JP2021055681A - 制御装置、制御方法 - Google Patents

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Masashi Okamoto
壮史 岡本
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Abstract

【課題】結合装置への負荷を低減することができる自動変速装置の制御装置、制御方法を提供する。【解決手段】第1クラッチを有する第1入力軸と、第2クラッチを有する第2入力軸と、第1副軸と、第2副軸と、出力軸と、第1入力ギヤ列と、第2入力ギヤ列と、第1出力ギヤ列と、第2遊転ギヤを含み、前記第2副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な、第2出力ギヤ列と、第2遊転ギヤを出力軸と結合可能な第2結合装置と、を備え、第1クラッチを接状態とする第1経路と、第2クラッチを接状態且つ第2結合装置を結合状態とする第2経路とを選択的に確立可能な自動変速装置の制御装置であって、第1経路が確立された所定の変速段において、第2結合装置を結合状態に切替えて、第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、第2クラッチを接状態にして、駆動力源の動力で第2遊転ギヤの回転数を調整する。【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置、制御方法に関し、特にデュアルクラッチ式自動変速装置の制御装置、制御方法に関する。
従来、エンジンと変速機との間に二個のクラッチを設け、エンジンから変速機への動力伝達を二系統に切り替えられるようにしたデュアルクラッチ式自動変速装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2019−7575号公報 特開2015−196405号公報
ところで、上記文献1,2記載のようなデュアルクラッチ式自動変速装置では、例えば、奇数段での走行中に、偶数段でプレシフトが行われる。その際、プレシフトの態様によっては、回転数差が大きな状態でスリーブとドグギヤとを同期結合させなければならず、同期装置(結合装置)に大きな負荷を掛けてしまう場合がある。
本開示の技術は、結合装置への負荷を低減することができる自動変速装置の制御装置、制御方法を提供することを目的とする。
本開示の技術は、駆動源からの動力を断接する第1クラッチを有する第1入力軸と、前記駆動源からの動力を断接する第2クラッチを有する第2入力軸と、前記第1入力軸と平行に配置される第1副軸と、前記第1入力軸と平行に配置される第2副軸と、前記第1入力軸及び、前記第2入力軸と同軸に配置される出力軸と、前記第1入力軸から前記第1副軸に動力を伝達する第1入力ギヤ列と、前記第2入力軸から前記第2副軸に動力を伝達する第2入力ギヤ列と、前記出力軸に相対回転可能な第1遊転ギヤを含み、前記第1副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な第1出力ギヤ列と、前記出力軸に相対回転可能な第2遊転ギヤを含み、前記第2副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な、少なくとも1列以上の第2出力ギヤ列と、前記第1遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第1結合装置と、前記第2遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第2結合装置と、を備え、前記第1クラッチを接状態且つ前記第1結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第1入力軸、前記第1入力ギヤ列、前記第1副軸、前記第1出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第1経路と、前記第2クラッチを接状態且つ前記第2結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第2入力軸、前記第2入力ギヤ列、前記第2副軸、前記第2出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第2経路とを選択的に確立可能な自動変速装置の制御装置であって、前記第1経路が確立された所定の変速段において、前記第2結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2遊転ギヤの回転数を調整し、前記第2経路が確立された所定の変速段において、前記第1結合装置を結合状態に切替えて、前記第1経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第1結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第1クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第1遊転ギヤの回転数を調整するプレシフトアシスト制御部を有することを特徴とする。
また、前記第1副軸は、前記第2副軸を回転可能に挿通させる中空軸状に形成されており、前記第1副軸を前記第2副軸と結合可能な第3結合装置をさらに備え、前記プレシフトアシスト制御部は、前記第1経路が確立された所定の変速段において、前記第3結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第3結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2副軸の回転数を調整し、前記第2経路が確立された所定の変速段において、前記第3結合装置を結合状態に切替えて、前記第1経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第3結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第1クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第1副軸の回転数を調整することが好ましい。
また、前記第1副軸は、前記第2副軸を回転可能に挿通させる中空軸状に形成されており、前記第1副軸を前記第2副軸と結合可能な第3結合装置と、前記第1入力軸と前記出力軸とを直接結合させる直結用結合装置とをさらに備えると共に、前記第1クラッチを接状態且つ前記直結用結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第1入力軸から前記出力軸に直接的に伝達する直結経路を確立可能に構成されており、前記プレシフトアシスト制御部は、前記直結経路が確立された所定の変速段において、前記第2結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2遊転ギヤの回転数を調整し、前記直結経路が確立された所定の変速段において、前記第3結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第3結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2副軸の回転数を調整することが好ましい。
本開示の方法は、駆動源からの動力を断接する第1クラッチを有する第1入力軸と、前記駆動源からの動力を断接する第2クラッチを有する第2入力軸と、前記第1入力軸と平行に配置される第1副軸と、前記第1入力軸と平行に配置される第2副軸と、前記第1入力軸及び、前記第2入力軸と同軸に配置される出力軸と、前記第1入力軸から前記第1副軸に動力を伝達する第1入力ギヤ列と、前記第2入力軸から前記第2副軸に動力を伝達する第2入力ギヤ列と、前記出力軸に相対回転可能な第1遊転ギヤを含み、前記第1副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な第1出力ギヤ列と、前記出力軸に相対回転可能な第2遊転ギヤを含み、前記第2副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な、少なくとも1列以上の第2出力ギヤ列と、前記第1遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第1結合装置と、前記第2遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第2結合装置と、を備え、前記第1クラッチを接状態且つ前記第1結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第1入力軸、前記第1入力ギヤ列、前記第1副軸、前記第1出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第1経路と、前記第2クラッチを接状態且つ前記第2結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第2入力軸、前記第2入力ギヤ列、前記第2副軸、前記第2出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第2経路とを選択的に確立可能な自動変速装置の制御方法であって、前記第1経路が確立された所定の変速段において、前記第2結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2遊転ギヤの回転数を調整し、前記第2経路が確立された所定の変速段において、前記第1結合装置を結合状態に切替えて、前記第1経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第1結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第1クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第1遊転ギヤの回転数を調整することを特徴とする。
本開示の技術によれば、結合装置への負荷を低減することができる自動変速装置の制御装置、制御方法を提供することができる。
本実施形態に係るデュアルクラッチ式自動変速装置を示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る変速制御装置の模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係るデュアルクラッチ式自動変速装置において、4速段から3速段へのシフトダウンが行われ3速段の動力伝達経路が確立された状態を示す図である。 本実施形態に係るデュアルクラッチ式自動変速装置において、2速段から3速段へのシフトアップが行われ3速段の動力伝達経路が確立された状態を示す図である。 本実施形態に係るデュアルクラッチ式自動変速装置において、8速段から7速段へのシフトダウンが行われ7速段の動力伝達経路が確立された状態を示す図である。 本実施形態に係るデュアルクラッチ式自動変速装置において、6速段から7速段へのシフトアップが行われ7速段の動力伝達経路が確立された状態を示す図である。 本実施形態に係る3速段の動力伝達経路が確立された状態で実施されるプレシフトアシスト制御の処理内容を示すフロー図である。 本実施形態に係る7速段の動力伝達経路が確立された状態で実施されるプレシフトアシスト制御の処理内容を示すフロー図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る自動変速装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る車両1に搭載された自動変速装置の一例であるデュアルクラッチ式自動変速装置10を示す模式的な全体構成図である。
車両1には、駆動力源の一例として、エンジン2が搭載されている。エンジン2のクランクシャフト3は、デュアルクラッチ装置4を介して、変速部30の第1入力軸21及び、第2入力軸22に接続されている。変速部30の出力軸25には、何れも図示しない左右駆動輪にデファレンシャルギヤ装置等を介して連結されたプロペラシャフトが接続されている。
デュアルクラッチ装置4は、第1クラッチ11及び、第2クラッチ12を有する。
第1クラッチ11は、例えば、油圧作動式の湿式多板クラッチであって、エンジン2のクランクシャフト3に一体回転可能に設けられた複数枚の第1プレッシャープレート11Aと、第1入力軸21の入力端側に一体回転可能に設けられた複数枚の第1クラッチディスク11Bとを備えている。第1プレッシャープレート11Aが不図示のピストンにより押圧されて第1クラッチディスク11Bに圧接すると、エンジン2の動力は第1クラッチ11を介して第1入力軸21に伝達されるようになっている。
第2クラッチ12は、例えば、油圧作動式の湿式多板クラッチであって、エンジン2のクランクシャフト3に一体回転可能に設けられた複数枚の第2プレッシャープレート12Aと、第2入力軸22の入力端側に一体回転可能に設けられた複数枚の第2クラッチディスク12Bとを備えている。第2プレッシャープレート12Aが不図示のピストンにより押圧されて第2クラッチディスク12Bに圧接すると、エンジン2の動力は第2クラッチ12を介して第2入力軸22に伝達されるようになっている。
変速部30は、第1入力軸21と、第2入力軸22と、出力軸25と、第1カウンタ軸23(本開示の第2副軸の一例)と、第2カウンタ軸24(本開示の第1副軸の一例)と、複数のギヤ列31〜37と、複数の同期装置41〜44とを備えている。
第1入力軸21は、第1クラッチ11の出力側に接続されている。第1入力軸21は、何れも図示しない変速機ケースに軸受等を介して回転可能に軸支されている。第2入力軸22は、第2クラッチ12の出力側に接続されている。第2入力軸22は、第1入力軸21を挿通させる中空軸であって、第1入力軸21と同心上に配置されている。第2入力軸22は、図示しない軸受等を介して第1入力軸21に回転可能に軸支されていると共に、何れも図示しない変速機ケースに軸受等を介して回転可能に軸支されている。
出力軸25は、第1及び第2入力軸21,22と同軸上に第1入力軸21の出力端側から間隔を隔てて配置されている。出力軸25は、何れも図示しない変速機ケースに軸受等を介して回転可能に軸支されている。第1カウンタ軸23は、各入力軸21,22及び、出力軸25と間隔を隔てて平行に配置されている。第1カウンタ軸23は、何れも図示しない変速機ケースに軸受等を介して回転可能に軸支されている。第2カウンタ軸24は、第1カウンタ軸23を挿通させる中空軸であって、第1カウンタ軸23に図示しない軸受等を介して回転可能に軸支されていると共に、何れも図示しない変速機ケースに軸受等を介して回転可能に軸支されている。
第1入力ギヤ列31(本開示の第2入力ギヤ列の一例)は、第1入力主ギヤ31Aと、第1入力副ギヤ31Bとを有する。第1入力主ギヤ31Aは、第2入力軸22に一体回転可能に設けられている。第1入力副ギヤ31Bは、第1カウンタ軸23に一体回転可能に設けられており、第1入力主ギヤ31Aと常時噛合する。
第2入力ギヤ列32は、後進段用のギヤ列であって、第2入力主ギヤ32Aと、第2入力副ギヤ32Bと、アイドラギヤ32Cとを有する。第2入力主ギヤ32Aは、第1入力軸21の第2入力軸22よりも出力側の部位に一体回転可能に設けられている。第2入力副ギヤ32Bは、第1カウンタ軸23に相対回転可能に設けられている。これら、第2入力主ギヤ32A及び、第2入力副ギヤ32Bは、アイドラギヤ32Cと常時噛合する。
第3入力ギヤ列33(本開示の第1入力ギヤ列の一例)は、第3入力主ギヤ33Aと、第3入力副ギヤ33Bとを有する。第3入力主ギヤ33Aは、第1入力軸21の第2入力主ギヤ32Aよりも出力側の部位に相対回転可能に設けられている。第3入力副ギヤ33Bは、第2カウンタ軸24の入力端側の部位に一体回転可能に設けられており、第3入力主ギヤ33Aと常時噛合する。
入出力ギヤ列34(本開示の第1入力ギヤ列,第1出力ギヤ列の一例)は、入出力主ギヤ34A(本開示の第1遊転ギヤの一例)と、入出力副ギヤ34Bとを有する。入出力主ギヤ34Aは、第1入力軸21の第3入力主ギヤ33Aよりも出力側の部位に相対回転可能に設けられている。入出力副ギヤ34Bは、第2カウンタ軸24の第3入力副ギヤ33Bよりも出力側の部位に一体回転可能に設けられており、入出力主ギヤ34Aと常時噛合する。
第1出力ギヤ列35(本開示の第1出力ギヤ列の一例)は、第1出力主ギヤ35A(本開示の第1遊転ギヤの一例)と、第1出力副ギヤ35Bとを有する。第1出力主ギヤ35Aは、出力軸25の入力端側の部位に相対回転可能に設けられており、第1出力副ギヤ35Bと常時噛合する。第1出力副ギヤ35Bは、第2カウンタ軸24の入出力副ギヤ34Bよりも出力側の部位に一体回転可能に設けられている。
第2出力ギヤ列36(本開示の第2出力ギヤ列の一例)は、第2出力主ギヤ36A(本開示の第2遊転ギヤの一例)と、第2出力副ギヤ36Bとを有する。第2出力主ギヤ36Aは、出力軸25の第1出力主ギヤ35Aよりも出力側の部位に相対回転可能に設けられており、第2出力副ギヤ36Bと常時噛合する。第2出力副ギヤ36Bは、第1カウンタ軸23の第2カウンタ軸24よりも出力側の部位に一体回転可能に設けられている。
第3出力ギヤ列37(本開示の第2出力ギヤ列の一例)は、第3出力主ギヤ37A(本開示の第2遊転ギヤの一例)と、第3出力副ギヤ37Bとを有する。第3出力主ギヤ37Aは、出力軸25の第2出力主ギヤ36Aよりも出力側の部位に相対回転可能に設けられており、第3出力副ギヤ37Bと常時噛合する。第3出力副ギヤ37Bは、第1カウンタ軸23の第2出力副ギヤ36Bよりも出力側の部位に一体回転可能に設けられている。
第1同期装置41(本開示の直結用結合装置の一例)は、第3入力主ギヤ33Aと入出力主ギヤ34Aとの間の第1入力軸21に一体回転可能に設けられた第1ハブ41Aと、第1ハブ41Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第1スリーブ41Bと、第3入力主ギヤ33Aに一体回転可能に設けられたドグギヤ41Cと、入出力主ギヤ34Aに一体回転可能に設けられたドグギヤ41Dと、第1ハブ41Aと各ドグギヤ41C,41Dとの間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第1同期装置41は、図示しないシフトフォークによって第1スリーブ41Bがシフト移動され、各ドグギヤ41C,41Dと噛合することにより、第3入力主ギヤ33A及び、入出力主ギヤ34Aを第1入力軸21と選択的に同期結合させるようになっている。
第2同期装置42(本開示の第1結合装置の一例)は、出力軸25の入力端部に一体回転可能に設けられた第2ハブ42Aと、第2ハブ42Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第2スリーブ42Bと、入出力主ギヤ34Aに一体回転可能に設けられたドグギヤ42Cと、第1出力主ギヤ35Aに一体回転可能に設けられたドグギヤ42Dと、第2ハブ42Aと各ドグギヤ42C,42Dとの間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第2同期装置42は、図示しないシフトフォークによって第2スリーブ42Bがシフト移動され、各ドグギヤ42C,42Dと噛合することにより、入出力主ギヤ34A及び、第1出力主ギヤ35Aを出力軸25と選択的に同期結合させるようになっている。
第3同期装置43(本開示の第3結合装置の一例)は、第2入力副ギヤ32Bと第2カウンタ軸24との間の第1カウンタ軸23に一体回転可能に設けられた第3ハブ43Aと、第3ハブ43Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第3スリーブ43Bと、第2入力副ギヤ32Bに一体回転可能に設けられたドグギヤ43Cと、第2カウンタ軸24に一体回転可能に設けられたドグギヤ43Dと、第3ハブ43Aと各ドグギヤ43C,43Dとの間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第3同期装置43は、図示しないシフトフォークによって第3スリーブ43Bがシフト移動され、各ドグギヤ43C,43Dと噛合することにより、第2入力副ギヤ32B及び、第2カウンタ軸24を第1カウンタ軸23と選択的に同期結合させるようになっている。
第4同期装置44(本開示の第2結合装置の一例)は、第2出力主ギヤ36Aと第3出力主ギヤ37Aとの間の出力軸25に一体回転可能に設けられた第4ハブ44Aと、第4ハブ44Aの外周歯と噛合する内周歯を有する第4スリーブ44Bと、第2出力主ギヤ36Aに一体回転可能に設けられたドグギヤ44Cと、第3出力主ギヤ37Aに一体回転可能に設けられたドグギヤ44Dと、第4ハブ44Aと各ドグギヤ44C,44Dとの間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第4同期装置44は、図示しないシフトフォークによって第4スリーブ44Bがシフト移動され、各ドグギヤ44C,44Dと噛合することにより、第2出力主ギヤ36A及び、第3出力主ギヤ37Aを出力軸25と選択的に同期結合させるようになっている。
エンジン回転数センサ90は、クランクシャフト3からエンジン回転数Neを取得する。アクセル開度センサ91は、不図示のアクセルペダルの踏み込み量に応じたアクセル開度AC(又は、エンジン2の燃料噴射量)を取得する。車速センサ92は、出力軸25(又は、プロペラシャフト)から車両1の車速Vを取得する。なお、車速センサ92は、車輪速センサであってもよい。これら各種センサ類90〜92のセンサ値は、電気的に接続された変速制御装置50に出力される。
図2は、本実施形態に係る変速制御装置50の模式的な機能ブロック図である。変速制御装置50は、デュアルクラッチ式自動変速装置10の各種制御を行うもので、公知のCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。
また、変速制御装置50は、自動変速制御部51と、回転数差判定部52と、プレシフトアシスト制御部53とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、一体のハードウェアである変速制御装置50に含まれるものとして説明するが、これらを別体のハードウェアに設けてもよい。
自動変速制御部51は、エンジン2の運転状態や車両1の走行状態等に基づいて、デュアルクラッチ式変速機10を自動的にシフトアップ又はシフトダウンさせる走行時自動変速制御を実施する。具体的には、変速制御装置50のメモリには、車速V及びアクセル開度ACに基づいて参照されるシフトチェンジマップ60が格納されている。シフトチェンジマップ60には、変速部30の各変速段に対応する複数本のシフトチェンジラインLが設定されている。
自動変速制御部51は、例えば、車速センサ92及びアクセル開度センサ91の各センサ値等に応じた車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のA点からシフトチェンジラインL3−4を超えてB点に移動すると、デュアルクラッチ式自動変速装置10の変速段を3速から4速に切り替えるシフトアップ制御を実行する。また、自動変速制御部51は、例えば、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のC点からシフトチェンジラインL2−3を超えてD点に移動すると、デュアルクラッチ式自動変速装置10の変速段を3速から2速に切り替えるシフトダウン制御を実行する。なお、シフトチェンジマップ60は必ずしもグラフ化する必要はなく、数値データとして記憶してもよい。以下、自動変速制御部51により確立される各変速段の動力伝達経路を説明する。
図1に戻り、1速段では、第1クラッチ11が接とされ、第1同期装置41によって第1入力軸21と入出力主ギヤ34Aとが結合され、第3同期装置43によって第2カウンタ軸24と第1カウンタ軸23とが結合され、第4同期装置44によって第2出力主ギヤ36Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11→第1入力軸21→第1同期装置41→入出力ギヤ列34→第2カウンタ軸24→第3同期装置43→第1カウンタ軸23→第2出力ギヤ列36→第4同期装置44→出力軸25と伝達されることで、1速段の動力伝達経路(本開示の第1経路の一例)が確立されるようになっている。
2速段では、第2クラッチ12が接とされ、第4同期装置44によって第2出力主ギヤ36Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第2クラッチ12→第2入力軸22→第1入力ギヤ列31→第1カウンタ軸23→第2出力ギヤ列36→第4同期装置44→出力軸25と伝達されることで、2速段の動力伝達経路(本開示の第2経路の一例)が確立されるようになっている。
3速段では、第1クラッチ11が接とされ、第1同期装置41によって第1入力軸21と入出力主ギヤ34Aとが結合され、第2同期装置42によって第1出力主ギヤ35Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11→第1入力軸21→第1同期装置41→入出力ギヤ列34→第2カウンタ軸24→第1出力ギヤ列35→第2同期装置42→出力軸25と伝達されることで、3速段の動力伝達経路(本開示の第1経路の一例)が確立されるようになっている。
4速段では、第2クラッチ12が接とされ、第3同期装置43によって第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とが結合され、第2同期装置42によって第1出力主ギヤ35Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第2クラッチ12→第2入力軸22→第1入力ギヤ列31→第1カウンタ軸23→第3同期装置43→第2カウンタ軸24→第1出力ギヤ列35→第2同期装置42→出力軸25と伝達されることで、4速段の動力伝達経路(本開示の第2経路の一例)が確立されるようになっている。
5速段では、第1クラッチ11が接とされ、第1同期装置41によって第1入力軸21と第3入力主ギヤ33Aとが結合され、第2同期装置42によって第1出力主ギヤ35Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11→第1入力軸21→第1同期装置41→第3入力ギヤ列33→第2カウンタ軸24→第1出力ギヤ列35→第2同期装置42→出力軸25と伝達されることで、5速段の動力伝達経路(本開示の第1経路の一例)が確立されるようになっている。
6速段では、第2クラッチ12が接とされ、第4同期装置44によって第3出力主ギヤ37Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第2クラッチ12→第2入力軸22→第1入力ギヤ列31→第1カウンタ軸23→第3出力ギヤ列37→第4同期装置44→出力軸25と伝達されることで、6速段の動力伝達経路(本開示の第2経路の一例)が確立されるようになっている。
7速段では、第1クラッチ11が接とされ、第1同期装置41によって第1入力軸21と入出力主ギヤ34Aとが結合され、第2同期装置42によって入出力主ギヤ34Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11→第1入力軸21→第1同期装置41→入出力主ギヤ34A→第2同期装置42→出力軸25と伝達されることで、7速段の動力伝達経路(本開示の直結経路の一例)が確立されるようになっている。このように7速段は直結段として構成されている。
8速段では、第2クラッチ12が接とされ、第3同期装置43によって第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とが結合され、第2同期装置42によって入出力主ギヤ34Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第2クラッチ12→第2入力軸22→第1入力ギヤ列31→第1カウンタ軸23→第3同期装置43→第2カウンタ軸24→入出力ギヤ列34→第2同期装置42→出力軸25と伝達されることで、8速段の動力伝達経路(本開示の第2経路の一例)が確立されるようになっている。
9速段では、第1クラッチ11が接とされ、第1同期装置41によって第1入力軸21と第3入力主ギヤ33Aとが結合され、第2同期装置42によって入出力主ギヤ34Aと出力軸25とが結合される。
すなわち、エンジン2の動力が第1クラッチ11→第1入力軸21→第1同期装置41→第3入力ギヤ列33→第2カウンタ軸24→入出力ギヤ列34→第2同期装置42→出力軸25と伝達されることで、9速段の動力伝達経路(本開示の第1経路の一例)が確立されるようになっている。
何れかの動力伝達経路が確立された状態で、すなわち、エンジン2から第1入力軸21または第2入力軸22の何れか一方の入力軸を介して出力軸25へ動力が伝達されている状態で、エンジン2からの動力を出力軸25へ伝達していない他方の入力軸を用いて変速段を選択した状態にすることをプレシフトするという。
図2に戻り、回転数差判定部52は、3速段又は7速段の変速段が確立された状態で、プレシフトを該変速段の1段上段から1段下段へ切替える場合、又は、該変速段の1段下段から1段上段へ切替える場合、車速センサ92から送信される車速Vとギヤ比とに基づいて、プレシフトで結合する出力軸25と各出力主ギヤ36A,37Aとの回転数差、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との回転数差を算出し、該回転数差が所定の閾値を超えているか否かを判定する。
プレシフトアシスト制御部53は、3速段又は7速段の変速段が確立された状態で、プレシフトを該変速段の1段上段から1段下段へ切替える場合、又は、該変速段の1段下段から1段上段へ切替える場合に、回転数差判定部52から、回転数差が所定の閾値を超えているとの判定が送信されたときは、プレシフトで同期装置43,44にかかる負荷を低減する第1〜第4プレシフトアシスト制御を行う。
まず、3速段の動力伝達経路が確立された状態で、プレシフトを4速段から2速段へ切替える場合に、第4同期装置44の負荷を低減する第1プレシフトアシスト制御の詳細について図3を参照して説明する。
図3に示すように、4速段から3速段へのシフトダウンが行われた直後、第2同期装置42は、第1出力主ギヤ35Aと出力軸25とを結合している。また、第3同期装置43は、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とを結合している。
そのため、第1カウンタ軸23に固定された第2出力副ギヤ36Bと噛合する第2出力主ギヤ36Aは、出力軸25によって回転駆動される。出力軸25の回転数をN25、第1出力主ギヤ35Aの歯数をZ35A、第1出力副ギヤ35Bの歯数をZ35B、第2出力副ギヤ36Bの歯数をZ36B、第2出力主ギヤ36Aの歯数をZ36Aとすると、第2出力主ギヤ36Aの回転数N36Aは、N36A=N25×Z35A/Z35B×Z36B/Z36Aとなる。
4速段から3速段へのシフトダウンが行われた後、3速段の状態で、同期装置へのプレシフトアシスト制御を伴わない2速段へのプレシフトが行われる場合、まず、第3同期装置43において第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との結合が解除され、次に、第4同期装置44において第2出力主ギヤ36Aと出力軸25とが結合される。
このとき、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との結合を解除した直後に第2出力主ギヤ36Aと出力軸25とを結合させようとすると、回転数N25で回転している第4スリーブ44Bに、回転数N36A(=N25×Z35A/Z35B×Z36B/Z36A)で回転しているドグギヤ44Cを結合させる必要が生じる。そのため、ドグギヤ44Cの回転数を大きく上昇させる必要があり、第4同期装置44に大きな負荷がかかる。
本実施形態においては、4速段から3速段へのシフトダウンが行われた後、3速段の状態で2速段へのプレシフトが行われる場合であって、出力軸25と第2出力主ギヤ36Aとの回転数差が所定の閾値を超えているときは、第1プレシフトアシスト制御が実施される。第1プレシフトアシスト制御においては、まず、手順A1として第3スリーブ43Bとドグギヤ43Dとの結合を解除する。その後、第4スリーブ44Bをドグギヤ44Cと結合させる前に、手順A2として第2クラッチ12を締結させる。
手順A1と手順A2により、第2出力主ギヤ36Aの回転数がN36A=N25×Z35A/Z35B×Z36B/Z36Aから、N36A=N21×Z31A/Z31B×Z36B/Z36Aに上昇させられる。ここで、第1入力軸21の回転数をN21、第1入力主ギヤ31Aの歯数をZ31A、第1入力副ギヤ31Bの歯数をZ31Bとする。そして、手順A3として第2クラッチ12の締結を解除する。その後、手順A4として第4スリーブ44Bをドグギヤ44Cと結合させることで、第4同期装置44にかかる負荷が低減される。
次に、3速段の動力伝達経路が確立された状態で、プレシフトを2速段から4速段へ切替える場合に、第3同期装置43の負荷を低減する第2プレシフトアシスト制御の詳細について図4を参照して説明する。
図4に示すように、2速段から3速段へのシフトアップが行われた直後、第4同期装置44は、第2出力主ギヤ36Aと出力軸25とを結合している。
そのため、第2出力主ギヤ36Aと噛合する第2出力副ギヤ36Bが固定された第1カウンタ軸23は、出力軸25によって回転駆動される。このため、第1カウンタ軸23の回転数N23は、N23=N25×Z36A/Z36Bとなる。
2速段から3速段へのシフトアップが行われた後、3速段の状態で、同期装置へのプレシフトアシスト制御を伴わない4速段へのプレシフトが行われる場合、まず、第4同期装置44において第2出力主ギヤ36Aと出力軸25との結合が解除され、次に、第3同期装置43において第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とが結合される。
このとき、第2出力主ギヤ36Aと出力軸25との結合を解除した直後に第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とを結合させようとすると、回転数N24(=N25×Z35A/Z35B)で回転しているドグギヤ43Dに、回転数N23(=N25×Z36A/Z36B)で回転している第3スリーブ43Bを結合させる必要が生じる。ここで、第2カウンタ軸24の回転数をN24、第1出力主ギヤ35Aの歯数をZ35A、第1出力副ギヤ35Bの歯数をZ35Bとする。そのため、第3スリーブ43Bの回転数を大きく下降させる必要があり、第3同期装置43に大きな負荷がかかる。
本実施形態においては、2速段から3速段へのシフトアップが行われた後、3速段の状態で4速段へのプレシフトが行われる場合であって、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との回転数差が所定の閾値を超えているときは、第2プレシフトアシスト制御が実施される。第2プレシフトアシスト制御においては、まず、手順B1として第4スリーブ44Bとドグギヤ44Cとの結合を解除する。その後、第3スリーブ43Bをドグギヤ43Dと結合させる前に、手順B2として第2クラッチ12を締結させる。
手順B1と手順B2により、第1カウンタ軸23の回転数がN23=N25×Z36A/Z36Bから、N23=N21×Z31A/Z31Bに低下させられる。そして、手順B3として第2クラッチ12の締結を解除する。その後、手順B4として第3スリーブ43Bをドグギヤ43Dと結合させることで、第3同期装置43にかかる負荷が低減される。
次に、7速段の動力伝達経路が確立された状態で、プレシフトを8速段から6速段へ切替える場合に、第4同期装置44の負荷を低減する第3プレシフトアシスト制御の詳細について図5を参照して説明する。
図5に示すように、8速段から7速段へのシフトダウンが行われた直後、第1同期装置41は、入出力主ギヤ34Aと第1入力軸21とを結合している。また、第3同期装置43は、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とを結合している。
そのため、第1カウンタ軸23に固定された第3出力副ギヤ37Bと噛合する第3出力主ギヤ37Aは、出力軸25によって回転駆動される。第3出力副ギヤ37Bの歯数をZ37B、第3出力主ギヤ37Aの歯数をZ37Aとすると、第3出力主ギヤ37Aの回転数N37Aは、N37A=N25×Z34A/Z34B×Z37B/Z37Aとなる。
8速段から7速段へのシフトダウンが行われた後、7速段の状態で、同期装置へのプレシフトアシスト制御を伴わない6速段へのプレシフトが行われる場合、まず、第3同期装置43において第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との結合が解除され、次に、第4同期装置44において第3出力主ギヤ37Aと出力軸25とが結合される。
このとき、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との結合を解除した直後に第3出力主ギヤ37Aと出力軸25とを結合させようとすると、回転数N25で回転している第4スリーブ44Bに、回転数N37A(=N25×Z34A/Z34B×Z37B/Z37A)で回転しているドグギヤ44Dを結合させる必要が生じる。そのため、ドグギヤ44Dの回転数を大きく上昇させる必要があり、第4同期装置44に大きな負荷がかかる。
本実施形態においては、8速段から7速段へのシフトダウンが行われた後、7速段の状態で6速段へのプレシフトが行われる場合であって、出力軸25と第3出力主ギヤ37Aとの回転数差が所定の閾値を超えているときは、第3プレシフトアシスト制御が実施される。第3プレシフトアシスト制御においては、まず、手順C1として第3スリーブ43Bとドグギヤ43Dとの結合を解除する。その後、第4スリーブ44Bをドグギヤ44Dと結合させる前に、手順C2として第2クラッチ12を締結させる。
手順C1と手順C2により、第3出力主ギヤ37Aの回転数がN37A=N25×Z34A/Z34B×Z37B/Z37Aから、N37A=N21×Z31A/Z31B×Z37B/Z37Aに上昇させられる。そして、手順C3として第2クラッチ12の締結を解除する。その後、手順C4として第4スリーブ44Bをドグギヤ44Dと結合させることで、第4同期装置44にかかる負荷が低減される。
次に、7速段の動力伝達経路が確立された状態で、プレシフトを6速段から8速段へ切替える場合に、第3同期装置43の負荷を低減する第4プレシフトアシスト制御の詳細について図6を参照して説明する。
図6に示すように、6速段から7速段へのシフトアップが行われた直後、第4同期装置44は、第3出力主ギヤ37Aと出力軸25とを結合している。
そのため、第3出力主ギヤ37Aと噛合する第3出力副ギヤ37Bが固定された第1カウンタ軸23は、出力軸25によって回転駆動される。第1カウンタ軸23の回転数N23は、N23=N25×Z37A/Z37Bとなる。
6速段から7速段へのシフトアップが行われた後、7速段の状態で、同期装置へのプレシフトアシスト制御を伴わない8速段へのプレシフトが行われる場合、まず、第4同期装置44において第3出力主ギヤ37Aと出力軸25との結合が解除され、次に、第3同期装置43において第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とが結合される。
このとき、第3出力主ギヤ37Aと出力軸25との結合を解除した直後に第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24とを結合させようとすると、回転数N24(=N25×Z34A/Z34B)で回転しているドグギヤ43Dに、回転数N23(=N25×Z37A/Z37B)で回転している第3スリーブ43Bを結合させる必要が生じる。そのため、第3スリーブ43Bの回転数を大きく下降させる必要があり、第3同期装置43に大きな負荷がかかる。
本実施形態においては、6速段から7速段へのシフトアップが行われた後、7速段の状態で8速段へのプレシフトが行われる場合であって、第1カウンタ軸23と第2カウンタ軸24との回転数差が所定の閾値を超えているときは、第4プレシフトアシスト制御が実施される。第4プレシフトアシスト制御においては、まず、手順D1として第4スリーブ44Bとドグギヤ44Dとの結合を解除する。その後、第3スリーブ43Bをドグギヤ43Dと結合させる前に、手順D2として第2クラッチ12を締結させる。
手順D1と手順D2により、第1カウンタ軸23の回転数がN23=N25×Z37A/Z37Bから、N23=N21×Z31A/Z31Bに低下させられる。そして、手順D3として第2クラッチ12の締結を解除する。その後、手順D4として第3スリーブ43Bをドグギヤ43Dと結合させることで、第3同期装置43にかかる負荷が低減される。
このように、プレシフトアシスト制御によれば、所定の変速段において、プレシフトを行う際に、一時的に第2クラッチ12を締結させるように構成されている。このため、スリーブとドグギヤとの相対回転数が小さくされる。これにより、同期装置への負荷を低減することができる。また、プレシフトで結合するスリーブとドグギヤとの回転数差が所定の閾値を超えている場合に、プレシフトアシスト制御を実施するように構成されている。このため、スリーブとドグギヤとの回転数差が小さく、同期装置にかかる負荷があまり大きくない場合には、プレシフトアシスト制御を実施せずに、プレシフトを行う。これにより、プレシフトにかかる時間を短縮することが可能となる。
次に、図7のフロー図を参照して、3速段の動力伝達経路が確立されると開始されるプレシフトアシスト制御の処理内容について説明する。
まず、ステップS100では、プレシフトが4速段か否かを判定する。プレシフトが4速段ではないと判定した場合(NO)、本制御はステップS170へ進む。一方、プレシフトが4速段であると判定した場合(YES)、本制御はステップS110へ進む。
ステップS110では、2速段へプレシフトを行うか否かを判定する。2速段へプレシフトを行わないと判定した場合(NO)、本制御はリターンされる。一方、2速段へプレシフトを行うと判定した場合(YES)、本制御はステップS120へ進む。
ステップS120では、第3同期装置43において第3スリーブ43Bと第2カウンタ軸24のドグギヤ43Dとの結合を解除する。
ステップS130では、第2クラッチ12を締結する。次いで、ステップS140では、第2クラッチ12の締結を解除する。
ステップS150では、第4同期装置44において第4スリーブ44Bと第2出力主ギヤ36Aのドグギヤ44Cとを結合する。
ステップS160では、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL2−3を超えたか否かを判定する。車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL2−3を超えていないと判定した場合(NO)、ステップS160の制御を繰り返す。一方、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL2−3を超えたと判定した場合(YES)、本制御はステップS240へ進む。
ステップS240では、第1クラッチ11の締結を解除すると共に、第2クラッチ12を締結してシフトチェンジを完了させて、本制御はリターンされる。
上述のように、ステップS100で、プレシフトが4速段ではないと判定した場合(NO)、本制御はステップS170へ進む。
ステップS170では、プレシフトが2速段か否かを判定する。プレシフトが2速段ではないと判定した場合(NO)、本制御はリターンされる。一方、プレシフトが2速段であると判定した場合(YES)、本制御はステップS180へ進む。
ステップS180では、4速段へプレシフトを行うか否かを判定する。4速段へプレシフトを行わないと判定した場合(NO)、本制御はリターンされる。一方、4速段へプレシフトを行うと判定した場合(YES)、本制御はステップS190へ進む。
ステップS190では、第4同期装置44において第4スリーブ44Bと第2出力主ギヤ36Aのドグギヤ44Cとの結合を解除する。
ステップS200では、第2クラッチ12を締結する。次いで、ステップS210では、第2クラッチ12の締結を解除する。
ステップS220では、第3同期装置43において第3スリーブ43Bと第2カウンタ軸24のドグギヤ43Dとを結合する。
ステップS230では、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL3−4を超えたか否かを判定する。車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL3−4を超えていないと判定した場合(NO)、ステップS230の制御を繰り返す。一方、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL3−4を超えたと判定した場合(YES)、本制御はステップS240へ進む。
上述のように、ステップS240では、第1クラッチ11の締結を解除すると共に、第2クラッチ12を締結してシフトチェンジを完了させて、本制御はリターンされる。
次に、図8のフロー図を参照して、7速段の動力伝達経路が確立されると開始されるプレシフトアシスト制御の処理内容について説明する。
まず、ステップS300では、プレシフトが8速段か否かを判定する。プレシフトが8速段ではないと判定した場合(NO)、本制御はステップS370へ進む。一方、プレシフトが8速段であると判定した場合(YES)、本制御はステップS310へ進む。
ステップS310では、6速段へプレシフトを行うか否かを判定する。6速段へプレシフトを行わないと判定した場合(NO)、本制御はリターンされる。一方、6速段へプレシフトを行うと判定した場合(YES)、本制御はステップS320へ進む。
ステップS320では、第3同期装置43において第3スリーブ43Bと第2カウンタ軸24のドグギヤ43Dとの結合を解除する。
ステップS330では、第2クラッチ12を締結する。次いで、ステップS340では、第2クラッチ12の締結を解除する。
ステップS350では、第4同期装置44において第4スリーブ44Bと第3出力主ギヤ37Aのドグギヤ44Dとを結合する。
ステップS360では、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL6−7を超えたか否かを判定する。車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL6−7を超えていないと判定した場合(NO)、ステップS360の制御を繰り返す。一方、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL6−7を超えたと判定した場合(YES)、本制御はステップS440へ進む。
ステップS440では、第1クラッチ11の締結を解除すると共に、第2クラッチ12を締結してシフトチェンジを完了させて、本制御はリターンされる。
上述のように、ステップS300で、プレシフトが8速段ではないと判定した場合(NO)、本制御はステップS370へ進む。
ステップS370では、プレシフトが6速段か否かを判定する。プレシフトが6速段ではないと判定した場合(NO)、本制御はリターンされる。一方、プレシフトが6速段であると判定した場合(YES)、本制御はステップS380へ進む。
ステップS380では、8速段へプレシフトを行うか否かを判定する。8速段へプレシフトを行わないと判定した場合(NO)、本制御はリターンされる。一方、8速段へプレシフトを行うと判定した場合(YES)、本制御はステップS390へ進む。
ステップS390では、第4同期装置44において第4スリーブ44Bと第3出力主ギヤ37Aのドグギヤ44Dとの結合を解除する。
ステップS400では、第2クラッチ12を締結する。次いで、ステップS410では、第2クラッチ12の締結を解除する。
ステップS420では、第3同期装置43において第3スリーブ43Bと第2カウンタ軸24のドグギヤ43Dとを結合する。
ステップS430では、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL7−8を超えたか否かを判定する。車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL7−8を超えていないと判定した場合(NO)、ステップS430の制御を繰り返す。一方、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ60上のシフトチェンジラインL7−8を超えたと判定した場合(YES)、本制御はステップS440へ進む。
上述のように、ステップS440では、第1クラッチ11の締結を解除すると共に、第2クラッチ12を締結してシフトチェンジを完了させて、本制御はリターンされる。
以上詳述したように、本実施形態に係るデュアルクラッチ式自動変速装置10によれば、所定の変速段において、プレシフトを行う際に、一時的に第2クラッチ12を締結させるように構成されている。このため、スリーブとドグギヤとの相対回転数が小さくされる。これにより、同期装置(例えば、シンクロナイザリング)への負荷を低減することができる。また、プレシフトで結合するスリーブとドグギヤとの回転数差が所定の閾値を超えている場合に、プレシフトアシスト制御を実施するように構成されている。このため、スリーブとドグギヤとの回転数差が小さく、同期装置にかかる負荷があまり大きくない場合には、プレシフトアシスト制御を実施せずに、プレシフトを行う。これにより、プレシフトにかかる時間を短縮することが可能となる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、第1カウンタ軸23の回転数を取得するセンサを設け、該センサにより取得される回転数と、車速センサ92により取得される車速Vと、ギヤ比とに基づいてスリーブとドグギヤとの回転数差を算出してもよい。この場合は、手順A1,B1,C1,D1を実施した後、スリーブとドグギヤとの回転数差に基づいてプレシフトアシスト制御を実施することが可能となる。
また、プレシフトアシスト制御は、奇数段の動力伝達経路が確立された状態で、偶数段の動力伝達経路にプレシフトする場合に行われるものとして説明したが、デュアルクラッチ式自動変速装置の構成によっては、偶数段の動力伝達経路が確立された状態で、奇数段の動力伝達経路にプレシフトする場合に行ってもよい。
また、同期装置41〜44は、シンクロナイザリングを有しないノンシンクロタイプの結合装置を適用することも可能である。
2 エンジン(駆動源)
4 デュアルクラッチ装置
10 デュアルクラッチ式自動変速装置
11 第1クラッチ
12 第2クラッチ
21 第1入力軸
22 第2入力軸
23 第1カウンタ軸(第2副軸)
24 第2カウンタ軸(第1副軸)
25 出力軸
30 変速部
31 第1入力ギヤ列(第2入力ギヤ列)
31A 第1入力主ギヤ
31B 第1入力副ギヤ
32 第2入力ギヤ列
32A 第2入力主ギヤ
32B 第2入力副ギヤ
32C リバースアイドラギヤ
33 第3入力ギヤ列(第1入力ギヤ列)
33A 第3入力主ギヤ
33B 第3入力副ギヤ
34 入出力ギヤ列(第1入力ギヤ列,第1出力ギヤ列)
34A 入出力主ギヤ(第1遊転ギヤ)
34B 入出力副ギヤ
35 第1出力ギヤ列(第1出力ギヤ列)
35A 第1出力主ギヤ(第1遊転ギヤ)
35B 第1出力副ギヤ
36 第2出力ギヤ列(第2出力ギヤ列)
36A 第2出力主ギヤ(第2遊転ギヤ)
36B 第2出力副ギヤ
37 第3出力ギヤ列(第2出力ギヤ列)
37A 第3出力主ギヤ(第2遊転ギヤ)
37B 第3出力副ギヤ
41 第1同期装置(直結用結合装置)
42 第2同期装置(第1結合装置)
43 第3同期装置(第3結合装置)
44 第4同期装置(第2結合装置)
50 変速制御装置
51 自動変速制御部
52 回転数差判定部
53 プレシフトアシスト制御部

Claims (4)

  1. 駆動源からの動力を断接する第1クラッチを有する第1入力軸と、
    前記駆動源からの動力を断接する第2クラッチを有する第2入力軸と、
    前記第1入力軸と平行に配置される第1副軸と、
    前記第1入力軸と平行に配置される第2副軸と、
    前記第1入力軸及び、前記第2入力軸と同軸に配置される出力軸と、
    前記第1入力軸から前記第1副軸に動力を伝達する第1入力ギヤ列と、
    前記第2入力軸から前記第2副軸に動力を伝達する第2入力ギヤ列と、
    前記出力軸に相対回転可能な第1遊転ギヤを含み、前記第1副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な第1出力ギヤ列と、
    前記出力軸に相対回転可能な第2遊転ギヤを含み、前記第2副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な、少なくとも1列以上の第2出力ギヤ列と、
    前記第1遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第1結合装置と、
    前記第2遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第2結合装置と、を備え、
    前記第1クラッチを接状態且つ前記第1結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第1入力軸、前記第1入力ギヤ列、前記第1副軸、前記第1出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第1経路と、前記第2クラッチを接状態且つ前記第2結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第2入力軸、前記第2入力ギヤ列、前記第2副軸、前記第2出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第2経路とを選択的に確立可能な自動変速装置の制御装置であって、
    前記第1経路が確立された所定の変速段において、前記第2結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2遊転ギヤの回転数を調整し、
    前記第2経路が確立された所定の変速段において、前記第1結合装置を結合状態に切替えて、前記第1経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第1結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第1クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第1遊転ギヤの回転数を調整するプレシフトアシスト制御部を有する
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記第1副軸は、前記第2副軸を回転可能に挿通させる中空軸状に形成されており、
    前記第1副軸を前記第2副軸と結合可能な第3結合装置をさらに備え、
    前記プレシフトアシスト制御部は、前記第1経路が確立された所定の変速段において、前記第3結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第3結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2副軸の回転数を調整し、
    前記第2経路が確立された所定の変速段において、前記第3結合装置を結合状態に切替えて、前記第1経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第3結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第1クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第1副軸の回転数を調整する
    請求項1に記載の自動変速装置の制御装置。
  3. 前記第1副軸は、前記第2副軸を回転可能に挿通させる中空軸状に形成されており、
    前記第1副軸を前記第2副軸と結合可能な第3結合装置と、
    前記第1入力軸と前記出力軸とを直接結合させる直結用結合装置とをさらに備えると共に、前記第1クラッチを接状態且つ前記直結用結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第1入力軸から前記出力軸に直接的に伝達する直結経路を確立可能に構成されており、
    前記プレシフトアシスト制御部は、前記直結経路が確立された所定の変速段において、前記第2結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2遊転ギヤの回転数を調整し、
    前記直結経路が確立された所定の変速段において、前記第3結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第3結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2副軸の回転数を調整する
    請求項1又は2に記載の自動変速装置の制御装置。
  4. 駆動源からの動力を断接する第1クラッチを有する第1入力軸と、
    前記駆動源からの動力を断接する第2クラッチを有する第2入力軸と、
    前記第1入力軸と平行に配置される第1副軸と、
    前記第1入力軸と平行に配置される第2副軸と、
    前記第1入力軸及び、前記第2入力軸と同軸に配置される出力軸と、
    前記第1入力軸から前記第1副軸に動力を伝達する第1入力ギヤ列と、
    前記第2入力軸から前記第2副軸に動力を伝達する第2入力ギヤ列と、
    前記出力軸に相対回転可能な第1遊転ギヤを含み、前記第1副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な第1出力ギヤ列と、
    前記出力軸に相対回転可能な第2遊転ギヤを含み、前記第2副軸から前記出力軸へ動力を伝達可能な、少なくとも1列以上の第2出力ギヤ列と、
    前記第1遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第1結合装置と、
    前記第2遊転ギヤを前記出力軸と結合可能な第2結合装置と、を備え、
    前記第1クラッチを接状態且つ前記第1結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第1入力軸、前記第1入力ギヤ列、前記第1副軸、前記第1出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第1経路と、前記第2クラッチを接状態且つ前記第2結合装置を結合状態とすることにより、前記駆動源の動力を、前記第2入力軸、前記第2入力ギヤ列、前記第2副軸、前記第2出力ギヤ列、前記出力軸の順に伝達する第2経路とを選択的に確立可能な自動変速装置の制御方法であって、
    前記第1経路が確立された所定の変速段において、前記第2結合装置を結合状態に切替えて、前記第2経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第2結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第2クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第2遊転ギヤの回転数を調整し、
    前記第2経路が確立された所定の変速段において、前記第1結合装置を結合状態に切替えて、前記第1経路を用いる次の変速段をプレシフトする場合には、該第1結合装置が結合状態に切替わるよりも前に、前記第1クラッチを接状態にして、前記駆動力源の動力で前記第1遊転ギヤの回転数を調整する
    ことを特徴とする自動変速装置の制御方法。
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