JP2019074103A - デュアルクラッチ式変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができるデュアルクラッチ式変速機を提供すること。【解決手段】駆動源から第2入力軸、第1カウンタ軸および第2カウンタ軸を介して出力軸へ動力伝達が行われる第1所定変速段から、駆動源から第1入力軸および第2カウンタ軸を介して出力軸へ動力伝達が行われる第2所定変速段への変速が行われた場合に、第1カウンタ軸と第2カウンタ軸との結合を解除して駆動源から第1カウンタ軸へ動力が伝達されない状態とするとともに、駆動源または出力軸から第1カウンタ軸へ動力が伝達される状態への状態変化を行う際に、状態変化に先立って、第2クラッチを一時的に接続状態とする、デュアルクラッチ式変速機。【選択図】図4

Description

本発明は、デュアルクラッチ式変速機に関する。
特許文献1には、二個のクラッチを有するデュアルクラッチ装置をエンジンと変速機との間に設け、エンジンから変速機への動力伝達を二系統に切り替えられるようにしたデュアルクラッチ式変速機が開示されている。
特表2010−537144号公報
特許文献1に記載されるようなデュアルクラッチ式変速機では、例えば偶数段での走行中に、奇数段でプレシフトが行われる。プレシフトが行われると、エンジンから車輪への動力伝達に寄与しない伝達経路における要素がエンジンによって回転駆動されることから、オイルの撹拌抵抗が増大し、燃費の悪化を招く。
本発明の目的は、オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができるデュアルクラッチ式変速機を提供することである。
本発明に係るデュアルクラッチ式変速機は、駆動源からの動力を断接可能な第1クラッチを有する第1入力軸と、前記駆動源からの動力を断接可能な第2クラッチを有するとともに前記第1入力軸と同軸に配置された第2入力軸と、前記第1入力軸と平行に配置された第1カウンタ軸と、前記第1カウンタ軸と同軸に配置され、前記第1カウンタ軸と選択的に結合される第2カウンタ軸と、前記第1入力軸と同軸に配置された出力軸と、を備え、前記駆動源から前記第2入力軸、前記第1カウンタ軸および前記第2カウンタ軸を介して前記出力軸へ動力伝達が行われる第1所定変速段から、前記駆動源から前記第1入力軸および前記第2カウンタ軸を介して前記出力軸へ動力伝達が行われる第2所定変速段への変速が行われた場合に、前記第1カウンタ軸と前記第2カウンタ軸との結合を解除して前記駆動源から前記第1カウンタ軸へ動力が伝達されない状態とするとともに、前記駆動源または前記出力軸から前記第1カウンタ軸へ動力が伝達される状態への状態変化を行う際に、前記状態変化に先立って、前記第2クラッチを一時的に接続状態とする。
本発明に係る変速制御装置によれば、オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができる。
実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機を示すスケルトン図 8速段から9速段への変速直後の状態を示すスケルトン図 9速段での走行状態を示すスケルトン図 オイル撹拌低減制御の処理内容を示すフローチャート 4速段から5速段への変速直後の状態を示すスケルトン図 5速段での走行状態を示すスケルトン図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本発明はこの実施形態により限定されるものではない。
まず、図1を参照して、実施形態に係るデュアルクラッチ式変速機1の全体構成について説明する。図1における左側がデュアルクラッチ式変速機1の前側であり、図1における右側がデュアルクラッチ式変速機1の後側である。
デュアルクラッチ式変速機1は、第1クラッチ10と、第2クラッチ20と、変速部30とを備えている。そして、変速部30の出力側に、不図示のプロペラシャフト、デファレンシャルおよびドライブシャフトを介して、駆動輪が動力伝達可能に連結されている。
第1クラッチ10は、例えば、複数の入力側クラッチ板11および複数の出力側クラッチ板12を有する油圧作動式の湿式多板クラッチである。入力側クラッチ板11は、エンジン(不図示)の出力軸2と一体回転する。出力側クラッチ板12は、変速部30の第1入力軸31と一体回転する。
第1クラッチ10は、リターンスプリング(不図示)によって断方向に付勢されており、ピストン(不図示)の作動油室に制御油圧が供給されることでピストンが移動して、入力側クラッチ板11および出力側クラッチ板12を圧接することで接とされる。第1クラッチ10が接とされることで、エンジンの動力が第1入力軸31に伝達される。第1クラッチ10の断接は、制御装置40によって制御される。
第2クラッチ20は、第1クラッチ10の外周側に設けられている。なお、本実施形態では、第2クラッチ20が第1クラッチ10の外周側に設けられているものを例に挙げて説明を行うが、第1クラッチ10および第2クラッチ20の配置関係はこれに限定されない。例えば、第2クラッチ20を、第1クラッチ10の前側または後側に配置するようにしてもよい。
第2クラッチ20は、例えば、複数の入力側クラッチ板21および複数の出力側クラッチ板22を有する油圧作動式の湿式多板クラッチである。入力側クラッチ板21は、エンジンの出力軸2と一体回転する。出力側クラッチ板22は、変速部30の第2入力軸32と一体回転する。
第2クラッチ20は、リターンスプリング(不図示)によって断方向に付勢されており、ピストン(不図示)の作動油室に制御油圧が供給されることでピストンが移動して、入力側クラッチ板21および出力側クラッチ板22を圧接することで接とされる。第2クラッチ20が接とされることで、エンジンの動力が第2入力軸32に伝達される。第2クラッチ20の断接は、制御装置40によって制御される。
変速部30は、第1クラッチ10の出力側に接続された第1入力軸31と、第2クラッチ20の出力側に接続された第2入力軸32とを備えている。また、変速部30は、第1入力軸31および第2入力軸32と平行に配置された第1カウンタ軸33および第2カウンタ軸34を備えている。さらに、変速部30は、第1入力軸31および第2入力軸32と同軸上に配置された出力軸35を備えている。
第1入力軸31は、軸受(不図示)を介して第2入力軸32に回転可能に軸支されている。第1入力軸31の前後方向の中間部には、後進ギヤとして機能する第2入力ギヤ52aが固定されている。
第1入力軸31における第2入力ギヤ52aの後段には、第1シンクロ機構61(後述する)の第1シンクロハブ61aが固定されている。
第2入力ギヤ52aと第1シンクロハブ61aとの間には、第3入力ギヤ53aが、第1入力軸31と相対回転可能に設けられている。
第1シンクロハブ61aの後段には、第4入力ギヤ54a(本発明の「遊転ギヤ」に相当)が、第1入力軸31と相対回転可能に設けられている。
第2入力軸32は、第1入力軸31が挿通される中空軸であって、軸受(不図示)を介して変速機ケース(不図示)に回転可能に軸支されている。第2入力軸32の後端部には、第1入力ギヤ51aが固定されている。第1入力ギヤ51aは、第2入力ギヤ52aより前側に配置される。
第1カウンタ軸33は、軸受(不図示)を介して変速機ケース(不図示)に回転可能に軸支されている。第1カウンタ軸33には、前側から順に、第1カウンタギヤ51b、第3シンクロ機構63(後述する)の第3シンクロハブ63a、第6カウンタギヤ56bおよび第7カウンタギヤ57bが固定されている。
第1カウンタギヤ51bは、第1入力ギヤ51aと常時噛合している。第1入力ギヤ51aと第1カウンタギヤ51bとにより、第1ギヤ列51が構成される。
第1カウンタギヤ51bと第3シンクロ機構63との間には、第2カウンタギヤ52bが、第1カウンタ軸33に対して相対回転可能に設けられている。第2カウンタギヤ52bは、リバースアイドラギヤ52cを介して、第2入力ギヤ52aと常時噛合している。第2入力ギヤ52aとリバースアイドラギヤ52cと第2カウンタギヤ52bとにより、後進ギヤ列52が構成される。
第3シンクロ機構63と第6カウンタギヤ56bとの間には、第2カウンタ軸34が配置されている。第2カウンタ軸34は、第1カウンタ軸33が挿通される中空軸であって、軸受(不図示)を介して第1カウンタ軸33に相対回転可能に軸支されている。第2カウンタ軸34の前寄りには、第3カウンタギヤ53bが固定されている。第3カウンタギヤ53bは、第3入力ギヤ53aと常時噛合している。第3入力ギヤ53aと第3カウンタギヤ53bとにより、第2ギヤ列53が構成される。
第2カウンタ軸34における第3カウンタギヤ53bの後段には、第4カウンタギヤ54b(本発明の「第1カウンタギヤ」に相当)が固定されている。第4カウンタギヤ54bは、第4入力ギヤ54aと常時噛合している。第4入力ギヤ54aと第4カウンタギヤ54bとにより、第3ギヤ列54が構成される。第2カウンタ軸34の後端部には、第5カウンタギヤ55b(本発明の「第2カウンタギヤ」に相当)が固定されている。
出力軸35は、軸受(不図示)を介して変速機ケース(不図示)に回転可能に軸支されている。出力軸35の前端部には、第2シンクロ機構62(後述する)の第2シンクロハブ62aが固定されている。出力軸35における第2シンクロハブ62aの後段には、第4シンクロ機構64(後述する)の第4シンクロハブ64aが固定されている。
第2シンクロハブ62aと第4シンクロハブ64aとの間には、第1出力ギヤ55a(本発明の「出力ギヤ」に相当)が、出力軸35に対して相対回転可能に設けられている。第1出力ギヤ55aは、第5カウンタギヤ55bと常時噛合している。第1出力ギヤ55aと第5カウンタギヤ55bとにより、第4ギヤ列55が構成される。
第1出力ギヤ55aと第4シンクロハブ64aとの間には、第2出力ギヤ56aが、出力軸35に対して相対回転可能に設けられている。第2出力ギヤ56aは、第6カウンタギヤ56bと常時噛合している。第2出力ギヤ56aと第6カウンタギヤ56bとにより、第5ギヤ列56が構成される。
第4シンクロハブ64aの後段には、第3出力ギヤ57aが、出力軸35に対して相対回転可能に設けられている。第3出力ギヤ57aは、第7カウンタギヤ57bと常時噛合している。第3出力ギヤ57aおよび第7カウンタギヤ57bにより、第6ギヤ列57(本発明の「第5ギヤ列」に相当)が構成される。
変速部30は、第1シンクロ機構61と、第2シンクロ機構62と、第3シンクロ機構63と、第4シンクロ機構64とを備えている。
第1シンクロ機構61は、第1シンクロハブ61aと、第1シンクロスリーブ61bと、第1ドグギヤ61cと、第2ドグギヤ61dとを備えている。第1シンクロハブ61aは、上述のとおり、第1入力軸31に固定されている。
第1シンクロスリーブ61bは、第1シンクロハブ61aを取り囲むように設けられている。第1シンクロスリーブ61bは、第1シンクロハブ61aのスプライン外歯と係合するスプライン内歯を有する。第1シンクロスリーブ61bは、第1シンクロハブ61aと一体回転し、かつ第1シンクロハブ61aに対して前後方向に移動可能である。
第1ドグギヤ61cは、第3入力ギヤ53aの後側に設けられている。第2ドグギヤ61dは、第4入力ギヤ54aの前側に設けられている。第1シンクロハブ61aと第1ドグギヤ61cおよび第2ドグギヤ61dとの間には、それぞれシンクロナイザリング(不図示)が設けられている。第1シンクロスリーブ61bのスプライン内歯は、第1ドグギヤ61cおよび第2ドグギヤ61dのスプライン外歯と選択的に係合可能である。
第1シンクロ機構61は、シフトフォーク(不図示)によって第1シンクロスリーブ61bが移動させられて第1ドグギヤ61cまたは第2ドグギヤ61dと係合することで、第1入力軸31と第3入力ギヤ53aまたは第4入力ギヤ54aとを選択的に同期結合させる。第1シンクロスリーブ61bの動作は、制御装置40によって制御される。
第2シンクロ機構62は、第2シンクロハブ62aと、第2シンクロスリーブ62bと、第3ドグギヤ62cと、第4ドグギヤ62dとを備えている。第2シンクロハブ62aは、上述のとおり、出力軸35に固定されている。
第2シンクロスリーブ62bは、第2シンクロハブ62aを取り囲むように設けられている。第2シンクロスリーブ62bは、第2シンクロハブ62aのスプライン外歯と係合するスプライン内歯を有する。第2シンクロスリーブ62bは、第2シンクロハブ62aと一体回転し、かつ第2シンクロハブ62aに対して前後方向に移動可能である。
第3ドグギヤ62cは、第4入力ギヤ54aの後側に設けられている。第4ドグギヤ62dは、第1出力ギヤ55aの前側に設けられている。第2シンクロハブ62aと第3ドグギヤ62cおよび第4ドグギヤ62dとの間には、それぞれシンクロナイザリング(不図示)が設けられている。第2シンクロスリーブ62bのスプライン内歯は、第3ドグギヤ62cおよび第4ドグギヤ62dのスプライン外歯と選択的に係合可能である。
第2シンクロ機構62は、シフトフォーク(不図示)によって第2シンクロスリーブ62bが移動させられて第3ドグギヤ62cまたは第4ドグギヤ62dと係合することで、出力軸35と第4入力ギヤ54aまたは第1出力ギヤ55aとを選択的に同期結合させる。第2シンクロスリーブ62bの動作は、制御装置40によって制御される。
第3シンクロ機構63は、第3シンクロハブ63aと、第3シンクロスリーブ63bと、第5ドグギヤ63cと、第6ドグギヤ63dとを備えている。第3シンクロハブ63aは、上述のとおり、第1カウンタ軸33に固定されている。
第3シンクロスリーブ63bは、第3シンクロハブ63aを取り囲むように設けられている。第3シンクロスリーブ63bは、第3シンクロハブ63aのスプライン外歯と係合するスプライン内歯を有する。第3シンクロスリーブ63bは、第3シンクロハブ63aと一体回転し、かつ第3シンクロハブ63aに対して前後方向に移動可能である。
第5ドグギヤ63cは、第2カウンタギヤ52bの後側に設けられている。第6ドグギヤ63dは、第2カウンタ軸34の前端部に設けられている。第3シンクロハブ63aと第5ドグギヤ63cおよび第6ドグギヤ63dとの間には、それぞれシンクロナイザリング(不図示)が設けられている。第3シンクロスリーブ63bのスプライン内歯は、第5ドグギヤ63cおよび第6ドグギヤ63dのスプライン外歯と選択的に係合可能である。
第3シンクロ機構63は、シフトフォーク(不図示)によって第3シンクロスリーブ63bが移動させられて第5ドグギヤ63cまたは第6ドグギヤ63dと係合することで、第1カウンタ軸33と第2カウンタギヤ52bまたは第2カウンタ軸34とを選択的に同期結合させる。第3シンクロスリーブ63bの動作は、制御装置40によって制御される。
第4シンクロ機構64は、第4シンクロハブ64aと、第4シンクロスリーブ64bと、第7ドグギヤ64cと、第8ドグギヤ64dとを備えている。第4シンクロハブ64aは、上述のとおり、出力軸35に固定されている。
第4シンクロスリーブ64bは、第4シンクロハブ64aを取り囲むように設けられている。第4シンクロスリーブ64bは、第4シンクロハブ64aのスプライン外歯と係合するスプライン内歯を有する。第4シンクロスリーブ64bは、第4シンクロハブ64aと一体回転し、かつ第4シンクロハブ64aに対して前後方向に移動可能である。
第7ドグギヤ64cは、第2出力ギヤ56aの後側に設けられている。第8ドグギヤ64dは、第3出力ギヤ57aの前側に設けられている。第4シンクロハブ64aと第7ドグギヤ64cおよび第8ドグギヤ64dとの間には、それぞれシンクロナイザリング(不図示)が設けられている。第4シンクロスリーブ64bのスプライン内歯は、第7ドグギヤ64cおよび第8ドグギヤ64dのスプライン外歯と選択的に係合可能である。
第4シンクロ機構64は、シフトフォーク(不図示)によって第4シンクロスリーブ64bが移動させられて第7ドグギヤ64cまたは第8ドグギヤ64dと係合することで、出力軸35と第2出力ギヤ56aまたは第3出力ギヤ57aとを選択的に同期結合させる。第4シンクロスリーブ64bの動作は、制御装置40によって制御される。
次に、本実施形態のデュアルクラッチ式変速機1による各変速段の動力伝達経路について説明する。以下においては、一例として、1速段で発進を行い、9速段まで順次アップシフトを行う場合を説明する。
1速段では、第1クラッチ10が接とされ、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第4入力ギヤ54aとが結合され、第3シンクロ機構63によって第2カウンタ軸34と第1カウンタ軸33とが結合され、第4シンクロ機構64によって第2出力ギヤ56aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第1クラッチ10→第1入力軸31→第1シンクロ機構61→第3ギヤ列54→第2カウンタ軸34→第3シンクロ機構63→第1カウンタ軸33→第5ギヤ列56→第4シンクロ機構64→出力軸35と伝達されることで、1速段の動力伝達経路が確立される。
2速段では、第2クラッチ20が接とされ、第4シンクロ機構64によって第2出力ギヤ56aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第2クラッチ20→第2入力軸32→第1ギヤ列51→第1カウンタ軸33→第5ギヤ列56→第4シンクロ機構64→出力軸35と伝達されることで、2速段の動力伝達経路が確立される。
2速段が確立されると、3速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第3シンクロ機構63による第2カウンタ軸34と第1カウンタ軸33との結合が解除され、第2シンクロ機構62によって第1出力ギヤ55aと出力軸35とが結合される。
3速段は、2速段において3速段へのプレシフトが完了した状態で、第2クラッチ20を断とするとともに第1クラッチ10を接とすることで実現される。3速段では、第1クラッチ10が接とされ、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第4入力ギヤ54aとが結合され、第2シンクロ機構62によって第1出力ギヤ55aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第1クラッチ10→第1入力軸31→第1シンクロ機構61→第3ギヤ列54→第2カウンタ軸34→第4ギヤ列55→第2シンクロ機構62→出力軸35と伝達されることで、3速段の動力伝達経路が確立される。
3速段が確立されると、4速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第4シンクロ機構64による第2出力ギヤ56aと出力軸35との結合が解除され、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とが結合される。
4速段は、3速段において4速段へのプレシフトが完了した状態で、第1クラッチ10を断とするとともに第2クラッチ20を接とすることで実現される。4速段では、第2クラッチ20が接とされ、第2シンクロ機構62によって第1出力ギヤ55aと出力軸35とが結合され、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第2クラッチ20→第2入力軸32→第1ギヤ列51→第1カウンタ軸33→第3シンクロ機構63→第2カウンタ軸34→第4ギヤ列55→第2シンクロ機構62→出力軸35と伝達されることで、4速段の動力伝達経路が確立される。
4速段が確立されると、5速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第4入力ギヤ54aとの結合が解除されるとともに第1入力軸31と第3入力ギヤ53aとが結合される。
5速段は、4速段において5速段へのプレシフトが完了した状態で、第2クラッチ20を断とするとともに第1クラッチ10を接とすることで実現される。5速段では、第1クラッチ10が接とされ、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第3入力ギヤ53aとが結合され、第2シンクロ機構62によって第1出力ギヤ55aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第1クラッチ10→第1入力軸31→第1シンクロ機構61→第2ギヤ列53→第2カウンタ軸34→第4ギヤ列55→第2シンクロ機構62→出力軸35と伝達されることで、5速段の動力伝達経路が確立される。
5速段が確立されると、6速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第3シンクロ機構63による第2カウンタ軸34と第1カウンタ軸33との結合が解除され、第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35とが結合される。
6速段は、5速段において6速段へのプレシフトが完了した状態で、第1クラッチ10を断とするとともに第2クラッチ20を接とすることで実現される。6速段では、第2クラッチ20が接とされ、第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第2クラッチ20→第2入力軸32→第1ギヤ列51→第1カウンタ軸33→第6ギヤ列57→第4シンクロ機構64→出力軸35と伝達されることで、6速段の動力伝達経路が確立される。
6速段が確立されると、7速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第3入力ギヤ53aとの結合が解除されるとともに第1入力軸31と第4入力ギヤ54aとが結合され、第2シンクロ機構62によって第1出力ギヤ55aと出力軸35との結合が解除されるとともに第4入力ギヤ54aと出力軸35とが結合される。
7速段は、6速段において7速段へのプレシフトが完了した状態で、第2クラッチ20を断とするとともに第1クラッチ10を接とすることで実現される。7速段では、第1クラッチ10が接とされ、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第4入力ギヤ54aとが結合され、第2シンクロ機構62によって第4入力ギヤ54aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第1クラッチ10→第1入力軸31→第1シンクロ機構61→第4入力ギヤ54a→第2シンクロ機構62→出力軸35と伝達されることで、7速段の動力伝達経路が確立される。7速段は、直結段である。
7速段が確立されると、8速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第4シンクロ機構64による第3出力ギヤ57aと出力軸35との結合が解除され、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とが結合される。
8速段は、7速段において8速段へのプレシフトが完了した状態で、第1クラッチ10を断とするとともに第2クラッチ20を接とすることで実現される。8速段では、第2クラッチ20が接とされ、第2シンクロ機構62によって第4入力ギヤ54aと出力軸35とが結合され、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第2クラッチ20→第2入力軸32→第1ギヤ列51→第1カウンタ軸33→第3シンクロ機構63→第2カウンタ軸34→第3ギヤ列54→第2シンクロ機構62→出力軸35と伝達されることで、8速段の動力伝達経路が確立される。
8速段が確立されると、9速段へのプレシフトが行われる。具体的には、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第4入力ギヤ54aとの結合が解除されるとともに第1入力軸31と第3入力ギヤ53aとが結合される。
9速段は、8速段において9速段へのプレシフトが完了した状態で、第2クラッチ20を断とするとともに第1クラッチ10を接とすることで実現される。9速段では、第1クラッチ10が接とされ、第1シンクロ機構61によって第1入力軸31と第3入力ギヤ53aとが結合され、第2シンクロ機構62によって第4入力ギヤ54aと出力軸35とが結合される。
すなわち、エンジンの動力が第1クラッチ10→第1入力軸31→第1シンクロ機構61→第2ギヤ列53→第2カウンタ軸34→第3ギヤ列54→第2シンクロ機構62→出力軸35と伝達されることで、9速段の動力伝達経路が確立される。
次に、本実施形態のデュアルクラッチ式変速機1において9速段で行われるオイル撹拌低減制御の概要について、図2および図3を参照して詳細に説明する。図2は、8速段から9速段へのアップシフトが行われた直後の様子を示している。
なお、図2および図3において、太線は、エンジンから出力軸35までの動力伝達に寄与している動力伝達経路を示している。また、実線は、エンジンから出力軸35までの動力伝達には寄与していないが、エンジンからの回転動力が伝達されているものを示している。また、破線は、エンジンからの回転動力が伝達されていないものを示している。
図2に示すように、8速段から9速段へのアップシフトが行われた直後、第3シンクロ機構63は、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを結合した状態である。
そのため、エンジンからの回転動力は、第1入力軸31、第3入力ギヤ53aおよび第2カウンタ軸34を経由して第1カウンタ軸33にも伝達される。これにより、第1カウンタ軸33に固定された第1カウンタギヤ51b、第6カウンタギヤ56bおよび第7カウンタギヤ57bは、エンジンによって回転駆動される。そのため、第1カウンタギヤ51b、第6カウンタギヤ56bおよび第7カウンタギヤ57bの回転によって変速機ケース内の潤滑オイルの撹拌抵抗が増大し、燃費の悪化を招く。
本実施形態では、8速段から9速段への変速後、第1カウンタ軸33がエンジンにより回転駆動されることを防止するため、以下の動作が行われる。
具体的には、8速段から9速段へのアップシフトが行われた後、9速段の状態で、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との結合を解除する(図3を参照)。これにより、エンジンからの回転動力が第1カウンタ軸33に伝達されることを防止することができる。そのため、潤滑オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができる。
ところで、このような9速段での走行中に、車速の減少等により8速段への変速が行われる場合等、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを再結合する場合に、以下に示す問題が生じる可能性がある。
すなわち、第2カウンタ軸34が高速回転しているのに対して、第1カウンタ軸33の回転数は低い。そのため、そのまま第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを結合させようとすると、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかかるおそれがある。
そこで、本実施形態では、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかかることを防止するため、第3シンクロ機構63による第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との再結合に先立って、以下の動作が行われる。
具体的には、第3シンクロスリーブ63bを第6ドグギヤ63dと係合させる前に、第2クラッチ20を一時的に係合させる。
これにより、第2入力軸32を介して第1カウンタ軸33へエンジンの動力が伝達され、第1カウンタ軸33の回転数が上昇する。そして、第1カウンタ軸33の回転数が十分に上昇したところで、係合している第2クラッチ20を切断し、第3シンクロスリーブ63bを第6ドグギヤ63dと係合させる。これにより、第3シンクロ機構63にかかる負荷を低減することができる。
次に、図4のフローチャートを参照して、オイル撹拌低減制御の処理内容について説明する。なお、このようなオイル撹拌低減制御は、8速段から9速段への変速が行われた場合に開始される。
まず、ステップS1で、制御装置40は、プレシフトが不要であるか否かを判断する。この判断は、例えば、車速等に基づき行われる。また、例えば、この判断は、8速段への変速可能性の有無を判断することにより行われてもよい。
ステップS1で、プレシフトが不要でないと判断された場合(ステップS1:NO)、ステップS1の処理を繰り返す。一方、ステップS1で、プレシフトが不要であると判断された場合(ステップS1:YES)、処理はステップS2へ進む。
ステップS2で、制御装置40は、第3シンクロ機構63におけるギヤ抜きを行わせる。具体的には、第3シンクロスリーブ63bと第6ドグギヤ63dとの係合状態を解除させる。
ステップS2に続くステップS3で、制御装置40は、プレシフトが必要であるか否かを判断する。この判断は、例えば、上述のステップS1と同様に、車速等に基づき行われる。
ステップS3で、プレシフトが必要でないと判断された場合(ステップS3:NO)、ステップS3の処理を繰り返す。一方、ステップS3で、プレシフトが必要であると判断された場合(ステップS3:YES)、処理はステップS4へ進む。
ステップS4で、制御装置40は、第1カウンタ軸33と、第2カウンタ軸34との回転数差が、所定の閾値以下であるか否かを判断する。この判断は、例えば、第1カウンタ軸33の回転数と第2カウンタ軸34の回転数とを不図示の回転数センサにより検出し、回転数差を直接求めることにより行われる。この場合、上述の閾値は、実験等により、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかからない回転数差として予め制御装置40内に記憶されていてもよい。
また、ステップS4における判断は、第3シンクロ機構63におけるギヤ抜きを行ってからの経過時間を計測することにより行うようにしてもよい。この場合、ギヤ抜きから上述の回転数差が所定の閾値を超えるまでの経過時間を実験により求めるようにしてもよい。
ステップS4で、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との回転数差が所定の閾値以下であると判断された場合(ステップS4:YES)、処理はステップS8(後述する)へ進む。一方、ステップS4で、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との回転数差が所定の閾値以下でないと判断された場合(ステップS4:NO)、処理はステップS5へ進む。
ステップS5で、制御装置40は、第2クラッチ20を係合させる。具体的には、第2クラッチ20を完全係合させる。なお、第2クラッチ20をスリップ係合させるようにしてもよい。ステップS5で第2クラッチ20が係合させられると、処理はステップS6へ進む。
ステップS6で、制御装置40は、第1カウンタ軸33と、第2カウンタ軸34との回転数差が閾値以下であるか否かを判断する。この判断は、例えば、第1カウンタ軸33の回転数と第2カウンタ軸34の回転数とを不図示の回転数センサにより検出し、回転数差を直接求めることにより行われる。なお、第2クラッチ20を完全係合させる場合、第2クラッチ20を断状態から完全係合状態とするのに必要な係合時間を予め実験により求めておき、この係合時間が経過したか否かにより簡易的に判断するようにしてもよい。
ステップS6で、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との回転数差が所定の閾値以下でないと判断された場合(ステップS6:NO)、ステップS6の処理を繰り返す。一方、ステップS6で、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との回転数差が所定の閾値以下であると判断された場合(ステップS6:YES)、処理はステップS7へ進む。
ステップS7で、制御装置40は、第2クラッチ20の係合を解除させる。そして、処理はステップS8へ進む。
ステップS8で、制御装置40は、第3シンクロ機構63におけるギヤ入れを行わせる。具体的には、第3シンクロスリーブ63bと第6ドグギヤ63dとを係合させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、8速段から9速段への変速が行われた場合、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との結合を解除する。これにより、エンジンからの回転動力が第1カウンタ軸33に伝達されることを防止することができる。そのため、潤滑オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを再結合する場合に、一時的に第2クラッチ20を係合させる。そのため、第3シンクロ機構63にかかる負荷を低減することができる。
さらに、本実施形態によれば、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との回転数差が所定の閾値を超えている場合に、一時的に第2クラッチ20を係合させる。換言すれば、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との相対回転数が小さく、所定の閾値以下である場合には、第2クラッチ20を一時的に係合させることなく、第3シンクロ機構63におけるギヤ入れを行う。そのため、第3シンクロ機構63にかかる負荷がそれほど大きくない状況において、プレシフトに要する時間を短くすることができる。
(変形例)
なお、上述の実施形態では、8速段から9速段への変速が行われた場合を例に説明を行ったが、これに限定されない。例えば、4速段から5速段への変速が行われた場合にも、同様の制御により、同様の効果を得ることができる。以下、4速段から5速段への変速が行われた場合について詳細に説明する。
図5は、4速段から5速段へのアップシフトが行われた直後の様子を示している。図5に示すように、4速段から5速段へのアップシフトが行われた直後、第3シンクロ機構63は、第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを結合した状態である。
そのため、エンジンからの回転動力は、第1入力軸31、第3入力ギヤ53aおよび第2カウンタ軸34を経由して第1カウンタ軸33にも伝達される。これにより、第1カウンタ軸33に固定された第1カウンタギヤ51b、第6カウンタギヤ56bおよび第7カウンタギヤ57bは、エンジンによって回転駆動される。そのため、第1カウンタギヤ51b、第6カウンタギヤ56bおよび第7カウンタギヤ57bの回転によって変速機ケース内の潤滑オイルの撹拌抵抗が増大し、燃費の悪化を招く。
本例では、4速段から5速段への変速後、第1カウンタ軸33がエンジンにより回転駆動されることを防止するため、以下の動作が行われる。
具体的には、4速段から5速段へのアップシフトが行われた後、5速段の状態で、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との結合を解除する(図6を参照)。これにより、エンジンからの回転動力が第1カウンタ軸33に伝達されることを防止することができる。そのため、潤滑オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができる。
ところで、このような5速段での走行中に、車速の減少等により4速段への変速が行われる場合、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを再結合することになるが、この場合に、以下に示す問題が生じる可能性がある。
すなわち、第2カウンタ軸34が高速回転しているのに対して、第1カウンタ軸33の回転数は低い。そのため、そのまま第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを結合させようとすると、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかかるおそれがある。
そこで、本例では、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかかることを防止するため、第3シンクロ機構63による第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との再結合に先立って、以下の動作が行われる。
具体的には、第3シンクロスリーブ63bを第6ドグギヤ63dと係合させる前に、第2クラッチ20を一時的に係合させる。
これにより、第2入力軸32を介して第1カウンタ軸33へエンジンの動力が伝達され、第1カウンタ軸33の回転数が上昇する。そして、第1カウンタ軸33の回転数が十分に上昇したところで、係合している第2クラッチ20を切断し、第3シンクロスリーブ63bを第6ドグギヤ63dと係合させる。これにより、第3シンクロ機構63にかかる負荷を低減することができる。
また、5速段において第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34との係合を解除した状態で走行中に、車速の増大等により6速段への変速が行われる場合、第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35とを結合することになるが、この場合に、以下に示す問題が生じる可能性がある。
すなわち、出力軸35が高速回転しているのに対して、第3出力ギヤ57aの回転数は低い。そのため、そのまま第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35とを結合させようとすると、第4シンクロ機構64に過大な負荷がかかるおそれがある。
そこで、本例では、第4シンクロ機構64に過大な負荷がかかることを防止するため、第4シンクロ機構64による第3出力ギヤ57aと出力軸35との結合に先立って、以下の動作が行われる。
具体的には、第4シンクロスリーブ64bを第8ドグギヤ64dと係合させる前に、第2クラッチ20を一時的に係合させる。
これにより、第2入力軸32、第1ギヤ列51、第1カウンタ軸33および第7カウンタギヤ57bを介して第3出力ギヤ57aへエンジンの動力が伝達され、第3出力ギヤ57aの回転数が上昇する。そして、第3出力ギヤ57aの回転数が十分に上昇したところで、係合している第2クラッチ20を切断し、第4シンクロスリーブ64bを第8ドグギヤ64dと係合させる。これにより、第4シンクロ機構64にかかる負荷を低減することができる。
(シンクロ機構の負荷低減制御の他の一例)
ところで、例えば6速段から5速段へのダウンシフトが行われた直後に、4速段へのプレシフトを行う場合、第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35との結合を解除し、その後、第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とが結合される。この場合、以下に示す問題が生じる可能性がある。
すなわち、第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35との結合を解除することで、第1カウンタ軸33がエンジンから切り離され、エンジンからの回転動力が第1カウンタ軸33に伝達されなくなる。そのため、第2カウンタ軸34の回転数よりも低い第1カウンタ軸33の回転数は、変速機ケース内の潤滑オイルの撹拌抵抗によってさらに低下する。この状態で、そのまま第3シンクロ機構63によって第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを結合させようとすると、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかかるおそれがある。
そこで、本例では、第3シンクロ機構63に過大な負荷がかかることを防止するため、第4シンクロ機構64によって第3出力ギヤ57aと出力軸35との結合を解除した後、第3シンクロ機構63による第1カウンタ軸33と第2カウンタ軸34とを結合させるのに先立って、以下の動作が行われる。
具体的には、第4シンクロスリーブ64bと第8ドグギヤ64dとの係合を解除した後、第3シンクロスリーブ63bを第6ドグギヤ63dと係合させる前に、第2クラッチ20を一時的に係合させる。
これにより、第2入力軸32を介して第1カウンタ軸33へエンジンの動力が伝達され、第1カウンタ軸33の回転数が上昇する。そして、第1カウンタ軸33の回転数が十分に上昇したところで、係合している第2クラッチ20を切断し、第3シンクロスリーブ63bを第6ドグギヤ63dと係合させる。
これにより、第3シンクロ機構63にかかる負荷を低減することができる。なお、このようなシンクロ機構の負荷低減制御は、6速段から5速段へのダウンシフト直後における4速段へのプレシフトに限らず、適用可能である。
本発明のデュアルクラッチ式変速機は、オイルの撹拌による燃費の悪化を抑制することができ、産業上の利用可能性は多大である。
1 デュアルクラッチ式変速機
2 出力軸
10 第1クラッチ
11 入力側クラッチ板
12 出力側クラッチ板
20 第2クラッチ
21 入力側クラッチ板
22 出力側クラッチ板
30 変速部
31 第1入力軸
32 第2入力軸
33 第1カウンタ軸
34 第2カウンタ軸
35 出力軸
40 制御装置
51 第1ギヤ列
51a 第1入力ギヤ
51b 第1カウンタギヤ
52 後進ギヤ列
52a 第2入力ギヤ
52b 第2カウンタギヤ
52c リバースアイドラギヤ
53 第2ギヤ列
53a 第3入力ギヤ
53b 第3カウンタギヤ
54 第3ギヤ列
54a 第4入力ギヤ
54b 第4カウンタギヤ
55 第4ギヤ列
55a 第1出力ギヤ
55b 第5カウンタギヤ
56 第5ギヤ列
56a 第2出力ギヤ
56b 第6カウンタギヤ
57 第6ギヤ列
57a 第3出力ギヤ
57b 第7カウンタギヤ
61 第1シンクロ機構
61a 第1シンクロハブ
61b 第1シンクロスリーブ
61c 第1ドグギヤ
61d 第2ドグギヤ
62 第2シンクロ機構
62a 第2シンクロハブ
62b 第2シンクロスリーブ
62c 第3ドグギヤ
62d 第4ドグギヤ
63 第3シンクロ機構
63a 第3シンクロハブ
63b 第3シンクロスリーブ
63c 第5ドグギヤ
63d 第6ドグギヤ
64 第4シンクロ機構
64a 第4シンクロハブ
64b 第4シンクロスリーブ
64c 第7ドグギヤ
64d 第8ドグギヤ

Claims (5)

  1. 駆動源からの動力を断接可能な第1クラッチを有する第1入力軸と、前記駆動源からの動力を断接可能な第2クラッチを有するとともに前記第1入力軸と同軸に配置された第2入力軸と、前記第1入力軸と平行に配置された第1カウンタ軸と、前記第1カウンタ軸と同軸に配置され、前記第1カウンタ軸と選択的に結合される第2カウンタ軸と、前記第1入力軸と同軸に配置された出力軸と、を備え、
    前記駆動源から前記第2入力軸、前記第1カウンタ軸および前記第2カウンタ軸を介して前記出力軸へ動力伝達が行われる第1所定変速段から、前記駆動源から前記第1入力軸および前記第2カウンタ軸を介して前記出力軸へ動力伝達が行われる第2所定変速段への変速が行われた場合に、前記第1カウンタ軸と前記第2カウンタ軸との結合を解除して前記駆動源から前記第1カウンタ軸へ動力が伝達されない状態とするとともに、
    前記駆動源または前記出力軸から前記第1カウンタ軸へ動力が伝達される状態への状態変化を行う際に、前記状態変化に先立って、前記第2クラッチを一時的に接続状態とする、
    デュアルクラッチ式変速機。
  2. 前記第1カウンタ軸と前記第2カウンタ軸との結合を解除させた後、前記第1カウンタ軸と前記第2カウンタ軸との相対回転数が予め定められた所定の閾値を超える場合に、前記第2クラッチを一時的に結合させる、
    請求項1に記載のデュアルクラッチ式変速機。
  3. 前記第2入力軸と前記第1カウンタ軸との間で動力伝達を行う第1ギヤ列と、
    前記第1入力軸と前記第2カウンタ軸との間で選択的に動力伝達を行う第2ギヤ列と、
    前記第1入力軸および前記出力軸と結合可能な遊転ギヤならびに前記第2カウンタ軸に固設された第1カウンタギヤを有する第3ギヤ列と、
    前記第2カウンタ軸に固設された第2カウンタギヤおよび前記出力軸と結合可能な出力ギヤを有する第4ギヤ列と、
    前記第1カウンタ軸と前記出力軸との間で選択的に動力伝達を行う第5ギヤ列と、を備える、
    請求項1または2に記載のデュアルクラッチ式変速機。
  4. 前記第1所定変速段において、前記駆動源から前記第1ギヤ列および前記第3ギヤ列を介して前記出力軸へ動力伝達が行われ、
    前記第2所定変速段において、前記駆動源から前記第2ギヤ列および前記第3ギヤ列を介して前記出力軸へ動力伝達が行われる、
    請求項3に記載のデュアルクラッチ式変速機。
  5. 前記第1所定変速段において、前記駆動源から前記第1ギヤ列および前記第4ギヤ列を介して前記出力軸へ動力伝達が行われ、
    前記第2所定変速段において、前記駆動源から前記第2ギヤ列および前記第4ギヤ列を介して前記出力軸へ動力伝達が行われる、
    請求項3に記載のデュアルクラッチ式変速機。
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