2の超高比重泥水を作成し、この第2の超高比重泥水を用いてバライト沈降層5を形成する実験を行った。この実験においては、図2の組成の第2の超高比重泥水を用いた。ここでは、高分子ポリマーを加えずにベントナイトを用いたもの(比較例1)及び粘性破壊剤を用いないもの(比較例2)を比較例として用いている。
なお、この組成の第2の超高比重泥水の流体密度は2.56(g/cc)で、フロー値は、実施例−1〜6が320(mm)、実施例−9、10が220(mm)、実施例−7、8が225(mm)である。
試験結果は図3乃至図5に示すように、沈降試験の結果より、粘性破壊剤を添加した第2の超高比重泥水は、数十分から数日の間で第2の超高比重泥水に含まれるバライトのほとんどが沈降する事がわかる。
また、比較例1からもわかるように分解酵素はベントナイトなどの無機増粘剤に対しては効果がない。また、分解酵素を添加しない高分子ポリマーを用いた第2の超高比重泥水(比較例2)も同じくバライトの沈殿は生じなかった。
原子炉格納容器への充填時間を2時間程度と考慮すると、水道水100g、 高粘性タイプポリマー(F1400MC)0.5〜0.8g、 バライト400g、酵素(GM5) 対ベース流体3〜10ppmの配合組成の範囲が適していると考えられる。
なお、充填時間を長時間に設定することにより、他のいずれの実施例の配合でも、適切なバライト沈降層5を形成することができる。
バライト沈降工程6では、第2の超高比重泥水を充填した後、数時間から数日間放置してバライト粒子が沈降させ、原子炉格納容器2内に飛散している燃料デブリをバライト沈降層5で被覆する。
第2の超高比重泥水を用いてバライト沈降層5を形成する実験により沈降したバライト沈降層5の密度を図6に示す。
この図からわかるように、バライト沈降層5の密度は3.0(g/cc)以上で、バライトの容積沈降率も70%を超えてお第2のり超高比重泥水中に含まれるバライト粒子の殆どが沈降している事がわかる。このように前記適切な配合の第2の超高比重泥水を用いたバライト沈降層5の密度は密度3.0(g/cc)以上であるから、このバライト(約4.3(g/cc))を主体とするバライト沈降層5により、燃料デブリ3はで覆い隠され、燃料デブリ3から放出される放射線(γ線等)は大幅に減衰し、遮蔽されることになる。
なお、実施例−1、実施例−7、実施例−8は上澄み液の比重が高い値を示しているがこれは沈降時間が15時間と短い為であり時間を48時間等、長く測定すれば十分なバライトの沈降を得ることができると考えられる。
このバライト沈降層5は、図7に示すように、コーン指数(qc)が500(kN /m2)以上の強度を持つ非常に緻密な沈降層を形成する為、小型の重機などを原子炉格納容器2内に投入して作業することも可能になる。例えばコーン指数1,200(kN /m2)以上の反力を有したバライト沈降層5は、作業基盤や上部にある圧力容器破損部の落下などの緩衝層、自走キャタピラ作業装置などの重機が走行可能な作業基盤として適用する。
本実施形態においては、後述する掘削装置8によって燃料デブリ3を回収するが、このような小型の重機等を用いて燃料デブリ回収工程7を行ってもよい。
燃料デブリ回収工程7は、図7に示すように、ボーリングマシンやガイド付き掘削機等の掘削装置8を用いてバライト沈降層5を掘削し、燃料デブリ3を回収する工程である。
燃料デブリ回収工程7で、燃料デブリ3に到達するまでバライト沈降層5(遮へい層)を掘削することになるが、バライト沈降層は、高せん断速度では高いせん断応力を示すが、低せん断速度では低いせん断応力となるダイラタンシー流体に近い特性を示すことから、例えば図8に示すように、燃料デブリ3回収作業で掘削装置8の掘削具9を備えるロッド10等を振動させながら掘削することで容易にバライト沈降層5を掘削し燃料デブリ3方向に掘削具9を向かわせる事ができる。
具体的には、掘削装置8のロッド10等に水平振動を与えることで、チクソトロピーによりコーン指数がほぼ0(kN /m2)まで低減されるため、掘削抵抗が低減され容易に燃料デブリ3まで到達することが出来る。
取り出し過程においてはコンクリートなどで固めてしまう方法では、コンクリート等を破壊して燃料デブリ3を取り出さなければならず、燃料デブリ3からの放射線再放出、α核種の飛散などの二次的問題が発生するのに対し、本発明では、バライト沈降層5は、燃料デブリ3を回収する際に掘削具9等に密着し空隙がないため、作業中において放射線を遮へいでき、また、掘削具9を抜き出した後の穴については自己修復性があるフロー値を保っているため、即時的に塞ぐことで燃料デブリ3からの高線量放射線を遮へいすることができる。
また、燃料デブリ3を回収する時に飛散する細かい破片等は、バライト沈降層5が燃料デブリ3を覆った状態での作業のため、バライト沈降層5を越えての飛散は全くなく、これらの破片はバライト沈降層5へ取り込まれ、バライト沈降層5を吸引すれば安全に回収できる。
バライト沈降層5は、比重が高いためサイクロン分級工程で容易にデブリ部位と分けることが出来るため、分級されたバライトなどは再利用することもでき、廃棄物の低減ができる。
本発明は原子炉格納容器(PCV)内に残留する燃料デブリを回収する燃料デブリの回収方法を使用する産業で利用される。
1:燃料デブリの回収方法、 2:原子炉格納容器、
3:燃料デブリ、 4:超高比重泥水製造工程、
5:バライト沈降層、 6:バライト沈降工程、
7:燃料デブリ回収工程、 8:掘削装置、
9:掘削具、 10:ロッド。

Claims (3)

  1. バライトを含有する第1の超高比重泥水を製造する超高比重泥水製造工程と、該超高比重泥水製造工程で製造した前記第1の超高比重泥水に粘性破壊剤を添加して第2の超高比重泥水とし、燃料デブリを内部に有する前記原子炉格納容器内に前記第2の超高比重泥水を充填して、前記第2の超高比重泥水のバライトを前記原子炉格納容器内で沈降させ、前記原子炉格納容器内の燃料デブリをバライト沈降層で覆うバライト沈降工程と、前記バライト沈降層に覆われた前記燃料デブリを回収する燃料デブリ回収工程とで構成され、
    前記超高比重泥水製造工程で製造される第1の超高比重泥水は、前記バライトが沈降しない粘性で、かつ、ポンプで圧送可能な流動性を確保した配合組成であることを特徴とする燃料デブリの回収方法。
  2. 前記バライト沈降層は、コーン指数が500kN/m以上の強度を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料デブリの回収方法。
  3. 前記燃料デブリ回収工程は、掘削装置を水平振動させながらバライト沈降層を掘削し、該掘削装置により燃料デブリを回収することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料デブリの回収方法。
JP2017198393A 2017-10-12 2017-10-12 燃料デブリの回収方法 Active JP6452780B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017198393A JP6452780B1 (ja) 2017-10-12 2017-10-12 燃料デブリの回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017198393A JP6452780B1 (ja) 2017-10-12 2017-10-12 燃料デブリの回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6452780B1 JP6452780B1 (ja) 2019-01-16
JP2019074325A true JP2019074325A (ja) 2019-05-16

Family

ID=65020498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017198393A Active JP6452780B1 (ja) 2017-10-12 2017-10-12 燃料デブリの回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6452780B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021076505A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 一般社団法人Nb研究所 沈降型泥水の製造方法及び燃料デブリの回収方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6960170B2 (ja) * 2019-02-01 2021-11-05 一般社団法人Nb研究所 燃料デブリの処理方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58120520A (ja) * 1981-12-28 1983-07-18 Onahama Sakai Kagaku Kk 超微細硫酸バリウムの製造方法
JPS6264998A (ja) * 1985-09-18 1987-03-24 株式会社豊田中央研究所 放射線遮蔽材
US5126051A (en) * 1990-12-21 1992-06-30 Phillips Petroleum Company Enzymatic decomposition of drilling mud
US20110042078A1 (en) * 2008-03-13 2011-02-24 M-I Drilling Fluids Uk Limited Viscosity reducer for water-based muds
WO2015008370A1 (ja) * 2013-07-19 2015-01-22 株式会社日立製作所 中性子吸収ガラス及びそれを用いた中性子吸収材料、並びにこれらを適用した溶融燃料の管理方法、溶融燃料の取り出し方法及び原子炉の停止方法
JP2015129745A (ja) * 2013-12-06 2015-07-16 株式会社テルナイト 放射線遮蔽材
JP2015141197A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 森重 晴雄 原子炉において溶融した燃料の回収工法
JP2016011378A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 王子ホールディングス株式会社 地下層処理用組成物
JP2017009568A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 森重 晴雄 アイス固化式燃料デブリボーリング回収工法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58120520A (ja) * 1981-12-28 1983-07-18 Onahama Sakai Kagaku Kk 超微細硫酸バリウムの製造方法
JPS6264998A (ja) * 1985-09-18 1987-03-24 株式会社豊田中央研究所 放射線遮蔽材
US5126051A (en) * 1990-12-21 1992-06-30 Phillips Petroleum Company Enzymatic decomposition of drilling mud
US20110042078A1 (en) * 2008-03-13 2011-02-24 M-I Drilling Fluids Uk Limited Viscosity reducer for water-based muds
WO2015008370A1 (ja) * 2013-07-19 2015-01-22 株式会社日立製作所 中性子吸収ガラス及びそれを用いた中性子吸収材料、並びにこれらを適用した溶融燃料の管理方法、溶融燃料の取り出し方法及び原子炉の停止方法
JP2015129745A (ja) * 2013-12-06 2015-07-16 株式会社テルナイト 放射線遮蔽材
JP2015141197A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 森重 晴雄 原子炉において溶融した燃料の回収工法
JP2016011378A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 王子ホールディングス株式会社 地下層処理用組成物
JP2017009568A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 森重 晴雄 アイス固化式燃料デブリボーリング回収工法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
瀬川一義: "B型粘度計を用いた超重泥水の粘度測定結果の評価", 土木学会第72回年次学術講演会概要集, JPN7018003786, September 2017 (2017-09-01), pages 219, ISSN: 0003914565 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021076505A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 一般社団法人Nb研究所 沈降型泥水の製造方法及び燃料デブリの回収方法
JP7011845B2 (ja) 2019-11-12 2022-01-27 一般社団法人Nb研究所 燃料デブリの回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6452780B1 (ja) 2019-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lu et al. Disposal methods on solid wastes from mines in transition from open-pit to underground mining
CN106077074A (zh) 一种深层重金属污染土壤的原位修复方法
JP6452780B1 (ja) 燃料デブリの回収方法
JP5933930B2 (ja) 止水性充填材、該止水性充填材による人工多重バリア用充填材
CN108867712B (zh) 一种基于尾矿复合防渗材料的边坡、坑底、基底防渗方法
JP4890043B2 (ja) 深層混合処理による汚染土壌の処理工法
KR20160103651A (ko) 콘크리트 및 강관 파일 충전용 친환경 무기결합재 조성물
JP6960170B2 (ja) 燃料デブリの処理方法
CN114542176B (zh) 一种矿山用矸石悬浮充填料浆和其制备方法
JP7011845B2 (ja) 燃料デブリの回収方法
Lam et al. Polymer systems for fluid supported excavations
CN104497996B (zh) 一种硝酸钙环保钻井液及制备方法
CN207512696U (zh) 一种岩体宽大裂隙封闭结构
JP2007231533A (ja) ボーリング工事における逸泥阻止方法
JP2006125053A (ja) 既設埋設空洞管の充填工法及び既設構築物の裏込め工法
CN116515468B (zh) 一种煤矿采空区矸石返井浆液及其制备方法
CN107200520A (zh) 深井固井用高密度水泥浆体系
EP1459326B1 (en) Treatment of waste products
JP4381858B2 (ja) 掘削土砂の改質方法
Poulose et al. Design of amended soil liner
Changping et al. Risk Analysis and Countermeasure Study of Shield Tunnelling in Karst Stratum of China.
CN107905235B (zh) 一种地铁基坑水下混凝土封底方法
JPH09165995A (ja) 泥水掘削工法
Zhu et al. Formation Mechanism and Solutions for Discharge Stagnation, Clogging and Water Gushing
CN115962006A (zh) 粉尘与矸石混合的充填浆体及充填方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6452780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250